JP6197284B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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Description
しかし、従来の画像形成方法では、高画像濃度は達成できても、特に黒色画像部の光沢度が出難い傾向にあるため、記録媒体との光沢度差が大きくなり高品位画像とならなかった。また凝集した顔料(画像)を十分に定着させることができず、特にラインエンジンシステムのような高速搬送時においては、搬送コロなどへの転写汚れが多く発生してしまい、更に、カラーブリード、フェザリングの改善効果も不十分であった。
特に近年は、商業印刷用途に用いられる印刷用塗工紙に対して、インクジェットにより従来のオフセット印刷並の画質を実現することが要求されているが、該印刷用塗工紙がインクを吸収し難い表面構造のため、上記種々の問題点が一層顕著になっている。
また、透明フィルムに対して白色の液を記録媒体表面全体に付着させた後、インクジェットによる画像記録を行うことで得られる高品位画像は、POD、POP、サイングラフィックス市場において需要が急増しており、同様にして吸収性に乏しい記録媒体に対してインクジェット記録による印刷適性を付与し、高品位画像、高画像堅牢性とすることが求められている。
また、特許文献2には、高品位画像を得る目的で、75度鏡面光沢度が35%以上の被記録面を持つ記録媒体に対して、インクジェット記録、後処理を順次行う方法が開示されている。しかし、記録媒体をいわゆる光沢系インクジェット記録用紙に限定している点で、インク吸収性に乏しい記録媒体に対して有効な本発明とは異なり、またカラーブリード、フェザリングの抑制効果も不十分である。
特許文献3には、広い色再現領域を付与するため、白色色材を使用し、定着樹脂として少なくとも1種のウレタン樹脂と他の樹脂を併用した白色インクを用いてクリアフィルムに画像を記録する方法が開示されている。しかし、特許文献1と同様に、本発明とは前処理液(特許文献3では白色インク)の構成が異なるし、カラーブリードやフェザリングの抑制効果も不十分である。
1) 支持体上に塗工層を有する記録媒体上に前処理液を付着させる前処理工程と、前処理液を付着させた面上に、着色剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、浸透剤、及び水を含有するインクジェット用インクを付着させて画像を形成する画像形成工程と、インクジェット用インクを付着させた面上に、後処理液を付着させて保護層を形成する後処理工程と、を有する画像形成方法であって、
動的走査吸液計によって測定される、接触時間100msにおける前記記録媒体の塗工層への純水の転移量が1〜10mL/m2であり、前記前処理液及び後処理液の少なくとも一方が、水と水性樹脂を含有し、更に、前記後処理液が、コロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンのいずれかを後処理液全量に対して5〜10質量%含有することを特徴とする画像形成方法。
2) コロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンのいずれかを含有する前記前処理液を、透明の記録媒体上の全面に付着させることを特徴とする1)記載の画像形成方法。
前処理工程では、支持体上に塗工層を有する記録媒体上に、水性樹脂と、コロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンのいずれかを含有する前処理液を付与する。付与手段としてローラー塗布を採用すると、より高粘度の前処理液を、より高濃度、低付着量で塗布することが可能となる。
画像形成工程では、前処理をした記録媒体面に、インクジェット用インク(以下、インクということもある)を用いてインクジェット記録により画像を形成する。その結果、高画像濃度、高光沢度で定着性が向上すると共に、フェザリング及びカラーブリードが低減した高品位画像が得られる。
なお、前処理とインクジェット記録は、通常の場合、一連の流れの中で行なわれるが、本発明においても、従来と同様に、一連の流れの中で前処理に引き続いて、なるべく時間を開けずにインクジェット記録を行うことが望ましい。
また、前処理液にはカチオン性物質を含有させることが多いので、アニオン性のコロイダルシリカが好ましく、後処理液をインクジェット記録により付与する場合は、高pHであるから、アニオン性又はノニオン性のコロイダルシリカが好ましい。
上記画像形成操作により、画像部、非画像部共に60°における光沢度が30以上となり、高い光沢度をもつ画像を形成することができる。
前処理液及び後処理液は、水性樹脂と、コロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンのいずれかと、水溶性有機溶剤と水を含有する。更に、前処理液には、多価金属塩やカチオン性物質を加えることが好ましく、必要に応じて酸、脂肪族系有機酸塩化合物、無機金属塩化合物、界面活性剤などを加えてもよい。
なお、水溶性有機溶剤及び界面活性剤は、後述するインクの場合と同じものを使用できる。
これらの水性樹脂の添加量は、処理液全量に対して10質量%以上であることが好ましく、光沢度を向上させる観点からは15質量%以上がより好ましい。含有率が10質量%未満の場合、画質改善効果が充分に得られない。
なお、後述する水性樹脂の複数を同時に用いることも可能である。
前記縮合系合成樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリ(メタ)アクリル樹脂、アクリル−シリコーン樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。
前記付加系合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルエステル系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、不飽和カルボン酸系樹脂などが挙げられる。
前記天然高分子化合物としては、例えば、セルロース類、ロジン類、天然ゴムなどが挙げられる。
これらの中でも、特にポリウレタン樹脂微粒子、アクリル−シリコーン樹脂微粒子及びフッ素系樹脂微粒子が好ましい。
また、前記水分散性樹脂を2種類以上併用することは全く問題ない。
硫酸バリウムとしては、Al、Si、Zr等の金属元素の水酸化物、酸化物、リン酸塩などで表面処理されたものが好ましい。市販品としては、堺化学工業社製のBARIFINE BF−25、BARIFINE BF−26などが挙げられる。
酸化チタンとしては、Al、Si、Zr等の金属元素の水酸化物、酸化物、リン酸塩などで表面処理されたものが好ましい。市販品としては、石原産業社製のTTO−55(B)、TTO−55(D)などが挙げられる。
コロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンのいずれかの添加量は、前処理液又は後処理液全量に対して3〜15質量%とすることが特に好ましい。この範囲であれば、凝集による粘度上昇が適切な範囲に収まるし、ヘッドのノズル近傍でのシリカの析出も十分に防止できるが、実施例としては5〜10質量%の例を示した。
多価金属塩は、2価以上の多価金属イオンとこれらの多価金属イオンに結合する陰イオンとから構成され、水に可溶なものである。多価金属イオンの例としては、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、などが挙げられ、陰イオンの例としては、Cl−、NO3−、I−、Br−、ClO3−、などが挙げられる。
カチオン性物質としては、水溶性有機モノアミン化合物などが挙げられる。具体的にはジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、メチルエチルアミン、メチルプロピルアミン、メチルブチルアミン、メチルオクチルアミン、メチルラウリルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、ピペリジン、ピロール、カルバゾール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどが挙げられる。
酸としては、種々の無機酸や有機酸から適宜選択して使用することができるが、特に、水中での一次解離定数pKaが5以下の酸が、ポリビニルアルコールへの吸着性に特に優れるので好適である。その例としては、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸、乳酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸等が挙げられる。
前処理液中の多価金属塩又はカチオン性物質と酸の混合比率は、重量基準で200:1〜5:1が好ましく、より好ましくは150:1〜8:1である。
脂肪族系有機酸塩化合物としては、例えば、L−アスパラギン酸ナトリウム、L−アスパラギン酸マグネシウム、アスコルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸ナトリウム、琥珀酸ナトリウム、琥珀酸二ナトリウム、琥珀酸二アンモニウム、クエン酸アルミニウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸三アンモニウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウム、クエン酸二アンモニウム、クエン酸二ナトリウム、乳酸亜鉛、乳酸アルミニウム、乳酸アンモニウム、乳酸カリウム、乳酸カルシウム、乳酸ナトリウム、乳酸マグネシウム、酒石酸カリウム、酒石酸カルシウム、DL−酒石酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムカリウム等が挙げられる。
本発明で用いるインクは、着色剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、浸透剤及び水を含有するが、必要に応じて、その他の成分(添加剤)を加えてもよい。
着色剤としては水分散性着色剤が好ましい。水分散性着色剤の形態としては、着色剤、樹脂微粒子等が水中で均一に分散した分散状態を示し、着色剤が親水基を有し自己分散性を持つもの、着色剤自身は分散性を持たず界面活性剤や親水基を有する樹脂により分散性を付与したものなどがある。
着色剤の含有量は、インク全量の6〜15質量%が好ましく、8〜12質量%がより好ましい。前記範囲であれば、少なすぎて画像濃度が低くなったり、粘度低下によりフェザリングや滲みが悪化することはなく、また、多すぎて、記録装置を放置しておいた場合などに、ノズルの乾燥による不吐出現象が発生したり、粘度が高くなりすぎて浸透性が低下したり、ドットが広がらないために画像濃度が低下したり、ぼそついた画像になったりすることもない。
顔料の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。
ブラック顔料インクに使用されるカーボンブラックの市販品としては、No.2300、No.900、MCF88、No.40、No.52、MA7、MA8、No.2200B(以上、三菱化成社製)、RAVEN1255(コロンビア社製)、REGAL400R、REGAL660R、MOGUL L(以上、キヤボット社製)、Color Black FW1、Color Black FW18、Color BlackS170、Color Black S150、Printex 35、Printex U(以上、デグッサ社製)等が挙げられる。
カラー顔料インクに使用される有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラツク、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等が挙げられる。また、無機顔料としては、酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉等が挙げられる。
湿潤剤として加えるときの含有量は、インク全量の10〜50質量%が好ましく、20〜35質量%がより好ましい。この範囲であれば、少なすぎてノズルが乾燥し易くなり液滴の吐出不良が発生したり、多すぎてインク粘度が高くなり適正な粘度範囲を超えてしまうようなことはない。
また、浸透剤として加えるときの含有量は、インク全量の0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。この範囲であれば適切な浸透力が得られる。
界面活性剤の含有量は、インク全量の0.01〜3.0質量%が好ましく、0.5〜2質量%がより好ましい。ただし、水よりも高沸点の25℃で液体である成分の合計含有量は20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。含有量が前記範囲にあれば、界面活性剤としての機能が十分に発揮されるし、含有量が多すぎて記録媒体への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下や裏抜けが発生するようなこともない。
界面活性剤の例としては、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリン型化合物等が挙げられる。
pHが7未満又は11を超えるとインクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や漏洩、吐出不良などの不具合が生じることがある。
前記アルコールアミン類としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
前記アルカリ金属元素の水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。
前記アンモニウムの水酸化物としては、例えば、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物などが挙げられる。
ホスホニウム水酸化物としては、例えば、第4級ホスホニウム水酸化物が挙げられる。
前記アルカリ金属の炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられる。
防腐防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、等が挙げられる。
前記キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。
前記防錆剤は、ヘッド等の接液する金属面に被膜を形成し、腐食を防ぐために加える。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、などが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
本発明では支持体の少なくとも一方の面上に塗工層を有する記録媒体、又は透明フィルムを用いる。また、画像品質(画像濃度、彩度、ビーディング、カラーブリード)に優れ、かつ光沢性が高く、更にスミア定着性にも優れた画像を形成するためには、動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の塗工層面への転移量が1〜10mL/m2のものを用いる必要がある。接触時間100msでの前処理液、インク及び純水の転移量が少なすぎると、ビーディングやカラーブリードが発生しやすくなるし、多すぎると、記録後のインクドット径が所望の径よりも小さくなり、ベタ画像が上がらないことがある。
また、動的走査吸液計で測定した接触時間400msにおける純水の記録媒体への転移量は、2〜30mL/m2が好ましい。接触時間400msでの転移量が少なすぎると、乾燥性が不十分になり、拍車痕が発生し易くなることがあり、多すぎると、乾燥後の画像部の光沢が低くなることがある。
また、吸液特性が一定範囲内である透明フィルムとしては、プライマー処理などの表面処理を施して吸液特性を確保した各種PETフィルム、PPフィルムなどの市販品を用いることができ、その例としてはコスモシャイン188A4300(東洋紡社製)などが挙げられる。
本発明の画像形成方法を実施するための装置について、図1を用いて説明する。図1はインクジェット記録用ヘッドを走査して画像形成するタイプの記録装置の一例を示す概略構成図である。
図1の前処理付与及びインクジェット記録装置において、記録媒体6は給紙ローラ7によって送り出され、付与ローラ4とカウンタローラ5によって前処理液1が記録媒体6に均一に薄く付与される。前処理液1は汲み上げローラ3によって汲み上げられ、膜厚制御ローラ2によって付与ローラ4に均一に付与される。前処理液1を付与された記録媒体6は、インクジェット記録ヘッド20のある記録走査部まで送られる。前処理液付与動作の終了部(図1A部)から記録走査開始部(図1B部)までの用紙経路の長さは、記録媒体6の送り方向の長さより長く設定されているので、記録媒体6が記録走査開始部に到達した時点では、前処理液1の付与を完全に終了することができる。この場合、前処理液1の付与は、インクジェット記録ヘッド20が印字のための走査を開始し、記録媒体6が間欠的に搬送される前に実施できるため、記録媒体6の搬送速度が一定の状態で連続的に付与でき、ムラのない均一な付与が可能となる。なお、図1の装置例では前処理の必要な記録媒体6は下段のカセットから、必要がないか又は前処理されては困る記録媒体17は上段のカセットから供給するようになっているため、記録媒体搬送経路を長く設けるのに好都合である。
−表面処理ブラック顔料分散液の調製−
CTAB比表面積が150m2/g、DBP吸油量100mL/100gのカーボンブラック90gを、2.5規定の硫酸ナトリウム溶液3,000mLに添加し、温度60℃、速度300rpmで攪拌し、10時間反応させて酸化処理を行った。この反応液を濾過し、濾別したカーボンブラックを水酸化ナトリウム溶液で中和し、限外濾過を行った。
得られたカーボンブラックを水洗し乾燥させた後、固形分30%となるように純水中に分散させ、充分に撹拌してブラック顔料分散液を得た。このブラック顔料分散液における顔料分散体の平均粒子径(D50)は103nmであった。
−カーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子分散液の調製−
<ポリマー溶液Aの調製>
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを混合し65℃に昇温した。次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を、2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を、0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し濃度が50質量%のポリマー溶液Aを800g得た。
ポリマー溶液Aを28gと、カーボンブラック(デグサ社製、FW100)を42g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータ用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、更に粗大粒子を除くためこの分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターで加圧濾過し、顔料15質量%含有、固形分20質量%のカーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子分散液を得た。該分散液におけるポリマー微粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ104nmであった。なお、体積平均粒子径(D50)の測定には、粒度分布測定装置(日機装社製、ナノトラックUPA−EX150)を用いた。
−イエロー顔料界面活性剤分散液の調製−
モノアゾイエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー74、大日精化工業社製)30.0部、ポリオキシエチレンスチレンフェニルエーテル(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬社製、ノイゲンEA−177、HLB値=15.7)10.0部、イオン交換水 60.0部を用意した。
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機(ダイノーミル KDL A型、WAB社製)に直径0.5mmのジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散させて一次顔料分散体を得た。次いで、一次顔料分散体に、水溶性高分子化合物水溶液として、水溶性ポリウレタン樹脂(タケラックW−5661、三井武田ケミカル社製、有効成分35.2質量%、酸価40mgKOH/g、分子量18,000)を4.26部添加し、充分に撹拌してイエロー顔料界面活性剤分散液を得た。得られた分散液における顔料分散体の平均粒子径(D50)は62nmであった。
表1〜表6の各実施例、参考例及び比較例の前処理液の欄に示す材料を混合し、1時間攪拌して均一な混合物を作製した。この混合液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターで加圧濾過し、粗大粒子とごみを除去して各前処理液を得た。
以下の手順で各インクを作製した。
表1〜表6の各実施例、参考例及び比較例の欄に示す、水溶性有機溶剤、浸透剤、界面活性剤、防黴剤、pH調整剤及び水を混合し、1時間攪拌して均一に混合した。この混合液に対し水分散性樹脂を添加して1時間撹拌し、顔料分散液、消泡剤を添加して1時間攪拌した。得られた分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターで加圧濾過し、粗大粒子やごみを除去して、各インクを得た。
表1〜表6の各実施例、参考例及び比較例の後処理液の欄に示す材料を混合し、1時間攪拌して均一な混合物を作製した。この混合液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターで加圧濾過し、粗大粒子とごみを除去して各後処理液を得た。
上記のようにして作製した各前処理液、インク及び後処理液を用い、以下のようにして画像を形成した。
<画像形成>
−前処理工程−
各実施例、参考例及び比較例の欄に示す記録用メディア(用紙)の塗工層を有する面に、各調製例の前処理液をローラー塗布により付与し、前処理を行った。ただし、比較例3、23、33は前処理を行わなかった。
−画像形成工程−
各実施例、参考例及び比較例の欄に示すインクを用い、図1の記録装置を用いて、前処理された記録用メディア(用紙)に対し、インクジェット記録により画像を形成した。
−後処理工程−
各実施例、参考例及び比較例の欄に示す後処理液をインクジェット記録により付与し、加熱乾燥した。ただし、比較例3、4、23、24、33、34は後処理を行わなかった。
<印刷用紙*>
王子製紙社製:PODグロスコート100g/m2紙(ビジネスコートグロス)
<印刷用紙**>
王子製紙社製:OKトップコート+、坪量=104.7g/m2
<印刷用紙***>
日本製紙社製:スペースDX(グラビア紙)、坪量=56.5g/m2
<印刷用紙****>
セイコーエプソン社製、スーパーファイン紙(インクジェット用マットコート紙)
<印刷用紙*****>
TORAY社製、ルミラーU10、厚み100μm(透明ポリエステルフィルム)
<印刷用紙******>
東洋紡社製、コスモシャイン188A4300(透明ポリエステルフィルム)
<画像濃度>
解像度1200dpiでベタ印字を行った。印字乾燥後、反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて画像濃度を測定した。このときの付着量は9.5g/m2であった。
印字後3時間以上経過した後、クロックメータ(東洋精機社製)に装着した白綿布(東洋精機社製)で印字したベタ画像部を10往復させ、白綿布に付着したインクの汚れを目視で観察し、下記の基準で評価した。
〔評価基準〕
ランク5…汚れが全くない。
ランク4…汚れがわずかにある。
ランク3…汚れがあるが、実用上問題なし。
ランク2…汚れがやや顕著に認められる。
ランク1…汚れが顕著に認められる。
各画像プリントの拍車痕の程度を目視で観察し、下記の基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:全く認められない。
○:かすかに認められる。
×:明確に認められる。
黒文字部分を観察し、ランク見本と比較して、下記の基準で画質を評価した。
〔評価基準〕
ランク5…滲み出しが全くない。
ランク4…滲み出しがわずかにある。
ランク3…滲み出しがあるが、実用上問題なし。
ランク2…滲み出しがやや多い。
ランク1…滲み出しが多い。
黒ベタとイエローベタとの境界部分を観察し、ランク見本と比較して下記の基準で画質を評価した。
〔評価基準〕
ランク5…混色が全くない。
ランク4…混色がわずかにある。
ランク3…混色があるが、実用上問題なし。
ランク2…混色がやや多い。
ランク1…混色が多い。
図1に示すインクジェット記録装置に、作製した各インクを充填して光沢のある記録媒体であるリコービジネスコートグロス100(地肌60°光沢:21)に解像度1200dpiでベタ印字を行った。印字乾燥後、画像部及び非画像部について、BYK−Gardner社製光沢度計Micro−Gross60°を用いて、60°光沢を測定した。
・フタージェント251:ネオス社製、フッ素系界面活性剤
・KF643:信越化学工業社製、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤
・スノーテックスAK:日産化学工業社製のコロイダルシリカ
・BARIFINE BF−25:堺化学工業社製
・Proxel GXL:1,2−ベンゾチアゾリン−3−オンを主成分とした防カビ剤
(アビシア社製、成分20%、ジプロピレングリコール含有)
・ゾニールFS−300:ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル(Dupon
t社製、成分40%)
・KM−72F:自己乳化型シリコーン消泡剤(信越シリコーン社製、成分100%)
・ポリウレタンエマルション:DIC社製、ハイドランAPX−101H、固形分45%
・アクリル−シリコーン樹脂エマルション:昭和高分子社製、ポリゾールROY6312
固形分37.2%
・アクリル樹脂とウレタン樹脂の混合物:中央理化工業社製、リカボンドSU−100N
固形分35%
・TTO−55(D):石原産業社製酸化チタン
転移量の測定は次のようにして行った。
印刷用紙*〜******について、動的走査吸液計(型式:KS350D、協和精工社製)を用いて、純水の吸収曲線を測定した。吸収曲線は転移量(mL/m2)と接触時間の平方根√(ms)でプロットして一定の傾きを持つ直線とし、内挿により一定時間後の転移量の値を測定した。
比較例1、2、21、22、31、32は、後処理液にコロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンのいずれかを加えなかった点以外は、実施例9、10、29、30、49、50と同様の処理を行った例である。
また、比較例3、23、33は前処理及び後処理を行わなかった例、比較例4、24、34は後処理を行わなかった例、比較例5、25、35は前処理液と後処理液のいずれにもコロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンを加えなかった例、比較例6、7、26、27、36、27は、塗工層への純水の転移量が要件を満たさない塗工紙を用いた例である。
2 膜厚制御ローラ
3 汲み上げローラ
4 塗布ローラ
5 カウンタローラ
6 用紙
7 給紙ローラ
8 給紙トレイ
11 用紙送りローラ
12 用紙送りローラ
13 用紙送りローラ
14 用紙送りローラ
15 用紙送りローラ
16 用紙送りローラ
17 用紙
18 給紙ローラ
20 記録ヘッド
21 インクカートリッジ
22 キャリッジ軸
23 キャリッジ
Claims (2)
- 支持体上に塗工層を有する記録媒体上に前処理液を付着させる前処理工程と、前処理液を付着させた面上に、着色剤、水溶性有機溶剤、界面活性剤、浸透剤、及び水を含有するインクジェット用インクを付着させて画像を形成する画像形成工程と、インクジェット用インクを付着させた面上に、後処理液を付着させて保護層を形成する後処理工程と、を有する画像形成方法であって、
動的走査吸液計によって測定される、接触時間100msにおける前記記録媒体の塗工層への純水の転移量が1〜10mL/m2であり、前記前処理液及び後処理液の少なくとも一方が、水と水性樹脂を含有し、更に、前記後処理液が、コロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンのいずれかを後処理液全量に対して5〜10質量%含有することを特徴とする画像形成方法。 - コロイダルシリカ、硫酸バリウム、酸化チタンのいずれかを処理液全量に対して5〜10質量%含有する前処理液を、透明の記録媒体上の全面に付着させることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
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