JP6196583B2 - 光モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、光モジュールに関し、より詳細には、異なる機能の導波路型光素子を備え、または異なる種類の光素子を備えるハイブリッド型の光モジュールに関する。
光通信システムの高度化に伴い、高機能な光モジュールの需要が高まっている。導波路型光素子は、基板上に光導波路を形成することによって様々な光波回路を実現することができ、光モジュールの構成部品として用いられている。光モジュールの更なる高機能化のために、異なる機能を有する導波路型光素子を集積化したり、レンズ、空間位相変調器などの空間光学系部品と導波路型光素子とを集積化したハイブリッド型の光モジュールが実現されている。具体的な光モジュールの例としては、(1)アレイ導波路格子(AWG)と可変光減衰器(VOA)を異なる平面光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)基板上に形成した後、それらを光結合したV−AWGモジュール、(2)石英系ガラスとニオブ酸リチウム(LN)のように異なる材料で構成された導波路型光素子を光結合したRZ−DQPSK(Return to Zero Differential Quadrature Phase Shift Keying)モジュール、(3)空間位相変調器であるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)とPLCとを光結合したTODC(Tunable Optical Dispersion Compensator)モジュール等が挙げられる。
図1に、従来のハイブリッド型光モジュールを示す。ハイブリッド型光モジュールは、機械的な振動や衝撃などの外力による影響を低減するため、PLC等の導波路型光素子をマウント上に固定して作製されている。しかし、導波路型光素子とマウントとの間の熱膨張係数の差により発生する熱応力の問題があった。特許文献1には、複数のPLCチップが接続された素子をマウントに固定した光モジュールにおいて、PLCチップ接続部に対する熱応力を軽減する技術が開示されている。ハイブリッド型光モジュールは、VOAアレイ6を備えるPLCチップ2と、AWG8を備えるPLCチップ3が突き合わせ接続(バットジョイント)されている。PLCチップ2は、マウント1に形成された凸部に直接固定され、PLCチップ3はマウント1から浮いている。
これにより、PLCチップ3とマウント1との間の熱膨張の差に起因する熱応力を抑制し、PLCチップ接続部における結合損失を低減している。PLCチップ3とマウント1との間には充填材14が充填されており、PLCチップ3は、マウント1に設けられた保持用凸部10の側面に塗布された弾性接着剤9a、9bによりさらに保持されている。このような構成により、PLCチップ接続部の結合損失に最も影響する方向である、マウント1の基板平面に垂直な方向に対して機械的な振動や衝撃が加わっても、PLCチップ3が上下方向に変動しないようにしている。
従来の光モジュールにおいては、PLCチップ3に対して機械的な振動等が加わった場合に、光モジュールの光学特性を劣化させないように、弾性接着剤9a、9b及び充填材14を最適化する必要があった。しかしながら、考慮すべき衝撃、振動の全てに対して、適切な接着剤、充填剤を選択する事は容易ではなく、さらなる改善が望まれていた。
特開2009−175364号公報 特開2012−058410号公報
図2に、従来の改良された光モジュールを示す。複数の導波路型光素子で構成されたチップの一部をマウントの凸部に固定し、残りの部分を摺動可能に支持する支持構造を備えた光モジュールが考案されている(例えば、特許文献2参照)。改良された光モジュール20は、LN導波路からなる第1の導波路型光素子22と、PLCからなる第2および第3の導波路型光素子23,24が突き合わせ接続(バットジョイント)されている。第1の導波路型光素子22は、マウント21に形成された凸部に直接固定され、第2および第3の導波路型光素子23,24は、マウント21には固定されず、弾性接着剤や充填材も用いられていない。図2(a)のb−b線に沿った断面図である図2(b)を参照すると、第2の導波路型光素子23は、マウント21に固定された下部支持部材25A,25Bと、下部支持部材25A,25Bにそれぞれ固定された上部支持部材26A,26Bとにより支持されている。下部支持部材25は、マウント21と対向する、第2の導波路型光素子23の下面23Aの縁部と線状に接触するように傾斜した面を有する。同様に、上部支持部材26は、第2の導波路型光素子23の上面23Bの縁部と線状に接触するように傾斜した面を有する。
これにより、第2の導波路型光素子23は、マウント21の基板平面に平行な方向であって、第1の導波路型光素子22と第2の導波路型光素子23との接続面に垂直な方向に摺動可能である。第2の導波路型光素子23とマウント21との間に熱膨張の差が存在しても導波路型光素子の接続部や、第2の導波路型光素子23自体に対する熱応力を大幅に抑制することができる。さらに、第2の導波路型光素子23は、下部支持部材25及び上部支持部材26に固定はされないが、熱応力・外力などによる第2の導波路型光素子23の動きを抑制できる程度にこれらの支持部材に挟まれ、接触している。このため、マウント21に垂直な方向に対して機械的な振動や衝撃が加わっても、第2の導波路型光素子23が上下方向に変動して、導波路型光素子の接続部に応力がかかることはない。第3の導波路型光素子24についても同様である。
ここで、下部支持部材25と上部支持部材26とは、第2の導波路型光素子23と熱膨張係数がほぼ等しい材料で作製されている。従って、熱膨張によって、マウント21に形成された凸部に固定された第1の導波路型光素子22と、下部支持部材25に支えられた第2の導波路型光素子23との高さに差が生じ、突き合わせ接続部分に高さ方向の応力が発生していた。このため、接続部分の結合損失の増加が発生するという問題が生じていた。
本発明の目的は、機械的な振動や衝撃が加わっても、導波路型光素子が上下方向に変動しないようにするとともに、熱膨張によって生ずる高さ方向の応力の発生を抑制することができる光モジュールを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の実施態様は、凸部を有するマウントと、前記凸部に固定された第1の導波路型光素子と、前記第1の導波路型光素子の一端に突き合わせ接続された第2の導波路型光素子と、前記マウントに固定され、前記マウントの前記凸部の高さに等しい厚さを有し、前記第2の導波路型光素子を載置する下部補助材と、前記第2の導波路型光素子の側面を挟持する2つの側部補助材とを備え、前記側部補助材は、前記第2の導波路型光素子と接する面に、前記第2の導波路型光素子の光軸方向に連続した1または複数の突起が形成され、前記第2の導波路型光素子は、前記光軸方向に摺動可能に前記1または複数の突起により挟持されていることを特徴とする。
本発明の第2の実施態様は、前記側部補助材に代えて、前記下部補助材の上に固定され、前記第2の導波路型光素子の側面を挟持し、前記第2の導波路型光素子の上面から前記下部補助材の方向に押さえる構造を有する2つの側部補助材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2の導波路型光素子とマウントとの間に熱膨張の差が存在しても、第2の導波路型光素子は、下部補助材の上を、側部補助材に沿って摺動する構造とすることにより、第2の導波路型光素子は光軸方向に沿って移動し、導波路型光素子の接続部での光軸ずれの発生を最小限に抑えることができる。また、熱膨張によって、マウントに形成された凸部に固定された第1の導波路型光素子と、下部補助材に支えられた第2の導波路型光素子との間で高さに差が生じることはない。
従来のハイブリッド型光モジュールを示す図である。 従来の改良された光モジュールを示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかる光モジュールを示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかる側部補助材を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかる光モジュールを示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる側部補助材を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかる側部補助材の他の実施例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図3に、本発明の第1の実施形態にかかる光モジュールを示す。光モジュール100は、LN導波路等の第1の導波路型光素子102と、第1の導波路型光素子102の両端に突き合わせ接続された、PLC等の第2及び第3の導波路型光素子103、104と、第1の導波路型光素子102が直接固定された凸部を有するマウント101とを備える。このような構成により、第2及び第3の導波路型光素子103、104とマウント101との間の熱膨張の差に起因する、導波路型光素子の接続部や、第2及び第3の導波路型光素子103、104自体に対する熱応力を抑制している。ここで「LN導波路」とは、ニオブ酸リチウム(LN)基板上にチタン(Ti)拡散等を用いて光導波路を形成したものをいう。「PLC」は、Si基板上にSiO2系ガラスを主成分とする光導波路を形成した石英系平面光波回路をいう。
図3(a)のb−b線に沿った断面図である図3(b)を参照して、第2の導波路型光素子103の支持構造を説明する。第2の導波路型光素子103は、マウント101に固定された下部補助材105の上に載置され、両側面を側部補助材106A,106Bにより挟持されている。下部補助材105は、マウント101の基板平面に接着剤、半田等により固定されているが、第2の導波路型光素子103は、下部補助材105には固定はされていない。側部補助材106は、第2の導波路型光素子103と下部補助材105とに接する面に、複数の突起Pが設けられており、マウント101の基板平面に平行な面内において第2の導波路型光素子103の光軸に垂直な方向(図3(b)の左右の方向)への動きを抑制できる程度に、第2の導波路型光素子103と接触している(詳細は後述する)。
このような支持構造により、第2の導波路型光素子103は、マウント101の基板平面に平行な方向であって、第1の導波路型光素子102と第2の導波路型光素子103との接続面に垂直な方向、すなわち導波路型光素子の光軸方向に摺動可能である。第2の導波路型光素子103とマウント101との間に熱膨張の差が存在しても導波路型光素子の接続部や、第2の導波路型光素子103自体に対する熱応力を大幅に抑制することができる。
下部補助材105は、マウント101と同じ材質であり、下部補助材105の厚さH2は、マウント101の凸部の高さH1と等しい。従って、熱膨張によって、マウント101に形成された凸部に固定された第1の導波路型光素子102と、下部補助材105に支えられた第2の導波路型光素子103との間で高さに差が生じることはない。このため、第1および第2の導波路型光素子の突き合わせ接続部分に高さ方向の応力が発生することもない。なお、下部補助材105を、マウント101とは別の部材としたが、マウント101の基板平面上に一体に形成された凸部としてもよい。また、図3(b)の断面図において、下部補助材105の幅と第2の導波路型光素子103の幅とは等しく描かれている。下部補助材105の幅は、第2の導波路型光素子103を支えることができれば、第2の導波路型光素子103の幅より狭くても構わない。
図4に、本発明の第1の実施形態にかかる側部補助材を示す。図4(a)に示したように、側部補助材106には、導波路型光素子の光軸方向に連続した複数の突起Pが形成されている。従って、図3(b)に示した断面図においては、第2の導波路型光素子103と下部補助材105とに点接触しているように描かれているが、実際には、導波路型光素子の光軸方向に線で接触している。突起Pは、図3(b)に示した断面図において、正三角形でもよいし、二等辺三角形でもよい。また、図4(b)に示したように、半円形としてもよく、導波路型光素子の光軸方向に線で接触するような形状であればよい。図4(c)に示したように、突起Pを光軸方向に複数設けた形状としてもよい。また、図4(d)に示したように、側部補助材106を、平板材に円柱を取り付けて突起Pとした形状としてもよい。図4(c)、(d)における突起Pの断面形状は、図4(a)、(b)と同様に、導波路型光素子の光軸方向に線で接触する形状であれば、正三角形、真円に限らず任意の形状としてよい。側部補助材106を、図4(a)〜(d)に示した構造とすれば、第2の導波路型光素子103が、その光軸方向に摺動する際に、側部補助材106との間で生じる摩擦を最小限にすることができる。
第2及び第3の導波路型光素子103、104の厚さは、通常1ミリ以下であることから、突起Pの間隔は、0.5ミリ以下とするのが好適である。側部補助材106の材質は、基本的には何でもよい。その厚さが1〜2ミリ程度と薄いので、熱膨張の絶対値が小さいからである。SUS、石英系材料のほか、導波路型光素子に対してキズを付けにくいという点からプラスティックであっても良い。図4の例においては、突起Pの部分のみを、ゴムなどの弾性を有する樹脂とすることもできる。このとき、樹脂の熱膨張係数は、導波路型光素子(シリコン、石英等)に近い係数の材料を選択する。なお、側部補助材106とマウント101との間で熱膨張係数に大きな差がある場合には、熱膨張に伴い、側部補助材106とマウント101との剥離が生じうるので、両者を接着させるための接着剤を塗布する面積は最小限とする。
第2の導波路型光素子103は、下部補助材105に固定はされないが、側部補助材106に挟持されている。従って、マウント101に垂直な方向に対して機械的な振動や衝撃が加わっても、突起Pにより、第2の導波路型光素子103の上下方向の変動が抑制される。従って、導波路型光素子の接続部に応力がかかることはない。なお、第3の導波路型光素子104についても同様である。
第1の実施形態によれば、第2及び第3の導波路型光素子103、104とマウント101との間に熱膨張の差が存在しても、第2及び第3の導波路型光素子103、104は、下部補助材105の上を、側部補助材106A,106Bに沿って摺動する構造とすることにより、第2及び第3の導波路型光素子103、104は光軸方向に沿って移動し、導波路型光素子の接続部での光軸ずれの発生を最小限に抑えることができる。また、熱膨張によって、マウント101に形成された凸部に固定された第1の導波路型光素子102と、下部補助材105に支えられた第2の導波路型光素子103との間で高さに差が生じることはない。
マウント101と下部補助材105、マウント101と側部補助材106との間は、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤等によって固定することができる。また、第2の導波路型光素子103と、下部補助材105との間隙に、潤滑オイルを充填してもよい。
(第2の実施形態)
図5に、本発明の第2の実施形態にかかる光モジュールを示す。光モジュールは、光通信システムに実装される際には、横倒しの状態、上下逆さまの状態になる場合も想定される。そこで、図5に示すように、PLC等の第2及び第3の導波路型光素子103、104を、上から押さえつける構造とする。
図5(a)のb−b線に沿った断面図である図5(b)を参照して、第2の導波路型光素子103の支持構造を説明する。第2の導波路型光素子103はマウント101に固定された下部補助材107の上に載置される。下部補助材107の幅は、導波路型光素子103の幅および側部補助材108の幅を合計した値より大きいものとする。側部補助材108A、108Bは、下部補助材107の上に固定され、第2の導波路型光素子103の両側面を挟持し、かつ、上面を押さえる構造になっている。下部補助材107は、マウント101の基板平面に接着剤により固定されている。第2の導波路型光素子103は,下部補助材107には固定されていない。
側部補助材108には、第2の導波路型光素子103の側面および上面と接する面に、複数の突起Pが設けられており、マウント101の基板平面に平行な面内において第2の導波路型光素子103の光軸方向に垂直な方向(図5(b)の左右の方向)への動きを抑制する。これに加えて、第2の導波路型光素子103における基板平面に垂直な方向(図5(b)の上下方向)の動きをも抑制することができる。突起Pと第2の導波路型光素子103との接触の程度は、この目的を達成できる最小限の強さとする。
このような支持構造により、第2の導波路型光素子103は、マウント101の基板平面に平行な平面内であって、第1の導波路型光素子102と第2の導波路型光素子103との接続面に垂直な方向、すなわち導波路型光素子の光軸方向に摺動可能である。よって、第2の導波路型光素子103とマウント101との間に熱膨張の差が存在しても導波路型光素子の接続部や、第2の導波路型光素子103自体に対する熱応力を大幅に抑制することができる。
下部補助材107は、マウント101と同じ材質であり、下部補助材107の厚さH3は、マウント101の凸部の高さH1と等しい。従って、熱膨張によって、マウント101に形成された凸部に固定された第1の導波路型光素子102と、下部補助材107に支えられた第2の導波路型光素子103との間で高さに差が生じることはない。このため、第1および第2の導波路型光素子の突き合わせ接続部分に高さ方向の応力が発生することもない。なお、下部補助材107を、マウント101とは別の部材としたが、マウント101の基板平面上に一体に形成された凸部としてもよい。
側部補助材108の上部の部分は、光モジュール全体に、マウント101の基板平面に垂直方向(図5(b)の上下方向)の振動、衝撃が加わったときに第2及び第3の導波路型光素子103、104を押さえる働きをする。このことから、これら導波路型光素子が変位せず、導波路型光素子の接続部分のずれ、折れ曲がりの発生を防止することができる。また、光モジュールを持ち運ぶ際などに、光モジュール全体を上下逆にした場合にも、側部補助材108の上部の部分が導波路型光素子を押さえることとなり、同様の効果を奏することができる。
第2の実施形態の構造では、側部補助材108の上部の部分と第2の導波路型光素子103との間隔のトレランスが、第1の実施形態の構造のトレランスより小さい。ただし、側部補助材108を下部補助材107またはマウント101の凸部の上に載せるため、側部補助材108と下部補助材107の熱膨張係数の違いによって、温度が変化した時の両者の高さが異なることはない。また、側部補助材108は、第2の導波路型光素子103と熱膨張係数が近く、かつ両者とも高さ方向の寸法が小さいために、温度が変化した時の両者の高さはほとんど異ならない。このため、側部補助材108の上部の部分と第2の導波路型光素子103との間隔が温度変化によって大きく変動することはない。
図6に、本発明の第2の実施形態にかかる側部補助材を示す。図6(a)の例では、側部補助材108には、導波路型光素子の光軸方向に連続した複数の突起Pが形成されている。従って、図5(b)に示した断面図においては、第2の導波路型光素子103に点接触しているように描かれているが、実際には、導波路型光素子の光軸方向に線で接触している。突起Pは、図5(b)に示した断面図において、正三角形でもよいし、二等辺三角形でもよい。図6(b)に示したように、半円形としてもよく、導波路型光素子の光軸方向に線で接触するような形状であればよい。図6(c)に示したように、突起Pを光軸方向に複数設けた形状としてもよい。また、図6(d)に示したように、側部補助材108を、折れ曲がり平板に円柱等を付けて突起Pとした形状としてもよい。図6(c)、(d)における突起Pの断面形状は、図6(a)、(b)と同様に、導波路型光素子の光軸方向に線で接触する形状であれば任意である。側部補助材108を、図6(a)〜(d)に示した構造とすれば、第2の導波路型光素子103が、その光軸方向に摺動する際に、側部補助材108との間で生じる摩擦を最小限にすることができる。
第2及び第3の導波路型光素子103、104の厚さは、通常1ミリ以下であることから、突起Pの間隔は、0.5ミリ以下とするのが好適である。側部補助材108の材質は、基本的には何でもよい。その厚さが1〜2ミリ程度と薄いので、熱膨張の絶対値が小さいからである。SUS、石英系材料のほか、導波路型光素子に対してキズを付けにくいという点からプラスティックであっても良い。
図6(a)〜(d)に示した側部補助材は、図6(e)、(f)に示すように、側部108aと上部108bの2パーツを組み合わせた構成としてもよい。図6(a)〜(d)に示した側部補助材は、図6(f)に示すように突起Pの部分のみを、ゴムなどの弾性を有する樹脂とすることもできる。このとき、樹脂の熱膨張係数は、導波路型光素子(シリコン、石英等)に近い熱膨張係数の材料を選択する。ただし、側部補助材108と下部補助材107との間の熱膨張係数に大きな差がある場合には、熱膨張に伴い、側部補助材108と下部補助材107との剥離が生じうるので、両者を接着させるための接着剤を塗布する面積は最小限とする。
図7に、本発明の第2の実施形態にかかる側部補助材の他の実施例を示す。側部補助材109の上部の部分は、図7(a)に示すように、上部の部分を貫通するネジ穴とネジ110a,110bによって構成し、図7(b)に示すように、第2の導波路型光素子103を、下部補助材107に押さえつける構成としてもよい。ネジ110は、側部補助材1個につき1本または導波路型光素子の光軸方向に数本とする。図7(a)に示した側部補助材109は、図7(c)に示すように、側部109aと上部109bの2パーツを組み合わせた構成としてもよい。
第2の実施形態によれば、第2及び第3の導波路型光素子103、104とマウント101との間に熱膨張の差が存在しても、第2及び第3の導波路型光素子103、104は、下部補助材107の上を、側部補助材108A,108Bに沿って摺動する構造とすることにより、第2及び第3の導波路型光素子103、104は光軸方向に沿って移動し、導波路型光素子の接続部での光軸ずれの発生を最小限に抑えることができる。また、熱膨張によって、マウント101に形成された凸部に固定された第1の導波路型光素子102と、下部補助材107に支えられた第2の導波路型光素子103との間で高さに差が生じることはない。
マウント101と下部補助材107、下部補助材107と側部補助材108との間は、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤等によって固定することができる。また、第2の導波路型光素子103と、下部補助材107との間隙に、潤滑オイルを充填してもよい。
(光モジュールの組み立て方法)
第1および第2の実施形態にかかる光モジュールの組み立て方法について説明する。図3に示した第1の実施形態の光モジュールにおいては、
1)マウント101の基板平面上において、下部補助材105の位置合わせを行って、接着剤等により固定する。
2)第1の導波路型光素子102の両端に、第2及び第3の導波路型光素子103、104を、光学的に結合するように接続する。
3)接続した第1、第2及び第3の導波路型光素子102、103、104を、マウント101の凸部、またはマウント101の凸部と下部補助材105との3ヶ所に載るように位置を調整し、マウント101の凸部のみ接着剤等により固定する。
4)側部補助材106A、106Bを、突起P部分が導波路型光素子103、104の両側面に線状に接触するように位置を調整して置き、マウント101上に接着剤等で固定する。
図5に示した第2の実施形態の光モジュールにおいては、
1)マウント101の基板平面上において、下部補助材107の位置合わせを行って、接着剤等で固定する。
2)第1の導波路型光素子102の両端に、第2及び第3の導波路型光素子103、104を、光学的に結合するように接続する。
3)接続した第1、第2及び第3の導波路型光素子102、103、104を、マウント101の凸部、またはマウント凸部と下部補助材107との3ヶ所に載るように位置を調整し、マウント101の凸部のみ接着剤等により固定する。
4)側部補助材108A、108Bを、下部補助材107の基板平面上において、突起P部分が導波路型光素子103、104の両側面および上面に線状に接触するように位置を調整して置き、下部補助材107に接着剤等で固定する。
1,21,101 マウント
2,3 PLCチップ
4 光ファイバ
5,7 光導波路
6 VOAアレイ
8 AWG
9 弾性接着剤
10 保持用凸部
14 充填材
20,100 光モジュール
22−24,102−104 導波路型光素子
25 下部支持部材
26 上部支持部材
105,107 下部補助材
106,108,109 側部補助材
110 ネジ

Claims (5)

  1. 凸部を有するマウントと、
    前記凸部に固定された第1の導波路型光素子と、
    前記第1の導波路型光素子の一端に突き合わせ接続された第2の導波路型光素子と、
    前記マウントに固定され、前記マウントの前記凸部の高さに等しい厚さを有し、前記第2の導波路型光素子を載置する下部補助材と、
    前記第2の導波路型光素子の側面を挟持する2つの側部補助材とを備え、
    前記側部補助材は、前記第2の導波路型光素子と接する面に、前記第2の導波路型光素子の光軸方向に連続した1または複数の突起が形成され、前記第2の導波路型光素子は、前記光軸方向に摺動可能に前記1または複数の突起により挟持されていることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記1または複数の突起の前記光軸方向に垂直な断面は、正三角形、二等辺三角形、半円形、円形または楕円形のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 凸部を有するマウントと、
    前記凸部に固定された第1の導波路型光素子と、
    前記第1の導波路型光素子の一端に突き合わせ接続された第2の導波路型光素子と、
    前記マウントに固定され、前記マウントの前記凸部の高さに等しい厚さを有し、前記第2の導波路型光素子を載置する下部補助材と、
    前記下部補助材の上に固定され、前記第2の導波路型光素子の側面を挟持し、前記第2の導波路型光素子の上面から前記下部補助材の方向に押さえる構造を有する2つの側部補助材とを備え、
    前記側部補助材は、前記第2の導波路型光素子と接する面に、前記第2の導波路型光素子の光軸方向に連続した1または複数の突起が形成されていることを特徴とする光モジュール。
  4. 前記1または複数の突起は、前記第2の導波路型光素子の側面を挟持する面にのみ形成されており、
    前記第2の導波路型光素子の上面を押さえる部分を貫通するネジ穴が設けられており、ネジによって前記第2の導波路型光素子を前記下部補助材に押さえることを特徴とする請求項3に記載の光モジュール。
  5. 前記1または複数の突起の前記光軸方向に垂直な断面は、正三角形、二等辺三角形、半円形、円形または楕円形のいずれかであることを特徴とする請求項3または4に記載の光モジュール。
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