JP6196574B2 - フィルタ監視装置、吸気ダクト及び圧縮空気供給装置 - Google Patents

フィルタ監視装置、吸気ダクト及び圧縮空気供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、ダクト本体に設置されたフィルタを監視するフィルタ監視装置、これを有する吸気ダクト及び圧縮空気供給装置に関するものである。
吸気ダクトと吸気ダクトに接続された圧縮機を有し、吸気ダクトで吸気した空気を圧縮機で圧縮して供給する圧縮空気供給装置は、種々の装置、システムに用いられる。例えば、一般的なガスタービンは、吸気ダクトが接続された圧縮機と燃焼器とタービンにより構成されている。ガスタービンは、吸気ダクトから取り込まれた空気が圧縮機によって圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器にて、この圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させることで高温・高圧の燃焼ガス(作動流体)を得て、この燃焼ガスによりタービンを駆動し、このタービンに連結された発電機を駆動する。また、空気圧縮装置は、紛体を空気搬送するシステムや、圧縮空気が必要な化学プラント等にも用いられる。
このような、圧縮空気供給装置で使用される吸気ダクトは、空気中の塵芥を捕集するためのフィルタがダクト本体に設けられている。ダクト本体に設けられたフィルタは、使用している間に塵芥等を捕集することにより、目詰まり等が発生し、フィルタとしての性能が低下していく。
このようにダクト本体に設置したフィルタの性能を監視する装置としては、下記特許文献1、2に記載されたものがある。特許文献1に記載された多段フィルタの監視装置は、後流側のフィルタに対して、フィルタを通過する空気の流量とフィルタの差圧とを検出し、検出した流量と差圧とに基づいて既知式からフィルタの目詰まり傾向を計算している。また、特許文献2に記載されたフィルタ目詰まり検出装置は、フィルタの上流側の空気圧と下流側の空気圧との差圧を検出する差圧検出手段を備え、差圧に基づいて、フィルタの目詰まりを検出している。また、差圧検出手段は、前記フィルタの少なくとも2箇所を検出可能に構成されている。
特開2004−169667号公報 特開2006−9591号公報
フィルタの上流と下流との間の差圧は、フィルタの目詰まり等に起因するフィルタの劣化に応じて変化するが、それ以外の要因でも変化する場合がある。このため、特許文献1や特許文献2に記載の装置のように差圧でフィルタの劣化を検出すると、フィルタの劣化以外の原因で差圧が高くなった場合もフィルタの劣化として検出してしまう。このように、使用可能なフィルタも交換してしまうと、交換の周期が早くなり、また、フィルタの交換のために圧縮空気供給装置が設置されたシステムを停止させる頻度が高くなるため、問題である。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、周囲の環境を加味して、フィルタの劣化をより適切に監視することができるフィルタ監視装置、これを有する吸気ダクト及び圧縮空気供給装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明は、吸気ダクトに設置されたフィルタを監視するフィルタ監視装置であって、前記フィルタの上流側の空気の圧力と下流側の空気の圧力との差圧を検出する差圧検出部と、前記フィルタの上流側の空気の湿度を検出する湿度検出部と、前記湿度検出部で検出した湿度が閾値湿度未満の場合、前記差圧検出部で検出した差圧が第1の差圧以上となったときに通知を行い、前記湿度検出部で検出した湿度が閾値湿度以上の場合、前記差圧検出部で検出した差圧が第1の差圧より高い第2の差圧以上である場合、通知を行う制御装置と、を有することを特徴とする。
このように、湿度に応じて、通知を行うとする基準の差圧を変化させることで、湿度が高いことで差圧が高くなっても通知を行わないようにすることができる。これにより、周囲の環境を加味して、フィルタの劣化をより適切に監視することができ、フィルタの寿命に合わせて、フィルタを交換することが可能となる。
ここで、前記通知は、前記フィルタの交換を指示する通知であることが好ましい。これにより、利用者は、フィルタの交換時期を適切に知ることができる。
また、前記制御装置は、時間を検出する計時部を有し、前記制御装置は、前記湿度検出部で検出した湿度が閾値湿度以上である状態が、閾値時間以上継続した場合、前記差圧検出部で検出した差圧が第1の差圧以上となったときに通知を行うことが好ましい。これにより、フィルタに負荷がかかっている状態を知らせることができ、フィルタの状態を適切に監視することができる。
また、前記制御装置は、前記湿度検出部で検出した湿度が閾値湿度以上である状態が、閾値時間以上継続した場合、湿度が高い状態が継続していることを示す通知を行うことが好ましい。これにより、フィルタに負荷がかかっている状態を知らせることができ、フィルタの状態を適切に監視することができる。
また、画像を表示する表示装置をさらに有し、前記制御装置は、前記表示装置に前記通知を表示させることが好ましい。これにより、利用者に画像でフィルタの状態を通知することができる。
上記の目的を達成するための本発明の吸気ダクトは、吸気された空気が流れるダクト本体と、前記ダクト本体に設置されたフィルタと、前記フィルタを監視する上記のいずれかに記載のフィルタ監視装置と、を有することを特徴とする。これにより、周囲の環境を加味して、フィルタの劣化をより適切に監視することができ、フィルタの寿命に合わせて、フィルタを交換することが可能となり、吸気ダクトの品質を向上することができる。
上記の目的を達成するための本発明の圧縮空気供給装置は、上記に記載の吸気ダクトと、前記吸気ダクトに接続された圧縮機と、を有することを特徴とする。これにより、周囲の環境を加味して、フィルタの劣化をより適切に監視することができ、フィルタの寿命に合わせて、フィルタを交換することが可能となり、圧縮空気供給装置を安定して稼働させることができる。
本発明のフィルタ監視装置、これを有する吸気ダクト及び圧縮空気供給装置によれば、湿度に応じて、通知を行うとする基準の差圧を変化させることで、湿度が高いことで差圧が高くなっても通知を行わないようにすることができる。これにより、周囲の環境を加味して、フィルタの劣化をより適切に監視することができる。
図1は、本実施例の吸気ダクトを有するガスタービンを備える発電システムを表す概略構成図である。 図2は、発電システムのガスタービンを表す概略構成図である。 図3は、ガスタービンの吸気ダクトを表す側面図である。 図4は、本実施例の吸気ダクトを表す斜視図である。 図5は、記憶部に記憶されているテーブルの一例を示す説明図である。 図6は、差圧検出部で検出される差圧の一例を示すグラフである。 図7は、フィルタ監視装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、フィルタ監視装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、フィルタ監視装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、表示装置の画面に表示させる通知の一例を示す説明図である。 図11は、吸気ダクトの他の例を表す側面図である。 図12は、ガスタービンの吸気ダクトを表す側面図である。 図13は、本実施例の吸気ダクトを表す斜視図である。 図14は、ダクト本体とフィルタとを表す斜視図である。 図15は、吸気ダクトの他の例を表す側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。例えば、以下の実施例では、フィルタ監視装置を有する吸気ダクトを備える圧縮空気供給装置をガスタービンに用いる場合として説明するが、これに限定されない。圧縮空気供給装置は、紛体を搬送するシステム、圧縮空気を利用する化学プラント、圧縮空気を供給する空調装置等、種々のシステム、プラントに圧縮空気を用いる装置として用いることができる。
図1は、本実施例の吸気ダクトを有するガスタービンを備える発電システムを表す概略構成図である。図2は、発電システムのガスタービンを表す概略構成図である。図1に示す発電システム1は、ガスタービン2と、発電機4と、排ガス処理装置6と、を有する。ガスタービン2は、図1に示すように、圧縮機11と燃焼器12とタービン13と、吸気ダクト20と、を有する。ガスタービン2において、吸気ダクト20と圧縮機11は、外気を圧縮して燃焼器12に供給する圧縮空気供給装置となる。圧縮機11は、吸気ダクト20から外気を吸引し、圧縮する。圧縮機11で圧縮された圧縮空気は、燃焼器12に供給される。燃焼器12は、供給された圧縮空気と燃料とを混合して燃焼させる。燃焼器12で燃料を燃焼されて生じる燃焼ガスは、タービン13に供給される。タービン13は、燃焼ガスが通過する力で回転される。圧縮機11とタービン13とは軸で連結されており、一体で回転する。発電機4は、ガスタービン2に連結されており、タービン13とともに回転することで、発電する。排ガス処理装置6は、ガスタービン2のタービン13を通過した燃焼ガスが排ガスとして供給される。排ガス処理装置6は、排ガスから熱を回収したり、有害物質を除去したりする。
次に、図2を用いて、ガスタービン2の各部について説明する。圧縮機11は、空気を取り込む吸気ダクト20と接続され、圧縮機車室21内に入口案内翼(IGV)22が配設されると共に、複数の静翼23と動翼24が前後方向(後述するロータ32の軸方向)に交互に配設され、その外側に抽気室25が設けられている。燃焼器12は、圧縮機11で圧縮された圧縮空気に対して燃料を供給し、点火することで燃焼可能となっている。タービン13は、タービン車室26内に複数の静翼27と動翼28が前後方向(後述するロータ32の軸方向)に交互に配設されている。このタービン車室26の下流側には、排気車室29を介して排気室30が配設されており、排気室30は、タービン13に連続する排気ディフューザ31を有している。
また、圧縮機11、燃焼器12、タービン13、排気室30の中心部を貫通するようにロータ(主軸)32が配置されている。ロータ32は、圧縮機11側の端部が軸受部33により回転自在に支持される一方、排気室30側の端部が軸受部34により回転自在に支持されている。そして、このロータ32は、圧縮機11にて、各動翼24が装着されたロータディスク35が複数重ねられて固定され、タービン13にて、各動翼28が装着されたロータディスク36が複数重ねられて固定されており、排気室30側の端部に上述した発電機4の駆動軸が連結されている。
そして、このガスタービン2は、圧縮機11の圧縮機車室21が脚部37に支持され、タービン13のタービン車室26が脚部38により支持され、排気室30が脚部39により支持されている。
従って、吸気ダクト20から取り込まれた空気が、圧縮機11の入口案内翼22、複数の静翼23と動翼24を通過して圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となる。燃焼器12にて、この圧縮空気に対して所定の燃料が供給され、燃焼する。そして、この燃焼器12で生成された高温・高圧の燃焼ガスが、タービン13を構成する複数の静翼27と動翼28を通過することでロータ32を駆動回転し、このロータ32に連結された発電機4を駆動する。一方、排気ガス(燃焼ガス)のエネルギは、排気室30の排気ディフューザ31により圧力に変換され減速されてから、排ガス処理装置6に放出される。
次に、図3及び図4を用いて、吸気ダクト20について説明する。図3は、ガスタービンの吸気ダクトを表す側面図である。図4は、本実施例の吸気ダクトを表す斜視図である。吸気ダクト20は、図3及び図4に示すように、ダクト本体41と、ウェザーフード43と、フィルタ44と、フィルタ監視装置48と、を有する。
ダクト本体41は、所定長さを有し、所定形状に屈曲された形状をなし一方の端部が圧縮機車室21(図2参照)に連通され、他方の端部に吸気口46が形成されている。吸気口46は、図3及び図4に示すように、ダクト本体41の端面に形成された1つの開口である。ウェザーフード43は、複数の三角屋根からなり、ダクト本体41の吸気口46に装着される。ウェザーフード43は、吸気口46に装着されることで、ダクト本体41内部への雨水の浸入を抑制する。
フィルタ44は、ダクト本体41の吸気口46から所定の距離離れた位置に配置され、ダクト本体41を塞いでいる。これにより、ダクト本体41を通過する空気はフィルタ44を通過する。また、フィルタ44は、ダクト本体41に対して着脱可能である。これにより、フィルタ44は、交換可能となる。フィルタ44は、通過する空気から比較的小さなごみを捕集する。フィルタ44としては、例えば捕集効率97%以上のHEPAフィルタ等の高性能フィルタ、例えば捕集効率95%以上の中性能フィルタ等、種々のフィルタを用いることができる。
吸気ダクト20は、ダクト本体41の吸気口46に設置されたウェザーフード43の間を通過してダクト本体41の内部に空気が流入する。吸気ダクト20は、ダクト本体41内に流入した空気がフィルタ44を通過する。フィルタ44を4通過した空気は、ダクト本体41内を流れ、圧縮機11に流入する。このような経路で吸気ダクト20に流入する空気は、フィルタ44の通過時に、フィルタ44によって塵芥が捕集される。これにより、ダクト本体41内に流入してフィルタ44を通過した空気は、塵芥が低減された異物の少ない空気となる。また、吸気ダクト20は、ウェザーフード43を設けることで、開口47に配置されたフィルタ44が雨によって濡れることを抑制できる。ここで、吸気ダクト20は、ウェザーフード43とフィルタ44との間に吸気口46から入った比較的大きなごみや雨滴を捕集するウェザールーバーを設けてもよい。
次に、フィルタ監視装置48について説明する。フィルタ監視装置48は、図3に示すように、湿度検出部50と、差圧検出部60と、制御装置70と、表示装置80と、を有する。湿度検出部50は、湿度検出端子52がダクト本体41のフィルタ44よりも上流側、つまり、吸気口46とフィルタ44との間の空間に配置されている。湿度検出部50は、湿度検出端子52を用いて、フィルタ44を通過する前の空気の湿度を検出する。湿度検出部50は、検出したフィルタ44の通過前の空気の湿度を制御装置70に送る。
差圧検出部60は、圧力検出端子62がダクト本体41のフィルタ44よりも上流側、つまり、吸気口46とフィルタ44との間の空間に配置に配置され、圧力検出端子64がダクト本体41のフィルタ44よりも下流側、つまり、フィルタ44と圧縮機11との間の空間に配置されている。差圧検出部60は、圧力検出端子62を用いて、フィルタ44を通過する前の空気の圧力を検出し、圧力検出端子64を用いて、フィルタ44を通過した後の空気の圧力を検出することで、フィルタ44を通過する前後の空気の圧力の差(差圧)を検出する。
制御装置70は、フィルタ監視装置48の各部の動作を制御し、フィルタ44の状態を監視し、監視した結果を表示装置80に出力する。制御装置70は、制御部71と記憶部72と検知部74と計時部76とを有する。制御部71は、CPU等の演算処理部であり、記憶部72に記憶されているプログラムを実行することで、湿度検出部50と差圧検出部60と表示装置80との動作及び検知部74と計時部76の動作を制御する。
記憶部72は、主記憶装置、一時記憶装置であり、制御部71で実行するプログラムや、フィルタ44の監視を実行するために必要なデータを記憶している。記憶部72は、フィルタ44の監視を実行するために必要なデータとして、図5に示すテーブルを記憶している。
図5は、記憶部に記憶されているテーブルの一例を示す説明図である。図6は、差圧検出部で検出される差圧の一例を示すグラフである。図6は、縦軸を差圧、横軸を時間とし、時間の経過に対する差圧の変化を示している。フィルタは、使用時間が長くなることで、捕集している塵芥の量が増加し、目詰まり等が増加していく。
図5に示すテーブルは、フィルタの交換時期であると判定するまたは通知を行う基準となる湿度RHと差圧ΔPとの関係を規定している。湿度RHは、湿度検出部50で検出する湿度であり、差圧ΔPは、差圧検出部60で検出する差圧である。テーブルは、湿度RHを基準として標準設定と高湿度設定とが設定されている。標準設定は、湿度RHが閾値湿度α未満、つまりRH<αの場合であり、フィルタの交換時期であると判定するまたは通知を行う基準の差圧ΔPが差圧Aに設定されている。高湿度設定は、湿度RHが閾値湿度α以上、つまりRH≧αの場合であり、フィルタの交換時期であると判定するまたは通知を行う基準の差圧ΔPが差圧Bに設定されている。ここで、差圧Aと差圧Bの関係は、図6に示すように差圧A<差圧Bとなる関係である。また、差圧Aと差圧Bは、フィルタ44が損傷する恐れがある差圧Cよりも低い圧力となる。具体的には、差圧Aと差圧Bは、差圧Cに対して所定の安全係数をかけた値となる。
また、閾値湿度αは、実験や発電システム1の実運転の実績に基づいて設定する値であり、運転時に短期間生じ、かつ、湿度の影響でフィルタの差圧が上昇する湿度である。閾値湿度αは、例えば、85%、95%等に設定することができる。閾値湿度を95%以上とすることにより、実験で計測した結果、フィルタの抵抗が上昇する湿度を閾値湿度とすることができる。閾値湿度を85%以上とすることにより、実運転の実績で計測した結果、フィルタの抵抗が上昇する湿度を閾値湿度とすることができる。
検知部74は、湿度検出部50と差圧検出部60で検出した結果に基づいて、フィルタ44の状態を検知する。具体的には、フィルタ44の劣化状態を検出し、フィルタ44が交換時期であるか否かを検知する。検知部74の処理については後述する。
計時部76は、時間を計測するタイマである。計時部76は、制御部71の制御また検知部74の制御に基づいて、経過時間を検出する。表示装置80は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示面に画像を表示する装置である。
次に、図6と図7を用いて、フィルタ監視装置48の処理動作の一例を説明する。図7は、フィルタ監視装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。制御装置70は、制御部71の制御と記憶部72に記憶されているテーブルの条件とに基づいて検知部74で処理を実行することで図7に示す処理を実現することができる。以下、制御装置70で実行する処理として説明する。
制御装置70は、湿度検出部50で湿度を検出し、差圧検出部60で差圧を検出する(ステップS12)。制御装置70は、湿度と差圧を検出したら、検出した湿度が閾値湿度α以上であるかを判定する(ステップS14)。
制御装置70は、湿度が閾値湿度α以上ではない(ステップS14でNo)、つまり閾値湿度α未満であると判定した場合、検出した差圧が差圧A以上であるかを判定する(ステップS16)。制御装置70は、検出した差圧が差圧A以上である(ステップS16でYes)と判定した場合、ステップS20に進む。制御装置70は、検出した差圧が差圧A未満である(ステップS16でNo)と判定した場合、そのまま処理を終了する。
制御装置70は、湿度が閾値湿度α以上である(ステップS14でYes)と判定した場合、検出した差圧が差圧B以上であるかを判定する(ステップS18)。制御装置70は、検出した差圧が差圧B以上である(ステップS18でYes)と判定した場合、ステップS20に進む。
制御装置70は、ステップS16でYesまたはステップS18でYesと判定した場合、フィルタの交換時期であると判定し、交換時期を示す表示を表示装置80に出力し、本処理を終了する。制御装置70は、検出した差圧が差圧B未満である(ステップS18でNo)と判定した場合、そのまま処理を終了する。
フィルタ監視装置48は、以上のように、図5に示すテーブルの条件に基づいて、図7の処理を実行することで、フィルタ44の交換時期であるか否かを判定する基準の差圧を湿度に応じて切り換えることができる。フィルタ監視装置48は、湿度が閾値湿度α以上となり、湿度の影響で差圧が上昇する場合、フィルタ44の交換時期を判定する基準の差圧Bを、差圧Aより高く設定することで、フィルタ44の劣化状態を適切に判定することができる。つまり、湿度の影響で一時的に発生する差圧の上昇をフィルタ44の劣化として検出してしまうことを抑制することができる。
具体的には、図6の時間t、t、tのように、一時的に差圧が差圧A以上となってしまった場合も、その差圧の上昇が湿度の影響によるものであり、湿度が閾値湿度α以上であれば、時間t、t、tの閾値の差圧が差圧Bに設定されているため、交換時期とは判定されない。この場合、例えば、時間t4で差圧が差圧A以上となった時点で交換時期であると判定され、通知が出力される。
このように、湿度に応じて、差圧の閾値を切り換えることで、外気の環境に応じて変動する差圧の影響を加味して、フィルタの劣化を判定することができる。これにより、フィルタの交換時期を適切に判定することができ、使用可能なフィルタに対して交換時期であることを示す通知を出力する恐れを低減することができ、フィルタの寿命に合わせて交換を行うことが可能となる。
ここで、制御装置70は、湿度と差圧に加え時間も加味して、フィルタを監視することが好ましい。図8は、フィルタ監視装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。制御装置70は、制御部71の制御と記憶部72に記憶されているテーブルの条件とに基づいて検知部74で処理を実行することで図8に示す制御を実現することができる。以下、制御装置70で実行する処理として説明する。なお、図8に示す制御動作のうち、図7の制御動作と同じ動作については、同じステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
制御装置70は、湿度検出部50で湿度を検出し、差圧検出部60で差圧を検出する(ステップS12)。制御装置70は、湿度と差圧を検出したら、検出した湿度が閾値湿度α以上であるかを判定する(ステップS14)。
制御装置70は、湿度が閾値湿度α以上ではない(ステップS14でNo)と判定した場合、検出した差圧が差圧A以上であるかを判定する(ステップS16)。制御装置70は、検出した差圧が差圧A以上である(ステップS16でYes)と判定した場合、ステップS20に進む。制御装置70は、検出した差圧が差圧A未満である(ステップS16でNo)と判定した場合、そのまま処理を終了する。
制御装置70は、湿度が閾値湿度α以上である(ステップS14でYes)と判定した場合、検出した差圧が差圧B以上であるかを判定する(ステップS18)。制御装置70は、検出した差圧が差圧B以上である(ステップS18でYes)と判定した場合、ステップS20に進む。
制御装置70は、ステップS16でYesまたはステップS18でYesと判定した場合、交換時期であると判定し、交換時期を示す表示を表示装置80に出力し(ステップS20)、本処理を終了する。
制御装置70は、検出した差圧が差圧B未満である(ステップS18でNo)と判定した場合、湿度がα以上の状態が閾値時間以上経過しているかを判定する(ステップS24)。制御装置70は、湿度がα以上の状態が閾値時間以上経過している(ステップS24でYes)と判定した場合、ステップS16に進む。つまり、制御装置70は、湿度が閾値湿度αより高い状態が閾値時間以上継続している場合、湿度が閾値湿度αより高い状態でも交換時期を判定する基準の差圧を、差圧Bから差圧Aに切り換える。制御装置70は、湿度がα以上の状態が継続している時間が閾値時間未満である(ステップS24でNo)と判定した場合、そのまま処理を終了する。
フィルタ監視装置48は、図8に示すように、湿度が高くなっている状態の経過時間を加味して、フィルタの状態の判定を行うことで、より適切にフィルタの状態を判定することができる。具体的には、湿度が高い状態が一定時間以上継続している場合、フィルタに係る負荷が大きくなる。このため、塵芥が付着していない状態でもフィルタへの負荷が大きい状態となる。このため、湿度が高い状態が一定時間以上継続している場合、フィルタの交換時期を判定する基準の閾値を、湿度が低い状態の場合の値とすることで、負荷がかかっているフィルタを交換する必要があると判定することができる。
また、上記実施例では、フィルタの状態に基づいて、交換時期であることを示す表示を出力したが、交換時期であることを表示する必要はなく、検出した状態を通知するようにしてもよい。
図9は、フィルタ監視装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。図10は、表示装置の画面に表示させる通知の一例を示す説明図である。制御装置70は、制御部71の制御と記憶部72に記憶されているテーブルの条件とに基づいて検知部74で処理を実行することで図9に示す制御を実現することができる。以下、制御装置70で実行する処理として説明する。なお、図9に示す制御動作のうち、図8の制御動作と同じ動作については、同じステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
制御装置70は、湿度検出部50で湿度を検出し、差圧検出部60で差圧を検出する(ステップS12)。制御装置70は、湿度と差圧を検出したら、検出した湿度が閾値湿度α以上であるかを判定する(ステップS14)。
制御装置70は、湿度が閾値湿度α以上ではない(ステップS14でNo)、つまり閾値湿度α未満であると判定した場合、検出した差圧が差圧A以上であるかを判定する(ステップS16)。制御装置70は、検出した差圧が差圧A以上である(ステップS16でYes)と判定した場合、低レベルの警告表示を表示装置80に表示させ(ステップS30)、処理を終了する。ここで、制御装置70は、警告表示として、図10に示すように、表示装置80の画面180内のウインドウ182にメッセージや記号や絵を表示させる。なお、警告表示は、他の警告や通知情報とともにリストとして表示させてもよいし、別のウインドウに表示させてもよい。警告表示の方法は、後述する警告表示も同様である。制御装置70は、検出した差圧が差圧A未満である(ステップS16でNo)と判定した場合、そのまま処理を終了する。
制御装置70は、湿度が閾値湿度α以上である(ステップS14でYes)と判定した場合、検出した差圧が差圧B以上であるかを判定する(ステップS18)。制御装置70は、検出した差圧が差圧B以上である(ステップS18でYes)と判定した場合、高レベルの警告表示を表示装置80に表示させ(ステップS32)、処理を終了する。高レベルの警告表示は、低レベルの警告表示よりも緊急度、深刻度が高い警告として表示される。
制御装置70は、検出した差圧が差圧B未満である(ステップS18でNo)と判定した場合、湿度がα以上の状態が閾値時間以上経過しているかを判定する(ステップS34)。制御装置70は、湿度がα以上の状態が継続している時間が閾値時間未満である(ステップS34でNo)と判定した場合、そのまま処理を終了する。
制御装置70は、湿度がα以上の状態が閾値時間以上経過している(ステップS34でYes)と判定した場合、検出した差圧が差圧A以上であるかを判定する(ステップS36)。制御装置70は、検出した差圧が差圧A未満である(ステップS36でNo)と判定した場合、湿度検出部50に対する警告表示を出力し(ステップS38)、本処理を終了する。湿度検出部50に対する警告表示とは、湿度検出部50の故障の可能性があること、または湿度環境が特殊な状態になっているか確認が必要であることを示す表示である。
制御装置70は、検出した差圧が差圧A以上である(ステップS36でYes)と判定した場合、中レベルの警告表示を表示装置80に表示させ(ステップS40)、処理を終了する。中レベルの警告表示は、低レベルの警告表示よりも緊急度、深刻度が高く、高レベルの警告表示よりも緊急度、深刻度が低い警告として表示される。
フィルタ監視装置48は、湿度と差圧、または湿度と差圧と時間との関係が設定した状態を満足した場合、基本的にはフィルタの交換が必要と判定できる状態になった場合、その状態を通知することで、使用者にフィルタの状態を的確に通知することができる。また、本実施例のように、湿度と差圧、または湿度と差圧と時間との関係が満足した条件に応じて、表示させる警告のレベルを切り換えることで、使用者によりわかりやすくフィルタの状態を通知することができる。なお、通知レベルの設定、基準はこれに限定されず、種々の組み合わせとすることができる。
ここで、吸気ダクトのダクト本体とフィルタの配置は、吸気ダクト20の構造に限定されない。例えば、上記実施例では、吸気ダクトのダクト本体を塞ぐように1枚のフィルタを設置した場合として説明したが、フィルタを設ける位置は、これに限定されない。ダクト本体に隔壁を設けて隔壁に形成した複数の開口のそれぞれにフィルタを設置してもよい。図11は、吸気ダクトの他の例を表す側面図である。なお、本実施例の吸気ダクト20aの基本的な構成は、上述した吸気ダクト20とほぼ同様の構成であり、上述した吸気ダクト20と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
吸気ダクト20aは、図11に示すように、ダクト本体41と、ウェザーフード43と、フィルタ44aと、フィルタ監視装置48と、隔壁102と、を有する。ダクト本体41と、ウェザーフード43と、フィルタ監視装置48は、吸気ダクト20の各部と同様の構成であるので、説明を省略する。
隔壁102は、ダクト本体41aの吸気口46から所定距離離れた位置に配置され、ダクト本体41を塞いでいる。隔壁102は、複数の開口47が形成されている。ダクト本体41の内部を流れる空気は、隔壁102の開口47を通過して、隔壁102の上流側から下流側に流れる。
フィルタ44aは、隔壁102の開口47に配置されている。フィルタ44aは、隔壁102の開口47にはめ込まれている。これにより、隔壁102の開口47を通過する空気はフィルタ44aを通過する。フィルタ44aは、配置位置が異なるのみで、性能、機能は、フィルタ44と同様である。
フィルタ監視装置48は、湿度検出端子52と圧力検出端子62の配置位置が、フィルタ44上流側からフィルタ44aの上流側、つまりダクト本体41の隔壁102よりも上流側となる以外は、上述した吸気ダクト20のフィルタ監視装置48と同様の構造であり、フィルタ44aの上流と下流で圧力を検出して差圧を検出し、フィルタ44aの上流側で空気の湿度を検出する。
吸気ダクト20aのように、複数のフィルタ44aをダクト本体41の内部の、ダクト本体41を塞ぐ隔壁102の開口に配置する場合も、フィルタ監視装置48で同様の監視を行うことで、フィルタ44aの状態を適切に監視することができ、適切な時期に交換を行うことが可能となる。
また、上記実施例では、吸気ダクトのダクト本体に吸気口を設け、ウェザーフードを設置した場合として説明したが、吸気ダクトの構造及びフィルタを設ける位置は、これに限定されない。吸気ダクトは、ダクト本体にカバーを設けてもよい。図12から図14を用いて、吸気ダクトの他の例ついて説明する。図12は、ガスタービンの吸気ダクトを表す側面図である。図13は、本実施例の吸気ダクトを表す斜視図である。図14は、ダクト本体とフィルタとを表す斜視図である。なお、本実施例の吸気ダクト20bの基本的な構成は、上述した吸気ダクト20とほぼ同様の構成であり、上述した吸気ダクト20aと同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
吸気ダクト20bは、図12から図14に示すように、ダクト本体41aと、カバー42と、ウェザーフード43と、フィルタ44aと、フィルタ監視装置48と、を有する。
ダクト本体41aは、所定長さを有し、所定形状に屈曲された形状をなし一方の端部が圧縮機車室21(図2参照)に連通され、他方の端部に複数の開口47aが形成されている。開口47aは、図14に示すように、ダクト本体41の地面と対面する面に形成されている。カバー42は、図12及び図13に示すように、ダクト本体41aの開口47aが形成されている面を覆う筐体である。カバー42は、一面に開口が形成され外気と連通している。吸気ダクト20bは、カバー42の外気と連通している開口が吸気口46aとなる。ウェザーフード43は、カバー42の開口である吸気口46aに装着されることで、カバー42の内部への雨水の浸入を抑制する。
フィルタ44aは、ダクト本体41の開口47aに配置されている。フィルタ44aは、開口47aにはめ込まれている。これにより、開口47aを通過する空気はフィルタ44aを通過する。また、フィルタ44aは、開口47aに対して着脱可能である。これにより、フィルタ44aは、交換可能となる。
吸気ダクト20bは、図12に示すように、吸気口46aに設置されたウェザーフード43の間を通過してカバー42内部に外気が流入する。吸気ダクト20bは、カバー42内に流入した外気がフィルタ44aを通過してダクト本体41aに流入する。ダクト本体41あに流入した空気は、ダクト本体41a内を流れ、圧縮機11に流入する。このような経路で吸気ダクト20bに流入する外気は、フィルタ44aの通過時に、フィルタ44aによって塵芥が捕集される。これにより、フィルタ44を通過してダクト本体41内に流入した外気は、塵芥が低減された異物の少ない空気となる。また、吸気ダクト20bは、カバー42とウェザーフード43を設けることで、開口47aに配置されたフィルタ44aが雨によって濡れることを抑制できる。ここで、吸気ダクト20bは、カバー42の内部のウェザーフード43と開口47aとの間にカバー42の吸気口46aから入った比較的大きなごみや雨滴を捕集するウェザールーバーを設けてもよい。
フィルタ監視装置48は、湿度検出端子52と圧力検出端子62の配置位置が、ダクト本体41の開口47aよりも上流側、つまりカバー42の内部となる以外は、上述した吸気ダクト20aのフィルタ監視装置48と同様の構造であり、フィルタ44aの上流と下流で圧力を検出して差圧を検出し、フィルタ44aの上流側で空気の湿度を検出する。
また、吸気ダクトは、フィルタを多段で設けてもよい。以下、図15を用いて、フィルタを吸気口よりも下流側に多段で設けた吸気ダクトの一例について説明する。図15は、吸気ダクトの他の例を表す側面図である。なお、本実施例の吸気ダクト20cの基本的な構成は、上述した吸気ダクト20とほぼ同様の構成であり、上述した吸気ダクト20と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
吸気ダクト20cは、図15に示すように、ダクト本体41aと、ウェザーフード43と、第1フィルタ120と、第2フィルタ122と、フィルタ監視装置48aと、を有する。ダクト本体41と、ウェザーフード43とは、吸気ダクト20の各部と同様の構成であるので、説明を省略する。
第1フィルタ120、第2フィルタ122は、ダクト本体41aの吸気口46から所定距離だけ奥側に進入した位置に装着されている。第1フィルタ120、第2フィルタ122は、比較的小さなごみを捕集する。第1フィルタ120と第2フィルタ122とは、所定距離だけ離間して配置されている。第2フィルタ122は、第1フィルタ120より目が細かくなっている。つまり、第2フィルタ122は、第1フィルタ120より捕集効率が高いフィルタである。
第1フィルタ120、第2フィルタ122は、ダクト本体41aを塞ぐように配置されている。これにより、ダクト本体41aを通過する空気は第1フィルタ120を通過した後、第2フィルタ122を通過する。
フィルタ監視装置48aは、図15に示すように、第1湿度検出部50と、第1差圧検出部60と、制御装置70と、表示装置80と、第2湿度検出部130と、第2差圧検出部140と、を有する。
第1湿度検出部50は、湿度検出端子52がダクト本体41内の第1フィルタ120の上流側に配置されている。第1湿度検出部50は、湿度検出端子52を用いて、第1フィルタ120を通過する前の空気の湿度を検出する。
第1差圧検出部60は、圧力検出端子62がダクト本体41内の第1フィルタ120の上流側に配置され、圧力検出端子64がダクト本体41内の第1フィルタ120の下流側かつ第2フィルタ122の上流側に配置されている。第1差圧検出部60は、圧力検出端子62を用いて、第1フィルタ120を通過する前の空気の圧力を検出し、圧力検出端子64を用いて、第1フィルタ120を通過した後の空気の圧力を検出することで、第1フィルタ120を通過する前後の空気の圧力の差(差圧)を検出する。
第2湿度検出部130は、湿度検出端子132がダクト本体41内の第1フィルタ120の下流側で第2フィルタ122の上流側に配置されている。第2湿度検出部130は、湿度検出端子132を用いて、第2フィルタ122を通過する前の空気の湿度を検出する。
第2差圧検出部140は、圧力検出端子142がダクト本体41内の第1フィルタ120の下流側で第2フィルタ122の上流側に配置され、圧力検出端子144がダクト本体41a内の第2フィルタ122の下流側に配置されている。第2差圧検出部140は、圧力検出端子142を用いて、第2フィルタ122を通過する前の空気の圧力を検出し、圧力検出端子144を用いて、第2フィルタ122を通過した後の空気の圧力を検出することで、第2フィルタ122を通過する前後の空気の圧力の差(差圧)を検出する。
制御装置70は、第1湿度検出部50と、第1差圧検出部60とを用いて第1フィルタ120の状態を監視し、第2湿度検出部130と、第2差圧検出部130とを用いて第2フィルタ122の状態を監視する。
吸気ダクト20cのように、フィルタを多段で設置した場合も、各フィルタに対して差圧と湿度の検出を行い、フィルタ監視装置48aで同様の監視を行うことで、フィルタの状態を適切に監視することができ、適切な時期に交換を行うことが可能となる。また、多段のフィルタのそれぞれに対して差圧と湿度の検出を行うことで、フィルタ毎に状態を監視することができる。
また、本実施例では、フィルタを2段にした場合としたが、3段以上とした場合も同様である。また、フィルタを多段で設ける場合、そのうち1段のフィルタの状態を監視してもよいし、複数段のフィルタの状態を監視してもよい。
また、上記実施例では、湿度検出部として、湿度検出端子を検出位置に設置したが、湿度が閾値湿度以上であるか否かを判定できればよく、検出方法はこれに限定されない。例えば、湿度が周期的に変動、例えば、早朝のみ湿度が高くなる気象条件の場合、その周期と差圧の変動とに基づいて湿度が閾値湿度を超えたかを判定してもよい。
1 発電システム
2 ガスタービン
4 発電機
6 排ガス処理装置
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
20 吸気ダクト
41 ダクト本体
42 カバー
43 ウェザーフード
44 フィルタ
46、46a 吸気口
47、47a 開口
48 フィルタ監視装置
50 湿度検出部
52 湿度検出端子
60 差圧検出部
62、64 圧力検出端子
70 制御装置
71 制御部
72 記憶部
74 検知部
76 計時部
80 表示装置

Claims (7)

  1. 吸気ダクトに設置されたフィルタを監視するフィルタ監視装置であって、
    前記フィルタの上流側の空気の圧力と下流側の空気の圧力との差圧を検出する差圧検出部と、
    前記フィルタの上流側の空気の湿度を検出する湿度検出部と、
    前記湿度検出部で検出した湿度が閾値湿度未満の場合、かつ、前記差圧検出部で検出した差圧が第1の差圧以上となったときに、前記湿度検出部で検出した湿度が前記閾値湿度未満の場合、かつ、前記差圧検出部で検出した差圧が前記第1の差圧以上となったことを示す状態の通知及び前記フィルタの交換を指示する通知の少なくとも一方の通知を行い、
    前記湿度検出部で検出した湿度が前記閾値湿度以上の場合、かつ、前記差圧検出部で検出した差圧が前記第1の差圧より高い第2の差圧以上である場合、前記湿度検出部で検出した湿度が前記閾値湿度以上であり、かつ、前記差圧検出部で検出した差圧が前記第1の差圧より高い前記第2の差圧以上であることを示す状態の通知及び前記フィルタの交換を指示する通知の少なくとも一方の通知を行う制御装置と、を有するフィルタ監視装置。
  2. 前記状態の通知は、湿度及び差圧に基づいて決定した警告表示であり、
    前記制御装置は、湿度及び差圧に基づいて、警告のレベルを切り換える請求項1に記載のフィルタ監視装置。
  3. 前記制御装置は、時間を検出する計時部を有し、
    前記制御装置は、前記湿度検出部で検出した湿度が前記閾値湿度以上である状態が、閾値時間以上継続した場合、前記差圧検出部で検出した差圧が前記第1の差圧以上となったときに通知を行う請求項1または請求項2に記載のフィルタ監視装置。
  4. 前記制御装置は、前記湿度検出部で検出した湿度が前記閾値湿度以上である状態が、閾値時間以上継続した場合、湿度が高い状態が継続していることを示す通知を行う請求項3に記載のフィルタ監視装置。
  5. 画像を表示する表示装置をさらに有し、
    前記制御装置は、前記表示装置に前記通知を表示させる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のフィルタ監視装置。
  6. 吸気された空気が流れるダクト本体と、
    前記ダクト本体に設置されたフィルタと、
    前記フィルタを監視する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のフィルタ監視装置と、を有する吸気ダクト。
  7. 請求項6に記載の吸気ダクトと、
    前記吸気ダクトに接続された圧縮機と、を有する圧縮空気供給装置。
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