JP6194463B2 - 吊り下げ具 - Google Patents
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Description
また、洗濯物に洗濯ばさみで挟んだ押し型が残ったり、洗濯ばさみが劣化で傷んだりはずれたりする事があった。(特許文献1)
洗濯ばさみのない洗濯物干し具として、洗濯物を枠で挟む方法の物があるが、可動の枠部を跳ね上げる時にきちんと留めておく手間や、開いた枠が落ちて指を挟む危険があった。(特許文献2)
第1ライン21及び第2ライン31を開き、どちらか一方に被吊り下げ物8を干したりはずしたりできる第1状態と、第1ライン21及び第2ライン31を閉じ被吊り下げ物8を挟んだまま保持できる第2状態を一挙に切り換えれる構成になっている。
第1実施形態は本発明の吊り下げ具1が四角い形状の場合である。
四角いフレームに配置した第1ライン21を有する第1フレーム2と、第1フレーム2とほぼ同形状の第2ライン31を有する第2フレーム3と、フレームの横枠22及び32の少なくとも一方をスライドするための2本の直線のレール4と、鎖や紐等でできている吊り部5とから構成される吊り下げ具1である。
図3(a)で示すように、第1フレーム2は四角いフレームに複数本平行でほぼ等間隔に配置した第1ライン21と横枠22を備え、図3(b)の第2フレーム3は第1フレーム2とほぼ同形状で、第2ライン31と横枠32を備える。第1ライン21と第2ライン31の長さやライン同士の間隔は、被吊り下げ物8に適したものであればよい。第1フレーム2と第2フレーム3を第1ライン21と第2ライン31も重なるような方向で重ね、レール4をラインと垂直のフレームの横枠22及び横枠32に両側からはめ込み、第1フレーム2及び第2フレーム3の少なくとも一方をレール4に沿ってスライドできる。
2段構成は、コの字型のレール4の真ん中に分離板があり、断面をE字型にしたものである。第1フレーム2の横枠22をE字型のレール4の上段に、第2フレーム3の横枠32をレール4の下段にセットし少なくとも一方がスライドできる。第1ライン21及び第2ライン31のどちらか一方に被吊り下げ物8を吊り下げ、第1ライン21及び第2ライン31で挟むと、第1ライン21と第2ライン31はほぼ上下の関係で位置し、被吊り下げ物8をその間で挟むことになる。レール4の長さは、第1ライン21と第2ライン31を開いた第1状態の時にレール4からラインがはずれず、ストッパー12がレール4の両端につけれる長さにする。
レール4が1段構成の場合は、図4(a)における第2フレーム3の横枠32をなくし、レール4に第2ライン31の両端を固定するため、レール4と複数の第2ライン31で四角形状になり、第2フレーム3の用途を果たす。
レール4が1段構成の斜視図を図4(b)に示す。
レール4の長手方向の端から端まで、レール4に垂直に一定間隔で、第2ライン31の両端をレール4のコの字型の内側に固定する。また、レール4の長手方向にスライドできるように、第2ライン31と同間隔で同数の第1ライン21を備える四角形状の第1フレーム2を設置する。この場合レール4の端から、第2ライン31、第1ライン21と交互になるように設置する。
レール4に幅を持たせると、第2ライン31を固定しやすく、第1ライン21をコの字型のレール4の内側に固定された第2ライン31より奥の空間を使って、レール4に沿ってスライドできやすくなる。レール4の奥でスライドさせる分、第1ライン21が第2ライン31より長くなる。
レール4に固定した第2ライン31同士の間を、横枠22がレール4に沿って可動して行き来しすることによって、第1ライン21が第2ライン31と共に被吊り下げ物8を挟んだりはずしたりできる。
図5は、第1フレーム2の横枠22又は第2フレーム3の横枠32の両側の横枠を中空にし、中空にした横枠同士が対面する面にラインをほぼ等間隔に設置し、もう一方のフレームを、中空の横枠に内蔵してスライドさせる機構の簡略断面図である。よって、この場合は中空にした横枠がレール4の役目をするので、レール4を設ける必要がない。また、中空の横枠32の長手方向の端から第2ライン31、第1ライン21と交互になるように設置する。
例えば第2フレーム3の両側の横枠32を中空にし、横枠32同士が対面する面に端から端まで複数の第2ライン31を等間隔に固定する。また、中空にした横枠32の第2ライン31間に、第1ライン21がスライドできる程度の大きさの横溝14を設ける。四角い形状で、複数の第2ライン31と同間隔の第1ライン21を備える第1フレーム2の横枠22を、中空にした横枠32にはめ込み、第1ライン21を第2フレーム3の横溝14から出してスライドできるように設置した構造である(図5)。これで横枠32の中空内を横枠22がスライドし、同時に第2フレーム3の横溝14の長さ分、第1ライン21が横溝14に沿って可動する。第1ライン21が可動して行き来しすることによって、第1ライン21が第2ライン31と共に被吊り下げ物8を挟んだりはずしたりできる。
洗濯ばさみを一つずつつまむ手間がなく、時間短縮でき作業量を減らせる。手指の負担も軽減できる。
図2実施形態は図6で示すように、本発明の吊り下げ具1が円形状の場合である。
第1フレーム2の外枠13aと第2フレーム3の外枠13b及びレール4が円形状である。
円形状の第1フレーム2の第1ライン21と円形状の第2フレーム3の第2ライン31を、径方向に回転軸10を中心に同角度に複数本ずつ、円形状の第1フレーム2と第2フレーム3がほぼ同形状になるよう配置する。ラインの長さや回転軸からの角度は被吊り下げ物8に適したものにする。
第1フレーム2と第2フレーム3を重ね合わせ、外枠13a 及び13bを円形状のレール4にはめ込む。第1ライン21及び第2ライン31の少なくても一方が回転軸10を中心にスライド回転(=相対変位)させる事以外は、第1実施形態記載の吊り下げ具1と、ラインをスライドして被吊り下げ物8を挟んだりはずしたりするという構成は同じである。
回転軸10も当然に屋外の使用に耐えうる素材が良い。
図7で、第1ライン21及び第2ライン31の表面の滑り止め6の例を示す。
ラインの滑り止め6は、弾力体で防水性、耐久性のある素材を第1ライン21及び第2ライン31の少なくとも一方の表面に備え、凸凹を設けて被吊り下げ物8が滑らず、通気が良く乾きやすい状態になるように配慮されたものがよい。
(a)は、長手方向に筋状に凸凹のある滑り止め6。
(b)は、輪の形状のものを隙間を開けながらはめ込んだ滑り止め6。
(c)は、長手方向に波状の形状のものを間をあけて配置した滑り止め6。
(d)は、ランダムに突起を備えた滑り止め6。
第2状態を維持するために、レール4に第1ライン21と第2ライン31を同時にロック、又は第1ライン21及び第2ライン31同士をロックなど、第1ライン21と第2ライン31が閉じたまま緩まなければ他の方法でも、ロックする機構を少なくとも1か所備えるとよい。
(a)は、第2状態の時に閉じている第1ライン21と第2ライン31の外側のレール4に取りつけたロック11で、第1ライン21及び第2ライン31が閉じたまま開かないようにする機構である。ロック11の先が二股に分かれて軽く湾曲している。二股から先は第1ライン21と第2ライン31を重ねた厚み程度の長さがあり、根元で回転して、第2状態で閉じられた第1ライン21及び第2ライン31を二股の内側で挟みこんでロックする。
(b)は、第1ライン21及び第2ライン31同士をロック11で留めて、閉じたまま開かないようにする機構である。一方のラインに取り付けた軽く湾曲したロック11を根元から回転させ、もう一方のラインを湾曲の形状を活かしロックする機構である。この場合、スライドするラインにロック11の頭をリング状にして取り付けロックできるようにしておくと、ロックをはずした時に取っ手7として、スライドする際にリングに指を入れて引っ張ることもできる。
(a)又は(b)の様にロックすることで、第1ライン21と第2ライン31が緩んで隙間9が開き、被吊り下げ物8がずれたり落ちたりしないようにすることができる。
図9では本発明の変形例を示す。
図9(a)は、ラインが直線でなく曲線を含んでいる第2状態の図である。
ラインが曲線でも折れ曲がっていても、ほぼ同じ形状をしている第1ライン21と第2ライン31の組み合わせで、被吊り下げ物8を吊り下げるのに最適な形状で、少なくとも一方のフレームをスライド(=相対変位)させ、被吊り下げ物8を挟んだりはずしたりできる様にできるものであればよい。
例えば、帽子など中が空洞の物を挟む時には、ライン同士を帽子の耳辺り→頭頂→もう一方の耳辺りの形状に合わせた曲線にして帽子を挟むと、形状を損ねることなく吊り下げる事が出来る。
このように必要であれば、ラインの形状を変えることも可能である。
被吊り下げ物8に合わせてラインの間隔を変えてもよい。
本発明の形態が四角や円形状以外に、半円形状や台形など他の形状に、用途や設置場所に合わせ変形することもできる。
被吊り下げ物8や用途に応じて、レールとフレームの形状を変えることもできる。
2 第1フレーム
21 第1ライン
22 横枠
3 第2フレーム
31 第2ライン
32 横枠
4 レール
5 鎖や紐等でできている吊り部
6 滑り止め
7 取っ手
8 被吊り下げ物
9 隙間
10 回転軸
11 ロック
12 ストッパー
13a 円形状の第1フレームの外枠
13b 円形状の第2フレームの外枠
14 横溝
Claims (3)
- 複数の第1ラインと前記第1ラインと垂直の横枠を含む第1フレーム及び複数の第2ラインと前記第2ラインと垂直の横枠を含む第2フレームを備え、上下方向に重ねられた前記第1ライン及び前記第2ラインの両側にこれらのラインの延在方向と交差する方向に延在するレールが設けられ、前記第1フレームの横枠及び前記第2フレームの横枠は、前記レールにはめ込まれており、前記第1ライン及び前記第2ラインのどちらか一方に被吊り下げ物を吊り下げられる第1状態と、前記第1ライン及び前記第2ラインで被吊り下げ物を挟む第2状態とを有し、前記第1フレームを前記レールに沿った方向に、前記第2フレームに対して相対的にスライドして一挙に、前記第1状態と前記第2状態とを切り換えることができる吊り下げ具。
- 複数の第1ラインと前記第1ラインと垂直の横枠を含む第1フレーム及び複数の第2ラインを含む第2フレームを備え、前記第1ライン及び前記第2ラインの両側にこれらのラインの延在方向と交差する方向に延在するレールが設けられ、前記第1フレームの横枠は、前記レールにはめ込まれており、前記第2ラインの両端部は、前記レールに固定されており、前記第1ライン及び前記第2ラインのどちらか一方に被吊り下げ物を吊り下げられる第1状態と、前記第1ライン及び前記第2ラインで被吊り下げ物を挟む第2状態とを有し、前記第1フレームを前記レールに沿った方向に、前記第2フレームに対して相対的にスライドして一挙に、前記第1状態と前記第2状態とを切り換えることができる吊り下げ具。
- 円形の第1の外枠と、前記第1の外枠の中心から放射状に延び、前記第1の外枠に接続する複数の第1ラインとを含む第1フレーム及び円形の第2の外枠と、前記第2の外枠の中心から放射状に延び、前記第2の外枠に接続する複数の第2ラインとを含む第2フレームを備え、上下方向に重ねられた第1フレームと第2フレームは、同軸の回転軸を中心にスライド回転可能に構成されており、前記第1ライン及び前記第2ラインのどちらか一方に被吊り下げ物を吊り下げられる第1状態と、前記第1ライン及び前記第2ラインで被吊り下げ物を挟む第2状態とを有し、前記第1フレームを前記第2フレームに対して相対的にスライド回転して一挙に、前記第1状態と前記第2状態とを切り換えることができる吊り下げ具。
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