JP6191438B2 - 連続搬送装置および連続搬送方法 - Google Patents

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本発明は、車両部品等の組立その他の作業工程に使用されて、ワークを高速で連続的に搬送するための連続搬送装置および連続搬送方法に関する。
図14は、一般的な搬送装置の例であり、ワーク搬送ベルト100にワーク保持用のチャック治具101を所定のピッチで多数装着し、搬送ベルト100に対向させたワーク供給部102から、ワークWをチャック治具101に順次供給する構成となっている。搬送ベルト100はサーボモータ103に連結され、ワークWを所定位置まで搬送して排出する。この場合、図15に示すように、チャック治具101へワークWを供給するために、モータ103の回転を止めて搬送ベルト100を一旦停止する必要がある。ところが、このような間欠的なモータ制御パターンでは、搬送ベルト100の加減速動作と停止動作を繰り返すことになり、時間ロスが大きいために、高速化に限界がある。
一方、内燃機関用の点火プラグ等の組立工程では、被組付け側部品(インシュレータ)を連続組立機へより高速で搬送することが要求されている。従来方式で高速供給を可能にするには、図16に示すように、搬送路201上に多数のパレット202を整列させ、供給部203に対向する投入エリアを設けて、多数のインシュレータを同時にパレット202に移載する。この場合も、投入エリアでは搬送ベルトを停止してインシュレータを投入し、その後、載置したパレット202を、連続組立機へ至る排出エリアへ送り出すとともに、空のパレット202をバッファエリアに回収する、間欠動作となる。このため、連続組立機の高速化に対応しようとすると(例えば0.1秒/1ヶ)、搬送路201に一度に投入するインシュレータの数を増加させ、搬送路201を延長して十分なバッファエリア、排出エリアを確保する必要があって、装置が大型化する。
従来技術として、特許文献1には、複数の部品をローダ部から搬送機構部へ供給し、搬送の停止状態において部品を押し出して、対向する測定部に接触させる機構を備える部品ハンドラが開示されている。搬送機構部は、部品が収納される複数のパケットを間欠送り動作により一方向へ供給し、送り動作と押し出し動作を同期させて搬送途中での測定を可能にしている。
特開昭63−62342号公報
このように従来の装置は、いずれも搬送路の停止を伴う間欠動作であるために、高速化が難しく、または設備が大型となってコストが増大する。また、サーボモータ等のアクチュエータを適切に制御して、加減速動作や位置決め動作を行なう必要があり、システムが複雑となりやすい。
そこで、本発明の目的は、ワーク供給等の作業時に、搬送ベルトの加減速動作や停止動作による作業効率の低下を抑制し、駆動部の制御を効率よく行なって、装置を大型化することなく高速で連続搬送するための装置と方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の連続搬送装置は、
複数のプーリ(11、12、13)の外周に搬送ベルト(23)を懸架した搬送路(21)と、該搬送路に一定間隔で取り付けた多数のワーク把持部(22)を有する搬送部(2)と、
上記搬送路のうち一対の上記プーリ間の直線部の中央部分に対向して設けられる作業部(4)と、
上記搬送路のうち上記直線部以外の部分に対向して設けられるワーク排出部(5)と、
上記搬送ベルトを一定方向に一定速度で送る駆動手段(M)と、
上記作業部に対向する上記直線部を、上記駆動手段によるベルト送り方向およびその逆方向に往復動作させるオシレート機構(3)を備える
上記作業部は、ワーク供給部であり、対向する上記搬送路に取り付けられた複数の上記ワーク把持部に対応する複数列のワーク供給路(41)を有しており、上記搬送路の送り動作と上記直線部の往復動作との組み合わせにより上記直線部が疑似停止状態となる時、複数の上記ワーク把持部に対して複数のワークを同時に供給する。
本発明の請求項2に記載の発明において、上記オシレート機構は、上記直線部と平行に配置したスライダ部(31)を有して、該スライダ部の両端に上記複数のプーリとなる一対のプーリ(12、13)を回転可能に連結し、上記搬送路の送り動作と上記スライダ部の往復動作を組み合わせて、上記直線部に擬似停止領域を形成する。
本発明の請求項3に記載の発明において、上記駆動手段は上記複数のプーリとなる動力プーリ(11)に連結され、上記オシレート機構は、上記スライダ部を上記動力プーリの回転と同期させたオシレート動作用のカム(62)によって往復動作させる。
本発明の請求項4に記載の発明において、上記駆動手段は上記複数のプーリとなる動力プーリ(11)に連結され、上記オシレート機構は、上記スライダ部を上記動力プーリの回転と同期させて駆動する他の駆動手段(M1)を備える。
本発明の請求項に記載の連続搬送方法は、複数のプーリ(11、12、13)の外周に搬送ベルト(23)を懸架して搬送路(21)とし、該搬送路に一定間隔で多数のワーク把持部(22)を取り付けた搬送部(2)において、上記搬送路のうち一対の上記プーリ間の直線部の中央部分に対向して作業部(4)を配置する一方、上記搬送路の上記直線部以外の部分に対向してワーク排出部(5)を配置し、駆動手段(M)により上記搬送ベルトを一定方向に一定速度で送り動作させるとともに、上記作業部に対向する上記直線部を、上記駆動手段によるベルト送り方向およびその逆方向に往復動作させ、これら動作の組み合わせで上記直線部に擬似停止領域を形成する。上記作業部は、ワーク供給部であり、対向する上記搬送路に取り付けられた複数の上記ワーク把持部に対応する複数列のワーク供給路(41)を有しており、上記搬送路の送り動作と上記直線部の往復動作との組み合わせにより上記直線部が疑似停止状態となる時、複数の上記ワーク把持部に対して複数のワークを同時に供給する。
本発明の連続搬送装置は、搬送路を構成する搬送ベルトを一定速度で送り動作させた状態で、搬送路の一部をオシレート機構により往復動作させて、作業部に対向する搬送路の相対速度を可変とする。すなわち、送り動作の速度と、反対方向のオシレート動作の速度が等しくなった時に相対速度が0となって、擬似停止領域が形成されるので、この時にワーク供給等の作業を行なえば、搬送ベルトを停止することなく連続搬送が可能になる。したがって、装置の大型化や制御の複雑化を伴わず、簡易な構成で連続搬送装置の高速化が実現できる。
本発明の第1実施形態であり、連続搬送装置の主要部概略構成図である。 第1実施形態の連続搬送装置の主要部断面図で、図3のA矢視図である。 第1実施形態の連続搬送装置の全体斜視図である。 図3の部分分解斜視図である。 第1実施形態の連続搬送装置の作動を説明するための主要部概略構成図である。 第1実施形態のオシレート機構の作動を説明するための模式的な図である。 第1実施形態の搬送部におけるオシレート動作と各部速度の関係を説明するための図である。 第1実施形態の搬送部における速度変化を説明するための図である。 第1実施形態におけるオシレート動作とワーク供給動作のタイミングチャート図である。 第1実施形態におけるオシレート動作の過程を示す模式的な図である。 図10Aの投入位置状態を示す連続搬送装置の全体概略図である。 第2実施形態における連続搬送装置の全体概略図である。 第3実施形態における連続組立装置の全体斜視図である。 第3実施形態におけるオシレート動作とワーク供給動作のタイミングチャート図である。 第4実施形態であり、複数の連続搬送装置を含む製造装置の全体構成図である。 従来の連続搬送装置の概略構成図である。 従来の連続搬送装置のモータ制御パターンを示す図である。 従来の連続搬送装置を含む組立工程図である。
図1、2は、第1実施形態の連続搬送装置1の主要部であり、図3、4に全体構造を示す。図1において、連続搬送装置1は、図示しないワークを搬送する搬送路21に多数のワーク把持部22を設けた搬送部2と、搬送路21にワークを供給する作業部としてのワーク供給部4と、搬送されたワークWを排出するためのワーク排出部5とを備える。搬送部2は、図中に模式的に示すオシレート機構3により、ワーク供給部4に対向する搬送路21の一部を往復動作可能としてある。オシレート機構3は、オシレート駆動部6のカム62により、搬送路21の送り動作と同期して駆動され、搬送路21の相対速度を可変としてワーク供給を容易にする。
このような連続搬送装置1は、各種製品の製造工程において、任意の部品の連続搬送に利用することができる。ここでは、図2に示すように、車両用点火プラグのインシュレータをワークWとして、ワーク供給部4から搬送路21に供給し、整列させたワークWをワーク排出部5から高速で連続的に送り出すための装置として構成している。以下、各部の詳細を、図面を参照しながら説明する。
図1、3において、矩形の基台T上には、複数のプーリ11、12、13が回転自在に支持されており、これらプーリ11、12、13周りに搬送ベルト23が懸架されて、搬送部2を構成している。搬送ベルト23は所定幅の無端ベルトで、基台Tの略中央部に位置する動力プーリ11と、オシレート機構3によってスライド可能な一対のプーリ12、13の外周に、基台T上面に対して搬送路21が垂直となるように架け渡され、概略T字状の搬送路21を形成している。搬送路21の形状や配置は特に限定されないが、このようにするとコンパクトな構成で安定した動作が可能になる。
図2、3において、ワーク排出部5は、動力プーリ11を挟んでワーク供給部4の反対側に位置し、基台Tの下面側に配置される駆動手段としての駆動モータMに連結されている。基台Tの上面側において、動力プーリ11の回転軸に設けたギア14は、駆動モータMの回転軸に設けたギア15と歯合し、駆動モータMの回転駆動力を動力プーリ11に伝達する。動力プーリ11が駆動モータMに直結されないことで、駆動モータMの振動等の影響を小さくできる。動力プーリ11の両側には、搬送路21の外側に一対のアイドルプーリ16、17が回転自在に配置されており、搬送ベルト23に取り付けられたワーク把持部22を案内している。図1に示すように、動力プーリ11が一定方向(ここでは時計回り方向)に定速回転することにより、その周りを搬送ベルト23が同方向に定速走行する。
ワーク把持部22は、搬送路21となる搬送ベルト23の外表面に、一定の間隔で取り付けられる基部と、その外方へ水平方向に突出する一対の爪状のチャック部221を有して、ワークWの中間部外周を支持するようになっている。アイドルプーリ16、17は、それぞれ、上下一対で一体回転する回転板を有し、これら回転板は、外周の対向位置に多数の三角溝を有している。各溝はワーク把持部22の取付け間隔に対応し、ワーク把持部22の基部側が遊嵌することにより、ワークWを保持するチャック部221を所定間隔で整列させる。
オシレート機構3は、ワーク供給部4に対向する搬送路21の内側に配置されるスライダ部31を有し、その両端の連結部32、33に一対のプーリ12、13を回転自在に連結して、オシレート駆動部6により、一体的にスライド動作させる。図1に模式的に示すように、オシレート駆動部6は、スライダ部31に一端が連結されてオシレート動作させる揺動レバー61と、オシレート動作用のカム62と、両者を連結するリンク部材63および連結部64を有する。リンク部材63は、一端側に連結部64が設けられて、カム62の回転に伴いスライダ部31と平行に往復動作し、他端側に、揺動レバー61の他端が連結される。揺動レバー61は、中間部の支点611を中心に揺動可能に構成され、一端側と他端側が逆方向にシーソー動作する。
図4にオシレート駆動部6の詳細構成例を示すと、基台T上に固定された支持部65に揺動レバー61の一端側が揺動可能に取り付けられ、リンク部材63と一体の連結部64がオシレート動作用のカム62の外周に係合されている。カム62は、略楕円形状で、ギア14の下方に動力プーリ11の回転軸と一体的に設けられる。この時、カム62の回転により、連結部64を介してリンク部材63が往復動作し、スライダ部31を搬送方向と同方向または逆方向に往復動作(オシレート動作)させることが可能になる。図2に示すように、スライダ部31の下面側には、レール状のガイド部35が配置され、スライダ部31をオシレート方向に案内する。
図5に各部の動きを矢印で示すように、スライダ部31のオシレート動作に伴い、両端の一対のプーリ12、13が一体的に往復動作し、その外周の搬送ベルト23を所定の搬送方向に送りながら、その位置をシフトさせる。すなわち、搬送部2は、動力プーリ11周りを一定速度で搬送ベルト23が移送される等速領域と、オシレート動作により増減速される変速領域を有することになる。本発明では、このオシレート動作を動力プーリ11による搬送ベルト23の送り動作と同期させて行い、詳細を後述する疑似的な停止領域を作り出す。そして、変速領域となる一対のプーリ12、13間の直線部を、ワーク供給部4に対向させ、この直線部が疑似停止状態となる時に、ワークWの供給を行う。ここでは、ワーク供給部4は、搬送ベルト23に対向する4列の供給レーン41を有し、オシレート動作に対応させて供給レーン41のワークWをワーク把持部22へ移し替える。搬送されたワークWは、ワーク排出部5にさらに移し替えられて、排出される。
図2、3に示すように、ワーク供給部4は、仕切壁で区画されたワーク供給路としての供給レーン41を有するワーク収容部42が、基台T上に配置されるガイド部43に摺動可能に取り付けられる。ガイド部43の側方には、ワークエスケープ用のカム44が回転可能に配置される。カム44は、ワーク収容部42の摺動部に設けた連結部47と係合し、カム44位置に応じてワーク収容部42が搬送路21に対して進退動作する。図4に示すように、カム44は、外形の一部が直線状に切り欠かれた略円形状で、一体に設けられたギア18が、ギア19を介して、動力プーリ11と一体のギア14と歯合する。図2は、カム44の切り欠き部がガイド部43側に位置して、ワーク収容部42が前進している状態を示す(図中、矢印)。
したがって、動力プーリ11に連結するカム62のオシレート動作とカム44によるエスケープ動作を同期させ、疑似停止状態の搬送路21に対して、ワークWを供給することができる。また、本実施形態において、ワーク供給部4は、供給レーン41の後端側にワーク支持部材45を挿通配置し、ガイドレール46に沿って進退動作可能としている。ワーク支持部材45は、ワーク供給動作に追従して前進するようにアクチュエータによって駆動される。このようにすることでワークWを安定的に供給できるが、ワーク支持部材45を省略することもできる。
ワーク排出部5は、動力プーリ11周りを通過する搬送ベルト23に近接して位置する回転体51を有する。動力プーリ11と同期回転する回転体51は、外周に略三角形の多数のワーク保持溝52が、搬送路2のワーク把持部22に対応する間隔で形成され、ワーク保持溝52とワーク把持部22が最接近した時に、ワークWを移し替える。回転体51の動力プーリ11と反対側には、ワーク切り出し部53が設けられ、ワークWが当接するとワーク保持溝52から外れて排出されるようになっている。本実施形態では、ワーク切り出し部53の下方に箱状のワーク受け部54を配置した例としたが、さらに別の工程へ搬送する構成とすることもできる。
このように、本発明によれば、搬送路21を定速走行させた状態で、スライダ部31のオシレート動作を組み合わせることで、ワークWの連続搬送を高速で行うことができる。これを図6〜10により説明する。図6は、スライダ部31のオシレート動作を模式的に示したもので、プーリ12、13は、駆動モータMに連結された動力プーリ11に追従しての定速回転し、外周の搬送ベルト23は一定速度(V)で走行している。ここで、動力プーリ11に連結されたオシレート動作用のカム62が回転し、揺動レバー61を往復動作させると、プーリ12、13間のスライダ部31が連動して往復動作し、スライダ部31のシフト方向により、搬送速度が変化する。すなわち、搬送方向と同方向にシフト(図6の右方向移動)するときは、搬送速度が増加して、搬送ベルト速度(V)+オシレート速度(V)=2Vが最大速度となり、搬送方向と逆方向にシフト(図6の左方向移動)するときは、搬送速度が減少して、最小速度が、搬送ベルト速度(V)−オシレート速度(V)=0となる。
図7は、この時の搬送ベルト23の送り速度とスライダ部31のシフト速度(プーリシフト曲線)の関係を示している。プーリシフト曲線は、搬送方向(搬送ベルト23の送り方向)と逆にシフト(Lシフト)する戻し動作の途中で速度が最大となり、送り速度と等しくなって、疑似停止領域を形成する。搬送方向へのシフト(Rシフト)では、その途中で倍速移動領域が形成され、戻し動作で遅れた分を取り戻す。したがって、図8に示すように、最小速度(0)の疑似停止領域において、ワーク供給を行えば、搬送部2を停止させる必要がない。このため、図15に示した従来構成のように、搬送ベルト23の走行と停止を繰り返す駆動モータMの回転制御が不要で、搬送ベルト23の停止時間が短縮される。また、連続回転する駆動モータMと同期させたカム動作により、ワークWの供給、搬送を制御できるので、制御が容易で供給から排出までの時間を大幅に短縮して、高速化できる。
図9、10Aに、スライダ部31のオシレート動作とワーク供給の関係を具体的に示す。図中(1)は、スライダ部31が右端側にある状態で、ワーク供給部4の供給レーン41と搬送路21のワーク把持部22が間隔をおいて対向している。オシレート動作により、右側シフト端(1)から、次いで左側シフトへ転じると、左端側へ戻る途中でワーク供給部4の対向位置が疑似停止する投入位置(2)となる。図10Bは、右側シフト端(1)から投入位置(2)へスライダ部31が移動した状態を示している。このタイミングに合わせて、ワーク供給部4がエスケープ動作を行うように、ワークエスケープ用のカム44を設定すれば、疑似停止状態の搬送路21へワーク投入(3)をスムーズに行うことができる。スライダ部31は、さらに左側シフト端(4)まで移動し、次いでワークWをワーク把持部22に把持した状態で、再び右端側へ移動する。この途中で図7に示した倍速移動領域となり、右側シフト端(1)で搬送路21の送り速度と等速となる。
これにより、動力プーリ11周りの等速領域へ向かう搬送ベルト23の動きを妨げることがなく、ワーク供給部4から搬送路21へのワーク供給、ワーク排出部5へのワーク搬送を、高速で行うことができる。
図11は、本発明の第2の実施形態であり、オシレート駆動部6の構成を第1実施形態と変更している。本実施形態では、図1のオシレート動作用のカム62等に代えて、他の駆動手段としての駆動モータM1を設けて、オシレート機構3を駆動するようにしてある。それ以外の連続搬送装置1の構成は、第1実施形態と同様であり、説明を省略する。駆動モータM1は、例えばサーボ機構を有するサーボモータで、本実施形態では、この駆動モータM1をオシレート機構3のスライダ部31に連結し、オシレート動作を制御する。この場合も、第1実施形態と同様に、図7のプーリシフト曲線に沿ってスライダ部31が移動するように制御することで、搬送ベルト23の送り動作と同期させ、疑似停止領域を形成することができる。したがって、搬送路21を定速走行させた状態で、ワーク供給部4からワーク排出部5へワークWを高速で連続搬送することができる。
図12は、本発明の第3の実施形態であり、第1実施形態のワーク供給部4に代えて、ワーク供給以外の作業を行う作業部7を設けた連続搬送装置1´としている。連続搬送装置1´の基本構成は、第1実施形態の連続搬送装置1と同様であり、説明を省略する。本発明の特徴は、搬送部2にオシレート機構3を付設して、搬送路21を定速走行させながら、その一部に疑似停止領域を形成することにある。したがって、ワーク供給に限らず、この疑似停止時間を利用して任意の作業を行いながら、連続搬送する装置として構成することができる。これら作業としては、例えば、組付、加工、計測等が挙げられ、ワーク供給や複数の作業を組み合わせて構成してもよい。
図12Aは、連続搬送装置1´の作業部7を、組付作業を行なうための構成例であり、予め搬送部2に供給されて整列搬送されるワークWに対して、組付用の部品を供給する複数の供給レーン71と、組付作業を行なう組付部72を設けている。本実施形態では、第1実施形態のワーク排出部5に代えて、ワーク供給・排出部73を設けて、動力プーリ11周りの搬送路21にワークWを投入し、作業部7へ向けて搬送するワーク供給部を併設する。組付部72で部品を組み付けたワークWは、ワーク供給・排出部73から排出される。
図12Bに示すように、本実施形態においても、作業のタイミングは、第1実施形態と同様とすることができる。すなわち、オシレート機構3により、組付部72の対向位置が疑似停止領域となる(2)の時間に、作業部7を駆動して組付動作を行なうことで、ワークWを連続搬送しながら、組付作業を行なう工程を高速化することができる。したがって、例えば、第1実施形態で例示した点火プラグのインシュレータをワークWとして、連続搬送装置1にワーク供給部4から投入し、整列搬送させた後、続いて本実施形態の連続搬送装置1´に送り、作業部7にてプラグハウジング等の部品組付を行なう、といった工程に容易に適用できる。組付に代えて、加工(圧入・曲げ等)、計測の作業を行なう場合も同様である。
図13は、本発明の第4の実施形態であり、第1実施形態の連続搬送装置1と、第3実施形態の連続搬送装置1´を組み合わせて、複数の作業工程を連続させたシステムを構成している。図示するように、本システムでは、ワーク供給を行なう連続搬送装置1が左端に位置し、その右方にそれぞれ組付、加工、計測の各作業を行なう3つの連続搬送装置1´が並設されている。連続搬送装置1は、上述した第1実施形態の構成におけるワーク受け部54に代えて、ワークを保持して次工程へ送る排出路55を設け、搬送路を有する連結部74を介して連続搬送装置1´と連結される。他の連続搬送装置1´も同様の連結部74により隣り合う連続搬送装置1´と連結されている。
本実施形態のシステムは、同様の基本構成を有する連続搬送装置1、1´を、作業部7を変更することで、それぞれワークWの供給、組付、加工、計測を実施する作業ユニットとし、連結部74で連結することで、一連の工程を連続的に行なうことができる。また、各ユニットは、矩形の基台T上に構成されるのでコンパクトであり、容易に連結して任意のシステムとすることができる。ここでは、ワーク供給ユニット、組付ユニット、加工ユニット、計測ユニットを順に接続するシステムとしているが、組み合わせは任意かつ容易に変更できる。
上記各実施形態では、搬送路21に対してワーク把持部22を水平方向に突出させ、一対の爪部で把持する構成としたが、ワーク把持部22の構成は、ワークW形状に応じて任意に変更することができる。また、搬送部2は、基台T上面に対して搬送路21が垂直になるように配置したが、搬送路21を平行に配置して、搬送路21上に設けたワーク把持部22にワークWを保持して搬送される構成としてもよい。ワーク供給部4のワーク供給のための各部構成や、作業部7の構成その他も適宜変更することができる。
以上のように、本発明の連続搬送装置は、ワーク供給その他の作業を、搬送部を一方向に定速走行させた状態で実施し、高速搬送できるので、駆動部の制御により間欠動作させる従来装置に比べて、設備コストが大幅に低減できる。また、種々の作業に適用でき、組み合わせも容易である。
本発明の連続搬送装置は、内燃機関用の点火プラグに限らず、インジェクタ、給排気系に搭載されるセンサ等の製造工程において、各種部品の連続搬送に好適に利用することができる。また、自動車用の部品に限らず、各種製品の供給、組立等の工程に適用されて生産性を大きく向上させ、コスト低減を可能にする。
M 駆動モータ(駆動手段)
M1 駆動モータ(他の駆動手段)
W ワーク
T 基台
1 連続搬送装置
11、12、13 プーリ
2 搬送部
21 搬送路
22 ワーク把持部
23 搬送ベルト
3 オシレート機構
31 スライダ部
4 ワーク供給部(作業部)
41 供給レーン(ワーク供給路)
5 ワーク排出部
6 供給路
61 揺動レバー
62 オシレート動作用のカム

Claims (5)

  1. 複数のプーリ(11、12、13)の外周に搬送ベルト(23)を懸架した搬送路(21)と、該搬送路に一定間隔で取り付けた多数のワーク把持部(22)を有する搬送部(2)と、
    上記搬送路のうち一対の上記プーリ間の直線部の中央部分に対向して設けられる作業部(4)と、
    上記搬送路のうち上記直線部以外の部分に対向して設けられるワーク排出部(5)と、
    上記搬送ベルトを一定方向に一定速度で送る駆動手段(M)と、
    上記作業部に対向する上記直線部を、上記駆動手段によるベルト送り方向およびその逆方向に往復動作させるオシレート機構(3)を備えており、
    上記作業部は、ワーク供給部であり、対向する上記搬送路に取り付けられた複数の上記ワーク把持部に対応する複数列のワーク供給路(41)を有しており、上記搬送路の送り動作と上記直線部の往復動作との組み合わせにより上記直線部が疑似停止状態となる時、複数の上記ワーク把持部に対して複数のワークを同時に供給する連続搬送装置。
  2. 上記オシレート機構は、上記直線部と平行に配置したスライダ部(31)を有して、該スライダ部の両端に上記複数のプーリとなる一対のプーリ(12、13)を回転可能に連結し、上記搬送路の送り動作と上記スライダ部の往復動作を組み合わせて、上記直線部に擬似停止領域を形成する請求項1記載の連続搬送装置。
  3. 上記駆動手段は上記複数のプーリとなる動力プーリ(11)に連結され、上記オシレート機構は、上記スライダ部を上記動力プーリの回転と同期させたオシレート動作用のカム(62)によって往復動作させる請求項2に記載の連続搬送装置。
  4. 上記駆動手段は上記複数のプーリとなる動力プーリ(11)に連結され、上記オシレート機構は、上記スライダ部を上記動力プーリの回転と同期させて駆動する他の駆動手段(M1)を備える請求項2に記載の連続搬送装置。
  5. 複数のプーリ(11、12、13)の外周に搬送ベルト(23)を懸架して搬送路(21)とし、該搬送路に一定間隔で多数のワーク把持部(22)を取り付けた搬送部(2)において、上記搬送路のうち一対の上記プーリ間の直線部の中央部分に対向して作業部(4)を配置する一方、上記搬送路の上記直線部以外の部分に対向してワーク排出部(5)を配置し、駆動手段(M)により上記搬送ベルトを一定方向に一定速度で送り動作させるとともに、上記作業部に対向する上記直線部を、上記駆動手段によるベルト送り方向およびその逆方向に往復動作させ、これら動作の組み合わせで上記直線部に擬似停止領域を形成する連続搬送方法であり、
    上記作業部は、ワーク供給部であり、対向する上記搬送路に取り付けられた複数の上記ワーク把持部に対応する複数列のワーク供給路(41)を有しており、上記搬送路の送り動作と上記直線部の往復動作との組み合わせにより上記直線部が疑似停止状態となる時、複数の上記ワーク把持部に対して複数のワークを同時に供給する連続搬送方法。
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