JP6188586B2 - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、ウェーハをレーザー光線で加工する加工方法に関する。
近年、低誘電率の絶縁膜(Low−k膜)を積層形成したウェーハが実用化されている。デバイスの配線間をLow−k膜によって絶縁すれば、プロセスの微細化で配線の間隔が狭くなっても、配線間の静電容量を小さく抑えることができる。その結果、配線を伝播する信号の遅延は抑制され、デバイスの処理能力を高く維持できる。
上述したLow−k膜の機械的強度は低いので、ウェーハをチップへと分割する際に切削ブレードで切削すると、Low−k膜が剥離してしまう。そこで、レーザー光線を照射してLow−k膜の一部を除去した後にウェーハを切削する加工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この加工方法では、まず、ウェーハの表面側からストリート(分割予定ライン)に沿ってレーザー光線を照射し、Low−k膜の一部をアブレーションで除去したレーザー加工溝を形成する(グルービング)。その後、形成されたレーザー加工溝に沿ってウェーハを切削することで、Low−k膜が剥離する可能性を低く抑えられる。
特開2013−197108号公報
しかしながら、上述の加工方法では、レーザー光線の照射によって気化したLow−k膜の一部がレーザー加工溝の側壁に付着してデブリとなり、後の工程で脱落するという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レーザー加工溝の側壁に付着したデブリの脱落を防止できるウェーハの加工方法を提供することである。
本発明によれば、表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウェーハを加工するウェーハの加工方法であって、ウェーハの該分割予定ラインに沿って、ウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射してレーザー加工溝を形成する溝形成ステップと、該溝形成ステップを実施した後に、該レーザー加工溝の中心と一方の側壁との間に集光スポットを位置付け、ウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を該レーザー加工溝に沿って照射し、該溝形成ステップで該一方の側壁に付着したデブリを溶融するクリーニングステップと、を有し、該レーザー光線は、ガウス分布に近似した強度分布を有しており、該クリーニングステップで該一方の側壁に照射されるレーザー光線のパワーは、該溝形成ステップで該一方の側壁に照射されたレーザー光線のパワーより大きく、該デブリの溶融に適したパワーであることを特徴とするウェーハの加工方法が提供される。
また、本発明において、前記溝形成ステップでは、前記分割予定ラインに沿って複数の前記レーザー加工溝を形成し、前記クリーニングステップでは、該分割予定ラインの両脇に近い該レーザー加工溝の側壁にそれぞれ前記レーザー光線を照射し、該クリーニングステップが実施された後に、前記デブリが溶融された該側壁の間を切削ブレードで切削し、ウェーハを分割する分割ステップを実施することが好ましい。
本発明のウェーハの加工方法では、ウェーハにレーザー加工溝を形成する溝形成ステップを実施した後に、レーザー加工溝の中心と側壁との間に集光スポットを位置付けてレーザー光線を照射するクリーニングステップを実施するので、溝形成ステップで側壁に付着したデブリをクリーニングステップで溶融させることができる。
これにより、デブリを側壁から除去し、又は、デブリを側壁に溶着させて、後の工程におけるデブリの脱落を防止できる。また、デブリは溶融されるので、レーザー加工溝の縁を滑らかにできる。
本実施の形態に係るウェーハの加工方法で使用されるレーザー加工装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 レーザー加工装置の動作を示す一部断面側面図である。 本実施の形態に係るウェーハの加工方法で使用されるレーザー光線の強度分布を示すグラフである。 図4(A)は、溝形成ステップを模式的に示す断面図であり、図4(B)は、クリーニングステップを模式的に示す断面図である。 図5(A)は、変形例に係るクリーニングステップを模式的に示す断面図であり、図5(B)は、分割ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態のウェーハの加工方法は、溝形成ステップ(図4(A))、及びクリーニングステップ(図4(B))を含む。
溝形成ステップでは、レーザー光線をストリート(分割予定ライン)に沿って照射し、レーザー加工溝を形成する。クリーニングステップでは、レーザー加工溝の中心と側壁との間に集光スポットを位置付けてレーザー光線を照射し、溝形成ステップで側壁に付着したデブリを溶融させる。以下、本実施の形態に係るウェーハの加工方法について詳述する。
まず、本実施の形態に係るウェーハの加工方法で使用されるレーザー加工装置の構成を説明する。図1は、レーザー加工装置の構成例を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、レーザー加工装置2は、各構成を支持する基台4を備えている。基台4は、直方体状の基部6と、基部6の後端において上方に延びる壁部8とを含む。
基部6の上面には、ウェーハ11(図2参照)を吸引保持するチャックテーブル10が配置されている。チャックテーブル10の上方には、ウェーハ11に向けてレーザー光線を照射するレーザー加工ヘッド(レーザー光線照射機構)12が設けられている。また、レーザー加工ヘッド12と隣接する位置には、ウェーハ11を撮像するカメラ14が設置されている。
チャックテーブル10の下方には、チャックテーブル10を割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるY軸移動機構(割り出し送り機構)16が設けられている。Y軸移動機構16は、基部6の上面に固定されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール18を備える。
Y軸ガイドレール18には、Y軸移動テーブル20がスライド可能に設置されている。Y軸移動テーブル20の裏面側(下面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール18と平行なY軸ボールネジ22が螺合されている。
Y軸ボールネジ22の一端部には、Y軸パルスモータ24が連結されている。Y軸パルスモータ24でY軸ボールネジ22を回転させれば、Y軸移動テーブル20は、Y軸ガイドレール18に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動テーブル20の表面側(上面側)には、チャックテーブル10を割り出し送り方向と直交する加工送り方向(X軸方向)に移動させるX軸移動機構(加工送り機構)26が設けられている。X軸移動機構26は、Y軸移動テーブル20の上面に固定されX軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール28を備える。
X軸ガイドレール28には、X軸移動テーブル30がスライド可能に設置されている。X軸移動テーブル30の裏面側(下面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレール28と平行なX軸ボールネジ32が螺合されている。
X軸ボールネジ32の一端部には、X軸パルスモータ34が連結されている。X軸パルスモータ34でX軸ボールネジ32を回転させれば、X軸移動テーブル30は、X軸ガイドレール28に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル30の表面側(上面側)には、支持台36が設けられている。支持台36の上部には、チャックテーブル10が配置されている。チャックテーブル10は、支持台36の下方に設けられた回転機構(不図示)と連結されており、Z軸の周りに回転する。チャックテーブル10の周囲には、ウェーハ11を支持する環状のフレーム23(図2参照)を四方から挟持固定する4個のクランプ38が設けられている。
チャックテーブル10の表面は、ウェーハ11を吸引保持する保持面10aとなっている。この保持面10aには、チャックテーブル10の内部に形成された流路(不図示)を通じて吸引源(不図示)の負圧が作用し、ウェーハ11を吸引する吸引力が発生する。
壁部8の上部前面には、前方に向かって延びる支持アーム40が設けられており、この支持アーム40の先端部には、レーザー加工ヘッド12及びカメラ14が配置されている。
レーザー加工ヘッド12は、ウェーハ11に吸収され易い波長(ウェーハに対して吸収性を有する波長)のレーザー光線を発振するレーザー発振器(不図示)と、発振されたレーザー光線をチャックテーブル10に保持されたウェーハ11に集光させる集光器(不図示)とを備えている。このレーザー加工ヘッド12は、例えば、ウェーハ11の表面11a側に集光させるようにレーザー光線を照射して、ウェーハ11をアブレーション加工する。
カメラ14は、例えば、可視光に感度のある撮像素子を備え、ウェーハ11を上方から撮像する。撮像によって得られた画像は、ウェーハ11とレーザー加工ヘッド12との位置合わせ等に用いられる。
チャックテーブル10、レーザー加工ヘッド12、カメラ14、Y軸移動機構16、X軸移動機構26等の各構成は、制御装置(不図示)に接続されている。この制御装置は、ユーザーインターフェースとなる入出力装置(不図示)等を介して設定される加工条件に基づいて、上述した各構成の動作を制御する。
図2は、上述したレーザー加工装置2の動作を示す一部断面側面図である。図2に示すように、加工対象のウェーハ11は、裏面11b側に貼着されたダイシングテープ(保護部材)21を介して環状のフレーム23に支持されており、チャックテーブル10に吸引保持される。
ウェーハ11は、例えば、円盤状の半導体ウェーハであり、表面11aは、中央のデバイス領域と、デバイス領域を囲む外周余剰領域とに分けられる。デバイス領域は、格子状に配列されたストリート(分割予定ライン)13(図4等参照)でさらに複数の領域に区画されており、各領域にはIC等のデバイス(不図示)が形成されている。また、ウェーハ11の表面11a側には、低誘電率の絶縁膜(Low−k膜)が積層形成されている。
このウェーハ11をチャックテーブル10に吸引保持させて、レーザー加工ヘッド12をストリート13の上方に位置付ける。その後、レーザー加工ヘッド12からウェーハ11に向けてレーザー光線Lを照射しつつ、チャックテーブル10を加工送り方向に移動させることで、ウェーハ11をストリート13に沿ってアブレーションさせ、表面11a側のLow−k膜等を除去できる。
レーザー加工ヘッド12からウェーハ11に照射されるレーザー光線Lは、ガウス分布(正規分布)に近似した強度分布を有している。図3は、本実施の形態に係るウェーハの加工方法で使用されるレーザー光線Lの強度分布を示すグラフである。なお、図3では、割り出し送り方向(Y軸方向)における強度分布を示している。
図3に示すように、本実施の形態に係るウェーハの加工方法で使用されるレーザー光線LのパワーPは、集光スポットに相当する中央部分Yで最大(パワーPMAX)となり、中央部分Yから離れるにつれて低下する。このように、少なくとも中央部分Yから裾を引くような山型の強度分布を有するレーザー光線Lを用いることで、本実施の形態に係るウェーハの加工方法を適切に実施できる。
つまり、本実施の形態の「ガウス分布に近似した強度分布を有するレーザー光線」には、数学的にガウス分布に近似可能な強度分布を有するレーザー光線の他に、上述のような山型の強度分布を有するレーザー光線Lが含まれる。また、レーザー光線Lの強度分布は、必ずしも滑らかな曲線状である必要はなく、ある程度の乱れは許容される。
次に、本実施の形態に係るウェーハの加工方法を説明する。本実施の形態に係るウェーハの加工方法では、まず、レーザー光線Lをストリート13に沿って照射し、レーザー加工溝を形成する溝形成ステップを実施する。図4(A)は、溝形成ステップを模式的に示す断面図である。なお、溝形成ステップの前には、上述したように、ダイシングテープ21を介してウェーハ11をチャックテーブル10に吸引保持させておく。
溝形成ステップでは、チャックテーブル10を移動、回転させて、レーザー加工ヘッド12を加工対象のストリート13に位置合わせする。位置合わせの後には、レーザー加工ヘッド12からウェーハ11の表面11a側に向けてレーザー光線Lを照射すると共に、チャックテーブル10を加工対象のストリート13と平行な加工送り方向(X軸方向)に移動(加工送り)させる。すなわち、ウェーハ11及びレーザー加工ヘッド12を加工対象のストリート13に対して平行に相対移動させる。
レーザー加工ヘッド12から照射されるレーザー光線Lの波長は、ウェーハ11に吸収され易い波長(吸収性を有する波長)である。例えば、ウェーハ11がシリコンでなる場合には、レーザー光線Lの波長を1000nm以下にすると良い。また、レーザー光線Lのパワーは、集光スポットL1が位置付けられるウェーハ11の表面11a付近をアブレーションできる程度に高めに設定しておく。
このようなレーザー光線Lをウェーハ11に照射すると、ウェーハ11の表面11a付近はアブレーションされる。よって、ウェーハ11及びレーザー加工ヘッド12を上述のように相対移動させながらレーザー光線Lを照射することで、ストリート13に沿って表面11a側のLow−k膜等が除去されたレーザー加工溝15を形成できる。
ところで、この溝形成ステップでは、レーザー光線Lの照射によって気化したLow−k膜等の一部がレーザー加工溝15の側壁に付着してデブリ17となる。このデブリ17が後の工程で脱落すると、デバイスの破損や電極間の短絡といった様々な不具合を引き起こしてしまう。
そこで、溝形成ステップを実施した後には、レーザー加工溝15の中心と側壁との間に集光スポットL1を位置付けてレーザー光線Lを照射し、溝形成ステップで側壁に付着したデブリ17を溶融させるクリーニングステップを実施する。図4(B)は、クリーニングステップを模式的に示す断面図である。
クリーニングステップでは、チャックテーブル10を移動、回転させて、レーザー加工ヘッド12をクリーニング対象のレーザー加工溝15に位置合わせする。具体的には、レーザー光線Lの集光スポットL1を、レーザー加工溝15の幅方向(Y軸方向)における中心と一方の側壁との間に位置付けるように、チャックテーブル10とレーザー加工ヘッド12とを位置合わせする。
位置合わせの後には、レーザー加工ヘッド12からウェーハ11の表面11a側に向けてレーザー光線Lを照射すると共に、チャックテーブル10をクリーニング対象のレーザー加工溝15と平行な加工送り方向(X軸方向)に移動(加工送り)させる。すなわち、ウェーハ11及びレーザー加工ヘッド12をクリーニング対象のレーザー加工溝15に対して平行に相対移動させる。
その他の条件(レーザー光線Lの波長、パワー等)は、上述した溝形成ステップと同じで良い。このクリーニングステップでは、レーザー光線Lの集光スポットL1を、レーザー加工溝15の幅方向における中心と一方の側壁との間に位置付けるようにしている。つまり、クリーニングステップでは、レーザー光線Lの集光スポットL1の位置を、レーザー加工溝15の幅方向(Y軸方向)に僅かにずらしている。
このように、集光スポットL1の位置をレーザー加工溝15の幅方向にずらしてレーザー光線Lを照射すると、クリーニングステップで一方の側壁に照射される光のパワーは、溝形成ステップで一方の側壁に照射された光のパワーより大きくなる。これは、レーザー光線Lにおいてパワーが最大となる集光スポットL1が、溝形成ステップよりも一方の側壁の近くに位置付けられるためである。
その結果、レーザー加工溝15の一方の側壁に付着したデブリ17を溶融させることができる。つまり、デブリ17を側壁から除去し、又は、デブリ17を側壁に溶着させて、後の工程におけるデブリ17の脱落を防止できる。また、デブリ17は溶融されるので、レーザー加工溝15の縁を滑らかにできる。
さらに、本実施の形態のクリーニングステップでは、レーザー光線Lの波長、パワー等の条件を溝形成ステップと同じにしているので、レーザー加工溝15を大きく変形させてしまう事もない。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、1本のストリート13に2本以上のレーザー加工溝15を形成してもよい。図5は、変形例に係るウェーハの加工方法を示す図である。図5では、1本のストリート13に2本のレーザー加工溝15を形成している。
この場合、溝形成ステップにおいて、加工対象のストリート13に沿う第1のレーザー加工溝15を形成した後に、チャックテーブル10を割り出し送り方向に移動させて、加工対象のストリート13に沿う第2のレーザー加工溝15を形成する。
溝形成ステップを実施した後には、図5(A)に示すように、クリーニングステップを実施する。このクリーニングステップでは、ストリート13の幅方向(Y軸方向)の端部(両脇)に近いレーザー加工溝15の側壁をクリーニングする。
具体的には、第1のレーザー加工溝15の中心と、ストリート13の幅方向の端部に近い一方の側壁との間に集光スポットL1を位置付けてレーザー光線Lを照射し、第1のレーザー加工溝15の一方の側壁に付着したデブリ17を溶融させる。また、第2のレーザー加工溝15の中心と、ストリート13の幅方向の端部に近い一方の側壁との間に集光スポットL1を位置付けてレーザー光線Lを照射し、第2のレーザー加工溝15の一方の側壁に付着したデブリ17を溶融させる。
クリーニングステップにおいて、ストリート13の幅方向の端部に近いレーザー加工溝15の側壁をクリーニングした後には、図5(B)に示すように、ウェーハ11を切削ブレード42で切削してチップに分割する分割ステップを実施すると良い。
この分割ステップでは、デブリ17が溶融された第1のレーザー加工溝15の側壁と、デブリ17が溶融された第2のレーザー加工溝15の側壁との間に回転する環状の切削ブレード42を切り込ませ、ウェーハ11及び切削ブレード42をストリート13に対して平行に相対移動させる。これにより、ウェーハ11をストリート13に沿って分割できる。
また、上記実施の形態では、表面11a側に低誘電率の絶縁膜(Low−k膜)が積層形成されたウェーハ11を加工しているが、本発明に係るウェーハの加工方法は、Low−k膜が形成されていないウェーハ11を加工する際に用いられても良い。また、上記実施の形態では、溝形成ステップとクリーニングステップとで、レーザー光線Lの波長、パワー等の条件を同じにしているが、溝形成ステップとクリーニングステップとで、レーザー光線Lの波長、パワー等の条件を異ならせても良い。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 ウェーハ
11a 表面
11b 裏面
13 ストリート(分割予定ライン)
15 レーザー加工溝
17 デブリ
21 ダイシングテープ(保護部材)
23 フレーム
2 レーザー加工装置
4 基台
6 基部
8 壁部
10 チャックテーブル
10a 保持面
12 レーザー加工ヘッド(レーザー光線照射機構)
14 カメラ
16 Y軸移動機構(割り出し送り機構)
18 Y軸ガイドレール
20 Y軸移動テーブル
22 Y軸ボールネジ
24 Y軸パルスモータ
26 X軸移動機構(加工送り機構)
28 X軸ガイドレール
30 X軸移動テーブル
32 X軸ボールネジ
34 X軸パルスモータ
36 支持台
38 クランプ
40 支持アーム
42 切削ブレード
L レーザー光線
L1 集光スポット

Claims (2)

  1. 表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウェーハを加工するウェーハの加工方法であって、
    ウェーハの該分割予定ラインに沿って、ウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射してレーザー加工溝を形成する溝形成ステップと、
    該溝形成ステップを実施した後に、該レーザー加工溝の中心と一方の側壁との間に集光スポットを位置付け、ウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を該レーザー加工溝に沿って照射し、該溝形成ステップで該一方の側壁に付着したデブリを溶融するクリーニングステップと、を有し、
    該レーザー光線は、ガウス分布に近似した強度分布を有しており、該クリーニングステップで該一方の側壁に照射されるレーザー光線のパワーは、該溝形成ステップで該一方の側壁に照射されたレーザー光線のパワーより大きく、該デブリの溶融に適したパワーであることを特徴とするウェーハの加工方法。
  2. 前記溝形成ステップでは、前記分割予定ラインに沿って複数の前記レーザー加工溝を形成し、
    前記クリーニングステップでは、該分割予定ラインの両脇に近い該レーザー加工溝の側壁にそれぞれ前記レーザー光線を照射し、
    該クリーニングステップが実施された後に、前記デブリが溶融された該側壁の間を切削ブレードで切削し、ウェーハを分割する分割ステップを実施することを特徴とする請求項1記載のウェーハの加工方法。
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