JP6188228B2 - シリンダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
シリンダ装置には、シリンダと外筒との間のリザーバと、シリンダ内の室とを、ロッドガイドに設けられた切欠きによって連通させる構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−12725号公報
ところで、シリンダ装置において、ピストンロッドの伸び切り時にピストンとロッドガイドとが衝突して振動や異音を発生させてしまうことがある。このような振動および異音の発生を抑制するため、ピストンとロッドガイドとの間にリバウンドクッションを設けることが行われている。しかしながら、このリバウンドクッションが、ピストンロッドの伸び切り時に変形する等して、リザーバとシリンダ内との連通を阻害してしまう可能性がある。
本発明は、ピストンロッドの伸び切り時にリザーバとシリンダ内との連通をリバウンドクッションが阻害してしまうことを抑制することができるシリンダ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダの開口部側に、前記シリンダ内とリザーバとを連通させる連通路が設けられ、リバウンドクッションには、ピストンロッドの伸び切り時に前記連通路と前記シリンダ内とを連通させる流路が設けられる構成とした。
本発明によれば、ピストンロッドの伸び切り時にリザーバとシリンダ内との連通をリバウンドクッションが阻害してしまうことを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置を示す要部の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置のリバウンドクッションを示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のX−X断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置のリバウンドクッションとシリンダの小径部とピストンロッドの大径軸部との関係を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置のピストンロッドの伸び切り状態を示す部分断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置を示す部品変更時の要部の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダ装置のピストンロッドの伸び切り状態を示す部分断面図である。
「第1実施形態」
以下、本発明に係る第1実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
第1実施形態のシリンダ装置1は緩衝器である。シリンダ装置1は、図1に示すように、いわゆる複筒型の油圧緩衝器であり、作動流体としての油液が封入される円筒状のシリンダ2と、シリンダ2の外周側に配置される円筒状の外筒3とを有している。外筒3はシリンダ2よりも大径でシリンダ2と同軸状に配置されている。シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成されている。
シリンダ2内には、シリンダ2の一端の開口部11および外筒3の一端の開口部12を介してピストンロッド15の軸方向の一端側が挿入されている。このピストンロッド15には、シリンダ2内への挿入側の一端部に小径軸部17が形成されており、この小径軸部17を除く部分が小径軸部17よりも大径の大径軸部18となっている。大径軸部18の外周面18aは円筒面となっている。小径軸部17は軸方向の大径軸部18側の外周面17aが円筒面となっており、軸方向の大径軸部18とは反対側の外周部にオネジ19が形成されている。小径軸部17および大径軸部18は同軸状に形成されている。
ピストンロッド15の小径軸部17には、ピストン21がナット22によって取り付けられている。このピストン21は、シリンダ2内に摺動可能に嵌装されている。ピストン21は、ピストン本体23とシールリング24とOリング25と摺動部材26と摺動部材27とを有している。
ピストン本体23には、その径方向の中央に軸方向に貫通する貫通穴30が形成されており、ピストンロッド15の小径軸部17をこの貫通穴30に挿通させている。この状態でピストン本体23は、ピストンロッド15のオネジ19に螺合されるナット22と大径軸部18の小径軸部17側の端面とで挟持されることになり、これにより、ピストンロッド15に連結される。
ピストン本体23の貫通穴30には、軸方向の大径軸部18側に、径方向外方に凹む円環状の内周溝31が形成されている。ピストン本体23は、この内周溝31内にシールリング24を保持している。シールリング24は、ピストンロッド15の小径軸部17のオネジ19よりも大径軸部18側の外周面17aに接触してピストンロッド15とピストン本体23との隙間をシールする。
ピストン本体23の外周部には、軸方向の大径軸部18側に、径方向内方に凹む円環状の外周溝32が形成されている。ピストン本体23は、この外周溝32内にOリング25と摺動部材26とを保持している。Oリング25は摺動部材26をシリンダ2の小径部59の内周面59aに押し付ける。ピストン本体23の外周部には、外周溝32の大径軸部18とは反対側に、径方向内方に凹む円環状の外周溝33が形成されている。ピストン本体23は、この外周溝33内に摺動部材27を保持している。ピストン21は、軸方向移動時に摺動部材26,27の外周面をシリンダ2の小径部59の内周面59aに摺動させる。
ピストン21は、シリンダ2内をピストンロッド15側の室35とピストンロッド15とは反対側の室36との2室に区画している。シリンダ2内の室35および室36内には作動流体としての油液が封入され、シリンダ2と外筒3との間のリザーバ4内にも作動流体としての油液が封入される。
ピストンロッド15の軸方向のピストン21とは反対の他端側がシリンダ2の開口部11および外筒3の開口部12から外側に延出している。シリンダ2の開口部11は外筒3の開口部12よりも軸方向の内側に配置されている。シリンダ2の開口部11および外筒3の開口部12には、ロッドガイド45が取り付けられており、外筒3の開口部12には、ロッドガイド45よりも軸方向外側にシール部材46が、そのさらに軸方向外側に取付部材47が取り付けられている。ロッドガイド45、シール部材46および取付部材47は、いずれも円環状をなしており、ピストンロッド15は、ピストン21とは反対の他端側が、ロッドガイド45およびシール部材46のそれぞれの内側に摺動可能に挿通され、取付部材47の内側に隙間をもって挿通されてシリンダ2および外筒3の外部へと延ばされている。
ロッドガイド45は、流路形成部材51と、摺動部材52と、外筒嵌合部材53と、Oリング54と、摺動部材55とを有している。シリンダ2の内周側は、開口部11側の端部が大径部58となっており、この大径部58を除く部分が大径部よりも小径の小径部59となっている。大径部58は内周面58aが円筒面となっており、小径部59も内周面59aが円筒面となっていて、内周面58aおよび内周面59aは同軸状に形成されている。小径部59の端面59bは内周面58a,59aに対し直交している。シリンダ2の内周側となる小径部59の内周面59aにピストン21が摺動可能に嵌装されている。
流路形成部材51は、外周部の軸方向の中間位置に径方向外方に突出するフランジ部61が形成されている。流路形成部材51は、外周部のフランジ部61よりも軸方向一側の嵌合部62がシリンダ2の大径部58に嵌合されており、この状態で、フランジ部61がシリンダ2の大径部58の軸方向の端面に当接している。また、この状態で、流路形成部材51は、シリンダ2の小径部59の端面59bと軸方向に離間している。流路形成部材51は、そのシリンダ2の小径部59側の端面51aがシリンダ2の小径部59の端面59bと平行をなして対向している。
流路形成部材51は、外周部のフランジ部61に対し嵌合部62とは反対側の嵌合部63が外筒嵌合部材53に嵌合されている。流路形成部材51には、径方向の中央に軸方向に貫通する貫通穴65が形成されている。貫通穴65には、円筒状の摺動部材52が嵌合固定されており、この摺動部材52の内周面をピストンロッド15の大径軸部18の外周面18aが摺動する。
流路形成部材51には、フランジ部61および嵌合部62,63を含む外周部を軸方向に貫通する流路溝71が形成されている。流路溝71は流路形成部材51の周方向に間隔をあけて複数形成されている(図1で断面とした関係上一カ所のみ図示)。これらの流路溝71の内側が、シリンダ2内の室35とリザーバ4とを連通させる連通路72を形成している。よって、連通路72はシリンダ2の開口部11側に設けられている。なお、流路溝71は加工容易化のため流路形成部材51を軸方向に貫通しているが、少なくとも嵌合部62とフランジ部61とに形成されていれば良く、嵌合部63には形成されていなくても良い。
外筒嵌合部材53には、径方向の中央に軸方向に貫通する貫通穴75が形成されている。この貫通穴75は、軸方向一側から順に大径穴部76、この大径穴部76よりも小径の中径穴部77、この中径穴部77よりも小径の小径穴部78、この小径穴部78よりも大径の段差穴部79とからなっている。外筒嵌合部材53は、軸方向一側の大径穴部76に上記した流路形成部材51の嵌合部63を嵌合させており、これにより、流路形成部材51と一体化されている。貫通穴75の中径穴部77は、流路形成部材51とでOリング54および摺動部材55を保持している。Oリング54は摺動部材55をピストンロッド15の大径軸部18の外周面18aに押し付ける。
外筒嵌合部材53には、外周部の軸方向のシリンダ2とは反対側の端部位置に径方向外方に突出する外方突出部82が形成されており、この外方突出部82の外周面において外筒3の内周面に嵌合している。
ピストンロッド15のピストン21が連結される側とは反対の他端側は、ロッドガイド45を挿通してシリンダ2の外部に延ばされている。ロッドガイド45は、ピストンロッド15を、その径方向移動を規制しつつ軸方向移動可能に支持して、このピストンロッド15の移動を案内する。
シール部材46は、外筒3の開口部12内に配置され、その内周部においてピストンロッド15の大径軸部18の外周面18aに圧接する。シール部材46は、そのシール部84の内周部でピストンロッド15の外周面18aに摺接して、シリンダ2および外筒3内の油液が、ロッドガイド45とピストンロッド15との隙間、およびロッドガイド45と外筒3との隙間から外部に漏洩するのを防止する。
シール部材46は、シール部84と円環状の二枚の環状部材85および環状部材86とからなる一体成形品のシール部材本体87と、円環状の内周部材88と、円環状のスプリング89と、円環状のスプリング90とからなっている。環状部材85および環状部材86は、シール部84内に埋設されてシール部材46の形状を維持し、固定のための強度を得るためのもので、金属製となっている。
シール部84は、その径方向の内側に、円環筒状のダストリップ92と、円環筒状のオイルリップ93とを有している。ダストリップ92は、環状部材85の内周側のシリンダ内外方向外側から軸方向に沿って環状部材85から離れる方向に延出している。オイルリップ93は、環状部材86の内周側のシリンダ内外方向内側から軸方向に沿って環状部材86から離れる方向に延出している。スプリング89はダストリップ92の外周部に嵌合されており、スプリング90はオイルリップ93の外周部に嵌合されている。
また、シール部84は、その径方向外側に、外周シール94と、円環状のシールリップ95とを有している。外周シール94は環状部材85および環状部材86の外周面を覆っている。シールリップ95は、外周シール94からシリンダ内外方向内側に延出している。
シール部材46は、ダストリップ92がシリンダ内外方向の外側に配置され、オイルリップ93がシリンダ内外方向の内側に配置された状態で、外周シール94において外筒3内に密封接触することになり、オイルリップ93はロッドガイド45の段差穴部79内に配置される。そして、シール部材46には、ダストリップ92およびオイルリップ93の内側にピストンロッド15の大径軸部18が挿通されることになる。ダストリップ92は、ピストンロッド15の外部露出時にピストンロッド15に付着した異物の内部への進入を規制することになり、オイルリップ93が、ピストンロッド15のシリンダ2内への進入時にピストンロッド15に付着した油液が、ピストンロッド15の外部への露出にともなって外部へ漏出することを規制する。
取付部材47は、円環状をなしており、外周部に径方向内方に凹む係止溝100が形成されている。取付部材47は、外筒3の内側に嵌合されることになり、シール部材46をロッドガイド45とで挟持する状態で、外筒3の径方向内方に加締められた加締部101を係止溝100に係合させることにより、外筒3に対し軸方向移動不可に取り付けられる。
第1実施形態のシリンダ装置1においては、ピストン21とロッドガイド45との間に、リバウンドクッション110が設けられている。このリバウンドクッション110は、ピストンロッド15のシリンダ2および外筒3から伸び出る伸長によってピストン21により押圧されてロッドガイド45に当接し、これらで挟持されて弾性変形する。
図2に示すように、リバウンドクッション110は、円環状をなすクッション本体部111とクッション本体部111から径方向外方に突出する複数(具体的には三カ所)の突起部112とを有している。リバウンドクッション110は、クッション本体部111の周方向に隣り合う突起部112同士の間がクッション本体部111の径方向における内方に凹む凹部113となっており、凹部113も複数(具体的には三カ所)形成されている。凹部113は、リバウンドクッション110を軸方向に貫通している。
クッション本体部111はその外周面111aおよび内周面111bがいずれも円筒状をなしており同軸状に形成されている。また、クッション本体部111はその軸方向両側の一対の端面111cが互いに平行をなし外周面111aおよび内周面111bに直交している。
複数の突起部112は、クッション本体部111の周方向に等ピッチで形成されており、それぞれが、クッション本体部111の径方向における外端に位置する先端面112aと、クッション本体部111の周方向における両側の一対の側面112bと、クッション本体部111の軸方向における両側の一対の面取面112cとを有している。先端面112aは、クッション本体部111の中心軸線を中心とする円筒面の一部からなっている。一対の側面112bは互いに平行をなしており、クッション本体部111の軸方向および径方向に沿っている。面取面112cはクッション本体部111の径方向における外側ほどクッション本体部111の軸方向の中央位置に近づくように傾斜している。凹部113は、クッション本体部111の周方向において互いに対向する一対の側面112bとこれらの間のクッション本体部111の外周面111aとで形成されている。
自然状態にあるとき、リバウンドクッション110は、図3に示すように、先端面112aを通る最大外径が、シリンダ2の小径部59の内周面59aの内径よりも大径となっている。よって、リバウンドクッション110の外側には、小径部59よりも大径となる突起部112が設けられている。また、自然状態にあるとき、クッション本体部111の外周面111aの外径が小径部59の内周面59aの内径よりも小径となっている。よって、リバウンドクッション110の外側には、小径部59よりも小径となる凹部113が設けられている。また、自然状態にあるとき、クッション本体部111の内周面111bの内径が、ピストンロッド15の大径軸部18の外周面18aの外径よりも大径となっている。
図1に示すように、リバウンドクッション110は、ピストンロッド15の大径軸部18を内側に挿通させた状態で、シリンダ2の大径部58の内周面58aと小径部59の端面59bと流路形成部材51の端面51aとの間に配置されている。リバウンドクッション110の先端面112aを通る最大外径は、大径部58の内周面58aの内径よりは小径となっている。
リバウンドクッション110は、図4に示すように、ピストン21とロッドガイド45の流路形成部材51とに挟まれて軸方向に最大限押し潰されたとしても、凹部113の最小内径部となるクッション本体部111の外周面111aの外径が、軸方向の全長にわたってシリンダ2の大径部58の内周面58aの内径よりも小さい状態を維持できるように設定されている。
図1に示すシリンダ装置1では、ピストンロッド15がシリンダ2内への進入量を増やす縮み工程においては、室36の容積が減り室35の容積が増えることになり、その際に、室35へリザーバ4から油液が連通路72を介して流れる。このとき、油液の流れでリバウンドクッション110が突起部112においてシリンダ2の小径部59の端面59bと内周面59aとの間の角部に当接することがあっても、周方向に隣り合う突起部112同士の間の凹部113の最小内径部となるクッション本体部111の外周面111aが小径部59の内周面59aよりも小径となっているため、凹部113を介して室35へリザーバ4から油液が流れ、これに加えてリバウンドクッション110とピストンロッド15との隙間を介して室35へリザーバ4から油液が流れる。
また、ピストンロッド15がシリンダ2からの突出量を増やす伸び工程においては、室35の容積が減り室36の容積が増えることになり、その際に、室35から連通路72を介して油液がリザーバ4へ向けて流れる。このとき、ピストンロッド15が伸び切り状態まで移動すると、図4に示すように、ピストン21が、ピストン本体23のその軸直交方向に沿う端面23aによってリバウンドクッション110のクッション本体部111の一方の端面111cに当接してこれを押圧し、これをロッドガイド45の流路形成部材51の端面51aに当接させて押し潰す。
このようなピストンロッド15の伸び切り時においては、リバウンドクッション110が径方向内外に拡がり、特にリバウンドクッション110が膨潤していると、リバウンドクッション110の径方向外端の先端面112aがシリンダ2の大径部58の内周面58aに接触してしまう可能性がある。しかしながら、このようなピストンロッド15の伸び切り時においても、リバウンドクッション110の複数の凹部113が内側に、連通路72とシリンダ2内の室35とを連通させる流路115を形成する。よって、ピストンロッド15が伸び切り状態から縮み側に移動するときに、連通路72と複数の凹部113内の流路115とを介して室35へリザーバ4から油液が円滑に流れる。これにより、いわゆる油圧ロック状態を生じることなくピストン21およびピストンロッド15が縮み側に円滑に移動できる。ここで、この流路115の流路面積は、連通路72の流路面積よりも大きくなるように設定されていることから、ピストン21およびピストンロッド15が縮み側により円滑に移動できる。
以上に述べた第1実施形態によれば、シリンダ2の開口部11側には、シリンダ2内の室35とリザーバ4とを連通させる連通路72が設けられ、リバウンドクッション110には、ピストンロッド15の伸び切り時に連通路72とシリンダ2内の室35とを連通させる流路115が設けられている。このため、リザーバ4とシリンダ2内の室35との連通路72を介する連通を、ピストンロッド15の伸び切り時にリバウンドクッション110が阻害してしまうことを抑制することができる。これにより、いわゆる油圧ロック状態を生じることなくピストン21およびピストンロッド15が縮み側に円滑に移動できる。
また、シリンダ2の内周側には、ピストン21を摺動可能に嵌装させる小径部59と、開口部11側の大径部58と、が設けられ、リバウンドクッション110の外側には、小径部59よりも大径となる突起部112が設けられているため、リバウンドクッション110が小径部59内に入り込んでしまうことを抑制できる。よって、この点からもリザーバ4とシリンダ2内の室35との連通路72を介する連通を、リバウンドクッション110が阻害してしまうことを抑制することができる。
ピストンロッド15の伸び切り時の流路115の流路面積が、連通路72の流路面積よりも大きいため、リザーバ4とシリンダ2内の室35との連通路72を介する連通を、ピストンロッド15の伸び切り時にリバウンドクッション110が阻害してしまうことを良好に抑制することができる。これにより、ピストン21およびピストンロッド15が縮み側により円滑に移動できる。
ここで、図5に示すように、上記したシリンダ2にかえて小径部59がなく大径部58のみが形成されたシリンダ2Aに流路形成部材51の嵌合部62を嵌合させ、上記ピストン21よりも径の大きなピストン21Aをピストンロッド15に連結させることも可能である。この場合は、外筒3、ピストンロッド15、ナット22、ロッドガイド45、シール部材46、取付部材47およびリバウンドクッション110等を共用化できる。
つまり、外径の異なるピストン21,21Aを用いた特性の異なるシリンダ装置1を製造する場合に、外筒3、ピストンロッド15、ナット22、ロッドガイド45、シール部材46、取付部材47およびリバウンドクッション110を共用化し、ピストン21を用いる場合は大径部58と小径部59とを有するシリンダ2を用い、ピストン21より大径のピストン21Aを用いる場合には小径部59がなく大径部58のみがあるシリンダ2Aを用いるようにすれば、多くの部品を共用化できる。ここで、ピストン21Aは、ピストン21と同様のシールリング24と、ピストン21のピストン本体23とは外径の異なるピストン本体23Aと、ピストン21のOリング25、摺動部材26および摺動部材27とは内外径の異なるOリング25A、摺動部材26Aおよび摺動部材27Aを有している。ピストン本体23Aは、ピストン本体23と同様の貫通穴30および内周溝31が形成されており、ピストン本体23の外周溝32および外周溝33とは径の異なる外周溝32Aおよび外周溝33Aが形成されている。
「第2実施形態」
次に、本発明に係る第2実施形態を主に図6に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、第1実施形態の摺動部材52が設けられておらず、第1実施形態の流路形成部材51に対して一部異なる流路形成部材51Bが用いられている。流路形成部材51Bは、貫通穴65に軸方向に沿って端面51aに抜ける内周溝121が周方向に間隔をあけて複数形成されており(図6では片側断面とした関係上一カ所のみ図示)、内周溝121から径方向に沿って延在しフランジ部61を貫通する複数の通路穴122が形成されている(図6では片側断面とした関係上一カ所のみ図示)。これら内周溝121および通路穴122が、シリンダ2の開口部11側に設けられて、シリンダ2内の室35とリザーバ4とを連通させる連通路72Bとなっている。
また、第2実施形態においては、第1実施形態のリバウンドクッション110に対して一部異なるリバウンドクッション110Bが用いられている。リバウンドクッション110Bは、円環状をなしており、内周側に軸方向に貫通する凹部113Bが周方向に間隔をあけて複数形成されている(図6では片側断面とした関係上一カ所のみ図示)。これらの凹部113B内がピストンロッド15の伸び切り時に連通路72Bとシリンダ2内の室35とを連通させる流路115Bを構成している。
このような第2実施形態でも、ピストンロッド15の伸び切り時においては、リバウンドクッション110Bが径方向内外に拡がり、特にリバウンドクッション110Bが膨潤していると、リバウンドクッション110Bの径方向外端面がシリンダ2の大径部58の内周面58aに接触してしまう可能性がある。しかしながら、リバウンドクッション110Bには複数の凹部113Bが形成されており、これら凹部113Bが、このようなピストンロッド15の伸び切り時においてもこれらの内側に連通路72Bとシリンダ2内の室35とを連通させる流路115Bを形成する。よって、ピストンロッド15が伸び切り状態から縮み側に移動するときに、複数の凹部113B内の流路115Bを介して室35へリザーバ4から油液が円滑に流れる。これにより、いわゆる油圧ロック状態を生じることなくピストン21およびピストンロッド15が縮み側に円滑に移動できる。
上記実施の形態では、油圧緩衝器を例に示したが、流体として水や空気を用いることもできる。
以上に述べた実施形態は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダの外周側に配置され該シリンダとの間にリザーバを形成する外筒と、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されるピストンと、前記シリンダの開口部側に設けられるロッドガイドと、一端側が前記ピストンに連結され他端側が前記ロッドガイドに挿通されて前記シリンダの外部へ延ばされるピストンロッドと、前記ピストンと前記ロッドガイドとの間に設けられ、前記ピストンロッドの伸長によって前記ロッドガイドに当接するリバウンドクッションと、を備えるシリンダ装置であって、前記シリンダの前記開口部側には、前記シリンダ内と前記リザーバとを連通させる連通路が設けられ、前記リバウンドクッションには、前記ピストンロッドの伸び切り時に前記連通路と前記シリンダ内とを連通させる流路が設けられている。これにより、リザーバとシリンダ内との連通路を介する連通を、ピストンロッドの伸び切り時にリバウンドクッションが阻害してしまうことを抑制することができる。これにより、ピストンおよびピストンロッドが縮み側に円滑に移動できる。
また、前記シリンダの内周側には、前記ピストンを摺動可能に嵌装させる小径部と、前記開口部側の大径部と、が設けられ、前記リバウンドクッションの外側には、前記小径部よりも大径となる部分が設けられている。これにより、リバウンドクッションが小径部に入り込んでしまうことを抑制できる。よって、この点からもリザーバとシリンダ内との連通路を介する連通を、リバウンドクッションが阻害してしまうことを抑制することができる。
また、前記流路の流路面積は、前記連通路の流路面積よりも大きくなっている。これにより、リザーバとシリンダ内との連通路を介する連通を、ピストンロッドの伸び切り時にリバウンドクッションが阻害してしまうことを良好に抑制することができる。これにより、ピストンおよびピストンロッドが縮み側により円滑に移動できる。
1 シリンダ装置
2 シリンダ
3 外筒
4 リザーバ
11 開口部
15 ピストンロッド
45 ロッドガイド
58 大径部
59 小径部
72,72B 連通路
110,110B リバウンドクッション
112 突起部
115,115B 流路

Claims (3)

  1. 作動流体が封入されるシリンダと、
    前記シリンダの外周側に配置され該シリンダとの間にリザーバを形成する外筒と、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されるピストンと、
    前記シリンダの開口部側に設けられるロッドガイドと、
    一端側が前記ピストンに連結され他端側が前記ロッドガイドに挿通されて前記シリンダの外部へ延ばされるピストンロッドと、
    前記ピストンと前記ロッドガイドとの間に設けられ、前記ピストンロッドの伸長によって前記ロッドガイドに当接するリバウンドクッションと、
    を備えるシリンダ装置であって、
    前記シリンダの前記開口部側には、前記シリンダ内と前記リザーバとを連通させる連通路が設けられ、
    前記リバウンドクッションには、前記ピストンロッドの伸び切り時に前記連通路と前記シリンダ内とを連通させる流路が設けられていることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記シリンダの内周側には、前記ピストンを摺動可能に嵌装させる小径部と、前記開口部側の大径部と、が設けられ、
    前記リバウンドクッションの外側には、前記小径部よりも大径となる部分が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 前記流路の流路面積は、前記連通路の流路面積よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置。
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