JP6187766B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両用制御装置に係わり、特に、車両を自動停止させると共に、エンジンを自動停止させる車両用制御装置に関する。
従来から、ACC制御(ACC:Adaptive Cruise Control)などの自動運転制御により、自車両前方の車両や信号などに応じて、車両を自動停止させる技術が知られている。他方で、車両の停止中にエンジンを自動停止させる技術(所謂アイドリングストップ)が知られている。
例えば、特許文献1には、ACC制御中に車両が停止して、停止状態に保持され、且つアイドリングストップ条件が成立した場合に、アイドリングストップを行う技術が開示されている。また、例えば、特許文献2には、交差点での車両の操縦性を考慮して、アイドリングストップの実行/禁止を決定する技術が開示されている。
特開2012−206593号公報 特開2013−122171号公報
ところで、自動運転制御とアイドリングストップ制御とを組み合わせて実行した場合、具体的には自動運転制御による自動停止中にアイドリングストップを行った場合には、以下のような問題が発生することが考えられる。自動運転制御によれば、自車両前方の車両や信号などに応じて、ドライバによるブレーキペダルの操作なしに車両が自動停止される。そのような自動運転制御による自動停止中にアイドリングストップを行っている状態では、ドライバはブレーキペダルを踏んでいない。このアイドリングストップ状態では、典型的には、ドライバがアクセルペダルを操作した際にエンジンが再始動されることとなる。この場合、ドライバがアクセルペダルを操作し始めた際にエンジンが再始動されて、その後に車両が発進するため、車両の発進が遅れたとドライバに感じさせてしまう場合がある。
例えば、自動運転制御により交差点手前で自動停止された後にアイドリングストップされた場合において、車両を交差点で右折させようとする場合に、このような問題が顕著となる。具体的には、ドライバは、自車両の対向車線を走行する他車両間の車間距離が十分開いた際にアクセルペダルを踏んで右折しようとするが、ドライバがアクセルペダルを踏み込み始めた際にエンジンが再始動されて、それから遅れて車両が発進するため、つまりアクセルペダルの踏み込みに応じて車両が速やかに発進しないため、交差点への進入が遅れてしまう。
以上述べたような問題については、上述した特許文献1及び2のいずれにも記載されておらず、当然、それを解決する手法についても記載されていない。
なお、自動運転制御を実行していない場合には、ドライバによるブレーキペダル操作により車両が停止して、アイドリングストップが行われる。このアイドリングストップ状態では、典型的には、ドライバがブレーキペダルを操作した際、つまりブレーキペダルから足を離した際に、エンジンが再始動されることとなる。この場合には、ドライバは、ブレーキペダルから足を離した後にアクセルペダルを操作することとなるが、アクセルペダルの操作時にはエンジンが既に始動しているため、車両の発進が遅れたとドライバに感じさせてしまうことはほとんどない。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車両が自動停止され、且つエンジンが自動停止されている状態において、エンジンを適切なタイミングにて自動で再始動させることができる車両用制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、ドライバによるブレーキペダルの操作なしに車両を自動停止させる車両用制御装置であって、エンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、ブレーキペダルの操作なしに自車両が自動停止され、且つエンジン停止手段によってエンジンが自動停止されている間に、ドライバによってアクセルペダルが操作されたときに、エンジンを自動で再始動させるエンジン再始動手段と、を有し、自車両が自動停止され、且つエンジンが自動停止され、尚且つ自車両がこれから他車両の間を横切って走行しようとしている場合に、その他車両間の車間距離を取得する車間距離取得手段を更に有しエンジン再始動手段は、車間距離取得手段によって取得された車間距離が判定距離以上である場合に、ドライバによってアクセルペダルが操作される前に、エンジンを自動で再始動させる、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、自車両が自動停止され、且つエンジンが自動停止され(アイドリングストップ)、尚且つ自車両がこれから他車両の間を横切って走行しようとしている場合に、自車両が走行しようとしている進路を横切って走行する他車両間の車間距離を取得し、その車間距離が判定距離以上である場合に、エンジンを自動で再始動させる。これにより、他車両の間を横切って自車両を移動させようとドライバがアクセルペダルを操作する前に、エンジンを前もって適切に始動させておくことができる。そのため、ドライバがアクセルペダルを実際に操作した際に、自車両を速やかに発進させることができ、他車両の間を横切って自車両を迅速に移動させることが可能となる。
また、本発明においては、自車両が走行しようとしている進路を横切って走行する他車両間の車間距離が判定距離以上であるか否かを判定することにより、自車両がその他車両間を安全に横切って移動できるような車間距離が確保されているか否かを判断する。これにより、自車両が他車両間を安全に横切って移動できるような車間距離が確保されている場合にのみ、エンジンを再始動させることができ、エンジンを無駄に再始動させることを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、車間距離取得手段は、自車両が右折しようとしている場合に、対向車線を走行する他車両のうち、自車両に最も近い第1車両と、その第1車両後方の第2車両との車間距離を取得する。
このように構成された本発明においては、自車両がこれから交差点を右折しようとしている場合に、自車両がこれから他車両の間を横切って走行しようとしているものとして、対向車線を走行する他車両のうち、自車両に最も近い第1車両と、その後方の第2車両との車間距離を取得し、車間距離が判定距離以上である場合に、エンジンを自動で再始動させる。これにより、ドライバが右折しようとアクセルペダルを操作する前に、エンジンを前もって適切に始動させておくことができる。そのため、ドライバがアクセルペダルを実際に操作した際に、自車両を速やかに発進させて、交差点を迅速に右折させることができる。
本発明において、好ましくは、車間距離取得手段は、自車両が別の車線に合流しようとしている場合に、その車線を走行する他車両のうち、自車両に最も近い第1車両と、その第1車両後方の第2車両との車間距離を取得する。
このように構成された本発明においては、自車両が別の車線に合流しようとしている場合に、自車両がこれから他車両の間を横切って走行しようとしているものとして、別の車線を走行する他車両のうち、自車両に最も近い第1車両と、その後方の第2車両との車間距離を取得し、車間距離が判定距離以上である場合に、エンジンを自動で再始動させる。これにより、ドライバが別の車線に合流しようとアクセルペダルを操作する前に、エンジンを前もって適切に始動させておくことができる。そのため、ドライバがアクセルペダルを実際に操作した際に、自車両を速やかに発進させて、別の車線に迅速に移動させることができる。
本発明において、好ましくは、第1車両と第2車両との相対速度を取得する相対速度取得手段を更に有し、エンジン再始動手段は、相対速度取得手段によって取得された相対速度に基づいて、判定距離を設定する。
このように構成された本発明においては、上述した第1車両と第2車両との相対速度に基づいて、車間距離を判定するための判定距離を設定するので、自車両が第1車両と第2車両との間を安全に横切って移動できるような車間距離が確保されているか否かを、より的確に判定することができる。
本発明の車両用制御装置によれば、ドライバがアクセルペダルを操作する前に、エンジンを前もって適切に始動させておくことができ、ドライバがアクセルペダルを実際に操作した際に、自車両を速やかに発進させて、他車両の間を横切って自車両を迅速に移動させることが可能となる。
本発明の実施形態による車両用制御装置が搭載された車両の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による制御内容を説明するための図を示す。 本発明の実施形態による制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の変形例による制御内容を説明するための図を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両用制御装置を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態による車両用制御装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用制御装置が搭載された車両の電気的構成を示すブロック図である。なお、図1には、本実施形態に関連する構成要素のみを図示している。
図1に示すように、車両10は、ミリメートル波帯の電波を用いて車両10の周囲の状況を検知可能なミリ波レーダー1と、車両10の周囲を撮影するカメラ2と、車両10の速度を検出する車速センサ3と、車両用制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)5と、車両10に制動力を付与するブレーキ7と、車両10の推進力を発生するエンジン8と、を有する。
ECU5は、CPU、CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。図1中の矢印に示すように、ECU5は、主に、ミリ波レーダー1、カメラ2及び車速センサ3などの出力に基づいて、ブレーキ7及びエンジン8を制御する。なお、ECU5は、本発明における車両用制御装置の一例に相当する。
また、ECU5は、機能的には、エンジン8を自動停止(アイドリングストップ)させるエンジン停止部5aと、所定の車両間の車間距離を取得する車間距離取得部5bと、所定の車両間の相対速度を取得する相対速度取得部5cと、停止中のエンジン8を自動で再始動させるエンジン再始動部5dと、を有する。
ここで、本実施形態による制御の前提となる、一般的な自動運転制御及びアイドリングストップ制御について概説する。ECU5は、ミリ波レーダー1やカメラ2等からの出力に基づいて、車両10の周囲の状況を判断して、車両10を自動運転させる制御(自動運転制御)を行う。1つの例では、ECU5は、先行車両の停止や前方の赤信号などを判断した場合に、車両10を自動停止させるべく、ブレーキ7を制御する。車両10を自動停止させる制御以外にも、ECU5は、車速センサ3等からの出力に基づいて、種々の自動運転制御を行う。
他方で、ECU5は、車両10の停止時に所定条件が成立した場合に、エンジン8を自動停止させる制御(アイドリングストップ制御)を行う。例えば、ECU5は、燃料噴射を停止させる制御を行う。更に、ECU5は、アイドリングストップ中にドライバによってペダル操作や所定のスイッチ操作などが行われた際に、エンジン8を再始動させる制御を行う。例えば、ECU5は、スタータによりエンジン8をクランキングさせてから、燃料噴射などを開始させる。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態によるECU5の制御内容の概要について説明する。図2では、符号V1は、自車両を示しており(自車両V1は上述した車両10に対応する)、符号V2a、V2b、V2cは、自車両V1の走行車線の対向車線を走行する他車両を示している(以下では、他車両V2a、V2b、V2cを区別しない場合には「他車両V2」と表記する)。自車両V1は、自動運転制御によって赤信号のために交差点手前で自動停止され、その自動停止後にアイドリングストップ制御が実行されたものとする。また、自車両V1は、これから交差点を右折しようとしているものとする(破線矢印A1参照)。
このような状況では、ドライバは、信号が赤から青に変わった後に、対向車線を走行する他車両V2間の車間距離が十分開いた際に、アクセルペダルを踏んで右折しようとする。しかしながら、ドライバがアクセルペダルを踏んだ際にエンジン8を再始動させたのでは、アクセルペダルの踏み始めから遅れて自車両V1が発進するため、つまりアクセルペダルの踏み込みに応じて自車両V1が速やかに発進しないため、交差点への進入が遅れてしまう。この場合、自車両V1が、対向車線を走行する他車両V2の間を安全に通過して右折できない可能性がある。
以上のことから、本実施形態では、ECU5は、車両10が自動運転制御によって自動停止され、且つエンジン8がアイドリングストップされ、尚且つ車両10がこれから交差点を右折しようとしている場合において、対向車線を走行する他車両V2間の車間距離が十分に確保されていると判断された場合に、エンジン8を自動で再始動させる制御を行う。つまり、ECU5は、ドライバによるペダル操作などに先立って、エンジン8を前もって自動で再始動させておく。こうすることで、ドライバが右折しようと実際にアクセルペダルを踏んだ際に、自車両V1が速やかに発進して、交差点を迅速に右折できるようにする。
より具体的には、ECU5は、対向車線を走行する他車両V2のうち、自車両V1に最も近い他車両V2aと、その他車両V2a後方の他車両V2bとの車間距離Lを取得し、車間距離Lが判定距離以上である場合に、エンジン8を自動で再始動させる。つまり、ECU5は、自車両V1に最も近い他車両V2a及びその後方の他車両V2bを、自車両V1が右折する際に間を通過する可能性がある2台の他車両V2として扱い、そのような他車両V2a、V2bの車間距離Lが、自車両V1が他車両V2a、V2bの間を安全に通過して右折できるような距離である場合に、エンジン8を自動で再始動させる。
更に、ECU5は、上述した車間距離Lに加えて、他車両V2aと他車両V2bとの相対速度も取得し、その相対速度に基づいて、車間距離Lを判定するための判定距離を設定する。具体的には、ECU5は、他車両V2aと他車両V2bとの相対速度に応じた、自車両V1が他車両V2aと他車両V2bとの間を安全に通過して右折できるような必要最小限の車間距離を、判定距離として設定する。例えば、相対速度が、先行する他車両V2aの車速が遅く、その後方の他車両V2bの車速が速いことを示している場合には、ECU5は、比較的長めの判定距離を設定する。
なお、図2では、自車両10が、交差点手前で右折待ちを行っている先頭車両である場合を示したが、上述した本実施形態による制御は、自車両10が先頭車両でない場合にも適用可能である。
次に、図3を参照して、本発明の実施形態による制御処理について説明する。図3は、本発明の実施形態による制御処理を示すフローチャートである。この制御処理は、車両10のイグニッションがオンにされている際に、ECU5によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS1において、ECU5は、以降の処理で必要な各種データを取得する。例えば、ECU5は、ミリ波レーダー1から出力された検出信号や、ブレーキ7に供給した制御信号や、エンジン8に供給した制御信号などを取得する。
次に、ステップS2に進み、ECU5は、車両10が自動停止されたか否かを判定する。つまり、ECU5は、車両10を自動停止させる自動運転制御を実行したか否かを判定する。ECU5は、例えばブレーキ7に供給した制御信号の履歴などに基づいて、この判定を行う。
その結果、車両10が自動停止されていない場合には、ECU5は、以降の処理を行わず、ステップS1に戻る。この場合には、上述した本実施形態による制御の実行条件が成立していないからである。
一方、車両10が自動停止された場合には、ステップS3に進み、ECU5は、エンジン8がアイドリングストップ中であるか否かを判定する。つまり、ECU5は、エンジン停止部5aによってエンジン8が自動停止されているか否かを判定する。ECU5は、例えばエンジン8に供給した制御信号の履歴などに基づいて、この判定を行う。
その結果、エンジン8がアイドリングストップ中でない場合には、ECU5は、以降の処理を行わず、ステップS1に戻る。この場合には、上述した本実施形態による制御の実行条件が成立していないからである。
一方、エンジン8がアイドリングストップ中である場合には、ステップS4に進み、ECU5は、車両10がこれから右折しようとしているか否かを判定する。
1つの例では、ECU5は、ドライバによって右ウィンカーが操作されたか否かに基づいて、車両10が右折しようとしているか否かを判定する。右ウィンカーが操作されたか否かについては、右ウィンカーの操作に対応する操作信号の入力の有無に基づいて判定すればよい。
他の例では、ECU5は、車両10が位置するレーンが右折レーンであるか否かに基づいて、車両10がこれから右折しようとしているか否かを判定する。この場合、ECU5は、GPS受信機から得られた車両10の現在位置と、ナビゲーション装置が記憶する地図データとに基づいて、車両10が位置するレーンが右折レーンであるか否かを判定すればよい。
更に他の例では、ECU5は、ナビゲーション装置が設定したルート情報に基づいて、車両10が右折しようとしているか否かを判定する。
なお、ECU5は、ここで述べた3つの例を組み合わせて、車両10が右折しようとしているか否かを判定してもよい。
以上の判定の結果、車両10が右折しようとしていない場合には、ECU5は、以降の処理を行わず、ステップS1に戻る。この場合には、上述した本実施形態による制御の実行条件が成立していないからである。
一方、車両10が右折しようとしている場合には、ステップS5に進み、ECU5は、対向車線を走行する他車両V2のうち、自車両V1(車両10)に最も近い他車両V2aと、その後方の他車両V2bとの車間距離Lを取得すると共に、他車両V2aと他車両V2bとの相対速度を取得する。この場合、ECU5の車間距離取得部5b及び相対速度取得部5cのそれぞれが、ミリ波レーダー1の検出信号に基づいて、このような車間距離L及び相対速度を取得する。
具体的には、ECU5は、まず、ミリ波レーダー1の検出信号に基づいて、自車両V1と対向車線を走行する複数の他車両V2との複数の距離を得て、得られた複数の距離に基づいて、自車両V1に最も近い他車両V2aと、その後方の他車両V2bとを特定する。そして、車間距離取得部5b及び相対速度取得部5cのそれぞれが、特定された他車両V2a及び他車両V2bのそれぞれに対応するミリ波レーダー1の検出信号に基づいて、車間距離L及び相対速度を取得する。
次に、ステップS6に進み、ECU5は、ステップS5で取得した相対速度に基づいて、車間距離Lを判定するための判定距離を設定する。具体的には、ECU5のエンジン再始動部5dが、他車両V2aと他車両V2bとの相対速度に応じた、自車両V1が他車両V2aと他車両V2bとの間を安全に通過して右折できるような必要最小限の車間距離を、判定距離として設定する。例えば、相対速度ごとに設定すべき判定距離を求めて、相対速度と判定距離とを関連付けたマップを予め作成しておき、エンジン再始動部5dは、そのようなマップを参照して、相対速度に対応する判定距離を設定する。
次に、ステップS7に進み、ECU5のエンジン再始動部5dは、ステップS5で取得した車間距離Lが、ステップS6で設定した判定距離以上であるか否かを判定する。その結果、車間距離Lが判定距離未満である場合には、エンジン再始動部5dは、以降の処理を行わず、ステップS1に戻る。この場合には、自車両V1が他車両V2aと他車両V2bとの間を安全に通過して右折できるような車間距離が確保されていないため、エンジン再始動部5dは、エンジン8を再始動させない。
一方、車間距離Lが判定距離以上である場合には、自車両V1が他車両V2aと他車両V2bとの間を安全に通過して右折できるような車間距離が確保されているため、ステップS8に進み、ECU5のエンジン再始動部5dは、エンジン8を自動で再始動させる制御を行う。例えば、エンジン再始動部5dは、スタータによりエンジン8をクランキングさせてから、燃料噴射などを開始させる。
次に、上述した本実施形態の作用効果について説明する。
まず、本実施形態によれば、ECU5は、車両10が自動運転制御によって自動停止され、且つエンジン8がアイドリングストップされ、尚且つ車両10がこれから交差点を右折しようとしている場合において、対向車線を走行する他車両V2a、V2bの車間距離が十分に確保されていると判断された場合に、エンジン8を自動で再始動させるため、ドライバが右折しようとアクセルペダルを操作する前に、エンジン8を前もって適切に始動させておくことができる。これにより、ドライバがアクセルペダルを実際に操作した際に、自車両V1を速やかに発進させて、交差点を迅速に右折させることができる。
また、本実施形態によれば、ECU5は、他車両V2a、V2bの相対速度に基づいて、他車両V2a、V2bの車間距離Lを判定するための判定距離を設定するので、自車両V1が他車両V2a、V2bの間を安全に通過して右折できるような車間距離Lが確保されているか否かを、より的確に判定することができる。したがって、自車両V1が他車両V2a、V2bの間を安全に通過して右折できるような状況でのみ、エンジン8を再始動させることができ、エンジン8を無駄に再始動させることを抑制することができる。
次に、本発明の実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態では、車両10が右折しようとしている場合に本発明を適用していたが、本発明の適用はこれに限定されない。本発明は、自車両がこれから他車両の間を横切って走行しようとしている種々の状況について適用可能である。
1つの変形例では、本発明は、車両10がこれから別の車線に合流しようとしている場合に適用可能である。この場合、ECU5は、車両10が自動運転制御によって自動停止され、且つエンジン8がアイドリングストップされ、尚且つ車両10がこれから別の車線に合流しようとしている場合において、その車線を走行する他車両間の車間距離が十分に確保されていると判断された場合に、エンジン8を自動で再始動させる制御を行う。
図4を参照して、上述した変形例による制御内容の概要について説明する。図4では、符号V1は、自車両(車両10)を示しており、符号V3a、V3b、V3cは、自車両V1が合流しようとしている車線を走行する他車両を示している(以下では、他車両V3a、V3b、V3cを区別しない場合には「他車両V3」と表記する)。自車両V1は、これから別の車線に合流しようとしているものとする(破線矢印A2参照)。また、自車両V1は、別の車線への合流箇所の手前で自動運転制御によって自動停止され、その自動停止後にアイドリングストップ制御が実行されたものとする。
このような状況では、ドライバは、別の車線を走行する他車両V3間の車間距離が十分開いた際に、アクセルペダルを踏んで、その車線に合流しようとする。しかしながら、ドライバがアクセルペダルを踏んだ際にエンジン8を再始動させたのでは、アクセルペダルの踏み始めから遅れて自車両V1が発進するため、つまりアクセルペダルの踏み込みに応じて自車両V1が速やかに発進しないため、別の車線への合流が遅れてしまう。この場合、自車両V1が、別の車線を走行する他車両V3の間に安全に割り込めない可能性がある。
以上のことから、変形例では、ECU5は、車両10が自動運転制御によって自動停止され、且つエンジン8がアイドリングストップされ、尚且つ車両10がこれから別の車線に合流しようとしている場合において、別の車線を走行する他車両V3間の車間距離が十分に確保されていると判断された場合に、エンジン8を自動で再始動させる制御を行う。つまり、ECU5は、ドライバによるペダル操作などに先立って、エンジン8を前もって自動で再始動させておく。こうすることで、ドライバが別の車線に合流しようとアクセルペダルを踏んだ際に、自車両V1が速やかに発進して、別の車線に迅速に移動できるようにする。
より具体的には、ECU5は、別の車線を走行する他車両V3のうち、自車両V1に最も近い他車両V3aと、その他車両V3a後方の他車両V3bとの車間距離Lを取得し、車間距離Lが判定距離以上である場合に、エンジン8を自動で再始動させる。つまり、ECU5は、自車両V1に最も近い他車両V3a及びその後方の他車両V3bを、自車両V1が合流する際に間に割り込む可能性がある2台の他車両V3として扱い、そのような他車両V3a、V3bの車間距離Lが、自車両V1が他車両V3a、V3bの間に安全に割り込むことができるような距離である場合に、エンジン8を自動で再始動させる。
更に、ECU5は、上述した車間距離Lに加えて、他車両V3aと他車両V3bとの相対速度も取得し、その相対速度に基づいて、車間距離Lを判定するための判定距離を設定する。具体的には、ECU5は、他車両V3aと他車両V3bとの相対速度に応じた、自車両V1が他車両V3a、V3bの間に安全に割り込むことができるような必要最小限の車間距離を、判定距離として設定する。例えば、相対速度が、先行する他車両V3aの車速が遅く、その後方の他車両V3bの車速が速いことを示している場合には、ECU5は、比較的長めの判定距離を設定する。
なお、上述した変形例においても、ECU5は、図3のフローチャートに示した制御処理と同様の制御処理を実行する。その場合、ステップS4において、車両10が右折しようとしているか否かを判定する代わりに、車両10が別の車線に合流しようとしているか否かを判定すればよい。
1つの例では、ECU5は、ドライバによって右ウィンカーが操作されたか否かに基づいて、車両10が別の車線に合流しようとしているか否かを判定する。他の例では、ECU5は、GPS受信機から得られた車両10の現在位置と、ナビゲーション装置が記憶する地図データとに基づいて、車両10が別の車線に合流しようとしているか否かを判定する。更に他の例では、ECU5は、ナビゲーション装置が設定したルート情報に基づいて、車両10が別の車線に合流しようとしているか否かを判定する。
以上述べた変形例によれば、ECU5は、車両10が自動運転制御によって自動停止され、且つエンジン8がアイドリングストップされ、尚且つ車両10がこれから別の車線に合流しようとしている場合において、別の車線を走行する他車両V3a、V3bの車間距離が十分に確保されていると判断された場合に、エンジン8を自動で再始動させるため、ドライバが別の車線に合流しようとアクセルペダルを操作する前に、エンジン8を前もって適切に始動させておくことができる。そのため、ドライバがアクセルペダルを実際に操作した際に、自車両V1を速やかに発進させて、別の車線に迅速に移動させることができる。
また、変形例によれば、ECU5は、他車両V3a、V3bの相対速度に基づいて、他車両V3a、V3bの車間距離Lを判定するための判定距離を設定するので、自車両V1が他車両V3a、V3bの間に安全に割り込むことができるような車間距離Lが確保されているか否かを、より的確に判定することができる。よって、自車両V1が他車両V3a、V3bの間に安全に割り込むことができるような状況でのみ、エンジン8を再始動させることができ、エンジン8を無駄に再始動させることを抑制することができる。
なお、本発明は、車両10が右折しようとしている場合、及び車両10が別の車線に合流しようとしている場合以外にも、細街路などを走行する車両10が、幹線道路などの大通りと交差する信号の無い交差点を通行しようとしている場合にも適用可能である。具体的には、交差点手前において車両10が自動停止され、且つエンジン8がアイドリングストップされれば、交差点を左折又は右折して大通りに合流する場合、及び交差点を直進して大通りを横断する場合に、本発明を適用することができる。
その場合、ECU5は、自車両がこれから走行しようとしている進路を横切って走行する他車両間の車間距離を少なくとも1以上取得し、その少なくとも1以上の車間距離が全て判定距離以上である場合に、エンジン8を自動で再始動させる。具体的には、ECU5は、(1)交差点を左折する場合には、大通りを左方向に走行する他車両間の車間距離を取得し、(2)交差点を右折する場合には、大通りを左方向に走行する他車両間の車間距離と、大通りを右方向に走行する他車両間の車間距離と、細街路などの対向車線を走行する他車両間の車間距離と、を取得し、(3)交差点を直進する場合には、大通りを左方向に走行する他車両間の車間距離と、大通りを右方向に走行する他車両間の車間距離と、を取得する。
また、上述した実施形態及び変形例では、ミリ波レーダー1を利用して、車間距離及び相対速度を取得していたが、他の例では、ミリ波レーダー1の代わりにレーザーレーダーを利用して、車間距離及び相対速度を取得してもよい。また、更に他の例では、ミリ波レーダー1又はレーザーレーダーに加えて、若しくはミリ波レーダー1及びレーザーレーダーの代わりに、車車間通信を利用して、車間距離及び相対速度を取得してもよい。
1 ミリ波レーダー
2 カメラ
3 車速センサ
5 ECU(車両用制御装置)
5a エンジン停止部
5b 車間距離取得部
5c 相対速度取得部
5d エンジン再始動部
7 ブレーキ
8 エンジン
10 車両

Claims (4)

  1. ドライバによるブレーキペダルの操作なしに車両を自動停止させる車両用制御装置であって、
    エンジンを自動停止させるエンジン停止手段と、
    ブレーキペダルの操作なしに自車両が自動停止され、且つ上記エンジン停止手段によってエンジンが自動停止されている間に、ドライバによってアクセルペダルが操作されたときに、上記エンジンを自動で再始動させるエンジン再始動手段と、
    を有し、
    自車両が自動停止され、且つ上記エンジンが自動停止され、尚且つ自車両がこれから他車両の間を横切って走行しようとしている場合に、その他車両間の車間距離を取得する車間距離取得手段を更に有し
    上記エンジン再始動手段は、上記車間距離取得手段によって取得された車間距離が判定距離以上である場合に、ドライバによってアクセルペダルが操作される前に、上記エンジンを自動で再始動させる、
    を有することを特徴とする車両用制御装置。
  2. 上記車間距離取得手段は、上記自車両が右折しようとしている場合に、対向車線を走行する他車両のうち、自車両に最も近い第1車両と、その第1車両後方の第2車両との車間距離を取得する請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 上記車間距離取得手段は、上記自車両が別の車線に合流しようとしている場合に、その車線を走行する他車両のうち、自車両に最も近い第1車両と、その第1車両後方の第2車両との車間距離を取得する請求項1に記載の車両用制御装置。
  4. 上記第1車両と上記第2車両との相対速度を取得する相対速度取得手段を更に有し、
    上記エンジン再始動手段は、上記相対速度取得手段によって取得された相対速度に基づいて、上記判定距離を設定する請求項2又は3に記載の車両用制御装置。
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