JP6187113B2 - クリーニングブレード状態判定装置及びクリーニングブレード状態判定プログラム - Google Patents
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Description
このような画像形成装置では、トナーにキャリアや帯電促進剤などを混合した現像剤が用いられる。例えば、画像形成装置に備えられる現像器では、容器に収容された現像剤中のトナーを現像ロールに付着させ、現像ロールの回転によりトナーを感光体ドラム上へ運んで、感光体ドラムに形成された静電潜像をトナーで現像する。感光体ドラム上のトナー像は、中間転写ベルトを経て記録材に転写される。
また、画像形成装置には、感光体ドラムや中間転写ベルト等の被クリーニング体の表面に残留しているトナーをクリーニングブレードにより除去するクリーニング装置が設けられている。
例えば、特許文献1には、ウレタンゴム等の弾性材からなるクリーニングブレード又はその近傍(クリーニングブレードの支持部材)に振動検知素子を配設し、クリーニング対象の像担持体とクリーニングブレードとの摩擦によって発生する振動を振動検知素子で
検知する発明が開示されている。
このような構造のクリーニング装置では、クリーニングブレードが被クリーニング体の回転方向に大きく変位する現象(以下、ブレード変位現象と呼ぶ)が発生することがある。このブレード変位現象に起因してクリーニングブレードが破損することがあり、これにより、記録材への形成画像に画像欠陥(例えば、筋状の色線欠陥)がもたらされる懸念がある。
まず、本発明に係るクリーニングブレード状態判定装置が設けられる画像形成装置について説明する。画像形成装置は、紙などの記録材に画像を形成する機能を備えた装置であり、例えば、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、これらの機能を併せもった複合機などが知られている。
図示の画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式であり、代表的な機能部として、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kと、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部21と、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を用紙P(記録材の一例)に一括転写(二次転写)させる二次転写部22と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器34と、を備えている。
これらの画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に、略直線状に配置されており、中間転写ベルト15に対して接離可能に構成されている。
また、二次転写部22にて中間転写ベルト15に対向して設けられる二次転写バイアスロール23は、通常ではトナーの付着は無いが、まれにトナーが付着することがあり、付着したトナーが汚れとなって画質欠陥を引き起こす可能性がある。そこで、二次転写バイアスロール23も被クリーニング体として扱う。つまり、二次転写バイアスロール23に対してもクリーニング装置が配設される。
クリーニング装置40は、被クリーニング体46に臨む開口が形成された箱型の筐体41を有し、樹脂製(例えば、ウレタンゴムやポリウレタンゴム等の硬質ゴム製)の板状のクリーニングブレード42を、そのエッジ部が筐体41の開口部で被クリーニング体46に当接するように設けてある。クリーニングブレード42は、ブレード面が水平又はそれに近い方向となる配置で、金属製の板材よりなるブレード支持部材43により支持されている。被クリーニング体46の表面に付着しているトナーは、当該表面に当接された(突き当てられた)クリーニングブレード42のエッジ部により掻き落とされて筐体41の内部空間(廃トナー受け)に落下し、廃トナー搬出装置44により筐体外のトナー回収機構へ搬出される。
クリーニングブレード42のエッジ部の破損は、クリーニングブレード42が被クリーニング体46の回転方向に大きく変位するブレード変位現象に起因して生ずることが多い。このブレード変位現象は、例えば、被クリーニング体46とクリーニングブレード42との間の潤滑剤としても作用するトナーが不足している状況において、被クリーニング体46の回転にクリーニングブレード42が引き摺られることによって発生することが多い。また、例えば、被クリーニング体46に大量のトナーが残留している状況において、この大量のトナーによりクリーニングブレード42が持ち上がってしまうことによって発生する。
クリーニングブレード42の傾きとは、クリーニングブレード42が基準位置にある状態(変位が無い状態)に対する傾斜量(角度)のことを言う。
図5には、加速度センサー45による測定波形の例を示してある。図5(a)〜(c)の各グラフにおいて、横軸は時間経過を表し、縦軸は測定結果の加速度を表す。
加速度センサー45から測定結果として出力される電気信号は、クリーニングブレード42と被クリーニング体46との摩擦による振動に基づく動的な加速度変化(高周波成分)と、クリーニングブレード42の変位に基づく静的な加速度変化(直流的なドリフト成分)とを合成した信号波形となっている。図5(a)にはこの合成信号波形の例を示してあり、これを分離すれば、同図(b)に示す高周波成分と、同図(c)に示す直流的なドリフト成分を得ることができる。直流的なドリフト成分は、クリーニングブレード42の傾き(すなわち、変位量)を表すため、その値を閾値と比較すれば、クリーニングブレード42が大きく変位した状態にあるか否かを判定することができる。
なお、2つ以上の感度軸(例えば、互いに直交する2つの感度軸)を持つ加速度センサーを用いる場合には、そのうちの1つの感度軸がクリーニングブレード42の傾きの方向に対応するように配置すればよい。
図示のクリーニングブレード状態判定装置60は、取得部61と、判定部62と、出力部63と、を備えている。
判定部62は、取得部61により取得された直流的なドリフト成分を予め定めた閾値と比較して、閾値より大きいか否かを判定する。
出力部63は、取得部61により取得された直流的なドリフト成分が閾値より大きいと判定されたことに応じて、その旨を示す情報を出力する。
すなわち、本例のクリーニングブレード状態判定装置60では、加速度センサー45の出力信号から取得したクリーニングブレード42の傾きを示す信号成分が閾値より大きい場合に、ブレード変位現象が発生している(筋状の色線欠陥が発生する予兆がある)と判断する。
図7の例では、加速度センサー45を、被クリーニング体46の回転方向におけるクリーニングブレード42の変位を増幅する冶具47を介して取り付けてある。
本例の冶具47は、クリーニング装置の筐体41に固定された固定部材47aと、固定部47aに取り付けられた可動部材47bを有する。固定部材47aは、ブレード支持部材43の上側に張り出した形状であり、張り出しの先端部に軸受47cを有する。可動部材47bは、固定部材47aに対して軸受47cを介して回転可能に取り付けてあり、ブレード支持部材43に対して或る程度の傾斜を持たせつつ、一方の端部がブレード支持部材43に接触するように付勢してある。
このような構成により、被クリーニング体46の回転方向におけるクリーニングブレード42の変位が増幅させることができ、加速度センサー45による傾きの検出精度を高めることができる。
ここで、加速度センサー45として、アナログデバイセズ社の加速度センサー(ADXL103)を、図7に示した冶具47に取り付けて実験した。固定部材47aは、1mm×1mmの底面積を有するプラスチック製の支柱であり、可動部材47bは、厚さ0.1mmのステンレス製である。
本実験では、A3用紙上へハーフトーン画像を印刷する処理を繰り返しながらクリーニングブレード42の傾きを測定した。
同図では、実験番号で識別される実験毎に、特徴的信号の発生時の印刷枚数と、画質欠陥(筋状の色線欠陥)の発生時の印刷枚数を示してある。
4回の実験では、2,700,000枚目まで印刷を繰り返した結果、画質欠陥の発生が無く、特徴的信号の発生も無かった。一方、他の6回の実験では、特徴的信号が発生した後に更に印刷を繰り返したところ、画質欠陥が発生した。
このように、加速度センサー45の出力信号における直流的なドリフト成分を監視し、特徴的信号(ブレード変位現象)の発生を検知することで、クリーニングブレード42の破損による筋状の色線欠陥が発生する予兆を検出できることが分かる。
なお、本例では、本発明に係る取得機能を取得部61により実現し、本発明に係る判定機能(判定手段の機能)を判定部62により実現し、本発明に係る出力機能(出力手段の機能)を出力部63により実現している。
なお、本例のようなソフトウェア構成により各機能部を実現する態様に限られず、各機能部を専用のハードウェアモジュールで実現するようにしてもよい。
60:クリーニングブレード状態判定装置、 61:取得部、 62:判定部、 63:出力部
Claims (4)
- 回転する被クリーニング体に付着したトナーを前記被クリーニング体に当接させたクリーニングブレードにより除去するクリーニング装置について、前記被クリーニング体の回転方向における前記クリーニングブレードの傾きを測定する測定手段と、
前記測定された傾きが予め定めた閾値より大きい場合に、前記閾値より大きくなった時点を含む期間において前記測定された傾きの波形パターンと予め定めた波形パターンとの類似度が基準値以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を示す情報を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とするクリーニングブレード状態判定装置。 - 前記測定手段は、前記被クリーニング体の回転方向における前記クリーニングブレードの変位を増幅する部材を介して取り付けられた、
ことを特徴とする請求項1のクリーニングブレード状態判定装置。 - 前記測定手段は、前記クリーニングブレードの傾きの方向に感度軸を対応させて配置された加速度センサーである、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニングブレード状態判定装置。 - コンピュータに、
回転する被クリーニング体に付着したトナーを前記被クリーニング体に当接させたクリーニングブレードにより除去するクリーニング装置について、前記被クリーニング体の回転方向における前記クリーニングブレードの傾きの測定結果を取得する取得機能と、
前記測定された傾き予め定めた閾値より大きい場合に、前記閾値より大きくなった時点を含む期間において前記測定された傾きの波形パターンと予め定めた波形パターンとの類似度が基準値以上であるか否かを判定する判定機能と、
前記判定機能による判定結果を示す情報を出力する出力機能と、
を実現させるためのクリーニングブレード状態判定プログラム。
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