JP7303417B2 - 口腔衛生装置及び口腔衛生支援システム - Google Patents

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本発明は、電動歯ブラシなどの口腔清掃装置に好適に利用可能な口腔衛生装置及び口腔衛生支援システムに関する。
歯ブラシで歯を磨くときに力を入れすぎると、歯面に対するブラシ部の押圧力(以下、ブラッシング圧という)が大きくなって、歯や歯肉を痛めることから、これを防止するために、歯ブラシ又は歯ブラシに付属させる付属機器に、静電容量式や歪ゲージなどを用いた圧力センサを設けて、ブラッシング圧を測定可能となしたものが種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、適正なブラッシング方法を指導可能な電動歯ブラシとして、電動歯ブラシの本体部に3軸加速度センサを設けて、加速度センサからのセンサ出力に基づいて、ブラッシング方法を解析し、使用者にブラッシング方法を指導するように構成したものも種々提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
更に、電動歯ブラシとして、ブラシ部を振動させる振動発生部を設けるとともに、本体部に作用する振動を検出する加速度センサを設け、ブラッシング圧が強くなると、加速度センサの出力波形の振動数が少なくなり、ブラッシング圧が弱くなると、加速度センサの出力波形の振動数が多くなることを利用して、ブラッシング圧と振動数との相関に基づいてブラッシング圧を推定できるように構成した電動歯ブラシも提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
実開昭64-39034号公報 特許5983860号公報 特開2011-156204号公報
特許文献3記載の電動歯ブラシでは、加速度センサからの出力波形の振動数に基づいて、ブラッシング圧の推定値を算出でき、圧力センサを別途設ける必要がないので、電動歯ブラシの製作コストを安くできるという利点を有している。しかし、ブラッシング圧とブラシ部の振動数との相関に基づいてブラッシング圧を推定しているので、例えばモータにより錘ムーブメントを偏心回転させるように構成した振動発生部を備えた錘振動タイプの電動歯ブラシでは、振動発生部により発生した振動が、本体部を通じて間接的にブラシ部に伝達されて、ブラシ部が振動するため、ブラッシング圧が変化してもモータの回転数が変化せず、ブラシ部の振動数が変化しないことから、ブラッシング圧の推定値を演算できないという問題がある。
本発明の目的は、本体部を通じて間接的に口腔衛生具を振動させるように構成した振動発生部を用いつつ、口腔内の処置部分に対する口腔衛生具の押圧力の推定値を、圧力センサを用いることなく演算可能な口腔衛生装置及び口腔衛生支援システムを提供することである。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 口腔衛生具と、前記口腔衛生具を操作するための本体部と、前記本体部を加振する振動発生部とを備えた口腔衛生装置であって、前記本体部に作用する振動を検出する加速度センサと、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、前記口腔内の処置部分に対する前記口腔衛生具の押圧力の推定値を演算する演算部と、を備えたことを特徴とする口腔衛生装置。なお、演算部では、加速度センサからのセンサ出力に基づいて、センサ出力の出力波形の振幅、振れ幅、波高値、実効値などを算出し、これを用いて推定値を演算できる。また、前記口腔衛生具は、歯ブラシ、歯間ブラシ、歯間清掃具、舌磨きブラシ、歯肉マッサージャーなどで構成できる。
(2) 前記センサ出力と前記押圧力との相関関係を記憶する相関記憶部を設け、前記演算部では、予め前記相関記憶部に記憶された前記相関関係を用い、前記加速度センサからの前記センサ出力に基づいて、前記押圧力の推定値を演算する前記(1)に記載の口腔衛生装置。相関関係としては、前記センサ出力と前記押圧力との相関関数、前記センサ出力と前記押圧力との相関表などを用いることができる。
(3) 前記相関記憶部に、前記相関関係として、前記センサ出力と前記押圧力との相関関数を記憶し、前記演算部では、予め前記相関記憶部に記憶された前記相関関数を用い、前記加速度センサからの前記センサ出力に基づいて、前記押圧力の推定値を演算する前記(2)に記載の口腔衛生装置。なお、相関関数は、センサ出力の出力波形における、振幅の最大値、振れ幅の最大値、波高値の最大値、実効値、またはモータの回転数を一次とするn次高周波成分をFFT(高速フーリエ変換)により分析して得られる振幅値などと、口腔衛生具に作用する負荷との相関から予め求めたものである。
(4) 前記演算部では、前記振動発生部により前記本体部を加振させながら、前記本体部を手で保持し、口腔内を処置していない無負荷時における、前記加速度センサからのセンサ出力を用いて、前記相関記憶部に記憶された前記相関関係を補正し、補正した後の相関関係を用いて、前記押圧力の推定値を演算する前記(2)又は(3)に記載の口腔衛生装置。
(5) 前記押圧力が過剰か否かを判定するための閾値を予め記憶する閾値記憶部を設けるとともに、前記推定値が前記閾値記憶部に記憶された閾値以上か否かを判定する判定部を設けた(1)~(4)のいずれかに記載の口腔衛生装置。
(6) 前記口腔衛生具が前記本体部に対して着脱可能に設けられ、前記本体部に取付けられる複数の前記口腔衛生具に、これら複数の口腔衛生具を相互に識別するための識別部をそれぞれ設け、前記本体部に、前記識別部に基づいて、前記本体部に取付けられた前記口腔衛生具を特定する特定部を設けた前記(1)~(5)のいずれかに記載の口腔衛生装置。
(7) 前記推定値及び/又は前記判定部による判定結果を使用者に報知する報知部を設けた前記(1)~(6)のいずれかに記載の口腔衛生装置。
(8) 前記加速度センサは、前記本体部の長手方向をX軸方向とし、前記X軸方向と直交する方向をY軸方向及びZ軸方向としたときに、前記X軸方向と前記Y軸方向と前記Z軸方向のうちの少なくとも、前記振動発生部の作動時に、前記口腔衛生具が最も大きなセンサ出力で振動する軸方向の振動を検出するように配置されている前記(1)~(7)のいずれかに記載の口腔衛生装置。
(9) 前記振動発生部が、モータと、前記モータにより偏心回転する錘ムーブメントとを備えている前記(1)~(8)のいずれかに記載の口腔衛生装置。
(10) 前記口腔衛生装置が電動歯ブラシであり、前記口腔衛生具が前記電動歯ブラシの替えブラシである前記(1)~(9)のいずれかに記載の口腔衛生装置。
(11) 前記(1)~(7)のいずれかに記載の口腔衛生装置と、無線端末装置とを備え、前記口腔衛生装置に、少なくとも前記推定値を含む情報を送信するための無線通信部を設け、前記無線端末装置に、前記口腔衛生装置から送信される前記情報を受信する無線通信部を設けた、ことを特徴とする口腔衛生支援システム。
(12) 前記(1)~(7)のいずれかに記載の口腔衛生装置と、無線端末装置とを備え、前記口腔衛生装置に、少なくとも前記加速度センサからのセンサ出力を含む情報を送信するための無線通信部を設け、前記無線端末装置に、前記口腔衛生装置から送信される前記情報を受信する無線通信部と、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、前記口腔内の処置部分に対する前記口腔衛生具の押圧力の推定値を演算する端末側演算部とを設けた、ことを特徴とする口腔衛生支援システム。
(13) 口腔衛生装置と無線端末装置とを備え、前記口腔衛生装置は、口腔衛生具と、前記口腔衛生具を操作するための本体部と、前記本体部を加振する振動発生部と、前記本体部に作用する振動を検出する加速度センサと、少なくとも前記加速度センサからのセンサ出力を含む情報を送信するための無線通信部とを備え、前記無線端末装置は、前記口腔衛生装置から送信される前記情報を受信する無線通信部と、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、前記口腔内の処置部分に対する前記口腔衛生具の押圧力の推定値を演算する端末側演算部とを備えている、ことを特徴とする口腔衛生支援システム。
(14) 前記センサ出力と前記押圧力との相関関係を記憶する端末側相関記憶部を設け、前記端末側演算部では、予め前記端末側相関記憶部に記憶された前記相関関係を用い、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、前記押圧力の推定値を演算する前記(12)又は(13)記載の口腔衛生支援システム。
(15) 前記端末側相関記憶部に、前記相関関係として、前記センサ出力と前記押圧力との相関関数を記憶し、前記演算部では、予め前記端末側相関記憶部に記憶された前記相関関数を用い、前記加速度センサからの前記センサ出力に基づいて、前記押圧力の推定値を演算する前記(14)記載の口腔衛生支援システム。
(16) 前記端末側演算部では、前記振動発生部により前記本体部を加振させながら、前記本体部を手で保持し、口腔内を処置していない無負荷時における、前記加速度センサからのセンサ出力を用いて、前記端末側相関記憶部に記憶された前記相関関係を補正し、補正した後の相関関係を用いて、前記押圧力の推定値を演算する前記(14)又は(15)記載の口腔衛生支援システム。
(17) 前記無線端末装置に、前記押圧力が過剰か否かを判定するための閾値を予め記憶する端末側閾値記憶部を設けるとともに、前記推定値が前記端末側閾値記憶部に記憶された閾値以上か否かを判定する端末側判定部を設けた前記(12)~(16)のいずれかに記載の口腔衛生支援システム。
(18) 前記口腔衛生具が前記本体部に対して着脱可能に設けられ、前記本体部に取付けられる複数の前記口腔衛生具に、これら複数の口腔衛生具を相互に識別するための識別部をそれぞれ設け、前記無線端末装置に、前記識別部に基づいて、前記本体部に取付けられた前記口腔衛生具を特定する端末側特定部を設けた前記(12)~(17)のいずれかに記載の口腔衛生支援システム。
(19) 前記加速度センサは、前記本体部の長手方向をX軸方向とし、前記X軸方向と直交する方向をY軸方向及びZ軸方向としたときに、前記X軸方向と前記Y軸方向と前記Z軸方向のうちの少なくとも、前記振動発生部の作動時に、前記口腔衛生具が最も大きなセンサ出力で振動する軸方向の振動を検出するように配置されている前記(11)~(18)のいずれかに記載の口腔衛生支援システム。
(20) 前記無線端末装置に、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、使用者による口腔衛生具の使用方法を評価する評価部を設けた前記(11)~(19)のいずれかに記載の口腔衛生支援システム。
(21) 前記無線端末装置が、前記推定値と、前記端末側判定部による判定結果と、前記評価部による評価結果のうちの少なくとも1つを使用者に報知する端末側報知部を備えている前記(11)~(20)のいずれかに記載の口腔衛生支援システム。
(22) 前記振動発生部が、モータと、前記モータにより偏心回転する錘ムーブメントとを備えている前記(11)~(21)のいずれかに記載の口腔衛生支援システム。
(23) 前記口腔衛生装置が電動歯ブラシであり、前記口腔衛生具が前記電動歯ブラシの替えブラシである前記(11)~(23)のいずれかに記載の口腔衛生支援システム。
本発明に係る口腔衛生装置及び口腔衛生支援システムによれば、本体部を通じて間接的に口腔衛生具を振動させるように構成した振動発生部を用いつつ、口腔内の処置部分に対する口腔衛生具の押圧力の推定値を、圧力センサを用いることなく演算できる。このため、圧力センサを省略して口腔衛生装置の製作コストを安くしつつ、口腔衛生具により口腔内を処置しているときにおける、口腔内の処置部分に対する口腔衛生具の押圧力の推定値を利用して、口腔衛生具による口腔内の適正な処置方法を支援したり、指導したりすることが可能となる。
図1は、電動歯ブラシの斜視図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、振動発生部の斜視図である。 図4は、他の構成の振動発生の正面図である。 図5は、電動歯ブラシの制御系のブロック図である。 図6Aは、負荷がゼロの場合における時間と加速度との関係を示すグラフである。 図6Bは、負荷が100グラムの場合における時間と加速度との関係を示すグラフである。 図6Cは、負荷が200の場合における時間と加速度との関係を示すグラフである。 図6Dは、負荷が400グラムの場合における時間と加速度との関係を示すグラフである。 図7は、負荷と振れ幅の最大値との相関関係を示すグラフである。 図8は、案内制御のルーチンのフローチャートである。 図9は、判定処理のルーチンのフローチャートである。 図10は、第1の口腔衛生支援システムの制御系のブロック図である。 図11は、第2の口腔衛生支援システムの制御系のブロック図である。 図12は、第3の口腔衛生支援システムの制御系のブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態は、本発明を電動歯ブラシに適用した場合のものである。また、本実施の形態では、電動歯ブラシを縦向きにした状態を基準に、上下方向を定義して説明する。
図1、図2、図5に示すように、電動歯ブラシ10(これが口腔衛生装置に相当する。)は、上端部にブラシ部25を有する替えブラシ20(これが口腔衛生具に相当する)と、替えブラシ20を操作するための持ち手を兼ねる本体部30と、本体部30を加振することにより、本体部30を通じて間接的にブラシ部25を振動させる振動発生部32と、本体部30に作用する振動を検出する加速度センサ36と、加速度センサ36からのセンサ出力に基づいて、歯面(口腔内の処置部分に相当する。)に対するブラシ部25のブラッシング圧(押圧力に相当する。)の推定値を演算する演算部65とを備えている。
替えブラシ20は、上端部に板状の植毛台21を形成し、下端部内に取付孔22を形成した合成樹脂製の柄23と、複数本のフィラメントを束ねてなる複数の毛束24を所定の配列で植毛台21に植設してなるブラシ部25とを備え、本体部30の上端部に突出状に設けた連結軸41を取付孔22に嵌合させて、本体部30に対して着脱自在に取付可能となした周知の構成のものである。なお、替えブラシ20における、毛束24を構成するフィラメントの本数、素材、毛丈、直径及び先端部の構造と、植毛台21の形状、植毛台21に対する毛束24の配列、植毛台21に対する毛束24の植設構造とを含む各部の構成は、周知の任意の構成を採用することができる。
本体部30のケーシング31内には、図2、図5に示すように、振動発生部32、二次電池33、誘導コイル34、電源スイッチ35、加速度センサ36、リーダライタ37、回路基板38、発光ダイオード39a及びブザー39bなどの報知部39、及び後述する制御部60などが組み込まれている。
ケーシング31は、上端部に上方へ突出する連結軸41を有し、内部を液密状に閉塞可能なものであれば、任意の構成のものを採用できる。例えば、図2に示すように、上端部に小径部42aを設けた中空パイプ状の外装ケース42と、外装ケース42の上下両端部を閉塞する上部閉塞構造43及び下部閉塞構造44を備えたものを採用できる。上部閉塞構造43としては、小径部42aに内嵌される上部プラグ43aと、上部プラグ43aと小径部42a間をシールするシールリング43bと、小径部42aから上方へ突出する上部プラグ43aの上部に螺合されるプラグ固定部材43cとを有するものを採用でき、下部閉塞構造44としては、外装ケース42の下端部に内嵌される有底の下部プラグ44aと、外装ケース42の下端部と下部プラグ44a間をシールするシールリング44bと、下部プラグ44aの下端開口を閉層する閉塞板44cを有するものを採用できる。なお、電源スイッチ35は閉塞板44cを押し操作することで操作可能に構成されている。
下部プラグ44a内には誘導コイル34が設けられ、図示外の充電器に電動歯ブラシ10の下端部を嵌合させて、電動歯ブラシ10を充電器に縦向きにセットすることで、誘導コイル34に誘導電流を発生させて、二次電池33を充電できるように構成されている。
二次電池33としては、ニッケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池などの二次電池を採用できる。
振動発生部32は、図2、図3に示すように、モータ45と、モータ45の回転軸46の上端部に固定した錘ムーブメント47とを有し、ケーシング31の上部内に組み込まれ、モータ45により錘ムーブメント47を偏心回転させることで、ケーシング31の上部を振動させ、この振動を連結軸41と柄23を介してブラシ部25に伝達するように構成したものである。ただし、図4に示すように、本体部30の長さ方向に往復直線運動する出力軸50を有するリニアアクチュエータ51と、該リニアアクチュエータ51の出力軸50の両端部に固定した錘ムーブメント52とを備え、リニアアクチュエータ51により錘ムーブメント52を往復直線運動させて、ケーシング31の上部に作用する振動をブラシ部25に伝達するように構成した振動発生部53を用い、バス法によるブラッシング操作を助勢するように構成することもできる。なお、錘ムーブメント52は出力軸50の両端部に設けることもできるし、片側にのみ設けることもできる。ただし、振動発生部としては、本体部30に振動を作用させて、本体部30から間接的にブラシ部25に振動を伝達するように構成したものであれば、上述以外の任意の構成のものを採用できる。
加速度センサ36としては、三方向の加速度を検出する三軸加速度センサを用いることが好ましいが、少なくとも一方向の加速度を検出可能な一軸加速度センサ又は二軸加速度センサを採用することもできる。加速度センサ36は、振動発生部32の作動時に、ブラシ部25が最も大きな振幅で振動する方向の振動を検出できるように配置することが好ましい。例えば、図1に示すように、本体部30の長手方向をX軸方向とし、X軸方向と直交する方向をY軸方向及びZ軸方向としたときに、X軸方向とY軸方向とZ軸方向のうちの少なくとも、振動発生部32の作動時に、ブラシ部25が最も大きな振幅で振動する軸方向の振動を検出するように配置することができる。より具体的には、錘ムーブメント47を回転させる振動発生部32を用いる場合には、Y軸方向の振動とZ軸方向の振動の少なくとも一方を検出できるように、本体部30内に加速度センサ36を設けることができる。また、錘ムーブメント52を本体部30の長手方向に往復直線運動させる振動発生部53を用いる場合には、本体部30の長手方向に沿ったX軸方向の振動を検出できるように、本体部30内に加速度センサ36を設けることができる。このように、大きな振動を加速度センサ36により検出させることで、ブラッシング圧の推定値をより正確に演算することができる。
報知部39としての発光ダイオード39aは制御部60からの制御信号に応じて、点灯状態と消灯状態とに切り替え可能に構成され、報知部39としてのブザー39bは、後述する制御部60からの制御信号に応じて警告音などの報知音を出力できるように構成されている。ただし、報知部39としては、発光ダイオード39aとブザー39bの一方のみを設けることもできるし、小型の液晶ディスプレイなどを設けることもできる。また、発光ダイオード39aを設ける場合には、歯磨きしながら目視にて発光ダイオード39aの点灯状態を確認できるように、本体部30の基端部(下端部)のうちの、植毛台21に対する毛束24の植設側に設けることが好ましい。
電源スイッチ35は、プッシュスイッチで構成され、制御部60では、電源スイッチ35を一度押すとON状態となり、もう一度押すとOFF状態となるように構成されている。ただし、電源スイッチ35としては、ON状態とOFF状態とに切換え可能な、任意の構成のスイッチを採用できる。
替えブラシ20の下端部には替えブラシ20を特定するための種別識別情報と使用者識別情報を記憶したICタグ26(これが識別部に相当する)が設けられ、本体部30の上端部にはリーダライタ37が設けられている。ICタグ26とリーダライタ37とでRFID(Radio frequency identification)などの近距離無線通信装置が構成される。
本体部30には、図5に示すように、リーダライタ37により読み取ったICタグ26の識別情報に基づいて、本体部30に取付けた替えブラシ20の種別及び使用者を特定する後述の特定部67が設けられ、ICタグ26とリーダライタ37と特定部67とで替えブラシ20の特定装置が構成され、本体部30に取付けられた替えブラシ20を非接触で特定できるように構成されている。ただし、RFIDに代えて、例えばNFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信装置を用いて、本体部30に取り付けられた替えブラシ20を特定することも可能である。また、ICタグ26とリーダライタ37と特定部67を備えた特定装置に代えて、電気式、磁気式または機械式の特定装置を用いて、本体部30に取り付けた替えブラシ20を特定することも可能である。
制御部60は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、例えばフラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性の記憶部、タイマ回路、及びこれらの周辺回路等を備えたいわゆるマイクロコンピュータで構成されている。
記憶部には、適正なブラッシング圧を使用者に案内する案内制御の制御プログラムが記憶されるとともに、記憶部には、ブラッシング圧とセンサ出力との相関関数を記憶する相関記憶部62と、ブラッシング圧の閾値を記憶する閾値記憶部63と、閾値の調整量を記憶する調整量記憶部64などが設けられている。
相関記憶部62に記憶される相関関数は、加速度センサ36のセンサ出力(加速度)の出力波形(以下、加速度センサ36からの出力波形または単に出力波形という。)における、振幅の最大値、振れ幅の最大値、波高値の最大値、実効値、またはモータ45の回転数を一次とするn次高周波成分をFFT(高速フーリエ変換)により分析して得られる振幅値などと、替えブラシ20に作用する負荷との相関から求めたものである。
例えば、加速度センサ36からの出力波形の振れ幅の最大値と、歯面に対するブラッシング圧との相関関数を求める場合には、ブラシ部25に対する負荷(ブラッシング圧)を種々変更した場合における加速度センサ36からの出力波形の振れ幅の最大値を求めて、相関関数を求めることになる。具体的には、図6Aに示すように、ブラシ部25に作用する負荷が0グラムの場合における加速度センサ36からの出力波形と、図6Bに示すように、ブラシ部25に作用する負荷が100グラムの場合における加速度センサ36からの出力波形と、図6Cに示すように、ブラシ部25に作用する負荷が200グラムの場合における加速度センサ36からの出力波形と、図6Dに示すように、ブラシ部25に作用する負荷が400グラムの場合における加速度センサ36からの出力波形を測定する。そして、例えば図6A~図6Dに示すよう、一定期間(例えば50msや100ms)内における、それぞれの出力波形について、出力波形の振れ幅の最大値から最小値を減算した振れ幅の最大値A0、A1、A2、A4を求めて、図7に示すように、振れ幅の最大値とブラシ部25に作用する負荷との関係から、相関関数Cを得ることになる。ただし、図6A~図6D、図7における加速度(mg)及び振れ幅の最大値(mg)の「g」は、重力加速度を意味する。
ただし、相関記憶部62には、相関関数Cに代えて、加速度センサ36からのセンサ出力と、歯面に対するブラッシング圧との相関関係を、相関表として数値化して記憶することもできる。例えば表1のように、加速度センサ36からの出力波形における、振れ幅の最大値の取り得る範囲を、ブラッシング圧に対応させて複数の領域に区画して、これら複数の領域毎に振れ幅の最大値の上限値と下限値と設定できる。この場合には、加速度センサ36からのセンサ出力に基づいて、前記と同様にして振れ幅の最大値を求め、演算して求めた振れ幅の最大値を、相関表の振れ幅の最大値の範囲と照合して、ブラッシング圧の推定値を得ることができる。
Figure 0007303417000001
閾値記憶部63に記憶される閾値は、ブラッシング圧の推定値が最適なブラッシング圧を超えているか否かを判定するために用いられものである。具体的には、電動歯ブラシ10においては、最適なブラッシング圧が100グラム~200グラムなので、予め200グラムを閾値として記憶することになる。ただし、閾値記憶部63に複数の閾値を設けて、ブラッシング圧の過剰度合を複数段階に設定することともできる。例えば、200グラムと300グラムを閾値として予め記憶し、ブラッシング圧の推定値が、200グラムを超え300グラム以下であるときに、やや高いブラッシング圧であると判定し、300グラムを超えたときに、過剰なブラッシング圧が作用していると判定することも可能である。
調整量記憶部64には、最適なブラッシング圧を判定するための閾値の調整量が、替えブラシ20の物理的特性に応じた種別毎に、種別識別情報ともに記憶されている。つまり、替えブラシ20としては、毛丈、毛腰、フィラメントの先端部形状、毛束24の個数などの物理的特性の異なる複数種類の替えブラシ20が市販されている。このため、ブラシ部25の物理的特性が異なると、それに応じて適正なブラッシング圧も調整することが好ましい。例えば毛腰の強いブラシ部25を有する替えブラシ20を用いた場合には、毛腰の弱いブラシ部25を有する替えブラシ20を用いた場合よりも、歯肉への為害性を少なくするためブラッシング圧を弱くすることが好ましい。そこで、最適なブラッシング圧の閾値の調整量を、替えブラシ20の種別毎に予め記憶し、本体部30に取付けた替えブラシ20の物理的特性に応じて閾値を調整することで、替えブラシ20に応じた最適なブラッシング圧を設定できるように構成されている。
また、調整量記憶部64には、最適なブラッシング圧を判定するための閾値の調整量が、本体部30を共用する使用者毎に、使用者識別情報とともに記憶されている。つまり、本体部30を複数人で共用する場合には、口腔内に歯周病などの疾病を有する人や、疾病を有する人であってもその程度が異なる人が含まれる可能性がある。そこで、使用者毎に閾値の調整量を、使用者識別情報とともに調整量記憶部64に予め記憶することで、本体部30に取付けられた替えブラシ20が、調整量記憶部64に記憶された複数人の使用者のうちの、誰の替えブラシ20かを特定して、使用者に応じて閾値を調整することで、使用者に応じた最適なブラッシング圧を設定できる。なお、ICタグ26への使用者識別情報の入力と、調整量記憶部64への使用者識別情報及び閾値の調整量の入力は、例えば後述する口腔衛生支援システム100のように、電動歯ブラシ10に無線通信部70を備えさせて、電動歯ブラシ10と無線端末装置101とを無線通信可能に構成し、無線端末装置101のタッチパネルディスプレイ103にて入力したり、電動歯ブラシ10と端末装置とをUSBコードで接続して、端末装置にて入力したりすることができる。
制御部60は、案内制御の制御プログラムを実行することにより、演算部65、判定部66及び特定部67として機能する。
制御部60でなされる案内制御の制御プログラムの一例について、図8、図9に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図中、Si(i=1,2,3・・・)は各ステップを示すものである。
電源スイッチ35がON操作されると、この制御が開始され、替えブラシ20に設けたICタグ26に予め記憶された種別識別情報及び使用者識別情報を、本体部30に設けたリーダライダにより読み取って、特定部67により、ICタグ26に予め記憶された種別識別情報及び使用者識別情報と、調整量記憶部64に記憶された種別識別情報及び使用者識別情報とを照合して、本体部30に取付けられた替えブラシ20の種別及び使用者を特定するとともに、特定された替えブラシ20に応じて、予め設定した調整量を用いて、閾値を調整する(S1)。例えば、替えブラシ20として、毛腰の強い替えブラシ20が本体部30に取付けられた場合には、閾値が小さくなるように調整し、毛腰の弱い替えブラシ20が本体部30に取付けられた場合には、閾値が大きくなるように調整する。また、使用者が、口腔内に歯周病などの疾病を有する人の場合には、歯肉を傷めないように、閾値が小さくなるように調整する。このように閾値を調整することで、替えブラシ20を異なる特性のものに変更した場合でも、使用者の握力などにより、ブラッシング圧の推定値が変化する場合でも、それに応じて最適なブラッシング圧の推定値の閾値を設定できる。
次に、モータ45が駆動され(S2)、その後、図6Aに示すように、モータ45の回転が安定してから一定時間、例えば50msや100msの範囲内における、無負荷状態での加速度センサ36からの出力波形の最大値から最小値を減算した振れ幅A0を算出し、この振れ幅A0を用いて相関記憶部62に予め記憶された相関関数を補正する(S3)。具体的には、振れ幅A0が2200mg(質量×重力加速度)である場合には、相関関数の負荷ゼロ時における振れ幅が2200mg(質量×重力加速度)となるように、図7に示す相関関数Cの場合であればグラフを全体的に下げることになる。ただし、相関記憶部62に相関表を記憶する場合には、予め無負荷状態での振れ幅を求めて相関記憶部62に記憶し、相関記憶部62に記憶されている無負負荷状態での振れ幅と、振れ幅A0との差分だけ相関表の上限値と下限値とを補正することになる。
ただし、このS1、S3の処理の少なくとも一方は省略することも可能である。また、モータ45を駆動した後に相関関数又は相関表における相関関係の補正を行うように構成されていれば、S1~S3の処理は任意の順番で行うことができる。
次に、電源スイッチ35がON状態か否かが判定され(S4)、ON状態の場合には、ブラッシング圧の判定処理(S5)が実行されてから、S4に戻り、OFF状態の場合には、モータ45を停止して(S6)、案内制御を終了する。
S5におけるブラッシング圧の判定処理が実行されると、先ず、電動歯ブラシ10によりブラッシングが開始されたか否かが判定される(S10)。例えば、演算部65により、一定時間(例えば50msや100ms)の範囲内における加速度センサ36からの出力波形の振れ幅の最大値を演算し、振れ幅の最大値が、予め記憶部に記憶された開始判定値よりも小さくなったとき、ブラッシングが開始されたと判定され、開始判定値以上のとき、ブラッシングが開始されていないと判定する。
次に、S10で演算して得られた、加速度センサ36からの出力波形の振れ幅の最大値を、S3における補正後の相関関数に当てはめて、ブラッシング圧の推定値を演算する(S11)。ただし、相関表を用いる場合には、加速度センサ36からの出力波形の振れ幅の最大値が、相関表のどの領域における振幅の最大値の下限値以上、上限値未満に含まれるかを照合して、ブラッシング圧の推定値を求めることになる。
次に、S11において演算して求めたブラッシング圧の推定値を用い、該推定値がS1において補正した後の閾値以下か否かが判定される(S12)。そして、ブラッシング圧の推定値が、調整後の閾値以下の場合には、Yesと判定されて、適正なブラッシング圧でブラッシングされているとして、S4に戻り、ブラッシング圧の推定値が、調整後の閾値を超える場合には、Noと判定されて、過剰なブラッシング圧でブラッシングされているとして、例えば一定時間だけ、ブザー39bを作動させたり、発光ダイオード39aを点灯させたりして、使用者に報知する(S13)。
こうして、電源スイッチ35がOFF操作されて、S4においてNOと判定されるまで、S10~S12が繰り替えされて、推定値に基づいて現在のブラッシング圧が順次判定され、過剰なブラッシング圧でブラッシングされているときには、S13において、ブザー39bや発光ダイオード39aにより使用者に報知することになる。
この電動歯ブラシ10では、本体部30を通じて間接的に替えブラシ20を振動させるように構成した電動歯ブラシ10を用いつつ、歯面に対する替えブラシ20のブラッシング圧の推定値を、圧力センサを用いることなく算出できる。このため、圧力センサを省略して電動歯ブラシ10の製作コストを安くしつつ、替えブラシ20により歯面をブラッシングしているときにおける、ブラッシング圧の推定値を利用して、ブラッシング圧が適正な範囲内か否かを使用者に案内することができる。
また、センサ出力とブラッシング圧との相関関係を記憶する相関記憶部62を設け、演算部65では、予め相関記憶部62に記憶された相関関係を用い、加速度センサ36からのセンサ出力に基づいて、ブラッシング圧の推定値を演算するので、簡易に且つ適正にブラッシング圧の推定値を演算できる。
更に、相関記憶部62に、相関関係として、センサ出力とブラッシング圧との相関関数を記憶し、演算部65では、予め相関記憶部62に記憶された相関関数を用い、加速度センサ36からのセンサ出力に基づいて、ブラッシング圧の推定値を演算する場合には、きめ細かくブラッシング圧の推定値を演算できる。
更にまた、演算部65では、振動発生部32により本体部30を加振させながら、本体部30を手で保持し、ブラッシングを行っていない無負荷時における、加速度センサ36からのセンサ出力を用いて、相関記憶部62に記憶された相関関数又は相関表などの相関関係を補正し、補正した後の相関関係を用いて、ブラシイング圧の推定値を演算する。このため、歯周病などの使用者の口腔内の状況に応じて、ブラッシング圧の推定値をより適正な値に補正することができる。
また、ブラッシング圧が過剰か否かを判定するための閾値を予め記憶する閾値記憶部63を設けるとともに、推定値が閾値記憶部63に記憶された閾値(ただし、替えブラシ20の種別や使用者により、閾値を調整する場合には調整後の閾値)以上か否かを判定する判定部66を設けたので、ブラッシング圧が過剰になったときに、ブザー39bによる報知音や発光ダイオード39aの点灯により、使用者に対して報知できる。
更に、替えブラシ20が本体部30に対して着脱可能に設けられ、本体部30に取付けられる複数の替えブラシ20に、これら複数の替えブラシ20を相互に識別するためのICタグ26などの識別部をそれぞれ設け、識別部に基づいて、本体部30に取付けられた替えブラシ20を特定する特定部67を設けているので、替えブラシ20の種別や使用者により、よりきめ細かく閾値を調整することができる。
次に、第1の実施の形態の口腔衛生支援システムについて説明する。なお、前記実施の形態の電動歯ブラシ10と同一部材には、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10に示すように、この口腔衛生支援システム100は、電動歯ブラシ10Aと無線端末装置101とを無線通信により連携させて使用するように構成したものである。
電動歯ブラシ10Aは、無線通信部70を備えた以外は、前記実施の形態の電動歯ブラシ10と同様に構成されている。無線通信部70は、例えばBluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の電磁波による無線通信回路や、赤外線通信、可視光通信等、種々の無線通信方式を用いることができる。無線通信部70は、電源スイッチ35をON操作したときに、本体部30に取付けられた替えブラシ20のICタグ26に予め記憶された種別識別情報及び使用者識別情報を示す無線信号と、電源スイッチ35のON状態とOFF状態とを示す無線信号を送信するとともに、加速度センサ36からのセンサ出力を示す無線信号を順次送信する。
無線端末装置101は、無線通信部102、タッチパネルディスプレイ103(表示部)、スピーカ104及び制御部105を備えている。無線通信部102は、無線通信部70と同じ無線通信方式により無線信号を受信する無線通信回路である。無線通信部102は、無線通信部70からの無線信号を受信し、その無線信号から電源スイッチ35のスイッチ信号と、種別識別情報及び使用者識別情報と、加速度センサ36からのセンサ出力を取得し、制御部105へ出力する。
タッチパネルディスプレイ103は、例えば液晶表示装置と、その液晶表示装置の表示画面上におけるユーザがタッチした位置を検出するタッチパネルとが組み合わされて構成されている。なお、タッチパネルディスプレイ103の代わりに、例えば液晶表示装置等の表示器と、キーボード等の操作入力装置とを備えてもよい。スピーカ104は、制御部105から出力された信号に応じて音を出力する。
制御部105は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、例えばフラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性の記憶部、タイマ回路、及びこれらの周辺回路等を備えたいわゆるマイクロコンピュータで構成されている。
記憶部には、適正なブラッシング圧での歯磨きを使用者に案内する案内制御の制御プログラムが記憶されるとともに、ブラッシング方法の評価制御の制御プログラムが記憶され、また記憶部には、ブラッシング圧とセンサ出力との相関関数又は相関表を記憶する相関記憶部106と、ブラッシング圧の閾値を記憶する閾値記憶部107と、閾値の調整量を記憶する調整量記憶部108と、ブラッシング方法の評価基準を記憶する評価基準記憶部109などが設けられている。
相関関数又は相関表と、ブラッシング圧の閾値と、調整量とは、前記実施の形態における電動歯ブラシ10と同様にして設定され、無線端末装置101の相関記憶部106と閾値記憶部107と調整量記憶部108にそれぞれ記憶されている。
評価基準記憶部109には、電動歯ブラシ10Aを手動操作した際における、バス法、スクラッビング法、横持縦磨き、ローリング法などのブラッシング方法の評価基準情報が予め記憶されている。
ここで、バス法とは、歯と歯茎の境目に45度程度の角度でブラシ部25を当てて、ブラシ部25を水平方向に往復動させるブラッシング方法である。また、スクラッビング法は、ブラシ部25を歯に垂直に当てて、水平方向に往復動させるブラッシング方法である。バス法及びスクラッビング法は、電動歯ブラシ10Aを水平方向に往復動させるブラッシング方法なので、電動歯ブラシ10Aの水平方向に対する角度の適正範囲と、X軸方向の加速度及び周波数の適正範囲とを評価基準情報として記憶することになる。なお、電動歯ブラシ10Aの水平方向に対する角度は、加速度センサ36からのX軸方向のセンサ出力と、Y軸方向又はZ軸方向のセンサ出力とに基づいて得ることができる。
また、横持縦磨きのブラッシング方法とは、電動歯ブラシ10Aを略水平に保持した状態で、ブラシ部25を上下に往復移動させるブラッシング方法である。この横持縦磨きのブラッシング方法の評価は、電動歯ブラシ10Aの水平方向に対する角度の適正範囲と、Y軸方向の加速度及び周波数の適正範囲とを評価基準情報として記憶することになる。
更に、ローリング法とは、電動歯ブラシ10Aを略水平に保持した状態でブラシ部25の毛先側の側縁を歯の根元に垂直に当て、歯冠に向かって90度回転させるブラッシング方法である。このローリング法の評価は、電動歯ブラシ10Aの水平方向に対する角度の適正範囲と、X軸を中心とした回転方向の加速度及び周波数の適正範囲とを評価基準情報として記憶することになる。
制御部105は、案内制御の制御プログラムを実行することにより、演算部110、判定部111、特定部112、評価部113として機能する。
制御部105でなされる案内制御は、基本的には、電動歯ブラシ10の制御部60でなされる案内制御と同様の制御がなされる。ただし、電源スイッチ35のスイッチ信号と、替えブラシ20を特定するための種別識別情報及び使用者識別情報と、加速度センサ36からのセンサ出力とは、電動歯ブラシ10Aの無線通信部70から送信されたものを使用することになる。
前記実施の形態の電動歯ブラシ10の案内制御のルーチンのフローチャートを用いて簡単に説明すると、図8、図9に示すように、電源スイッチ35がON操作されて、制御部105でなされる案内制御が開始されると、閾値記憶部107に記憶された閾値を、替えブラシ20の種別及び使用者に応じて、調整量記憶手段108に記憶された調整量で補正し(S1)、モータ45を駆動してから(S2)、相関記憶部106に記憶された相関関数又は相関表を、無負荷状態での加速度センサ36からの出力波形に基づいて得られる振れ幅A0を用いて補正する(S3)。次に、電源スイッチ35がON状態か否かが判定され(S4)、ON状態の場合には、電動歯ブラシ10Aによりブラッシングが開始されたか否かが判定される(S10)。電動歯ブラシ10Aによりブラッシングが開始されると、加速度センサ36からの出力波形に基づいてブラッシング圧の推定値が演算される(S11)。次に、ブラッシング圧の推定値が補正した後の閾値以下か否かが判定される(S12)。そして、ブラッシング圧の推定値が、調整後の閾値以下の場合には、Yesと判定されて、適正なブラッシング圧でブラッシングされているとして、S4に戻り、ブラッシング圧の推定値が、調整後の閾値を超える場合には、Noと判定されて、過剰なブラッシング圧でブラッシングされているとして、スピーカ104から音声などにより案内したり、タッチパネルディスプレイ103に過剰であることを表示したりして、使用者に報知する(S13)。
制御部105でなされるブラッシング方法の評価制御は、電動歯ブラシ10Aを手動歯ブラシと同様に操作したときにおけるブラッシング方法を評価するもので、加速度センサ36から得られるX軸方向とY軸方向とZ軸方向のセンサ出力に基づいて、各軸方向の加速度と周波数を求めるとともに、X軸を中心とした回転方向の加速度と周波数を求めて、評価部113により、評価基準記憶部109に記憶されたバス法、スクラッビング法、横持縦磨き、ローリング法などのブラッシング方法の評価基準情報と対比して、使用者のブラッシング方法を採点し、タッチパネルディスプレイ103に表示したり、タッチパネルディスプレイ103に上下の歯列を表示して、現在のブラッシング位置やブラッシング評価を順次表示したりするものである。ただし、この評価制御自体は、例えば国際公開公報WO2016/104442に記載のような周知のものであり、また本発明とは直接的に関係しないので、その詳細な説明を省略する。
この口腔衛生支援システム100では、前記実施の形態の電動歯ブラシ10と同様の作用効果が得られる。加えて、ブラッシング圧の推定値とともに、ブラッシング方法の評価を表示できるので、電動歯ブラシ10Aの使用者に対してよりきめ細かなブラッシング方法を案内できる。しかも、ブラッシング方法の評価を行う際には、加速度センサ36が必須の構成であるので、この必須の構成の加速度センサ36を用いて、ブラッシング圧の推定値を演算でき、ブラッシング圧を測定するための歪ゲージなどを別途設ける必要がないので、電動歯ブラシ10Aの製作コストを安くできる。
次に、第2の実施の形態の口腔衛生支援システムについて、図11を参照しながら説明する。なお、前記第1の実施の形態の口腔衛生支援システム100と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この口腔衛生支援システム100Aは、電動歯ブラシ10Bと、無線端末装置101とを備え、無線端末装置101でのみブラッシング圧の推定値などの演算処理するものである。
この口腔衛生支援システム100Aの電動歯ブラシ10Bは、図11に示すように、前記電動歯ブラシ10Aの制御部105における、演算部65、判定部66、特定部67、相関記憶部62、閾値記憶部63及び調整量記憶部64を省略し、電動歯ブラシ10Bの制御系を簡略に構成したものである。
無線端末装置101では、電動歯ブラシ10Bから送信される、電源スイッチ35のスイッチ信号を示す無線信号と、替えブラシ20を特定するための種別識別情報及び使用者識別情報を示す無線信号と、加速度センサ36からのセンサ出力を示す無線信号とを用いて、前記口腔衛生支援システム100の無線端末装置101と同様に、閾値と、相関関数又は相関表とを補正するとともに、補正した後の相関関数又は相関表を用いて現在のブラッシング圧の推定値を演算し、演算して求めたブラッシング圧の推定値が、補正した後の閾値以下であるか否かを判定して、ブラッシング圧が適正値を超える場合には、スピーカ104から音声などにより案内したり、タッチパネルディスプレイ103に過剰であることを表示したりして、使用者に報知することになる。
この口腔衛生支援システム100Aでは、電動歯ブラシ10Bの制御系を簡略に構成して、電動歯ブラシ10Bの製作コストを安くできる。
次に、第3の実施の形態の口腔衛生支援システムについて、図12を参照しながら説明する。なお、前記第1の実施の形態の口腔衛生支援システム100と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この口腔衛生支援システム100Bは、電動歯ブラシ10Aと、無線端末装置101Bとを備え、電動歯ブラシ10Aでのみブラッシング圧の推定値などの演算処理を行うものである。
電動歯ブラシ10Aの無線通信部70からは、無線端末装置101Bの無線通信部102に対して、推定値とブラッシングの判定結果を含む情報を示す無線信号が送信される。
無線端末装置101Bの制御部105Bは、前記第1の実施の形態の無線端末装置100の制御部105における、演算部110、判定部111、特定部112、評価部113が省略されるとともに、相関記憶部106、閾値記憶部107、調整量記憶部108、評価基準記憶部109が省略され、制御部105Bでは、電動歯ブラシ10Aの無線通信部70から送信されるブラッシング圧の推定値を、タッチパネルディスプレイ103に順次表示したり、ブラッシング圧が適正値を超える場合に、スピーカ104から音声などにより案内したり、タッチパネルディスプレイ103に過剰であることを表示したりして、使用者に報知することになる。
この口腔衛生支援システム100Bでは、無線端末装置101Bの制御系を簡略に構成できる。また、無線端末装置101Bを必ずしも用いないでも、電動歯ブラシ10Aにより、ブラッシング圧が適正値を超えた場合には、ブザー39bを作動させたり、発光ダイオード39aを点灯させたりして、使用者に報知できる。
なお、本実施の形態では、電動歯ブラシ10、10A、10B及び口腔衛生支援システム100、100A,100Bに本発明を適用した場合について説明したが、替えブラシ20に代えて、歯間ブラシ、歯間清掃具、舌磨きブラシ、歯肉マッサージャーなどの周知の構成の口腔衛生具を、本体部30に着脱自在に取り付けて、電動歯ブラシ10以外の口腔衛生装置及び口腔衛生支援システムを構成することも可能である。また、これらの口腔衛生具を用いる場合には、演算部又は端末側演算部において、歯間ブラシ又は歯間清掃具を用いて場合には、歯間に対する押圧力の推定値を演算したり、押圧力が閾値以下か否かを判定したりすることになり、舌磨きブラシを用いる場合には、舌に対する押圧力の推定値を演算したり、押圧力が閾値以下か否かを判定したりすることになり、歯肉マッサージャーを用いる場合には、歯肉に対する押圧力の推定値を演算したり、押圧力が閾値以下か否かを判定したりすることになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
10 電動歯ブラシ
20 替えブラシ
21 植毛台
22 取付孔
23 柄
24 毛束
25 ブラシ部
26 ICタグ
30 本体部
31 ケーシング
32 振動発生部
33 二次電池
34 誘導コイル
35 電源スイッチ
36 加速度センサ
37 リーダライタ
38 回路基板
39 報知部
39a 発光ダイオード
39b ブザー
41 連結軸
42 外装ケース
42a 小径部
43 上部閉塞構造
43a 上部プラグ
43b シールリング
43c プラグ固定部材
44 下部閉塞構造
44a 下部プラグ
44b シールリング
44c 閉塞板
45 モータ
46 回転軸
47 錘ムーブメント
50 出力軸
51 リニアアクチュエータ
52 錘ムーブメント
53 振動発生部
60 制御部
62 相関記憶部
63 閾値記憶部
64 調整量記憶部
65 演算部
66 判定部
67 特定部
100 口腔衛生支援システム
101 無線端末装置
10A 電動歯ブラシ
70 無線通信部
102 無線通信部
103 タッチパネルディスプレイ
104 スピーカ
105 制御部
106 相関記憶部
107 閾値記憶部
108 調整量記憶部
109 評価基準記憶部
110 演算部
111 判定部
112 特定部
113 評価部
100A 口腔衛生支援システム
100B 口腔衛生支援システム
10B 電動歯ブラシ
101B 無線端末装置
105B 制御部

Claims (23)

  1. 口腔衛生具と、前記口腔衛生具を操作するための本体部と、前記本体部を加振して間接的に前記口腔衛生具のブラシ部を振動させる振動発生部とを備えた口腔衛生装置であって、
    前記本体部に作用する振動を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、口腔内の処置部分に対する前記口腔衛生具の押圧力の推定値を演算する演算部と、
    を備えたことを特徴とする口腔衛生装置。
  2. 前記センサ出力と前記押圧力との相関関係を記憶する相関記憶部を設け、前記演算部では、予め前記相関記憶部に記憶された前記相関関係を用い、前記加速度センサからの前記センサ出力に基づいて、前記押圧力の推定値を演算する請求項1記載の口腔衛生装置。
  3. 前記相関記憶部に、前記相関関係として、前記センサ出力と前記押圧力との相関関数を記憶し、前記演算部では、予め前記相関記憶部に記憶された前記相関関数を用い、前記加速度センサからの前記センサ出力に基づいて、前記押圧力の推定値を演算する請求項2記載の口腔衛生装置。
  4. 前記演算部では、前記振動発生部により前記本体部を加振させながら、前記本体部を手で保持し、口腔内を処置していない無負荷時における、前記加速度センサからのセンサ出力を用いて、前記相関記憶部に記憶された前記相関関係を補正し、補正した後の相関関係を用いて、前記押圧力の推定値を演算する請求項2又は3記載の口腔衛生装置。
  5. 前記押圧力が過剰か否かを判定するための閾値を予め記憶する閾値記憶部を設けるとともに、前記推定値が前記閾値記憶部に記憶された閾値以上か否かを判定する判定部を設けた請求項1~4のいずれか1項記載の口腔衛生装置。
  6. 前記口腔衛生具が前記本体部に対して着脱可能に設けられ、前記本体部に取付けられる複数の前記口腔衛生具に、これら複数の口腔衛生具を相互に識別するための識別部をそれぞれ設け、前記本体部に、前記識別部に基づいて、前記本体部に取付けられた前記口腔衛生具を特定する特定部を設けた請求項1~5のいずれか1項記載の口腔衛生装置。
  7. 前記推定値及び/又は前記判定部による判定結果を使用者に報知する報知部を設けた請求項5記載の口腔衛生装置。
  8. 前記加速度センサは、前記本体部の長手方向をX軸方向とし、前記X軸方向と直交する方向をY軸方向及びZ軸方向としたときに、前記X軸方向と前記Y軸方向と前記Z軸方向のうちの少なくとも、前記振動発生部の作動時に、前記口腔衛生具が最も大きなセンサ出力で振動する軸方向の振動を検出するように配置されている請求項1~7のいずれか1項記載の口腔衛生装置。
  9. 前記振動発生部が、モータと、前記モータにより偏心回転する錘ムーブメントとを備えている請求項1~8のいずれか1項記載の口腔衛生装置。
  10. 前記口腔衛生装置が電動歯ブラシであり、前記口腔衛生具が前記電動歯ブラシの替えブラシである請求項1~9のいずれか1項記載の口腔衛生装置。
  11. 請求項1~7のいずれか1項記載の口腔衛生装置と、無線端末装置とを備え、
    前記口腔衛生装置に、少なくとも前記推定値を含む情報を送信するための無線通信部を設け、
    前記無線端末装置に、前記口腔衛生装置から送信される前記情報を受信する無線通信部を設けた、
    ことを特徴とする口腔衛生支援システム。
  12. 請求項1~7のいずれか1項記載の口腔衛生装置と、無線端末装置とを備え、
    前記口腔衛生装置に、少なくとも前記加速度センサからのセンサ出力を含む情報を送信するための無線通信部を設け、
    前記無線端末装置に、前記口腔衛生装置から送信される前記情報を受信する無線通信部と、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、前記口腔内の処置部分に対する前記口腔衛生具の押圧力の推定値を演算する端末側演算部とを設けた、
    ことを特徴とする口腔衛生支援システム。
  13. 口腔衛生装置と無線端末装置とを備え、
    前記口腔衛生装置は、口腔衛生具と、前記口腔衛生具を操作するための本体部と、前記本体部を加振して間接的に前記口腔衛生具のブラシ部を振動させる振動発生部と、前記本体部に作用する振動を検出する加速度センサと、少なくとも前記加速度センサからのセンサ出力を含む情報を送信するための無線通信部とを備え、
    前記無線端末装置は、前記口腔衛生装置から送信される前記情報を受信する無線通信部と、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、口腔内の処置部分に対する前記口腔衛生具の押圧力の推定値を演算する端末側演算部とを備えている、
    ことを特徴とする口腔衛生支援システム。
  14. 前記センサ出力と前記押圧力との相関関係を記憶する端末側相関記憶部を設け、前記端末側演算部では、予め前記端末側相関記憶部に記憶された前記相関関係を用い、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、前記押圧力の推定値を演算する請求項12又は13記載の口腔衛生支援システム。
  15. 前記端末側相関記憶部に、前記相関関係として、前記センサ出力と前記押圧力との相関関数を記憶し、前記端末側演算部では、予め前記端末側相関記憶部に記憶された前記相関関数を用い、前記加速度センサからの前記センサ出力に基づいて、前記押圧力の推定値を演算する請求項14記載の口腔衛生支援システム。
  16. 前記端末側演算部では、前記振動発生部により前記本体部を加振させながら、前記本体部を手で保持し、口腔内を処置していない無負荷時における、前記加速度センサからのセンサ出力を用いて、前記端末側相関記憶部に記憶された前記相関関係を補正し、補正した後の相関関係を用いて、前記押圧力の推定値を演算する請求項14又は15記載の口腔衛生支援システム。
  17. 前記無線端末装置に、前記押圧力が過剰か否かを判定するための閾値を予め記憶する端末側閾値記憶部を設けるとともに、前記推定値が前記端末側閾値記憶部に記憶された閾値以上か否かを判定する端末側判定部を設けた請求項12~16のいずれか1項記載の口腔衛生支援システム。
  18. 前記口腔衛生具が前記本体部に対して着脱可能に設けられ、前記本体部に取付けられる複数の前記口腔衛生具に、これら複数の口腔衛生具を相互に識別するための識別部をそれぞれ設け、前記無線端末装置に、前記識別部に基づいて、前記本体部に取付けられた前記口腔衛生具を特定する端末側特定部を設けた請求項12~17のいずれか1項記載の口腔衛生支援システム。
  19. 前記加速度センサは、前記本体部の長手方向をX軸方向とし、前記X軸方向と直交する方向をY軸方向及びZ軸方向としたときに、前記X軸方向と前記Y軸方向と前記Z軸方向のうちの少なくとも、前記振動発生部の作動時に、前記口腔衛生具が最も大きなセンサ出力で振動する軸方向の振動を検出するように配置されている請求項11~18のいずれか1項記載の口腔衛生支援システム。
  20. 前記無線端末装置に、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、使用者による口腔衛生具の使用方法を評価する評価部を設けた請求項11~19のいずれか1項記載の口腔衛生支援システム。
  21. 前記無線端末装置が、前記加速度センサからのセンサ出力に基づいて、使用者による口腔衛生具の使用方法を評価する評価部を有し、前記推定値と、前記端末側判定部による判定結果と、前記評価部による評価結果のうちの少なくとも1つを使用者に報知する端末側報知部を備えている請求項17記載の口腔衛生支援システム。
  22. 前記振動発生部が、モータと、前記モータにより偏心回転する錘ムーブメントとを備えている請求項11~21のいずれか1項記載の口腔衛生支援システム。
  23. 前記口腔衛生装置が電動歯ブラシであり、前記口腔衛生具が前記電動歯ブラシの替えブラシである請求項11~22のいずれか1項記載の口腔衛生支援システム。
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