JP6185309B2 - 管に開口を形成するためのシステム及び方法 - Google Patents

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Description

(関連出願)
優先権は、2012年7月12日に提出されたドイツ特許出願第102012014073.8号及び2012年7月17日に提出されたドイツ特許出願第102012014096.7号に主張される。これらのドイツ特許出願の双方の全内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本発明は、管の壁にスロットを形成するためのシステム及び方法に関し、管の壁を一列に貫通するように及びそうするように配置された複数のパンチは、スロットを形成する。また、本発明のいくつかの実施形態は、管の内部支持手段が使用されるそのような装置及び方法に関する。
一列に配置された多数のパンチを有する製造方法は、DE4334203C2号から知られている。この特許では、管の中に導入される二つのダイを有する実施形態があり、ダイは互いに管の断面を太くする。引用された文献の他の実施形態は、同様に管の断面全体を太くする単一のダイだけを使用する。単一のダイによるスロットの形成の場合では、スロットを形成後に、ダイが再び管から取り除かれることができるように、ダイは、作用位置から出て退避位置に180度回転される。しかしながら、大きな回転運動を実現することは、長いサイクル時間が必要になる可能性があるために、製造工程の費用対効果に悪影響を及ぼす可能性がある。また、スロットの端部に十分に大きなカラーを実現することができるようにするために、DE4334203C2号に開示されたダイは、その軸方向に配置された支持部分の間に、比較的弱い形態の軸接続部分(接続部分−DE4334203C2号の図7の参照符号4を参照)を有する。従って、クラックがダイに形成される。さらに、DE4334203C2号は、円管のみを開示する。しかしながら、スロットにできるだけ多種多様な断面形状の管を提供することができることが望ましい。
また、US5088193A号は、円管のスロット及び内側ダイの使用に関する。この点で、上記引用されたDE4334203C2号とは対照的で、列に配置された多数のパンチではない。対照的に、US5088193A号では、まず、第1の作業工程で、管の輪郭に対応する円弧状のパンチを用いて管壁にエンボス加工が提供される。管には、ダイが配置され、その断面は、内管の断面よりもわずかに小さい。ダイは、その後、管から取り除かれ、第2の作業工程では、スロットが穿刺ツールを用いてエンボス加工で形成される。ダイは、支持部分及び接続部分を有しない連続的な円形の棒の形態であるため、ダイの回転運動は必要ない。れにもかかわらず、製造工程の費用対効果に関して少なくとも欠点が存在する。また、US5088193A号に関し、プレスツールが最初の工程に使用され、あるいは、穿刺ツールが更なる工程で使用され、それは、不利であるとみなされる。
上述のスロットの製造では、基本的には、切断部が廃棄物として生産されず、それによって、上記方法は、穴が最初に切断されてその後穴の縁部がフランジの形態に屈曲される他の周知の方法とは区別される。
他の既知のアプリケーションでは、スロットが形成される管は、管のスロットの製造中内部から管を支持するために液体が充填されている。
本発明の目的は、管壁にスロットを形成するための改良された製造方法及びその方法を実行するための対応する装置を提供することである。
本発明のいくつかの実施形態は、第1の数のパンチがスロットを形成するために管壁を穿刺される第1の通過である第1ステップを備え、第2のステップにおいて第2の数のパンチが管壁を貫通される、製造方法を提供する。第1のステップによるスロットは、一列に配置された第2のステップによるスロットに続く。
このような実施形態では、第1のステップからのパンチは、第2ステップが実行されるまで、それらのスロットにとどまることができ、全てのパンチがその後スロットから引き抜かれることができる。ステップの実行については、管は、管ベッドに配置されることができ、外側から支持されることができる。そのようなアプローチで、管壁のための内部支持体(ダイ)が余分であることが見出された。スロットの製造は、十分な品質及び精度で可能である。
スロットの変形は、スロットに残存するパンチの結果として打ち消されることが見出された。スロットに残存することがパンチに必要であるか否かは、精度要件が個々の状況においていかに厳密であるかに依存する。しかしながら、管壁の形状剛性は、第1ステップで発生したスロットによって増加されることが見出された。上記増加した形状剛性は、特定のスロットの間隔が維持される場合には、第2ステップの実行中に許容できない変形に対抗する効果を有する。また、パンチチップ及び他の影響ファクターの設計は、ここで役割を果たすことができる。
スロットツールは、第1の数のパンチが第1ステップに対して実行され、第1ステップのパンチの間に配置された複数のパンチが第2ステップに対して実行されるように設計される。
本発明のいくつかの実施形態では、製造方法は、少なくとも一つの第1ステップにおいて、小さなスロットが形成され、第2ステップにおいて、支持体が管から取り除かれ、そして、少なくとも一つの第3ステップにおいて、第1ステップによるスロットが好適な最終寸法(仕上がり寸法)に拡大されることを提供する。そのような実施形態におけるリファイン手段として、第1及び第3ステップが、各場合において単一の通過で管壁に穿刺されることができる同じパンチによって実行されることが提案される。管壁へのパンチの進入深さは、第1ステップよりも第3ステップの過程で大きい。これは、ツーリングに関して少なくとも支出の低減を生み出す。ステップの実行に対して、管を外側から支持するために管は、管ベッドに配置されることが利点である。また、第2ステップの中で、内部支持体の断面は、例えば、加工位置から退避位置に移動される内部支持体によって、内部支持体が管から退避される前に、サイズが縮小されることが提供される。
本発明のいくつかの実施形態による装置は、内部支持体(使用される場合)が、ほぼ鋸歯又は波形形態で互いに係合することができるように設計された上部分及び下部分で構成されることを特徴とされる。
本発明の他の態様は、詳細な説明及び添付の図面を検討することによって明らかになるであろう。
図1は、縦断面(X)、縦断面(X)に対応する正面図(y)、及び、側面図(z)における第1ステージ(図1)を示す。 図2は、縦断面(X)、縦断面(X)に対応する正面図(y)、及び、側面図(z)における、第1ステップの実行後の中間ステージ(図2)を示す。 図3は、縦断面(X)、縦断面(X)に対応する正面図(y)、及び、側面図(z)における、パンチの退避前の最終ステージ(図3)を示す。 図4は、別の実施形態に関して、縦断面(a)、縦断面(a)に対応する正面図(b)、及び、側面図(c)における第1方法ステップ(図4)の時点を示す。図4において、破線の楕円形の線は、各場合において詳細図(図7)を示す。 図5は、別の実施形態に関して、縦断面(a)、縦断面(a)に対応する正面図(b)、及び、側面図(c)における第2方法ステップ(図5)の時点を示す。図5において、破線の楕円形の線は、各場合において詳細図(図8)を示す。 図6は、別の実施形態に関して、縦断面(a)、縦断面(a)に対応する正面図(b)、及び、側面図(c)における第3方法ステップ(図6)の時点を示す。図6において、破線の楕円形の線は、各場合において詳細図(図9)を示す。 図7は、拡大詳細図(図4によるIV)を示す。 図8は、拡大詳細図(図5によるV)を示す。 図9は、拡大詳細図(図6によるVI)を示す。
以下の説明で使用される参照符号は、図2、図5及び図7の図において主として記される。参照符号は、他の図の図面に同じように適用される。
本発明の実施形態が詳細に説明される前に、本発明は、以下に説明された又は添付の図面に示された構成及び構成要素の配置の詳細にその適用において限定されないことを理解されるべきである。本発明は、他の実施形態で可能であり、様々な方法で実行する又は実施することが可能である。
本発明の様々な実施形態によって処理される管10は、例えば、アルミニウム合金などから作製されることができる。管の生産は、押し出し成型によって、シート状の金属板から形成され長手方向の継ぎ目に沿って溶接する管によって、又は、あの製造方法によって行われることができる。管10は、例えば、熱交換器の管を収集することができる。スロット1、5(以下に説明された第1の図示された実施形態の図1乃至3、及び、以下に説明された第2の図示された実施形態の図4乃至7を参照)は、例えばその中にろう付けされた熱交換器の管の端部のための開口を収容する。管10、11の断面(図示の実施形態図1z及び図4cを参照)は、図示の例示的な実施形態では、スロット1a、1b又は5x、5yが管10、11の平らな又は緩やかに湾曲した断面領域の中に形成される略D字形状であり、ほぼ平らな領域全体にわたって横方向に延びることができる。しかしながら、この説明は、管10、11に関連する必要はなく、スロット1、5又はスロットのような通路が提供される壁(例えば、湾曲した壁)に関連することができることに留意すべきである。
7つのパンチ2a、2b及び7つの対応するスロット1a、1bが単に一例として示されている図1乃至図3の実施形態からわかるように、パンチ2a/スロット1aの第1の数は、正確には4つであり、第2ステップで使用されるパンチ2bの第2の数は、3つである。第1ステップ及び第2ステップの双方は、一つのパスでそれぞれの場合に実行される。
図1乃至図3の図示の実施形態から、及び、上記記載から、第1ステップにおいて二つの外側パンチ2aが使用され、第2ステップにおいて3つの介在されたパンチ2bが使用される上記方法を実行するために3つの最低限の数のパンチ2bが必要とされることが推測されることができる。従って、3つ以上のスロット1a、1bを形成するために、管10(又は溝付けツール)は、所望の全数のスロット1a、1b(図示せず)を形成するために必要とされる多くの場合長手方向に周期的に変位されることができる。
第1及び第2の数の上限を特定する意義が少しある。これは、多数の明白な状況に依存する。本発明が本明細書に制限されることなく、(例えば)空調コンデンサーのための収集管10の場合における良識あるパンチ/スロットの数は、略20であり、第1ステップ及び第2ステップにおいて、各場合において10個のパンチ2a、2bが使用されることができる。
図2に最も明確に示されるように、4つの図示のパンチ2aは、4つのスロット1aを形成するために第1ステップにおいて同時に(すなわち、すでに述べたように1回のパスで)管壁10を突き刺される。
また図3に示されるように、第2ステップにおいて、第1ステップによるスロット1aが第2ステップによるスロット1bに一列に続くように、残りの3つのパンチ2bが管壁10を同時に突き刺される。換言すれば、単一の第1ステップにおいて、パンチの列に各第2のパンチ2aが動作され、単一の第2ステップにおいて、それらの間にそれぞれ配置されたパンチ2bが動作される。
図示の図1乃至図3の例示的な実施形態では、第1ステップによるパンチ2aは、第2ステップが実行されるまでそれらのスロット1aに残存する。その後、パンチ2a、2bの全てはスロット1a、1bから引き出される。
また、図1乃至図3の例示的実施形態を参照すると、ステップを実行するために、管10は、管ベッド3の中に配置されて外側から支持される。図示の管ベッド3は、二部品である。特に、管ベッド3は、パンチの案内のための対応する通路3eを有する上部品3cと、下部品3とを備え、図1乃至図3の例示的実施形態において、外側指示が管の周囲全体に提供される。
本発明の他の実施形態が図4乃至図9に図示される。図4及び図7は、第1ステップ内で実行された小さなスロット5xの形成を示す。小さなスロット5xは、最初に、内部管表面に小さな切込み以下にすることができ、しかしながら、その切込みは、すでに、上方に曲げられたカラー5yの内側に延びる開始を有する(図9参照)。この実施形態の文脈の中で、小さなスロット5xは、小さなスロット5xが適切な通過開口でないかもしれない場合でも、そのようなものとして理解されるべきである。
わかるように、図4−9の実施形態における第1ステップの実行に対し、内部支持体13が管11内に位置している。内部支持体13は、部分6xと別の部分6yで構成される。図示の例示的実施形態では、上部分6xと下部分6yとして図面に示される二つの部分は、二つの位置である加工位置及び退避位置を想定することができるために互いに係合する鋸歯状輪郭を有する。また、鋸歯状輪郭は、別個に示されない波状輪郭と見なすことができる。
図4及び図7では、支持体13は、加工位置にある。加工位置では、支持体がパンチ12によって許容できない壁変形を生じさせることなく小さなスロット5xを形成することができるために内側から管壁を支持するので、上側鋸歯チップ15は、支持体13が作用することができるように下側鋸歯チップ15に支持される。いくつかの実施形態では、パンチの列の全てのパンチ12が、第1ステップにおいて一度のパスで壁に穿刺されることが好ましい。上部分6xに位置される対応するノッチ17は、貫通するパンチチップ14のため及びカラー5yの形成のために必要な空間を提供する。
図4−9の実施形態を続けて参照すると、上記方法は、実際には、単一のパンチ12によって実行される。パンチ12又は管11は、例えば、管壁の離間配置されたスロットの列を形成するために周期的に変位されることができる。この場合では、第1ステップ及び第3ステップは、所望のスロットの数に対応するパンチの動きの数をそれぞれの場合において備えるであろう。
第1ステップに続いて、内部支持体13は、図5及び図8に示されることができる退避位置に軸方向に動かされる。退避位置では、支持体13の小さな断面が提供されるように上側鋸歯チップ15は、下側鋸歯チップ16に配置され、それは、その長手軸線を中心にして回転されることなく、第2ステップにおいて提供されるように管10から引き抜かれるのを可能にする。
PCT/EP2012/000681号では、その出願人は、スロットツールとして上記文献に参照された単一部品の内部支持体(デバイス)を提案し、それは、その支持体がその長手軸線を中心にして回転されることによって加工位置から退避位置に移動されることができる。上記デバイスは、横方向(半径方向)において見られるように、そのデバイスは、最大断面の両端に配置された二つの狭い側面を有し、そのデバイスが狭い側面と管壁の内面との間に二つの軸方向に延びる支持片を形成する、ということを特徴付けられている。上記支持体は、ここで提案されるデバイスの代わりに使用されることができる。
図4−9の図示の実施形態の第3ステップでは、小さなスロット5xは、第1ステップによるそれらのカラー5yによって、図6及び図9で見られることができるように、同じパンチ12によって最終寸法(仕上がり寸法)に広げられる。管壁12へのパンチ12の進入深さは、第1ステップよりも第3ステップの過程で大きい。パンチ12の全てが1回のパスで壁を貫通されることができる第3ステップにおいても同様である。
理論的には、ステップは、多数の部分的ステップに分割されることができ、進入深さは、各部分的ステップで増加される。しかしながら、スロット5xの形成は、単一の第3ステップにおいて実質的に完了されることができる。
より大きな進入深さ、及び、スロット5xの好ましい仕上がり寸法まで小さなスロット5xを結果として広げることは、図7又は図8を図9と比較することでよりわかることができる。図示のパンチ12は、円錐状パンチチップ14を有する。また、スロット5xが上述の内方に導かれたカラー5yが提供され、カラー5yは、小さなスロット5xの場合に比べて、完全に形成されたスロット5xの場合においてより大きい又はより高いことがより明確に見ることができる。加工位置から退避位置までの支持体13の調整は、そのカラー5yに基づいて必要である。明らかであるように、支持体13は、管から引き出されることができるために十分な移動の自由度を有する。
図4−図9の図示の実施形態における製造ステップの実行に対し、管11は、二つの部品の管ベッド7x、7yの中に配置される。管ベッド7x、7yは、部分7xと別の部分7yとを有し、部分7x及び別の部分7yは、図面において、全ての側面で外側から管11を支持するために上部分7x及び下部分7yとして同様に示す。パンチ12を案内するための通路7zは、上部分7xに位置する。

Claims (8)

  1. 管壁を一列に貫通するように及びそうするように配置された複数のパンチがスロットを形成する、管壁にスロットを形成するための方法であって、
    第1の複数のスロットを形成するために第1の数のパンチで管壁を穿刺するステップと、
    第1の数のパンチで管壁を穿刺することに続いて、第2の複数のスロットを形成するために第2の数のパンチで管壁を穿刺するステップと、を備え、
    第1の複数のスロットの各々は、第2の複数のスロットの各々に対して交互の態様で配置される、方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    第1の数のパンチは、第2の数のパンチが管壁を穿刺するまで第1の複数のスロットにとどまり、
    第1の数のパンチ及び第2の数のパンチは、その後、第1の複数のスロット及び第2の複数のスロットから引き出される、方法。
  3. 請求項1記載の方法において、
    外側から管を支持する管ベッドの中に管を配置するステップを更に備える、方法。
  4. 請求項2記載の方法において、
    外側から管を支持する管ベッドの中に管を配置するステップを更に備える、方法。
  5. 請求項1記載の方法において、
    第1の数のパンチ及び第2の数のパンチに対して管を長手方向に配置するステップと、
    管に沿って別の位置で穿刺することを繰り返すステップと、を更に備える、方法。
  6. 請求項2記載の方法において、
    第1の数のパンチ及び第2の数のパンチに対して管を長手方向に配置するステップと、
    管に沿って別の位置で穿刺することを繰り返すステップと、を更に備える、方法。
  7. 請求項3記載の方法において、
    第1の数のパンチ及び第2の数のパンチに対して管を長手方向に配置するステップと、
    管に沿って別の位置で穿刺することを繰り返すステップと、を更に備える、方法。
  8. 請求項4記載の方法において、
    第1の数のパンチ及び第2の数のパンチに対して管を長手方向に配置するステップと、
    管に沿って別の位置で穿刺することを繰り返すステップと、を更に備える、方法。
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