JP6185189B2 - 着陸装置とこの着陸装置を使用する航空機 - Google Patents

着陸装置とこの着陸装置を使用する航空機 Download PDF

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Description

本発明は着陸装置とこの着陸装置を使用する航空機に関する。
科学技術の発展に伴って、空中の撮影技術が徐々に盛んになり、無人機の航空撮影技術におけるコストは人による航空撮影に比べてコストが低く更に安全であることから、次第に撮影者から注目されている。通常、無人機の航空撮影作業は航空機にビデオカメラ、カメラなどの撮影装置を搭載して撮影を行っている。通常、無人航空機は胴体とこの胴体に取り付けられている着陸装置を含み、この着陸装置は少なくとも2つの支持ピンを含む。支持ピンが撮影装置のレンズを遮蔽しないように、この支持ピンは、通常、収納可能な構造になっている。この無人航空機を使用するとき、この胴体に設けられている2つの駆動部材を通じてこの2つの支持ピンを駆動して展開または収容することができる。しかし、前記無人航空機は2つの駆動部材を採用するため、製造コストが高く、かつ航空機の自身の重さが大きく、空中での航続能力が低い。
前記状況に鑑みて、本発明は、構造がコンパクトで、相対的重さが比較的軽い着陸装置とこの着陸装置を使用する航空機を提供することにある。
着陸装置であって、2つの対向して設けられている支持ピンと、2つの前記支持ピンが枢着される固定機構と、前記固定機構に設けられる駆動機構と、前記駆動機構に連結される移動部材と、を含み、前記移動部材は前記駆動機構の駆動により前記固定機構に対して移動することができる。ここで、前記駆動機構は前記移動部材により2つの前記支持ピンを駆動して前記固定機構に対して回動させており、2つの前記支持ピンは摺動可能に前記移動部材の両端に連結される。
さらに、前記着陸装置は前記支持ピンに連結される摺動部材を更に含み、前記移動部材には案内溝が設けられ、前記摺動部材は突出して前記案内溝内に挿入され、かつ前記案内溝に沿って摺動する。
さらに、前記着陸装置は2つの枢着部材を更に含み、各前記枢着部材の一端は固定機構に枢着され、他端には前記摺動部材が設けられている。各前記支持ピンは前記枢着部材により前記固定機構と枢着し、かつ前記枢着部材と前記摺動部材を通じて前記移動部材と摺動して連結される。
さらに、前記固定機構は、取付部材と、それぞれ前記取付部材の両端に設けられる2つの接続部材と、を含み、各前記枢着部材は前記接続部材に枢着され、前記駆動機構は前記取付部材に連結されており、前記移動部材は前記取付部材の近くに設けられ、かつ前記駆動機構の駆動により前記取付部材から離れ、または前記取付部材に接近することができる。
さらに、前記固定機構は、支持部材と、前記支持部材に設けられる案内部材と、を含み、前記移動部材は摺動可能に前記案内部材を囲んで設けられ、前記駆動機構は前記支持部材に取り付けられ、かつ前記移動部材を駆動して前記案内部材に沿って摺動させることができる。
さらに、前記固定機構は、取付部材と、それぞれ前記取付部材の両端に設けられる2つの接続部材と、を更に含み、各前記支持ピンは前記接続部材に枢着され、前記支持部材は前記取付部材に連結され、前記案内部材は前記取付部材と垂直になり、前記移動部材は前記案内部材に沿って摺動して、前記取付部材から離れ、または前記取付部材に接近することができる。
さらに、前記駆動機構は、駆動部材、第1リンクと第2リンクを含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記第1リンクは前記駆動部材に設けられ、前記第2リンクの一端は前記第1リンクに枢着され、他端は前記移動部材に枢着される。
さらに、前記支持部材は、前記取付部材に設けられる取付部と、それぞれ前記取付部の両端が突出して形成される2つの支持部と、を含み、前記移動部材は前記2つの支持部の間に設けられ、前記駆動部材は前記2つの支持部のいずれか1つに取り付けられ、前記駆動機構は第3リンクと第4リンクを更に含み、前記第3リンクは前記2つの支持部の他の1つに回動可能に設けられ、前記第4リンクの一端は前記第3リンクに枢着され、他端は前記移動部材に枢着される。
または、前記駆動機構は、駆動部材、カムと位置回復弾性部材を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記カムは前記駆動部材に設けられ、前記カムの周壁は可動に前記移動部材に当接し、前記位置回復弾性部材の一端は前記固定機構に連結され、他端は前記移動部材に連結されることにより、前記移動部材が移動するとき、常に前記カムの周壁に当接することができる。
さらに、前記駆動機構は、駆動部材、歯車とラックを含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記歯車は前記駆動部材に設けられ、前記ラックは前記移動部材に対して固定して設けられて前記歯車と噛合している。
または、前記駆動機構は、駆動部材、ボールねじとナットを含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記ボールねじは前記駆動部材に連結され、前記ナットは前記ボールねじを囲んで設けられ、かつ前記移動部材に対して固定される。
または、前記駆動機構はリニアモーターを含み、前記リニアモーターは前記固定機構に設けられる固定子と前記固定子に摺動して設けられる可動子を含み、前記可動子は前記移動部材に対して固定され、前記リニアモーターは前記移動部材を駆動して前記固定機構に対して移動させることができる。
または、前記駆動機構はシリンダーを含み、前記シリンダーの駆動端は前記移動部材に連結され、かつ前記移動部材を駆動して前記固定機構に対して移動させることができる。
胴体と、前記胴体に設けられ、かつ2つの対向して設けられる支持ピンを含む着陸装置と、を含む航空機であって、前記着陸装置は、前記胴体に設けられ、かつ2つの前記支持ピンが枢着されている固定機構と、前記固定機構に設けられる駆動機構と、前記駆動機構に連結される移動部材と、を含む。前記移動部材は前記駆動機構の駆動により前記固定機構に対して移動することができる。ここで、前記駆動機構は前記移動部材により2つの前記支持ピンを駆動して前記固定機構に対して回動させ、2つの前記支持ピンは摺動して前記移動部材の両端に連結される。
さらに、前記着陸装置は前記支持ピンに連結される摺動部材を更に含み、前記移動部材には案内溝が設けられ、前記摺動部材は突出して前記案内溝内に挿入されて前記案内溝に沿って摺動することができる。
さらに、前記着陸装置は2つの枢着部材を更に含み、各前記枢着部材の一端は前記固定機構に枢着され、他端には前記摺動部材が設けられている。各前記支持ピンは前記枢着部材により前記固定機構に枢着され、かつ前記枢着部材と前記摺動部材により前記移動部材に摺動して連結される。
さらに、前記固定機構は、取付部材と、それぞれ前記取付部材の両端に設けられる2つの接続部材と、を含み、各前記枢着部材は前記接続部材に枢着され、前記駆動機構は前記取付部材に連結されており、前記移動部材は前記取付部材の近くに設けられて、前記駆動機構の駆動により、前記取付部材から離れまたは前記取付部材に接近することができる。
さらに、前記固定機構は、支持部材と、前記支持部材に設けられる案内部材と、を含み、前記移動部材は摺動して前記案内部材を囲んで設けられ、前記駆動機構は前記支持部材に取り付けられ、かつ前記移動部材を駆動して前記案内部材に沿って摺動させることができる。
さらに、前記固定機構は、取付部材と、それぞれ前記取付部材の両端に取り付けられる2つの接続部材と、を更に含み、各前記支持ピンは前記接続部材に枢着され、前記支持部材は前記取付部材に連結され、前記案内部材は前記取付部材と垂直になっており、前記移動部材は前記案内部材に沿って摺動して、前記取付部材から離れまたは前記取付部材に接近することができる。
さらに、前記駆動機構は駆動部材、第1リンクと第2リンクを含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記第1リンクは前記駆動部材に設けられており、前記第2リンクの一端は前記第1リンクに枢着され、他端は前記移動部材に枢着されている。
さらに、前記支持部材は、前記取付部材に設けられる取付部と、それぞれ前記取付部の両端が突出して形成される2つの支持部と、を含み、前記移動部材は前記2つの支持部の間に設けられ、前記駆動部材は前記2つの支持部のいずれか1つに取り付けられ、前記駆動機構は第3リンクと第4リンクを更に含み、前記第3リンクは回動可能に前記2つの支持部の他の1つに設けられており、前記第4リンクの一端は前記第3リンクに枢着され、他端は前記移動部材に枢着される。
さらに、前記駆動機構は、駆動部材、カムと位置回復弾性部材を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記カムは前記駆動部材に設けられており、前記カムの周壁は可動に前記移動部材に当接し、前記位置回復弾性部材の一端は前記固定機構に連結され、他端は前記移動部材に連結されることにより、前記移動部材が移動するとき、常に前記カムの周壁に当接することができる。
または、前記駆動機構は、駆動部材、歯車とラックを含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記歯車は前記駆動部材に設けられ、前記ラックは前記移動部材に対して固定して設けられて前記歯車と噛合する。
または、前記駆動機構は、駆動部材、ボールねじとナットを含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記ボールねじは前記駆動部材に連結されており、前記ナットは前記ボールねじを囲んで設けられて前記移動部材に対して固定されることができる。
または、前記駆動機構はリニアモーターを含み、前記リニアモーターは前記固定機構に設けられる固定子と前記固定子に摺動して設けられる可動子を含み、前記可動子は前記移動部材に対して固定され、前記リニアモーターは前記移動部材を駆動して前記固定機構に対して移動させることができる。
または、前記駆動機構はシリンダーを含み、前記シリンダーの駆動端は前記移動部材に連結され、かつ前記移動部材を駆動して前記固定機構に対して移動させることができる。
本発明の実施形態の航空機の着陸装置は、駆動機構を利用して移動部材により同時に2つの支持ピンを連動して前記航空機の胴体に対して展開または収容されることができ、前記航空機の製造コストを節約することができる。さらに、着陸装置の全体の重さが軽くなり、前記航空機の飛行時の荷重を軽減し、前記航空機の空中での航続能力を高めることができる。
図1は、本発明の一実施形態の着陸装置の立体組立て図であり、前記着陸装置は第1状態になっている。 図2は、図1の着陸装置が第2状態になっている際の立体図である。 図3は、図1の着陸装置が第3状態になっている際の立体図である。 図4は、図2の着陸装置の駆動機構と伝動機構の立体組立て図である。 図5は、図1の着陸装置の立体分解図である。
下記では、具体的な実施形態と図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図1から図3に示すように、本発明の一実施形態における着陸装置100は、航空機(図示せず)の胴体に設けられて、前記航空機の着陸する際にサポートする。着陸装置100は、固定機構10、固定機構10に設けられている駆動機構30、固定機構10に連結される伝動機構50、伝動機構50に連結される2つの支持ピン70を含む。固定機構10は前記航空機の胴体との連結に用いられ、駆動機構30は伝動機構50により支持ピン70を連動して作動させることにより、2つの支持ピン70がそれぞれ前記航空機の胴体に対して展開または収容されることができる。
図4と図5に示すように、固定機構10は、取付部材11、取付部材11に設けられる支持部材13、支持部材13に設けられる案内部材15と固定部材17、取付部材11に設けられる接続部材19を含む。
本実施形態で、取付部材11の数は2つであり、2つの取付部材11はほぼ平行して設けられて、互いに間隔をあけている。
支持部材13は2つの取付部材11に固定して取り付けられ、かつ取付部131とそれぞれ取付部131の両端に形成される2つの支持部133を含む。取付部131の両端はそれぞれ2つの取付部材11を囲んで固定して設けられている。各支持部133は取付部材11に対応し、かつ取付部131で前記固定部材17に接近する方向に突出して形成されて、取付部材11とほぼ垂直になる方向に沿って延伸する。
案内部材15の一端は取付部131に固定され、かつ2つの支持部133の間に延伸する。案内部材15は2つの支持部133にほぼ平行して、伝動機構50の一部構造の作動方向の案内に用いられる。
固定部材17は案内部材15から離れる支持部133の片側に固定して設けられて、駆動機構30の一部構造の取り付けに用いられる。
本実施形態で、接続部材19の数は2つであり、2つの接続部材19はそれぞれ取付部材11の対向する両端に固定して設けられる。接続部材19は前記航空機の胴体との連結に用いられる。各接続部材19は連結部191と連結部191に形成される枢着部193を含む。連結部191の一端は取付部材11に固定して連結され、他端は前記航空機の胴体との連結に用いられる。本実施形態で、枢着部193の数は2つであり、2つの枢着部193は連結部191により下へ突出して形成され、かつ連結部191とほぼ垂直になる方向に沿って延伸する。2つの枢着部193は互いに間隔をあけて設けられて、伝動機構50の一部構造の取り付けに用いられる。
駆動機構30は支持部材13に連結されて、伝動機構50を駆動して運動させる。駆動機構30は駆動部材31、第1リンクモジュール33と第2リンクモジュール35を含む。
本実施形態で、駆動部材31は操舵機であり、案内部材15から離れる固定部材17の片側に取り付けられる。駆動部材31の駆動端は固定部材17と対応する支持部133とを貫通して設けられ、かつ2つの支持部133の間に延伸する。
第1リンクモジュール33は2つの支持部133の間に位置して、2つの支持部133に接近する1つに設けられている。第1リンクモジュール33は、第1リンク331、第1リンク331に連結する第2リンク333を含む。第1リンク331の一端は駆動部材31の駆動端に連結される。第2リンク333の一端は第1リンク331の駆動部材31から離れる一端に回動可能に連結され、第2リンク333の他端は伝動機構50の連結に用いられる。駆動部材31は第1リンク331を駆動して回動させるため、第1リンク331が第2リンク333を駆動し、更に伝動機構50を連動して運動させることができる。本実施形態で、駆動部材31の駆動端の最大の回動角度はほぼ180度である。
第2リンクモジュール35は2つの支持部133に隣接する他の1つに設けられている。第2リンクモジュール35の構造は第1リンクモジュール33の構造とほぼ同様であり、かつ第3リンク351と第3リンク351に連結する第4リンク353を含む。第3リンク351の一端は対応する支持部133に回動可能に連結され、他端は第4リンク353に枢着される。
伝動機構50は駆動機構30に連結され、かつ移動部材51と2つの枢着モジュール53を含む。
移動部材51は2つの支持部133の間に設けられて、第1リンクモジュール33と第2リンクモジュール35に連結され、かつ取付部材11にほぼ平行している。移動部材51は本体511と本体511に形成される案内部513を含む。本体511は可動に案内部材15を囲んで設けられ、その両側はそれぞれ第2リンク333と第4リンク353に枢着される。本実施例では、案内部513の数は4つであり、4つの案内部513はそれぞれ案内部材15の四隅に形成され、かつ取付部材11に平行する方向に沿って延伸する。4つの案内部513は2つずつ1組で2組になっており、2組の案内部513はそれぞれ2つの接続部材19に隣接して設けられ、各1組の2つの案内部513は互いに平行して間隔をあけて設けられている。各案内部513には案内溝5131が貫通して設けられ、案内溝5131は長尺状溝であり、かつ取付部材11にほぼ平行する方向に沿って延伸する。駆動部材31は第1リンク331を駆動して回動させるとき、第1リンク331は第2リンク333により本体511を連動して案内部材15の長手方向に沿って移動させることで、移動部材51の全体が取付部材11とほぼ垂直になる方向に沿って移動するため、移動部材51が取付部材11から離れ、または取付部材11に接近することができる。
2つの枢着モジュール53はそれぞれ2つの接続部材19に枢着され、各枢着モジュール53は枢着部材531とそれぞれ枢着部材531の両端に設けられる枢軸533と摺動部材535を含む。
枢着部材531は対応する2つの枢着部193の間に設けられ、その一端は枢軸533により回動可能に枢着部193に連結される。本実施形態で、摺動部材535の数は2つである。2つの摺動部材535は枢着部材531の枢軸533から離れる一端に設けられて、それぞれ枢着部材531の両側に位置する。各摺動部材535は摺動して対応する案内溝5131内に貫通して設けられ、これにより、枢着部材531と移動部材51の間は所定の角度を成して連結される。移動部材51が駆動機構30の駆動により取付部材11から離れ、または取付部材11に接近するとき、移動部材51は案内部513と案内溝5131を通じて枢着部材531を駆動して枢軸533を回って回動させると同時に、摺動部材535は案内溝5131内で摺動するため、枢着部材531と移動部材51の間の角度を変更することができる。
支持ピン70はほぼ棒状を呈し、2つの支持ピン70は伝動機構50に設けられる。各支持ピン70は枢着部材531の移動部材51から離れる一端に挿入して固定され、かつ移動部材51と共に所定の角度を有して設けられている。駆動部材31が移動部材51を駆動して取付部材11から離れ、または取付部材11に接近させるとき、支持ピン70は枢着部材531の連動により枢軸533を回って回動し、それによって支持ピン70と移動部材51の間の角度を変更して、2つの支持ピン70の展開と収容を実現する。
本実施形態における着陸装置100を組み立てるとき、まず、支持部材13と接続部材19を取付部材11に取り付け、更に案内部材15と固定部材17を支持部材13に取り付ける。その後、駆動部材31を固定部材17に設けて、第1リンクモジュール33の第1リンク331と駆動部材31の駆動端を連結し、更に第2リンクモジュール35を支持部材13に取り付け、更に移動部材51を2つの支持部133の間に設けて、第1リンクモジュール33と第2リンクモジュール35を枢着する。その後、摺動部材535により枢着部材531の一端が移動部材51に連結され、更に枢軸533により枢着部材531の他端が接続部材19に枢着される。最後に、支持ピン70を枢着部材531内に挿し込んで固定する。
本実施形態における着陸装置100が作動するとき、駆動部材31は第1リンク331を駆動して回動させており、第1リンク331は第2リンク333を通じて移動部材51を連動して案内部材15に沿って摺動させることで、移動部材51の案内溝5131は摺動部材535を通じて、枢着部材531と支持ピン70に対して枢軸を回って回動させている。本実施形態で、駆動部材31は操舵機であり、その最大駆動角度は180度である。駆動部材31は第1リンク331を駆動して、取付部材11の第1極限位置に回動可能に接近させたとき(図1を参照)、第1リンク331は第2リンク333に接続し、この際に移動部材51は取付部材の11に接近し、案内部513の強制により、支持ピン70と移動部材51の間の角度は極限的な最小角度になり、即ち、このとき、2つの支持ピン70は展開状態になり、相互に「八」字形を呈する。駆動部材31は第1リンク331を駆動して取付部材11から離れる第2極限位置に回動されたとき(図3を参照)、第1リンク331と第2リンク333が相対して並行し、このとき、移動部材51は取付部材11から離れており、案内部513の強制により、支持ピン70と移動部材51の間の角度は極限的な最大角度を形成する。本実施形態で、この極限的な最大角度はほぼ180度であり、即ち、この際に2つの支持ピン70はそれぞれ収容状態になって移動部材51の両端に位置する。他のいくつかの実施例で、この極限的な最大角度は180度より大きくなってもよい。
本発明の実施形態では航空機(図示せず)を更に提供し、前記航空機は胴体と上記のような着陸装置100を含み、着陸装置100は接続部材19を通じて前記胴体に装着される。前記胴体は前記航空機を駆動して飛行させる動力機構、前記動力機構の制御に用いる電気制御モジュールを有する。前記動力機構はモータまたは回転翼であってもよい。前記航空機が飛行するとき、着陸装置100の2つの支持ピン70はそれぞれ収容状態になって前記胴体の側に接着する。前記航空機が着陸する時、2つの支持ピン70は「八」字形に展開する。本実施形態で、前記航空機は回転翼航空機であり、ビデオカメラを搭載して航空撮影作業を行う。具体的に、着陸装置100には雲台(図示せず)が設けられ、前記雲台にはビデオカメラ、カメラなどの撮影装置(図示せず)が設けられて、前記航空機を航空撮影などの分野に応用することができる。航空機は地図の測定、災害の情況の調査と救援、空中でのモニタリング、送電線の巡回検査などの作業に用いられる。前記航空機は更に固定航空機であってもよいことが同様に理解され得る。
本発明の実施形態における航空機の着陸装置100は、駆動部材31を用いて伝動機構50により2つの支持ピン70を同時に連動して、前記航空機の胴体に対して展開または収容させることで、前記航空機の製造コストを節約することができる。さらに、着陸装置100の全体の重さが軽いため、前記航空機の飛行時の荷重を軽減して、前記航空機の空中での航続能力を高めている。
本実施形態で、駆動部材31、第1リンク331、第2リンク333と移動部材51は共にクランクスライダ機構を構成し、駆動部材31が回動することで、第1リンク331と第2リンク333が移動部材51を連動して移動運動させている。駆動機構30はクランクスライダ機構以外の他の伝動機構であり、駆動機構30の駆動により、移動部材51が取付部材11から離れ、または取付部材11に接近して、2つの支持ピン70を連動して収容または展開させることができることが理解され得る。
他の実施例で、駆動機構30はボールねじナット機構であってもよく、このとき、駆動部材31は電動モータであり、第1リンク331はボールねじとして設計されてもよく、第2リンク333は前記ボールねじに係合するナットとして設計されてもよい。具体的に、前記ボールねじナット機構は、電動モータ、ボールねじとナットを含む。前記電動モータは固定機構10に固定して取り付けられ、前記ボールねじは前記電動モータに連結され、かつ案内部材15にほぼ平行し、前記ナットは前記ボールねじを囲んで設けられて移動部材51に対して固定して連結される。前記電動モータが前記ボールねじを駆動して回動させるとき、前記ボールねじは前記ナットを通じて移動部材51を駆動して、取付部材11から離れ、または取付部材11に接近させることにより、2つの支持ピン70を連動して収容または展開させることができる。
他の実施例で、駆動機構30はカム機構であってもよく、このとき、第1リンク331はカム形式として設計され、第2リンク333は省略することができる。具体的に、前記カム機構は、駆動部材31、カムと位置回復弾性部材を含む。前記カムとこの駆動部材31の駆動端が連結し、かつ前記カムの周壁は移動部材51と可動に当接する。前記位置回復弾性部材の一端は固定機構10に連結され、他端は移動部材51に連結されて、移動部材51を移動させるために回復力を供給し、かつ移動部材51が移動する際に、常に前記カムの周壁に当接する。駆動部材31が前記カムを駆動して回動させるとき、前記カムの外周壁は移動部材51を押し当てて、取付部材11から離れ、または取付部材11に接近させることにより、2つの支持ピン70を連動して収容または展開させることができる。
他の実施例で、駆動機構30はラックアンドピニオン機構であってもよく、このとき、第1リンク331は歯車として設計され、第2リンク333は前記歯車と噛合うラックとして設計される。具体的に、前記ラックアンドピニオン機構は、駆動部材31、歯車とラックを含む。前記歯車は駆動部材31の駆動端に取り付けられ、かつ前記歯車の軸線は取付部材11とほぼ垂直になる。前記ラックは移動部材51に取り付けられ、かつ移動部材51に対して固定される。前記歯車と前記ラックが噛合する。駆動部材31が前記歯車を駆動して回動させるとき、前記歯車は前記ラックが移動部材51を駆動することにより、取付部材11から離れ、または取付部材11に接近し、それにより、2つの支持ピン70を連動して収容または展開させることができる。
他の実施例で、駆動機構30はリニアモーターであってもよく、具体的に、駆動機構30は固定機構10に固定される固定子と前記固定子に摺動可能に設けられる可動子を含む。前記可動子は移動部材51に対して固定され、移動部材51は前記可動子の連動により、取付部材11から離れ、または取付部材11に接近し、それにより、2つの支持ピン70を連動して収容または展開させることができる。
他の実施例で、駆動機構30は直線往復運動するシリンダーであってもよく、前記シリンダーの駆動端は移動部材51に対して固定され、移動部材51は前記シリンダーの駆動により取付部材11から離れ、または取付部材11に接近し、それにより、2つの支持ピン70を連動して収容または展開させることができる。
固定部材17は省略されてもよく、着陸装置100を組み立てるとき、駆動機構30を支持部材13に直接取り付けることができることが理解され得る。
固定機構10の取付部材11、支持部材13、案内部材15、固定部材17と接続部材19は共に組み立てられて固定機構10全体を形成し、固定台に一体成形されてもよく、着陸装置100を組み立てるとき、駆動機構30と伝動機構50を前記固定台に取り付けることが理解され得る。
第2リンクモジュール35は省略することができ、着陸装置100を組み立てるとき、移動部材51を第1リンクモジュール33により駆動機構30に連結することができることが理解され得る。
枢着部材531は省略することができ、着陸装置100を組み立てるとき、支持ピン70は枢軸533を通じて接続部材19に枢着されて、摺動部材535を支持ピン70の端部に固定し、かつ案内溝5131内に摺動して設け、これにより、駆動部材31は移動部材51を駆動して取付部材11から離れ、または取付部材11に接近させることにより、2つの支持ピン70が収容または展開されることが理解され得る。摺動部材535は支持ピン70に一体成形されることが同様に理解され得る。
さらに、当業者は本発明の趣旨の範囲内で他の変化を行うことができ、当然、これらの本発明の趣旨に基づいて行った変化は、いずれも本発明が請求する保護範囲内に含まれるべきである。
100 着陸装置
10 固定機構
11 取付部材
13 支持部材
131 取付部
133 支持部
15 案内部材
17 固定部材
19 接続部材
191 連結部
193 枢着部
30 駆動機構
31 駆動部材
33 第1リンクモジュール
331 第1リンク
333 第2リンク
35 第2リンクモジュール
351 第3リンク
353 第4リンク
50 伝動機構
51 移動部材
511 本体
513 案内部
5131 案内溝
53 枢着モジュール
531 枢着部材
533 枢軸
535 摺動部材
70 支持ピン

Claims (26)

  1. 互いに対向して設けられている2つの支持ピンを含む、着陸装置であって、
    前記着陸装置は、
    前記2つの支持ピンを枢着する固定機構と、
    前記固定機構に設けられている駆動機構と、
    前記駆動機構に連結され、かつ前記駆動機構の駆動により前記固定機構から離れ、または前記固定機構に接近するように移動する移動部材と、を更に含み、
    前記駆動機構は前記移動部材により2つの前記支持ピンを駆動して前記固定機構に対して回動させており、前記2つの支持ピンは摺動可能に前記移動部材の両端に連結されている着陸装置。
  2. 前記着陸装置は、前記支持ピンに連結されている摺動部材を更に含み、前記移動部材には案内溝が設けられ、前記摺動部材は突出して前記案内溝内に挿入され、かつ前記案内溝に沿って摺動する請求項1に記載の着陸装置。
  3. 前記着陸装置は2つの枢着部材を更に含み、各前記枢着部材の一端は前記固定機構に枢着され、他端には前記摺動部材が設けられており、
    各前記支持ピンは前記枢着部材を通じて前記固定機構に枢着され、前記枢着部材と前記摺動部材を通じて前記移動部材に摺動連結される請求項2に記載の着陸装置。
  4. 前記固定機構は、取付部材と、それぞれ前記取付部材の両端に設けられている2つの接続部材とを含み、各前記枢着部材は前記接続部材に枢着され、前記駆動機構は前記取付部材に連結されており、前記移動部材は前記取付部材の近くに設けられ、かつ前記駆動機構の駆動により前記取付部材から離れ、または前記取付部材に接近する請求項3に記載の着陸装置。
  5. 前記固定機構は、支持部材と、前記支持部材に設けられている案内部材と、を含み、前記移動部材は摺動可能に前記案内部材を囲んで設けられ、前記駆動機構は前記支持部材に取り付けられ、かつ前記移動部材を駆動して前記案内部材に沿って摺動させる請求項1から4の何れか1つに記載の着陸装置。
  6. 前記固定機構は、取付部材と、それぞれ前記取付部材の両端に設けられている2つの接続部材と、を更に含み、各前記支持ピンは前記接続部材に枢着され、前記支持部材は前記取付部材に連結されており、前記案内部材は前記取付部材と垂直になり、前記移動部材は前記案内部材に沿って摺動して、前記取付部材から離れ、または前記取付部材に接近する請求項5に記載の着陸装置。
  7. 前記駆動機構は、駆動部材と、第1リンクと、第2リンクと、を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられており、前記第1リンクは前記駆動部材に設けられ、前記第2リンクの一端は前記第1リンクに枢着され、他端は前記移動部材に枢着される請求項6に記載の着陸装置。
  8. 前記支持部材は、前記取付部材に設けられている取付部と、それぞれ前記取付部の両端が突出して形成されている2つの支持部と、を含み、前記移動部材は前記2つの支持部の間に設けられ、前記駆動部材は前記2つの支持部のいずれか1つに取り付けられており、
    前記駆動機構は、第3リンクと第4リンクを更に含み、前記第3リンクは前記2つの支持部の他の1つに回動可能に設けられ、前記第4リンクの一端は前記第3リンクに枢着され、他端は前記移動部材に枢着される請求項7に記載の着陸装置。
  9. 前記駆動機構は、駆動部材と、カムと、位置回復弾性部材と、を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記カムは前記駆動部材に設けられ、前記カムの周壁は可動に前記移動部材に当接し、前記位置回復弾性部材の一端は前記固定機構に連結され、他端は前記移動部材に連結することにより、前記移動部材が移動するとき、常に前記カムの周壁に当接する請求項5から8の何れか1つに記載の着陸装置。
  10. 前記駆動機構は、駆動部材と、歯車と、ラックと、を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記歯車は前記駆動部材に設けられ、前記ラックは前記移動部材に対して固定して設けられて前記歯車と噛合する請求項5から9の何れか1つに記載の着陸装置。
  11. 前記駆動機構は、駆動部材と、ボールねじと、ナットと、を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記ボールねじは前記駆動部材に連結され、前記ナットは前記ボールねじを囲んで設けられて前記移動部材に対して固定される請求項5から10の何れか1つに記載の着陸装置。
  12. 前記駆動機構はリニアモーターを含み、前記リニアモーターは、前記固定機構に設けられる固定子と、摺動可能に前記固定子に設けられている可動子と、を含み、前記可動子は前記移動部材に対して固定され、前記リニアモーターは前記移動部材を駆動して前記固定機構に対して移動させる請求項5から11の何れか1つに記載の着陸装置。
  13. 前記駆動機構はシリンダーを含み、前記シリンダーの駆動端は前記移動部材に連結され、かつ前記移動部材を駆動して前記固定機構に対して移動させる請求項5から12の何れか1つに記載の着陸装置。
  14. 胴体と、2つの対向して設けられている支持ピンを含み、かつ前記胴体に設けられている着陸装置と、を含む、航空機であって、
    前記着陸装置は、
    2つの前記支持ピンが枢着され、かつ前記胴体に設けられている固定機構と、
    前記固定機構に設けられている駆動機構と、
    前記駆動機構に連結され、かつ前記駆動機構の駆動により前記固定機構から離れ、または前記固定機構に接近するように移動する移動部材と、を更に含み、
    前記駆動機構は前記移動部材により2つの前記支持ピンを駆動して前記固定機構に対して回動させており、2つの前記支持ピンは摺動可能に前記移動部材の両端に連結されている航空機。
  15. 前記着陸装置は前記支持ピンに連結されている摺動部材を更に含み、前記移動部材には案内溝が設けられ、前記摺動部材は突出して前記案内溝内に挿入され、かつ前記案内溝に沿って摺動する請求項14に記載の航空機。
  16. 前記着陸装置は2つの枢着部材を更に含み、各前記枢着部材の一端は前記固定機構に枢着し、他端は前記摺動部材に設けられており、
    各前記支持ピンは前記枢着部材により前記固定機構に枢着し、かつ前記枢着部材と前記摺動部材を通じて前記移動部材に摺動連結する請求項15に記載の航空機。
  17. 前記固定機構は、取付部材と、それぞれ前記取付部材の両端に設けられている2つの接続部材と、を含み、各前記枢着部材は前記接続部材に枢着され、前記駆動機構は前記取付部材に連結されており、前記移動部材は前記取付部材の近くに設けられ、かつ前記駆動機構の駆動により前記取付部材から離れ、または前記取付部材に接近する請求項16に記載の航空機。
  18. 前記固定機構は、支持部材と、前記支持部材に設けられている案内部材と、を含み、前記移動部材は摺動可能に前記案内部材を囲んで設けられ、前記駆動機構は前記支持部材に取り付けられ、かつ前記移動部材を駆動して前記案内部材に沿って摺動させる請求項14から17の何れか1つに記載の航空機。
  19. 前記固定機構は、取付部材と、それぞれ前記取付部材の両端に設けられている2つの接続部材と、を更に含み、各前記支持ピンは前記接続部材に枢着され、前記支持部材は前記取付部材に連結されており、前記案内部材は前記取付部材と垂直になり、前記移動部材は前記案内部材に沿って摺動して、前記取付部材から離れ、または前記取付部材に接近する請求項18に記載の航空機。
  20. 前記駆動機構は、駆動部材と、第1リンクと、第2リンクと、を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記第1リンクは前記駆動部材に設けられ、前記第2リンクの一端は前記第1リンクに枢着され、他端は前記移動部材に枢着される請求項19に記載の航空機。
  21. 前記支持部材は、前記取付部材に設けられる取付部と、それぞれ前記取付部の両端が突出して形成されている2つの支持部と、を含み、前記移動部材は前記2つの支持部の間に設けられ、前記駆動部材は前記2つの支持部のいずれか1つに取り付けられており、前記駆動機構は第3リンクと第4リンクを更に含み、前記第3リンクは前記2つの支持部の他の1つに回動可能に設けられ、前記第4リンクの一端は前記第3リンクに枢着され、他端は前記移動部材に枢着される請求項20に記載の航空機。
  22. 前記駆動機構は、駆動部材と、カムと、位置回復弾性部材と、を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記カムは前記駆動部材に設けられ、前記カムの周壁は前記移動部材に可動に当接し、前記位置回復弾性部材の一端は前記固定機構に連結され、他端は前記移動部材に連結されることにより、前記移動部材が移動するとき、常に前記カムの周壁に当接する請求項18から21の何れか1つに記載の航空機。
  23. 前記駆動機構は、駆動部材と、歯車と、ラックと、を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記歯車は前記駆動部材に設けられ、前記ラックは前記移動部材に対して固定して設けられて前記歯車と噛合する請求項18から22の何れか1つに記載の航空機。
  24. 前記駆動機構は、駆動部材と、ボールねじと、ナットと、を含み、前記駆動部材は前記固定機構に設けられ、前記ボールねじは前記駆動部材に連結され、前記ナットは前記ボールねじを囲んで設けられて前記移動部材に対して固定する請求項18から23の何れか1つに記載の航空機。
  25. 前記駆動機構はリニアモーターを含み、前記リニアモーターは、前記固定機構に設けられている固定子と、摺動可能に前記固定子に設けられている可動子と、を含み、前記可動子は前記移動部材に対して固定し、前記リニアモーターは前記移動部材を駆動して前記固定機構に対して移動させる請求項18から24の何れか1つに記載の航空機。
  26. 前記駆動機構はシリンダーを含み、前記シリンダーの駆動端は前記移動部材に連結され、かつ前記移動部材を駆動して前記固定機構に対して移動させる請求項18から25の何れか1つに記載の航空機。
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