JP6184265B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
前記走査信号線を駆動する走査信号線駆動部と、
前記映像信号線を駆動する映像信号線駆動部と、
前記走査信号線および前記映像信号線が配設され前記走査信号線駆動部から出力される走査信号が与えられる走査信号入力端子を有するアレイ基板と、前記アレイ基板に対向するように設けられた対向基板とからなり、前記走査信号入力端子から前記走査信号線に前記走査信号を伝達するための走査信号伝達配線が設けられた表示パネルと
を備え、
前記表示パネルの一辺側に、前記走査信号線駆動部および前記映像信号線駆動部の双方が設けられ、
前記走査信号伝達配線は、前記アレイ基板に配設されたアレイ基板側伝達配線と前記対向基板に配設された対向基板側伝達配線とによって構成され、
前記アレイ基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための第1のアレイ基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための第2のアレイ基板側コンタクト部とが形成され、
前記対向基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための、前記第1のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第1の対向基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための、前記第2のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第2の対向基板側コンタクト部とが形成され、
1つの列に対応する映像信号線は、奇数行目の画素電極に前記映像信号を供給するための第1の映像信号線と偶数行目の画素電極に前記映像信号を供給するための第2の映像信号線とによって構成され、
前記走査信号線駆動部は、2本ずつ前記走査信号線を駆動し、
前記映像信号線の延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線は、互いに近接する前記第1の映像信号線と前記第2の映像信号線との間の領域を覆うように配設されていることを特徴とする。
第2の発明は、映像信号を伝達するための映像信号線と、前記映像信号線と交差する走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点に対応して設けられた画素電極とを有する表示装置であって、
前記走査信号線を駆動する走査信号線駆動部と、
前記映像信号線を駆動する映像信号線駆動部と、
前記走査信号線および前記映像信号線が配設され前記走査信号線駆動部から出力される走査信号が与えられる走査信号入力端子を有するアレイ基板と、前記アレイ基板に対向するように設けられた対向基板とからなり、前記走査信号入力端子から前記走査信号線に前記走査信号を伝達するための走査信号伝達配線が設けられた表示パネルと
を備え、
前記表示パネルの一辺側に、前記走査信号線駆動部および前記映像信号線駆動部の双方が設けられ、
前記走査信号伝達配線は、前記アレイ基板に配設されたアレイ基板側伝達配線と前記対向基板に配設された対向基板側伝達配線とによって構成され、
前記アレイ基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための第1のアレイ基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための第2のアレイ基板側コンタクト部とが形成され、
前記対向基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための、前記第1のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第1の対向基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための、前記第2のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第2の対向基板側コンタクト部とが形成され、
前記アレイ基板は、前記走査信号線の近傍に前記走査信号線と平行になるように配設された補助容量線を有し、
前記走査信号線の延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線は、前記走査信号線と前記補助容量線との間の領域を覆うように配設されていることを特徴とする。
第3の発明は、映像信号を伝達するための映像信号線と、前記映像信号線と交差する走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点に対応して設けられた画素電極とを有する表示装置であって、
前記走査信号線を駆動する走査信号線駆動部と、
前記映像信号線を駆動する映像信号線駆動部と、
前記走査信号線および前記映像信号線が配設され前記走査信号線駆動部から出力される走査信号が与えられる走査信号入力端子を有するアレイ基板と、前記アレイ基板に対向するように設けられた対向基板とからなり、前記走査信号入力端子から前記走査信号線に前記走査信号を伝達するための走査信号伝達配線が設けられた表示パネルと
を備え、
前記表示パネルの一辺側に、前記走査信号線駆動部および前記映像信号線駆動部の双方が設けられ、
前記走査信号伝達配線は、前記アレイ基板に配設されたアレイ基板側伝達配線と前記対向基板に配設された対向基板側伝達配線とによって構成され、
前記アレイ基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための第1のアレイ基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための第2のアレイ基板側コンタクト部とが形成され、
前記対向基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための、前記第1のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第1の対向基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための、前記第2のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第2の対向基板側コンタクト部とが形成され、
前記第2のアレイ基板側コンタクト部および前記第2の対向基板側コンタクト部は、前記走査信号線と前記映像信号線と前記画素電極とが設けられている領域である表示領域に形成されていることを特徴とする。
前記走査信号線の延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線は、前記走査信号線の少なくとも一部を覆うように配設され、
前記映像信号線の延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線は、前記映像信号線の少なくとも一部を覆うように配設されていることを特徴とする。
前記対向基板には、光漏れを防止するためのブラックマトリクスが形成され、
前記ブラックマトリクスが前記対向基板側伝達配線として用いられていることを特徴とする。
前記ブラックマトリクスは、前記対向基板側伝達配線として機能する部分と前記対向基板側伝達配線として機能しない部分とに分割されていることを特徴とする。
全ての前記走査信号伝達配線の長さが同じであることを特徴とする。
全ての前記アレイ基板側伝達配線の長さが同じであって、全ての前記対向基板側伝達配線の長さが同じであることを特徴とする。
前記走査信号伝達配線に関し、前記アレイ基板側伝達配線の長さが長いほど前記対向基板側伝達配線の長さが短いことを特徴とする。
各走査信号伝達配線の幅を調整することによって、全ての前記走査信号伝達配線の時定数が等しくされていることを特徴とする。
前記走査信号線駆動部および前記映像信号線駆動部は、前記表示パネルの四辺のうちの前記走査信号線に平行な一辺側に設けられていることを特徴とする。
前記表示パネルは、背景を透過状態にしつつ画像を表示することができることを特徴とする。
また、「ダブルソース駆動」と呼ばれる駆動方法を採用している表示装置において、互いに近接する2本の映像信号線の間のスペースを覆うように、対向基板上に対向基板側伝達配線が配設される。これにより、それら2本の映像信号線の間のスペースの存在に起因する光漏れが抑制される。
上記第2の発明によれば、走査信号線を駆動する走査信号線駆動部および映像信号線を駆動する映像信号線駆動部の双方が、表示パネルの一辺側に配置される。このような構成において、対向基板上に、走査信号線駆動部から出力される走査信号を走査信号線に伝達するための走査信号伝達配線(対向基板側伝達配線)が設けられる。このため、走査信号伝達配線のために従来必要とされていた配線領域が不要となる。このように、従来よりも額縁領域を削減することが可能となる。詳しくは、表示パネルの三辺において額縁領域を極めて狭くすることが可能となる。以上より、従来よりも額縁を顕著に小さくした表示装置が実現される。
また、走査信号線と補助容量線との間のスペースの存在に起因する光漏れが抑制される。
上記第3の発明によれば、走査信号線を駆動する走査信号線駆動部および映像信号線を駆動する映像信号線駆動部の双方が、表示パネルの一辺側に配置される。このような構成において、対向基板上に、走査信号線駆動部から出力される走査信号を走査信号線に伝達するための走査信号伝達配線(対向基板側伝達配線)が設けられる。このため、走査信号伝達配線のために従来必要とされていた配線領域が不要となる。このように、従来よりも額縁領域を削減することが可能となる。詳しくは、表示パネルの三辺において額縁領域を極めて狭くすることが可能となる。以上より、従来よりも額縁を顕著に小さくした表示装置が実現される。
また、対向基板側伝達配線と走査信号線とを電気的に接続するためのコンタクト部が表示領域内に設けられる。このため、走査信号線の両端部にはコンタクト部を設ける必要がない。従って、走査信号線の両端部の額縁領域をほぼなくすことが可能となる。以上より、表示装置に関し、コンタクト部が表示パネルの二辺近傍に設けられる構成に比べて、更に額縁領域を狭くすることが可能となる。
<1.1 概略構成>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の機能構成を示すブロック図である。この液晶表示装置は、機能的には、表示制御回路300とゲートドライバ(走査信号線駆動部)310とソースドライバ(映像信号線駆動部)320と表示部400とによって構成されている。表示部400には、複数本のソースバスライン(映像信号線)SLと複数本のゲートバスライン(走査信号線)GLとが配設されている。また、表示部400には、複数本のゲートバスラインGLと1対1で対応するように複数本の補助容量ラインCsが配設されている。さらに、表示部400には、画素を形成する複数個の画素形成部4が設けられている。各画素形成部4には、対応する交差点を通過するゲートバスラインGLにゲート端子が接続されると共に当該交差点を通過するソースバスラインSLにソース端子が接続されたスイッチング素子であるTFT(薄膜トランジスタ)40と、そのTFT40のドレイン端子に接続された画素電極41と、画素電極41と共通電極44とによって形成される液晶容量42と、画素電極41と補助容量ラインCsとによって形成される補助容量43とが含まれている。共通電極44は、全ての画素形成部4に共通的に設けられている。また、液晶容量42と補助容量43とによって画素容量が構成されている。なお、図2における表示部400内には、1つの画素形成部4に対応する構成要素のみを示している。
次に、本実施形態における配線構造について説明する。なお、本明細書においては、説明の便宜上、表示部400には4×4個の画素形成部4が設けられているものと仮定する。
図4は、TFT基板100の配線構造について説明するための平面模式図である。このTFT基板100には、4本のゲートバスラインGLと8本のソースバスラインSLとが配設されている。図4から把握されるように、本実施形態においては、奇数行目の画素電極41は左側を通過するソースバスラインSLから駆動用映像信号が供給され、偶数行目の画素電極41は右側を通過するソースバスラインSLから駆動用映像信号が供給される。このような構成により、本実施形態においては、「ダブルソース駆動」などと呼ばれる駆動方法が採用されている。1〜4行目のゲートバスラインを符号GL1〜GL4で表し、1〜8列目のソースバスラインを符号SL1〜SL8で表すと、ゲートバスラインGL1〜GL4およびソースバスラインSL1〜SL8は図5に示すように駆動される。このようにして、任意のフレームにおいて、隣り合う2つの画素の極性は常に逆になっている。なお、図4の各画素電極41には、或るフレームにおける画素の極性を示している(図7,図8,図18,図20,図21,図25,図31,図33,図34,図37,および図39も同様)。
図6は、対向基板200の配線構造について説明するための平面模式図である。図6に示すように、対向基板200には、走査信号を伝達するための配線(以下、「対向基板側伝達配線」という。)23と、アレイ基板側伝達配線15と対向基板側伝達配線23とを電気的に接続するためのコンタクト部21と、対向基板側伝達配線23とゲートバスラインGLとを電気的に接続するためのコンタクト部22とが設けられている。コンタクト部21は、TFT基板100上のコンタクト部13に対向するように設けられている。コンタクト部22は、TFT基板100上のコンタクト部14に対向するように設けられている。コンタクト部21とコンタクト部22とは、対向基板側伝達配線23によって電気的に接続されている。この対向基板側伝達配線23は、コンタクト部21に与えられた走査信号をコンタクト部22に伝達するための配線として機能する。本実施形態においては、コンタクト部21によって第1の対向基板側コンタクト部が実現され、コンタクト部22によって第2の対向基板側コンタクト部が実現されている。なお、図6では、共通電極44の図示を省略している。
図1は、或る1本のゲートバスラインGLに走査信号を供給するための構成要素を示す、TFT基板100および対向基板200の概略斜視図である。また、図7は、TFT基板100と対向基板200とを貼り合わせた状態を示す平面模式図である。図1および図7から把握されるように、TFT基板100と対向基板200とが貼り合わせられることにより、アレイ基板側伝達配線15,コンタクト部13,コンタクト部21,対向基板側伝達配線23,コンタクト部22,およびコンタクト部14を介して、ゲートドライバ接続端子12とゲートバスラインGLとが電気的に接続される。これにより、ゲートドライバ接続端子12に与えられた走査信号は、「アレイ基板側伝達配線15、コンタクト部13、コンタクト部21、対向基板側伝達配線23、コンタクト部22、コンタクト部14、ゲートバスラインGL」という順序で伝達される。このようにして、本実施形態においては、ゲートドライバ310からTFT基板100のゲートドライバ接続端子12に与えられた走査信号が対向基板200を経由してゲートバスラインGLに供給される。
次に、図11〜図14を参照しつつ、本実施形態における対向基板側伝達配線23の配設状態について説明する。図4で図示を省略していた補助容量ラインCsの存在や各配線の太さを考慮すると、表示部400内は図11に示すような構成となっている。なお、図11では、右側に配置された画素電極に駆動用映像信号を供給するソースバスラインに符号SLaを付し、左側に配置された画素電極に駆動用映像信号を供給するソースバスラインに符号SLbを付している。また、ソースバスラインSLa,SLbとTFT40のソース端子とを接続するためのコンタクト部に符号49を付している。本実施形態においては、ソースバスラインSLaによって第1の映像信号線が実現され、ソースバスラインSLbによって第2の映像信号線が実現されている。
本実施形態によれば、表示部400内のゲートバスラインGLを駆動するゲートドライバ310および表示部400内のソースバスラインSLを駆動するソースドライバ320の双方は、液晶パネル5の一辺側、詳しくは従来よりソースドライバ320が配置されている側に配置される。このような構成において、対向基板200上に、ゲートドライバ310から出力される走査信号をゲートバスラインGLに伝達するための配線(対向基板側伝達配線23)が設けられている(図1参照)。このため、走査信号伝達配線のために従来技術において必要とされていた配線領域(図17で符号83で示す領域)(図42で符号99L,99Rで示す領域)が不要となる。このようにして、図17に示すように、従来技術と比較して額縁領域を削減することが可能となる。詳しくは、液晶パネル5の三辺において額縁領域を極めて狭くすることが可能となる。これにより、従来と比較して、液晶表示装置が小型化される。以上より、本実施形態によれば、従来よりも額縁を顕著に小さくした液晶表示装置を提供することが可能となる。
以下、上記第1の実施形態の変形例について説明する。
上記第1の実施形態においては、「ダブルソース駆動」などと呼ばれる駆動方法が採用されている。このため、図5に示したように、ゲートバスラインGLは2行ずつ駆動される。このことを考慮すると、TFT基板100上において各奇数行目のゲートバスラインとその次の行のゲートバスライン(すなわち、偶数行目のゲートバスライン)とが互いに接続された構成(本変形例の構成)を採用することもできる。
上記第1の実施形態においては、「ダブルソース駆動」などと呼ばれる駆動方法が採用されていた。しかしながら、本発明はこれに限定されず、ゲートバスラインGLを1本ずつ駆動する通常の駆動方法が採用されている構成(本変形例の構成)にも本発明を適用することができる。
<2.1 概要>
図26は、カラーフィルタを用いた一般的な液晶表示装置における液晶パネルの対向基板200の概略断面図である。図26に示すように、ガラス基板69上にカラーフィルタとしての着色層(赤色の着色層70R,緑色の着色層70G,および青色の着色層70B)が形成され、着色層の上層にオーバーコート層72および共通電極44として機能するITO膜66が順次に形成されている。ここで、隣接する着色層の間には、隣接する画素間からの光漏れを防止するためのブラックマトリクス71と呼ばれる遮光層が形成されている。本実施形態においては、このブラックマトリクス71が、走査信号伝達配線(対向基板側伝達配線23)として用いられる。なお、本実施形態はカラーフィルタを用いた液晶表示装置を例に挙げて説明しているが、カラーフィルタを用いない液晶表示装置においても、対向基板200上にブラックマトリクス71が形成される。従って、カラーフィルタを用いない液晶表示装置についても、ブラックマトリクス71を走査信号伝達配線(対向基板側伝達配線23)として用いることができる。
図27は、図11に本実施形態におけるブラックマトリクス71を追加した図である。ゲートバスラインGLの延びる方向に着目すると、ブラックマトリクス71は、ゲートバスラインGLと補助容量ラインCsとの間の領域を覆うように形成されている。また、ソースバスラインSLの延びる方向に着目すると、ブラックマトリクス71は、ソースバスラインSLaとソースバスラインSLbとの間の領域を覆うように形成されている。
本実施形態によれば、ブラックマトリクス71が走査信号伝達配線(対向基板側伝達配線23)として用いられるので、対向基板200上に新たな配線を設ける必要がない。従って、従来とほぼ同様の製造プロセスで、隣接する画素間からの光漏れを防止しつつ走査信号を伝達する機能を有する配線を対向基板200上に設けることが可能となる。これにより、従来とほぼ同様の製造プロセスで、従来よりも額縁を顕著に小さくすることが可能となる。
<3.1 概要>
ソースバスラインSLの一端側にゲートドライバ接続端子12が設けられた構成においては、ゲートバスラインGLの位置によって走査信号伝達配線の長さが異なる。例えば、上記第1の実施形態の構成(図4)においては、1行目のゲートバスラインGLに対応して設けられている走査信号伝達配線が最も短く、4行目のゲートバスラインGLに対応して設けられている走査信号伝達配線が最も長い。このように走査信号伝達配線の長さが異なると、抵抗値および容量値が異なる(すなわち、時定数が異なる)ので、駆動タイミングにずれが生じ、行毎に充電時間が異なることとなる。その結果、表示品位が低下する。従って、全ての走査信号伝達配線の長さが同じであることが好ましい。そこで、本実施形態においては、全ての走査信号伝達配線の時定数を等しくするために、全ての走査信号伝達配線の長さが同じになるように各走査信号伝達配線が配設されている。なお、ここでの「同じ」という意味には、全ての走査信号伝達配線の長さが完全に一致することのみならず、全ての走査信号伝達配線の長さがほぼ一致することも含まれる。
図31は、本実施形態におけるTFT基板100の配線構造について説明するための平面模式図である。なお、図31には、TFT基板100の一部のみを示している(図32〜図39についても同様)。図31から把握されるように、TFT基板100については、上記第1の実施形態における構成(図4参照)と同様の構成となっている。
本実施形態によれば、TFT基板100上の全てのアレイ基板側伝達配線15の長さが同じになっており、かつ、対向基板200上の全ての対向基板側伝達配線23の長さが同じになっている。従って、全ての走査信号伝達配線の長さが同じになっている。このため、全ての走査信号伝達配線の時定数が等しくなっている。これにより、走査信号伝達配線間の時定数の差に起因して行毎に充電時間が異なることが抑制される。以上より、表示品位を低下させることなく従来よりも額縁を顕著に小さくした液晶表示装置を提供することが可能となる。また、全ての行の充電時間を等しくするための駆動タイミングの調整が不要となる。
上記第3の実施形態においては、TFT基板100上の全てのアレイ基板側伝達配線15の長さが同じになっていたが、本発明はこれに限定されない。例えば図34に示すように、TFT基板100に配設されるアレイ基板側伝達配線15の長さを調整することによって、全ての走査信号伝達配線の時定数を等しくするようにしても良い。
<4.1 概要>
上記第1〜第3の実施形態においては、対向基板側伝達配線23とゲートバスラインGLとを電気的に接続するためのコンタクト部14,22は、液晶パネル5の二辺近傍(ゲートバスラインGLの端部近傍)に設けられていた。しかしながら、本発明はこれに限定されず、上記コンタクト部14,22が表示領域内(画素内)に設けられる構成(本実施形態の構成)を採用することもできる。
図37は、本実施形態におけるTFT基板100の配線構造について説明するための平面模式図である。図38は、本実施形態における対向基板200の配線構造について説明するための平面模式図である。図37および図38に示すように、本実施形態においては、対向基板側伝達配線23とゲートバスラインGLとを電気的に接続するためのコンタクト部14,22が表示領域内(画素内)に設けられている。コンタクト部14,22以外の構成については、上記第1の実施形態と同様である。なお、本実施形態においては、TFT基板100と対向基板200とを貼り合わせた状態を示す平面模式図は、図39に示すようなものとなる。
本実施形態によれば、対向基板側伝達配線23とゲートバスラインGLとを電気的に接続するためのコンタクト部14,22が、上記第1の実施形態とは異なり、表示領域内(画素内)に設けられている。このため、ゲートバスラインGLの両端部にはコンタクト部14,22を設ける必要がない。従って、ゲートバスラインGLの両端部の額縁領域をほぼなくすことが可能となる。以上より、液晶表示装置に関し、コンタクト部14,22が液晶パネル5の二辺近傍に設けられる構成に比べて、更に額縁領域を狭くすることが可能となる(超狭額縁化が可能となる)。
近年、背景を透過状態にしつつ画像表示を行うことのできる表示装置(画面の向こう側を見ることができる表示装置)の開発が進められている。このような表示装置は「透明ディスプレイ」,「シースルーディスプレイ」などと呼ばれている。このような透明ディスプレイに関しては、デザイン性が重視される。この点を考慮すると、額縁領域ができるだけ狭いことが好ましい。そこで、上記第1〜第4の実施形態に係る表示装置を透明ディスプレイとして採用しても良い。
本発明は上記各実施形態および上記各変形例に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を施すことができる。例えば、画素の構造やゲートバスラインGLおよびソースバスラインSLの駆動方法は特に限定されない。
本発明に係る表示装置として、以下に記す構成が考えられる。
映像信号を伝達するための映像信号線SLと、前記映像信号線SLと交差する走査信号線GLと、前記映像信号線SLと前記走査信号線GLとの交差点に対応して設けられた画素電極41とを有する表示装置であって、
前記走査信号線GLを駆動する走査信号線駆動部310と、
前記映像信号線SLを駆動する映像信号線駆動部320と、
前記走査信号線GLおよび前記映像信号線SLが配設され前記走査信号線駆動部310から出力される走査信号が与えられる走査信号入力端子12を有するアレイ基板100と、前記アレイ基板100に対向するように設けられた対向基板200とからなり、前記走査信号入力端子12から前記走査信号線GLに前記走査信号を伝達するための走査信号伝達配線が設けられた表示パネル5と
を備え、
前記表示パネル5の一辺側に、前記走査信号線駆動部310および前記映像信号線駆動部320の双方が設けられ、
前記走査信号伝達配線は、前記アレイ基板100に配設されたアレイ基板側伝達配線15と前記対向基板200に配設された対向基板側伝達配線23とによって構成され、
前記アレイ基板100には、前記アレイ基板側伝達配線15と前記対向基板側伝達配線23とを電気的に接続するための第1のアレイ基板側コンタクト部13と、前記対向基板側伝達配線23と前記走査信号線GLとを電気的に接続するための第2のアレイ基板側コンタクト部14とが形成され、
前記対向基板200には、前記アレイ基板側伝達配線15と前記対向基板側伝達配線23とを電気的に接続するための、前記第1のアレイ基板側コンタクト部13に対向するように設けられた第1の対向基板側コンタクト部21と、前記対向基板側伝達配線23と前記走査信号線GLとを電気的に接続するための、前記第2のアレイ基板側コンタクト部14に対向するように設けられた第2の対向基板側コンタクト部22とが形成されていることを特徴とする、表示装置。
前記走査信号線GLの延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線23は、前記走査信号線GLの少なくとも一部を覆うように配設され、
前記映像信号線SLの延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線23は、前記映像信号線SLの少なくとも一部を覆うように配設されていることを特徴とする、付記1に記載の表示装置。
1つの列に対応する映像信号線SLは、奇数行目の画素電極41に前記映像信号を供給するための第1の映像信号線SLaと偶数行目の画素電極41に前記映像信号を供給するための第2の映像信号線SLbとによって構成され、
前記走査信号線駆動部310は、2本ずつ前記走査信号線GLを駆動し、
前記映像信号線SLの延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線23は、互いに近接する前記第1の映像信号線SLaと前記第2の映像信号線SLbとの間の領域を覆うように配設されていることを特徴とする、付記1に記載の表示装置。
前記アレイ基板100は、前記走査信号線GLの近傍に前記走査信号線GLと平行になるように配設された補助容量線Csを有し、
前記走査信号線GLの延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線23は、前記走査信号線GLと前記補助容量線Csとの間の領域を覆うように配設されていることを特徴とする、付記1に記載の表示装置。
前記対向基板200には、光漏れを防止するためのブラックマトリクス71が形成され、
前記ブラックマトリクス71が前記対向基板側伝達配線23として用いられていることを特徴とする、付記1に記載の表示装置。
前記ブラックマトリクス71は、前記対向基板側伝達配線23として機能する部分と前記対向基板側伝達配線23として機能しない部分とに分割されていることを特徴とする、付記5に記載の表示装置。
全ての前記走査信号伝達配線の長さが同じであることを特徴とする、付記1に記載の表示装置。
全ての前記アレイ基板側伝達配線15の長さが同じであって、全ての前記対向基板側伝達配線23の長さが同じであることを特徴とする、付記7に記載の表示装置。
前記走査信号伝達配線に関し、前記アレイ基板側伝達配線15の長さが長いほど前記対向基板側伝達配線23の長さが短いことを特徴とする、付記7に記載の表示装置。
各走査信号伝達配線の幅を調整することによって、全ての前記走査信号伝達配線の時定数が等しくされていることを特徴とする、付記1に記載の表示装置。
前記第2のアレイ基板側コンタクト部14および前記第2の対向基板側コンタクト部22は、前記走査信号線GLと前記映像信号線SLと前記画素電極41とが設けられている領域である表示領域に形成されていることを特徴とする、付記1に記載の表示装置。
前記走査信号線駆動部310および前記映像信号線駆動部320は、前記表示パネル5の四辺のうちの前記走査信号線GLに平行な一辺側に設けられていることを特徴とする、付記1に記載の表示装置。
前記表示パネル5は、背景を透過状態にしつつ画像を表示することができることを特徴とする、付記1から付記12までのいずれかに記載の表示装置。
5…液晶パネル
11…ソースドライバ接続端子
12…ゲートドライバ接続端子
13,14…TFT基板側のコンタクト部
15…アレイ基板側伝達配線
21,22…対向基板側のコンタクト部
23…対向基板側伝達配線
40…TFT
41…画素電極
44…共通電極
50…透明ディスプレイ
60…FPC(フレキシブル回路基板)
71…ブラックマトリクス
100…TFT基板
200…対向基板
300…表示制御回路
310…ゲートドライバ
320…ソースドライバ
400…表示部
GL…ゲートバスライン
SL…ソースバスライン
Cs…補助容量ライン
Claims (12)
- 映像信号を伝達するための映像信号線と、前記映像信号線と交差する走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点に対応して設けられた画素電極とを有する表示装置であって、
前記走査信号線を駆動する走査信号線駆動部と、
前記映像信号線を駆動する映像信号線駆動部と、
前記走査信号線および前記映像信号線が配設され前記走査信号線駆動部から出力される走査信号が与えられる走査信号入力端子を有するアレイ基板と、前記アレイ基板に対向するように設けられた対向基板とからなり、前記走査信号入力端子から前記走査信号線に前記走査信号を伝達するための走査信号伝達配線が設けられた表示パネルと
を備え、
前記表示パネルの一辺側に、前記走査信号線駆動部および前記映像信号線駆動部の双方が設けられ、
前記走査信号伝達配線は、前記アレイ基板に配設されたアレイ基板側伝達配線と前記対向基板に配設された対向基板側伝達配線とによって構成され、
前記アレイ基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための第1のアレイ基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための第2のアレイ基板側コンタクト部とが形成され、
前記対向基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための、前記第1のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第1の対向基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための、前記第2のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第2の対向基板側コンタクト部とが形成され、
1つの列に対応する映像信号線は、奇数行目の画素電極に前記映像信号を供給するための第1の映像信号線と偶数行目の画素電極に前記映像信号を供給するための第2の映像信号線とによって構成され、
前記走査信号線駆動部は、2本ずつ前記走査信号線を駆動し、
前記映像信号線の延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線は、互いに近接する前記第1の映像信号線と前記第2の映像信号線との間の領域を覆うように配設されていることを特徴とする、表示装置。 - 映像信号を伝達するための映像信号線と、前記映像信号線と交差する走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点に対応して設けられた画素電極とを有する表示装置であって、
前記走査信号線を駆動する走査信号線駆動部と、
前記映像信号線を駆動する映像信号線駆動部と、
前記走査信号線および前記映像信号線が配設され前記走査信号線駆動部から出力される走査信号が与えられる走査信号入力端子を有するアレイ基板と、前記アレイ基板に対向するように設けられた対向基板とからなり、前記走査信号入力端子から前記走査信号線に前記走査信号を伝達するための走査信号伝達配線が設けられた表示パネルと
を備え、
前記表示パネルの一辺側に、前記走査信号線駆動部および前記映像信号線駆動部の双方が設けられ、
前記走査信号伝達配線は、前記アレイ基板に配設されたアレイ基板側伝達配線と前記対向基板に配設された対向基板側伝達配線とによって構成され、
前記アレイ基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための第1のアレイ基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための第2のアレイ基板側コンタクト部とが形成され、
前記対向基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための、前記第1のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第1の対向基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための、前記第2のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第2の対向基板側コンタクト部とが形成され、
前記アレイ基板は、前記走査信号線の近傍に前記走査信号線と平行になるように配設された補助容量線を有し、
前記走査信号線の延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線は、前記走査信号線と前記補助容量線との間の領域を覆うように配設されていることを特徴とする、表示装置。 - 映像信号を伝達するための映像信号線と、前記映像信号線と交差する走査信号線と、前記映像信号線と前記走査信号線との交差点に対応して設けられた画素電極とを有する表示装置であって、
前記走査信号線を駆動する走査信号線駆動部と、
前記映像信号線を駆動する映像信号線駆動部と、
前記走査信号線および前記映像信号線が配設され前記走査信号線駆動部から出力される走査信号が与えられる走査信号入力端子を有するアレイ基板と、前記アレイ基板に対向するように設けられた対向基板とからなり、前記走査信号入力端子から前記走査信号線に前記走査信号を伝達するための走査信号伝達配線が設けられた表示パネルと
を備え、
前記表示パネルの一辺側に、前記走査信号線駆動部および前記映像信号線駆動部の双方が設けられ、
前記走査信号伝達配線は、前記アレイ基板に配設されたアレイ基板側伝達配線と前記対向基板に配設された対向基板側伝達配線とによって構成され、
前記アレイ基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための第1のアレイ基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための第2のアレイ基板側コンタクト部とが形成され、
前記対向基板には、前記アレイ基板側伝達配線と前記対向基板側伝達配線とを電気的に接続するための、前記第1のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第1の対向基板側コンタクト部と、前記対向基板側伝達配線と前記走査信号線とを電気的に接続するための、前記第2のアレイ基板側コンタクト部に対向するように設けられた第2の対向基板側コンタクト部とが形成され、
前記第2のアレイ基板側コンタクト部および前記第2の対向基板側コンタクト部は、前記走査信号線と前記映像信号線と前記画素電極とが設けられている領域である表示領域に形成されていることを特徴とする、表示装置。 - 前記走査信号線の延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線は、前記走査信号線の少なくとも一部を覆うように配設され、
前記映像信号線の延びる方向に着目したとき、前記対向基板側伝達配線は、前記映像信号線の少なくとも一部を覆うように配設されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記対向基板には、光漏れを防止するためのブラックマトリクスが形成され、
前記ブラックマトリクスが前記対向基板側伝達配線として用いられていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記ブラックマトリクスは、前記対向基板側伝達配線として機能する部分と前記対向基板側伝達配線として機能しない部分とに分割されていることを特徴とする、請求項5に記載の表示装置。
- 全ての前記走査信号伝達配線の長さが同じであることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示装置。
- 全ての前記アレイ基板側伝達配線の長さが同じであって、全ての前記対向基板側伝達配線の長さが同じであることを特徴とする、請求項7に記載の表示装置。
- 前記走査信号伝達配線に関し、前記アレイ基板側伝達配線の長さが長いほど前記対向基板側伝達配線の長さが短いことを特徴とする、請求項7に記載の表示装置。
- 各走査信号伝達配線の幅を調整することによって、全ての前記走査信号伝達配線の時定数が等しくされていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記走査信号線駆動部および前記映像信号線駆動部は、前記表示パネルの四辺のうちの前記走査信号線に平行な一辺側に設けられていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記表示パネルは、背景を透過状態にしつつ画像を表示することができることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項に記載の表示装置。
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