JP6183408B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents
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印刷業界では、高品質化だけでなくコストダウンや納期短縮が厳しく求められており、デザイン確定から本機印刷の開始に至るまで、デジタルデータの利用が進んでいる。例えば、印刷物製作のワークフローは、入稿データの作成、DDCP(Direct Digital Color Proofing)による校正、CTP(Computer To Plate)による刷版制作、及び本機印刷の順に工程が進行し、入稿データを確定するために行うDDCP校正作業でも、電子メールによるデジタルデータの送付が頻繁に行われている。
前記DDCP校正作業では、デジタルデータを電子メールで受領した校正者やデザイン発注者がコンピュータ画面上で校正作業や確認作業を行うだけでなく、実際に用紙に印刷を行って校正や確認を行うことがある。この場合の出力方式には、インクジェット方式、トナー方式、熱転写方式、あるいは網点方式などが用いられているが、白地にカラー画像を配置した印刷においては、最も廉価なインクジェット方式では、必ずしも満足な出力品質を得ることができないという問題があった。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
本発明方法の別の好ましい態様においては、第2の液体吐出手段による記録位置を、記録位置確認機構によって決定する。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、前記非白色パターン層が、カラー層又は黒色ないし灰色層である。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、透明フィルム基材の表面上に設けた非白色パターン層の全体を覆うように白色ベタ塗り層を設ける。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、前記白色ベタ塗り層用の白色インク組成物が、着色剤として中空ポリマー微粒子又は多孔質無機顔料を含有する。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、インク受容層を有する長尺状フィルム基材を用いる。
また、本発明の記録方法においては、1つの長尺状フィルム基材を、2つのインクジェットプリンタに連続的に案内して、白色ベタ塗り層と非白色パターン層とを印刷するので、白色ベタ塗り層の印刷位置と非白色パターン層の印刷位置とを高精度に合わせることができる。
本発明方法においては、前記の各インク受容層を設けたフィルム基材を用いることができる。
ロール11から矢印Bの方向に巻き戻されて供給される長尺状フィルム基材12は、適当な搬送手段によって第1のインクジェットプリンタ13に案内される。第1のインクジェットプリンタ13内では、プリンタヘッド14から白色インク組成物(又は非白色インク組成物、例えば、カラーインク組成物)が長尺状フィルム基材12の表面上に吐出されて、白色ベタ塗り層(又は非白色パターン層)が形成される。湿潤状態の白色ベタ塗り層(又は非白色パターン層)を担持した長尺状フィルム基材12は、適当な搬送手段によって乾燥室15に案内され、乾燥室15で白色ベタ塗り層(又は非白色パターン層)が乾燥される。こうして乾燥された白色ベタ塗り層(又は乾燥非白色パターン層)を担持した長尺状フィルム基材12は、適当な搬送手段によって第2のインクジェットプリンタ21に案内される。第2のインクジェットプリンタ21内では、プリンタヘッド22から非白色インク組成物(又は白色インク組成物)が乾燥白色ベタ塗り層(又は乾燥非白色パターン層)の上から長尺状フィルム基材12の表面に吐出されて、非白色パターン層(又は白色ベタ塗り層)が形成される。こうして、長尺状フィルム基材12の片側表面上に、白色ベタ塗り層と非白色パターン層とからなる印刷ユニットが連続的に形成される。続いて、適当な搬送手段によって切断手段25に案内され、各印刷ユニットを含む領域毎に切断され、所望の印刷物26を得ることができる。なお、切断手段25の代わりに、巻取ロールを設けて、切断工程を実施するまで長尺状で保存することもできる。
ロール11から矢印Bの方向に巻き戻されて供給される長尺状フィルム基材12は、適当な搬送手段によって第1のインクジェットプリンタ13に案内される。第1のインクジェットプリンタ13内では、プリンタヘッド14から白色インク組成物(又は非白色インク組成物、例えば、カラーインク組成物)が長尺状フィルム基材12の一方の表面12a上に吐出されて、白色ベタ塗り層(又は非白色パターン層)が形成される。湿潤状態の白色ベタ塗り層(又は非白色パターン層)を担持した長尺状フィルム基材12は、適当な搬送手段によって乾燥室15に案内され、乾燥室15で白色ベタ塗り層(又は非白色パターン層)が乾燥される。こうして乾燥された白色ベタ塗り層(又は乾燥非白色パターン層)を一方の表面12a上に担持した長尺状フィルム基材12は、適当な搬送手段によって第2のインクジェットプリンタ21に案内される。第2のインクジェットプリンタ21内では、乾燥白色ベタ塗り層(又は乾燥非白色パターン層)を担持する前記表面12aとは反対側の表面12bに、プリンタヘッド22から非白色インク組成物(又は白色インク組成物)が吐出されて、非白色パターン層(又は白色ベタ塗り層)が形成される。こうして、長尺状フィルム基材12の両側表面上に、白色ベタ塗り層と非白色パターン層とからなる印刷ユニットが連続的に形成される。続いて、適当な搬送手段によって巻取ロール28に輸送され、切断工程を実施するまで長尺状で保存する。なお、巻取ロール28の代わりに、切断手段を設けて各印刷ユニットを含む領域毎に切断することもできる。
出力機として、インクジェットプリンタPX7500〔セイコーエプソン(株)社製〕を2台用意し、それぞれを上下に並べて配置した。上方のインクジェットプリンタをカラー印刷用とし、下方のインクジェットプリンタを白出力用として用いた。上方のインクジェットプリンタには、純正カラーインクカートリッジを装填した。下方のインクジェットプリンタのブラックインク用カートリッジに、白インクカートリッジを挿入した。白インクとしては、特許第3639479号公報の実施例8に記載の白インクを用いた。記録媒体には、ロールに巻回したインクジェット用透明フィルム〔セイコーエプソン(株)製〕を用いた。
まず、上方インクジェットプリンタによって通常のカラー印刷を行い、そのロール先端をそのまま下方インクジェットプリンタに接続し、カラー印刷の記録層が乾燥したことを確認した後に、白インクを出力した。上方インクジェットプリンタでカラー印刷を行う際に、画像の左上に当たる部分に位置確認用パターンの記録を行った。下方インクジェットプリンタにはヘッドキャリッジ部に位置確認センサーを設け、カラー出力の際に記録した位置確認パターンを読み取り、白出力の出力位置を認識した上で、白ベタ出力を行った。
Claims (8)
- 樹脂フィルムである長尺状基材の表面上に、白色ベタ塗り層と非白色パターン層とからなる印刷ユニットを、液体吐出手段により記録する方法であって、
前記基材は透明であり、第1の液体吐出手段によって非白色パターン層を設け、その非白色パターン層の乾燥工程の後に、その非白色パターン層の上から、非白色パターン層の全体を覆うように第2の液体吐出手段によって白色ベタ塗り層を設け、
前記白色ベタ塗り層の単位面積当たりのインク吐出量が、前記非白色パターン層の単位面積当たりのインク吐出量よりも多く、
前記白色ベタ塗層は、白色インク組成物として白色顔料を含有する水系インク組成物を用いて設けたものであり、
前記非白色パターン層は、非白色インク組成物として染料または顔料を含有する水系インク組成物を用いて設けたものであり、
前記乾燥工程は、加熱または風乾により行われる、
インクジェット記録方法。 - 複数の印刷ユニットを、それらが相互に離間された状態で連続的に記録する、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 第2の液体吐出手段による記録位置を、記録位置確認機構によって決定する、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記非白色パターン層が、カラー層又は黒色ないし灰色層である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記非白色インク組成物が、黒色インク組成物、灰色インク組成物、シアンインク組成物、マゼンタインク組成物、イエローインク組成物、ライトシアンインク組成物、ライトマゼンタインク組成物、レッドインク組成物、グリーンインク組成物、ブルーインク組成物の何れかである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記白色ベタ塗り層用の白色インク組成物が、着色剤として中空ポリマー微粒子又は多孔質無機顔料を含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- インク受容層を有する前記基材を用いる、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記白色インク組成物が白色顔料として、無機白色顔料、有機白色顔料、白色の中空ポリマー微粒子の少なくとも何れかを含有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
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