JP6180733B2 - 光熱変換性再生セルロース繊維、その製造方法及び繊維構造物 - Google Patents

光熱変換性再生セルロース繊維、その製造方法及び繊維構造物 Download PDF

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Description

本発明は、光熱変換性再生セルロース繊維、その製造方法及び繊維構造物に関する。さらに詳しくは、特定の無機添加物を含有するレーヨン繊維、その製造方法及び繊維構造物に関する。
再生セルロースを用いたレーヨン繊維は、ビスコース法、銅アンモニア法、溶剤紡糸法など様々な方法で製造されることが知られている。レーヨン繊維は基質がセルロースであるため、それ自体は吸湿発熱することが知られている。近年、吸湿発熱以外にも熱線放射繊維や光熱変換繊維が提案されている。
特許文献1には、体積抵抗率が30〜500Ω・cmのn型半導体として、例えばアルミニウム等の金属をドーピングさせた導電性酸化亜鉛を繊維に含ませることが提案されている。特許文献2〜3には、ポリエステル繊維内に金属酸化物系無機粒子を練り込むことが提案されている。また、特許文献4には、芯鞘構造のポリエステル複合繊維において、芯成分に無機粒子を練り込むことが提案されている。特許文献5には、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性繊維に特定の粒径の酸化亜鉛粉末を練り込むことが提案されている。
特開2000−154419号公報 特開2006−307383号公報 特開2008−075184号公報 特開2003−027337号公報 特許第4228856号公報
しかし、特許文献1では発熱時の温度差が0.3〜0.6℃といった微差であり、人間が感じられる温度差は約0.5℃であり、それほど高い発熱は期待できない。また、特許文献2〜5では、ベースが熱可塑性樹脂であるため、粒子の水分散液を使用できず乾燥粒子(ドライ粉体)を使用しなければならないことから、微粒子状態で繊維内に分散させることは困難であり、紡糸性の低下と強伸度が低くなるという問題があった。また、特許文献1〜5の合成繊維は、無機粒子を多量に含有させると繊維強度が低下するため、無機粒子の添加量が制限されて十分な熱線吸収能が得られないという問題があった。さらに、特許文献3又は特許文献5の繊維は、熱線を積極的に反射させる、すなわち熱線遮蔽効果を有する繊維であるため、十分な蓄熱・保温性を備えるものではなかった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、光熱変換性粒子を微粒子状態で繊維内に分散させることができ、高い光熱変換機能を有する再生セルロース繊維、その製造方法及び繊維構造物を提供する。さらに、制電特性は良好であり、色調、風合いなどの特性は通常の再生セルロース繊維と大差がない光熱変換性再生セルロース繊維、その製造方法及び繊維構造物を提供する。
本発明の光熱変換性再生セルロース繊維は、繊維内に熱線吸収能を有する光熱変換性粒子を含む再生セルロース繊維であって、前記光熱変換性粒子は、BET比表面積が5〜120m2/gの範囲内であり、粉体抵抗が30Ωcm未満である粒子を分散状態で含み、前記光熱変換性粒子に加えて、他の粒子を含み、粒子の全体質量に対して、光熱変換性粒子20〜80質量%及び他の粒子20〜80質量%を含み、前記他の粒子が、スチレン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群から選ばれる有機の粒子、並びに/或いは、酸化チタン、酸化ジルコニウム及びケイ酸ジルコニウムからなる群から選ばれる無機の粒子であることを特徴とする。

本発明の光熱変換性再生セルロース繊維の製造方法は、前記の光熱変換性再生セルロース繊維の製造方法であって、BET比表面積が5〜120m2/gの範囲内であり、粉体抵抗が30Ωcm未満である光熱変換性粒子と、他の粒子を含む水分散液を調製し、セルロースを含むビスコース原液に、前記水分散液を混合して紡糸用ビスコース液を調製し、前記紡糸用ビスコース液をノズルより押し出して紡糸し、凝固再生することを特徴とする。
本発明の繊維構造物は、前記の光熱変換性再生セルロース繊維を含むものである。
本発明は、再生セルロース繊維に所定のBET比表面積及び粉体抵抗を満たす光熱変換性粒子を分散状態で存在させることにより、即効性のある高い光熱変換機能を有する再生セルロース繊維を提供できる。また、本発明は、制電特性が良好であり、色調、風合いなどの特性は通常のレーヨン繊維と大差のない光熱変換性再生セルロース繊維を提供できる。とくに太陽光(なかでも近赤外線)によって速効で暖かくなる繊維を提供できる。太陽光によって暖かくなる繊維は、下着、中着、外着、マフラー、ストール、帽子、耳掛け、手袋等の衣類製品、壁紙、障子紙、カーペット、カーテン等のインテリア製品、毛布、布団カバー、シーツ、枕カバー等の寝具等に有用である。
本発明の製造方法は、所定のBET比表面積及び粉体抵抗を満たす光熱変換性粒子の水分散液を調製し、セルロースを含むビスコース原液に、前記水分散液を混合して紡糸用ビスコース液を調製し、前記紡糸用ビスコース液をノズルより押し出して紡糸し、凝固再生することにより、光熱変換性粒子を微分散した状態で再生セルロース繊維に存在させることができる。これにより、即効性のある高い光熱変換機能を有する再生セルロース繊維を提供できる。また、色調も良好で、制電特性も良好である光熱変換性再生セルロース繊維を提供できる。
本発明の繊維構造物は、再生セルロース繊維自体の肌に優しい性能に加えて、太陽光線を受けて発熱する機能により直ぐさま暖かくなる性能を付与できる。
図1は本発明の一参考例における光熱変換性レーヨン繊維の断面を示す透過光学顕微鏡写真(倍率640倍)である。 図2は本発明の一実施例における蓄熱性試験方法を示す説明図である。 図3は参考例6の実験1における蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図4は参考例6の実験2における蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図5は参考例6の実験3における蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図6は参考例6の実験4における蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図7は参考例6の実験5における蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図8は本発明の参考例6の実験6における蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図9は本発明の参考例1(繊維A)、参考例2(繊維C)、及び比較例1(繊維E)における近赤外線吸収率の結果を示すグラフである。 図10は本発明の参考例1(繊維A)、参考例4(繊維G)、参考例5(繊維H)、及び比較例1(繊維E)の蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図11は本発明の参考例1(繊維A)、実施例(繊維B)、実施例(繊維I)、比較例1(繊維E)、及び比較例3(繊維K)の蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図12は本発明の参考例1(繊維A)、実施例(繊維J)、比較例1(繊維E)、及び比較例4(繊維L)の蓄熱性試験の結果を示す温度変化グラフである。 図13は本発明の一実施例における光熱変換性レーヨン繊維の側面を示す透過光学顕微鏡写真(倍率320倍)である。 図14は本発明の他の一実施例における光熱変換性レーヨン繊維の側面を示す透過光学顕微鏡写真(倍率320倍)である。
本発明は、再生セルロース繊維内に所定の熱線吸収能を有する光熱変換性粒子を含む。近赤外線の波長(780〜2100nm)をセルロース繊維中に練り込まれた光熱変換性粒子が吸収することで、セルロース分子内で粒子が振動することにより、熱を持ち、発熱効果が得られる。このようにするには、例えば、前記粒子の水分散液を、セルロースを含むビスコース原液に混合して紡糸用ビスコース液とし、この紡糸用ビスコース液をノズルより押し出して湿式紡糸することにより得ることができる。これにより前記粒子は、水分散液中で微分散された状態のままか、それに近い状態で繊維内に存在する。繊維へ練り込まれた光熱変換性粒子は、繊維内部にほぼ均等に分散しており、繊維側面からでも光学顕微鏡などを使えば確認できる。
前記光熱変換性粒子は、BET比表面積が5〜120m2/gの範囲内であることが好ましい。この範囲であると、高い熱線吸収性と光熱変換性が得られる。前記BET比表面積は、JIS R 1626で規定されているBET比表面積法に従って測定する。好ましいBET比表面積は、5〜110m2/gの範囲内であり、より好ましくは、20〜100m2/gの範囲内である。さらに好ましい範囲は、70〜90m2/gである。
前記光熱変換性再生セルロース繊維内に前記光熱変換性粒子を単独で含有させる場合、前記光熱変換性粒子が1〜15質量%の範囲で存在しているのが好ましく、より好ましくは1.5〜15質量%の範囲であり、さらに好ましくは2〜10質量%の範囲である。この範囲であると、さらに高い熱線吸収性と光熱変換性が得られる。また、再生セルロースであると、合成樹脂と比較して多くの光熱変換性粒子を含有させても、繊維強度の劣化などが低く、セルロースは合成樹脂と比較して水分を多く含むので、この水分により熱を一部溜め込む性質を有していることから、蓄熱性をより効率よく発揮することができる。前記光熱変換性再生セルロース繊維内に前記光熱変換性粒子と後述する他の粒子を併用して含有させる場合、光熱変換性粒子は0.5〜10質量%の範囲で存在しているのが好ましく、より好ましくは1〜8質量%の範囲であり、さらに好ましくは1.5〜5質量%の範囲である。
前記光熱変換性粒子のBET比表面積と、前記光熱変換性粒子の繊維内の含有率の積は、0.5〜3.5の範囲が好ましい。前記の範囲であれば、さらに高い熱線吸収性と光熱変換性が得られる。前記光熱変換性粒子のBET比表面積と繊維内の含有率の積は、繊維内の粒子のトータル比表面積に相当する値である。例えば、前記粒子のBET比表面積が5m2/gであり、繊維内の含有率が10質量%の場合、その積は5×0.1=0.5となる。加えて、一般に繊維内に無機粒子を添加すると色相が低下するが、前記光熱変換性粒子のBET比表面積と繊維内の含有率の積が前記範囲であると、熱線吸収性及び光熱変換性と色相の両方の特性を両立できる。すなわち、比表面積が大きい粒子を用いることにより、光が当たる面積が増加し、高効率で光熱変換することができる一方、粒子の含有量が多いと、繊維の色相が粒子の色相に影響されることから、粒子の比表面積と粒子の含有率の最適化により、熱線吸収性及び光熱変換性と色相の両方の特性を両立できる。
前記光熱変換性粒子の粉体抵抗は、30Ωcm未満が好ましい。より好ましい粉体抵抗は1〜20Ωcmであり、さらにより好ましくは2〜15Ωcmである。なお、粒子の粉体抵抗は、粉体を9.807MPaで押し付けた圧粉体での電気抵抗値(Ωcm)を求める。粒子の粉体抵抗は、本来は電気の導電性を評価する指標として用いられるが、本発明においては、光から変換された熱の伝導性を表す指標として用いる。また、粉体抵抗が30Ωcm未満を満たすことにより、繊維の制電性も良好となり、冬季の乾燥状態で使用しても静電気の帯電が少なくなり、不快感を減少できる。特に、アクリル繊維やウールなど帯電性の高い素材と併用すると、繊維構造物としたときの保温性が向上し、好ましい。
前記光熱変換性粒子の粒子径については、乾燥粒子で提供される場合、電子顕微鏡写真法により測定される平均一次粒子径(50%粒子径)は、0.005〜0.5μmであることが好ましい。より好ましくは、0.01〜0.3μmである。一方、前記光熱変換性粒子が水分散液で提供される場合、レーザー回折光散乱法で測定される平均二次粒子径(50%粒子径)は、0.05〜0.8μmであることが好ましい。より好ましくは、0.07〜0.4μmである。粒子径がかかる範囲内にあると、光の散乱効果が小さく、高い熱線吸収性と光熱変換性が得られる。
前記光熱変換性粒子は、例えば、下記(1)、下記(2)、炭化ジルコニウム、炭化チタン、及び酸化錫からなる群から選ばれる少なくとも一つの粒子であることが好ましい。これらの中でも、下記(1)及び下記(2)から選ばれる少なくとも一つの粒子であることがより好ましい。
(1)酸化錫にアンチモンをドーピングさせた微粒子(Sn02/Sbドープ)。
(2)酸化チタンにアンチモンドープ酸化錫を被覆した微粒子(Ti02,Sn02/Sbドープ)。
前記(1)及び(2)粒子の粒子径については、前記(1)粒子(酸化錫にアンチモンがドーピングした微粒子、以下「ATO粒子」ともいう)は、乾燥粒子における平均一次粒子径が0.005〜0.1μmであることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.05μmである。また、前記(1)粒子は、水分散液における平均二次粒子径が0.05〜0.5μmであることが好ましく、より好ましくは0.07〜0.2μmである。本発明に用いられるATO粒子は、透明性が高い粒子であり、粉体抵抗が低く導電性が高いので、このような微粒子が、例えば繊維内において1質量%のような少量の含有量(含有率)であっても、十分な熱線吸収性及び光熱変換性が得られる。また、ATO粒子は透明性の高い粒子なので、繊維中での光の反射が少ないので、光の吸収性が高いといえる。好ましいATO粒子の含有量は、単独で含有する場合、対セルロースで(セルロースに対して)1〜15質量%であり、より好ましくは1.5〜15質量%であり、さらに好ましくは2〜10質量%である。後述する他の粒子と併用して混合する場合、ATO粒子は0.5〜10質量%が好ましく、より好ましくは1〜8質量%の範囲であり、さらに好ましくは1.5〜5質量%の範囲である。
前記(2)粒子(酸化チタンにアンチモンドープ酸化錫を被覆した微粒子、以下「Ti/ATO粒子」ともいう)は、乾燥粒子における平均一次粒子径が0.01〜0.5μmであることが好ましく、より好ましくは0.02〜0.3μmである。また、前記(2)粒子は、水分散液における平均二次粒子径が0.02〜0.8μmであることが好ましく、より好ましくは0.03〜0.4μmである。本発明に用いられるTi/ATO粒子は、酸化チタンがベース粒子であるため白色調の色調を付与でき、可視光透過性が下げられて透け防止性が高い。好ましいTi/ATO粒子の含有量は、単独で含有する場合、セルロースに対して1〜15質量%であり、より好ましくは1.5〜15質量%であり、さらに好ましくは2〜10質量%である。後述する他の粒子と併用して混合する場合、Ti/ATO粒子は0.5〜10質量%が好ましく、より好ましくは1〜8質量%の範囲であり、さらに好ましくは1.5〜5質量%の範囲である。
前記ATO粒子における好ましいBET比表面積の範囲は、光熱変換性及び色相を考慮して50〜120m2/gであり、より好ましくは60〜100m2/gであり、さらに好ましくは70〜90m2/gである。一方、Ti/ATO粒子における好ましいBET比表面積の範囲は、光熱変換性及び色相を考慮して5〜50m2/gであり、より好ましくは6〜40m2/gであり、さらに好ましくは6〜10m2/gである。
前記ATO粒子における好ましい粉体抵抗の範囲は、光熱変換性及び制電性を考慮して1〜25Ωcmであり、より好ましくは1〜10Ωcmであり、さらにより好ましくは2〜5Ωcmである。前記Ti/ATO粒子における好ましい粉体抵抗の範囲は、光熱変換性及び制電性を考慮して1〜25Ωcmであり、より好ましくは1〜10Ωcmであり、さらに好ましくは2〜5Ωcmである。
前記光熱変換性再生セルロース繊維は、原綿100質量%の水流交絡不織布(目付60g/m2)にしたときの近赤外線平均透過率が20%以下、近赤外線平均反射率が40%以下、可視光線平均透過率が20%以上であることが好ましい。より好ましくは、近赤外線平均透過率は15%以下、近赤外線平均反射率は35%以下、可視光線平均透過率は30%以上である。
可視光線は波長380〜780nm、近赤外線は波長780〜2100nmの範囲で示す。可視光線透過率、近赤外線透過率、及び近赤外線反射率は、繊維の光熱変換性(蓄熱性)を示す指標として用いることができる。可視光線透過率が低いと、繊維中の粒子による遮蔽効果により透過が減少する。一方、繊維中に粒子が多くなるので、繊維自体の強度不足につながる恐れがある。近赤外線透過率及び近赤外線反射率は、光が繊維にあたった時に反射、透過、吸収が起こることから、上述した範囲にすることにより、光の吸収割合が高く、ひいては熱変換性が高くなる。
前記光熱変換性粒子として、ATO粒子を用いた場合、Ti/ATO粒子を用いた場合に比べ透明性が高い導電性粒子であるため、光の散乱効果を受けないので、再生セルロース繊維中の粒子がより多くの赤外線領域の光線を吸収し、熱に変換しており、長波長側(1500〜2100nmあたり)での吸収率が高い傾向にある。
一般に物体の透過率、反射率、吸収率を加えた値は100%になると言われることから、本発明の光熱変換性再生セルロース繊維は、原綿100質量%の水流交絡不織布(目付60g/m2)にしたとき、近赤外線吸収率は、波長1500〜2100nmの範囲で50%以上であることが好ましい。より好ましい近赤外線吸収率は、60%以上である。特に、本発明では所定の平均粒子径及び粉体抵抗を有するATO粒子を用いると、波長が長くなるほど近赤外吸収率が高くなり、好ましい。
本発明の光熱変換性再生セルロース繊維は、前記した光熱変換性粒子以外に、他の粒子を含有しても良い。繊維中に光熱交換性粒子及び他の粒子を併存させることにより、蓄熱性がより向上する傾向にあり、好ましい。繊維中に光熱交換性粒子及び他の粒子が存在する状態では、光熱交換性粒子は発熱体としての役割を果たし、他の粒子が繊維中から熱が放出される(放熱される)のを防止する役割を果たすものと推定される。他の粒子としては、例えば、有機の粒子及び/又は無機の粒子であることが好ましい。有機の粒子としては、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂などの粒子が挙げられる。無機の粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化ジルコニウム、ケイ酸ジルコニウムなどの粒子が挙げられる。
前記光熱変換性再生セルロース繊維が、ビスコース法による再生セルロース繊維の場合、他の粒子は、耐酸及び/又は耐アルカリの粒子であることが好ましい。例えば、pH1以下の強酸及び/又はpH13以上の強アルカリ雰囲気に耐性を有する粒子であることが好ましい。或いは、他の粒子は、ビスコースに溶解するか、又はビスコース中で異物形成しない粒子であることが好ましい。具体的には、他の粒子の耐酸性は、10%硫酸水溶液に約1〜3質量%の粒子を添加し、溶液中の粒子の状態を観察することで確認できる。同様に、他の粒子の耐アルカリ性は、6%水酸化ナトリウム溶液に、約1〜3質量%の粒子を添加し、耐酸性と同様にして確認できる。
本発明の効果をより高めるには、他の粒子が放熱防止性及び/又は低熱伝導性を有する粒子であることが好ましい。このような粒子が光熱変換性粒子とともに繊維に含まれると、光熱変換性粒子により繊維内部に蓄えられた熱を他の粒子の存在により繊維の外部へ放熱しにくくなると推定される。低熱伝導性の粒子の場合、30W/(m・K)以下の熱伝導率を有する粒子であることが好ましい。
また、本発明の効果をより高めるには、他の粒子は、平均一次粒子径が1μm以下であることが好ましく、より好ましくは平均二次粒子径が1μm以下であり、さらにより好ましくは平均二次粒子径が0.5μm以下である。或いは、他の粒子は、一次粒子径が0.7μm以下の粒子が30%以上であることが好ましく、より好ましくは二次粒子径が0.7μm以下の粒子が30%以上であり、さらにより好ましくは二次粒子径が0.4μm以下の粒子が30%以上である。上記範囲内の粒子径を有する他の粒子が光熱変換性粒子とともに繊維に含まれると、光熱変換性粒子により繊維内部に蓄えられた熱を他の粒子の存在により繊維の外部へ放熱しにくくなると推定される。上記他の粒子の一次粒子径、平均一次粒子径(50%粒子径)は、電子顕微鏡写真法により測定することができる。上記他の粒子の二次粒子径、平均二次粒子径(50%粒子径)は、レーザー回折光散乱法で測定することができる。
また、蓄熱性と繊維強度の両立の観点から、前記光熱変換性再生セルロース繊維内における他の粒子の含有量は0.5〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましく、さらに好ましくは1〜5質量%であり、特に好ましくは1〜3質量%である。
光熱変換性粒子と他の粒子を併用する場合、その混合率は、粒子の全体質量に対して、光熱変換性粒子20〜80質量%及び他の粒子20〜80質量%であることが好ましい。より好ましくは、光熱変換性粒子25〜70質量%、他の粒子30〜75質量%である。混合率を上記範囲内とすることにより、光熱変換性機能を繊維に付与しつつ、繊維強度も実用に耐えうるものとなり、しかも他の粒子により光熱変換性粒子を単独で繊維内へ存在させた場合よりも蓄熱効果をより高めることが出来る。
本発明の光熱変換性再生セルロース繊維は、さらに、紫外線吸収剤等の機能剤を含んでも良い。
次に、本発明の光熱変換性再生セルロース繊維の製造方法について説明する。再生セルロースに前記所定のBET比表面積及び粉体抵抗を満たす光熱変換性粒子を含有させる方法として、公知の再生セルロース製造方法を用いることができる。例えば、ビスコースレーヨンであれば、光熱変換性粒子の水分散液を調製し、セルロースを含むビスコース原液に、前記水分散液を混合して紡糸用ビスコース液を調製し、前記紡糸用ビスコース液をノズルより押し出して紡糸し、凝固再生することにより、光熱変換性粒子を微分散した状態で再生セルロース繊維内に存在させることができる。また、光熱変換性粒子と他の粒子を含む水分散液を調製し、セルロースを含むビスコース原液に、前記水分散液を混合して紡糸用ビスコース液を調製し、前記紡糸用ビスコース液をノズルより押し出して紡糸し、凝固再生することにより、光熱変換性粒子及び他の粒子を微分散した状態で再生セルロース繊維内に存在させることができる。
セルロースを含むビスコース原液としては、セルロースが7〜10質量%、水酸化ナトリウムが5〜8質量%、二硫化炭素が2〜3.5質量%のビスコース原液を調製して用いるとよい。このとき、必要に応じて、エチレンジアミン4酢酸(EDTA)、二酸化チタンなどの添加剤を使用することもできる。調製したセルロースを含むビスコース原液に、前記光熱変換性粒子を含む水分散液、或いは光熱変換性粒子と他の粒子を含む水分散液を混合して紡糸用ビスコース液を調製する。紡糸用ビスコース液の温度は19〜23℃に保持するのが好ましい。前記紡糸用ビスコース液において、前記光熱変換性粒子を単独で含む場合、前記光熱変換性粒子の添加量はセルロースに対して1〜15質量%であることが好ましく、1.5〜15質量%であることがより好ましく、2〜10質量%であることがさらに好ましい。前記紡糸用ビスコース液において、前記光熱変換性粒子と他の粒子を併用して含む場合、前記光熱変換性粒子の添加量はセルロースに対して0.5〜10質量%であることが好ましく、1〜8質量%であることがより好ましく、1.5〜5質量%であることがさらに好ましい。また、前記紡糸用ビスコース液において、前記他の粒子の添加量はセルロースに対して0.5〜15質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましく、1〜5質量%であることがさらに好ましく、1〜3質量%であることが特に好ましい。前記光熱変換性粒子と他の粒子の混合率は、粒子の全体質量に対して、光熱変換性粒子20〜80質量%及び他の粒子20〜80質量%であることが好ましい。より好ましくは、光熱変換性粒子25〜70質量%、他の粒子30〜75質量%である。
紡糸浴(ミューラー浴)としては、硫酸を95〜130g/リットル、硫酸亜鉛を10〜17g/リットル、芒硝を290〜370g/リットルを含む紡糸浴を用いることが好ましい。より好ましい硫酸濃度は、100〜120g/リットルである。また、紡糸浴は、温度を45〜60℃とすることが好ましい。紡糸条件として、本発明の再生セルロース繊維(レーヨン繊維)は、通常の円形ノズルを用いて製造することができる。異形ノズルを用いることもできる。紡糸ノズルの選定は、目的とする生産量にもよるが、直径0.05〜0.12mmの円形ノズルを1000〜20000ホール有するものが好ましい。
前記紡糸ノズルを用いて、上記で得られた紡糸用ビスコース液を紡糸浴中に押し出して紡糸し、凝固再生させる。紡糸速度は35〜70m/分の範囲が好ましい。また、延伸率は39〜50%が好ましい。ここで延伸率とは、延伸前の長さを100%としたとき、延伸後の長さが何%伸びたかを示すものである。倍率で示すと、延伸前が1、延伸後は1.39〜1.50倍となる。
上記のようにして得られたレーヨン繊維糸条を所定の長さにカットし、精練処理を行う。精練工程は、通常の方法で、熱水処理,水硫化処理、漂白、酸洗い、及び油剤付与の順で行うとよい。
その後、必要に応じて圧縮ローラーや真空吸引等の方法で余分な油剤、水分を繊維から除去した後、乾燥処理を施して本発明のレーヨン繊維を得ることができる。
本発明の再生セルロース繊維は、繊度が0.3〜6.0dtexであることが好ましい。より好ましくは0.6〜4.0dtexであり、さらに好ましくは0.9〜3.3dtexである。繊度が0.3dtex未満であると、延伸時に単繊維切れが発生しやすい傾向にある。繊度が6.0dtexを越えると、衣料用途には向かなくなる恐れがある。しかし、カーペット等のインテリア製品用であれば6.0dtexを越える太繊度の繊維でも使用できる。
本発明の再生セルロース繊維は、長繊維状(例えば、トウ、フィラメント、不織布等)、短繊維状(例えば、湿式抄紙用原綿、エアレイド不織布用原綿、カード用原綿等)の形態で提供され、繊維構造物を形成することが好ましい。前記繊維構造物としては、例えば、トウ、フィラメント、紡績糸、中綿(詰め綿)、紙、不織布及び織編物等が好ましい。本発明の繊維構造物は、前記再生セルロース繊維内に光熱変換性粒子が含まれているが、風合いは良好である。本発明の繊維構造物において、他の繊維と併用する場合は、前記再生セルロース繊維は繊維構造物全体質量に対して5質量%以上含有させることが好ましい。より好ましくは10質量%以上である。また、他の繊維と併用する場合で衣料など色相を考慮する用途では、前記再生セルロース繊維の含有量は繊維構造物全体質量に対して50質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましく、さらに好ましくは20質量%以下である。
本発明の繊維構造物として、例えば、紡績糸とした場合、前記再生セルロース繊維単独、又はその他の再生セルロース繊維、コットン、麻、ウール、アクリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタン等の他の繊維と混紡、複合することが好ましい。このような紡績糸は、例えば織編物に加工されて衣料等に用いることができる。特に、他の繊維との好ましい組合せとしては、例えば、発熱性衣料では本発明の再生セルロース繊維を50〜5質量%とコットン、麻、ウール、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)等のポリエステル、ナイロン6等のポリアミド、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリウレタン等の少なくとも一つの他の繊維と混合して用いることができる。特には、アクリル繊維及び/又はコットン繊維を混合して用いるとよい。
本発明の繊維構造物として、例えば、不織布とした場合、前記再生セルロース繊維単独、又はその他の再生セルロース繊維、コットン、麻、ウール、アクリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタン等の他の繊維と混綿して用いることができる。不織布の形態としては、例えば、湿式不織布(湿式抄紙)、エアレイド不織布、水流交絡不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。
以下、図面を用いて説明する。図1は本発明の一参考例における光熱変換性レーヨン繊維(繊維A)の断面を示す光学顕微鏡写真(倍率640倍)である。図13は、本発明の一実施例における光熱変換性レーヨン繊維(繊維I)側面を示す光学顕微鏡写真(倍率320倍)である。図14は、本発明の一実施例における光熱変換性レーヨン繊維(繊維J)側面を示す光学顕微鏡写真(倍率320倍)である。図1、図13、図14から光熱変換性粒子はセルロース中にほぼ均一に微分散されていることがわかる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。なお、下記の実施例で添加量を単に%と表記した場合は、質量%を意味する。
(測定方法)
(1)比表面積
JIS R 1626で規定されているBET比表面積法に従って測定した。
(2)平均一次粒子径、平均二次粒子径
水分散液で提供される前記(1)の酸化錫にアンチモンをドープした粒子(ATO粒子)は、レーザー回折光散乱法により、50%粒子径(平均二次粒子径)を測定した。なお、平均二次粒子径の測定には、(株)堀場製作所製のレーザー回折/散乱式粒子分布測定装置「LA−950S2」を使用した。他の粒子の50%粒子径(平均二次粒子径)も同様に測定した。
乾燥粒子で提供される前記(2)の酸化チタンにアンチモンドープ酸化錫を被覆した粒子(Ti/ATO粒子)は、電子顕微鏡写真法により、50%粒子径(平均一次粒子径)を測定した。他の粒子の50%粒子径(平均一次粒子径)も同様に測定した。
(3)粉体抵抗
粉体を9.807MPaで押し付けた圧粉体での電気抵抗値(Ωcm)を測定した。
(4)繊維の色相
繊維の白度は、JIS Z 8722にて定義されている拡散照明垂直受光方式に準拠したMINOLTA製「CR310」を用いて、3回の発光し、その際の白度をJIS Z 8729に規定されている「L***表色系」に従って測定した。
ハンター白色度は、L*値、a*値、b*値から計算し、下記式を用いて算出した。
ハンター白色度:W(白色度)=100−√〔(100−L*)+(a*2+b*2)〕
原綿のハンター白色度が80以上のものをA、80未満60以上をB、60未満をCとした。
(5)繊維物性
繊度、乾湿強伸度の測定はJIS L 1015に準じた試験で行った。
(6)繊維の元素分析
繊維の元素分析は、ICP発光分析装置(島津製作所製、品名「ICPS−7510」を用いて行った。
(7)繊維の元素含有量測定
繊維の元素含有量は、蛍光X線分析を用いて測定した。蛍光X線分析は、島津製作所製の蛍光X線分析装置「LAB CENTER XRF−1700」を用いて、FP法による理論計算により測定した。この測定装置の概略と測定条件は、次のとおりであった。
(i)測定装置の概略
測定元素範囲 4Be〜92U
X線管 4kw薄窓,Rhターゲット
分光素子 LiF,PET,Ge,TAP,SX
1次X線フィルタ 4種自動交換(Al,Ti,Ni,Zr)
視野制限絞り 5種自動交換(直径1,3,10,20,30mmφ)
検出器 シンチレーションカウンタ(重元素)、プロポーショナルカウンタ(軽元素 )
(ii)測定条件
管電圧−管電流 40kw−95mA
(iii)測定サンプル
測定サンプルとして、繊維のカットファイバーを用いた。照射面は直径10mmで厚 み数mmに調整し、上方から照射して下方に透過させて測定した。
(8)蓄熱性試験
蓄熱性は、図2に示す試験装置で測定した。蓄熱性測定サンプルとして所定の目付の不織布サンプルを用い、比較例1(レギュラーレーヨン)を用いた場合との温度差を測定し、下記の基準で評価した。
A 5℃以上
B 2℃以上5℃未満
C 2℃未満
図2は本発明の一実施例における蓄熱性試験方法を示す説明図である。この試験装置は一般財団法人日本化学繊維検査協会に置かれている。発泡スチロール製試料台1の上に平板2とその上に温度計3と、試料4を置き、試料押さえ5で試料を平らに設置した。試料台1の上面からL=50cmの高さの位置の照射ランプ6(岩崎電気社製、商品名「アイランプ」、PRS100V、500W)からスポットライトを照射した。照射時間20分間、放冷時間20分間、試験室の温度20℃±2℃とした。
(9)制電性試験
[摩擦帯電圧]
JIS L 1094−2008に準じた摩擦帯電圧試験(摩擦布:毛、たて)を20℃、40%RHの雰囲気で実施した。測定用サンプルとして、不織布サンプル(目付約100g/m2)を用いた。
摩擦帯電圧試験結果が比較例1(レギュラーレーヨン)に比べて下回ったものを○、レギュラーレーヨンと同じか上回ったものを×とした。
[表面漏えい抵抗]
JIS L 1094−2008の参考法に準じ、印加電圧1000V、20℃、40%RHの雰囲気下で測定した。測定用サンプルとして、不織布サンプル(目付約110g/m2)を用いた。
(10)光の透過率及び反射率測定
可視光及び近赤外線の平均反射率と平均透過率を測定した。使用機器は日本分光(株)製「V−570型分光高度計 ISN−470型積分球」であり、波長範囲は、可視光線380nm〜780nm、近赤外線780nm〜2100nmとした。測定用サンプルとして、不織布サンプル(目付60g/m2)を用いた。
参考例1、実施例1、参考例2〜3、比較例1、2)
(1)繊維A
[ビスコース原液条件]
石原産業社製の透明導電性水分散体[製品名「SN−100D」、酸化錫にアンチモンをドーピングさせた微粒子(Sn02/Sbドープ)の水分散体でATO粒子の濃度30質量%]67質量%と、残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス社製、商品名「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへATO粒子の質量がセルロースに対して2質量%となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。原料ビスコースはセルロース含有量9.0質量%、水酸化ナトリウム含有量5.2質量%、セルロースに対して二硫化炭素32質量%を含むものを用いた。なお、「SN−100D」において、ATO粒子の比表面積は83.9m2/g、平均二次粒子径は0.109μm、粉体抵抗は4.0Ωcmであった。
[紡糸条件]
得られた紡糸用ビスコースを、2浴緊張紡糸法により、紡糸速度50m/分、延伸率44%で紡糸して、繊度1.4dtexの繊維を得た。第1浴(紡糸浴)は、硫酸115g/L、硫酸亜鉛13g/L、硫酸ナトリウム350g/L含むミューラー浴(50℃)を用いた。また、ビスコースを吐出する紡糸口金には、孔径0.06mmのホールを10692個有するノズルを用いた。紡糸中、単糸切れ等の不都合は生じず、混合ビスコースの紡糸性は良好であった。
[精練条件]
このようにして得られたビスコースレーヨンの糸条を、38mmにカットし、精練処理を行った。精練工程は、熱水処理後に水洗を行い、その後圧縮ローラーで余分な水分を繊維から落とした後、水硫化ソーダにて処理し、水洗後、圧縮ローラーで水分を落とした。次いで次亜塩素酸ソーダにて処理後、硫酸にて処理し、水洗、圧縮ローラーにて水分を落とし、油剤処理後、圧縮ローラーにて水分を落とし、乾燥処理(60℃、7時間)を施して、繊維A(参考例1)を得た。繊維Aを分析したところ、ICP(高周波プラズマ)発光分析装置での元素分析によると、Sbが523ppm、Snが3990ppmであり、蛍光X線分析装置での元素含有量測定によると、Sbが0.03質量%、Snが0.29質量%であった。
(2)繊維B
添加液として、石原産業製の透明導電性水分散体「SN−100D」(ATO粒子の濃度30質量%)11.1質量%と、堺化学工業製の酸化チタン(製品名「SA−14」、平均二次粒子径0.3μm)13.3質量%と、残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス株式会社製「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへATO粒子と酸化チタン粒子の合計質量がセルロースに対して10質量%(ATO粒子2質量%、酸化チタン粒子8質量%)となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。繊度を1.7dtexにした以外は紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維B(実施例)を得た。
(3)繊維C
添加液として、石原産業社製の白色導電性酸化チタン[商品名「ET−500W」、酸化チタンにアンチモンドープ酸化錫を被覆した微粒子(Ti02、Sn02/Sbドープ)、Ti/ATO粒子]20質量%と残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス株式会社製「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへTi/ATO粒子の質量がセルロースに対して10質量%となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。繊度を1.7dtexにした以外は紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維C(参考例2)を得た。なお、「ET−500W」において、Ti/ATO粒子の平均一次粒子径は0.254μm、粉体抵抗は3.5Ωcmであった。
(4)繊維D
添加液として、石原産業社製の白色導電性酸化チタン[製品名「ET−300W」、酸化チタンにアンチモンドープ酸化錫を被覆した微粒子(Ti02、Sn02/Sbドープ)、Ti/ATO粒子]20質量%と残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス株式会社製「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへTi/ATO粒子の質量がセルロースに対して10質量%となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。繊度を1.7dtexにした以外は紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維D(参考例3)を得た。なお、「ET−300W」において、Ti/ATO粒子の平均一次粒子径は0.038μm、粉体抵抗は20Ωcmであった。
(5)繊維E
原液である原料ビスコースになにも添加せずに、紡糸、精練、乾燥まで参考例1と同様に行い、繊維E(比較例1)を得た。
(6)繊維F
石原産業社製の白色導電性酸化チタン「ET−500W」に替えて表2に示す炭化ジルコニウム(ZrC)の黒色粉末を添加し繊度を1.7dtexにした以外は、参考例2と同様にして、繊維F(比較例2)を得た。
参考例4
添加液として、石原産業社製の透明導電性水分散体「SN−100D」(ATO粒子の濃度30質量%)67質量%と、残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス社製、商品名「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへATO粒子の質量がセルロースに対して1質量%となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維Gを得た。
参考例5
添加液として、石原産業社製の透明導電性水分散体「SN−100D」(ATO粒子の濃度30質量%)67質量%と、残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス社製、商品名「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへATO粒子の質量がセルロースに対して5質量%となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維Hを得た。
(実施例
添加液として、石原産業製の透明導電性水分散体「SN−100D」(ATO粒子の濃度30質量%)28質量%と、堺化学工業製の酸化チタン「SA−14」7.6質量%と、残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス株式会社製「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへATO粒子と酸化チタン粒子の合計質量がセルロースに対して3.8質量%(ATO粒子2質量%、酸化チタン粒子1.8質量%)となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維Iを得た。
(実施例
添加液として、石原産業製の透明導電性水分散体「SN−100D」(ATO粒子の濃度30質量%)28質量%と、ハクスイテック社製のケイ酸ジルコニウム(製品名「ミクロパックスS」、平均一次粒子径0.8μm)7.6質量%と、残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス株式会社製「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへATO粒子とケイ酸ジルコニウム粒子の合計質量がセルロースに対して3.8質量%(ATO粒子2質量%、ケイ酸ジルコニウム粒子1.8質量%)となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維Jを得た。
(比較例3)
添加液として、堺化学工業製の酸化チタン「SA−14」20質量%と残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス株式会社製「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへ酸化チタン粒子の質量がセルロースに対して1.8質量%となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維Kを得た。
(比較例4)
添加液として、ハクスイテック社製ケイ酸ジルコニウム「ミクロパックスS」20質量%と残余は水からなる混合液を卓上型ホモミキサー(プライミクス株式会社製「T.K.MHOMOMIXER MARKII」)で混合し水分散液を調製した。その水分散液を原料ビスコースへケイ酸ジルコニウム粒子の質量がセルロースに対して10質量%となるように添加し、混合機にて攪拌混合を行った。繊度を1.7dtexとしたこと以外は紡糸、精練、乾燥は参考例1と同様に行い、繊維Lを得た。
実施例、参考例及び比較例の繊維の物性、色相、元素分析を行い、その結果を下記表2、表3に示した。また、表2及び表3には、各繊維に含まれている光熱変換性粒子、及びその他の粒子の物性も併せて示した。
<不織布の作製>
アクリル繊維(東レ製「シルウォーム」、繊度1.1dtex、繊維長38mm)65質量%と、上記で得られた繊維A〜F(レーヨン繊維)のいずれを35質量%混綿し、カードウェブを作製した。次に、カードウェブの片面に対して、孔径0.13mmφ、孔ピッチ1mm間隔で配列されたノズルから3MPaの水圧で柱状水流を噴射し、再度同じ面に対して5MPaの水圧で柱状水流を噴射し、裏返して5MPaの水圧で柱状水流を噴射して、下記表1に示す目付の水流交絡不織布(レーヨン繊維35質量%)を作製した。また、上記で得られた繊維A〜E、繊維G〜Lを用い、繊維の構成をレーヨン繊維100質量%とし、不織布の目付を約100g/m2とした以外は、上記と同様の方法で水流交絡不織布(レーヨン繊維100質量%)を作製した。
得られた水流交絡不織布について、蓄熱性、制電性(摩擦帯電圧、表面漏えい抵抗)、可視光透過率、近赤外線反射率、近赤外線透過率を測定した。結果を下記の表1〜3に示した。なお、下記表1に示した蓄熱性のデータは、レーヨン繊維35質量%の不織布を用いたデータであった。下記表1〜表3において、「−」は、測定していないことを意味する。
表1〜3のとおり、本発明の実施例の繊維は、高い光熱変換機能を有し、制電特性は良好であり、色調、風合いなどの特性は通常のレーヨン繊維とほとんど変らない光熱変換性再生セルロース繊維であることが確認できた。
図1には、参考例1の繊維(繊維A)の断面の光学顕微鏡写真(倍率640倍)を示し、図13及び図14には、それぞれ、実施例の繊維(繊維I)及び実施例の繊維(繊維J)の側面の光学顕微鏡写真(倍率320倍)を示した。図1から、光熱変換性粒子がセルロース中にほぼ均一に微分散されていることが確認できた。また、図13及び図14から、光熱変換性粒子と他の粒子がセルロース中にほぼ均一に微分散されていることが確認できた。
図9に、本発明の参考例1(繊維A)、参考例2(繊維C)、及び比較例1(繊維E)における近赤外線吸収率の結果を示した。図9から分かるように、参考例の繊維は、近赤外線吸収率がレギュラーレーヨン繊維(比較例1の繊維E)より高かった。
図10に、本発明の参考例1(繊維A)、参考例4(繊維G)、参考例5(繊維H)、及び比較例1(繊維E)における蓄熱性試験の結果を示した。表2〜表3、及び図10から分かるように、光熱変換性粒子中の光熱変換性粒子の含有量が大きいほど、温度上昇が高く、蓄熱性に優れていた。なお、図10の蓄熱性試験の結果は、レーヨン繊維100質量%の不織布を用いた結果であった。以下、図11〜図12でも同様に、レーヨン繊維100質量%の不織布を用いた蓄熱性試験の結果を示した。
図11に、本発明の参考例1(繊維A)、実施例(繊維B)、実施例(繊維I)、比較例1(繊維E)、及び比較例3(繊維K)における蓄熱性試験の結果を示した。図12に、本発明の参考例1(繊維A)、実施例(繊維J)、比較例1(繊維E)、及び比較例4(繊維L)における蓄熱性試験の結果を示した。表2〜表3、図11〜図12から分かるように、光熱変換性粒子に加えて他の粒子を含むことにより、相乗効果があり、より蓄熱性に優れていた。また、他の粒子として、酸化チタンを用いた方が、より相乗効果に優れることが分かった。
参考例6
<実験1>
参考例1の繊維A(レーヨン繊維)35質量%とアクリル繊維(東レ製「シルウォーム」、繊度1.1dtex、繊維長38mm)65質量%を混合し、上述した不織布の作製のとおりに混綿不織布(目付150g/m2)を製造した。比較として参考例のレーヨン繊維に換えてレギュラーレーヨン繊維(比較例1の繊維E)を使用した混綿不織布を用いて蓄熱機能を評価した。その結果を図3に示した。参考例品は比較例品に比べて+14.8℃の温度上昇が認められた。
<実験2>
参考例1の繊維A(レーヨン繊維)35質量%と木材パルプ65質量%を混合し、湿式抄造して抄紙品(目付80g/m2)を作成した。比較として参考例のレーヨン繊維に換えてレギュラーレーヨン繊維(比較例1の繊維E)を使用した抄紙品を用いて蓄熱機能を評価した。その結果を図4に示した。参考例品は比較例品に比べて+11.4℃の温度上昇が認められた。
<実験3>
参考例1の繊維A(レーヨン繊維)100質量%の不織布(目付100g/m2)を反応性染料で染色してその染色品の蓄熱機能を評価した。その結果を図5に示した。参考例品は比較例品(繊維E)に比べていずれも有意差のある温度上昇が認められた。
<実験4>
参考例1の繊維A(レーヨン繊維)100質量%の不織布(目付100g/m2)をカチオン染料で染色してその染色品の蓄熱機能を評価した。その結果を図6に示した。参考例品は比較例品(繊維E)に比べて有意差のある温度上昇が認められた。
<実験5>
参考例1の繊維A(レーヨン繊維)100質量%のレーヨン繊維不織布(目付100g/m2)を漂白処理と洗濯試験して蓄熱機能を評価した。その結果を図7に示した。漂白処理及び洗濯試験しても蓄熱機能は変らなかった。なお、漂白処理はケイ酸ソーダ(1g/L)、苛性ソーダ(1g/L)、過酸化水素水(1g/L)の混合浴(浴比1:30)へ50分間(80〜90℃)の条件で行い、洗濯試験は炭酸ソーダ3%の浴(浴比1:100)へ120分(60℃)の条件で行った。
<実験6>
参考例1の繊維A(レーヨン繊維)の混率を図8に示すように換えた以外は、上述した不織布の作製とおりに混綿不織布(150g/m2)を製造した。比較として参考例のレーヨン繊維に換えてレギュラーレーヨン繊維(比較例1の繊維E)を使用した混綿不織布を用いて蓄熱機能を評価した。その結果を図8に示した。参考例品は比較例品に比べて+2.7℃〜+6.3℃の温度上昇が認められた。
以上、実験1〜6の結果から、本発明の光熱変換性レーヨン繊維は、高い蓄熱性を有するとともに、染色性、耐洗濯性について良好な性能が得られることが確認でき、紙、不織布、織編物などの繊維構造物に有用であることが確認できた。
本発明の光熱変換性再生セルロース繊維は、例えば、トウ、フィラメント、紡績糸、中綿(詰め綿)、紙、不織布、織編物などの繊維構造物に用いることができる。また、本発明の繊維構造物は、下着、中着、外着、マフラー、ストール、帽子、耳掛け、手袋等の衣類製品、壁紙、障子紙、カーペット、カーテン等のインテリア製品、毛布、布団カバー、シーツ、枕カバー等の寝具等に有用である。
1 試料台
2 平板
3 温度計
4 試料
5 試料押さえ
6 照射ランプ

Claims (9)

  1. 繊維内に熱線吸収能を有する光熱変換性粒子を含む再生セルロース繊維であって、
    前記光熱変換性粒子は、BET比表面積が5〜120m2/gの範囲内であり、粉体抵抗が30Ωcm未満である粒子を分散状態で含み、
    前記光熱変換性粒子に加えて、他の粒子を含み、粒子の全体質量に対して、光熱変換性粒子20〜80質量%及び他の粒子20〜80質量%を含み、
    前記他の粒子が、スチレン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群から選ばれる有機の粒子、並びに/或いは、酸化チタン、酸化ジルコニウム及びケイ酸ジルコニウムからなる群から選ばれる無機の粒子であることを特徴とする光熱変換性再生セルロース繊維。
  2. 前記光熱変換性再生セルロース繊維内に前記光熱変換性粒子が0.5〜10質量%の範囲で存在している請求項1に記載の光熱変換性再生セルロース繊維。
  3. 前記光熱変換性粒子の比表面積と前記光熱変換性粒子の繊維内の含有率の積が0.5〜3.5の範囲である請求項1又は2に記載の光熱変換性再生セルロース繊維。
  4. 前記光熱変換性粒子が下記(1)及び(2)から選ばれる少なくとも一つの粒子である請求項1〜3のいずれか1項に記載の光熱変換性再生セルロース繊維。
    (1)酸化錫にアンチモンをドーピングさせた微粒子(Sn02/Sbドープ)。
    (2)酸化チタンにアンチモンドープ酸化錫を被覆した微粒子(Ti02,Sn02/Sbドープ)。
  5. 前記他の粒子は平均一次粒子径が1μm以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の光熱変換性再生セルロース繊維。
  6. 前記光熱変換性再生セルロース繊維における他の粒子の含有量は0.5〜15質量%である請求項1〜のいずれか1項に記載の光熱変換性再生セルロース繊維。
  7. 前記光熱変換性再生セルロース繊維の原綿100質量%の水流交絡不織布(目付60g/m2)にしたときの近赤外線透過率が20%以下、近赤外線反射率が40%以下、可視
    光線透過率が20%以上である請求項1〜のいずれか1項に記載の光熱変換性再生セルロース繊維。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光熱変換性再生セルロース繊維を含む繊維構造物。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光熱変換性再生セルロース繊維の製造方法であって、
    BET比表面積が5〜120m2/gの範囲内であり、粉体抵抗が30Ωcm未満である光熱変換性粒子と、他の粒子を含む水分散液を調製し、
    セルロースを含むビスコース原液に、前記水分散液を混合して紡糸用ビスコース液を調製し、
    前記紡糸用ビスコース液をノズルより押し出して紡糸し、凝固再生することを特徴とする光熱変換性再生セルロース繊維の製造方法。
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