JP6180265B2 - 電気駆動機器を備える車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電気駆動機器を備える車両に関する。
従来において、例えば床下にバッテリを配置する電気自動車が知られている(特許文献1の請求項1、及び図1参照。)。
特開2013−060195号公報
従来においては、電気自動車の補機、例えばバッテリ等を、乗車空間の床下又は荷室等に配置することが多かった。特にバッテリについては、車両の構造部品とは異なり、バッテリの積載空間に合わせた形状に成形したバッテリモジュールを製造可能である。
しかしながら、電気自動車用のバッテリはその容積が大きいので、形状を変形しただけでは乗車空間及び荷室を犠牲にすることなくバッテリを積載するのは困難であった。つまり、電気自動車用のバッテリを積載すると、乗車空間又は荷室を狭小化せざるを得なかった。
また、従来の電気自動車におけるバッテリを配置する領域においては、該領域に水及び塵等が侵入し難い構造を採用している。
よって、本発明が解決しようとする課題は、バッテリが配置される領域に対して水及び塵等が侵入し難い性質を維持しつつ、乗車空間及び荷室を狭小化することの無い電気駆動機器を備える車両を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る電気駆動機器を備える車両は、車両の乗車空間の前隔壁と、前隔壁よりも前方に配置され、上下方向に延在して車体に接続される縦壁とを備え、バッテリが前隔壁と縦壁との間に配置され、車両の左右に配置され、前隔壁から前方へ突出する一対のロアフレームと、車両の左右に配置され、一対のロアフレームより高い位置において前隔壁から前方へ突出する一対のアッパフレームと、ロアフレームとアッパフレームとの間に設けられる一対のサイドパネルとを備え、縦壁は、一対のサイドパネルの間を左右に接続し、一対のサイドパネルは、上下方向に延在するストラットタワーを有し、縦壁は、ストラットタワーの前側に接続される
また、前記課題を解決するための別の手段として、本発明に係る電気駆動機器を備える車両は、車両の乗車空間の前隔壁と、前隔壁よりも前方に配置され、上下方向に延在して車体に接続される縦壁とを備え、バッテリが前隔壁と縦壁との間に配置され、バッテリを覆蓋するアッパパネルを備え、アッパパネルは、縦壁及び前隔壁に接続され、バッテリとモータとの間にロアパネルを備え、ロアパネルは、縦壁及び前隔壁に接続され、バッテリは、前隔壁、縦壁、アッパパネル及びロアパネルによって密閉配置される。
本発明に係る電気駆動機器を備える車両において、車両の左右に配置され、前隔壁から前方へ突出する一対のロアフレームと、車両の左右に配置され、一対のロアフレームより高い位置において前隔壁から前方へ突出する一対のアッパフレームと、ロアフレームとアッパフレームとの間に設けられるサイドパネルとを備え、縦壁は、左右のサイドパネルの間を接続することが好ましい。
本発明に係る電気駆動機器を備える車両において、一対のサイドパネルは、上下方向に延在するストラットタワーを有し、縦壁は、ストラットタワーの前側に接続されることが好ましい。
本発明に係る電気駆動機器を備える車両において、バッテリを覆蓋するアッパパネルを備え、アッパパネルは、縦壁及び前隔壁に接続されることが好ましい。
本発明に係る電気駆動機器を備える車両において、バッテリとモータとの間にロアパネルを備え、ロアパネルは、縦壁及び前隔壁に接続されることが好ましい。
本発明によると、乗車空間よりも前方にバッテリを配置するので、乗車空間を狭小化することの無い電気駆動機器を備える車両を提供することができる。また、本発明によると、バッテリを前隔壁と縦壁との間の空間に隔離しているので、バッテリに係る耐環境性能が良好な電気駆動機器を備える車両を提供することができる。
図1は、本発明に係る電気駆動機器を備える車両の一実施形態を示す平面概略図である。 図2は、図1に示した電気自動車の側方概略図である。 図3は、図1に示した電気自動車の駆動制御系を示すブロック図である。 図4は、本発明に係る電気駆動機器を備える車両の別の実施形態を示す平面概略図である。 図5は、本発明に係る電気駆動機器を備える車両の他の実施形態を示す側方概略図である。 図6は、本発明に係る電気駆動機器を備える車両の更に別の実施形態を示す側方概略図である。
本発明に係る電気駆動機器を備える車両の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2には、本発明に係る電気駆動機器を備える車両の一実施形態である電気自動車1を示した。
図1は、電気自動車1を俯瞰した概略透視図である。図2は、図1に示した電気自動車1を左側から見た概略透視図である。以下、図1での電気自動車1の姿勢に基づいた上下方向、前後方向及び左右方向を基準とする。
電気自動車1は、車両の一種である。電気自動車1は、バッテリ13の蓄電電力でモータ16を駆動する。このバッテリ13及びモータ16は、電気駆動機器である。また、後述のDC(Direct Current)/DCコンバータ14及びコントロールユニット15も、電気駆動機器である。
図1の電気自動車1は、複数の骨格部材を有する車体2を有する。図1の車体2は、乗車空間3、前室4及び荷室5に大別することができる。乗車空間3は、乗員が乗車する領域であり、前方及び後方にシート6が配置されている。前室4は、乗車空間3の前側に位置する領域である。荷室5は、乗車空間3の後側に位置する領域であり、適宜の荷物、スペアタイヤ等が積載可能である。乗車空間3と前室4とは、前隔壁7によって仕切られている。乗車空間3と荷室5とは1つに連結されている。なお、車種によっては乗車空間3と荷室5とを仕切部材を設けて隔絶しても良い。車体2は、2ボックスタイプである。乗車空間3、前室4及び荷室5は、複数の骨格部材により画成される。図1には、複数の骨格部材のうち、一対のロアフレーム8と、一対のアッパフレーム9とを図示している。車体2の下部には、一対の前輪FT及び一対の後輪RTが配置される。一対の前輪FTは、前室4の下方に配置される。一対の後輪RTは、荷室5の下方に配置される。
一対のロアフレーム8は、車体2の前室4から荷室5に至る骨格部材である。ロアフレーム8は、高剛性鋼鈑による中空の角材である。ロアフレーム8は、車体2の底面に沿って、左右にそれぞれ1本ずつ平行に配設され、前後方向に延在する。一対の前輪FT及び一対の後輪RTは、一対のロアフレーム8に軸支される。乗車空間3内のシート6は、一対のロアフレーム8に直接的又は間接的に取付けられる。ロアフレーム8は、乗車空間3と前室4とを隔絶する前隔壁7の下部から前方へ突出する。
一対のアッパフレーム9は、車体2の前室4から荷室5に至る骨格部材である。アッパフレーム9は、高剛性鋼鈑による中空の角材である。アッパフレーム9は、車体2の上部に沿って、左右にそれぞれ1本ずつ平行に配設され、前後方向に延在する。一対のアッパフレーム9は、前隔壁7についての、車体2の左右側面寄りの上部から、前方へ突出する。一対のアッパフレーム9は、車体2の上下方向において、一対のロアフレーム8より高い位置で突出する。一対のアッパフレーム9は、車体2の左右方向において、一対のロアフレーム8より左右方向の外側に位置する。前室4において、一対のアッパフレーム9は、ボンネットの下に配置される。アッパフレーム9及びロアフレーム8の間に板金が固定され、この板金に前輪FTを懸架するサスペンションが取付けられる。なお、サスペンションが取付けられる部位については、図4を参照しつつ説明する。
車両の左右において、ロアフレーム8とアッパフレーム9との間に板金Sが設けられている。板金Sは、通常金属製の板部材であり、前室4の左右の内壁面を形成する。なお、板金Sは、本発明におけるサイドパネルの一例である。
一対のロアフレーム8の先端には、一般的に、一対のクラッシュボックス10及びバンパビーム11が取り付けられる。クラッシュボックス10は、一対のロアフレーム8から前へ突出する。バンパビーム11は、一対のクラッシュボックス10の前端に連結される。一対のクラッシュボックス10の上には、枠状部材(図示せず)が取り付けられる。該枠状部材には、ラジエータ等が取り付けられることが多い。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る電気自動車1の前室4においては、縦壁12、バッテリ13、DC/DCコンバータ14、コントロールユニット15及びモータ16が設置されている。
縦壁12は、前隔壁7よりも前方に配置され、上下方向に延在して車体2に接続される。具体的には、縦壁12は、前室4における一対のロアフレーム8の前後方向の略中央部分に立設される。縦壁12は、前室4における下方の一対のロアフレーム8から、上方の一対のアッパフレーム9に至る高さを有する。縦壁12は、前室4内に延在している一対のロアフレーム8の前後方向の略中央部分と、一対のアッパフレーム9の前後方向の略中央部分とを相互に連結している。
バッテリ13、DC/DCコンバータ14、コントロールユニット15及びモータ16は、前隔壁7と縦壁12との間に配置されている。
したがって、バッテリ13等の電気自動車1における電気駆動機器が、前室4内で前隔壁7と縦壁12とによって形成される前後方向に閉塞された空間内に収容されている。また、前室4には板金で形成されるボンネット(図示せず)が開閉可能に取付けられる。よって、電気自動車1の使用時には前隔壁7と縦壁12とボンネットとにより、前後方向だけでなく、上側もある程度閉塞された空間が形成される。
本発明において縦壁は、車体に取付可能であり、前室におけるバッテリ等の電気駆動機器が配置される領域の良好な耐環境性能が得られる限り特に限定されない。縦壁としては、例えば鋼板、アルミ板、鉄板、合成樹脂板、適宜の強化剤を含有する合成樹脂板、又は合成樹脂製シート状物等を採用し得る。
また、ボンネットを閉めたときに、縦壁の上端縁がボンネットの内面に当接していることも好ましい。これにより、前隔壁と縦壁とボンネットとによって形成される空間の閉塞性が向上するので、電気駆動機器が配置される空間の耐環境性能がより一層向上する。この場合、ボンネットを閉める際の衝撃を緩和するために、縦壁の上端縁にエラストマー等の弾性部材を取付けておくのが良い。
図3は、図1に示し電気自動車1での駆動系の説明図である。
図3は、電気自動車1の駆動系の一例である。駆動系は、電気駆動機器として、バッテリ13、DC/DCコンバータ14、コントロールユニット15、及びモータ16を有する。
バッテリ13は、電気を蓄電する電池である。バッテリ13は、電気を蓄電する複数の電池セルを有する。
モータ16は、一対の前輪FTを駆動するモータである。モータ16は、例えば直流モータで良い。モータ16は、一対の前輪FTをダイレクトに駆動しても、変速機等を介して間接的に駆動しても良い。図2において、モータ16は、前室4において、一対のロアフレーム8に取付けられている。
DC/DCコンバータ14は、バッテリ13、コントロールユニット15及びモータ16に接続される。DC/DCコンバータ14は、バッテリ13から入力される電圧をモータ16へ供給する。DC/DCコンバータ14は、バッテリ13から供給される直流電圧を昇圧し、昇圧した電圧をモータ16に供給することができる。
コントロールユニット15は、シート6に着座する乗員の操作に基づいて、図3の駆動系の動作及び停止を制御する。例えば乗員によりアクセルペダルが操作された場合、DC/DCコンバータ14からモータ16への電力供給を開始する。逆に、アクセルペダルが操作されなくなった場合、DC/DCコンバータ14からモータ16への電力供給を停止する。また、アクセルペダルの操作量に応じてモータ16への供給電力を調整する。これにより、モータ16の回転、停止、回転数が制御される。電気自動車1は、モータ16の回転に応じて、停止状態から加速し、減速して停止する。
ところで、電気自動車では、基本的に、バッテリに蓄電した電力によりモータを駆動し、モータの駆動力により走行する。電気自動車の航続距離は、バッテリの蓄電電力により依存する。好ましくは、電気自動車には大容量のバッテリを、多数で積載すると良い。このため、従来においては、電気自動車では、多数のバッテリを、乗車空間又は荷室に積載していた。
しかしながら、電気自動車の乗車空間又は荷室に全てのバッテリを配置する場合、乗車空間又は荷室の積載能力と、航続距離との間に、トレードオフが成立する。電気自動車の航続距離を上げるためには、大量のバッテリを積載するために、乗車空間又は荷室5の積載能力を犠牲する必要があった。図1に示す電気自動車1おいても、例えばバッテリ13を乗車空間3の床下又は荷室5に積載する場合、後側のシート6の高さ又は荷室5の床面を上げなければならなくなる。これにより、乗車空間3の快適性、又は荷室5の積載能力が損なわれる。
このように、電気自動車では、乗車空間又は荷室を犠牲にしないで、車両の航続距離を維持する又は向上することが求められる。そこで、例えば従来のガソリン車又はハイブリッド車ではエンジン室であった前室4に、バッテリ13等の電気駆動機器を配置することが考えられる。これにより、乗車空間3及び荷室5が犠牲とならない。
しかしながら、バッテリ13等の電気駆動機器を車体2の前室4に配置する場合、乗車空間3又は荷室5に配置する場合と比べて、電気駆動機器が配置される領域の耐環境性能が低下する可能性がある。
つまり、電気自動車1等の車両では、例えば電気駆動機器が配置される領域の耐環境性能を維持しつつ、乗車空間3及び荷室5の積載能力への影響を抑え、更に車両の航続距離を維持又は向上することが求められる。
そこで本実施形態では、乗車空間3及び荷室5を狭小化せず、かつ、バッテリ13等の電気駆動機器を車体2の前室4に配置しても、従来の乗車空間3の床下又は荷室5に電気駆動機器が配置されていた領域と比べて、耐環境性能が低下しない車体構造を提供する。特に、燃料駆動機器を備える既存のエンジン車及びハイブリッド車の車体では、エンジン等を前室に配置する必要がある関係から採用し得なかった、車体構造を提供することができる。
上述したように、電気自動車1は、前室4において、前隔壁7と縦壁12とによって前後方向に閉塞された空間が形成される。更に、ボンネットを閉めた状態であれば、上側もボンネットによってある程度閉塞される。電気自動車1の該閉塞された空間は、従来の電気自動車のように乗車空間の床下又は荷室に設けられるバッテリ配置用空間と同様に、水及び塵等が侵入し難い。換言すると、電気自動車1は、電気駆動機器が配置される領域の耐環境性能が高い。
電気自動車1はエンジン車及びハイブリッド車に積載されている燃料駆動機器が不要であるので、前室4に大容量のバッテリ13を積載可能である。これにより、乗車空間の床下又は荷室にバッテリを積載していた従来の電気自動車と比較しても、バッテリの積載容量は変わらない、又は増大させることができる。したがって、従来の電気自動車に比べて、バッテリの積載容量の差に起因する航続距離の差は生じない、又は航続距離を向上させることができる。
なお、電気自動車1の前室4に所望する容量のバッテリ13を積載することはできない場合であっても、所望する容量の内の大部分は前室4に積載可能である。つまり、前室4に積載し切れなかったバッテリは大容量とならないので、残りのバッテリを積載する領域も狭小な領域があれば済むことになる。よって、電気自動車1の乗車空間3及び荷室5を狭小化することなく、乗車空間3の床下又は荷室5等に残りのバッテリを積載することができる。
本発明に係る電気駆動機器を備える車両における縦壁は、車体に接続される。
車体における縦壁の接続強度は、電気自動車の走行時に生じる衝撃及び振動、並びに、電気自動車が曝される環境の変化、例えば温度変化、湿度変化等によっても接続状態を維持可能である限り特に制限は無い。また、接続形態は、例えば縦壁及び車体の接続部位が金属である場合は溶接、縦壁が合成樹脂等を含有する場合は接着等を採用することができる。
なお、接続部位は、前隔壁と縦壁との間にバッテリ等の電気駆動機器が収容できる限り特に限定はされない。上記電気自動車1において、縦壁12が金属製である場合、縦壁12は、一対のロアフレーム8及び一対のアッパフレーム9に溶接され、かつ左右端縁部が左右それぞれのロアフレーム8とアッパフレーム9との間に取付けられる板金に対して溶接される。
ここで、車体における縦壁の接続部位の別の例について、図4を参照しつつ説明する。図4に示す電気自動車100と、図1に示す電気自動車1との相違点は、縦壁における左右端縁部の車体に対する接続部位である。この相違点以外は、同一の部材を用いているので、同一の参照符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。
電気自動車100の前室4に設けられた縦壁121は、ストラットタワー17の前側に接続されている。ストラットタワー17は、左右一対の板金Sに一体的に設けられる筒状部材であり、一対の前輪FTのサスペンションが収容及び保持される一対の部材である。具体的には、縦壁121は、その左右端縁部においてストラットタワー17の前方の板金Sに接続され、縦壁121の後方面における左右端部においてストラットタワー17の全部に接続されている。縦壁121は、一対のストラットタワー17に溶接されている。なお、ストラットタワー17は、ロアフレーム8とアッパフレーム9とを上下方向に接続している。
縦壁121の下部は、縦壁12と同様に一対のロアフレーム8に接続されている。通常、ストラットタワー17は高剛性を有する部材である。ストラットタワー17に縦壁121が接続されていると、車体2から縦壁121に対して振動等が作用してもガタつきの無い接続状態を維持可能である。更に、例えば車両の衝突等によって縦壁121に応力が作用した場合であっても、ストラットタワー17の高い剛性によって縦壁121が後方から支持された状態となる。これにより、縦壁121がストラットタワー17から脱離することが無く、縦壁121が後方に押し込まれるように変形又は破損し難いので好ましい。
[第2実施形態]
ここで、本発明に係る電気駆動機器を備える車両の第2実施形態について、図5を参照しつつ説明する。
図5に示す電気自動車101と、図1に示す電気自動車1との相違点は、アッパパネル18の有無である。この相違点以外は、同一の部材を用いているので、同一の参照符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。
アッパパネル18はバッテリ13を覆蓋する。具体的には、アッパパネル18はバッテリ13の上方に設けられた板状を成す部材である。アッパパネル18は、その前方縁部が縦壁12に接続され、後方縁部が前隔壁7に接続され、左右縁部が板金Sに接続されている。つまり、電気自動車101における前室4に配置されたバッテリ13の上方はアッパパネル18によって覆蓋されて閉じられている。よって、電気自動車101は、ボンネットによるバッテリ13の配置領域への水及び塵等の侵入防止効果に加えて、アッパパネル18を設けることにより、更に水及び塵等が侵入し難くなる。したがって、電気自動車101は、電気駆動機器を配置する領域の耐環境性能が電気自動車1よりも一層向上している。
更なる変形例としては、アッパパネル18を車体に対して着脱自在とするのが良い。アッパパネル18が着脱自在であると、バッテリ13の交換作業、保守作業及び点検作業等を行い易いので好ましい。
[第3実施形態]
ここで、本発明に係る電気駆動機器を備える車両の第3実施形態について、図6を参照しつつ説明する。
図6に示す電気自動車102と、図1に示す電気自動車1との相違点は、アッパパネル18及びロアパネル19の有無である。この相違点以外は、同一の部材を用いているので、同一の参照符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。また、アッパパネル18についても上記第2実施形態の説明において詳述したので、説明を省略する。
ロアパネル19はバッテリ13とモータ16との間に配置される。具体的には、ロアパネル19はバッテリ13の下方に敷設された板状の部材である。ロアパネル19の上に、バッテリ13、DC/DCコンバータ及びコントロールユニット(図6には図示せず)が並べて搭載される。また、ロアパネル19の下方にモータ16が配置される。モータ16は一対のロアフレーム8に取付けられる。ロアパネル19は、その前方縁部が縦壁12に接続され、後方縁部が前隔壁7に接続され、左右縁部が板金Sに接続されている。つまり、電気自動車102における前室4に配置されたバッテリ13の下方はロアパネル19によって閉じられている。
したがって、電気自動車102は、前隔壁7、縦壁12、アッパパネル18及びロアパネル19によって形成される、外部とは隔絶された空間内にバッテリ13が収容されている。これにより、電気自動車102は、ボンネットによるバッテリ13の配置領域への水及び塵等の侵入防止効果に加えて、アッパパネル18だけでなくロアパネル19を設けることによって、より一層水及び塵等が侵入し難くなる。更に言うと、ロアパネル19により、前輪FTが跳ね上げる水、泥、土、砂、塵等がバッテリ13の配置領域に侵入することを防止し易くなる。したがって、電気自動車102は、電気駆動機器を配置する領域の耐環境性能が電気自動車1よりも一層向上している。
更なる変形例としては、アッパパネル18及びロアパネル19を車体に対して着脱自在とするのが良い。アッパパネル18及びロアパネル19が着脱自在であると、バッテリ13の交換作業、保守作業及び点検作業等を行い易いので好ましい。
好ましくは、バッテリ13等の電気駆動機器が配置される空間を前隔壁7、縦壁12、アッパパネル18及びロアパネル19によって密閉するのが良い。密閉の度合いとしては、液密又は気密であるのが好ましい。電気駆動機器が配置される空間を密閉することによって、例えば電気自動車102が、砂塵又は粉塵等の舞う環境を走行した場合、及び、持続走行可能な程度の水没をした場合であっても、密閉空間内の電気駆動機器が水又は塵等によって不動となることがない。
一般的に、バッテリは充電及び放電によって発熱することが多い。バッテリの充放電効率を維持又は向上させるには、バッテリを配置する領域の温度管理が重要となる。密閉空間は、開放状態の空間に比べて、温度管理が容易である。よって、電気駆動機器、特にバッテリ13が密閉空間内に収容されていると、該密閉空間の温度管理が容易であるので、バッテリ13の温度管理を正確に行うことができる。したがって、バッテリ13が配置される空間が密閉されていると、バッテリ13の充放電特性を向上、又は長期間に亘って維持することができる。
更に好ましくは、前隔壁7、縦壁12、アッパパネル18及びロアパネル19の少なくとも一部、好ましくは全面に断熱材を取付けるのが良い。断熱材によって、密閉空間外の温度変化等の環境の変化が密閉空間内に及ぼす影響を抑えることができる。すなわち、密閉空間の温度管理がより一層容易となる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1、100、101、102:電気自動車、2:車体、3:乗車空間、4:前室、5:荷室、6:シート、7:前隔壁、8:ロアフレーム、9:アッパフレーム、10:クラッシュボックス、11:バンパビーム、12、121:縦壁、13:バッテリ、14:DC/DCコンバータ、15:コントロールユニット、16:モータ、17:ストラットタワー、18:アッパパネル、19:ロアパネル、FT:前輪、RT:後輪、S:板金(サイドパネル)

Claims (6)

  1. バッテリを含む電気駆動機器を備える車両であって、
    車両の乗車空間の前隔壁と、
    前記前隔壁よりも前方に配置され、上下方向に延在して車体に接続される縦壁とを備え、
    前記バッテリが前記前隔壁と前記縦壁との間に配置され、
    車両の左右に配置され、前記前隔壁から前方へ突出する一対のロアフレームと、
    車両の左右に配置され、前記一対のロアフレームより高い位置において前記前隔壁から前方へ突出する一対のアッパフレームと、
    前記ロアフレームと前記アッパフレームとの間に設けられる一対のサイドパネルとを備え、
    前記縦壁は、前記一対のサイドパネルの間を左右に接続し、
    前記一対のサイドパネルは、上下方向に延在するストラットタワーを有し、
    前記縦壁は、前記ストラットタワーの前側に接続される
    電気駆動機器を備える車両。
  2. バッテリを含む電気駆動機器を備える車両であって、
    車両の乗車空間の前隔壁と、
    前記前隔壁よりも前方に配置され、上下方向に延在して車体に接続される縦壁とを備え、
    前記バッテリが前記前隔壁と前記縦壁との間に配置され、
    前記バッテリを覆蓋するアッパパネルを備え、
    前記アッパパネルは、前記縦壁及び前記前隔壁に接続され、
    前記バッテリとモータとの間にロアパネルを備え、
    該ロアパネルは、前記縦壁及び前記前隔壁に接続され、
    前記バッテリは、前記前隔壁、前記縦壁、前記アッパパネル及び前記ロアパネルによって密閉配置される、
    電気駆動機器を備える車両。
  3. 前記バッテリを覆蓋するアッパパネルを備え、
    前記アッパパネルは、前記縦壁及び前記前隔壁に接続される、
    請求項に記載の電気駆動機器を備える車両。
  4. 前記バッテリとモータとの間にロアパネルを備え、
    該ロアパネルは、前記縦壁及び前記前隔壁に接続される、
    請求項に記載の電気駆動機器を備える車両。
  5. 車両の左右に配置され、前記前隔壁から前方へ突出する一対のロアフレームと、
    車両の左右に配置され、前記一対のロアフレームより高い位置において前記前隔壁から前方へ突出する一対のアッパフレームと、
    前記ロアフレームと前記アッパフレームとの間に設けられる一対のサイドパネルとを備え、
    前記縦壁は、左右の前記サイドパネルの間を接続する、
    請求項に記載の電気駆動機器を備える車両。
  6. 前記一対のサイドパネルは、上下方向に延在するストラットタワーを有し、
    前記縦壁は、前記ストラットタワーの前側に接続される、
    請求項に記載の電気駆動機器を備える車両。
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