JP6179528B2 - 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、その制御方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6179528B2
JP6179528B2 JP2015009494A JP2015009494A JP6179528B2 JP 6179528 B2 JP6179528 B2 JP 6179528B2 JP 2015009494 A JP2015009494 A JP 2015009494A JP 2015009494 A JP2015009494 A JP 2015009494A JP 6179528 B2 JP6179528 B2 JP 6179528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image processing
processing apparatus
operation panel
short
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015009494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016134837A (ja
Inventor
尚孝 船川
尚孝 船川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2015009494A priority Critical patent/JP6179528B2/ja
Priority to US15/001,684 priority patent/US9793958B2/en
Priority to CN201610040492.6A priority patent/CN105812610B/zh
Publication of JP2016134837A publication Critical patent/JP2016134837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6179528B2 publication Critical patent/JP6179528B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/70Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes
    • H04B5/72Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems specially adapted for specific purposes for local intradevice communication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/0035User-machine interface; Control console
    • H04N1/00405Output means
    • H04N1/00408Display of information to the user, e.g. menus
    • H04N1/00411Display of information to the user, e.g. menus the display also being used for user input, e.g. touch screen
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/20Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems characterised by the transmission technique; characterised by the transmission medium
    • H04B5/24Inductive coupling
    • H04B5/26Inductive coupling using coils
    • H04B5/266One coil at each side, e.g. with primary and secondary coils
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/0035User-machine interface; Control console
    • H04N1/00352Input means
    • H04N1/00381Input by recognition or interpretation of visible user gestures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/44Secrecy systems
    • H04N1/4406Restricting access, e.g. according to user identity

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本開示は、画像処理装置、その制御方法、およびプログラムに関し、特に、操作パネル内に設けられた通信手段を備える画像処理装置、その制御方法、および、そのような画像処理装置において実行されるプログラムに関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末などの端末には、NFC(Near field communication)などの通信方式のための機能、つまり、近距離で通信を行なう機能が搭載されたものがある。これにより、ユーザーは、通信装置の「予め定められた位置」(以下、「タッチエリア」ともいう)にこのような端末を翳すことで、当該端末を用いてデータ通信を行うことができる。上記した「通信装置」の一例として、MFP(Multi-Functional Peripheral)のような画像処理装置が採用される場合がある。画像処理装置は、主に、当該装置の前面に配置される操作パネルにおいて操作を受け付ける。
操作パネルの近傍に近距離通信用のユニットが配置される画像処理装置については、種々の技術が提案されている。たとえば特開2014−170443号公報(特許文献1)の通信装置は、操作パネル中のタッチパネルと近距離通信用のユニットとの間の電界の干渉を防ぐために、近距離通信用のユニットが動作するときはタッチパネルの感度を下げる。
特開2014−170443号公報
さて、画像処理装置において近距離通信用のユニットを設ける場合、操作パネルに近距離通信ユニットを配置することも考えられる。この場合、開始のための操作が容易であるという利点がある一方で、ユーザーが意図せずに端末を操作パネルのタッチエリアに翳してしまったこと(例えば単に画像処理装置の前をユーザが通過した場合など)によって、ユーザーの意図に反して通信が開始されてしまうという課題が生じるとも言える。
さらに、近年の画像処理装置は、ユーザーの操作性を向上させるため、操作パネルの位置を変更する機構を備える場合がある。このような画像処理装置では、他のユーザーが操作パネルの位置を変更させた結果、画像処理装置の前を単に通過しユーザーの端末がタッチエリアに翳されてしまうなど、ユーザーの意図に反して端末がタッチエリアに翳されてしまう事態がより生じやすくなり、これにより、ユーザーの意図に反して近距離通信が開始されてしまう事態が生じやすくなると考えられる。
本開示は、かかる実情を鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像処理装置において、端末との近距離通信の開始のための操作を容易にしつつ、ユーザーの意図に反して端末との近距離通信が開始されることを回避することである。
本開示のある局面に従うと、近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置であって、当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、操作パネル内に配置され、端末の電波を検知し端末との近距離通信を実行する近距離通信部と、端末に対する近距離通信部の通信距離を変更する通信距離変更手段と、画像処理装置上における操作パネルの位置に応じて、通信距離変更手段により通信距離を調整する調整制御手段と、を備える、画像処理装置が提供される。
好ましくは、画像処理装置は、操作パネルを回動させる回動機構をさらに備える。
好ましくは、回動機構は、水平方向に延びる回動軸に従って、操作パネルを回動させる。
好ましくは、回動機構は、垂直方向に延びる回動軸に従って、操作パネルを回動させる。
好ましくは、回動機構は、画像処理装置の奥行方向について近距離通信部の位置を変化させるように操作パネルを回動させ、調整制御手段は、近距離通信部が画像処理装置の前側に位置するほど近距離通信部の通信距離を短くする。
好ましくは、調整制御手段は、回動機構によって操作パネルが回動された角度に応じて、通信距離を制御する。
好ましくは、画像処理装置は、操作パネルを取り付けるための複数の取付位置をさらに備え、複数の取付位置は、画像処理装置の奥行方向において互いに異なる位置に配置されている。
好ましくは、調整制御手段は、操作パネルが画像処理装置の前側に位置するほど近距離通信部の通信距離を短くする。
本開示の他の局面に従うと、近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置であって、当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、操作パネル内に配置され、端末の電波を検知し端末との近距離通信を実行する近距離通信部と、画像処理装置上における操作パネルの位置に応じて、近距離通信を実行するか否かを決定する通信制御手段と、を備える、画像処理装置が提供される。
好ましくは、通信制御手段は、操作パネルが特定の位置より画像処理装置の奥側に位置する場合には近距離通信を実行し、操作パネルが特定の位置より画像処理装置の前側に位置する場合には近距離通信を実行しないことを決定する。
好ましくは、画像処理装置は、通信制御手段が近距離通信を行なわないと決定した場合に、近距離通信を実行する指示の入力を受け付ける入力手段をさらに備え、通信制御手段は、操作パネルの位置に基づいて近距離通信を行なわないと決定した場合であっても、入力手段に指示が入力されていることを条件として、近距離通信を実行することを決定する。
本開示のさらに他の局面に従うと、近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置の制御方法であって、画像処理装置は、当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、操作パネル内に配置され、端末の電波を検知し端末との近距離通信を実行する近距離通信部とを備え、制御方法は、端末に対する近距離通信部の通信距離を変更するステップと、画像処理装置上における操作パネルの位置に応じて、通信距離を調整するステップと、を備える、画像処理装置の制御方法が提供される。
好ましくは、画像処理装置は、操作パネルを回動させる回動機構をさらに備える。
好ましくは、回動機構は、水平方向に延びる回動軸に従って、操作パネルを回動させる。
好ましくは、回動機構は、垂直方向に延びる回動軸に従って、操作パネルを回動させる。
好ましくは、回動機構は、画像処理装置の奥行方向について近距離通信部の位置を変化させるように操作パネルを回動させ、通信距離を調整するステップは、近距離通信部が画像処理装置の前側に位置するほど近距離通信部の通信距離を短くする。
好ましくは、通信距離を調整するステップは、回動機構によって操作パネルが回動された角度に応じて、通信距離を制御する。
好ましくは、画像処理装置は操作パネルを取り付けるための複数の取付位置をさらに備え、複数の取付位置は、画像処理装置の奥行方向において互いに異なる位置に配置されている。
好ましくは、通信距離を調整するステップは、操作パネルが画像処理装置の前側に位置するほど近距離通信部の通信距離を短くする。
本開示のさらに他の局面に従うと、近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置の制御方法であって、画像処理装置は、当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パ
ネルと、操作パネル内に配置され、端末の電波を検知し端末との近距離通信を実行する近距離通信部とを備え、制御方法は、画像処理装置上における操作パネルの位置に応じて、近距離通信を実行するか否かを決定するステップ、を備える、画像処理装置の制御方法が提供される。
好ましくは、近距離通信を実行するか否かを決定するステップは、操作パネルが特定の位置より画像処理装置の奥側に位置する場合には近距離通信を実行し、操作パネルが特定の位置より画像処理装置の前側に位置する場合には近距離通信を実行しないことを決定する。
好ましくは、画像処理装置は、近距離通信を行なわないと決定された場合に、近距離通信を実行する指示の入力を受け付ける入力手段をさらに備え、近距離通信を実行するか否かを決定するステップは、操作パネルの位置に基づいて近距離通信を行なわないと決定した場合であっても、入力手段に指示が入力されていることを条件として、近距離通信を実行することを決定する。
本開示のさらに他の局面に従うと、近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置において実行されるプログラムが提要される。画像処理装置は、当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、操作パネル内に配置され、端末の電波を検知し端末との近距離通信を実行する近距離通信部とを備え、プログラムは、画像処理装置に、端末に対する近距離通信部の通信距離を変更するステップと、画像処理装置上における操作パネルの位置に応じて、通信距離を調整するステップと、を実行させる。
好ましくは、画像処理装置は、操作パネルを回動させる回動機構をさらに備える。
好ましくは、回動機構は、水平方向に延びる回動軸に従って、操作パネルを回動させる。
好ましくは、回動機構は、垂直方向に延びる回動軸に従って、操作パネルを回動させる。
好ましくは、回動機構は、画像処理装置の奥行方向について近距離通信部の位置を変化させるように操作パネルを回動させ、通信距離を調整するステップは、近距離通信部が画像処理装置の前側に位置するほど近距離通信部の通信距離を短くする。
好ましくは、通信距離を調整するステップは、回動機構によって操作パネルが回動された角度に応じて、通信距離を制御する。
好ましくは、画像処理装置は操作パネルを取り付けるための複数の取付位置をさらに備え、複数の取付位置は、画像処理装置の奥行方向において互いに異なる位置に配置されている。
好ましくは、通信距離を調整するステップは、操作パネルが画像処理装置の前側に位置するほど近距離通信部の通信距離を短くする。
本開示のさらに他の局面に従うと、近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置において実行されるプログラムが提供される。画像処理装置は、当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、操作パネル内に配置され、端末の電波を検知し端末との近距離通信を実行する近距離通信部とを備え、プログラムは、画像処理装置に、画像処理装置上における操作パネルの位置に応じて、近距離通信を実行するか否かを決定するステップ、を実行させる。
好ましくは、近距離通信を実行するか否かを決定するステップは、操作パネルが特定の位置より画像処理装置の奥側に位置する場合には近距離通信を実行し、操作パネルが特定の位置より画像処理装置の前側に位置する場合には近距離通信を実行しないことを決定する。
好ましくは、画像処理装置は、近距離通信を行なわないと決定された場合に、近距離通信を実行する指示の入力を受け付ける入力手段をさらに備え、近距離通信を実行するか否かを決定するステップは、操作パネルの位置に基づいて近距離通信を行なわないと決定した場合であっても、入力手段に指示が入力されていることを条件として、近距離通信を実行することを決定する。
第1の実施の形態のMFPと端末との間の通信時の位置関係を示す図である。 第1の実施の形態のMFPと端末との間の通信時の位置関係を示す図である。 第1の実施の形態のMFPにおける操作パネルの移動態様を説明するための図である。 操作パネルの移動に応じて変更される近距離通信の通信範囲を示す図である。 第1の実施の形態のMFPにおける近距離通信の通信範囲(通信距離)の制御をより具体的に説明するための図である。 第1の実施の形態のMFPの外観を示す図である。 第1の実施の形態のMFPのハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態のMFPの中の操作パネルにおける、第1の実施の形態での制御に利用される部分を含むブロック構成を示す図である。 第1の実施の形態の近距離通信部の具体的な構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態において通信距離の調整のために参照される情報の一例を示す図である。 MFPの近距離通信の通信相手の一例である携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 MFPが携帯端末との近距離通信を利用して実行する処理の一例を説明するための図である。 第2の実施の形態のMFPの外観を示す図である。 第2の実施の形態のMFPの設置台における操作パネルの設置態様を説明するための図である。 第2の実施の形態において通信距離の調整のために参照される情報の一例を示す図である。 第2の実施の形態のMFPにおける近距離通信の通信範囲(通信距離)の制御をより具体的に説明するための図である。 第3の実施の形態のMFPの外観を示す図である。 第4の実施の形態のMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。 第4の実施の形態のMFPにおける制御の概要を示す図である。 第4の実施の形態の操作パネルのポジションに応じた近距離通信の状態を示す図である。 第4の実施の形態のMFPにおける操作パネルの構成を示す図である。 第4の実施の形態において通信距離の調整のために参照される情報の一例を示す図である。 第4の実施の形態のMFPにおいて近距離通信の状態(有効/無効)を切り替えるために実行される処理のフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、画像処理装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
<1.概要>
図1〜図5は、本開示に従った画像処理装置の第1の実施の形態であるMFPの構成の概要を説明するための図である。まず、図1および図2を参照して、MFPと端末との間の通信時の位置関係について説明する。
(通信時のMFPと端末との位置関係)
図1および図2には、第1の実施の形態であるMFP(後述するMFP100)の一部である操作パネル300と、当該MFPと無線で通信する携帯端末400とが示されている。手Hは、携帯端末400を把持するユーザーの手を示している。操作パネル300は、ディスプレイ320と、当該ディスプレイ320上に設けらたタッチセンサー350とを含む。
MFPは、NFC等の比較的通信距離が短い通信方式で、携帯端末400と通信する。本明細書では、当該方式での通信を「近距離通信」と呼ぶ。「近距離通信」を確立させるために、ユーザーは、図2に示されるように、携帯端末400を操作パネル300に近づける。
操作パネル300では、近距離通信でMFPと通信する端末の好ましい配置を示すための領域が、タッチエリア360として設定されている。タッチエリア360は、たとえば、操作パネル300の筐体に印刷された枠として示される。タッチエリア360は、図1に示されるように、タッチセンサー350の近傍に配置される。これにより、ユーザーがディスプレイ320を見ながら端末をMFPと通信させることができる。
(操作パネルの移動に応じた制御内容)
操作パネル300は、MFPに対して、移動が可能な態様で設置されている。図3および図4を参照して、第1の実施の形態のMFPにおいて実行される、操作パネル300の移動に応じた制御内容を説明する。
図3は、MFPにおける操作パネル300の移動態様を説明するための図である。図3には、操作パネル300が設置されているMFP100が示されている。MFP100の本体100Aに対して、操作パネル300は、ヒンジ300Aを軸として回動するように設置されている。図3では、両矢印R11として、操作パネル300の回動方向が示されている。
操作パネル300は、近距離通信に利用される通信ユニットである近距離通信部390を内蔵している。図3では、破線A21として、近距離通信部390を用いた近距離通信の通信範囲が示されている。MFP100では、破線A21で示される範囲以内に携帯端末400が位置するときに、当該携帯端末400と近距離通信を行なう。つまり、「通信範囲」とは通信を行なう相手が位置する範囲ということができる。
操作パネル300が両矢印R11に沿って回動することにより、近距離通信部390の位置も連動して変化する。近距離通信部390の移動に伴って、MFPの近距離通信の通信範囲の位置が変化する。
図4は、操作パネル300の移動に応じて変更される近距離通信の通信範囲を示す図である。図4では、操作パネル300の4つのポジションが、ポジション301〜304として示されている。ポジション301,302,303,304のそれぞれが対応する状態を、状態A,状態B,状態C,状態Dと呼ぶ。4つの状態A〜状態Dでは、水平面に対する操作パネル300の主面の角度が異なる。具体的には、状態A,状態B,状態C,状態Dのそれぞれの主面の角度は、90°,60°,30°,0°である。
破線A21〜A24のそれぞれは、状態A〜状態Dのそれぞれでの近距離通信の通信範囲を示す。破線A21〜A24で示される通信範囲は、破線A21,A22,A23,A24の順に広くなる。つまり、破線A21が最も狭い通信範囲を示し、破線A24が最も広い通信範囲を示す。換言すれば、操作パネル300の主面の水平方向に対する角度が大きくなるほど、つまり、操作パネル300内の近距離通信部390がMFP100の前側に位置するほど、近距離通信の通信範囲は狭くなる。
なお、MFP100の「前側」とは、当該MFP100を利用するユーザーと対向する面である。MFP100は、通常、操作パネル300が配置されている側で、ユーザーと対向する。つまり、図3に示されたMFP100では、操作パネル300が設置された側(図3の右側)が「前側」である。一方、MFP100では、その反対側(図3の左側)が「奥側」である。
また、破線A21〜A24の変化は、通信距離の変化として扱われることもできる。通信距離とは、近距離通信部390が通信相手の端末と通信することができる距離を意味する。破線A21〜A24は、たとえば近距離通信部390を中心として円である。破線A21〜A24のそれぞれによって規定される円の半径が、近距離通信部390の通信距離である。そして、図4によれば、第1の実施の形態のMFP100では、近距離通信部390は、MFP100の前側に位置するほど、近距離通信部390の通信距離が短くなるように制御される。
(操作パネルの移動に応じた制御内容の具体的な説明)
図5は、第1の実施の形態のMFP100における近距離通信の通信範囲(通信距離)の制御をより具体的に説明するための図である。図5には2つの状態(状態(A)および状態(B))が示されている。状態(A)では、操作パネル300の角度はほぼ30°である。状態(B)では、操作パネル300の角度はほぼ90°である。それぞれの状態での近距離通信の通信範囲(通信距離)は、図4と同様に破線A23,A21で示されている。また、図5には、携帯端末400を携帯しながらMFP100の前を通過するユーザーUが示されている。
状態(A)では、ユーザーUによって携帯される携帯端末400は、破線A23で示された範囲内には位置しない。これにより、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーによって携帯される携帯端末400と、近距離通信を開始しない。
状態(B)では、状態(A)よりも、近距離通信部390はMFP100の前側に位置する。状態(B)において近距離通信の通信範囲が状態(A)と同様に設定されていたとすれば、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーUによって携帯される携帯端末400と近距離通信を開始するおそれがある。
しかしながら、状態(B)では、破線A21で示されるように、状態(A)よりも、近距離通信の通信範囲が狭く設定されている。これにより、状態(B)においても、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーによって携帯される携帯端末400と、近距離通信を開始しない。
<2.MFPの外観>
図6は、MFP100の外観を示す図である。
図6に示されるように、MFP100は、原稿を光学的に読取って画像データを得るスキャナー部2と、画像データに基づいて用紙上に画像を印刷するプリント部6とを含む。画像形成装置MFP100の本体の上面には、スキャナー部2に原稿を送るフィーダー4が配置される。また、MFP100の下部には、プリント部6に用紙を供給する複数の給紙部9が配置される。また、MFP100の中央部には、プリント部6によって画像を形成された用紙が排出されるトレー5が配置される。
MFP100において、操作パネル300は、当該MFP100の本体の上部の前面側に装着されている。操作パネル300の外形は、ほぼプレート状である。そして、MFP100では、操作パネル300は、図3および図4を参照して説明されたように、その主面が垂直方向に対して傾斜するように、設置されている。また、操作パネル300には、ユーザーの状態(背の高さや車いすに乗っている等)に応じて、当該操作パネル300の角度を変更するための機構が設けられていてもよい。
<3.MFPのハードウェア構成>
図7は、MFP100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7を参照して、MFP100は、システムコントローラー101と、メモリー102と、ネットワークインターフェース(I/F)103と、プリンターエンジン104と、出力画像処理部105と、記憶装置106と、撮像部107と、入力画像処理部108と、操作パネル300とを含む。システムコントローラー101は、たとえば内部バスを介して、メモリー102、ネットワークインターフェース103、プリンターエンジン104、出力画像処理部105、記憶装置106、撮像部107、入力画像処理部108、および操作パネル300と接続されている。
システムコントローラー101は、スキャンジョブ、コピージョブ、メール送信ジョブ、およびプリントジョブなどの各種ジョブについて、MFP100全体を制御する。システムコントローラー101は、CPU(Central Processing Unit)121と、ROM(Read Only Memory)122とを含む。
CPU121は、ROM122に記憶された制御プログラムを実行する。ROM122は、MFP100の動作の制御の各種プログラムと、各種固定データとを格納している。CPU121は、所定の処理を行うことにより、メモリー102からのデータの読み込みや、メモリー102にデータを書き込む。
メモリー102は、たとえばRAM(Random Access Memory)であり、たとえば、CPU121が制御プログラムを実行するときに必要なデータや画像データの一時的な記憶に用いられる。
ネットワークインターフェース103は、システムコントローラー101からの指示に従って、ネットワークを介して外部機器との通信を行う。
プリンターエンジン104は、出力画像処理部105にて処理された印刷データに基づいて用紙などへのプリント処理を行う。特にMFP100がプリンターとして動作する場合には、プリンターエンジン104は画像を印刷し、MFP100が複写機として動作する場合には、プリンターエンジン104は撮像部107で読み取った画像を印刷する。
出力画像処理部105は、たとえば、画像の印刷時に、当該画像のデータ形式を印刷用のデータ形式へと変換するための変換処理を実行する。
記憶装置106は、たとえばHDD(Hard Disk Drive)であり、MFP100の動作に関わる各種データなどを格納する。記憶装置106は、さらに、MFP100の操作パネル300に表示する画面の画像データを格納していてもよい。
撮像部107は、原稿の画像を読み取り、入力画像処理部108へ出力する。
入力画像処理部108は、撮像部107で画像を読み取った場合などに、その画像データの形式を変換する変換処理を行なう。
MFP100では、CPU121が適切なプログラムを実行することによって、本明細書に記載されたようなMFP100の動作が実現される。CPU121によって実行されるプログラムは、上記したようにROM122に格納されていてもよいし、記憶装置106に格納されていてもよいし、MFP100に対して着脱可能な記憶媒体に格納されていてもよい。当該プログラムが格納される記憶媒体は、たとえばCD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリー、メモリーカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にデータを格納する媒体である。
なお、本開示にかかるプログラムは、コンピューターのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
<4.操作パネルの構成>
図8は、MFP100の中の操作パネル300における、第1の実施の形態での制御に利用される部分を含むブロック構成を示す図である。
図8に示されるように、操作パネル300は、ディスプレイ320、タッチセンサー350、および近距離通信部390に加えて、表示制御部322、座標検出部352、およびパネル角度検出部394を備える。表示制御部322、座標検出部352、およびパネル角度検出部394は、たとえばCPU121が適切なプログラムを実行することによって実現される。
表示制御部322は、ディスプレイ320における表示態様を制御する。
座標検出部352は、タッチセンサー350において操作がなされた位置を特定する。より具体的には、タッチセンサー350には、複数の電極がマトリクス状に配置されている。座標検出部352は、当該複数の電極に接続されている。そして、座標検出部352は、複数の電極のそれぞれの電圧値を順次スキャンすることにより、タッチセンサー350における静電容量の変化量を特定する。そして、座標検出部352は、特定された静電容量の変化量に基づいて、タッチセンサー350において操作がなされた位置を特定する。座標検出部352は、このように特定された位置をシステムコントローラー101へ出力する。
パネル角度検出部394は、操作パネル300の角度を特定する。パネル角度検出部394は、たとえばヒンジ300Aの回転角度に応じて電気的または磁気的特性が変更される部材を含み、当該部材における特性の変化を利用して、操作パネル300の角度を特定する。そして、パネル角度検出部394は、特定された角度を、近距離通信部390へ出力する。
近距離通信部390は、アンテナ部391と、感度設定部392と、通信制御部393とを含む。アンテナ部391は、携帯端末400等の通信相手から送信される電波を受信して、信号へと変換し、通信制御部393に向けて出力する。通信制御部393は、アンテナ部391から出力される信号をMFP100内で取扱可能なデータに変換して、システムコントローラー101に送信する。アンテナ部391と通信制御部393の間に位置する感度設定部392は、パネル角度検出部394によって特定された角度に応じて、アンテナ部391の電波の受信感度を設定する。つまり、アンテナ部391は、感度設定部392によって設定された感度で電波を受信する。
<5.近距離通信部における受信感度の調整>
図9は、近距離通信部390の具体的な構成の一例を示す図である。図9に示された構成では、通信制御部393は、整合回路393AとNFC用IC(Integrated Circuit)393Bとを含む。アンテナ部391において生成された信号は、整合回路393Aで整合された後、NFC用IC393Bに送られる。NFC用IC393Bは、アンテナ部391から出力された信号をMFP100内で取扱可能なデータに変換して、システムコントローラー101に向けて送信する。
アンテナ部391は、可変コンデンサー391Aを含む。アンテナ部391では、可変コンデンサー391Aの静電容量が調整されることによって、電波の受信についての共振周波数が変更される。そして、可変コンデンサー391Aの静電容量は、NFC用IC393Bによって調整される。NFC用IC393Bは、パネル角度検出部394から出力される角度に応じた容量になるように、可変コンデンサー391Aの静電容量を調整する。
第1の実施の形態のMFP100では、整合回路393Aを介して入力された信号を、データに変換してシステムコントローラー101に送るように動作するNFC用IC393Bによって、通信制御部393(図8)が実現される。なお、通信制御部393は、さらに、システムコントローラー101から出力されたデータを、適切な信号へと変換して、アンテナ部391から送信する。
また、第1の実施の形態のMFP100では、パネル角度検出部394から出力された角度に応じた容量で可変コンデンサー391Aの静電容量を制御するように動作するNFC用IC393Bによって、感度設定部392(図8)が実現される。そして、感度設定部392は、通信手段の通信距離を調整する調整手段の一例である。
NFC用IC393Bが静電容量の制御のために参照する情報は、たとえばテーブル形式で記憶装置106(図7)に格納されている。図10は、当該情報の一例を示す図である。
図10に示されるように、NFC用IC393Bが静電容量の制御のために参照する情報は、操作パネル300の角度(図10中の「パネル角度」)ごとの「通信距離」を含む。なお、各通信距離に対応する静電容量の値は、たとえば記憶装置106に格納されている。NFC用IC393Bは、たとえば、図10に示された情報を参照することにより、可変コンデンサー391Aの静電容量を決定する。
第1の実施の形態のMFP100では、アンテナ部391の共振周波数が変更されることによって、アンテナ部391における、近距離通信で利用される周波数の電波の受信の感度が変更される。つまり、共振周波数が近距離通信で利用される周波数から離れるほど、アンテナ部391の受信感度が低下する。アンテナ部391の受信感度が低下することは、MFP100における近距離通信の通信範囲が狭くなることを意味する。つまり、MFP100では、アンテナ部391の受信感度が変更されることにより、近距離通信の通信範囲(通信距離)が変更される。
なお、図9を参照して説明された例は、近距離通信の通信範囲(通信距離)の変更の一具体例である。MFP100における通信範囲(通信距離)の変更には、他のいかなる公知の技術も採用され得る。
<6.携帯端末のハードウェア構成>
図11は、MFP100の近距離通信の通信相手の一例である携帯端末400のハードウェア構成の一例を示す図である。
図11に示されるように、携帯端末400は、主な構成要素として、CPU401と、RAM402と、記憶装置403と、ディスプレイ404と、操作ボタン405と、近距離通信装置406と、無線通信装置407とを備えている。CPU401と、RAM402と、記憶装置403と、ディスプレイ404と、操作ボタン405と、近距離通信装置406とは、互いに内部バスで接続されている。
CPU401は、携帯端末400の全体的な動作を制御するための処理を実行する演算装置の一例である。
RAM402は、CPU401における処理実行時のワークエリアとして機能する。
記憶装置403は、CPU401が実行するOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムなどの各種のプログラムのデータ、および、これらのプログラムの実行に利用されるデータを保存する。記憶装置403は、たとえば、EEPROMなどの不揮発的にデータを格納する媒体が挙げられる。また、記憶装置403には、ネットワークを介してダウンロードされたプログラムがインストールされる場合も有り得る。
ディスプレイ404は、CPU401によって実行されるプログラムの処理結果を示す画像を表示するための表示装置である。
操作ボタン405は、実行中のアプリケーションの処理に関する指示の入力など、携帯端末400に対して情報を入力するための入力装置の一例である。なお、携帯端末400が備える入力装置の他の例は、ディスプレイ404上に設けられたタッチセンサーである。
近距離通信装置406は、NFC等の近距離通信用の、通信装置の一例である。
無線通信装置407は、Bluetooth(登録商標)等の無線通信用の、通信装置の一例である。
<7.実用例>
図12は、MFP100が携帯端末400との近距離通信を利用して実行する処理の一例を説明するための図である。当該処理の一例は、MFP100が携帯端末400を認証する処理である。MFP100には、端末を認証するためのアプリケーション(以下、「認証用アプリ」)がインストールされている。一方、携帯端末400には、MFP側のアプリケーションからの要求に応じて、携帯端末400内に格納された認証用のデータをMFP100へ送るためのアプリケーション(以下、「通知用アプリ」)がインストールされている。
図12には、3つの状態(A),状態(B),および状態(C)が示されている。ユーザーは、まず状態(A)で示されるように、携帯端末400をタッチエリア360に近づける。そして、状態(B)で示されるように、携帯端末400がタッチエリア360の上に翳されると、MFP100と携帯端末400との間で近距離通信が確立される。
近距離通信が確立されると、MFP100のCPU121は、携帯端末400に対して、通知用アプリの起動を指示する。これにより、携帯端末400のCPU401は、通知用アプリを起動する。
さらに、MFP100のCPU121は、携帯端末400に対して、認証用のデータの送信を指示する。これに応じて、携帯端末400のCPU401は、通知用アプリに従った処理として、記憶装置403等に格納された認証用のデータ(たとえば、IDとパスワード)をMFP100へ送信する。
MFP100のCPU121は、携帯端末400から受信した認証用のデータを検証する。そして、CPU121は、認証が成功したと判断すると、状態(C)として示されるように、ディスプレイ320に認証が成功したことを表示する。そして、CPU121は、認証されたユーザーに向けた態様でMFP100の動作を制御する。このような動作の一例は、たとえば、記憶装置106に格納された秘密扱いの文書の閲覧を許可することである。つまり、当該文書の閲覧を指示されると、CPU121は、当該文書をディスプレイ320に表示する。
以上説明された第1の実施の形態では、近距離通信部390の位置に応じて、近距離通信部390の通信距離が制御される。これにより、ユーザーは、図12等に示されたように、携帯端末400を翳すことによって、MFP100と携帯端末400との間の近距離通信を開始させることができる。また、図5等に示されたように、携帯端末400を携帯するユーザーが単にMFP100の前を通り過ぎたときには、MFP100と携帯端末400との間の近距離通信が開始することを回避できる。
[第2の実施の形態]
<1.概要>
第2の実施の形態のMFP100のハードウェア構成は、特記される場合を除いて、第1の実施の形態と同様とすることができる。なお、第2の実施の形態のMFP100では、操作パネル300はMFP100の本体100Aから着脱可能である。MFP100は、操作パネル300を装着するための複数のスロットを有し、各スロットには操作パネル300とシステムコントローラー101を電気的に接続するためのコネクターが設けられている。
<2.MFPの外観>
図13は、第2の実施の形態のMFP100の外観を示す図である。図6に示された第1の実施の形態のMFP100の外観と比較して、第2の実施の形態のMFP100は、操作パネル300を設置するための設置台100Xを備える。操作パネル300は、設置台100Xの上に、ディスプレイ320がMFP100の前側を向くように、設置されている。
図14は、第2の実施の形態のMFP100における、設置台100Xにおける操作パネル300の設置態様を説明するための図である。図14を参照して、設置台100Xは、4つのスロット190A,190B,190C,190Dを有する。スロット190A,190B,190C,190Dのそれぞれには、コネクター191A,191B,191C,191Dが設置されている。なお、操作パネル300の底部にも、コネクターが設けられている。
図14は、右方がMFP100の前側を示すように記載されている。第2の実施の形態のMFP100では、操作パネル300は、スロット190A,190B,190C,190Dのいずれかに設置される。スロット190A,190B,190C,190Dのいずれかに設置されたとき、操作パネル300は、その底部のコネクターが、コネクター191A,191B,191C,191Dのいずれかに接続されることにより、システムコントローラー101と電気的に接続される。
第2の実施の形態では、感度設定部392(図8)は、操作パネル300がスロット190A,190B,190C,190Dの中のどのスロットに設置されたかによって、近距離通信部390における電波の受信感度を設定する。より具体的には、スロット190A,190B,190C,190Dの中で、MFP100の最も前側にあるスロット190Aに操作パネル300が設置されたときには受信感度を最も低くし、MFP100の最も奥側にあるスロット190に操作パネル300が設置されたときには受信感度を最も高くする。パネル角度検出部394(図8)は、操作パネル300のコネクターがコネクター191A,191B,191C,191Dの中のどのコネクターと接続されたかを検出することによって、操作パネル300の設置位置を特定する。
図14では、スロット190A,190B,190C,190Dのそれぞれに設置されたときの近距離通信部390の通信範囲が、破線A31〜A34で示されている。たとえば、操作パネル300がスロット190Aに設置されたときの近距離通信部390の通信範囲は、破線A31によって示される。
図15は、パネル角度検出部394が受信感度の設定に利用する情報の一例を示す図である。図15に示されたテーブルは、たとえば記憶装置106に格納されている。図15に示されたテーブルでは、操作パネル300の設置位置(パネル位置)のそれぞれに近距離通信部390の通信距離が関連付けられている。
通信距離(通信範囲)は、たとえば、図9を参照して説明されたように可変コンデンサー391Aの静電容量が変更されることによって変更される。図15の各通信距離に応じた可変コンデンサー391Aの静電容量を特定する情報は、たとえば記憶装置106に格納されている。パネル角度検出部394は、当該情報を参照することにより、図15に示されたテーブルに従って、近距離通信部390の受信感度を調整する。
<3.操作パネルの設置位置に応じた制御内容の具体的説明>
図16は、第2の実施の形態のMFP100における近距離通信の通信範囲(通信距離)の制御をより具体的に説明するための図である。図16には2つの状態(状態(A)および状態(B))が示されている。状態(A)では、操作パネル300は、スロット190D(図14)に設置されている。状態(B)では、操作パネル300は、スロット190A(図14)に設置されている。それぞれの状態での近距離通信の通信範囲(通信距離)は、図4と同様に破線A34,A31で示されている。
また、図16には、携帯端末400を携帯しながらMFP100の前を通過するユーザーUが示されている。
状態(A)では、ユーザーUによって携帯される携帯端末400は、破線A34で示された範囲内には位置しない。これにより、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーによって携帯される携帯端末400と、近距離通信を開始しない。
状態(B)では、状態(A)よりも、近距離通信部390はMFP100の前側に位置する。状態(B)において近距離通信の通信範囲が状態(A)と同様(破線A34で示された範囲)に設定されていたとすれば、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーUによって携帯される携帯端末400と近距離通信を開始するおそれがある。
しかしながら、状態(B)では、破線A31で示されるように、状態(A)よりも近距離通信の通信範囲が狭く設定されている。つまり、状態(B)では、近距離通信の通信範囲が、破線A34より範囲の狭い破線A31で示される範囲に設定されている。これにより、状態(B)においても、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーによって携帯される携帯端末400と、近距離通信を開始しない。
以上説明された第2の実施の形態では、操作パネル300がMFP100の前後方向に配列された複数のスロット190A〜190Dのいずれかに装着される場合が説明された。そして、第2の実施の形態のMFP100では、操作パネル300内の近距離通信部390の位置に応じて当該近距離通信部390の電波の受信感度が変更される。なお、第2の実施の形態のMFP100においても、第1の実施の形態と同様に、図12に示されたようにMFP100と携帯端末400との間で近距離通信が確立される。
これにより、第2の実施の形態のMFP100は、図16に示されたように、単にMFP100の前を通り過ぎるユーザーによって携帯されている携帯端末400とユーザーの意図に反して近距離通信を確立することはない。その一方で、図5に示されたように、ユーザーは、携帯端末400をタッチエリア360に近付けるだけで、MFP100と携帯端末400との間の近距離通信を確立させることができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態のMFP100のハードウェア構成は、特記される場合を除いて、第1の実施の形態と同様とすることができる。第3の実施の形態のMFP100では、操作パネル300は、垂直方向に延びるヒンジを回転軸として回動する。
図17は、第3の実施の形態のMFP100の外観を示す図である。
図17に示されたMFP100は、図6に示された第1の実施の形態のMFP100がヒンジ300Aを有するのに対し、取付台100Yと軸100Zとを備える。取付台100Yは、MFP100の本体に対して固定されている。軸100Zは、取付台100Yに対して回転可能に固定されている。そして、操作パネル300は、軸100Zに固定されている。第3の実施の形態では、操作パネル300は、軸100Zの回転に伴って、両矢印R22によって示される回転方向、つまり、水平面内で回転する方向に沿って、回転し得る。
操作パネル300が両矢印R22で示される回転方向に沿って回転すると、操作パネル300内の近距離通信部390(図3等参照)の、MFP100の奥行方向についての位置が変更される。
第3の実施の形態のMFP100では、操作パネル300は、図8に示された構成を有する。そして、第3の実施の形態では、パネル角度検出部394は、操作パネル300の回転角度を取得する。また、パネル角度検出部394は、当該回転角度に対応する、MFP100の奥行方向についての近距離通信部390の移動量を特定する。そして、パネル角度検出部394は、当該移動量に応じて、近距離通信部390の電波の受信感度を設定する。
以上説明した第3の実施の形態では、操作パネル300が、垂直方向に沿った軸で回動される場合であっても、MFP100の奥行方向についての近距離通信部390の位置に応じて、近距離通信部390の電波の受信感度が制御される。
[第4の実施の形態]
<1.概要>
第4の実施の形態のMFP100のハードウェア構成は、たとえば図18に示された構成である。図18に示されるように、第4の実施の形態のMFP100は、第1の実施の形態のMFP100(図7参照)が備える構成に加えて、無線通信ユニット110をさらに備える。
無線通信ユニット110は、無線通信を行なうための要素を含む。本明細書では、2種類の通信方式の通信のそれぞれを、「無線通信」と「近距離通信」という文言を使用して区別する。「無線通信」は、Bluetooth等の方式による通信であって、通信距離が数m程度の通信を意味する。無線通信ユニット110は、「無線通信」のための通信動作を実行する。一方、近距離通信部390によって実現される、NFC等の通信距離が10cm程度の方式に従った通信には、「近距離通信」という用語が使用される。
そして、第4の実施の形態のMFP100では、MFP100の奥行方向の位置に応じて、近距離通信部390による通信を有効にするか否かが決定される。より具体的には、第4の実施の形態のMFP100では、近距離通信部390が比較的MFP100の前側に位置するときには近距離通信部390による通信が無効にされ、近距離通信部390が比較的MFP100の奥側に位置するときには近距離通信部390による通信が有効にされる。
図19は、第4の実施の形態のMFP100における制御の概要を示す図である。図19には、2つの状態(状態(A)および状態(B))が示され、また、携帯端末400を携帯しながらMFP100の前を通過するユーザーUが示されている。図19において、破線A42は、無線通信ユニット110の通信範囲を示す。また、破線A34は、近距離通信部390の通信範囲を示す。
状態(A)では、操作パネル300の主面の水平面に対する傾斜角度は、30°程度である。一方、状態(B)における当該傾斜角度は、60°程度である。
状態(B)では、状態(A)よりも近距離通信部390がMFP100の前側に位置する。そして、第4の実施の形態のMFP100では、状態(A)では近距離通信部390による通信は有効であるが、状態(B)では当該通信が無効にされる。
状態(A)では、ユーザーUによって携帯される携帯端末400は、破線A34で示された範囲内には位置しない。これにより、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーによって携帯される携帯端末400と、近距離通信を開始しない。
状態(B)では、ユーザーUによって携帯される携帯端末400は、破線A41で示された範囲内には位置し得る。このことから、状態(B)において近距離通信が有効されていれば、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーによって携帯される携帯端末400と近距離通信を開始するおそれがある。
しかしながら、状態(B)では、近距離通信が無効にされる。これにより、状態(B)においても、MFP100は、単にMFP100の前を通過するユーザーによって携帯される携帯端末400と、近距離通信を開始しない。
MFP100は、無線通信と近距離通信との2種類の方式で通信が可能である。破線A42は、無線通信ユニット110の通信範囲を示す。そして、第4の実施の形態のMFP100において、状態(A)および状態(B)のいずれにおいても、無線通信は有効にされる。
なお、第4の実施の形態のMFP100は、近距離通信を無効にした場合であっても、操作パネル300を介して近距離通信を有効にするための指示が入力された場合には、当該近距離通信を有効にし得る。
<2.操作パネルが採り得るポジション>
図20は、操作パネル300のポジションに応じた近距離通信の状態を示す図である。図20では、操作パネル300の4つのポジションが、ポジション311〜314として示されている。ポジション311,312,313,314のそれぞれが対応する状態を、状態A,状態B,状態C,状態Dと呼ぶ。4つの状態A〜状態Dでは、水平面に対する操作パネル300の主面の角度が異なる。具体的には、状態A,状態B,状態C,状態Dのそれぞれの主面の角度は、90°,60°,30°,0°である。
第4の実施の形態では、状態A〜状態Dのうち近距離通信部390が前側に位置する2つの状態(状態Aおよび状態B)では、近距離通信が無効にされる。一方、状態A〜状態Dのうち近距離通信部390が奥側に位置する2つの状態(状態Cおよび状態D)では、近距離通信が有効にされる。
<3.操作パネルの構成>
図21は、第4の実施の形態のMFP100における操作パネル300の構成を示す図である。図8に示された第1の実施の形態の操作パネル300と比較して、第4の実施の形態の操作パネル300は、感度設定部392の代わりに、有効/無効設定部395を備える。
有効/無効設定部395は、パネル角度検出部394が検出した操作パネル300の角度に応じて、MFP100における近距離通信の有効/無効を切り替える。操作パネル300の角度と近距離通信の有効/無効との関係は、たとえば図20に示された態様である。
有効/無効設定部395によって近距離通信が無効にされた場合、通信制御部393は、アンテナ部391が携帯端末400から電波を受信しても、当該電波に対応するデータをシステムコントローラー101(図7)に送信しない。
有効/無効設定部395は、近距離通信の有効/無効を切り替える制御を実行する際に、たとえば図22に示されるテーブルを参照する。図22のテーブルは、操作パネル300の角度(「パネル角度」)のそれぞれを、近距離通信の状態(有効/無効)を特定する情報、および、無線通信の状態(有効/無効)を特定する情報に関連付ける。図22のテーブルは、たとえば記憶装置106(図7)に格納される。
無線通信ユニット110は、無線通信の電波を受信するアンテナ111を含む。無線通信では、無線通信ユニット110は、アンテナ111が受信した信号をMFP100内で取扱可能なデータに変換し、当該データをシステムコントローラー101に出力する。一方、有効/無効設定部395から無線通信を無効にすることを指示されると、無線通信ユニット110は、アンテナ111が電波を受信しても、当該電波に対応するデータをシステムコントローラー101に出力しない。
<4.処理の流れ>
図23は、第4の実施の形態のMFP100において近距離通信の状態(有効/無効)を切り替えるために実行される処理のフローチャートである。図23の処理は、たとえばMFP100の起動時および操作パネル300の角度が変更されたときに実行される。
図23を参照して、ステップS10で、CPU121は、MFP100における無線通信を有効にする。そして、制御はステップS20へ進められる。
ステップS20で、CPU121は、操作パネル300の角度が0°(図20の状態D)または30°(図20の状態C)であるか否かを判断する。そして、CPU121は、操作パネル300の角度が0°または30°であると判断すると(ステップS20でYES)、ステップS30へ制御を進める。一方、CPU121は、操作パネル300の角度が60°または90°であると判断すると(ステップS20でNO)、ステップS40へ制御を進める。
ステップS30で、CPU121は、MFP100における近距離通信を有効にする。そして、制御はステップS40へ進められる。
ステップS40で、CPU121は、アンテナ111が無線通信の電波を受信したかどうかを判断する。そして、CPU121は、アンテナ111が無線通信の電波を受信したと判断すると(ステップS40でYES)、ステップS50へ制御を進める。一方、CPU121は、アンテナ111が無線通信の電波を受信していないと判断すると(ステップS40でNO)、制御をステップS40に留める。
ステップS50で、CPU121は、操作パネル300に対して無線通信を確立させるための指示が入力されたか否かを判断する。そして、CPU121は、当該指示が入力されたと判断すると(ステップS50でYES)、ステップS60へ制御を進める。一方、CPU121は、当該指示が入力されていないと判断すると(ステップS50でNO)、ステップS70へ制御を進める。
ステップS60で、CPU121は、無線通信を確立させることによって無線通信を実行する。そして、制御はステップS10へ戻される。
なお、ステップS50およびステップS60の制御によれば、ユーザーが無線通信の確立可能なエリアに侵入したときに、当該ユーザーが無線通信の確立を確認したことを条件として、無線通信が確立される。このことから、ステップS50では、操作パネル300のディスプレイ320には、無線通信の確立の許可を求める情報が表示されることが好ましい。ユーザーは、当該表示を見た上で、上記したような「無線通信を確立させるための指示」を入力(たとえば、OKボタンに対するタッチ)し得る。
ステップS70で、CPU121は、アンテナ部391が近距離通信の電波を受信したかどうかを判断する。そして、CPU121は、アンテナ部391が近距離通信の電波を受信したと判断すると(ステップS70でYES)、ステップS80へ制御を進める。一方、CPU121は、アンテナ部391が近距離通信の電波を受信していないと判断すると(ステップS70でNO)、ステップS10へ制御を戻す。
ステップS80で、CPU121は、近距離通信が有効にされていることを条件として、近距離通信を実行する。そして、制御はステップS10へ戻される。なお、近距離通信が無効にされている場合には、CPU121は、近距離通信を実行することなく、ステップS10へ制御を戻す。
以上説明された第4の実施の形態では、近距離通信部390がMFP100の前側に位置するときには近距離通信を無効にする。これにより、MFP100が、単にMFP100の前を通過したユーザーによって携帯されている携帯端末400と、ユーザーの意図に反して近距離通信を開始することが回避される。なお、近距離通信が無効にされた後、ユーザーが操作パネル300に対して近距離通信を有効にする情報を入力した場合には、MFP100では近距離通信が有効となる。また、MFP100が、操作パネル300の角度に拘わらず近距離通信を有効にするように設定されている場合には、操作パネル300の角度に拘わらず、MFP100の近距離通信は有効にされる。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
100 MFP、100A 本体、100X 設置台、100Y 取付台、100Z 軸、101 システムコントローラー、110 無線通信ユニット、300 操作パネル、350 タッチセンサー、352 座標検出部、360 タッチエリア、390 近距離通信部、391 アンテナ部、391A 可変コンデンサー、392 感度設定部、393 通信制御部、393A 整合回路、394 パネル角度検出部、395 有効/無効設定部、400 携帯端末。

Claims (33)

  1. 近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置であって、
    当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、
    前記操作パネル内に配置され、前記端末の電波を検知し前記端末との前記近距離通信を実行する近距離通信部と、
    前記端末に対する前記近距離通信部の通信距離を変更する通信距離変更手段と、
    前記画像処理装置上における前記操作パネルの位置に応じて、前記通信距離変更手段により前記通信距離を調整する調整制御手段と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 前記操作パネルを回動させる回動機構をさらに備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記回動機構は、水平方向に延びる回動軸に従って、前記操作パネルを回動させる、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記回動機構は、垂直方向に延びる回動軸に従って、前記操作パネルを回動させる、請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記回動機構は、前記画像処理装置の奥行方向について前記近距離通信部の位置を変化させるように前記操作パネルを回動させ、
    前記調整制御手段は、前記近距離通信部が前記画像処理装置の前側に位置するほど前記近距離通信部の通信距離を短くする、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記調整制御手段は、前記回動機構によって前記操作パネルが回動された角度に応じて、前記通信距離を制御する、請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記操作パネルを取り付けるための複数の取付位置をさらに備え、
    前記複数の取付位置は、前記画像処理装置の奥行方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記調整制御手段は、前記操作パネルが前記画像処理装置の前側に位置するほど前記近距離通信部の通信距離を短くする、請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置であって、
    当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、
    前記操作パネル内に配置され、前記端末の電波を検知し前記端末との前記近距離通信を実行する近距離通信部と、
    前記画像処理装置上における前記操作パネルの位置に応じて、前記近距離通信を実行するか否かを決定する通信制御手段と、
    を備える、画像処理装置。
  10. 前記通信制御手段は、前記操作パネルが特定の位置より前記画像処理装置の奥側に位置する場合には前記近距離通信を実行し、前記操作パネルが前記特定の位置より前記画像処理装置の前側に位置する場合には前記近距離通信を実行しないことを決定する、請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記通信制御手段が前記近距離通信を行なわないと決定した場合に、前記近距離通信を実行する指示の入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
    前記通信制御手段は、前記操作パネルの位置に基づいて前記近距離通信を行なわないと決定した場合であっても、前記入力手段に前記指示が入力されていることを条件として、前記近距離通信を実行することを決定する、請求項9または請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像処理装置は、
    当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、
    前記操作パネル内に配置され、前記端末の電波を検知し前記端末との前記近距離通信を実行する近距離通信部とを備え、
    前記制御方法は、
    前記端末に対する前記近距離通信部の通信距離を変更するステップと、
    前記画像処理装置上における前記操作パネルの位置に応じて、前記通信距離を調整するステップと、
    を備える、画像処理装置の制御方法。
  13. 前記画像処理装置は、前記操作パネルを回動させる回動機構をさらに備える、請求項12に記載の画像処理装置の制御方法。
  14. 前記回動機構は、水平方向に延びる回動軸に従って、前記操作パネルを回動させる、請求項13に記載の画像処理装置の制御方法。
  15. 前記回動機構は、垂直方向に延びる回動軸に従って、前記操作パネルを回動させる、請求項13に記載の画像処理装置の制御方法。
  16. 前記回動機構は、前記画像処理装置の奥行方向について前記近距離通信部の位置を変化させるように前記操作パネルを回動させ、
    前記通信距離を調整するステップは、前記近距離通信部が前記画像処理装置の前側に位置するほど前記近距離通信部の通信距離を短くする、請求項13〜請求項15のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
  17. 前記通信距離を調整するステップは、前記回動機構によって前記操作パネルが回動された角度に応じて、前記通信距離を制御する、請求項13〜請求項16のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
  18. 前記画像処理装置は前記操作パネルを取り付けるための複数の取付位置をさらに備え、
    前記複数の取付位置は、前記画像処理装置の奥行方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項12に記載の画像処理装置の制御方法。
  19. 前記通信距離を調整するステップは、前記操作パネルが前記画像処理装置の前側に位置するほど前記近距離通信部の通信距離を短くする、請求項18に記載の画像処理装置の制御方法。
  20. 近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像処理装置は、
    当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、
    前記操作パネル内に配置され、前記端末の電波を検知し前記端末との前記近距離通信を実行する近距離通信部とを備え、
    前記制御方法は、
    前記画像処理装置上における前記操作パネルの位置に応じて、前記近距離通信を実行するか否かを決定するステップ、
    を備える、画像処理装置の制御方法。
  21. 前記近距離通信を実行するか否かを決定するステップは、前記操作パネルが特定の位置より前記画像処理装置の奥側に位置する場合には前記近距離通信を実行し、前記操作パネルが前記特定の位置より前記画像処理装置の前側に位置する場合には前記近距離通信を実行しないことを決定する、請求項20に記載の画像処理装置の制御方法。
  22. 前記画像処理装置は、前記近距離通信を行なわないと決定された場合に、前記近距離通信を実行する指示の入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
    前記近距離通信を実行するか否かを決定するステップは、前記操作パネルの位置に基づいて前記近距離通信を行なわないと決定した場合であっても、前記入力手段に前記指示が入力されていることを条件として、前記近距離通信を実行することを決定する、請求項20または請求項21に記載の画像処理装置の制御方法。
  23. 近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置において実行されるプログラムであって、
    前記画像処理装置は、
    当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、
    前記操作パネル内に配置され、前記端末の電波を検知し前記端末との前記近距離通信を実行する近距離通信部とを備え、
    前記プログラムは、前記画像処理装置に、
    前記端末に対する前記近距離通信部の通信距離を変更するステップと、
    前記画像処理装置上における前記操作パネルの位置に応じて、前記通信距離を調整するステップと、
    を実行させる、プログラム。
  24. 前記画像処理装置は、前記操作パネルを回動させる回動機構をさらに備える、請求項23に記載のプログラム。
  25. 前記回動機構は、水平方向に延びる回動軸に従って、前記操作パネルを回動させる、請求項24に記載のプログラム。
  26. 前記回動機構は、垂直方向に延びる回動軸に従って、前記操作パネルを回動させる、請求項24に記載のプログラム。
  27. 前記回動機構は、前記画像処理装置の奥行方向について前記近距離通信部の位置を変化させるように前記操作パネルを回動させ、
    前記通信距離を調整するステップは、前記近距離通信部が前記画像処理装置の前側に位置するほど前記近距離通信部の通信距離を短くする、請求項24〜請求項26のいずれか1項に記載のプログラム。
  28. 前記通信距離を調整するステップは、前記回動機構によって前記操作パネルが回動された角度に応じて、前記通信距離を制御する、請求項24〜請求項27のいずれか1項に記載のプログラム。
  29. 前記画像処理装置は前記操作パネルを取り付けるための複数の取付位置をさらに備え、
    前記複数の取付位置は、前記画像処理装置の奥行方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項23に記載のプログラム。
  30. 前記通信距離を調整するステップは、前記操作パネルが前記画像処理装置の前側に位置するほど前記近距離通信部の通信距離を短くする、請求項29に記載のプログラム。
  31. 近接する端末と近距離通信が可能な画像処理装置において実行されるプログラムであって、
    前記画像処理装置は、
    当該画像処理装置上で移動可能に構成された操作パネルと、
    前記操作パネル内に配置され、前記端末の電波を検知し前記端末との前記近距離通信を実行する近距離通信部とを備え、
    前記プログラムは、前記画像処理装置に、
    前記画像処理装置上における前記操作パネルの位置に応じて、前記近距離通信を実行するか否かを決定するステップ、
    を実行させる、プログラム。
  32. 前記近距離通信を実行するか否かを決定するステップは、前記操作パネルが特定の位置より前記画像処理装置の奥側に位置する場合には前記近距離通信を実行し、前記操作パネルが前記特定の位置より前記画像処理装置の前側に位置する場合には前記近距離通信を実行しないことを決定する、請求項31に記載のプログラム。
  33. 前記画像処理装置は、前記近距離通信を行なわないと決定された場合に、前記近距離通信を実行する指示の入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
    前記近距離通信を実行するか否かを決定するステップは、前記操作パネルの位置に基づいて前記近距離通信を行なわないと決定した場合であっても、前記入力手段に前記指示が入力されていることを条件として、前記近距離通信を実行することを決定する、請求項31または請求項32に記載のプログラム。
JP2015009494A 2015-01-21 2015-01-21 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム Active JP6179528B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015009494A JP6179528B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム
US15/001,684 US9793958B2 (en) 2015-01-21 2016-01-20 Image processing apparatus, method of controlling the same, and storage medium
CN201610040492.6A CN105812610B (zh) 2015-01-21 2016-01-21 图像处理装置以及其控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015009494A JP6179528B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016134837A JP2016134837A (ja) 2016-07-25
JP6179528B2 true JP6179528B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=56408604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015009494A Active JP6179528B2 (ja) 2015-01-21 2015-01-21 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9793958B2 (ja)
JP (1) JP6179528B2 (ja)
CN (1) CN105812610B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6758871B2 (ja) * 2016-03-17 2020-09-23 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像処理装置、並びにその制御方法及びプログラム
JP6685820B2 (ja) * 2016-04-25 2020-04-22 キヤノン株式会社 入力装置及び画像形成装置
US20180234563A1 (en) * 2017-02-10 2018-08-16 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2019155857A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社リコー 表示操作部及び画像形成装置
JP2022116879A (ja) * 2021-01-29 2022-08-10 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP2022116881A (ja) 2021-01-29 2022-08-10 セイコーエプソン株式会社 印刷装置
JP2022131470A (ja) * 2021-02-26 2022-09-07 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100754681B1 (ko) * 2003-07-23 2007-09-03 삼성전자주식회사 휴대용 통신 장치 및 촬영 모드 감지 방법
JP2007288455A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Canon Inc 通信装置及びその制御方法
JP4745134B2 (ja) * 2006-05-30 2011-08-10 富士通株式会社 クロスダイポールアンテナ,これを用いるタグ
JP2010049169A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Konica Minolta Business Technologies Inc 位置検知装置、画像形成装置、及び後処理装置
JP5446519B2 (ja) * 2008-09-17 2014-03-19 株式会社リコー 携帯端末装置およびプログラム
US8515496B2 (en) * 2011-12-15 2013-08-20 Amazon Technologies, Inc. Antenna deployment switching for data communication of a user device
US20130155450A1 (en) * 2011-12-19 2013-06-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus having a plurality of antennas
KR20140079195A (ko) * 2012-12-18 2014-06-26 삼성전자주식회사 근거리 무선 통신(nfc) 기능을 지원하는 화상형성장치 및 화상형성장치에서 nfc 디바이스의 인증을 수행하는 방법
JP6028627B2 (ja) * 2013-03-05 2016-11-16 ブラザー工業株式会社 通信装置、およびプログラム
JP6137207B2 (ja) * 2015-01-26 2017-05-31 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム
JP6179531B2 (ja) * 2015-01-29 2017-08-16 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN105812610B (zh) 2018-08-07
US9793958B2 (en) 2017-10-17
US20160211888A1 (en) 2016-07-21
JP2016134837A (ja) 2016-07-25
CN105812610A (zh) 2016-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6179528B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム
US11412095B2 (en) Communication apparatus and communication system
JP6179531B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム
US20200133606A1 (en) Communication apparatus, control method, and program
JP6194876B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム
US10477037B2 (en) Communication apparatus that transmits setting data control method of the same, and storage medium
JP5924293B2 (ja) 画像記録システム、画像記録方法、携帯端末、及び、携帯端末の制御プログラム
JP2016124195A (ja) 画像処理装置
JP5765186B2 (ja) 接続制御装置、情報処理装置、画像形成装置、携帯型移動端末、情報処理システム、接続制御装置の制御方法、及び接続制御装置の制御プログラム
JP2006186418A (ja) 通信デバイス及び通信制御方法
JP2015103162A (ja) 画像形成装置及び認証方法
US20120105893A1 (en) Image processing apparatus, control method for image processing apparatus and program
JP6315141B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム
CN108632484B (zh) 图像形成系统和图像形成装置
JP2012146168A (ja) 画像形成装置の管理装置、画像形成装置の管理方法、および画像形成装置の管理プログラム
US9225890B2 (en) Image processing system, portable information device, remote operation method, and non-transitory computer-readable recording medium encoded with cooperation program
US10341525B2 (en) Image forming system, communication terminal, and non-transitory computer-readable storage medium
JP6634874B2 (ja) 画像処理システム、画像処理装置およびプログラム
JP2016119564A (ja) 画像形成システム、携帯端末およびプログラム
US20120182577A1 (en) Display control apparatus and control method thereof, and storage medium
JP6137207B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム
US20120194543A1 (en) Image display apparatus, image display method and storage medium
JP2015049767A (ja) 画像形成指示プログラム及び携帯端末
JP2014007509A (ja) 画像形成装置、その制御方法、およびその制御プログラム
JP2016173725A (ja) 表示装置、情報処理装置、情報表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6179528

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150