JP2016119564A - 画像形成システム、携帯端末およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末と画像形成装置との連携動作をユーザが実行させたい状況をより正確に判断することが可能な技術を提供する。【解決手段】携帯端末50は、MFP10からの近距離無線通信用の電波の強度を取得するとともに、ユーザによる特定の操作状態を検出する。携帯端末50は、当該電波の強度が所定の閾値以上であり且つ特定の操作状態(ボタンの押下操作状態、加速度センサによって携帯端末50の特定の動きが検出されている状態、携帯端末50の静止状態等)が検出されることを条件として、MFP10に関する処理を実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置との連携動作を行う携帯端末およびそれに関連する技術に関する。
MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像形成装置とその外部の携帯端末との連携を図る技術が存在する(特許文献1等参照)。
特許文献1には、携帯端末に表示された複数の画像の中から携帯端末のユーザが所望の画像を選択した状態で当該ユーザが携帯端末をMFPに近接させると、当該所望の画像がMFPにて自動的に印刷出力される技術が記載されている。当該技術においては、携帯端末のMFPへの接近に伴って携帯端末とMFPとの間に近接場型無線通信(NFC(Near field communication))が確立すると、携帯端末にてユーザによって選択されていた所望の画像が(ユーザによる印刷指示を経ることなく)MFPに自動的に転送されMFPにて自動的に印刷出力される。
特開2014−127130号公報
ところで、画像形成装置と携帯端末との間の通信には、各種の無線通信技術が利用され得る。たとえば、無線LAN(IEEE 802.11等)による通信、および/または近距離無線通信が利用され得る。近距離無線通信としては、Bluetooth(登録商標)規格に基づく通信、および/または近接場型無線通信(NFC(Near field communication))が存在する。また、近年では、Bluetooth(ブルートゥース)の拡張規格であるBLE(Bluetooth Low Energy)に基づく通信も存在する。
このような無線通信を画像形成装置と携帯端末との通信に利用することによって、様々な応用技術が創出され得る。
たとえば、BLE等を利用して画像形成装置がその周辺に電波を発信しておき、画像形成装置の周辺に移動してきた携帯端末がBLEからの当該電波を受信することによって、当該携帯端末が画像形成装置への近接を検出することが考えられる。
ただし、BLE等を利用する場合、画像形成装置からの電波強度にばらつきがあることなどに起因して、或る程度大きな強度の電波を画像形成装置からその周辺に向けて送出することが求められる。その結果、携帯端末を所持しているユーザが画像形成装置の前を通っただけでも画像形成装置からの電波強度が一定程度を超えたと判定されること(端的に言えば、携帯端末が過剰に反応すること)もある。
そのため、電波強度のみで近接を判断しその判定結果のみを用いて或る処理を実行する場合には、ユーザが当該処理の実行意思を有しないにもかかわらず、当該処理が実行されてしまうことがある。
そこで、この発明は、携帯端末と画像形成装置との連携動作をユーザが実行させたい状況をより正確に判断することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成装置との連携動作を行う携帯端末であって、前記画像形成装置からの近距離無線通信用の電波の強度を取得する取得手段と、ユーザによる特定の操作状態を検出する検出手段と、前記電波の強度が所定の閾値以上であり且つ前記検出手段によって前記特定の操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する処理を実行する制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る携帯端末において、前記検出手段は、前記携帯端末に設けられるボタンに対する押下操作状態を検出するセンサを有し、前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記検出手段によって前記押下操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る携帯端末において、前記検出手段は、前記携帯端末の動きを検出するセンサを有し、前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記センサによって前記携帯端末の特定の動きが検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明に係る携帯端末において、前記検出手段は、前記携帯端末の静止状態を検出するセンサを有し、前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記センサによって前記携帯端末の静止状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明に係る携帯端末において、前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記センサによって前記携帯端末の静止状態が所定期間に亘って検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4の発明に係る携帯端末において、前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記センサによって前記携帯端末の静止状態が検出され且つ前記携帯端末の傾斜角度が所定範囲内の角度であることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2ないし請求項6のいずれかの発明に係る携帯端末において、前記画像形成装置に関する前記処理は、前記画像形成装置と前記携帯端末との複数の連携処理の中から、前記検出手段による前記特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定されることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2の発明に係る携帯端末において、前記画像形成装置に関する前記処理は、前記携帯端末に設けられた複数のボタンに対応付けられる複数の処理のうち、ユーザにより押下された前記ボタンに予め対応付けられている処理であることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項3の発明に係る携帯端末において、前記画像形成装置に関する前記処理は、複数の種類の動きに対応付けられる複数の処理のうち、前記センサによって検出された前記特定の動きに予め対応付けられている処理であることを特徴とする。
請求項10の発明は、携帯端末に内蔵されたコンピュータに、a)画像形成装置からの近距離無線通信用の電波の強度を取得するステップと、b)ユーザによる特定の操作状態を検出するステップと、c)前記電波の強度が所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記特定の操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する処理を実行するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)は、前記携帯端末に設けられるボタンに対する押下操作状態を検出するステップを有し、前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つステップb)にて前記押下操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項10の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)は、前記携帯端末の特定の動きを検出するステップを有し、前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記特定の動きが検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項10の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)は、前記携帯端末の静止状態を検出するステップを有し、前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記携帯端末の静止状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項13の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記携帯端末の静止状態が所定期間に亘って検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項13の発明に係るプログラムにおいて、d)前記携帯端末の傾斜角度を検出するステップ、を前記コンピュータにさらに実行させるプログラムであって、前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記携帯端末の静止状態が検出され且つ前記携帯端末の傾斜角度が所定範囲内の角度であることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項11ないし請求項15のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記画像形成装置に関する前記処理は、前記画像形成装置と前記携帯端末との複数の連携処理の中から、前記特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定されることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項11の発明に係るプログラムにおいて、前記画像形成装置に関する前記処理は、前記携帯端末に設けられた複数のボタンに対応付けられる複数の処理のうち、ユーザにより押下された前記ボタンに予め対応付けられている処理であることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項12の発明に係るプログラムにおいて、前記画像形成装置に関する前記処理は、複数の種類の動きに対応付けられる複数の処理のうち、前記ステップb)にて検出された前記特定の動きに予め対応付けられている処理であることを特徴とする。
請求項19の発明は、画像形成システムであって、画像形成装置と、前記画像形成装置との連携動作を行う携帯端末と、を備え、前記携帯端末は、前記画像形成装置からの近距離無線通信用の電波の強度を取得する手段と、ユーザによる特定の操作状態を検出する検出手段と、前記画像形成装置との連携動作を制御する制御手段と、前記電波の強度が所定の閾値以上であり且つ前記検出手段によって前記特定の操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する処理を実行する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1ないし請求項19に記載の発明によれば、携帯端末と画像形成装置との連携動作をユーザが実行させたい状況をより正確に判断することが可能な技術を提供することが可能である。
第1実施形態に係る画像形成システムを示す図である。 MFP(画像形成装置)の機能ブロックを示す図である。 携帯端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 携帯端末がMFPに接近する様子を示す図である。 電波強度の時間変化等を示す図である。 印刷処理の開始後に表示される表示画面を示す図である。 スキャン処理の開始後に表示される表示画面を示す図である。 認証処理の開始後に表示される表示画面を示す図である。 第2実施形態に係る動作を示すタイミングチャートである。 第3実施形態に係る動作を示すタイミングチャートである。 第4実施形態に係る動作を示すタイミングチャートである。 MFPのタッチパネル付近を示す側面図である。 変形例に係るMFPのタッチパネル付近を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成システム1を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、MFP(画像形成装置)10と携帯端末50とを備える。
MFP10と携帯端末50とは、各種の無線通信技術を用いて互いに無線接続される。たとえば、MFP10と携帯端末との間の通信には、無線LAN(IEEE 802.11等)による通信、および近距離無線通信が利用され得る。この実施形態では、近距離無線通信として、BLE(Bluetooth Low Energy)に基づく通信が用いられ、携帯端末50とMFP10との近接判定処理等が行われる。ただし、これに限定されず、Bluetooth(商標)規格に基づく通信、あるいは、NFC(Near field communication)が、近距離無線通信として利用されてもよい。
なお、本願において、「近距離無線通信」は、NFCのみならず、BLE(およびBluetooth)等の通信をも含むものとする。仮にNFC(近接場型無線通信)が狭義の近距離無線通信と称されることがあるとしても、本願の「近距離無線通信」は、広義の近距離無線通信を意味し、NFCのみならずBLE等の通信をも含むものとする。
<1−2.画像形成装置の構成>
図2は、画像形成装置10の機能ブロックを示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。図2においては、MFP10の機能ブロックが示されている。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像ないしスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、各種の無線通信(BLEによる無線通信等を含む)を行うことも可能である。具体的には、通信部4は、無線LAN(IEEE 802.11等)による無線通信を行う無線LAN通信部4aと、BLEによる無線通信を行うBLE通信部4bとを備える。MFP10には、BLE通信部4bの一部または全部として機能するBLEチップ42(近距離無線通信用チップ(あるいは単に通信チップ)とも称される)が内蔵されている(図1も参照)。BLEチップ42は、アドバタイジングデータ(Advertising Data)をブロードキャスト送信することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいは無線LAN等を介してMFP10にインストールされてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、上記のプログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と連携動作制御部15とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(携帯端末50等)との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。通信制御部11は、各種データの送信動作を制御する送信制御部と各種データの受信動作を制御する受信制御部とを有する。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、タッチパネル25に表示された操作画面に対する操作入力(ユーザからの指定入力等)を受け付ける動作を制御する。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。表示制御部13は、MFP10を操作するための操作画面(遠隔操作画面)200等をタッチパネル25に表示させる。
連携動作制御部15は、通信部4および通信制御部11等と協働して、携帯端末50との連携動作を制御する処理部である。
<1−3.携帯端末の構成>
携帯端末50は、MFP10(画像形成装置)との連携動作を行う装置である。
次に携帯端末50の構成について説明する。
携帯端末50は、MFP10との間でのネットワーク通信が可能な情報入出力端末装置(情報端末)である。ここでは、携帯端末50として、スマートフォンを例示する。ただし、これに限定されず、携帯端末50は、タブレット型端末であってもよく、あるいはパーソナルコンピュータなどであってもよい。
図3は、携帯端末50の概略構成を示す機能ブロック図である。
携帯端末50は、図3の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、操作部56、加速度センサ58およびコントローラ59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、各種の無線通信(BLEによる無線通信等を含む)を行うことが可能である。具体的には、通信部54は、無線LAN(IEEE 802.11等)による無線通信を行う無線LAN通信部54aと、BLEによる無線通信を行うBLE通信部54bとを備える。BLE通信部54bは、MFP10に内蔵されたBLEチップ42からブロードキャスト送信されてくるアドバタイジングデータ(Advertising Data)を受信するとともに、そのデータ送信用電波の強度を測定する。
格納部55は、不揮発性の半導体メモリ等の記憶装置で構成される。格納部55には、後述する各種の画面200(図6等参照)(詳細にはその表示用データ)が格納されている。
操作部56は、携帯端末50に対する操作入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。この携帯端末50においては、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル75(図1参照)が設けられている。このタッチパネル75は、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。
加速度センサ58は、携帯端末50の加速度を検出する検出部である。
図3のコントローラ59は、携帯端末50に内蔵され、携帯端末50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいは無線LAN等を介して携帯端末50にインストールされるようにしてもよい。
携帯端末50には、MFP10との連携を図るためのプログラム(連携用プログラム)等がインストールされている。当該連携用プログラムは、MFP10への近接検知処理を含む各種の処理を実現するアプリケーションソフトウエアプログラム(単に、アプリケーションなどとも称する)である。
具体的には、コントローラ59は、連携用プログラム等の実行により、通信制御部61と入力制御部62と表示制御部63と判定部64と計時部65とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、MFP10等との通信動作を制御する処理部である。
入力制御部62は、操作入力部56a(タッチパネル75等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。
表示制御部63は、表示部56b(タッチパネル75等)における表示動作を制御する処理部である。表示制御部63は、たとえば、画面200(後述)の表示動作等を制御する。
判定部64は、MFP10に対して携帯端末50自身が一定程度近接したことを或る基準に基づき判定する処理(MFPへの近接を検出する処理)を実行する処理部である。
計時部65は、或る時点からの経過時間を測定する処理部である。
コントローラ59は、これら各種の処理部等を用いて、MFP10との連携動作を制御する。
<1−4.動作>
MFP10(詳細にはMFP10に内蔵されたBLEチップ42(図1参照))は、BLE通信用の電波(MFP10の周辺領域(たとえば、数メートル以内)にのみ到達する電波)を微小時間間隔で常に発信しておく。詳細には、BLEチップ42は、アドバタイジングデータ(Advertising Data)をブロードキャスト送信する。
一方、携帯端末50は、MFP10からのBLE通信用の電波を受信するとともに、MFP10からの電波の強度をも測定する。具体的には、携帯端末50のBLE通信部54bは、BLEチップ42からブロードキャスト送信されてきたアドバタイジングデータ(Advertising Data)を受信するとともに、そのデータ送信用電波の強度を測定する。また、携帯端末50にインストールされている連携用プログラムが(アクティブ状態あるいはバックグラウンド動作状態において)当該電波の強度を取得する。なお、連携用プログラムが電波強度の測定処理の一部をも行うようにしてもよい。
携帯端末50の接近動作に伴って携帯端末50がMFP10に近づくにつれて(すなわち、携帯端末50とMFP10との距離が小さくなるにつれて)、携帯端末50によって検出される電波強度(MFP10内のBLEチップ42から送出されてくるBLE電波の強度)は、増大する。逆に、携帯端末50がMFP10に遠ざかるにつれて(すなわち、携帯端末50とMFP10との距離が大きくなるにつれて)、携帯端末50によって検出される電波強度(MFP10からのBLE電波強度)は、減少する。
このような性質を利用して、携帯端末50によって検出される電波強度が、所定の閾値TH1を超える値へと変化(増大)すると、携帯端末50は、自装置がMFP10に近接したと判定する。具体的には、携帯端末50とMFP10(より詳細にはMFP10内におけるBLEチップ42の配置場所)との距離が所定の範囲(たとえば20cm(センチメートル))内の距離(所定値D1以下の距離)である旨が判定される。なお、携帯端末50とMFP10との距離が距離D1(例えば20cm程度)に近接したときの電波強度の値が予め測定され、その測定値が閾値TH1として定められればよい。
具体的には、まず、ユーザがMFP10に近づくにつれて、携帯端末50によって検出される電波強度の強度が徐々に増大していく。たとえば、ユーザが、携帯端末50を手に所持しつつMFP10に接近するとともに、当該手に所持していた携帯端末50を当該携帯端末50の載置場所(操作パネル部6c付近にてMFP10の本体部に固定された載置用ホルダー45(図1参照)等)に向けて当該携帯端末50を移動させる状況を想定する。このような移動に伴って、携帯端末50によって検出される電波強度が、閾値TH1よりも小さな値から、閾値TH1を超える値へと増大する(時刻T11)(図5参照)。電波強度の増大検出に応じて、携帯端末50は、自装置がMFP10に対して所定の範囲内に近接したと判定する。携帯端末50においては、連携用プログラムがアクティブ状態(あるいはバックグラウンド動作状態)等にて動作中であり、このような判定処理(近接判定処理)を含む各種の処理(近接判定処理以降の処理)は、当該連携用プログラムによって実行される。
このように、MFP10からの近距離無線通信用(BLE通信用)の電波の強度が近接検出用の閾値TH1よりも更に大きくなると、携帯端末50は、自装置がMFP10に対して所定の範囲内に近接した旨を判定する。換言すれば、携帯端末50は、MFP10への近接を検出する。
さらに、携帯端末50は、携帯端末50の操作状態がユーザによる特定の操作状態であるか否かを検出する。第1実施形態では、当該特定の操作状態として、携帯端末50に設けられる特定のボタン71(図6)に対する押下操作状態が例示される。具体的には、ボタン71に対する押下操作状態が、時刻T11以降の時刻T12にて検出される(図5参照)。このような押下操作状態は、ボタン(ここではハードウエアボタン)71(ホームボタン)に埋め込まれたセンサ(スイッチ)によって検出される。また、ここでは、ホームボタン71の押下操作をアプリケーションにおける特定指示の受付に用いることが、アプリケーションに対して許容されているものとする。
なお、ここでは、ボタン71に対する押下操作が検出されているが、これに限定されず、他の特定のボタン72(音量アップボタン),73(音量ダウンボタン)等に対する押下操作が検出されるようにしてもよい。その場合には、各ボタン72,73に埋め込まれたセンサによって各ボタン72,73に対する押下操作が検出されればよい。また、複数のボタン71,72,73のうちの特定のボタンに対する押下操作が検出されることを条件として特定処理が開始されるようにしてもよく、あるいは、複数のボタン71,72,73のうちの任意のボタンに対する押下操作が検出されることを条件として特定処理が開始されるようにしてもよい。さらに、ここでは、ハードウエアボタンに対する押下操作状態が検出されているが、これに限定されず、ソフトウエアボタン(タッチパネル75に表示された仮想的なボタン)に対する押下操作状態が検出されるようにしてもよい。この場合には、タッチパネル75(表示画面)内に埋め込まれたタッチ検出センサによって当該押下操作状態が検出されればよい。
このように、MFP10からの近距離無線通信用(BLE通信用)の電波の強度が近接検出用の閾値TH1以上であることに加えて、上述のような特定の操作状態(ここでは、ボタン71の押下操作状態)もが検出されると、携帯端末50は、ユーザの操作意思(携帯端末50を用いた処理の実行意思)が存在するものと判定する。換言すれば、携帯端末と画像形成装置との連携動作をユーザが実行させたい状況である旨が判定される。そして、携帯端末50は、画像形成装置に関する処理を開始する(時刻T12)。ここでは、画像形成装置に関する処理は、MFP10と携帯端末50との複数の連携処理の中から、特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定される。
具体的には、まず、第1の状況(具体的には、ユーザによる操作に応じて特定のファイルが携帯端末50に表示されている状況)においては、画像形成装置に関する処理として、特定のファイルの「印刷処理」が行われる。図6は、印刷処理の開始後にタッチパネル75に表示される表示画面200(210)を示す図である。このような表示画面210が、ボタン71の押下操作に応答してタッチパネル75に表示される。この表示画面(通知画面)210には、目の前に存在するMFPによって印刷処理が開始された旨が示されている。
また、第1の状況ではなく第2の状況(特定のファイルが携帯端末50に表示されておらず且つMFP10の原稿載置部に原稿が載置されている状況)においては、画像形成装置に関する処理として、原稿載置部(原稿台あるいはADF(Auto Document Feeder ))に載置された原稿に対する「スキャン処理」が行われる。図7は、スキャン処理の開始後にタッチパネル75に表示される表示画面200(220)を示す図である。このような表示画面220が、ボタン71の押下操作に応答してタッチパネル75に表示される。この表示画面(通知画面)220には、目の前に存在するMFPによってスキャン処理が開始された旨が示されている。
さらに、第1の状況でも第2の状況でもない第3の状況(特定のファイルが携帯端末50に表示されておらず且つMFP10の原稿載置部に原稿が載置されていない状況)においては、画像形成装置に関する処理として、MFP10に対する認証処理が行われる。図8は、認証処理の開始後にタッチパネル75に表示される表示画面200(230)を示す図である。このような表示画面(操作画面)230が、ボタン71の押下操作に応答してタッチパネル75に表示される。操作画面230は、認証処理用の操作画面であり、ユーザIDおよびパスワードをそれぞれ入力する各入力欄231,232等を備えている。ユーザは、このような操作画面200を利用して認証処理をさらに進めることができる。
以上のような動作によれば、携帯端末50は、MFP10からのBLE電波の強度が所定の閾値TH1以上であり且つ特定の操作状態(ボタンの押下操作状態)が検出されることを条件として、MFP10に関する処理(MFP10との連携処理)が実行される。BLE電波の強度のみならず特定の操作状態(ボタンの押下操作状態)が検出されることをも条件としてMFP10との連携処理が実行されるので、携帯端末50とMFP10との連携動作をユーザが実行させたい状況をより正確に判断した上で、MFP10との連携動作を適切に実行することが可能である。
なお、上記においては、第1の状況(ユーザによる操作に応じて特定のファイルが携帯端末50に表示されている状況)において特定のファイルの印刷出力処理が行われているが、これに限定されない。たとえば、ユーザによる操作に応じてファイルリストが携帯端末50に表示されており、且つ、当該ファイルリストにおいて一あるいは複数のファイルが選択されている状況において、当該選択された一あるいは複数のファイルの印刷出力処理が行われるようにしてもよい。
<2.第2実施形態>
上記第1実施形態においては、電波強度が閾値TH1以上であることに加えてボタン操作もが検出されることを条件に、MFP10に関する処理(携帯端末50とMFP10との連携処理)が実行される態様が例示されている。
この第2実施形態においては、電波強度が閾値TH1以上であることに加えて「携帯端末50の特定の動き」もが検出されることを条件に、MFP10に関する処理が実行される態様を例示する。
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図9は、第2実施形態に係る動作を示すタイミングチャートである。
第2実施形態においても、まず、MFP10からの電波強度が閾値TH1以上になった(増大した)ことが検出される(時刻T11)。
その後、携帯端末50の特定の動き(たとえば、ユーザによって2回大きく揺すぶられる動き(振られる動き))が加速度センサ58によって検出される(時刻T13)。より具体的には、図9に示すように、携帯端末50の所定方向における加速度が閾値TH31を2回跨ぐように変動したこと(閾値TH31よりも大きくなった後に一旦閾値TH31よりも小さくなりその後に再び閾値TH31よりも大きくなりさらに閾値TH31よりも小さくなること)が加速度センサ58等によって検知されると、携帯端末50は、自装置(携帯端末50)に関する上記特定の動きが発生したことを検出する。
携帯端末50は、当該特定の動きが発生したことを検出すると、ユーザの操作意思(携帯端末50とMFP10との連携処理の実行意思)が存在するものと判定する。そして、携帯端末50は、MFP10に関する処理を開始する(時刻T13)。上述のように、MFP10に関する処理は、たとえば、MFP10と携帯端末50との複数の連携処理の中から、特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定される。
以上のような動作によれば、携帯端末50は、MFP10からのBLE電波の強度が所定の閾値TH1以上であり且つ特定の操作状態(携帯端末50に対する特定の操作が行われて加速度センサ58によって携帯端末50の特定の動きが検出された状態)が検出されることを条件として、MFP10に関する処理(携帯端末50とMFP10との連携処理)が実行される。BLE電波の強度のみならず特定の操作状態が検出されることをも条件としてMFP10との連携処理が実行されるので、携帯端末50とMFP10との連携動作をユーザが実行させたい状況をより正確に判断した上で、MFP10との連携動作を適切に実行することが可能である。
<3.第3実施形態>
この第3実施形態においては、電波強度が閾値TH1以上であることに加えて「携帯端末50の静止状態」もが検出されることを条件に、MFP10に関する処理が実行される態様を例示する。
第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図10は、第3実施形態に係る動作を示すタイミングチャートである。
第3実施形態においても、MFP10からの電波強度が閾値TH1以上になったことが検出される(時刻T11)。
その後、携帯端末50が静止していること(携帯端末50の静止状態)が加速度センサ58によって検出される(時刻T14)。より具体的には、図10に示すように、携帯端末50の所定方向における加速度が閾値TH32(<<TH31)よりも小さいことが加速度センサ58等によって検知されると、携帯端末50は、自装置(携帯端末50)が静止している旨を検出する。
携帯端末50は、自装置が静止している旨を検出すると、ユーザによって携帯端末50が載置用ホルダー45に載置されているものと推定し、ユーザの操作意思が存在するものと判定する。そして、携帯端末50は、MFP10に関する処理を開始する(時刻T14)。上述のように、MFP10に関する処理は、たとえば、MFP10と携帯端末50との複数の連携処理の中から、特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定される。
以上のような動作によれば、携帯端末50は、MFP10からのBLE電波の強度が所定の閾値TH1以上であり且つ特定の操作状態(携帯端末50の静止状態)が検出されることを条件として、MFP10に関する処理(MFP10との連携処理)が実行される。BLE電波の強度のみならず特定の操作状態が検出されることをも条件としてMFP10との連携処理が実行されるので、携帯端末50とMFP10との連携動作をユーザが実行させたい状況をより正確に判断した上で、MFP10との連携動作を適切に実行することが可能である。
<4.第4実施形態>
この第4実施形態においては、電波強度が閾値TH1以上であることに加えて携帯端末50の静止状態が「所定期間ΔTに亘って」検出されることを条件として、MFP10に関する処理が実行される態様を例示する。
第4実施形態は、第3実施形態の変形例である。以下では、第3実施形態との相違点を中心に説明する。
図11は、第4実施形態に係る動作を示すタイミングチャートである。
第4実施形態においても、MFP10からの電波強度が閾値TH1以上になったことが検出される(時刻T11)。
また、その後、携帯端末50が「所定期間ΔTに亘って」静止していること(携帯端末50の静止状態が所定期間ΔTに亘って継続すること)が加速度センサ58によって検出される(時刻T14〜時刻T16)。
より具体的には、図11に示すように、携帯端末50の所定方向における加速度が閾値TH32(<<TH31)よりも小さいこと(携帯端末50が静止していること)が加速度センサ58等によって検知され(時刻T14)、以後、所定期間ΔT(たとえば2秒)に亘って当該静止状態が継続している旨が検出される(時刻T16)。なお、静止状態の継続時間は、計時部65等によって測定されればよい。
携帯端末50は、自装置が「所定期間ΔTに亘って」静止している旨を検出すると、ユーザによって携帯端末50が載置用ホルダー45に載置されているものと推定し、ユーザの操作意思が存在するものと判定する。そして、携帯端末50は、MFP10に関する処理を開始する(時刻T16)。上述のように、MFP10に関する処理は、たとえば、MFP10と携帯端末50との複数の連携処理の中から、特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定される。
以上のような動作によれば、携帯端末50は、MFP10からのBLE電波の強度が所定の閾値TH1以上であり且つ特定の操作状態(携帯端末50が所定期間ΔTに亘って静止している状態)が検出されることを条件として、MFP10に関する処理(携帯端末50とMFP10との連携処理)が実行される。BLE電波の強度のみならず特定の操作状態が検出されることをも条件としてMFP10との連携処理が実行されるので、携帯端末50とMFP10との連携動作をユーザが実行させたい状況をより正確に判断した上で、MFP10との連携動作を適切に実行することが可能である。
<5.第5実施形態>
この第5実施形態においては、電波強度が閾値TH1以上であることに加えて、携帯端末50が所定範囲内の傾斜角度θを有して静止している状態であることが検出されることを条件として、MFP10に関する処理が実行される態様を例示する。
第5実施形態は、第3実施形態の変形例である。以下では、第3実施形態との相違点を中心に説明する。
第5実施形態においては、第3実施形態と同様の動作が行われる。
ただし、MFP10からの電波強度が閾値TH1以上であることが検出され(時刻T11)、且つ、携帯端末50が静止していることが加速度センサ58によって検出される(時刻T14)と、さらに、携帯端末50の傾き(傾斜角度θ(仰角))が検出される。当該傾斜角度θは、携帯端末50内の加速度センサ58等を用いて検出されればよい。
具体的には、携帯端末50の傾斜角度θが値θ1に対する許容誤差範囲内(たとえば、プラスマイナス10度以内)の角度であるか否かもが判定される。なお、値θ1(図12参照)は、MFP10の本体部に固定されている載置用ホルダー45(図1も参照)の設置角度(仰角)である。携帯端末50は、載置用ホルダー45(詳細には載置用ホルダー45における携帯端末支持面)の傾斜角度θ1を、MFP10との通信等によって予め知得しているものとする。
図12は、MFP10の操作パネル部6c付近を示す側面図である。図12に示すように、操作パネル部6c付近において載置用ホルダー45がMFP10の本体部に固定されている。載置用ホルダー45は、携帯端末50を一時的に保持(載置)することが可能な保持部材である。ユーザは、手に持っている携帯端末50を載置用ホルダー45に向けて移動し当該携帯端末50を載置用ホルダー45に載置する。携帯端末50は、載置用ホルダー45に載置されると、載置用ホルダー45の傾斜角度θ1とほぼ同様の傾斜角度θを有する状態で静止する。このような状態、換言すれば、加速度センサ58によって携帯端末50の静止状態が検出され且つ携帯端末50の傾斜角度θが所定範囲内の角度である状態、が検出されると、携帯端末50が載置用ホルダー45に配置された旨が判定され、MFP10に関する処理が実行される。
具体的には、携帯端末50が値θ1近傍の所定範囲(許容誤差範囲)内の傾斜角度を有して静止している旨もが検出(判定)されると、携帯端末50は、ユーザによって携帯端末50が載置用ホルダー45に載置されているものと推定し、ユーザの操作意思が存在するものと判定する。そして、携帯端末50は、MFP10に関する処理を開始する(たとえば時刻T14)。上述のように、MFP10に関する処理は、たとえば、MFP10と携帯端末50との複数の連携処理の中から、特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定される。
以上のような動作によれば、携帯端末50は、MFP10からのBLE電波の強度が所定の閾値TH1以上であり且つ特定の操作状態(携帯端末50が所定範囲内の傾斜角度θを有して静止している状態)が検出されることを条件として、MFP10に関する処理(携帯端末50とMFP10との連携処理)が実行される。BLE電波の強度のみならず特定の操作状態が検出されることをも条件としてMFP10との連携処理が実行されるので、携帯端末50とMFP10との連携動作をユーザが実行させたい状況をより正確に判断した上で、MFP10との連携動作を適切に実行することが可能である。
特に、携帯端末50の静止状態が検出されることに加えて携帯端末50の傾斜角度が所定範囲内であることをも条件として、MFP10に関する処理が実行されるので、携帯端末50が載置用ホルダー45に載置されている状況をより正確に判定することが可能である。したがって、ユーザの操作意思の有無をより正確に判定することが可能である。
なお、上記においては、載置用ホルダー45がMFP10の本体部に固定されており、載置用ホルダー45の設定角度(傾斜角度)θ1が固定値である態様が例示されているが、これに限定されない。
たとえば、図13に示すように、載置用ホルダー45が所定軸を中心に回転可能であり載置用ホルダー45の設置角度(傾斜角度)が変動する場合にも、本発明を適用することが可能である。
図13においては、載置用ホルダー45が操作パネル部6cの上部に固定されており、載置用ホルダー45は、所定軸(水平面に平行な回転軸)を中心に回転可能な操作パネル部6cとともに当該所定軸周りに回転する。載置用ホルダー45は、操作パネル部6cと同じ可動角度範囲(角度θ2以上角度θ3以下)を有している。
このような場合においては、携帯端末50の傾斜角度θが、載置用ホルダー45の可動角度範囲(角度θ2以上角度θ3以下)内であるか否かを判定することによって、携帯端末50の傾斜角度θが所定範囲内の角度であるか否かが判定されればよい。載置用ホルダー45の可動角度範囲は、携帯端末50とMFP10との通信等によって携帯端末50によって予め知得されればよい。あるいは、携帯端末50の傾斜角度θが、所定範囲内(載置用ホルダー45の可動角度範囲に依拠せずに定められた角度範囲内)(たとえば、30度以上80度の範囲内)内であるか否かを判定することによって、携帯端末50の傾斜角度θが所定範囲内の角度であるか否かが判定されるようにしてもよい。
<6.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、電波強度が閾値TH1以上であることに加えて特定の操作状態もが検出されると、携帯端末50は、MFP10と携帯端末50との複数の連携処理の中から、特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定された処理を、MFP10に関する処理(実行対象処理)として実行しているが、これに限定されない。
具体的には、第1実施形態において、MFP10に関する処理(実行対象処理)は、押下されたボタンの種類に応じて決定(変更)されるようにしてもよい。より詳細には、第1実施形態において、電波強度が閾値TH1以上であることが判定され且つ複数のボタン71,72,73のいずれかが押下されると、これらのボタン71,72,73に対応付けられる複数の処理のうち、ユーザにより押下されたボタンに予め対応付けられている処理が実行されるようにしてもよい。より詳細には、ボタン71が押下されると印刷処理が実行され(図6参照)、ボタン72が押下されるとスキャン処理が実行され(図7参照)、ボタン73が押下されると認証処理が実行される(図8参照)ようにしてもよい。
これによれば、ユーザは、何れのボタンを押下するかによって実行対象処理を明示的に指定して、その実行指示を付与することが可能である。
あるいは、第2実施形態において、検出された特定動作の種類に応じて実行対象処理が決定(変更)されるようにしてもよい。より詳細には、第2実施形態において、電波強度が閾値TH1以上であることが判定され且つ複数の種類の特定の動きのいずれかが検出されると、複数の種類の特定の動きにそれぞれ対応付けられる複数の処理のうち、検出された特定の動きに予め対応付けられている処理が実行されるようにしてもよい。
より詳細には、たとえば、携帯端末50が横方向(左右方向)に2回振られる操作(第1の操作)、携帯端末50が前後方向(手前/奥方向)に2回振られる操作(第2の操作)、および携帯端末50が上下方向に2回振られる操作(第3の操作)に対して、印刷処理、スキャン処理および認証処理がそれぞれ予め対応づけられる。携帯端末50が横方向(左右方向)に2回振られる操作(第1の操作)が行われた旨が判定されるときには印刷処理が実行される(図6参照)。また、携帯端末50が前後方向(手前/奥方向)に2回振られる操作(第2の操作)が行われた旨が判定されるときにはスキャン処理が実行される(図7参照)。さらに、携帯端末50が上下方向に2回振られる操作(第3の操作)が行われた旨が判定されるときには認証処理が実行される(図8参照)。
これによれば、ユーザは、操作の種類に応じて実行対象処理を明示的に指定して、その実行指示を付与することが可能である。
また、上記各実施形態においては、主にBLE通信の電波強度等を用いて携帯端末50の近接が判定されているが、これに限定されない。たとえば、その他の近距離無線通信による電波強度等を用いて携帯端末50の近接が判定されるようにしてもよい。
また、上記第3実施形態においては、加速度センサ58を動き検出部として用いて携帯端末50の動きが検出される態様を例示したが、これに限定されず、角速度センサ(ジャイロセンサ)などを動き検出部として用いて、携帯端末50の動きが検出されるようにしてもよい。
1 画像形成システム
6c 操作パネル部
10 MFP(画像形成装置)
25 (MFPの)タッチパネル
42 BLEチップ
45 載置用ホルダー
50 携帯端末
71,72,73 ボタン
75 (携帯端末の)タッチパネル
θ 傾斜角度

Claims (19)

  1. 画像形成装置との連携動作を行う携帯端末であって、
    前記画像形成装置からの近距離無線通信用の電波の強度を取得する取得手段と、
    ユーザによる特定の操作状態を検出する検出手段と、
    前記電波の強度が所定の閾値以上であり且つ前記検出手段によって前記特定の操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する処理を実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  2. 請求項1に記載の携帯端末において、
    前記検出手段は、前記携帯端末に設けられるボタンに対する押下操作状態を検出するセンサを有し、
    前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記検出手段によって前記押下操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする携帯端末。
  3. 請求項1に記載の携帯端末において、
    前記検出手段は、前記携帯端末の動きを検出するセンサを有し、
    前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記センサによって前記携帯端末の特定の動きが検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする携帯端末。
  4. 請求項1に記載の携帯端末において、
    前記検出手段は、前記携帯端末の静止状態を検出するセンサを有し、
    前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記センサによって前記携帯端末の静止状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする携帯端末。
  5. 請求項4に記載の携帯端末において、
    前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記センサによって前記携帯端末の静止状態が所定期間に亘って検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする携帯端末。
  6. 請求項4に記載の携帯端末において、
    前記制御手段は、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記センサによって前記携帯端末の静止状態が検出され且つ前記携帯端末の傾斜角度が所定範囲内の角度であることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とする携帯端末。
  7. 請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の携帯端末において、
    前記画像形成装置に関する前記処理は、前記画像形成装置と前記携帯端末との複数の連携処理の中から、前記検出手段による前記特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定されることを特徴とする携帯端末。
  8. 請求項2に記載の携帯端末において、
    前記画像形成装置に関する前記処理は、前記携帯端末に設けられた複数のボタンに対応付けられる複数の処理のうち、ユーザにより押下された前記ボタンに予め対応付けられている処理であることを特徴とする携帯端末。
  9. 請求項3に記載の携帯端末において、
    前記画像形成装置に関する前記処理は、複数の種類の動きに対応付けられる複数の処理のうち、前記センサによって検出された前記特定の動きに予め対応付けられている処理であることを特徴とする携帯端末。
  10. 携帯端末に内蔵されたコンピュータに、
    a)画像形成装置からの近距離無線通信用の電波の強度を取得するステップと、
    b)ユーザによる特定の操作状態を検出するステップと、
    c)前記電波の強度が所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記特定の操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する処理を実行するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)は、前記携帯端末に設けられるボタンに対する押下操作状態を検出するステップを有し、
    前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つステップb)にて前記押下操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とするプログラム。
  12. 請求項10に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)は、前記携帯端末の特定の動きを検出するステップを有し、
    前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記特定の動きが検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とするプログラム。
  13. 請求項10に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)は、前記携帯端末の静止状態を検出するステップを有し、
    前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記携帯端末の静止状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とするプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記携帯端末の静止状態が所定期間に亘って検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とするプログラム。
  15. 請求項13に記載のプログラムにおいて、
    d)前記携帯端末の傾斜角度を検出するステップ、
    を前記コンピュータにさらに実行させるプログラムであって、
    前記ステップc)においては、前記電波の強度が前記所定の閾値以上であり且つ前記ステップb)にて前記携帯端末の静止状態が検出され且つ前記携帯端末の傾斜角度が所定範囲内の角度であることを条件として、前記画像形成装置に関する前記処理を実行することを特徴とするプログラム。
  16. 請求項11ないし請求項15のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    前記画像形成装置に関する前記処理は、前記画像形成装置と前記携帯端末との複数の連携処理の中から、前記特定の操作状態の検出時点における状況に応じて決定されることを特徴とするプログラム。
  17. 請求項11に記載のプログラムにおいて、
    前記画像形成装置に関する前記処理は、前記携帯端末に設けられた複数のボタンに対応付けられる複数の処理のうち、ユーザにより押下された前記ボタンに予め対応付けられている処理であることを特徴とするプログラム。
  18. 請求項12に記載のプログラムにおいて、
    前記画像形成装置に関する前記処理は、複数の種類の動きに対応付けられる複数の処理のうち、前記ステップb)にて検出された前記特定の動きに予め対応付けられている処理であることを特徴とするプログラム。
  19. 画像形成システムであって、
    画像形成装置と、
    前記画像形成装置との連携動作を行う携帯端末と、
    を備え、
    前記携帯端末は、
    前記画像形成装置からの近距離無線通信用の電波の強度を取得する手段と、
    ユーザによる特定の操作状態を検出する検出手段と、
    前記画像形成装置との連携動作を制御する制御手段と、
    前記電波の強度が所定の閾値以上であり且つ前記検出手段によって前記特定の操作状態が検出されることを条件として、前記画像形成装置に関する処理を実行する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
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