JP6179082B2 - 画像形成装置、画像形成方法 - Google Patents

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感光体を画像データに応じて露光して現像剤で現像することで画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、画像の発色性や再現性を向上させるため各色のトナー濃度を補正するトナー濃度補正機能を有していることが多い。トナー濃度補正機能は、濃度補正パターンを搬送ベルト上に形成し、センサが読み取った濃度補正パターンの検知結果に応じて、トナー濃度を補正する。
ところで、画像形成装置の印刷プロセス速度は一定ではなく、一台の画像形成装置が複数の印刷プロセス速度に対応可能であることが一般的である。例えば、通常の印刷プロセス速度に対し、印刷プロセス速度を低下させた低速の印刷プロセス速度がある。低速の印刷プロセス速度は、例えばトナーの定着性が悪い記録媒体(厚紙やOHPシートなどの特殊用紙)に対し定着性を向上させるためや、画素密度を細かくするため(高解像度にする場合)に用意されている。
しかし、印刷プロセス速度が変化すると、用紙や中間転写体へのトナーの付着量が影響を受けることが多い。このため、画像形成装置によっては印刷プロセス速度毎にトナー濃度補正を行う場合がある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、N個の印刷プロセス速度にて印刷可能な画像形成装置において、出荷時又はセットアップ時に、N個の印刷プロセス速度の各々で、ブラック、シアン、マゼンタ、及び、イエローの4色のトナー濃度調整処理を実施し、記憶手段にトナー濃度調整値を記憶しておく画像形成装置が開示されている。
また、トナー濃度補正には時間がかかるため、その間、画像形成装置は印刷を行えないダウンタイムとなる。印刷プロセス速度毎にトナー濃度補正を行うとダウンタイムが長期化することを考慮して、ある印刷プロセス速度にて画像形成条件を決定し、別の印刷プロセス速度における画像形成条件を計算で求める技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、従来のトナー濃度補正は印刷プロセス速度の違いに着目したものに過ぎず、露光手段の露光周期について考慮されていないという問題がある。印刷プロセス速度が一定でも、露光手段の露光周期が変わるとトナーの付着面積が変わってくる。
図1は、印刷プロセス速度が一定の際に露光周期の違いがトナー濃度に与える影響を説明する図の一例である。図の縦方向が副走査方向であり、横方向が主走査方向である。印刷プロセス速度が一定であるとして、露光手段の基準となる露光周期(通常の露光周期)をX=1.0とする。また、図では基準となる露光周期より速い露光周期としてX=1.3、基準となる露光周期より遅い露光周期としてX=0.7の印刷例が示されている。
画像形成装置はそれぞれの露光周期で同じ数の円を印刷している。X=1.0の露光周期で形成される円は円形のままであり、副走査方向の円と円の間隔も画像データに基づいたものである。
これに対し、露光手段の露光周期が速くなりX=1.3となった場合、副走査方向への用紙の移動に対し露光時間が短くなるので、形成される円は副走査方向に縮小された形状となる。また、副走査方向の円と円の間隔は、X=1.0の場合と比べて短くなる。
逆に、露光手段の露光周期が遅くなりX=0.7となった場合、副走査方向への用紙の移動に対し露光時間が長くなるので、形成される円は副走査方向に拡大された形状となる。また、副走査方向の円と円の間隔は、X=1.0の場合と比べて長くなる。
印刷プロセス速度が変われば、露光周期も変わることが多い。しかし、印刷プロセス速度と露光手段の露光周期には比例関係がなく、例えば、印刷プロセス速度A1:露光手段の露光周期B1≠印刷プロセス速度A2:露光手段の露光周期B2 である。
すなわち、印刷プロセス速度と露光手段の露光周期の比は、印刷プロセス速度毎に異なっている。このことは、特許文献2のように、ある印刷プロセス速度において求めたトナー濃度調整値から、露光周期が変わった別の印刷プロセス速度のトナー濃度調整値を推定することが困難であることを意味している。
また、印刷プロセス速度が一定なら、露光手段の露光周期だけを大きく変化させることは少ないが、最適なトナー濃度で印刷するために印刷プロセス速度が一定でも露光周期を変更させたいという要請がある。
このように、印刷プロセス速度に対し露光周期が異なるだけでなく、同じ印刷プロセス速度でも異なる露光周期が設定されうるため、印刷プロセス速度と露光周期の組み合わせ数が多くなる。このため、特許文献1のように、各印刷プロセス速度と露光周期の組み合わせ毎に、トナー濃度補正を行うと、ダウンタイムの増大、トナー消費量の増大、及び、作像部品の劣化を引き起こすおそれがあり好ましくない。
本発明は、上記課題に鑑み、露光手段の露光周期が異なる場合でも短時間でトナー濃度補正が可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、感光体を画像データに応じて露光して現像剤で現像することで画像を形成する画像形成装置であって、作像条件を変えて濃度補正用画像をベルトに形成し、該濃度補正用画像の濃度を検出する濃度補正用画像検知手段と、前記濃度補正用画像検知手段の検知結果から所望の濃度で画像形成可能な基本作像条件を作成する基本作像条件作成手段と、感光体を副走査方向の所定領域ずつ露光する露光手段と、前記露光手段が前記感光体を所定領域露光してから次の所定領域を露光するまでの副走査方向の露光周期が第1の露光周期で、かつ、プロセス速度が第1のプロセス速度である場合に、前記基本作像条件作成手段が作成した前記基本作像条件を記憶する基本作像条件記憶手段と、露光周期が前記第1の露光周期以外の第2の露光周期である場合に、前記第1の露光周期と前記第1のプロセス速度との比と、前記第2の露光周期とその時に動作している第2のプロセス速度の比との関連から求められる、この場合の作像条件を決定するための比率情報を前記第2の露光周期に対応付けて記憶した比率情報記憶手段と、前記プロセス速度が変更されたことに応じて前記露光周期を変更する場合、画像データの印刷時の露光周期に対応づけられた前記比率情報を前記比率情報記憶手段から読み出し、前記基本作像条件に反映させて印刷時の作像条件を決定する作像条件決定手段と、を有することを特徴とする。
露光手段の露光周期が異なる場合でも短時間でトナー濃度補正が可能な画像形成装置を提供することができる。
印刷プロセス速度が一定の際のトナー濃度を説明する図の一例である。 画像形成装置の概略的な特徴を説明する図の一例である。 画像形成装置の構成図の一例を示す図である。 画像形成装置の構成図の別の一例を示す図である。 画像形成装置のハードウェアブロック図の一例である。 光書き込み装置について説明する図の一例である。 作像条件の設定に関する画像形成装置の機能ブロック図の一例である。 感光体上に作成される濃度補正パターンのレイアウトの一例を示す図である。 TMセンサ等の一例を示す図である。 画像形成装置において印刷品質に影響する各種の速度について模式的に説明する図の一例である。 LEDアレイの露光周期について説明する図の一例である。 補正テーブルの一例を示す図である。 画像形成装置が速度比Xの場合の作像条件を設定する手順を示すフローチャート図の一例である。 画像形成装置の概略的な特徴を説明する図の一例である(実施例2)。 補正テーブルの一例を示す図である(実施例2)。 画像形成システムの概略構成図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本実施の形態に限定されるものではない。
図2は、本実施例の画像形成装置の概略的な特徴を説明する図の一例である。画像形成装置は、予め用意されている補正テーブルにアクセス可能になっている。補正テーブルには、速度比Xに対応づけて相対補正係数が登録されている。本実施形態の速度比Xは以下のように定義される。
速度比X = 印刷時の露光周期/基準の露光周期
基準の露光周期は予め定められている。また、基準の露光周期よりも遅い露光周期、及び、速い露光周期において、いくつかの速度比(図では0.9 1.1)が定められている。この速度比は、隣接した露光周期の間で作像条件が線型と見なせる範囲で設定されている。
この速度比で、濃度補正パターンを用いたトナー濃度補正が予め行われ、相対補正係数が求められている。したがって、ある印刷プロセス速度1において、印刷時の速度比Xが決まれば、補正テーブルから相対補正係数を内挿して決定し、速度比X=1.0における作像条件に乗ずることで速度比Xの作蔵条件を求めることができる。
例えば、速度比X=1.05の相対補正係数は0.98となるので、速度比X=1.05の作像条件は「300×0.98=294」となる。
このように、作像条件が線型と見なせるいくつかの速度比(露光周期)で相対補正係数を求めておくことで、印刷プロセス速度と印刷時の露光周期の組み合わせが多様でも、最適な作像条件にて印刷することができる。また、ダウンタイムを抑制できる。
〔構成例〕
図3は、画像形成装置の構成図の一例を示す図である。画像形成装置100は、無端状移動手段である搬送ベルトに沿って各色の画像形成部6Y、6M、6C、6Bkが並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。この他、4サイクル方式(中間転写体に順次4色のトナー画像を重ねて転写した後,中間転写体上の4色トナー画像を1回で用紙に転写する方式)などがあるが、図の構成は方式を制限するものではない。
給紙トレイ44には用紙(紙に限られず、フィルム状のシート材など記録媒体であればよい)4が収容されている。用紙4は給紙トレイ44から給紙ローラ2と分離ローラ3とにより分離給紙され、搬送ベルト5により搬送される。搬送ベルト5には静電力や負圧により吸着される。
搬送ベルト5の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)6Y、6M、6C、6Bkが配列されている。これら複数の画像形成部6Y、6M、6C、6Bkは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部6Bkはブラックの画像を、画像形成部6Cはシアンの画像を、画像形成部6Mはマゼンタの画像を、画像形成部6Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。以下の説明では、画像形成部6Yについて具体的に説明するが、他の画像形成部6M、6C、6Bkは画像形成部6Yと同様である。画像形成部6M、6C、6Bkの各構成要素については、画像形成部6Yの各構成要素に付したYに替えて、M、C、Bkによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8とに巻回されたエンドレスのベルトである。駆動ローラ7は、不図示の駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ7と従動ローラ8とが、無端状移動手段である搬送ベルト5を移動させる駆動手段として機能する。
搬送ベルト5に吸着された用紙は回転駆動される搬送ベルト5により最初の画像形成部6Yに搬送され、ここで、イエローのトナー画像を転写される。画像形成部6Yは、感光体としての感光体ドラム9Y、この感光体ドラム9Yの周囲に配置された帯電器10Y、LEDアレイ11Y、現像器12Y、感光体クリーナ13Y、除電器(図示せず)等から構成されている。LEDアレイ11Y、11M、11C、11Bkは、各画像形成部6Y、6M、6C、6Bkを露光する露光手段である。
感光体ドラム9Yの外周面は、暗中にて帯電器10Yにより一様に帯電された後、LEDアレイ11からのイエロー画像に対応した照射光により露光され、静電潜像を形成される。現像器12Yは、この静電潜像をイエロートナーにより可視像化することで感光体ドラム9Y上にイエローのトナー画像を形成する。このトナー画像は、感光体ドラム9Yと搬送ベルト5上の用紙4とが接する位置(転写位置)で、転写器15Yの静電力の作用により用紙4上に転写される。転写により、用紙4上にイエローのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム9Yは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナ13Yにより払拭された後、除電器により除電され、次の画像形成のために待機する。
画像形成部6Yでイエローのトナー画像を転写された用紙4は、搬送ベルト5によって次の画像形成部6Mに搬送される。画像形成部6Mでは、画像形成部6Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム9M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙4上に形成されたイエローの画像に重畳されて転写される。用紙は、さらに次の画像形成部6C、6Bkに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム9C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム9Bk上に形成されたブラックのトナー画像とが、用紙4上に重畳されて転写される。こうして、用紙4上にフルカラーの画像が形成される。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、搬送ベルト5から剥離されて定着器16にて画像を定着された後、画像形成装置100の外部に排紙される。
図4は、画像形成装置100の構成図の別の一例を示す図である。図3では、用紙4に直接、トナー画像を形成したが、図4では中間転写ベルト5にいったんトナー画像が形成される。すなわち、無端状移動手段である搬送ベルト5は搬送ベルトではなく中間転写ベルトとなる。中間転写ベルトは、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8とに巻回されたエンドレスのベルトである。
各色のトナー画像は、感光体ドラム9Y、9M、9C、9Bkと中間転写ベルトとが接する位置(1次転写位置)で、転写器15Y、15M、15C、15Bkの働きにより中間転写ベルト上に転写される。この転写により、中間転写ベルト上に各色のトナーによる画像が重ね合わされたフルカラー画像が形成される。
画像形成の際、給紙トレイ44に収納された用紙4は最も上のものから順に送り出され、中間転写ベルトと用紙4とが接する位置(2次転写位置20)にて、フルカラーのトナー画像を転写される。2次転写位置には2次転写ローラ21が配置されており、静電力だけでなく用紙4を中間転写ベルトに押し当てることで転写効率を高めている。2次転写ローラ21は中間転写ベルトと常に密着していてもよいし、接離機構により、二次転写の際に密着してもよい。
図5は、画像形成装置100のハードウェアブロック図の一例を示す。なお、図5において本実施形態に特徴的でない構成は図示を省略している。画像形成装置100は、システムバス30に接続された外部I/F31、CPU32、ROM33、RAM34、HDD35、I/O36、及び、画像処理IC39、を有している。
CPU32は、HDD35に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス30に接続される各種のブロックを総括的に制御し、I/O36を介して接続されるプリントエンジン(センサ、モータ、クラッチ、及び、ヒーター等)41、スキャナユニット42、排紙トレイ43及び給紙トレイ44等を制御する。
CPU32はHDD35に記憶されているプログラムを実行するほか、外部I/F31を介してホストコンピュータなどの外部装置(図示せず)との通信処理が可能となっている。RAM34はCPU32の主メモリ、ワークエリア等として機能するランダムアクセスメモリであり、記録データの展開領域、環境データ格納領域等に用いられる。HDD35にはプログラムの他、フォントデータ、印刷データ等の記憶領域として使用される。操作パネルI/F37は、操作パネル38とCPU32とのインタフェースである。操作パネル38にソフトキーや設定条件を表示し、ユーザによる操作パネル38への入力を受け付け、表示内容を更新する。また、設定条件をCPU32に通知する。
I/O36は、入出力インタフェースであり、各種の周辺機器を接続することができる。I/O36は複数あるが図示を省略している、又は、I/O36にマルチプレクサを介して周辺機器が接続されている。I/O36には、プリントエンジン41、スキャナユニット42、排紙トレイ43、及び、給紙トレイ44が接続されている。
プリントエンジン41は主に図3にて説明した構成であり、画像データを用紙に記録する機能の全体を指す。給紙トレイ44は用紙の収納、搬送開始などを行い、排紙トレイ43は印刷済の用紙の排出先であり、1部毎に排出先を変えたり、パンチなど各種のフィニッシャー機能を備えている。スキャナユニット42は、画像形成装置100がMFP(Multi Function Peripheral)であり、FAX機能やコピー機能を有する場合に配置される。スキャナユニットは原稿を光学的に読み取り画像データを作成する。
画像処理IC39は、コントローラ40から画像データを受け取り、プリントエンジン41の次述する光書き込み装置390に画像データを送信する。コントローラ40は、ネットワークカードなどを介してPC(Personal Computer)200と接続されており、PC200からPDL(Page Description Language)データを受け取り、一般的な画像処理を行ってページ単位のラスタデータ(ビットマップデータ)に変換する。すなわち、PDLで記述された文字、グラフィック、イメージ(写真)を分離し、それぞれに適した色変換(RGB→CMYK)を行い、それぞれに適したスクリーン(文字とグラフィックは解像度、イメージは高階調)でラスタデータに変換する。その後、文字、グラフィック、イメージ(写真)をCMYK別に合成することで、CMYK毎の画像データが得られる。
図6は、光書き込み装置について説明する図の一例である。光書き込み装置390は画像処理IC39側にあるとして説明するが、LEDアレイ側にあってもよく、図の構成は一例である。LEDアレイ11は光書き込み装置390により制御される。
PC200から印刷データと共に印刷動作が指示されると、コントローラ40は印刷データをビットマップデータに変換し、ページメモリ396に格納する。光書き込み装置390からコントローラ40には、HSYNC信号(水平同期信号)が出力され、コントローラ40はHSYNC信号の出力タイミングに合わせて1ライン分のビットマップデータを光書き込み装置390に転送する。この転送形式には、各CH毎に異なるフォーマットを処理できる画像形成方式と、CH間で共通のフォーマットのみを処理する画像形成方式がある。
光書き込み装置390とコントローラ40では動作クロック周波数が異なるため、いったん、画像データをラインメモリ394に格納し、周波数変換部391が光書き込み装置390の動作クロックに基づいてビットマップデータをリードする周波数変換を行う。
その後、画像処理部392は、内部パターン(スタンプ印刷や地紋印刷など画像データに含まれない画像、色調補正用のCMYKのラインパターン、本実施形態の濃度補正パターンもここで付与される)を付加したり、トリミング処理等の画像処理を行い、スキュー補正部392にビットマップデータを渡す。なお、画像処理時にジャギー補正のようなラインメモリを必要とする処理を行う場合は、画像処理用のラインメモリを有する。
ビットマップデータはスキュー補正用の複数のラインメモリ395に格納される。スキュー補正部393は、ラインメモリ395からビットマップデータを読み出す際、CPU32のレジスタによって定められている主走査方向の各地点において、読み出すラインメモリ395を副走査方向にシフトさせることによりスキュー補正処理を行う。
光書き込み装置390は、スキュー補正された画像データに応じてLEDアレイ11を発光制御する。すなわち、濃度の階調に応じて発光時間(光の強度)を制御することで、階調表現を可能としている。
図7は、作像条件の設定に関する画像形成装置100の機能ブロック図の一例を示す。図7の各機能は、CPU32がプログラムを実行し、プリンタエンジン41などのハードウェアと協働することで実現されている。
画像形成装置100は、トナー濃度補正処理部51、トナー濃度補正テーブルDB52、及び、作像条件決定部53を有している。トナー濃度補正処理部51は濃度補正パターンを搬送ベルト5に形成して、TM(トナーマークセンサ)センサが読み取った補正パターンの電圧値を解析して基準となる作像条件を作成する。なお、本実施例では作像条件を、現像バイアス、帯電バイアス及びLED書き込み時間(ストローブ時間)としている。これ以外に作像条件を加えてもよい。現像バイアスとは、現像ローラ等の現像剤供給部の電位であり、現像器12によって印加されるものである。帯電バイアスとは、感光体ドラム9等の像担持体の表面電位であり、帯電器10によって印加されるものである。LED書き込み時間は、LEDの光の強度である。トナー濃度補正テーブルDB52には補正テーブルが登録されている。作像条件決定部53は、印刷時の露光周期(速度比X)に応じて補正テーブルを参照し、印刷時の露光周期の作像条件を決定する。
〔濃度補正処理〕
まず、トナー濃度補正処理について説明する。これにより、基準となる速度比X=1.0の作像条件を作成できる。また、速度比X=1.0以外のいくつかの速度比Xで作像条件を求めてもよく、これらを元に補正テーブルが作成される。そして、画像データの印刷時には速度比X=1.0の時の作像条件と補正テーブルにより、速度比X=1.0以外の場合の速度比Xの作像条件を決定する。
図8は、感光体上に作成される濃度補正パターンのレイアウトの一例を示す図である。図8では3列の濃度補正パターンが作成されているが、濃度補正パターンは主走査方向においてTMセンサ17〜19がある場所に作成されるものであり、多くは主走査方向の端部の2箇所、又は、主走査方向の中央部の1箇所に作成される。1箇所に作成される場合、例えばブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの順に作成されている。2箇所に作成される場合、例えば、一方にイエロー、ブラックの順に作成され、他方にマゼンタ、シアンの順に作成される。
濃度補正パターンを作成するには、2つの方法がある。1つは、LEDの書き込み時間を固定し、現像バイアス又は帯電バイアスの一方を変化させ、現像バイアス又は帯電バイアスの低い側から順次、作成する方法である。現像バイアス又は帯電バイアスはどちらかが一方が固定された状態でLED書き込み時間が変化され、次に他方が固定された状態でLED書き込み時間が変化される。もう1つは、現像バイアスと帯電バイアスを固定し、LEDの書き込み時間を変更して露光量を変化させ、階調を発生させる方法である。なお、LEDの書き込み時間はLEDの強さを制御できればよく、発行制御信号のDutyなどを変えてもよい。
濃度補正パターンは、TMセンサ17〜19により検知される。TMセンサ17〜19は発光素子が発した光を受光素子で受光して、トナー濃度に応じた電圧値Vspを出力する。発光素子は例えばLEDで、受光素子はフォトディテクターである。
図9(a)はTMセンサ17〜19の一例を示す図である。TMセンサ17〜19には、発光素子を有する照射部101が照射しトナーに反射した光のうち正反射光のみ測定可能な受光部103を持つものと、正反射光と拡散反射光の両方を測定できる受光部102,103を持つものがある。図は正反射光と拡散反射光の両方を測定できるタイプのものである。TMセンサ17〜19はブラックの濃度補正パターンは正反射光のみを検知し、その他の濃度補正パターンでは拡散反射光を検知する。これは、ブラックは反射しにくく正反射光を計測することが好ましいのに対し、その他の色は乱反射成分を検知することにより、感光体ドラム9の反射成分をほとんど拾わないため、検知精度がよくなるためである。
トナー濃度補正処理部51は、TMセンサ17〜19が検知する電圧値Vspとトナー濃度の関係を示す対応テーブルを有している。図9(b)の左図は、搬送ベルト5上のシアン、マゼンタ、イエローのトナー付着量と電圧値Vspの関係を、図9(b)の右図は搬送ベルト5上のブラックトナーのトナー付着量と電圧値Vspの関係をそれぞれ示している。付着量の単位は、例えば〔mg/cm〕である。シアン、マゼンタ、イエローについてはさらに色別の重み付けでトナー付着量を補正することで、各色のトナーのトナー付着量に換算できる。
上記2つの方法でブラック、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれのトナー付着量を算出することで、現像バイアス毎のトナー付着量、帯電バイアス毎のトナー付着量、及び、LEDの書き込み時間毎のトナー付着量がそれぞれ得られる。なお、作像条件としての帯電バイアスと現像バイアスに、一定の関係を持たせる場合があり(一方から他方が求まる)、その場合は現像バイアス又は帯電バイアスの一方から他方を求めてもよい。
図9(c)の左図は現像バイアスとトナー付着量の関係の一例を、右図はLEDの書き込み時間とトナー付着量の関係の一例をそれぞれ示す。帯電バイアスについては省略した。現像バイアスとトナー付着量には2次関数と見なせる関係があり、LED書き込み時間とトナー付着量にはほぼ比例する関係がある。そこで、トナー濃度補正処理部51は、現像バイアスとトナー付着量の関係を2次式で近似し、LED書き込み時間とトナー付着量を1次式で近似する。これにより、任意のトナー付着量における現像バイアスとLED書き込み時間を求めることができる。
なお、LED書き込み時間は、LEDを発光させるストローブパルスをHighとする継続時間、ストローブパルスのDuty、又は、単位時間当たりのストローブパルスの数などにより制御されるので、以下では「ストローブ時間strb」と称する場合がある。
トナー濃度補正処理部51は、図9(c)の現像バイアスとトナー付着量の関係から、目標のトナー付着量が得られる現像バイアスを決定する。同様に、図9(c)のLED書き込み時間とトナー付着量の関係から、目標のトナー付着量が得られるストローブ時間strbを決定する。以上のようにして、ある印刷プロセス速度かつ基準となる速度比X=1.0における作像条件が得られる。
〔速度比と補正係数〕
図10は、画像形成装置100において印刷品質に影響する各種の速度について模式的に説明する図の一例である。
すでに説明したように電子写真方式の画像形成装置100では、画像形成から用紙への転写に至るまで、複数の作像部品上を画像が通過する。印刷品質に与える速度としては、LEDアレイ11の露光周期(画像形成速度)、感光体ドラム9の回転速度、搬送ベルトの速度、及び、紙速度がある。それぞれの速度は、搬送ベルトの速度と紙速度がほぼ同じであるなど、互いに関係があり1つの速度が単独で大きく変化するものではない。しかし、4つの速度は、印刷品質を最適化するために独立に制御されるものであり、常に同じ比率ではない(4つの速度をA,B,C,Dとした場合、A:B:C:Dは一定ではない)。
図11(a)はLEDアレイ11の露光周期について説明する図の一例である。感光体ドラム9は一定速度で回転しており、LEDアレイ11は感光体ドラム9に同時に1ラインずつ光を照射する。この1ラインと次の1ラインを照射するまでの時間Tが露光周期である。感光体ドラム9の速度が一定の場合、露光周期が長くなればライン間の間隔が長くなり、露光周期が短くなればライン間の間隔が短くなる。このため図1のような副走査方向の拡縮が生じる。
このような露光周期の違いが生じるのは、LEDアレイ11を露光手段とする画像形成装置100だけでなく、レーザを露光手段とする画像形成装置100でも同様である。図11(b)はレーザタイプの露光手段の概略を示す図の一例である。LD光源装置105から照射されたレーザビームは、不図示のfθレンズで集光されポリゴンミラー104に反射し、いくつかのミラーにより導かれ感光体ドラム9を照射する。ポリゴンミラー104は回転することによってポリゴンミラー1面につき主走査方向の1ライン分のレーザビームを走査する。したがって、このポリゴンミラー1面にレーザが当たり始めてから、次の1面に当たり始めるまでが露光周期Tである。したがって、露光周期はポリゴンミラーの回転速度により制御される。レーザが露光手段の場合、ポリゴンミラーの回転速度が変動すれば図1のような副走査方向の拡縮が生じる。なお、感光体ドラム9の端部にレーザビームを検知する水平同期検知センサがあり、それにより露光周期を検出できる。実際には、残りの3色のLD光源装置105と感光体ドラム9が配置されており、合計4つのレーザビームが各色の感光体ドラム9を露光している。
本実施形態では、4つの速度のうちLEDアレイ11の露光周期が他の3つの速度に対し変動した場合に、作像条件をどのように算出するかについて説明する。
図1にて説明したように、LEDアレイ11の露光周期(速度比X)が一定でなくなると、画像が副走査方向に伸縮することになる。すなわち、速度比Xが変化すると濃度補正パターンも変化してしまう。これに対し、TMセンサ17〜19が電圧値を読み取る際のADC(Analog Digital Converter)周期は常に一定であり、この周期は基準の露光周期の場合に最適になるよう合わせられている。よって、トナー濃度補正を実施する際の速度比Xは1.0に固定される。これに対し、PC200から受信した印刷データやスキャナユニット42がスキャンした画像データを印刷する際は、画像形成装置100が最適な速度比を決定して印刷するため、速度比X=1.0とは限らない。速度比Xが1.0でなくなると、速度比X=1.0で求められた作像条件も最適でなくなってしまう。
そこで、画像形成装置100は以下のようにして、速度比Xが1.0でない状態で、速度比X=1.0で求められた作像条件を補正して印刷を行う。
図12(a)は、速度比X=1.0で求められた作像条件521の一例であり、図12(b)は補正テーブル522の一例である。Vbは現像バイアス、Vcは帯電バイアス、strbはLED書き込み時間を表している。strbの単位は〔%〕であるが、これは基準のストローブ時間を100とした場合の相対値である。
補正テーブル522は、サービスマンやメーカの開発者が画像形成装置100の不揮発メモリに記憶している。または、ネットワーク上の記憶装置に記憶されていてもよい。補正テーブル522では、速度比Xが取り得る上限と下限の間で、0.1刻みの速度比Xに対し、X=1.0を基準とする作像条件に対する相対補正係数が登録されている。
すなわち、速度比Xを0.7〜1.3まで変え、サービスマンやメーカの開発者がトナー濃度補正を行い、現像バイアス、帯電バイアス、LED書き込み時間を求める。そして、ADC周期が一定であること及び速度比Xが1.0でないことを考慮してそれぞれを修正する。必要であれば試行錯誤的に補正テーブル522を決定する。
速度比X=1.0の場合の現像バイアスVb、帯電バイアスVc、ストローブ時間strbを基準に、速度比X=1.0以外の現像バイアスVb、帯電バイアスVc、ストローブ時間strbの比率をそれぞれ算出することで、速度比X=0.7〜1.3の間の相対補正係数Yが得られる。現像バイアスVbの相対補正係数をY_Vb、帯電バイアスVcの相対補正係数をY_Vc、ストローブ時間strbの相対補正係数のY_strbとする。Y_VbとY_stbは速度比Xが大きくなると小さくなり、Y_Vcは速度比Xが大きくなると大きくなっている。このように速度比Xと相対補正係数にはある程度の傾向があるが、増大するのか減少するか及びその程度については測像条件の要素によってまちまちである。このため、速度比Xに応じて各作像条件毎に相対補正係数を求めておくことが有効になる。
作像条件決定部53は、印刷時の速度比Xを画像形成装置100から取得して、速度比Xの値に最も近い2つの相対補正係数を補正テーブル522から読み出し、速度比Xの相対補正係数を線形補間により求める。作像条件決定部53は、線型補間して求めた相対補正係数を、図12(a)の速度比X=1.0の作像条件521に乗じることで、印刷時の作像条件を算出する。
計算例を説明する。速度比X=1.15の場合、速度比X=1.10のVbの相対補正係数Y=0.96と、速度比X=1.20のVbの相対補正係数Y_Vb =0.92とから、線形補間によりY_Vb =0.94が得られる。これをトナー濃度補正処理で求めた現像バイアスVb=300〔V〕に乗算することで、速度比X=1.15の現像バイアスVbは282〔V〕となる。
帯電バイアスVc及びストローブ時間strbも同様に求めることができる。速度比X=1.10のVcの相対補正係数Y_Vc=1.02と、速度比X=1.20のVcの相対補正係数Y_Vc=1.04とから、線形補間によりY_Vc=1.03が得られる。線形補間で得られたY_Vc=1.03を、帯電バイアスVc=1200〔V〕に乗じることで、速度比X=1.15の帯電バイアスVcは1236〔V〕となる。
速度比X=1.10のstrbの相対補正係数Y=0.96と、速度比X=1.20のstrbの相対補正係数Y_strb=0.92とから、線形補間によりY_strb=0.94が得られる。線形補間で得られたY_strb=0.94を、ストローブ時間strb=110〔%〕に乗じることで、速度比X=1.15のストローブ時間strbは103.4〔%〕となる。
なお、作像条件には予め上限値/下限値が定められているので、上限値を超えた場合には上限値を、下限値を超えた場合は下限値を設定する。
〔動作手順〕
図13は、画像形成装置100が速度比Xの場合の作像条件を設定する手順を示すフローチャート図の一例である。
画像形成装置100は印刷条件に基づき速度比Xを決定する(S10)。
作像条件決定部53は速度比Xがゼロ以外かどうかを判定する(S20)。ゼロの場合、作像条件はトナー濃度補正処理により作成された作像条件となる。なお、速度比Xがゼロ以外となるのは、例えば、感光体速度、搬送ベルト速度、又は、紙速度を変えたため速度比を1.0以外に変更した場合や、特殊な用紙に印刷するため印刷プロセス速度が変わりそれに伴い速度比を変更した場合、などが挙げられる。
速度比Xがゼロでない場合(S20のNo)、作像条件決定部53は速度比Xに対応づけられた相対補正係数を補正テーブル522から読み出す(S30)。補正テーブルには一致する速度比Xがない場合がほとんどなので、速度比Xに最も近い速度比に対応づけられた2つの相対補正係数を読み出し、線形補間する。
次いで、速度比X=1.0の作像条件を線形補間した相対補正係数で補正して作像条件を作成する(S40)。
画像形成装置100は作像条件をプリンタエンジン41に設定して画像データを用紙に印刷する(S50)。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置100は、LEDアレイ11の露光周期がトナー濃度補正を行って作像条件を作成した時と異なる場合でも、速度比Xに基づき補正テーブル522を参照することで適切な作像条件で印刷することができる。印刷プロセス速度と露光周期の組み合わせが多様でも、ダウンタイムが長くなることを抑制できる。
本実施例では、実施例1と同様の作像条件の作成を補正テーブル522の構成を変えて実現する画像形成装置100について説明する。また、本実施例において、実施例1において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図14は、本実施例の画像形成装置100の概略的な特徴を説明する図の一例である。本実施例では、予め用意されている補正テーブル522の内容が実施例1と異なっている。補正テーブル522には、速度比Xに対応づけて作像条件が登録されている。速度比Xについては実施例1と同様である。
この場合もある印刷プロセス速度1において、印刷時の速度比Xが決まれば、補正テーブル522から作像条件を内挿し、印刷時の速度比Xにおける作像条件を計算で求めることができる。したがって、実施例1と同様に、印刷プロセス速度と印刷時の露光周期の組み合わせが多様でも、最適な作像条件にて印刷することができる。
図15は、本実施例の補正テーブル522の一例である。本実施例では速度比X=1.0の作像条件が補正テーブル522に含まれている。
補正テーブル522は、サービスマンやメーカの開発者が画像形成装置100の不揮発メモリに記憶している。または、ネットワーク上の記憶装置に記憶されていてもよい。補正テーブル522では、速度比Xが取り得る上限と下限の間で、0.1刻みで作像条件が登録されている。
すなわち、速度比Xを0.7〜1.3まで変え、サービスマンやメーカの開発者がトナー濃度補正を行い、現像バイアス、帯電バイアス、LED書き込み時間を求める。そして、ADC周期が一定であること及び速度比Xが1.0でないことを考慮してそれぞれを修正する。必要であれば試行錯誤的に補正テーブル522を決定する。
作像条件決定部53は、印刷時の速度比Xを画像形成装置100から取得して、印刷時の速度比の値に最も近い2つの速度比に対応付けられた作像条件を補正テーブル522から読み出し、印刷時の速度比の作像条件を線形補間して求める。
計算例を説明する。速度比X=1.15の場合、速度比X=1.10にてVb=288〔V〕、速度比X=1.20にてVb=276〔V〕であるので、線形補間によりVb=282〔V〕が得られる。これが速度比X=1.15の現像バイアスVbである。
帯電バイアスの場合、速度比X=1.10にてVc=1224〔V〕、速度比X=1.20にてVc=1248〔V〕なので、線形補間によりVc=1236〔V〕が得られる。これが速度比X=1.15の帯電バイアスVcである。ストローブ時間の場合、速度比X=1.10にてstrb=105〔%〕、速度比X=1.20にてstrb=101〔%〕なので、線形補間によりstrb=103〔%〕が得られる。これが速度比X=1.15のストローブ時間strbである。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置100は、LEDアレイ11の露光周期がトナー濃度補正を行って作像条件を作成した時と異なる場合でも、速度比Xに基づき補正テーブル522を参照することで適切な作像条件で印刷することができる。
実施例1,2では画像形成装置100が作像条件を決定していたが、外部の機器が決定することも可能である。そこで、画像形成装置100がサーバから作像条件を取得する画像形成システムについて説明する。
図16は、画像形成システム400の概略構成図の一例を示す。画像形成システム400では、画像形成装置100とサーバ300がネットワーク301を介して接続されている。画像形成装置100は、実施例1と同様のトナー濃度補正処理部51の他、速度比送信部54及び作像条件受信部55を有している。速度比送信部54は印刷時の速度比Xをサーバに送信し、作像条件受信部55はサーバ300から作像条件を受信する。
サーバ300は、実施例1と同様の作像条件決定部53及びトナー濃度補正テーブルDB52の他、作像条件送信部56を有している。作像条件送信部56は、作像条件決定部53が決定した作像条件を画像形成装置100に送信する。トナー濃度補正テーブルDB52には、画像形成装置100の識別情報に対応づけて補正テーブル522が登録されている。補正テーブル522は、サービスマンなどが画像形成装置100側で作成しサーバに送信したものである。補正テーブル522は実施例1又は実施例2のどちらのタイプのものでもよい。
本実施例のようにサーバ300がトナー濃度補正テーブルDB52を有することで、画像形成装置100は速度比を送信すれば作像条件を取得できるので、画像形成装置100のコストを低減できる。
5 搬送ベルト
6 画像形成部
9 感光体ドラム
10 帯電器
11 LEDアレイ
12 現像器
13 感光体クリーナ
40 コントローラ
100 画像形成装置
200 PC
390 光書き込み装置
394,395 ラインメモリ
特開2009−258456号公報 特開2000−231228号公報

Claims (7)

  1. 感光体を画像データに応じて露光して現像剤で現像することで画像を形成する画像形成装置であって、
    作像条件を変えて濃度補正用画像をベルトに形成し、該濃度補正用画像の濃度を検出する濃度補正用画像検知手段と、
    前記濃度補正用画像検知手段の検知結果から所望の濃度で画像形成可能な基本作像条件を作成する基本作像条件作成手段と、
    感光体を副走査方向の所定領域ずつ露光する露光手段と、
    前記露光手段が前記感光体を所定領域露光してから次の所定領域を露光するまでの副走査方向の露光周期が第1の露光周期で、かつ、プロセス速度が第1のプロセス速度である場合に、前記基本作像条件作成手段が作成した前記基本作像条件を記憶する基本作像条件記憶手段と、
    露光周期が前記第1の露光周期以外の第2の露光周期である場合に、前記第1の露光周期と前記第1のプロセス速度との比と、前記第2の露光周期とその時に動作している第2のプロセス速度の比との関連から求められる、この場合の作像条件を決定するための比率情報を前記第2の露光周期に対応付けて記憶した比率情報記憶手段と、
    前記プロセス速度が変更されたことに応じて前記露光周期を変更する場合、画像データの印刷時の露光周期に対応づけられた前記比率情報を前記比率情報記憶手段から読み出し、前記基本作像条件に反映させて印刷時の作像条件を決定する作像条件決定手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記比率情報記憶手段には、前記第2の露光周期に対応づけて、前記第2の露光周期で画像を形成した場合に所望の濃度で画像形成可能な作像条件が登録されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の露光周期は、前記第1の露光周期を1とした場合の相対値として表される、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記比率情報記憶手段の前記第2の露光周期と、印刷時の露光周期が一致しない場合、
    前記作像条件決定手段は、印刷時の露光周期より小さい側で最も大きい前記第2の露光周期とその時に動作しているプロセス速度の比に関連した前記比率情報と、印刷時の露光周期より大きい側で最も小さい前記第2の露光周期とその時に動作しているプロセス速度の比に関連した前記比率情報を補間することで、印刷時の露光周期の前記比率情報を求める、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 作像条件は、現像バイアス、帯電バイアス、及び、ストローブ時間であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 印刷時の露光周期の前記比率情報を反映させて前記作像条件決定手段が決定した作像条件が、予め定められている上限値以上、又は、下限値以下になった場合、上限値又は下限値を作像条件とする、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 感光体を画像データに応じて露光して現像剤で現像することで画像を形成する画像形成方法であって、
    濃度補正用画像検知手段が、作像条件を変えて濃度補正用画像をベルトに形成し、該濃度補正用画像の濃度を検出するステップと、
    露光手段が、感光体を副走査方向の所定領域ずつ露光するステップと、
    基本作像条件作成手段が、前記露光手段が前記感光体を所定領域露光してから次の所定領域を露光するまでの副走査方向の露光周期が第1の露光周期で、かつ、プロセス速度が第1のプロセス速度である場合に、前記濃度補正用画像検知手段の検知結果から所望の濃度で画像形成可能な基本作像条件を作成するステップと、
    前記プロセス速度が変更されたことに応じて前記露光周期を変更する場合、
    露光周期が前記第1の露光周期以外の第2の露光周期である場合に、前記第1の露光周期と前記第1のプロセス速度との比と、前記第2の露光周期とその時に動作している第2のプロセス速度の比との関連から求められる、この場合の作像条件を決定するための比率情報を前記第2の露光周期に対応付けて記憶した比率情報記憶手段から、
    作像条件決定手段が、画像データの印刷時の露光周期に対応づけられた前記比率情報をから読み出し、前記基本作像条件に反映させて印刷時の作像条件を決定するステップと、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
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