JP6179028B2 - 内装パネル - Google Patents

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Description

本発明は内装パネルに係り、特に、芯材パネルに樹脂フィルムが引き延ばされて貼り付けられた内装パネルに関する。
この種の内装パネルとしては、たとえば下記特許文献1に開示されるものが知られている。
すなわち、特許文献1に示す内装パネルは、意匠面を有する矩形状の芯材パネルに樹脂フィルムが被覆され、該樹脂フィルムは、一枚のものを引き延ばし該芯材パネルの意匠面の全域、側面の全域、および裏面の該側面側の一部を被うように貼り付けられた構成となっている。
このように構成された内装パネルは、たとえば地震の際に、芯材パネルが破損するような状態となっても、該樹脂フィルムが補強材の役割を果たし、該芯材パネルの形状を充分に維持できる効果を奏するようになる。
ここで、芯材パネルに樹脂フィルムを被覆する方法としては、たとえば下記特許文献2に開示されるものが知られている。
すなわち、減圧できる容器内において、治具に載置された芯材パネルの表面の意匠面に、張設された樹脂フィルムを当接させ、該樹脂フィルムによって画される芯材パネル側の空間を減圧させることによって、該樹脂フィルムは、芯材パネルの意匠面、側面、および裏面の前記治具によって露出される部分(前記側面側の一部)まで貼り付けられるようになる。
そして、芯材パネルの意匠面の全域、側面の全域、および裏面の該側面側の一部に覆われた樹脂フィルムを残すようにしてカットすることにより、内装パネルを得ている。
特許第4719312号公報 特開2005−103966号公報
しかし、上述した内装パネルにおいて、芯材パネルに樹脂フィルムを上述した方法で貼り付ける場合、その貼り付けを信頼性よく行うために、該樹脂フィルムの厚さは一定範囲の薄さに設定され、それ以上の厚さの樹脂フィルムを張り付けることが困難であった。
このため、芯材パネルに形成される意図しない微細な凹凸面が薄い樹脂フィルムを通して顕在化されてしまい、内装パネルの意匠性を損なってしまうという不都合を有していた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、芯材パネルに形成される微細な凹凸面が樹脂フィルムを通して顕在化されるのを回避し、意匠性を向上させた内装パネルを提供することにある。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の内装パネルは、矩形の板状をなし、意匠面、裏面、および側面を有する芯材パネルと、一枚のものを引き延ばし、前記芯材パネルの前記意匠面の全域、前記側面の全域、および前記裏面の前記側面側の一部を被うように貼り付けられた樹脂シートと、からなり、前記樹脂シートは、積層された複数の樹脂フィルムからなることを特徴とする。
(2)本発明の内装パネルは、(1)の構成において、前記樹脂シートは、2層の樹脂フィルムからなることを特徴とする。
このような内装パネルによれば、芯材パネルに形成される微細な凹凸面が樹脂フィルムを通して顕在化されるのを回避し、意匠性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る内装パネル10の構成を示す図である。 本発明の内装パネルにおいて、その芯材パネルに樹脂フィルムを貼り付ける方法について示す説明図である。 本発明の内装パネルにおいて、その芯材パネルに樹脂フィルムを貼り付けた後に生じる重なり部を説明する図である。 本発明の内装パネルにおいて、樹脂フィルムに形成される重なり部を切断する方法を示した説明図である。 本発明の実施形態2による内装パネルの構成を、その製造方法を通して説明した図である。 図5の製造方法の工程の途中において、樹脂フィルムに形成される重なり部を切断する場合を示した斜視図である。 図5の製造方法の工程の途中において、樹脂フィルムに形成される重なり部を切断しなくてもよい場合を示した斜視図である。 本発明の実施形態3による内装パネル10の断面図である。 本発明の実施形態4による内装パネルの構成を、その製造方法を通して説明した図である。 図9において芯材パネルに形成される溝を示した斜視図である。 図9に示す製造方法において樹脂フィルムに形成される重なり部の除去を示した芯材パネルの斜視図である。 芯材パネルに形成する溝の他の実施例を示す説明図である。 芯材パネルに形成する溝の他の実施例を示す説明図である。 芯材パネルに形成する溝の他の実施例を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
図1(a)は、本発明の実施形態1に係る内装パネル10の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)のb−b線における断面図である。
図1(a)において、内装パネル10は、その意匠面10Fを下にし、裏面10Bが目視される状態で配置されている。
図1(a)、(b)において、まず、芯材パネル20があり、この芯材パネル20は、矩形の板状をなし、意匠面20F、裏面20B、および側面20Sを有して形成されている。
芯材パネル20は、例えば、トバモライト系ケイ酸カルシウム板を用いることができ、たとえば、厚さが6〜12mmであり、繊維が混入されたケイ酸カルシウム板からなっている。すなわち、その組成(質量%)において、たとえば、ケイ酸カルシウムが70〜96%、有機質系繊維(パルプ等)が3〜8%、無機質系繊維(ロックウール等)が7〜12%となっている
なお、図示されていないが、芯材パネル20の意匠面20Fは、たとえば凹凸形状の模様によって加飾がなされている。
そして、引き延ばされた一枚のシートによって、芯材パネル20の意匠面20Fの全域、側面20Sの全域、および裏面20Bの前記側面20S側の一部を被うように樹脂フィルム(この明細書において第1樹脂フィルムと称する場合がある)30が貼り付けられている。
樹脂フィルム30は、内装パネル10のいわゆる表面材となるもので、厚さがたとえば0.150〜0.210mのアクリル樹脂系粘着剤付の塩化ビニル系樹脂フィルムからなっている。すなわち、樹脂フィルム30は、その組成(質量%)において、たとえば、塩化ビニル樹脂が143.6〜158%.7、可塑剤(フタル酸、エポキシ樹脂系)が27.3〜32.0%、改質材(アクリル樹脂系)が15.1〜19.1%、安定材(Ba−Zn系)が5.2〜5.9%等となっている。
なお、樹脂フィルム30を芯材パネル20に貼り付ける際に、該芯材パネル20の表面にいわゆるプライマー材を塗布するようになっている。該プライマー材は、ポリオレフィン樹脂系下塗材からなり、その組成(質量%)において、オレフィン樹脂が1〜5%、フェノール樹脂が1〜5%、メチルシクロヘキサンが80〜90%、酢酸エチルが1〜10%等となっている。
図1(a)、(b)に示すように、樹脂フィルム30は、芯材パネル20の意匠面20Fの全域、側面20Sの全域、および裏面20Bの側面20S側の一部(図中Pで示す)を被うように貼り付けられている。
そして、芯材パネル20の裏面20Bの四隅の角部(図中Cで示す)に形成される樹脂フィルム30には、芯材パネル20の対角線方向に延在するたとえばV字状の切欠き35が形成されるようになっている。
この切欠き35は、後に説明で明らかとなるように、一枚の引き延ばされた樹脂フィルムを芯材パネル20の意匠面20Fから側面20Sおよび裏面20Bの一部にまで及んで貼り付ける際に、芯材パネル20の裏面20Bの角部Cに生じる樹脂フィルムの重なり部(図3において符号38で示す)を切断した痕跡として残存するものである。
ここで、芯材パネル20に樹脂フィルム30を貼り付ける方法について、図2(a)、(b)、(c)を用いて説明をする。
図2(a)に示すように、容器42内において、治具40があり、この治具40の上面には芯材パネル20がその意匠面20Fを上にして載置されている。治具40は、昇降台41とともに上下方向に移動ができるようになっている。また、容器42は、分割し得る上方密封容器42U、下方密封容器42Dとからなり、これら上方密封容器42U、下方密封容器42Dが図示のように合わさることによって、治具40、芯材パネル20、昇降台41を密閉できるようになっている。上方密封容器42Uには、加熱体43が配置されている。樹脂フィルム30は、上方密封容器42U、下方密封容器42Dの間に挟持され、芯材パネル20とは間隙を有して配置されるようになっている。そして、たとえば樹脂フィルム30と下方密封容器42Dで画される空間において、図示しない吸引排気装置によって、空気が吸引排気されるようになっている。
図2(b)に示すように、昇降台41を上昇させることによって、治具40に載置された芯材パネル20の意匠面20Fが樹脂フィルム30に当接され、さらに昇降台41を上昇させることによって、樹脂フィルム30が引き延ばされるようになる。これにより、樹脂フィルム30は張設された状態で芯材パネル20の意匠面20Fに密接されるようになる。そして、加熱体13によって上方密封容器42U、下方密封容器42D内を加熱する。
図2(c)に示すように、樹脂フィルム30と下部密封容器42Dによって画される空間から空気を排出することによって、該樹脂フィルム30を、いままで芯材パネル20の意匠面(図1において符号20Fで示す)に密着されていた状態から、さらに側面(図1において符号20Sで示す)および裏面(図1において符号20Bで示す)にまで密着していくように吸引させる。この場合、芯材パネル20の裏面(図1において符号20Bで示す)の密着は、治具40の存在によって、芯材パネル20の側面20S側の裏面20Bの一部(図1において符号Pで示す)のみで止まるようになっている。なお、この工程においては、樹脂フィルム30と上部密封容器42Uによって画される空間に加圧流体を導入する方法を併用してもよい。
その後、樹脂フィルム30と上部密封容器42Uによって画される空間を大気圧に戻し、上方密封容器42Uを下方密封容器42Dに対して離間させ(取り外し)、図2(c)中、矢印gの箇所で樹脂フィルム30をカットする。これにより、樹脂フィルム30が貼り付けられた芯材パネル20、すなわち内装パネル10を得ることができる。
図3(a)は、前記治具40から取り出した内装パネル10を裏面10B側から観た斜視図である。また、図3(b)は、図3(a)のb−b線における断面図である。
図3(a)、(b)に示すように、芯材パネル20の側面20S側の裏面20Bの一部(図中符号Pで示す)に貼り付けられた樹脂フィルム30は、芯材パネル20の角部Cのそれぞれにおいて、たとえば図中実線丸の拡大図で示すように、互いに直交して隣接する各辺の樹脂フィルム(図中符号A、A’で示す)が盛り上がって形成された重なり部38が発生することになる。
このような盛り上がった重なり部38が形成されたままにしておくと、この盛り上がった重なり部38を起点として樹脂フィルム30の剥がれが発生し易くなるという不都合も有する。このため、本発明は、該重なり部38を切断することにより除去し、内装パネル10は、図1(a)に示したように、内装パネル10の四隅の角部Cにおいて、該重なり部38の除去の痕跡である切欠き35が形成されたものとなっている。
また、切欠き35を形成することなく1枚の樹脂フィルムを裏面まで引き伸ばして貼り付けた内装パネルに比べて、本実施例の内装パネルは、重なり部が形成されるように樹脂フィルムを貼り付け、その重なり部を切除して形成されたものであるので、樹脂フィルムに残留する引張応力が少ない。そのため、樹脂フィルムが角部から剥がれにくい。
尚、V字状の切欠き35の先端が、角部(側面と裏面との交点)まで到達するように内装パネルを構成することで樹脂フィルムの剥がれをより顕著に防止することができる。
図4(a)は、内装パネル10の樹脂フィルム30の重なり部38をたとえばカッターで切断するように示した図である。図4(a)において、内装パネル10の芯材パネル20の裏面20Bが露出された側にカッター50を宛がい、該カッターを芯材パネル20の裏面20Bに対して平行に内装パネル10の外方へ向かって移動させることにより、樹脂フィルム30の重なり部38を根本から切断させることができる。
図4(b)は、樹脂フィルム30の重なり部38が切断された内装パネル10の裏面10Bの角部Cにおける平面図である。図4(b)において、内装パネル10の裏面10Bに貼り付けられた樹脂フィルム30は、芯材パネル20の角部Cにおいて、互いに直交して隣接する各辺の樹脂フィルム(図4(a)にて符号A、A’で示す)が、前記カッター50の切断によって形成されたたとえばV字状の切欠き35によって、互いに分離されて形成されていることを示している。
このように構成された内装パネル10は、内装パネル10の角部Cに生じる樹脂フィルム30の重なり部38を起点として樹脂フィルム30が剥がれ易くなっていたが、該重なり部38の除去によって、樹脂フィルム30の剥がれを生じ難くすることができる。また、樹脂フィルムに残留する引張応力が少なく、樹脂フィルムが角部から剥がれにくい。
したがって、本発明による内装パネル10は、樹脂フィルム30の剥がれを生じ難くすることができるようになる。
尚、本発明による内装パネルは、接着材などを用いて壁面に固定する場合に限らず、着脱できるように面ファスナーなどを用いて壁面に取り付けても良い。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2による内装パネル10の構成を、その製造方法を通して説明した図である。
図5(a)に示すように、芯材パネル20を用意し、この芯材パネル20の裏面20B(意匠面20Fと反対側の面)から樹脂フィルム30’(この明細書において第2樹脂フィルムと称する場合がある)を貼り付ける。この樹脂フィルム30’の芯材パネル20への貼り付けは、たとえば、図2(a)、(b)、(c)に示したと同様の方法で行う。
図5(b)は、このようにして得られた芯材パネル20で、樹脂フィルム30’は、該芯材パネル20の裏面20Bの全域、側面20Sの全域、および意匠面20Fの該側面20S側の一部を被うように貼り付けられたものとなっている。
ここで、芯材パネル20の意匠面20Fの角部Cのそれぞれにおいて、互いに直交して隣接する各辺の樹脂フィルムが盛り上がって形成された重なり部(図3で符号38で示す)が発生されるが、図6(a)に示すように、この重なり部は、たとえばカッター等の切断手段によって除去され、その痕跡として切欠き35が形成されたものとなっている。
以降は、実施形態1と同様の工程となる。すなわち、芯材パネル20の意匠面20Fから樹脂フィルム30(この明細書において第1樹脂フィルムと称する)を貼り付ける。この樹脂フィルム30の芯材パネル20への貼り付けは、たとえば、図2(a)、(b)、(c)に示したと同様の方法で行う。
図5(d)は、このようにして得られた芯材パネル20で、樹脂フィルム30は、該芯材パネル20の意匠面20Fの全域、側面20Sの全域、および裏面20Bの該側面20S側の一部を被うように貼り付けられたものとなっている。
この場合、芯材パネル20は、既に、第2樹脂フィルム30’が貼り付けられたものとなっているため、第1樹脂フィルム30は、第2樹脂フィルム30’と一部重畳して形成されることになる。
ここで、芯材パネル20の裏面20Bの角部Cのそれぞれにおいて、互いに直交して隣接する各辺の樹脂フィルムが盛り上がって形成された重なり部(図3で符号38で示す)が発生されるが、図6(b)に示すように、この重なり部は、たとえばカッター等の切断手段によって除去され、その痕跡として切欠き35が形成されたものとなっている。
このように構成された内装パネル10は、芯材パネル20の意匠面20Fおよび裏面20Bに、それぞれ、第1樹脂フィルム30および第2樹脂フィルム30’が貼り付けられた構成となっている。このため、芯材パネル20の意匠面20Fにおいて第1樹脂フィルム30の貼り付けによって生じる張力と裏面20Bにおいて第2樹脂フィルム30’の貼り付けによって生じる張力とのバランスがとれ、該芯材パネル20の反りの発生を回避できるという効果を奏するようになる。
この実施形態2では、芯材パネル20の意匠面20Fを被って形成される樹脂フィルム30は、内装パネル10の裏面10Bの角部Cにおいて、重なり部が切断され、切欠き35が痕跡として残存した構成となっているものである(図6(b)参照)。
しかし、これに限定されることはなく、図7に示すように、内装パネル10の裏面10Bの角部Cにおいて、樹脂フィルム30の重なり部38が残存されていてもよい。同様に、図7では図示されていないが、樹脂フィルム30’において、芯材パネル20の意匠面20F側の角部Cにおいて生じる重なり部38が残存されていてもよい。
このように構成した場合でも、芯材パネル20の反りの発生を回避できるからである。
なお、上述した実施形態2では、第1樹脂フィルム30は、第2樹脂フィルム30’の上層として形成したものである。しかし、これに限定されることはなく、第1樹脂フィルム30は、第2樹脂フィルム30’の下層として形成するようにしてもよい。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3による内装パネル10の断面図である。
図8において、芯材パネル20の意匠面20Fから樹脂フィルム30’(この明細書において第3樹脂フィルムと称する場合がある)が貼り付けられている。この樹脂フィルム30’の芯材パネル20への貼り付けは、たとえば、図2(a)、(b)、(c)に示したと同様の方法で行うようになっている。図8に示すように、樹脂フィルム30’は、該芯材パネル20の意匠面20Fの全域、側面20Sの全域、および裏面20Bの該側面20S側の一部を被うように貼り付けられたものとなっている。ここで、図示されていないが、芯材パネル20の裏面20Bの角部のそれぞれにおいて、互いに直交して隣接する各辺の樹脂フィルム30’が盛り上がって形成された重なり部が発生されるが、この重なり部は、たとえばカッター等の切断手段によって除去されたものとなっている(図4参照)。
以降は、実施形態1と同様の工程となる。すなわち、芯材パネル20の意匠面20Fから前記樹脂フィルム30’に重ねられて樹脂フィルム30(この明細書において第1樹脂フィルムと称する場合がある)が貼り付けられている。この樹脂フィルム30の芯材パネル20への貼り付けは、たとえば、図2(a)、(b)、(c)に示したと同様の方法で行うようになっている。これにより、樹脂フィルム30は、樹脂フィルム30’に重ねられて、該芯材パネル20の意匠面20Fの全域、側面20Sの全域、および裏面20Bの該側面20S側の一部を被うように貼り付けられたものとなっている。ここで、図示されていないが、芯材パネル20の裏面20Bの角部Cのそれぞれにおいて、互いに直交して隣接する各辺の樹脂フィルム30が盛り上がって形成された重なり部が発生されているが、この重なり部は、たとえばカッター等の切断手段によって除去されたものとなっている(図4参照)。
このように構成された内装パネル10は、樹脂フィルム30’、30の厚さをこれら、樹脂フィルム30’、30を積層させた分だけ厚くすることができ、芯材パネル20において形成される意図しない微細な凹凸面がこれら樹脂フィルム30’、30の上面に顕在化されるのを回避できる効果を奏する。
従来、樹脂フィルムを図2(a)、(b)、(c)に示す方法で芯材パネル20に貼り付ける場合、その貼り付けを信頼性よく行うために、該樹脂フィルム30の厚さは一定範囲の薄さに設定され、これにより、芯材パネル20に形成される意図しない微細な凹凸面が薄い樹脂フィルム30の上面に顕在化されてしまう不都合を有する。しかし、本実施形態によって形成される内装パネル10は、樹脂フィルム30’、30を信頼性よく芯材パネル20に貼り付けができるとともに、該樹脂フィルム30’、30を充分な厚さに設定できることから、芯材パネル20に形成される意図しない微細な凹凸面が樹脂フィルム30’、30の上面に顕在化されるのを回避できるようになる。
このような趣旨から、積層される樹脂フィルムは2層に限定されることはなく、3層以上であってもよいことはもちろんである。
この実施形態3では、芯材パネル20の意匠面20Fを被って形成される樹脂フィルム30’、樹脂フィルム30は、いずれも、内装パネル10の裏面10Bの角部において、重なり部(図3において符号38で示す)が切断された構成となっているものである。
しかし、これに限定されることはなく、芯材パネル20の裏面20Bの角部Cにおいて、樹脂フィルムの重なり部(図3において符号38で示す)が残存していてもよい。また、樹脂フィルム30の下層に存在する樹脂フィルム30’は、芯材パネル20の裏面20Fの角部Cにおいて、樹脂フィルムの重なり部(図3において符号38で示す)が切断されていても、残存されていてもよい。
上述したいずれの構成においても、芯材パネル20において意図しない微細な凹凸面が樹脂フィルム30’、30の上面に顕在化されるのを回避できるからである。

(実施形態4)
図9(a)、(b)は、本発明の実施形態4による内装パネル10の構成を、その製造方法を通して説明した図である。
図9(a)に示すように、芯材パネル20の意匠面20Fと反対側の裏面20Bには、側面20Sに近接する部分においてたとえば断面が矩形状の溝50が形成されている。該溝50は、たとえば、図10に示すように芯材パネル20の周辺に沿って周回するように形成されたものとなっている。
そして、芯材パネル20の意匠面20Fから樹脂フィルム30(この明細書において第1樹脂フィルムと称する場合がある。)が貼り付けられている。この樹脂フィルム30の芯材パネル20への貼り付けは、たとえば、図2(a)、(b)、(c)に示したと同様の方法で行うようになっている。樹脂フィルム30は、該芯材パネル20の意匠面20Fの全域、側面20Sの全域、および、図9(a)の実線丸の拡大図に示すように、裏面20Bの該側面20S側の一部において前記溝50を跨って被うように貼り付けられたものとなっている。樹脂フィルム30は前記溝50内において該溝50の底面および側壁面に付着されて貼り付けられている。
さらに、前記溝50を跨って被うように貼り付けられた樹脂フィルム30は、図9(b)に示すように、たとえば溝50内でたとえばカッターによって切断され、該樹脂フィルム30の端辺が該溝50内に位置づけられるようになっている。この場合、図9(b)では、樹脂フィルム30を、溝50の幅方向に形成される一対の角(隅)のうち、芯材パネル20の外側(外方)側の角(隅)に沿って切断することにより、該樹脂フィルム30は該溝50の外方の側壁面のみに貼り付けられるようになっている。
このように構成した場合、溝50内にはたとえば人間の指等が侵入し難くなっており、これにより、溝50内に位置づけられる樹脂フィルム30の端辺に外力が印加され難くなるため、該樹脂フィルム30において、その端辺を起点とした剥がれが生じ難くなる。また、樹脂フィルムの端部が溝に巻き込まれているため、光や熱が加わり経年劣化することで樹脂フィルムに引っ張りの力が作用しても、剥がれにくい。
なお、図11の斜視図に示すように、芯材パネル20の裏面20Bの角部Cにおいて、互いに直交して隣接する各辺の樹脂フィルムが盛り上がって形成された重なり部(図3において符号38で示す)が発生されるが、この重なり部は、たとえばカッター等の切断手段によって除去され、その痕跡である切欠き35が形成されたものとなっている。
図9では、芯材パネル20に形成した溝50は、断面が矩形状としたものであるが、これに限定されることはなく、たとえば、図12(a)に示すように断面が直角三角形の溝50’、あるいは、図11(b)に示すように断面が二等辺三角形の溝50’’であっても、さらには、他の形状であってもよいことはもちろんである。
また、図10に示すように、芯材パネル20に形成する溝50は、芯材パネル20の周辺に周回した溝50として形成したものである。しかし、これに限定されることはなく、図13に示すように、芯材パネル20の周辺に沿って断続的に形成された溝50Aであってもよい。さらに、図14(a)に示すように、芯材パネル20の裏面20Bに散在的に複数の凹部51を形成し、この凹部51の一部において、樹脂フィルム(図9において符号30で示す)の端辺の一部が位置づけられるようにするようにしてもよい。同様の趣旨から、図14(b)に示すように、芯材パネル20の裏面20Bに格子状の溝52を形成し、この溝52の一部において、樹脂フィルム(図9において符号30で示す)の端辺の一部が位置づけられるようにしてもよい。また、図14(c)に示すように、一方向に延在し、該一方向と直交する方向に並設される溝53を形成し、この溝53の一部において、樹脂フィルム(図9において符号30で示す)の端辺の一部が位置づけられるようにしてもよい。尚、このように裏面に凹凸を形成することで、消音性能を付与することができる。特に、複数の点状の窪みを付与することが好ましい。
この実施形態4では、芯材パネル20の意匠面20Fを被って形成される樹脂フィルム30は、芯材パネル20の裏面20Bの角部Cにおいて、重なり部(図3において符号38で示す)が切断された構成となっているものである。 しかし、これに限定されることはなく、芯材パネル20の裏面20Bの角部Cにおいて、樹脂フィルム30の重なり部(図3において符号38で示す)が残存していてもよい。
このように構成した場合でも、内装パネル10の裏面10bに貼り付けられる樹脂フィルム30の端辺からの剥がれを生じ難く形成できるからである。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10……内装パネル、10F……意匠面、10B……裏面、20……芯材パネル、20F……意匠面、20B……裏面、20S……側面、30……樹脂フィルム、35……切欠き、38……重なり部、40……治具、41……昇降台、42U……上方密封容器、42D……下方密封容器、43……加熱体、50、50’、50’’、50A……溝、51……凹部、52……格子状の溝、53……溝。

Claims (2)

  1. 矩形の板状をなし、意匠面、裏面、および側面を有する芯材パネルと、
    記芯材パネルの前記意匠面の全域、前記側面の全域、および前記裏面の前記側面側の一部を被うように、厚さが0.150〜0.210mmの樹脂フィルムが引き延ばされた状態で重ねて貼り付けられた複数の樹脂フィルムと、からなり、
    前記芯材パネルは、微細な凹凸を有するトバモライト系ケイ酸カルシウム板であり、
    前記樹脂フィルムのうち、表面材となる樹脂フィルムが塩化ビニル系樹脂フィルムであることを特徴とする内装パネル。
  2. 矩形の板状をなし、意匠面、裏面、および側面を有する芯材パネルの前記意匠面の全域、前記側面の全域、および前記裏面の前記側面側の一部を被うように、一枚のものの厚さが0.15〜0.210mmの樹脂フィルムを引き延ばして貼り付ける工程と、
    一枚のものの厚さが0.150〜0.210mmの表層材となる塩化ビニル系樹脂フィルムを引き延ばして、前記樹脂フィルムに重ねて貼り付ける工程と、を備え、
    前記芯材パネルが、微細な凹凸を有するトバモライト系ケイ酸カルシウム板である内装パネルの製造方法。
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