JP6178814B2 - サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンションおよびハードディスクドライブ - Google Patents
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Description
まず、本発明のサスペンション用基板について説明する。本発明のサスペンション用基板は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成された配線層とを有するサスペンション用基板であって、上記金属支持基板および上記絶縁層の間には、上記金属支持基板および上記絶縁層の成分が相互拡散した拡散層が形成され、上記配線層が、上記絶縁層を貫通するビアと電気的に接続されたビア接続配線層を有し、二以上の上記ビアが、上記金属支持基板の一部であるジャンパー部により電気的に接続され、上記ジャンパー部を囲む上記拡散層が除去され、上記ジャンパー部と上記金属支持基板とが絶縁されていることを特徴とするものである。
以下、本発明のサスペンション用基板について、サスペンション用基板の部材と、サスペンション用基板の構成とに分けて説明する。
まず、本発明のサスペンション用基板の部材について説明する。本発明のサスペンション用基板は、金属支持基板、絶縁層、ビアおよび配線層を有するものである。
次に、本発明のサスペンション用基板の構成について説明する。本発明のサスペンション用基板は、図4に示したように、ジャンパー部6を囲む拡散層7が除去され、ジャンパー部6と金属支持基板1とが絶縁されていることを大きな特徴とする。本発明において、「拡散層が除去された」とは、拡散層が完全に除去された状態のみならず、拡散層が薄化された状態をも含む。拡散層が薄化された状態である場合、所望の絶縁性を発揮し得る程度に拡散層が薄化されていることが好ましい。この場合、ジャンパー部とその周囲に存在する金属支持基板との間の抵抗値は、1×109Ω以上であることが好ましい。上記抵抗値が1×109Ωよりも小さいと、十分な絶縁信頼性が得られず、結果として、他の配線層に悪影響(例えばノイズ)を与える可能性があるからである。このように、絶縁信頼性の観点から、1×109Ω以上の抵抗値は一つの重要な指標となる。さらに、上記抵抗値は、1×1010Ω以上であることがより好ましく、1×1011Ω以上であることがさらに好ましく、1×1012Ω以上であることが特に好ましい。
次に、本発明のサスペンション用基板の製造方法について説明する。本発明のサスペンション用基板の製造方法は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成された配線層とを有し、上記金属支持基板および上記絶縁層の間には上記金属支持基板および上記絶縁層の成分が相互拡散した拡散層が形成され、上記配線層が上記絶縁層を貫通するビアと電気的に接続されたビア接続配線層を有し、二以上の上記ビアが上記金属支持基板の一部であるジャンパー部により電気的に接続されたサスペンション用積層体を準備する積層体準備工程と、上記サスペンション用積層体の上記ジャンパー部を囲む上記拡散層をエッチングにより除去し、上記ジャンパー部と上記金属支持基板とを絶縁する拡散層除去工程と、を有することを特徴とするものである。
以下、本発明のサスペンション用基板の製造方法について、工程ごとに説明する。
本発明における積層体準備工程は、金属支持基板と、上記金属支持基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成された配線層とを有し、上記金属支持基板および上記絶縁層の間には上記金属支持基板および上記絶縁層の成分が相互拡散した拡散層が形成され、上記配線層が上記絶縁層を貫通するビアと電気的に接続されたビア接続配線層を有し、二以上の上記ビアが上記金属支持基板の一部であるジャンパー部により電気的に接続されたサスペンション用積層体を準備する工程である。
次に、本発明における拡散層除去工程について説明する。本工程は、上記サスペンション用積層体の上記ジャンパー部を囲む上記拡散層をエッチングにより除去し、上記ジャンパー部と上記金属支持基板とを絶縁する工程である。
次に、本発明のサスペンションについて説明する。本発明のサスペンションは、上述したサスペンション用基板を含むことを特徴とするものである。
次に、本発明の素子付サスペンションについて説明する。本発明の素子付サスペンションは、上述したサスペンションと、上記サスペンションの素子実装領域に実装された素子と、を有することを特徴とするものである。
次に、本発明のハードディスクドライブについて説明する。本発明のハードディスクドライブは、上述した素子付サスペンションを含むことを特徴とするものである。
まず、厚さ18μmのSUS304(金属支持部材)、厚さ10μmのポリイミド樹脂層(絶縁部材)、厚さ5μmの電解銅層(導体部材)を有する積層部材を準備した。次に、SUS側で位置精度が重要な治具孔と、電解銅側でビア接続配線層を含む配線層とを形成できるように、ドライフィルムを用いて同時にパターニングし、パターン状のレジストを形成した。その後、塩化第二鉄液を用いてエッチングし、エッチング後レジスト剥膜を行った。この際、2本のライト配線層がインターリーブ構造となるように、パターニングを行った。
プラズマエッチングの代わりに、フェリシアン化カリウムを含むエッチング液(30℃)を用いたウェットエッチングを行ったこと以外は、実施例1と同様にしてサスペンション用基板を得た。
プラズマエッチングの代わりに、過マンガン酸カリウムを含むエッチング液(45℃)を用いたウェットエッチングを行ったこと以外は、実施例1と同様にしてサスペンション用基板を得た。
プラズマエッチングを行わなかったこと以外は、実施例1と同様にしてサスペンション用基板を得た。
実施例1〜3で得られたサスペンション用基板において、拡散層除去処理時間に対する配線間抵抗の変化を測定した。ここで、配線間抵抗は、ライト配線層W1とライト配線層W2との抵抗値である。拡散層が存在すると、ライト配線層W1のジャンパー部とその周囲に存在する金属支持基板との絶縁性、および、ライト配線層W2のジャンパー部とその周囲に存在する金属支持基板との絶縁性が、共に低くなることから、結果として、ライト配線層W1およびライト配線層W2の配線間抵抗が小さくなる。配線間抵抗の拡散層除去処理時間に対する変化の結果を図14〜図16に示す。
Claims (8)
- 金属支持基板と、前記金属支持基板上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された配線層とを有するサスペンション用基板であって、
前記金属支持基板および前記絶縁層の間には、前記金属支持基板および前記絶縁層の成分を含む拡散層が存在し、
前記配線層が、前記絶縁層を貫通するビアと電気的に接続されたビア接続配線層を有し、
二以上の前記ビアが、前記金属支持基板の一部であるジャンパー部により電気的に接続され、
前記ジャンパー部を囲む位置には、前記拡散層が存在しない、若しくは、前記ジャンパー部とその周囲に存在する前記金属支持基板との間の抵抗値が1×109Ω以上を示す厚さまで薄化された拡散層が存在し、
前記ジャンパー部と前記金属支持基板とが絶縁されていることを特徴とするサスペンション用基板。 - 前記ジャンパー部を囲む前記拡散層が存在しない位置の前記絶縁層が、前記ジャンパー部を囲む位置以外の位置の前記絶縁層よりも、厚さ方向において0.01μm以上薄いことを特徴とする請求項1に記載のサスペンション用基板。
- 前記ビア接続配線層が、リード配線層またはライト配線層として機能する第一配線層および第二配線層であり、
前記第一配線層および第二配線層は、それぞれ、一または二以上の分岐配線層を有し、
第一配線層に属する配線層と、前記第二配線層に属する配線層とが交互に配置されたインターリーブ構造が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサスペンション用基板。 - 前記ビア接続配線層がノイズシールド用配線層であり、前記ノイズシールド用配線層がリード配線層およびライト配線層の外側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサスペンション用基板。
- 前記ビア接続配線層が、前記ノイズシールド用配線層の他に、クロストーク防止用配線層を有し、前記クロストーク防止用配線層が前記リード配線層および前記ライト配線層の間に配置され、前記ノイズシールド用配線層のビアと、前記クロストーク防止用配線層のビアとが、同一の前記ジャンパー部により電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載のサスペンション用基板。
- 請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載のサスペンション用基板を含むことを特徴とするサスペンション。
- 請求項6に記載のサスペンションと、前記サスペンションの素子実装領域に実装された素子と、を有することを特徴とする素子付サスペンション。
- 請求項7に記載の素子付サスペンションを含むことを特徴とするハードディスクドライブ。
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