JP6176897B2 - 色調制御装置、印刷機、色調制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

色調制御装置、印刷機、色調制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6176897B2
JP6176897B2 JP2012148740A JP2012148740A JP6176897B2 JP 6176897 B2 JP6176897 B2 JP 6176897B2 JP 2012148740 A JP2012148740 A JP 2012148740A JP 2012148740 A JP2012148740 A JP 2012148740A JP 6176897 B2 JP6176897 B2 JP 6176897B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
region
ink
pattern
target value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012148740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014008744A (ja
Inventor
竹本 衆一
衆一 竹本
尾崎 郁夫
郁夫 尾崎
田阪 範文
範文 田阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Printing and Packaging Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Printing and Packaging Machinery Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Printing and Packaging Machinery Ltd
Priority to JP2012148740A priority Critical patent/JP6176897B2/ja
Publication of JP2014008744A publication Critical patent/JP2014008744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6176897B2 publication Critical patent/JP6176897B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

本発明は、印刷機が印刷する印刷物の色調を調整する色調制御装置、印刷機、色調制御方法及び色調調整用コンピュータプログラムに関する。
印刷機(例えば、オフセット印刷機)は、4つのインキ色、つまり、藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(Yellow)、墨(Black)を用いて印刷する。印刷においては、印刷物の色調を管理して、目標の色調になるようにインキの供給量の制御等をしている(例えば、特許文献1)。
特開2004−045298号公報
印刷においては、例えば、絵柄中のある領域の色を、この領域とは異なる領域の色に合わせたいという要請がある。このような場合、これまではオペレータの技術によって両者の色を合わせており、複数の領域間において色を合わせることは経験が必要であった。
本発明は、印刷において、複数の領域間における色合わせを容易に実現することを目的とする。
本発明は、複数のインキキーの開度が調整されることによって刷版へ供給されるインキの量が制御される印刷機が印刷する印刷物の色調を制御する装置において、印刷シートに印刷される絵柄中に存在する第1領域を選択する領域選択部と、前記領域選択部が選択した前記第1領域を代表する色としての第1の色を抽出する第1抽出部と、前記絵柄中に存在する前記第1領域とは異なる領域又は前記絵柄とは異なる絵柄中に存在する第2領域から、抽出された前記第1の色に相当する色となる部分を抽出する第2抽出部と、前記第1の色に関する情報に基づいて、前記第2抽出部が抽出した前記部分の色の目標値を設定する目標値設定部と、を含むことを特徴とする色調制御装置である。
この色調制御装置は、第1領域から抽出された第1の色に基づいて、第2の領域における色の目標値を設定する。このようにすることで、第1領域と第2領域とを指定するのみで、両者の色を合わせることができる。その結果、この色調制御装置は、印刷において、複数の領域、例えば、同一絵柄の異なる領域又は異なる絵柄間における複数の領域の間における色合わせを容易に実現することができる。
本発明において、前記目標値設定部は、同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に前記第2領域が複数存在する場合、複数の前記第2領域同士の面積に基づいてそれぞれの第2領域の前記目標値を設定することが好ましい。このようにすることで、複数の第2領域の面積が大きく異なる場合であっても、複数の第2領域の色を、それぞれが対応する第1領域の第1の色に近づけることができる。
本発明において、前記目標値設定部は、同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に前記第1領域が複数存在する場合、複数の前記第1領域同士の面積に基づいて前記第2領域の前記目標値を設定することが好ましい。このようにすることで、複数の第1領域の面積が大きく異なる場合であっても、複数の第2領域の色を、それぞれが対応する第1領域の第1の色に近づけることができる。
本発明は、刷版に供給されるインキの量を調整する複数のインキキーと、上述した色調制御装置と、を備え、前記色調制御装置が設定した目標値となるように前記インキキーの開度が制御されることを特徴とする印刷機である。この印刷機は、上述した色調制御装置を備えるので、印刷において、複数の領域、例えば、同一絵柄の異なる領域又は異なる絵柄間における複数の領域の間における色合わせを容易に実現することができる。
本発明は、複数のインキキーの開度が調整されることによって刷版へ供給されるインキの量が制御される印刷機が印刷した印刷物の色調を制御するにあたって、印刷シートに印刷される絵柄中に存在する第1領域を選択する手順と、選択された前記第1領域から、前記第1領域を代表する色としての第1の色を抽出する手順と、前記絵柄中に存在する前記第1領域とは異なる領域又は前記絵柄とは異なる絵柄中に存在する第2領域から、抽出された前記第1の色に相当する色となる部分を抽出する手順と、前記第1の色に関する情報に基づき、前記第2領域から抽出された前記部分の色の目標値を設定する手順と、を含むことを特徴とする色調制御方法である。
この色調制御方法は、第1領域から抽出された第1の色に基づいて、第2の領域における色の目標値を設定する。このようにすることで、第1領域と第2領域とを指定するのみで、両者の色を合わせることができる。その結果、この色調制御方法は、印刷において、複数の領域、例えば、同一絵柄の異なる領域又は異なる絵柄間における複数の領域の間における色合わせを容易に実現することができる。
本発明において、同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に前記第2領域が複数存在する場合、複数の前記第2領域同士の面積に基づいてそれぞれの第2領域の前記目標値を設定することが好ましい。このようにすることで、複数の第2領域の面積が大きく異なる場合であっても、複数の第2領域の色を、それぞれが対応する第1領域の第1の色に近づけることができる。
本発明において、同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に前記第1領域が複数存在する場合、複数の前記第1領域同士の面積に基づいて前記第2領域の前記目標値が設定されることが好ましい。このようにすることで、複数の第1領域の面積が大きく異なる場合であっても、複数の第2領域の色を、それぞれが対応する第1領域の第1の色に近づけることができる。
本発明は、上述した色調制御方法のそれぞれの手順をコンピュータに実行させることを特徴とする色調制御用コンピュータプログラムである。この色調制御用コンピュータプログラムによれば、コンピュータを用いて上述した色調制御方法を実現できる。
本発明は、印刷において、複数の領域間における色合わせを容易に実現することができる。
図1は、本実施形態に係る色調制御装置を有する印刷機を示す概略図である。 図2は、本実施形態に係る色調制御装置を備える印刷制御装置を示す図である。 図3は、絵柄中の第1領域の色に、第2領域の色を合わせる例を示す模式図である。 図4は、絵柄中の第1領域の色に、第2領域の色を合わせる例を示す模式図である。 図5は、絵柄中の第1領域の色に、第2領域の色を合わせる例を示す模式図である。 図6は、本実施形態に係る色調制御方法の概要を示す図である。 図7は、本実施形態に係る色調制御方法の各手順を示すフロー図である。 図8は、第1の色を抽出する手順を説明する図である。 図9は、第1の色を抽出する手順を説明する図である。 図10は、第2の色となる部分を抽出する手順を説明する図である。 図11は、インキキーゾーンと第1領域及び第2領域とを示す模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る色調制御装置を有する印刷機を示す概略図である。本実施形態において、印刷機10は、オフセット印刷機であるがこれに限定されるものではない。図1に示すように、印刷機10は、印刷シートSPの搬送経路に沿って、インキ色としての墨(Black)、藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(yellow)毎に印刷ユニット101、201、301、401が設置されている。
各印刷ユニット101、201、301、401は、それぞれインキ供給装置102、202、302、402を有している。インキ供給装置(インキ供給手段)102、202、302、402は、インキ元ローラ103、203、303、403と、インキキー104、204、304、404とを含むインキつぼ装置を有する。インキ供給装置102、202、302、402は、インキ元ローラ103、203、303、403とインキキー104、204、304、404との隙間量(インキキー開度)を調整可能なインキキー調整用アクチュエータ105、205、305、405を有している。
本実施形態において、インキキー104、204、304、404及びインキキー調整用アクチュエータ105、205、305、405は、印刷幅方向(印刷シートSPの搬送方向と直交する方向)に複数併設されている。本実施形態においては、インキキー104、204、304、404の幅単位のインキ領域、すなわち、インキキーゾーン毎に、インキ供給量の調整は、インキキー104、204、304、404の開度を増減することにより調整される。なお、インキキー104、204、304、404の幅が微細である装置においては、例えば、隣接するインキキーをセットにして選択する等、一つのインキ領域と複数のインキキーゾーンとを対応付けて、インキ供給量を調整するようにしてもよい。
印刷シートSPの搬送経路を挟んで、上方にはブランケット胴106、206、306、406及び版胴107、207、307、407が配置され、下方には圧胴108、208、308、408が配置される。そして、インキ供給装置102、202、302、402と版胴107、207、307、407との間には、インキローラ群109、209、309、409が配置されている。したがって、インキ供給装置102、202、302、402のインキキー104、204、304、404により供給量を調整されたインキは、インキローラ群109、209、309、409で適度に練られ、薄膜を形成した後に版胴107、207、307、407の版面に供給される。版面に付着したインキは、ブランケット胴106、206、306、406を介して絵柄として印刷シートSPに転写される。
4台の印刷ユニット101、201、301、401は、それぞれインキ供給装置102、202、302、402を有し、これらに対応して設けられたインキキー104、204、304、404は、印刷幅方向に区画された複数(本実施形態では、30)のインキキーゾーン毎にインキ供給量を調整することができる。そして、本実施形態では、試し刷りされた印刷物に対してオペレータOPが色調整をするとき、色調整のための一つの指示値を印刷制御装置11に入力すると、印刷制御装置11は、色調整を行うすべてインキキーゾーン(インキ領域)のインキ成分毎の増減量を自動的に算出する。そして、印刷制御装置11は、印刷標準データ(画像情報)に基づいて設定されたインキ成分毎の供給量に対して、このインキ成分毎の増減量を加算してインキ成分毎のインキ供給量を設定するようにしている。次に、本実施形態に係る色調制御装置について説明する。
図2は、本実施形態に係る色調制御装置を備える印刷制御装置を示す図である。図2に示すように、印刷制御装置11は、色調制御装置としての演算装置12と、記憶装置13と、入出力部(入出力ポート)14と、操作装置15とを含む。演算装置12は、コンピュータであり、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)とメモリとを組み合わせたものである。演算装置12は、領域選択部12aと、第1抽出部12bと、第2抽出部12cと、目標値設定部12dと、制御部12eとを含む。これらのうち、第1抽出部12bと、第2抽出部12cと、目標値設定部12dとが、本実施形態に係る色調制御装置の機能を実現する。
制御部12eは、インキキー調整用アクチュエータ105、205、305、405の動作を制御して、インキキー104、204、304、404の開度及びインキ元ローラ103、203、303、403の回転速度を調整する。このように、制御部12eは、インキキー104、204、304、404の開度を調整することにより、印刷物へのインキの供給量を調整する。印刷制御装置11は、インキキーゾーン毎の色調整量を設定してインキ供給量を制御する。
インキ供給量の制御の一例として、制御部12eは、例えば、印刷対象の画像情報又はプリプレスで得られた製版情報等から得られる画線率に基づいて複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分毎のインキ供給量を算出し、制御する。印刷対象の画像情報又はプリプレスで得られた製版情報は、例えば、各画素の画線率、濃度等を含む、画像に関する情報の集合である。
制御部12eがインキ供給量を算出し、制御する場合、例えば、制御部12eは、オペレータOPによる色調整の指示値に基づいて選択された複数のインキキーゾーンにおけるインキ成分毎のインキ増減量を設定した後、算出した各インキキーゾーンにおけるインキ成分毎のインキ供給量に、設定した各インキキーゾーンにおけるインキ成分毎のインキ増減量を加算し、インキ成分毎のインキ供給量を変更する。その後、制御部12eは、変更されたインキ成分毎のインキ供給量に応じて各インキ供給装置102、202、302、402における多数のインキキー104、204、304、404が供給するインキ供給量を制御する。この場合、インキキーゾーンの画線率及びインキ元ローラ103、203、303、403の回転速度(インキ元ローラ回転数)に応じて、基本のインキキー開度が設定される。インキ供給量は、画線率、インキ元ローラ回転数及びインキキー開度の少なくとも1つが上昇すると増加する。
記憶装置13は、例えば、半導体メモリやハードディスク装置等である。記憶装置13は、本実施形態に係る色調制御方法を実行するためのコンピュータプログラム(色調制御用コンピュータプログラム)及び本実施形態に係る色調制御方法を実行する際に必要な情報等を記憶している。
演算装置12は、記憶装置13に記憶された、本実施形態に係る色調制御用コンピュータプログラムに記述された命令列を順に読み込み、解釈し、その結果に従ってデータを移動したり加工したりする。なお、演算装置12は、専用のハードウェアによって実現されるものであってもよい。また、上述した演算装置12の機能を実現するための色調制御用コンピュータプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本実施形態に係る部品検索の処理を実行してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
本実施形態において、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROMなどの可搬媒体、あるいはコンピュータシステムに内蔵されるハードディスクのような記録装置のことをいう。本実施形態に係る色調制御用コンピュータプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているコンピュータプログラムとの組合せで実現できるものであってもよい。本実施形態に係る色調制御方法は、予め用意されたコンピュータプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現できる。このコンピュータプログラムは、インターネット等の通信回線を介して配布することができる。
入出力部14は、第1パラレルバスラインP1を介して印刷ユニット101、201、301、401に接続されている。演算装置12及び記憶装置13は、入出力部14を介して第1パラレルバスラインP1に接続される。本実施形態において、各印刷ユニット101、201、301、401は、第1パラレルバスラインP1を介して印刷制御装置11の入出力部14に接続されている。
印刷制御装置11が有する操作装置15は、オペレータOPから入力される操作情報を受け付けて、演算装置12等により処理させる。操作装置15は、例えば、上下2つのタッチパネル15a、15bを有する。そして、この操作装置15は、複数のインキキーゾーンをタッチパネル15a、15bに表示する表示機能(表示手段)と、表示されたインキキーゾーンに対応してオペレータOPがタッチパネル15a、15bを指先で選択操作して色調整を行う複数のインキキーゾーンを選択する色調整部選択機能(色調整用インキ領域選択手段)とを有している。また、操作装置15は、タッチパネル15a、15bに印刷する画像の絵柄を表示して、前記絵柄中の所定領域の色と、前記所定領域の色に合わせたい領域とをオペレータOPが指定することもできる。
本実施形態において、印刷制御装置11の入出力部14には、計測装置20が接続されている。計測装置は、例えば、濃度計であり、印刷機10が印刷した印刷物の濃度を計測することができる。計測装置20が印刷物の濃度を計測する場合、印刷物のカラーパッチ又は絵柄全体の濃度を計測する。計測装置20は濃度計に限定されるものではなく、目的に応じて適切なものを用いることができる。計測装置20の計測値は、入出力部14を介して演算装置12が取得する。演算装置12は、必要に応じて、取得した計測値を本実施形態に係る色調制御方法に用いる。
図3から図5は、絵柄中の第1領域の色に、第2領域の色を合わせる例を示す模式図である。図3は、絵柄PCの背景に存在する第1領域A1の色に、背景に存在する第2領域A2の色を合わせる例を示している。単色の場合、第1領域A1と第2領域A2との色を合わせることは比較的容易であるが、グレー等は色合わせが難しい。
図4は、多面付けの場合、すなわち、1つの印刷物(シート)に同一の絵柄が複数(この例では8部)印刷された場合、絵柄PC2の第1領域A1の色に、残りの絵柄PC1、PC3〜PC8の第2領域A2の色を合わせる例を示している。印刷物の全面を見た場合、場所によって色のばらつきが発生することがあるので、このような場合も、複数の絵柄PC1〜PC8の間で色を合わせる必要がある。
図5は、突き合わせ(この例では16ページ)の場合、すなわち、両面に印刷して製本する場合に、開いたページの両方にまたがって印刷される部分の色を合わせる例を示している。突き合わせで開いたページの両方にまたがって印刷される場合は、特にこの両方にまたがって印刷された部分の色は合わせたいといったニーズがある。この例では、車のボディーの色及び屋根の色等が合わせたい色である。例えば、裏面PRに印刷される4ページ(4P)と、表面PPに印刷される5ページ(5P)とが開いたときの両方のページとなり、また、表面PPに印刷される14ページ(14P)と、裏面PRに印刷される15ページ(15P)とが開いたときの両方のページとなる。この場合、5ページ(5P)の第1領域A1の色に、4ページ(4P)の第2領域A2の色を合わせ、また、14ページ(14P)の第1領域B1の色に、15ページ(15P)の第2領域B2の色を合わせる。見開きの場合(8ページ(8P)と9ページ(9P)との関係)は開いた両方のページの色を合わせることは比較的容易であるが、突き合わせの場合に開いた両方のページの色が異なっているとき(4ページ(4P)と5ページ(5P)との関係又は14ページ(14P)と15ページ(15P)との関係)はオペレータOPの技術によって色を合わせていた。
上述したように、絵柄中に存在する第1領域の色に、第1領域が存在する絵柄の第1領域とは異なる第2領域又は第1領域が存在する絵柄とは異なる絵柄中に存在する第2領域の色を合わせたいという要請がある。この場合、上述したように、第1領域と第2領域との色を合わせることが難しい場合及びオペレータOPの技術に頼らざるを得ない場合等がある。本実施形態に係る色調制御装置及び色調制御方法は、第1領域と第2領域との色合わせを容易に実現するためのものである。次に、本実施形態に係る色調制御方法の概要を説明する。
図6は、本実施形態に係る色調制御方法の概要を示す図である。図6のKZ1〜KZ11は、インキキーゾーンを示している。それぞれのインキキーゾーンKZ1〜KZ11の幅はW(例えば30mm程度)である。図6は、絵柄PD内の第1領域Sの色に、第2領域Cの色を合わせたり、第1領域S1の色に、複数の第2領域C1、C2、C3の色を合わせたりする例を示している。
第1領域Sは、2個のインキキーゾーンKZ1、KZ2にまたがっている。この第1領域Sの色に、3個のインキキーゾーンKZ3、KZ4、KZ5にまたがる第2領域Cの色を合わせる場合、本実施形態においては、まず、第1領域Sを代表する色としての第1の色CNが抽出される。この場合、第1領域Sは、例えば、操作装置15のタッチパネル15a、15bに表示された絵柄PDに対してオペレータOPが指定することによって選択される。絵柄PDは、例えば、製版情報又は製版情報の元となった画像情報から生成されてもよいし、印刷機10によって印刷された印刷物を、例えば、ディジタルカメラ等によって撮像して得られた画像情報から生成されてもよい。
本実施形態に係る色調制御方法は、第2領域Cの色を第1領域Sの色に合わせるが、第1領域Sは複数の画素を有する、ある程度の面積を有する領域である。したがって、第1領域S全体としては同じように見えても、場所(又は画素)によって色が異なることがあり、第1領域Sのどの色に第2領域Cの色を合わせるかを予め規定しておく必要がある。このため、本実施形態では、第1領域Sを代表する、すなわち、第1領域Sを最もよく表している第1の色CNを抽出し、この第1の色CNに第2領域Cの色を合わせる。第1領域Sを代表する第1の色CNに第2領域Cの色を合わせることで、第2領域Cの色と第1領域Sの色との差を極めて小さくすることができる。
第1領域Sを代表する色としての第1色CNは、第1領域Sを最もよく表している色であり、例えば、第1領域Sにおいて、最も出現率の高い色とすることができる。この場合、第1領域Sを構成する複数の画素のうち、各画素を構成する各色の画線率の組合せが最も多い画素の全体の色を第1の色CNとすることができる。なお、第1色CNの決め方は、このような手法に限定されない。
第1の色CNが抽出されたら、第1領域Sから抽出された第1の色CNに相当する色(第2の色)CCとなる部分が、第2領域Cから抽出される。第2領域Cは、第1領域Sの色に合わせる領域である。第2領域Cは、例えば、操作装置15のタッチパネル15a、15bに表示された絵柄PDに対してオペレータOPが指定することによって選択される。この例では、同一の絵柄PD内に第1領域Sと第2領域Cとの両方が存在するが、第1領域Sと第2領域Cとは、それぞれが異なる絵柄に存在してもよい。また、第1領域Sと第2領域Cとが異なる絵柄に存在する場合、それぞれの絵柄は同一のジョブで印刷されてもよいし異なるジョブで印刷されてもよい。
次に、第1の色CNに相当する第2の色CCとなる部分が第2領域Cから抽出されたら、第1の色CNに関する情報に基づき、第2領域Sから抽出された、第2の色CCとなる部分の色の目標値が設定される。目標値は、例えば、濃度であるが、これに限定されるものではない。目標値を濃度とする場合、例えば、第1領域Sにおける第1の色CNの濃度(第1濃度)を、第2の色CCの濃度の目標値(濃度目標値)とする。その後、絵柄PDの第2領域Cが濃度目標値となるように、第2領域Cに対応するインキキーの開度が制御される。この例では、インキキーゾーンKZ3、KZ4、KZ5に対応するインキキーの開度が制御される。このようにすることで、本実施形態に係る色調制御方法は、第1領域Sと第2領域Cとの色合わせを容易に実現することができる。次に、本実施形態に係る色調制御方法の各手順を説明する。
図7は、本実施形態に係る色調制御方法の各手順を示すフロー図である。図8、図9は、第1の色を抽出する手順を説明する図である。図10は、第2の色となる部分を抽出する手順を説明する図である。本実施形態に係る色調制御方法は、本実施形態に係る色調制御装置としての演算装置12を含む印刷制御装置11が実現する。
ステップS101において、オペレータOPは、例えば、図2に示す操作装置15を用いて、第1領域Sを指定する。第1領域Sは、印刷シートに印刷される絵柄PD中に存在する領域であって、合わせたい色が存在する領域である。演算装置12の領域選択部12aは、オペレータOPが指定した第1領域Sを選択する。具体的には、領域選択部12aは、指定された第1領域Sの位置情報(第1領域Sを含む絵柄における位置の情報)を取得し、自身が有するメモリ又は記憶装置13に記憶させる。演算装置12は、第1領域Sの位置情報を参照することにより、印刷シートに印刷される絵柄PD内における第1領域Sの位置、第1領域Sに含まれる画素の位置情報及び画素の情報(例えば、色座標値L値又は画線率等)の値を取得することができる。
次に、ステップS102において、演算装置12の第1抽出部12bは、ステップS101で指定された、印刷シートに印刷される絵柄PD中に存在する第1領域Sから、第1領域Sを代表する色としての第1の色CNを抽出する。そして、第1抽出部12bは、抽出した第1の色CNの情報を、演算装置12が有するメモリ又は記憶装置13に記憶させる。第1の色CNを抽出するにあたっては、例えば、第1領域Sに含まれる構成するそれぞれの画素を構成する各色(K、C、M、Y)の画線率の組合せが最も多い画素の色を第1の色CNとする。次に、この抽出例を説明する。
図8に示す第1領域Sは、縦m画素、横n画素(m、nは整数)の計m×n個の画素PX(1、1)、・・PX(i、j)、・・PX(m、n)を含んでいる。演算装置12は、絵柄PDの情報、例えば、絵柄PDの製版データから、第1領域Sに属する各画素PX(1、1)〜PX(m、n)それぞれを構成する各色(K、C、M、Y)の画線率の組合せを取得する。そして、m×n個の画線率の組合せのうち、最も数が多い組合せを、第1の色CNとする。例えば、第1領域Sに属する各画素各色の画線率の組合せにおいて、(100、100、0、0)が最も多い場合、第1の色CNは、画線率の組合せが(100、100、0、0)のものとなる。図9は、このようにして抽出した第1の色CNが、第1領域Sに存在する部分(第1の色の部分)CLを示している。
第1の色CNを抽出する方法は、上記例に限られるものではない。例えば、第1領域Sに存在する最も濃度の高い画素の色を第1の色CNとしてもよい。また、各画素を構成する各色(K、C、M、Y)すべてを加算し、その値が最も大きい画素の色を第1の色CNとしてもよい。この抽出方法は、第1領域Sがシャドーである場合に好ましい。さらに、各画素を構成する各色(K、C、M、Y)の画線率をすべて加算し、その値が最も小さい画素の色を第1の色CNとしてもよい。この抽出方法は、第1領域Sがハイライトである場合に好ましい。また、単色性が強い色を第1の色CNとして抽出する方法もある。
第1の色CNを抽出する他の方法としては、例えば、オペレータOPが色調制御装置としての演算装置12へ色値を入力し、演算装置12が、入力された色値に近いものを第1の色CNとして自動抽出する方法がある。この方法においては、まず、オペレータOPが、例えば、色見本を計測する。色見本は、例えば、演算装置12を含む印刷制御装置11が有する計測装置20とは異なる計測装置によって計測される。次に、オペレータOPは、印刷制御装置11が有する操作装置15を介して、計測された色見本の値(L値等)に基づいて得られたL値を、第1の色CNの色値として直接演算装置12に入力する。
また、第1の色CNを抽出する他の方法としては、第1領域Sから抽出された色ではなく、例えば、オペレータOPが指定した座標における色を第1の色CNとする方法がある。この方法においては、例えば、絵柄PD中における、ある領域の中で、オペレータOPが、合わせたい色として任意の座標を選択する。この場合、座標が選択されることから、ある程度の大きさを有する範囲(複数の座標が集合した領域)ではなく、ピンポイントで合わせたい色の部分が指定されることになる。このようにして指定された座標の色値が、第1の色CNとして抽出されて、演算装置12へ入力される。
第1の色CNが抽出されたらステップS103に進み、演算装置12の目標値設定部12dは、濃度の目標値(濃度目標値)を設定し、演算装置12が有するメモリ又は記憶装置13に記憶させる。濃度目標値は、第2領域Cにおいて第2の色CCが目標とする濃度であり、この例では、ステップS102で抽出された第1の色CNの濃度である。目標値設定部12dは、例えば、絵柄PDの画像データ又は製版データに含まれている色の情報(色座標値L値等)から、第1の色CNとなっている画素の濃度を求める。
濃度目標値が求められたら、ステップS104に進み、オペレータOPは、例えば、図2に示す操作装置15を用いて、第1の色CNに合わせたい領域、すなわち第2領域Cを指定する。演算装置12は、指定された第2領域Cの位置情報(第2領域Cを含む絵柄における位置の情報)を取得し、自身が有するメモリ又は記憶装置13に記憶させる。本実施形態においては、ステップS103で濃度目標値を求めてから第2領域Cを指定しているが、第2領域Cを指定する順序は濃度目標値を求めた後に限定されない。例えば、第1領域Sとともに第2領域Cを指定してもよい。
次に、ステップS105に進み、演算装置12の第2抽出部12cは、第2領域Cから、第1の色CNに相当する色、すなわち、第2の色CCの部分(第2の色の部分)CLCを抽出し、演算装置12が有するメモリ又は記憶装置13に記憶させる。この場合、例えば、第2抽出部12cは、ステップS102で抽出した第1の色CNの画線率をメモリ又は記憶装置13から読み出し、第1の色CNの画線率と同じ画線率を有する画素を、第2領域Cから抽出する。このようにして抽出された画素の集まりが、図10に示す、第2の色の部分CLCである。この場合、第1の色CNと画線率が完全一致している画素を第2の色の部分CLCとしてもよいし、第1の色CNの画線率に対して所定の範囲内の画線率を有する第2領域Cの画素を第2の色の部分CLCとしてもよい。後者の場合、例えば、第1の色CNの画線率に対して±2%以内の画線率を有する第2領域Cの画素を第2の色の部分CLCとしてもよい。
次に、ステップS106に進み、演算装置12の目標値設定部12dは、第1の色CNに合わせたい部分、すなわち、第2の色の部分CLCについて、ステップS103で設定した濃度の目標値(濃度目標値)を設定する。このとき、の目標値設定部12dは、例えば、記憶装置13から濃度目標値を読み出し、ステップS105で抽出した第2の部分CLCに対応する画素の濃度(又は濃度に対応する情報)を、濃度目標値に書き換えて、演算装置12のメモリ又は記憶装置13に記憶させる。その後、印刷制御装置11の演算装置12が有する制御部12eは、絵柄PDの印刷にあたって、第2の色の部分CLCが濃度目標値となるように、インキキーの開度を制御する。このようにすることで、絵柄PDの印刷物の第1領域Sと第2領域Cとで、両者の色を合わせることができる。
上述した色調制御方法においては、印刷を開始する前に、第1領域S、第2領域C、第1の色CN及び第2領域Cの濃度目標値を決定し、決定された濃度目標値となるように、第2領域Cに対応するインキキーの開度を制御して印刷する。
本実施形態に係る色調制御装置及び色調制御方法によれば、第1領域Sと第2領域Cとを指定するのみで、両者の色を合わせることができる。その結果、本実施形態に係る色調制御装置及び色調制御方法は、複数の領域間(本実施形態では第1領域Sと第2領域Cとの間)における色合わせを容易に実現することができ、また、オペレータOPの技術に頼らなくても両者の色合わせを実現できる。すなわち、色合わせの習熟度が低いオペレータOPであっても、第1領域Sと第2領域Cとの色を容易に合わせることができるので、オペレータOPの負担を軽減できる。さらに、習熟度の高いオペレータOPは、本実施形態に係る色調制御装置及び色調制御方法に加え、自身の経験を加味してより高度な色合わせを実現したり、色合わせに要する時間を短縮したりすることもできる。また、複数箇所の色を合わせたい場合も、第1領域Sと第2領域Cとを指定するのみで、両者の色を合わせることができるので、色を合わせる手間を大幅に低減して、生産性の低下を抑制することができる。
本実施形態においては、第2領域Cの数は、第1領域Sの数以上であればよい。次に、同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に第2領域Cが複数存在する場合及び同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に第1領域Sが複数存在する場合の濃度目標値の設定について説明する。
図11は、インキキーゾーンと第1領域及び第2領域とを示す模式図である。まず、同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に第2領域Cが複数存在する場合について説明する。図11に示す各インキキーゾーンKZn−2〜KZn+1は、同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に相当する。インキキーゾーンKZn−2には、2個の第2領域C1、C2が存在する。この例において、第2領域C1は、インキキーゾーンKZnに存在する第1領域S1の色に合わせられ、第2領域C2は、インキキーゾーンKZn+1に存在する第1領域S2の色に合わせられる。
第1領域S1の第1の色はM(Magenta)+Y(Yellow)、すなわちRedであり、第1領域S2の第1の色はC(Cyan)+Y(Yellow)すなわちGreenである。したがって、第2領域C1の第2の色はM(Magenta)+Y(Yellow)、すなわちRedとなり、第2領域C2の第2の色はC(Cyan)+Y(Yellow)すなわちGreenになる。この場合、インキキーゾーンKZn−2に存在する2個の第2領域C1、C2は、Yが共通する。
第1領域S1の第1の色におけるMの濃度をDm1、Yの濃度をDy1、第1領域S2の第1の色におけるCの濃度をDc2、Yの濃度をDy2、第2領域C1の面積をAC1、第2領域C2の面積をAC2とする。上述したように、同一のインキキーゾーンKZn−2に複数(この例では2個)の第2領域C1、C2が存在し、かつ両者が共通のインキの色を有する場合、共通するインキに対応する色の濃度は、複数の第2領域C1、C2同士の面積の比率に基づいて濃度目標値が設定される。このようにすることで、第2領域C1、C2の面積が大きく異なる場合であっても、第2領域C1、C2の色を、それぞれ第1領域S1、S2の第1の色に近づけることができる。
上記例において、インキキーゾーンKZn−2のYの濃度Dyは、例えば、式(1)によって設定される。すなわち、上述したステップS103における濃度目標値は、目標値設定部12dが式(1)に基づいて設定する。
Dy=(Dy1×AC1+Dy2×AC2)/(AC1+AC2)・・(1)
次に、同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に第1領域Sが複数存在する場合について説明する。図11に示すインキキーゾーンKZnには、2個の第1領域S1、S3が存在する。この例において、インキキーゾーンKZn−2の第2領域C2は、インキキーゾーンKZn+1に存在する第1領域S2の色に合わせられ、インキキーゾーンKZn−1の第2領域C3は、インキキーゾーンKZnに存在する第1領域S3の色に合わせられる。
第1領域S3の第1の色はC(Cyan)+M(Magenta)、すなわちBlueである。したがって、第2領域C3の第2の色はC(Cyan)+M(Magenta)、すなわちBlueとなる。第1領域S1及び第2領域C1については上述した通りである。この場合、インキキーゾーンKZnに存在する2個の第1領域S1、S2は、Mが共通する。
第1領域S1の第1の色におけるMの濃度をDm1、Yの濃度をDy1、第1領域S3の第1の色におけるCの濃度をDc3、Mの濃度をDm3、第1領域S1の面積をAS1、第1領域S3の面積をAS3とする。上述したように、同一のインキキーゾーンKZnに複数(この例では2個)の第1領域S1、S3が存在し、かつ両者が共通のインキの色を有する場合、共通するインキに対応する色の濃度は、複数の第1領域S1、S3同士の面積の比率に基づいて第2領域C1、C3の濃度目標値が設定される。このようにすることで、第1領域S1、S3の面積が大きく異なる場合でも、第2領域C1、C3の色を、それぞれ第1領域S1、S3の第1の色に近づけることができる。
上記例において、第2の領域C1、C3に対応するインキキーゾーンKZn−2、KZn−1におけるそれぞれのM(複数の第1領域S1、S3で共通する色)の濃度Dmは、例えば、式(2)によって設定される。すなわち、上述したステップS103における濃度目標値は、目標値設定部12dが式(2)に基づいて設定する。
Dm=(Dm1×AS1+Dm3×AS3)/(AS1+AS3)・・(2)
(変形例)
上述した例においては、第1領域Sから第1の色CNを抽出し、絵柄PDの画像データ又は製版データから求めた第1の色CNの濃度を濃度目標値とした。しかし、濃度目標値は、このような方法で求められるものに限定されない。例えば、第1領域Sを指定した後、絵柄PDを所定の基準に合格するまで実際に印刷し、合格した印刷物(シート)の第1領域Sにおける第1の色CNを、図2に示す計測装置20が計測することによって求めた濃度を濃度目標値としてもよい。また、絵柄PDを所定の基準に合格するまで実際に印刷してから、第1領域S及び第2領域Cを指定し、第1領域Sの第1の色CNから第2領域Cの色の濃度目標値を設定してもよい。印刷は、印刷開始からの時間経過又は時間帯等によって色調が変化する。上述したように、所定の基準に合格した後における第1の色CNの実測値に基づいて濃度目標値を設定することで、色が安定した状態で濃度目標値を設定できるので、設定後の調整を少なくすることができる。
本実施形態に係る色調制御方法は、過去に印刷した絵柄を利用する場合にも適用することができる。この場合、異なるジョブ間において、第1領域Sの色に第2領域Cの色を合わせることになる。例えば、風景とともに人物を撮影した画像の場合、画像データの加工によって人物を異なる人物に差し替え、背景のみをそのまま利用することがある。このような場合、例えば、人物の差し替え前の背景を第1領域Sとし、人物の差し替え後の背景を第2領域Cとする。そして、本実施形態に係る色調制御方法を適用することにより、第2領域Cの色を第1領域Sの色に合わせることができる。
以上、本実施形態について説明したが、上述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、上述した実施形態の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
10 印刷機
11 印刷制御装置
12 演算装置
12a 領域選択部
12b 第1抽出部
12c 第2抽出部
12d 目標値設定部
12e 制御部
13 記憶装置
14 入出力部
15 操作装置
15a、15b タッチパネル
20 計測装置
101 印刷ユニット
102 インキ供給装置
103 インキ元ローラ
104 インキキー
105 インキキー調整用アクチュエータ
106 ブランケット胴
107 版胴
108 圧胴
109 インキローラ群
A1、B1、S、S1、S2、S3 第1領域
A2、B2、C、C1、C2、C3 第2領域
CN 第1の色
CC 第2の色
PC、PC1、PC2、PD 絵柄
PX 画素

Claims (8)

  1. 複数のインキキーの開度が調整されることによって刷版へ供給されるインキの量が制御される印刷機が印刷する印刷物の色調を制御する装置において、
    印刷シートに印刷される絵柄中に存在する第1領域を選択する領域選択部と、
    前記領域選択部が選択した前記第1領域を代表色としての第1の色を抽出する第1抽出部と、
    前記絵柄中に存在する前記第1領域とは異なる領域又は前記絵柄とは異なる絵柄中に存在する第2領域から、抽出された前記第1の色に相当する色となる部分を抽出する第2抽出部と、
    前記第1の色に関する情報に基づいて、前記第2抽出部が抽出した前記部分の色の目標値を設定する目標値設定部と、
    を含むことを特徴とする色調制御装置。
  2. 前記目標値設定部は、
    同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に前記第2領域が複数存在する場合、複数の前記第2領域同士の面積に基づいてそれぞれの第2領域の前記目標値を設定する、請求項1に記載の色調制御装置。
  3. 複数のインキキーの開度が調整されることによって刷版へ供給されるインキの量が制御される印刷機が印刷する印刷物の色調を制御する装置において、
    印刷シートに印刷される絵柄中に存在する第1領域を選択する領域選択部と、
    前記領域選択部が選択した前記第1領域を代表する色としての第1の色を抽出する第1抽出部と、
    前記絵柄中に存在する前記第1領域とは異なる領域又は前記絵柄とは異なる絵柄中に存在する第2領域から、抽出された前記第1の色に相当する色となる部分を抽出する第2抽出部と、
    前記第1の色に関する情報に基づいて、前記第2抽出部が抽出した前記部分の色の目標値を設定する目標値設定部と、
    を含み、
    前記目標値設定部は、
    同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に前記第1領域が複数存在する場合、複数の前記第1領域同士の面積に基づいて前記第2領域の前記目標値を設定する、色調制御装置。
  4. 刷版に供給されるインキの量を調整する複数のインキキーと、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の色調制御装置と、を備え、
    前記色調制御装置が設定した目標値となるように前記インキキーの開度が制御されることを特徴とする印刷機。
  5. 複数のインキキーの開度が調整されることによって刷版へ供給されるインキの量が制御される印刷機が印刷した印刷物の色調を制御するにあたって、
    印刷シートに印刷される絵柄中に存在する第1領域を選択する手順と、
    選択された前記第1領域から、前記第1領域を代表色としての第1の色を抽出する手順と、
    前記絵柄中に存在する前記第1領域とは異なる領域又は前記絵柄とは異なる絵柄中に存在する第2領域から、抽出された前記第1の色に相当する色となる部分を抽出する手順と、
    前記第1の色に関する情報に基づき、前記第2領域から抽出された前記部分の色の目標値を設定する手順と、
    を含むことを特徴とする色調制御方法。
  6. 同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に前記第2領域が複数存在する場合、複数の前記第2領域同士の面積に基づいてそれぞれの第2領域の前記目標値を設定する、請求項5に記載の色調制御方法。
  7. 複数のインキキーの開度が調整されることによって刷版へ供給されるインキの量が制御される印刷機が印刷した印刷物の色調を制御するにあたって、
    印刷シートに印刷される絵柄中に存在する第1領域を選択する手順と、
    選択された前記第1領域から、前記第1領域を代表する色としての第1の色を抽出する手順と、
    前記絵柄中に存在する前記第1領域とは異なる領域又は前記絵柄とは異なる絵柄中に存在する第2領域から、抽出された前記第1の色に相当する色となる部分を抽出する手順と、
    前記第1の色に関する情報に基づき、前記第2領域から抽出された前記部分の色の目標値を設定する手順と、
    を含み、
    同一のインキキーから供給されるインキで印刷される領域に前記第1領域が複数存在する場合、複数の前記第1領域同士の面積に基づいて前記第2領域の前記目標値が設定される、色調制御方法。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の色調制御方法のそれぞれの手順をコンピュータに実行させることを特徴とする色調制御用コンピュータプログラム。

JP2012148740A 2012-07-02 2012-07-02 色調制御装置、印刷機、色調制御方法及びコンピュータプログラム Expired - Fee Related JP6176897B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012148740A JP6176897B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 色調制御装置、印刷機、色調制御方法及びコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012148740A JP6176897B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 色調制御装置、印刷機、色調制御方法及びコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014008744A JP2014008744A (ja) 2014-01-20
JP6176897B2 true JP6176897B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=50105832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012148740A Expired - Fee Related JP6176897B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 色調制御装置、印刷機、色調制御方法及びコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6176897B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4420624B2 (ja) * 2003-05-30 2010-02-24 大日本スクリーン製造株式会社 色調制御装置および代表点決定方法
US7418114B2 (en) * 2003-06-11 2008-08-26 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Print tone measuring method
JP5498679B2 (ja) * 2007-10-23 2014-05-21 富士フイルム株式会社 濃度算出装置、濃度設定装置、濃度算出プログラム、および濃度設定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014008744A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040086156A1 (en) Plate image inspection for printing prepress
EP1318478A2 (en) Method, apparatus and computer program product for image processing
JP2009117992A (ja) 画像データ修正装置および画像データ修正プログラム
JP2001516182A (ja) 多色複製画用の原画像を生成する装置及び方法
JP4803944B2 (ja) 印刷物測定方法および印刷物測定装置
US8763528B2 (en) Closed loop color control of selected regions using solid color regions within images
JP5336721B2 (ja) アニロックス印刷機のための製版
US6507666B1 (en) Method and apparatus for compensating for dot gain in stochastic printing
KR20100084670A (ko) 인쇄 모의 시스템 및 인쇄 모의 방법 및 인쇄 관리 시스템
JP2015055686A (ja) 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理方法
JP6176897B2 (ja) 色調制御装置、印刷機、色調制御方法及びコンピュータプログラム
US8284452B2 (en) Method for screening color separations of a lenticular image and method for producing a lenticular image on a printing material
US10681248B2 (en) Method for controlling ink in an inkjet printing machine by simulating the film thickness of CMY inks
US10661556B2 (en) Method for controlling a display device which is connected in data terms to a printing press, and display device of a printing press
EP1580981A2 (en) Color adjusting method, color image forming method, and color image forming device
JP2004330563A (ja) 色調制御装置
JP4114329B2 (ja) 印刷物の濃度目標の設定方法、濃度管理方法、濃度目標の設定装置、濃度管理装置、及びそれらを備えたオフセット印刷機
JP2011109479A (ja) 色調整方法及びその方法を用いた画像処理装置
JP2002192700A (ja) 印刷制御装置および記録媒体
JP2017071216A (ja) 印刷機またはコピー機の印刷調整方法
JP4114351B2 (ja) 印刷物の色目標の設定方法、色管理方法、色目標の設定装置、色管理装置、及びそれらを備えたオフセット印刷機
JP3044562U (ja) インキまたはペンキ量の予測装置
JPH09261493A (ja) 刷版データ修正装置および刷版作成装置
JP5517470B2 (ja) 印刷機の色調制御方法および印刷機の色調制御装置
JP2004195698A (ja) インク調整量指示方法、インク調整量指示装置、およびインク調整量指示プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20150220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20161031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6176897

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees