JP6176861B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6176861B2
JP6176861B2 JP2015239270A JP2015239270A JP6176861B2 JP 6176861 B2 JP6176861 B2 JP 6176861B2 JP 2015239270 A JP2015239270 A JP 2015239270A JP 2015239270 A JP2015239270 A JP 2015239270A JP 6176861 B2 JP6176861 B2 JP 6176861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
peripheral surface
rope
rope socket
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015239270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017105568A (ja
Inventor
麻衣 清水
麻衣 清水
白石 賢二
賢二 白石
翔 田嶋
翔 田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2015239270A priority Critical patent/JP6176861B2/ja
Priority to CN201620623065.6U priority patent/CN205902099U/zh
Publication of JP2017105568A publication Critical patent/JP2017105568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6176861B2 publication Critical patent/JP6176861B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

本発明の実施形態は、加熱装置に関する。
エレベータのワイヤロープの端部は、ロープソケットに取り付けられる。例えば、ワイヤロープがロープソケットにソケッティングされ、ワイヤロープのソケッティングされた部分にバビットメタルが注入される。
バビットメタルが注入される際、溶融したバビットメタルが凝固することを抑制するため、ロープソケットが予熱される。ロープソケットは、例えばバーナのような火器によって加熱される。
特開平8−67457号公報
ロープソケットが火器によって加熱される場合、ロープソケットの一部に火が当たるため、ロープソケットが均一に加熱され難い。このため、ロープソケット全体を所望の温度に加熱するために長い時間がかかる。また、環境によって、火器の使用が禁止される場合がある。
一つの実施形態に係る加熱装置は、ワイヤロープが挿入される挿入孔の少なくとも一部を形成する第一の内周面と、前記第一の内周面の反対側に位置する第一の外周面と、を有する筒状のロープソケットを加熱する加熱装置であって、ヒータと、ホルダとを備える。前記ホルダは、複数の前記ロープソケットのそれぞれの前記第一の外周面に接触するように、複数の前記ロープソケットを囲む。前記ヒータは、前記ホルダに取り外し可能に取り付けられ、前記ホルダを介して複数の前記ロープソケットを加熱する。
図1は、第一の実施形態に係るロープ端末装置、ワイヤロープ、及び加熱装置を示す斜視図である。 図2は、第一の実施形態のロープ端末装置、ワイヤロープ、及び加熱装置を示す断面図である。 図3は、第一の実施形態のロープ端末装置、ワイヤロープ、及び加熱装置を図2のF3−F3線に沿って示す断面図である。 図4は、第二の実施形態に係る複数のロープ端末装置、ワイヤロープ、及び加熱装置を示す斜視図である。
以下に、第一の実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、実施形態に係る構成要素や、当該要素の説明について、複数の表現を併記することがある。当該構成要素及び説明について、記載されていない他の表現がされることは妨げられない。さらに、複数の表現が記載されない構成要素及び説明について、他の表現がされることは妨げられない。
図1は、第一の実施形態に係るロープ端末装置11、ワイヤロープ12、及び加熱装置13を示す斜視図である。図2は、第一の実施形態のロープ端末装置11、ワイヤロープ12、及び加熱装置13を示す断面図である。図3は、第一の実施形態のロープ端末装置11、ワイヤロープ12、及び加熱装置13を図2のF3−F3線に沿って示す断面図である。各図において、ロープ端末装置11及びワイヤロープ12はそれぞれ、部分的に示される。
各図面に示されるように、本明細書において、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、加熱装置13の幅に沿う。Y軸は、加熱装置13の奥行きに沿う。Z軸は、加熱装置13の長さに沿う。
図2に示すように、ロープ端末装置11は、ロープソケット21と、ロッド22とを有する。本実施形態において、ロープソケット21とロッド22とは、一体に形成される。なお、ロープソケット21は、ロッド22と別個に形成されても良い。
ロープソケット21は、ロープ端末装置11の端部に設けられるとともに、Z軸に沿う方向に延びる筒状に形成される。ロッド22は、ロープソケット21からZ軸に沿う方向に延びる。
ロープソケット21は、第一の筒部31と、第二の筒部32とを有する。第一の筒部31と第二の筒部32とは一体に形成される。なお、ロープソケット21は、第二の筒部32を有さなくても良い。
第一の筒部31は、Z軸に沿う負方向(図2における下方向)に向かうに従って直径が縮小する、円錐台形の筒状に形成される。言い換えると、第一の筒部31はテーパ状に形成される。
第一の筒部31は、上端部31aと、下端部31bとを有する。なお、上端部31a及び下端部31bは、便宜上の名称であり、上端部31a及び下端部31bの位置及び向きは限定されない。
上端部31aは、Z軸に沿う正方向(図2における上方向)における第一の筒部31の端部である。下端部31bは、Z軸に沿う負方向における第一の筒部31の端部である。下端部31bの直径は、上端部31aの直径よりも短い。
第一の筒部31に、挿入孔35が設けられる。挿入孔35は、第一の筒部31をZ軸に沿う方向に貫通し、上端部31aと下端部31bとで開口する。挿入孔35は、Z軸に沿う負方向に向かうに従って直径が縮小する。
第一の筒部31は、第一の内周面37と、第一の外周面38とを有する。第一の内周面37は、第一の筒部31の内面であり、挿入孔35の少なくとも一部を形成する。第一の外周面38は、第一の筒部31の外面である。すなわち、第一の外周面38は、第一の内周面37の反対側に位置する。
挿入孔35の少なくとも一部を形成する第一の内周面37の直径は、Z軸に沿う負方向に向かうに従って縮小する。第一の外周面38の直径も、Z軸に沿う負方向に向かうに従って縮小する。
第二の筒部32は、第一の筒部31の上端部31aからZ軸に沿う正方向に延びる円筒状に形成される。第二の筒部32に、少なくとも一つの注入孔41が設けられる。注入孔41は、第二の筒部32を径方向に貫通し、第二の筒部32の外面と内面とで開口する。注入孔41は、挿入孔35に連通する。
ロッド22は、第二の筒部32に接続され、第二の筒部32からZ軸に沿う正方向に延びる。すなわち、第二の筒部32は、ロッド22と、第一の筒部31との間に介在する。ロッド22に、例えば雄ネジが形成される。
ワイヤロープ12の端部は、第一の筒部31の下端部31bから、挿入孔35に挿入される。ワイヤロープ12は、撚り合わされた複数のストランド12aを有する。挿入孔35に挿入されたワイヤロープ12の端部において、ストランド12aはばらばらに解かれる。挿入孔35の内部において、ストランド12aは内側へ曲げ込まれる。
ワイヤロープ12の端部が挿入孔35に挿入された状態で、注入孔41から挿入孔35に、溶融されたバビットメタル45が注入される。バビットメタル45は、ホワイトメタルとも称され得る。バビットメタル45は、錫又は鉛を主成分とする合金である。本実施形態において、バビットメタル45の融点は、450℃よりも低い。
挿入孔35に注入されたバビットメタル45は、解かれた複数のストランド12aの間に浸透する。バビットメタル45は、凝固することにより、ワイヤロープ12の端部をロープソケット21に固着させる。言い換えると、バビットメタル45は、ワイヤロープ12のストランド12aと、ロープソケット21の第一の内周面37とに固着する。
加熱装置13は、例えば、バビットメタル45が挿入孔35に注入される際にロープソケット21を加熱する。加熱装置13は、溶融したバビットメタル45の凝固を抑制し、溶融したバビットメタル45を複数のストランド12aの間に浸透させるため、ロープソケット21を予熱する。
加熱装置13は、治具51と、ヒータ52と、温度センサ53と、温度調節器54とを有する。治具51は、ホルダの一例であり、例えば、伝熱部材、介在部材、又は部材とも称され得る。温度センサ53は、センサの一例である。温度調節器54は、温度制御部の一例である。
治具51は、例えば、アルミニウムによって作られる。治具51は、真鍮のような他の金属、又は他の材料によって作られても良い。治具51の材料の融点は、バビットメタル45の融点よりも高い。
治具51は、Z軸に沿う方向に延びる円筒状に形成される。治具51は、四角筒状のような他の形状に形成されても良い。治具51は、第一の端部51aと、第二の端部51bとを有する。第一の端部51aは、Z軸に沿う正方向における治具51の端部である。第二の端部51bは、Z軸に沿う負方向における治具51の端部である。
治具51に、収容孔61が設けられる。収容孔61は、治具51をZ軸に沿う方向に貫通し、第一の端部51aと第二の端部51bとで開口する。収容孔61の直径は、Z軸に沿う負方向に向かうに従って縮小する。
治具51は、第二の内周面65と、第二の外周面66とを有する。第二の内周面65は、治具51の内面であり、収容孔61の少なくとも一部を形成する。第二の外周面66は、治具51の外面である。すなわち、第二の外周面66は、第二の内周面65の反対側に位置する。
収容孔61の少なくとも一部を形成する第二の内周面65の直径は、Z軸に沿う負方向に向かうに従って縮小する。第二の内周面65の傾斜角度は、ロープソケット21の第一の外周面38の傾斜角度と実質的に等しい。なお、第二の内周面65の傾斜角度と、第一の外周面38の傾斜角度とが異なっても良い。第二の外周面66は、Z軸に沿う方向に真っ直ぐ延びる。なお、第二の外周面66が、例えばテーパ状に傾斜しても良い。
治具51に、取付口68が設けられる。取付口68は、開口の一例である。取付口68は、例えば、治具51の第二の端部51bに開口し、Z軸に沿う方向に延びる。なお、取付部68は、第一の端部51aのような他の位置に開口しても良い。
図1に示すように、治具51は、二つの部品69によって形成される。言い換えると、治具51は、複数の部品69に分割されることが可能である。二つの部品69は、治具51の周方向に互いに接触する。なお、治具51は、単一の部品であっても良い。
図3に示すように、ヒータ52は、カバー71と、複数の加熱部72と、制御部73と、を有する。カバー71は、Z軸に沿う方向に延びる円筒状に形成される。カバー71は、他の形状に形成されても良い。
カバー71は、間隔を介して治具51を囲む。カバー71は、第3の内周面81と、第3の外周面82とを有する。第3の内周面81は、治具51の第二の外周面66に向く。第3の外周面82は、第3の内周面81の反対側に位置する。
カバー71は、第一の部材85と、第二の部材86とを有する。第一の部材85と第二の部材86とはそれぞれ、大よそ円弧の板状に形成される。第一の部材85と第二の部材86とが、カバー71を形成する。言い換えると、カバー71は、第一の部材85と第二の部材86とに分割される。なお、三つ以上の部材がカバー71を形成しても良いし、カバー71は単一の部品であっても良い。
第一の部材85と第二の部材86とは、カバー71の周方向に互いに隣接する。カバー71の周方向において、第一の部材85の一方の端部は、第二の部材86の一方の端部に、例えば回動可能に接続される。カバー71の周方向において、第一の部材85の他方の端部と、第二の部材86の他方の端部とにそれぞれ、連結部88が設けられる。第一の部材85の連結部88と、第二の部材86の連結部88とは、例えばボルト89によって取り外し可能に連結される。
複数の加熱部72はそれぞれ、例えば、セラミックヒータである。すなわち、ヒータ52の加熱部72は、セラミックスに内蔵された発熱体に電圧が印加されることによって発熱する。言い換えると、ヒータ52の加熱部72は、電気を熱エネルギーに変換することで発熱する。なお、加熱部72は、例えば、電圧を印加されたニクロム線により発熱しても良いし、ガスを燃焼させることにより発熱しても良い。
複数の加熱部72は、カバー71の第3の内周面81に取り付けられ、第3の内周面81と、治具51の第二の外周面66との間に介在する。複数の加熱部72は、治具51の第二の外周面66に接触するように、治具51を囲む。カバー71は、複数の加熱部72を覆う。カバー71と複数の加熱部72との間に、断熱材が介在しても良い。
制御部73は、例えば、複数の配線や部品が実装された回路板を有し、複数の加熱部72に電気的に接続される。制御部73は、例えば、複数の加熱部72に電圧を印加することで、複数の加熱部72を発熱させる。さらに、制御部73に、温度調節器54のような他の装置と接続されるコネクタ、配線、及び端子が設けられる。
制御部73は、例えば、カバー71の第3の外周面82に取り付けられる。なお、制御部73は他の場所に取り付けられても良い。制御部73は、例えば、カバー71の径方向に突出する放熱フィンを有する。放熱フィンは、外気との熱交換により、回路板を冷却する。
図2に示すように、温度センサ53は、治具51の取付口68に挿入され、治具51に取り付けられる。なお、温度センサ53は、治具51の第二の内周面65、第二の外周面66、又は他の位置に取り付けられても良い。温度センサ53は、治具51の温度を検知する。
温度調節器54は、ヒータ52の制御部73と、温度センサ53とに電気的に接続される。温度調節器54は、温度センサ53により、治具51の温度を測定する。温度調節器54は、制御部73を制御することで、複数の加熱部72を発熱させる。温度調節器54は、温度センサ53により測定された治具51の温度に基づいて制御部73を制御することで、治具51を所望の温度に保つことが可能である。このように、温度調節器54は、ヒータ52の温度を制御する。
以下に、バビットメタル45によってロープソケット21にワイヤロープ12を固着させる方法の一例について説明する。なお、ロープソケット21へのワイヤロープ12の固着方法は以下に説明される方法に限られない。
まず、ロープソケット21の挿入孔35に、ワイヤロープ12の端部が挿入される。挿入孔35に挿入されたワイヤロープ12の端部において、解かれたストランド12aが内側へ曲げ込まれる。
次に、ロープソケット21の第一の筒部31に、治具51が取り付けられる。例えば、治具51の複数の部品69がそれぞれ、第一の筒部31に取り付けられる。治具51の第二の内周面65は、第一の筒部31の第一の外周面38に接触する。すなわち、治具51は、第一の外周面38に接触するようにロープソケット21の第一の筒部31を囲む。第二の内周面65の傾斜角度がロープソケット21の第一の外周面38の傾斜角度と実質的に等しいため、治具51と第一の外周面38との接触面積が大きくなる。なお、治具51は、第一の外周面38の少なくとも一部に接触すれば良い。
第一の筒部31に治具51が取り付けられると、第一の筒部31は治具51に覆われる。一方、第二の筒部32及びロッド22は露出される。なお、治具51が第二の筒部32及びロッド22を覆っても良い。この場合、少なくとも一つの注入孔41は、外部に露出される。
次に、治具51に、ヒータ52が取り付けられる。複数の加熱部72が取り付けられたカバー71が、治具51に取り付けられる。複数の加熱部72は、治具51の第二の外周面66に接触する。すなわち、ヒータ52は、複数の加熱部72が第二の外周面66に接触するように治具51を囲む。ボルト89が第一の部材85と第二の部材86との連結部88を連結することで、ヒータ52が治具51に固定される。このように、治具51及びヒータ52が、ロープソケット21に取り外し可能に取り付けられる。
収容孔61の少なくとも一部を形成する第二の内周面65の直径は、Z軸に沿う負方向に向かうに従って縮小する。このため、ロープソケット21が治具51及びヒータ52に取り付けられると、第二の内周面65は、ロープソケット21を支持する。ロープソケット21の第一の外周面38の直径もZ軸に沿う負方向に向かうに従って縮小するため、ロープソケット21は、治具51の第二の内周面65に安定して支持される。なお、ロープソケット21は、治具51の他の部分、又は他の部材に支持されても良い。
なお、ヒータ52は、治具51に予め取り付けられても良い。例えば、治具51の二つの部品69がそれぞれ、複数の加熱部72を介して、ヒータ52の第一の部材85と第二の部材86とに取り付けられる。この場合、第一の部材85に取り付けられた部品69と、第二の部材86に取り付けられた部品69とが、ロープソケット21の第一の筒部31に取り付けられることで、治具51及びヒータ52が一時にロープソケット21に取り付けられる。
次に、温度調節器54が制御部73を制御することで、複数の加熱部72を発熱させる。加熱部72が治具51の第二の外周面66に接触するため、複数の加熱部72から発生した熱は、治具51に伝導する。治具51の第二の内周面65が第一の筒部31の第一の外周面38に接触するため、治具51の熱は、ロープソケット21に伝導する。言い換えると、ヒータ52の複数の加熱部72は、治具51を介してロープソケット21を加熱する。治具51がロープソケット21の第一の筒部31を囲むため、第一の筒部31は、ヒータ52及び治具51によって均一に加熱される。
温度調節器54は、温度センサ53によって、加熱される治具51の温度を測定する。温度調節器54は、測定された温度に基づいて制御部73及び複数の加熱部72を制御し、治具51及びロープソケット21を所望の温度に加熱する。温度調節器54は、制御部73及び複数の加熱部72を制御することで、治具51及びロープソケット21を当該温度に保つ。
ロープソケット21が所望の温度に加熱されると、溶融されたバビットメタル45が、注入孔41から挿入孔35に注入される。ロープソケット21がヒータ52によって予熱されるため、バビットメタル45は完全に凝固する前に、複数のストランド12aの間に浸透する。
挿入孔35に充填されたバビットメタル45は、冷却されることにより凝固する。これにより、バビットメタル45は、ワイヤロープ12の端部をロープソケット21に固着させる。治具51及びヒータ52は、バビットメタル45が凝固する前にロープソケット21から取り外されても良いし、バビットメタル45が凝固した後にロープソケット21から取り外されても良い。
ヒータ52に加熱された治具51の温度が下がるまで、しばらく時間がかかる。このため、一度加熱された治具51が、他のロープソケット21へのワイヤロープ12の固着に用いられることで、ロープソケット21を予熱するための時間が短縮される。
加熱装置13は、ロープソケット21からワイヤロープ12を撤去する際にもロープソケット21を加熱する。以下に、ロープソケット21からワイヤロープ12を撤去する方法の一例について説明する。なお、ロープソケット21からのワイヤロープ12の撤去方法は以下に説明される方法に限られない。
まず、ワイヤロープ12が固着されたロープソケット21の第一の筒部31に、治具51が取り付けられる。第一の筒部31に取り付けられた治具51に、ヒータ52が取り付けられる。
次に、温度調節器54が制御部73を制御することで、複数の加熱部72を発熱させる。ヒータ52の複数の加熱部72は、治具51を介してロープソケット21を加熱する。ロープソケット21の熱は、挿入孔35に充填されたバビットメタル45に伝導する。すなわち、ヒータ52は、治具51及びロープソケット21を介して、バビットメタル45を加熱する。
温度調節器54は、測定された温度に基づいて制御部73及び複数の加熱部72を制御し、治具51及びロープソケット21を、バビットメタル45の融点より高い温度に加熱する。例えば、温度調節器54は、複数の加熱部72により、治具51及びロープソケット21を450℃よりも高い温度に加熱する。温度調節器54は、制御部73及び複数の加熱部72を制御することで、治具51及びロープソケット21を当該温度に保つ。複数の加熱部72はセラミックヒータであるため、バビットメタル45の融点よりも高い温度に耐えられる。
ロープソケット21が所望の温度に加熱されると、挿入孔35に充填されたバビットメタル45が溶融する。バビットメタル45が溶融することで、ロープソケット21へのワイヤロープ21の固着が解除される。
例えば、ロープソケット21が傾けられ、又は挿入孔35からワイヤロープ12が引き抜かれることで、溶融したバビットメタル45が挿入孔35から流出する。これにより、ロープソケット21からワイヤロープ12が撤去される。
第一の実施形態に係る加熱装置13において、治具51は、第一の外周面38と接触するようにロープソケット21を囲み、ヒータ52の熱をロープソケット21に伝導する。言い換えると、ヒータ52は、治具51を介してロープソケット21を加熱する。このため、ヒータ52の熱が治具51に伝導してから、治具51の熱がロープソケット21に伝導する。これにより、ガスバーナのような火器によってロープソケット21を直接加熱する場合に比べ、ロープソケット21がより均等に加熱され易く、ロープソケット21全体を所望の温度にするための時間が短縮される。
さらに、一度使用された治具51の温度は、既に外気温(常温)よりも高い状態にある。このため、一つの治具51を複数のロープソケット21へのワイヤロープ12の固着に連続して用いることで、ロープソケット21を予熱するための時間が短縮される。
ヒータ52は、セラミックヒータである加熱部72を有する。このため、ヒータ52は、ロープソケット21をバビットメタル45の融点よりも高い温度に加熱できる。従って、加熱装置13により、ロープソケット21からワイヤロープ12を容易に撤去することができる。
ヒータ52は、筒状に形成された治具51を囲む。これにより、ロープソケット21がより均等に加熱されやすくなり、ロープソケット21全体を所望の温度にするための時間が短縮される。
治具51に、温度を検知する温度センサ53が挿入される取付口68が設けられる。これにより、治具51の温度を検知することが可能となり、ロープソケット21を所望の温度に保ち易くなる。さらに、取付口68に挿入された温度センサ53は治具51の内部の温度を検知できるため、例えば、治具51の第二の外周面66に温度センサ53が取り付けられる場合に比べ、治具51全体の温度を検知し易くなる。
温度調節器54がヒータ52の温度を制御する。これにより、ロープソケット21を自動的に所望の温度に保つことができる。従って、ロープソケット21へのワイヤロープ12の固着作業の効率が向上する。
以下に、第二の実施形態について、図4を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図4は、第二の実施形態に係る複数のロープ端末装置11、ワイヤロープ12、及び加熱装置13を示す斜視図である。図4に示すように、第二の実施形態の治具51に、複数の収容孔61が設けられる。言い換えると、第二の実施形態の治具51は、複数の第二の内周面65を有する。
ロープソケット21へワイヤロープ12が固着される際、治具51に、複数のロープソケット21が取り付けられる。治具51の複数の第二の内周面65がそれぞれ、対応するロープソケット21の第一の外周面38に接触する。言い換えると、一つの治具51が、複数のロープソケット21のそれぞれの第一の外周面38に接触するように、複数のロープソケット21を囲む。
ヒータ52は、複数のロープソケット21を囲む治具51に取り付けられる。ヒータ52は、治具51の第二の外周面66に接触するように、治具51を囲む。ヒータ52は、治具51を介して、複数のロープソケット21を加熱する。
第二の実施形態の加熱装置13において、治具51は、複数のロープソケット21を囲む。ヒータ52は、治具51を介して、複数のロープソケット21を加熱する。これにより、一つのヒータ52によって複数のロープソケット21がより均等に加熱され、複数のロープソケット21を所望の温度にするための時間が短縮される。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、ホルダが、第一の外周面に接触するようにロープソケットを囲み、ヒータの熱をロープソケットに伝導する。これにより、ロープソケット全体を所望の温度にするための時間が短縮される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲の内容を付記する。
[1]
ワイヤロープが挿入される挿入孔の少なくとも一部を形成する第一の内周面と、前記第一の内周面の反対側に位置する第一の外周面と、を有する筒状のロープソケットを加熱する加熱装置であって、
発熱するヒータと、
前記第一の外周面に接触するように前記ロープソケットを囲み、前記ヒータの熱を前記ロープソケットに伝導するホルダと、
を備える加熱装置。
[2]
前記ホルダは、筒状に形成され、前記第一の外周面に接触する第二の内周面と、前記第二の内周面の反対側に位置する第二の外周面と、を有し、
前記ヒータは、前記第二の外周面に接触するように前記ホルダを囲む、
[1]の加熱装置。
[3]
温度を検知するセンサをさらに備え、
前記ホルダに、前記センサが挿入される開口が設けられた、
[1]の加熱装置。
[4]
前記ヒータの温度を制御する温度制御部、をさらに備える[3]の加熱装置。
[5]
前記ホルダは、複数の前記ロープソケットのそれぞれの前記第一の外周面に接触するように、複数の前記ロープソケットを囲み、
前記ヒータは、前記ホルダを介して複数の前記ロープソケットを加熱する、
[1]の加熱装置。
12…ワイヤロープ、13…加熱装置、21…ロープソケット、35…挿入孔、37…第一の内周面、38…第一の外周面、51…治具(ホルダ)、52…ヒータ、53…温度センサ(センサ)、54…温度調節器(温度制御部)、65…第二の内周面、66…第二の外周面、68…取付口(開口)。

Claims (4)

  1. ワイヤロープが挿入される挿入孔の少なくとも一部を形成する第一の内周面と、前記第一の内周面の反対側に位置する第一の外周面と、を有する筒状のロープソケットを加熱する加熱装置であって、
    複数の前記ロープソケットのそれぞれの前記第一の外周面に接触するように、複数の前記ロープソケットを囲むホルダと、
    前記ホルダに取り外し可能に取り付けられ、前記ホルダを介して複数の前記ロープソケットを加熱するヒータと、
    を備える加熱装置。
  2. 前記ホルダは、筒状に形成され、前記第一の外周面に接触する第二の内周面と、前記第二の内周面の反対側に位置する第二の外周面と、を有し、
    前記ヒータは、前記第二の外周面に接触するように前記ホルダを囲む、
    請求項1の加熱装置。
  3. 温度を検知するセンサをさらに備え、
    前記ホルダに、前記センサが挿入される開口が設けられた、
    請求項1の加熱装置。
  4. 前記ヒータの温度を制御する温度制御部、をさらに備える請求項3の加熱装置。
JP2015239270A 2015-12-08 2015-12-08 加熱装置 Active JP6176861B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015239270A JP6176861B2 (ja) 2015-12-08 2015-12-08 加熱装置
CN201620623065.6U CN205902099U (zh) 2015-12-08 2016-06-22 加热装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015239270A JP6176861B2 (ja) 2015-12-08 2015-12-08 加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017105568A JP2017105568A (ja) 2017-06-15
JP6176861B2 true JP6176861B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=57769833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015239270A Active JP6176861B2 (ja) 2015-12-08 2015-12-08 加熱装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6176861B2 (ja)
CN (1) CN205902099U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110985604A (zh) * 2019-11-25 2020-04-10 北京杏林伟业电梯工程有限公司 一种巴士合金灌注工艺

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS514492B2 (ja) * 1971-12-03 1976-02-12
US4456451A (en) * 1982-09-29 1984-06-26 Vosper George W Apparatus for shaping rope ends
JPH063246B2 (ja) * 1987-12-21 1994-01-12 新日本製鐵株式会社 ケーブル端末部のソケット内鋳込み固定方法
JPH0867457A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Mitsubishi Denki Bill Techno Service Kk バビット注入装置
JPH10114912A (ja) * 1996-10-11 1998-05-06 Nippon Steel Corp 着色被覆ケーブルのソケット口元被覆構造とその施工法
JP2006241652A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Tesac Wirerope Co Ltd ワイヤロープの端末ソケット加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN205902099U (zh) 2017-01-18
JP2017105568A (ja) 2017-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7042042B2 (ja) 高電流伝送のためのコンタクトデバイス
TWI431441B (zh) 滾筒加熱器系統及方法
JP6176861B2 (ja) 加熱装置
KR20180081069A (ko) 광 파이버의 제조 방법
US10232456B2 (en) Soldering iron
KR20140018398A (ko) 열처리 로와 그 히터 교환 방법
CN107251645B (zh) 熔液保持炉
JP4900056B2 (ja) 基板用コネクタ
EP1628362B1 (en) Heating sleeve for shrinking on of shrink tube connections
JP4698353B2 (ja) 押湯加熱装置
US20050184057A1 (en) Molybdenum silicide type element
KR20130127947A (ko) 브레이징, 특히 유도 브레이징 방법 및 조립체
KR100868222B1 (ko) 히터튜브 교환장치
CN107432058B (zh) 熔液保持炉用加热器保护管
KR102040193B1 (ko) 납땜 인두
JP4675194B2 (ja) 押湯加熱装置
JP7244445B2 (ja) 非鉄金属用溶解炉及び非鉄金属用保持炉
JP6953256B2 (ja) 消耗電極式アーク溶解炉
JP6848733B2 (ja) 通電試験用ソケット及び通電試験方法
JP5360958B2 (ja) 溶解用ルツボ
JP2022138982A (ja) 導電性容器及び通電加熱装置
KR20170074084A (ko) 주조용 노즐
JP6051000B2 (ja) スリーブ加熱装置
KR20170052915A (ko) 발열 와이어 제조방법 및 이 방법에 의해 제조된 발열 와이어
JP2008269808A (ja) 浸漬ヒーター

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6176861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150