JP6953256B2 - 消耗電極式アーク溶解炉 - Google Patents
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Description
このようなアーク溶解法に関する技術として従来は、特許文献1〜6に記載されたもの等がある。
またここで、スタブソケットの前記下段テーパ面のテーパ角度および、ロッドプラグの円錐台先端部の前記テーパ外面のテーパ角度をともに、該スタブソケットの中心軸線に直交する平面に対して40°〜50°とすることが好ましい。
この発明の一の実施形態の消耗電極式アーク溶解炉21は、先に述べたところと重複するものもあるが、図4に示すように、消耗電極22が内部に配置されるるつぼ23と、消耗電極22の上端の略中央域に溶接等により取り付けられる実質的に円柱状等のスタブ24と、たとえばスティンガーロッド25の下端側にスタブ24を把持するクランプ部25aが設けられ、当該クランプ部25a等でスタブ24を把持することにより、スタブ24が取り付けられた消耗電極22を、るつぼ23内で吊下げ支持するとともに昇降変位させることのできるスティンガーロッド25と、るつぼ23の周囲に配置された水冷ジャケット26と、るつぼ23の上方側に配置されてその内部を真空チャンバーに区画する真空タンク27とを備えるものであり、その他にさらに、図示しない電源、ケーブル等の設備が含まれる。
なお、スタブ24は、図1に示すように、そのスタブ24の上端面から窪む凹状のスタブソケット1が設けられており、銅その他の導電性金属材料からなるこのスタブソケット1は、上方側に向かうに従い内径が増大するテーパ内面2を有するものであって、スティンガーロッド25との間での電気的な接続に用いられる。図示のスタブソケット1は、図2に示すように、実質的に円盤状のものの一方の表面の中央に、該表面側の円形開口部から窪んで内側面が上記のテーパ内面2からなるとともに円形の底面を有する凹部1aを設けた形状をなす。凹部1aの開口部の周囲には、一個以上の連結用の円形貫通孔が設けられている。
銅等の導電性金属製のロッドプラグ3は、図1に示すところでは、円柱基部4と、円柱基部4より下方側に位置して、たとえば円柱基部4と一体に形成され、スタブソケット1のテーパ内面2に対応するテーパ外面5aを有する円錐台先端部5とで構成されて、スタブソケット1と電気的に接続される。このロッドプラグ3の表面中央には、図2に示すように、一個以上の連結用の円形貫通孔が設けられている。
かかる溶湯は、るつぼ23の周囲に配置した水冷ジャケット26により冷却されて凝固し、所望のインゴットを製造することができる。
また、この実施形態では、スタブソケット1の下段テーパ面2a及び上段テーパ面2bはいずれも、それぞれ内径が図示の断面で直線状に変化する平坦面としているが、それらのテーパ面のうちの少なくとも一方を、内径が当該断面で曲線状に変化する湾曲面とすることも可能である。ロッドプラグのテーパ外面に接触させる下段テーパ面を湾曲面とした場合、それとの接触面積を十分大きく確保するため、ロッドプラグのテーパ外面も、当該下段テーパ面に倣う湾曲面とすることが好ましい。
なおここで、スタブソケット1及びロッドプラグ3はいずれも、銅、なかでも、JIS C1020に規定される無酸素銅からなるものとすることが、通電性の観点から好ましい。
ロッドプラグ3は一般に、円錐台先端部5の最先端面とスタブソケット1の凹部1aの底面とが、消耗電極式アーク溶解炉21の使用時に、たとえば9.0mm〜11.7mmの距離で離れて位置するように配置される。
図1〜3に示すような、いずれもJIS C1020に規定される無酸素銅からなるロッドプラグ及びスタブソケットを作製した。
ここで、ロッドプラグは、テーパ外面のテーパ角度θが45°であり、円錐台先端部の円形の最先端面の直径が95.5mm、円柱基部の外周面の直径が125.5mmであり、円柱基部の軸線方向長さが15mmであるものとした。またここで、スタブソケットは、下段テーパ面のテーパ角度αが45°であり、円形の底面での直径が74.8mmであり、下段テーパ面の上端側縁部での直径が115.5mmであり、底面から下段テーパ面の上端側縁部までの軸線方向距離が10.35mmであるものとした。ロッドプラグのテーパ外面とプラグソケットのテーパ内面との接触面積は4687mm2であった。
図6に示すような形状のロッドプラグ及びスタブソケットを用いたことを除いて、発明例と同様の消耗電極式アーク溶解炉で同様の条件の溶解試験を行った。
ここで、ロッドプラグは、テーパ外面のテーパ角度θが60°であり、円錐台先端部の円形の最先端面の直径が110.3mm、円柱基部の外周面の直径が122.3mmであり、円柱基部の軸線方向長さが10.3mmであるものとした。またここで、スタブソケットは、テーパ面のテーパ角度αが60°であり、円形の底面での直径が98.5mmであり、ロッドプラグを配置した際にスタブソケットの底面とロッドプラグの最先端面との間の距離が13mm、ロッドプラグの最先端面が位置する箇所でのスタブソケットのテーパ内面の直径が110.3mmとなるものとした。このロッドプラグのテーパ外面とプラグソケットのテーパ内面との接触面積は4342mm2であった。当該接触面積と最大電流42KAから電流密度を算出すると、電流密度は9.67A/mm2となる。
1a 凹部
2 テーパ内面
2a 下段テーパ面
2b 上段テーパ面
3 ロッドプラグ
4 円柱基部
5 円錐台先端部
5a テーパ外面
21 消耗電極式アーク溶解炉
22 消耗電極
23 るつぼ
24 スタブ
25 スティンガーロッド
25a クランプ部
26 水冷ジャケット
27 真空タンク
28 押圧機構(エアシリンダー)
29 内管
29a 外管
CL 中心軸線
Ue 下段テーパ面の上端側縁部
Le 円柱基部の下端側縁部
α 下段テーパ面のテーパ角度
β 上段テーパ面のテーパ角度
θ 円錐台先端部のテーパ外面のテーパ角度
DL 上端側縁部と下端側縁部との軸線方向に沿う距離
Claims (5)
- 内部に消耗電極が配置されるるつぼと、消耗電極の上端に取り付けられるスタブと、スタブを把持して、るつぼ内で消耗電極を吊下げ支持するとともに消耗電極を昇降変位させることが可能なスティンガーロッドとを備え、
スタブが、その上端面から窪んで、上方側に向かうに従い内径が増大するテーパ内面を有する凹状のスタブソケットを有し、スティンガーロッドが、その下端部に、円柱基部および、該円柱基部より下方側に位置して前記テーパ内面に対応するテーパ外面を有する円錐台先端部を含んで構成されて、前記スタブソケットと電気的に接続される凸状のロッドプラグを有し、
スティンガーロッド及びスタブを介する消耗電極への通電ならびに、るつぼへの通電により、消耗電極とるつぼ内の溶湯プールとの間にアークを生じさせ、その熱により消耗電極を溶解させる消耗電極式アーク溶解炉であって、
スタブソケットの前記テーパ内面を、ロッドプラグの円錐台先端部の前記テーパ外面に接触する下段テーパ面と、前記下段テーパ面より上方側に位置し、前記下段テーパ面に比して、該スタブソケットの中心軸線に直交する平面に対するテーパ角度が小さい上段テーパ面とを含む二段階以上のテーパ面で構成し、ロッドプラグの前記円柱基部を、スタブソケットの前記テーパ内面と非接触としてなる消耗電極式アーク溶解炉。 - スタブソケットの前記上段テーパ面のテーパ角度を、該スタブソケットの中心軸線に直交する平面に対して25°〜35°としてなる請求項1に記載の消耗電極式アーク溶解炉。
- スタブソケットの前記下段テーパ面のテーパ角度および、ロッドプラグの円錐台先端部の前記テーパ外面のテーパ角度をともに、該スタブソケットの中心軸線に直交する平面に対して40°〜50°としてなる請求項1又は2に記載の消耗電極式アーク溶解炉。
- スタブソケットの下段テーパ面と、ロッドプラグの円錐台先端部の前記テーパ外面との見かけの接触面積を、4400mm2〜5000mm2としてなる請求項1〜3のいずれか一項に記載の消耗電極式アーク溶解炉。
- 消耗電極の上端に取り付けたスタブをスティンガーロッドで把持させた消耗電極の配置姿勢で、スタブソケットの前記下段テーパ面の上端側縁部と、ロッドプラグの前記円柱基部の下端側縁部との軸線方向に沿う距離が、2.7mm〜5.3mmである請求項1〜4のいずれか一項に記載の消耗電極式アーク溶解炉。
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