JP6176528B2 - Led照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、LEDを光源として照明を行うLED照明器具に関する。
従来、器具本体に取り付けられた複数のLEDを光源とするLED照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10に示すように、特許文献1に記載のLED照明器具10A0は、天井に取り付けられる円板状のシャーシ101およびシャーシ101に取り付けられる透光カバー102を有する。透光カバー102の中央部には、円板状の開口部(図示省略)が設けられており、開口部にはセンターカバー103が着脱可能に取り付けられている。
シャーシ101には、中央に円筒形状の取付台105が設けられており、取付台105の外周面には、複数のLEDモジュール104が外周向きに取り付けられている。
特開2012−74216号公報(第3図)
ところで、前述したLED照明器具10A0では、中央に取付台105が設けられ、取付台105の外周面にLEDモジュール104が取り付けられているため、取付台105の内側領域は、暗くなる。
このため、LED照明器具10A0の中央部に、真下を照らすための中央発光部を設ける場合がある。
このような場合に、取付台105のような中央発光部を囲むような部材があると、中央発光部の外側に暗い部分ができてしまうという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、中央部に暗い部分が形成されるのを防止できるLED照明器具を提供することを目的とする。
本発明のLED照明器具は、器具本体と、前記器具本体に収容される第1LED発光部と、入射端面を有する中空部が前記器具本体に支持されるとともに、前記第1LED発光部が前記入射端面と対面して配置された導光板と、前記器具本体に収容されるとともに前記第1LED発光部の出射方向に対して直交する方向に光を照射する第2LED発光部と、前記中空部を覆うとともに前記第2LED発光部が露出するカバーと、前記カバーに支持されて前記第2LED発光部を覆うレンズ部材とを備え、前記カバーは、前記導光板に接触する押え部と、前記押え部に連結される天板部とからなる光反射部を有し、前記天板部は、前記押え部との稜線よりも中央部に向かって窪んだ凹形状である。
また、本発明のLED照明器具は、前記押え部は、前記導光板に向かって拡開する錐形状であるものである。
本発明は、器具本体は、第1LED発光部と、中空部を有する導光板と、第1LED発光部の出射方向に対して直交する方向に光を照射する第2LED発光部とを有する。導光板の中空部には、カバーが設けられており、カバーの中央には第2LED発光部が露出して設けられている。カバーは、導光板に接触する押え部と、押え部に連結される天板部とからなる光反射部を有し、天板部は、押え部との稜線よりも中央部に向かって窪んだ凹形状となっている。このため、第2LED発光部が発した光のうち、外向きに発せられた光が天板部の凹形状の窪みに照射されて下方に反射するので、第2LED発光部の周囲に暗い部分が形成されるのを防止できるという効果を有するLED照明器具を提供できる。
本発明に係る第1実施形態のLED照明器具を天井面に取り付けた状態を下方から見た斜視図 本発明に係る第1実施形態のLED照明器具を上方から見た斜視図 本発明に係る第1実施形態のLED照明器具の要部断面図 本発明に係る第1実施形態のLED照明器具の要部断面図 器具本体に上ホルダを取り付けた状態を下方から見た斜視図 (A)は上ホルダにLEDチップを実装した基板を装着した状態を示す斜視図であり、(B)は基板を取り付ける前の上ホルダの斜視図 (A)はLEDチップを実装した基板の斜視図であり、(B)は放熱板の斜視図 上導光板を下方から見た斜視図 本発明に係る第2実施形態のLED照明器具の要部断面図 従来のLED照明器具の断面図
(第1実施形態)
以下、本発明に係る実施形態のLED照明器具について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、第1実施形態のLED照明器具10Aは、例えば天井面11に取り付けて、主に下方を照明するのに用いることができる。
なお、以下の説明においては、LED照明器具10Aを天井面11に取り付けた状態で、天井面11側を「上」、天井面11と反対側(すなわち、床側)を「下」とする。
まず、LED照明器具10Aの全体構成を概説する。
図1および図2に示すように、LED照明器具10Aは、天井面11に取り付けられる器具本体20を有する。
器具本体20の下側には上導光板50が配置されており、上導光板50の下側には、上導光板50を下側から支持する不透光性の上カバー51が、器具本体20に取り付けられている。
図1および図3に示すように、上カバー51の下側には下導光板(導光板)60が配置されており、下導光板60の下側には、下導光板60を下側から支持する不透光性の下カバー(カバー)61が設けられている。
下カバー61Aはリング形状をしており、下カバー61Aの内側にはリング状のセンターレンズ(レンズ部材)70が下カバー61Aの内周に沿って設けられている。
センターレンズ70の内側には、円板状の蓋72が着脱可能に取り付けられている。
以下、各構成部位について詳述する。
図2および図3に示すように、器具本体20は、例えば、アルミニウム等の金属で全体円板形状に形成されている。器具本体20の中央には、天井面11に取り付けられている天井に設けられた引掛けシーリング(図示省略)に取り付けられる取付アダプタ22用の開口21を有する。
器具本体20は、中央の平坦部23の外周端から下方に向かって外側へ傾斜して折り曲げられて、立壁24が形成されている。立壁24は、下端部が外側へ折り曲げられて水平部25が設けられている。
立壁24は、後述する上LED発光部(第1LED発光部)30の配置に対応しており、平面視で例えば六角形に形成されており、各立壁24は、平面状に形成されている。また、水平部25の先端、すなわち、最外周縁251は、丸められている。なお、平坦部23には、複数個(ここでは、例えば3個)の弾性部材26が取り付けられている。
従って、蓋72(図1参照)を外して、取付アダプタ22を引掛シーリングに取り付けることにより電気的及び機械的に接続され、器具本体20は天井面11に取り付けられる。このとき、弾性部材26が器具本体20と天井面11との間で弾性変形して、器具本体20のぐらつきを防止する。
LED照明器具10Aは、天井面11から器具本体20を見た際(平面視上)に、上LED発光部30が下LED発光部40よりも外側に配置されているとともに、下導光板60よりも上導光板50が大径となっている。
すなわち、LED照明器具10Aは、下LED発光部40よりも多くの光束が出る上LED発光部30の光が下導光板60よりも大径の上導光板50が出射されるため、効果的に天井面11に光を照射できる。
従って、上LED発光部30が下LED発光部40よりも内側に配置されているとともに、下導光板60よりも上導光板50が小径の場合に比較して、良好な照明バランスが得られる。
図3および図4に示すように、器具本体20の内側には、上LED発光部(LED発光部)30が設けられている。上LED発光部30には、上ホルダ(ホルダ)31が、器具本体20の内側で、平坦部23の下面に接するように設けられている。上ホルダ31は、立壁24の配置(ここでは、六角形)に対応して6個設けられている(図5参照)。
図4および図6に示すように、上ホルダ31は、全体矩形平板状を呈しており、外側面311の上端部には、外側面311から一定距離外側に離れて背板312が設けられている。この外側面311と背板312との間の隙間に、後述する基板33と放熱板35が挿入される。
なお、外側面311の長手方向両端には、外側に突出する突起部313が設けられている。突起部313は、後述するように上ホルダ31にLEDチップ32を実装した基板33を取り付けた際に、LEDチップ32よりも外側に突出するようになっている。
また、上ホルダ31の外側面311側には、軒部34が外側に突出して設けられている。
軒部34は、上ホルダ31の外側面311の下端部から外側面311と一定間隔離れて上方へ平行に延びる支持部341と、支持部341の上端に設けられた断面L字形状の受部342を有する。
外側面311と支持部341との間の隙間に、後述する基板33と放熱板35が挿入される。
受部342は、複数個のリブ344によって補強されている。受部342の上面は、被覆された被覆面343が形成されている。被覆面343は、光を反射するようにして、反射層を設けることができる。反射層は、例えば白く塗装して、反射率を75%以上とすることができる。
また、受部342と上ホルダ31の外側面311との間には、隙間345が設けられている。
上ホルダ31の外側面311には、LEDチップ32が実装された基板33が、LEDチップ32を外向きにして取り付けられる。
図7(A)に示すように、基板33は矩形板状を呈しており、実装面331の幅方向(上下方向)中央部には、長手方向に沿って直線状に複数個のLEDチップ32が実装されている。また、基板33の長手方向両端部には、電源部(図示省略)から点灯電力の供給を受けたり、隣接する基板33と電気的に接続するためのコネクタ332が設けられている。
図4に示すように、基板33の実装面331と反対側の裏面333には、放熱板35が取り付けられる。放熱板35の外側面351は、基板33の裏面333に面接触している。
図7(B)に示すように、放熱板35は、金属板により矩形板状に形成されている。放熱板35の長手方向両端部および下端部には、全体C字形状の突起352が設けられている。突起352は、内側に向かって突出して設けられており、外側面351は、平坦である。
これにより、放熱板35が上ホルダ31の外側面311に密着しないようにしている。
また、放熱板35の上端部は、内側に向かって折り曲げられて折曲部353が形成されている。
従って、基板33を、上ホルダ31の背板312の内側から差し込み、基板33の下端部を軒部34の支持部341と上ホルダ31の外側面311との間に挿入する。そして、放熱板35を基板33の裏面333に沿って挿入する。
このとき、基板33の裏面333は放熱板35に密着するので、LEDチップ32が発した熱を放熱板35により吸収できる。また、放熱板35は、突起352が上ホルダ31の外側面311に当接するので、上ホルダ31に密着しない。これにより、放熱性を向上させる。
さらに、上ホルダ31を器具本体20に組み付けた後は、放熱板35の折曲部353が器具本体20の平坦部23の下面に当接する(図4参照)。
このため、基板33を介して放熱板35に伝達された熱が、折曲部353から器具本体20に伝達されるので、放熱性を一層向上させる。
図3に示すように、上LED発光部30の下方には、上カバー51が、器具本体20に取り付けられている。上カバー51は、器具本体20に取り付けられて外側へ水平に延びるリング状の水平支持部511と、水平支持部の外周端から外側に向かって上昇する傾斜支持部512を有する。
傾斜支持部512の上端513は、器具本体20の水平部25の器具本体20の水平部25の最外周縁251と対向している。
図3および図4に示すように、器具本体20と上カバー51との間には、上導光板50が支持されている。
図8に示すように、上導光板50は、全体円板状を呈しており、中央には中空部52を有する。中空部52は、器具本体20に支持され六角形に配置された上ホルダ31に対応して、六角形に形成されている。
上導光板50は、表面にリブや印刷を設けて配光制御することができる。
図3に示すように、上導光板50は、器具本体20の水平部25の下面に当接するとともに、上カバー51の傾斜支持部512の上端513により、下方から支持されている。
図3および図4に示すように、上導光板50の中空部52側端部は、軒部34の受部342により下側から支持されている。中空部52の内周端面は、上ホルダ31に取り付けられている基板33のLEDチップ32に対向する入射端面53(図8参照)となる。このとき、LEDチップ32よりも外側に突出する上ホルダ31の突起部313が、入射端面53に対向する。
なお、受部342の被覆面343と上導光板50とは略平行であるが、被覆面343と上導光板50との間に、隙間(例えば、0.25〜1.00mm)を設けてもよい。
受部342は、先端346が入射端面53の同一平面から入射端面53とは反対側(図4において左側)の任意位置まで延びており、上導光板50を下側から支持する。
図1および図3に示すように、上カバー51の下側には、下カバー61Aが器具本体20に支持されている。上カバー51と下カバー61Aとの間には、下導光板60が支持されている。
下導光板60は、上カバー51の水平支持部511の下面と、下カバー61Aの上端611との間に支持されている。
なお、下導光板60は、上導光板50よりも小さいが、前述した上導光板50と同様の構成をしているので、詳細な説明は省略することとする(図5および図8参照)。
図3に示すように、上カバー51と下カバー61Aとの間には、下LED発光部(第1LED発光部)40が設けられている。下LED発光部40は、下ホルダ41を有する。
なお、下ホルダ41は、前述した上ホルダ31と同様の構成をしているので、詳細な説明は省略することとする。
従って、図5に示すように、下導光板60の中空部63の内周面である入射端面62は、下ホルダ41に支持されている基板33に実装されたLEDチップ32に対向して配置され、下ホルダ41の軒部42によって支持されている。
下カバー61Aは不透光性であり、上端611が下導光板60に接触する押え部612と、押え部612に連結される天板部613を有する。
押え部612は、下導光板60に向かって拡開する錐形状である。従って、下導光板60から内側に向かって出射した光BM1は、押え部612に当たり下方へ反射する。
また、天板部613は、押え部612との稜線614よりも器具本体20の中央部に向かって窪んだ凹形状である。
センターレンズ70の上方には、上LED発光部30および下LED発光部40の出射方向に対して直交する方向、すなわち、下方に光を照射する第2LED発光部71が設けられている。
第2LED発光部71は、リング板状の基板711に、LEDチップ712をリング状に配列して形成することができる。第2LED発光部71から発せられた光は、センターレンズ70を介して主に真下に照射されて照明する。
なお、センターレンズ70から外側向きに出射された光BM2は、下カバー61Aの凹形状の天板部613に照射され、下方へ反射する。
第1実施形態のLED照明器具の作用、効果について説明する。
第1実施形態のLED照明器具10Aでは、器具本体20は、下LED発光部40と、下LED発光部40の出射方向に対面するように入射端面62が配置された中空部63を有する下導光板60と、下LED発光部40の出射方向に対して直交する方向に光を照射する第2LED発光部71とを有する。
下導光板60の中空部63には、下カバー61Aが設けられている。下カバー61Aの中央には第2LED発光部71が露出して設けられており、第2LED発光部71を覆うセンターレンズ70が、下カバー61Aの中央に設けられている。
そして、下カバー61Aは光不透過であり、下導光板60に接触する押え部612と、押え部612に連結される天板部613とを有する。天板部613は、押え部612との稜線614よりも中央部に向かって窪んだ凹形状となっている。これら押え部612と天板部613とは光を反射する光反射部615を構成する。このため、白色系の樹脂等にて形成されることが好ましい。
このため、第2LED発光部71が発した光のうち、外向きに発せられた光が天板部613の凹形状の窪みに照射されて下方に反射するので、第2LED発光部71の周囲に暗い部分が形成されるのを防止できる。
また、第1実施形態のLED照明器具10Aでは、押え部612は、下導光板60に向かって拡開する円錐や角錐等の錐形状であるので、下導光板60から下方中央側に出射された光が押え部612に当たり、下方へ反射するので、効率よく配光することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のLED照明器具について説明する。
なお、前述した第1実施形態のLED照明器具10Aと共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図9に示すように、第2実施形態のLED照明器具10Bでは、下カバー61Bは乳白色であり、略円柱状に形成されている。そして、押え部612は、傾斜していない。また、天板部613には窪みが設けられていなくて平面状であり、センターレンズ70の下面と同一面上にある。
このように構成しても、LED照明器具10Bの中央部を明るくすることができる。
本発明のLED照明器具は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
10A、10B LED照明器具
20 器具本体
40 下LED発光部(第1LED発光部)
60 下導光板(導光板)
61A、61B 下カバー(カバー)
612 押え部
613 天板部
614 稜線
615 光反射部
62 入射端面
63 中空部
70 センターレンズ(レンズ部材)
71 第2LED発光部

Claims (2)

  1. 器具本体と、
    前記器具本体に収容される第1LED発光部と、
    入射端面を有する中空部が前記器具本体に支持されるとともに、前記第1LED発光部が前記入射端面と対面して配置された導光板と、
    前記器具本体に収容されるとともに前記第1LED発光部の出射方向に対して直交する方向に光を照射する第2LED発光部と、
    前記中空部を覆うとともに前記第2LED発光部が露出するカバーと、
    前記カバーに支持されて前記第2LED発光部を覆うレンズ部材とを備え、
    前記カバーは、前記導光板に接触する押え部と、前記押え部に連結される天板部とからなる光反射部を有し、
    前記天板部は、前記押え部との稜線よりも中央部に向かって窪んだ凹形状であるLED照明器具。
  2. 請求項1に記載のLED照明器具において、
    前記押え部は、前記導光板に向かって拡開する錐形状であるLED照明器具。
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