JP6175771B2 - ディスクアレイ装置、バッドセクタ修復方法および修復プログラム - Google Patents

ディスクアレイ装置、バッドセクタ修復方法および修復プログラム Download PDF

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Description

本発明はディスクアレイ装置、バッドセクタ修復方法および修復プログラムに関し、特にデータ記録時にメディアエラーが発生した場合でもレスポンスの低下を有効に防止しうるディスクアレイ装置等に関する。
コンピュータが社会の基盤としてすっかり浸透した現代では、コンピュータ装置の停止、遅延、およびデータの損失は、それだけで重大な損失となる。そのため、特にウェブサーバ、ファイルサーバ、データベースなどのような、業務の根幹を担い、また業務上重要なデータを大量に取り扱うコンピュータ装置は、その動作を停止させず、性能(レスポンス)を低下させず、またデータの損失を防ぐ事が極めて重要である。
そのため、それらのコンピュータ装置では、複数のディスクドライブを組み合わせてデータの記録を多重化するディスクアレイ装置が利用されることが一般的である。2台のディスクドライブの同一アドレスに同一データを書き込んだ場合、そのうちの一方にメディアエラーが生じてデータの読み出しが不可能になったとしても、もう一方の同一アドレスで同じようにメディアエラーが生じる確率は、決してゼロではないけど事実上無視できる程度に小さいからである。
図12は、既存技術に係るディスクアレイ装置910の構成について示す説明図である。ディスクアレイ装置910は、上位装置920と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行う。
ディスクアレイ装置910は、複数のディスクドライブ911aおよび911bと、これらのディスクドライブ911aおよび911bに対する入出力処理を制御するディスクアレイコントローラ912と、上位装置920との間の接続を介在する接続インタフェース913とからなる。図12のディスクアレイ装置910は、いわゆるRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)の中でもRAID1と呼ばれる構成である。
ディスクアレイコントローラ912は、コンピュータ装置としての基本的な構成を備える。即ち、コンピュータプログラムを実行する主体であるプロセッサ912aと、データを記憶する記憶手段912bとを備える。
そして、プロセッサ912aは、データ書き込み制御プログラムが動作することにより、後述のデータ入出力手段931、およびセクタ修復手段932として動作する。データ入出力手段931は、上位装置920からのデータ入出力要求に応じて、ディスクドライブ911aおよび911bに対してデータ入出力要求を行う。セクタ修復手段932はデータ入出力中にメディアエラーが発生したセクタに対して修復処理を行う。
図13は、図12に示したデータ入出力手段931およびセクタ修復手段932の動作について示す説明図である。図14は、図2に示したデータ入出力手段931およびセクタ修復手段932の動作について示すフローチャートである。上位装置920からデータ入出力要求を受けたデータ書き込み手段901は(ステップS901)、ディスクドライブ911aもしくは911bの両方に対して、上位装置920から受けたデータ入出力要求の通りのセクタへのデータ入出力を要求する(ステップS902)。
このデータ入出力がディスクドライブ911aもしくは911bの両方において正常終了したか否かをデータ入出力手段931が判断し(ステップS903)、両方で成功したらデータ入出力手段931がそのまま上位装置20に正常終了を返信し(ステップS904)、ステップS901に戻って次のデータ入出力要求を待つ。
もしディスクドライブ911aもしくは911bのいずれか一方で異常終了となったなら(ステップS903がノー)、その異常終了が発生したセクタに対してセクタ修復手段932が代替セクタを割り当て(ステップS904)、その代替セクタに対してデータ入出力手段931がデータ入出力を完了させてから(ステップS905)データ入出力手段931が上位装置920に正常終了を返信し(ステップS906)、ステップS901に戻って次のデータ入出力要求を待つ。
ここで、上記ステップS902およびS905の処理で、同一セクタへのデータ入出力について複数回のリトライ(再処理)を許容するものとし、予め定められた回数のリトライを行っても正常終了にならない場合に上記ステップS903およびS906で初めて異常終了と判断するものとにしてもよい。
これに関連する技術文献として、次の各々がある。その中でも特許文献1には、ホストコンピュータと各ディスクサブシステム(ディスクドライブ)との間にデータ二重化装置を挿入し、ホストコンピュータにかかる負荷を軽減するというデータ多重化システムが記載されている。
特許文献2には、RAID1構成でデータ復旧時のエラー発生率を下げて効率的にデータの復旧ができるというディスクアレイ装置が記載されている。特許文献3には、不良セクタに対して上書き処理を行い、これが失敗した場合にセクタ移動を行わせるという記録装置が記載されている。
特開2005−196490号公報 特開2006−120042号公報 特開2007−188463号公報
前述のように、ディスクアレイ装置には、「データの損失を防ぐ」ことと同時に「コンピュータ装置(上位装置)の動作の停止や性能(レスポンス)の低下を発生させない」ことが求められる。
しかしながら、既存技術に係るディスクアレイ装置910の図12〜14に示した処理では、データ入出力に異常終了が検出された場合(ステップS903がノー)に代替セクタの割り当て(ステップS904)とその代替セクタへのデータ入出力(ステップS905)の処理を行い、その終了を待ち合わせてから上位装置920に正常終了を返信(ステップS906)している。従って、ステップS904〜905の処理の終了を待ち合わせる分の時間を要することとなる。
データ入出力の異常終了は、典型的にはディスクドライブ911aもしくは911bのデータ記録盤面上の特定のセクタにおいてできた物理的な損傷などによって生じる。しかもこのような損傷の被害は1セクタだけにとどまることは少なく、連続した複数のセクタにおいて立て続けに発生することが多い。
従って、連続するセクタごとにステップS904〜905の処理が行われることとなる。特にステップS905の処理で同一セクタに対して複数のリトライが行われることも多いので、そのような場合に特に時間を要する。
以上のような問題を解決しうる技術は、前述の特許文献1〜3には記載されていない。特許文献1には「一度障害発生してからその回復後」にディスクドライブ間でデータのコピーを行うとの記載があるが、その障害を回復させるための動作(たとえばディスク装置の交換など)を行うということが記載されているので、これは上記した問題点を解決するものではない。
また特許文献2には、読み出しエラーに対して再書き込み用のブロックが再割り当てされるとの記載があるので、これも上記した問題点を解決するものではない。特許文献3には、上書き処理の失敗時にセクタ移動を行うとの記載があるので、これまた上記した問題点を解決するものではない。
本発明の目的は、データ記録時にメディアエラーが発生した場合でもレスポンスの低下を有効に防止することを可能とするディスクアレイ装置、バッドセクタ修復方法および修復プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るディスクアレイ装置は、上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置であって、データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対してデータの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備え、ディスクアレイコントローラが、上位装置からのデータ入出力要求に応じて各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行うデータ入出力手段と、このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生した場合、データ入出力の再処理を許容せずにこの異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを予め備えられた記憶手段に記憶するバッドセクタ記録手段と、バッドセクタに対するデータ入出力を除くデータ入出力の終了後にバッドセクタに対して修復処理を行うバッドセクタ修復手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るバッドセクタ修復方法は、上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置にあって、ディスクアレイ装置が、データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対してデータの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備えるものであると共に、上位装置からのデータ入出力要求に応じてディスクアレイコントローラのデータ入出力手段が各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行い、このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生したか否かをディスクアレイコントローラのデータ入出力手段が検出し、異常終了が発生した場合に、データ入出力の再処理を許容せず、この異常終了が発生したセクタであるバッドセクタをディスクアレイコントローラのバッドセクタ記録手段が予め備えられた記憶手段に記憶し、バッドセクタに対するデータ入出力を除くデータ入出力の終了後にバッドセクタに対してディスクアレイコントローラのバッドセクタ修復手段が修復処理を行うことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るバッドセクタ修復プログラムは、上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置にあって、ディスクアレイ装置が、データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対してデータの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備えるものであると共に、ディスクアレイコントローラの備えるプロセッサに、上位装置からのデータ入出力要求に応じて各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行う手順、このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生したか否かを検出する手順、異常終了が発生した場合に、データ入出力の再処理を許容せず、この異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを予め備えられた記憶手段に記憶する手順、およびバッドセクタに対するデータ入出力を除くデータ入出力の終了後にバッドセクタに対して修復処理を行う手順を実行させることを特徴とする。
本発明は、上記したように、異常終了が発生したバッドセクタを記憶しておくように構成したので、後から、たとえば負荷の少ない時などに当該セクタに対する修復処理を行うことが可能となる。これによって、データ記録時にメディアエラーが発生した場合でもレスポンスの低下を有効に防止することを可能であるという、優れた特徴を持つディスクアレイ装置、バッドセクタ修復方法および修復プログラムを提供することができる。
本発明の基本形態に係るディスクアレイ装置の構成について示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るディスクアレイ装置の構成について示す説明図である。 図2に示したバッドセクタ記録テーブルの記憶内容について示す説明図である。 図2に示したデータ入出力手段およびバッドセクタ記録手段の動作について示す説明図である。 図2に示したデータ入出力手段およびバッドセクタ記録手段の動作について示すフローチャートである。 図2に示した負荷検出手段およびバッドセクタ修復手段の動作について示す説明図である。 図2に示した負荷検出手段およびバッドセクタ修復手段の動作について示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るディスクアレイ装置の構成について示す説明図である。 図8に示したバッドセクタ記録テーブルの記憶内容について示す説明図である。 図8に示したデータ入出力手段およびバッドセクタ記録手段の動作について示すフローチャートである。 図8に示した負荷検出手段、バッドセクタ修復手段、およびリビルド手段の動作について示すフローチャートである。 既存技術に係るディスクアレイ装置の構成について示す説明図である。 図12に示したデータ入出力手段およびセクタ修復手段の動作について示す説明図である。 図12に示したデータ入出力手段およびセクタ修復手段の動作について示すフローチャートである。
(基本形態)
以下、本発明の基本形態の構成について添付図1に基づいて説明する。
最初に、基本形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
基本形態に係るディスクアレイ装置1は、上位装置2と接続され、この上位装置2からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置であって、データの入出力処理を行う複数のディスクドライブ4a〜bと、これらのディスクドライブに対してデータの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラ3とを備え、ディスクアレイコントローラ3が、上位装置からのデータ入出力要求に応じて各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行うデータ入出力手段3aと、このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生した場合、データ入出力の再処理を許容せずにこの異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを予め備えられた記憶手段に記憶するバッドセクタ記録手段3bと、データ入出力の終了後にバッドセクタに対して修復処理を行うバッドセクタ修復手段3cとを備える。
以上の構成を備える事により、このディスクアレイ装置1は、データ入出力の終了後にバッドセクタを修復して、信頼性と迅速性を両立することが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図1は、本発明の基本形態に係るディスクアレイ装置1の構成について示す説明図である。ディスクアレイ装置1は、上位装置2と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行う。
ディスクアレイ装置1は、複数のディスクドライブ4aおよび4bと、これらのディスクドライブ4aおよび4bに対する入出力処理を制御するディスクアレイコントローラ3とからなる。ディスクアレイコントローラ3は、データ入出力手段3a、バッドセクタ記録手段3b、およびバッドセクタ修復手段3cを備える。
データ入出力手段3aは、上位装置2からのデータ入出力要求に応じて、ディスクドライブ4aおよび4bに対してデータ入出力要求を行う。バッドセクタ記録手段3bは、ディスクドライブ4aもしくは4bでデータ入出力中にメディアエラーが発生した場合、このメディアエラーが発生したセクタ(以後これをバッドセクタという)を記憶する。バッドセクタ修復手段3cは、そのバッドセクタに対して修復処理を行う。
(第1の実施形態)
続いて、本発明の第1の実施形態の構成について添付図2に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係るディスクアレイ装置10は、上位装置20と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置10であり、データの入出力処理を行う複数のディスクドライブ11a〜bと、これらのディスクドライブに対してデータの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラ12とを備え、ディスクアレイコントローラが、上位装置からのデータ入出力要求に応じて各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行うデータ入出力手段102と、このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生した場合、データ入出力の再処理を許容せずにこの異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを予め備えられた記憶手段に記憶するバッドセクタ記録手段102と、データ入出力の終了後にバッドセクタに対して修復処理を行うバッドセクタ修復手段104と、各ディスクドライブの動作中にデータ入出力に対する負荷を検出し、その負荷が予め与えられた閾値より低い場合にバッドセクタ記録手段を動作させる負荷検出手段103を備える。
また、ディスクアレイコントローラ12のデータ入出力手段101が、データ入出力が正常に終了した場合と、異常終了が発生してバッドセクタを記憶した場合に上位装置に正常応答を返信する機能を有する。
さらにバッドセクタ記録手段102が、各バッドセクタのセクタ番号111aとこれに対応する二値データである処理済フラグ111cとを含むバッドセクタ記録テーブル111を記憶手段12bに記憶する機能を備える。そして、バッドセクタ修復手段104が、処理済フラグ111cが「未済」を示す値であるバッドセクタに対して修復処理を行い、その終了後に当該処理済フラグを「済」を示す値に変更する機能を備える。
その一方で、バッドセクタ修復手段104が、修復処理が成功しなかったセクタに対して代替セクタを割り当てる機能も備える。
以上の構成を備える事により、このディスクアレイ装置10は、データ記録時にメディアエラーが発生した場合でもレスポンスの低下を有効に防止することが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るディスクアレイ装置10の構成について示す説明図である。ディスクアレイ装置10は、上位装置20と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行う。
ディスクアレイ装置10は、複数のディスクドライブ11aおよび11bと、これらのディスクドライブ11aおよび11bに対する入出力処理を制御するディスクアレイコントローラ12と、上位装置20との間の接続を介在する接続インタフェース13とからなる。
ここで、上位装置20と接続インタフェース13との間の接続の種類は、たとえばFC(Fibre Channel)、iSCSI(Internet Small Computer Systems Interface)などといった既存の規格を利用することができる。上位装置20は、データ入出力要求を行う一般的なコンピュータ装置であるので、その具体的な構成については図示するまでもない。
ディスクアレイコントローラ12は、コンピュータ装置としての基本的な構成を備える。即ち、コンピュータプログラムを実行する主体であるプロセッサ12aと、データを記憶する記憶手段12bとを備える。
そして、プロセッサ12aは、データ書き込み制御プログラムが動作することにより、後述のデータ入出力手段101、バッドセクタ記録手段102、負荷検出手段103、およびバッドセクタ修復手段104として動作する。記憶手段12bには、バッドセクタ記録テーブル111としての記憶領域が確保されている。
これら各々の動作内容および記憶内容について説明する。データ入出力手段101は、上位装置20からのデータ入出力要求に応じて、ディスクドライブ11aおよび11bに対してデータ入出力要求を行う。バッドセクタ記録手段102は、ディスクドライブ11aもしくは11bでデータ入出力中に異常終了(メディアエラー)が発生した場合、その異常終了が発生したバッドセクタをバッドセクタ記録テーブル111に記録する。
負荷検出手段103は、ディスクドライブ11aおよび11bの動作中に、データの入出力に対する負荷を検出し、その負荷が予め与えられた閾値より高いか低いかを判定する。バッドセクタ修復手段104は、バッドセクタ記録テーブル111に記憶されたバッドセクタに対して修復処理を行う。
図3は、図2に示したバッドセクタ記録テーブル111の記憶内容について示す説明図である。バッドセクタ記録テーブル111は、メディアエラーが発生したセクタ番号(LBA:Logical Block Addressing、論理ブロックアドレス)であるバッドセクタ番号111aとそのドライブ名111b、および当該バッドセクタが修復処理済であるか未済であるかを示す二値データである処理済フラグ111cが記録される。
図4は、図2に示したデータ入出力手段101およびバッドセクタ記録手段102の動作について示す説明図である。図5は、図2に示したデータ入出力手段101およびバッドセクタ記録手段102の動作について示すフローチャートである。上位装置20からデータ入出力要求を受けたデータ入出力手段101は(ステップS101)、ディスクドライブ11aもしくは11bの両方に対して、上位装置20から受けたデータ入出力要求の通りのセクタへのデータ入出力を要求する(ステップS102)。
このデータ入出力がディスクドライブ11aもしくは11bの両方において正常終了したか否かをデータ入出力手段101が判断し(ステップS103)、両方で成功したらデータ入出力手段101がそのまま上位装置20に正常終了を返信し(ステップS104)、ステップS101に戻って次のデータ入出力要求を待つ。
もしディスクドライブ11aもしくは11bのいずれか一方で異常終了となったなら(ステップS103がノー)、その異常終了が発生したセクタ番号をバッドセクタ番号111aとして、バッドセクタ記録手段102がこのバッドセクタ番号111aとドライブ名111b、そして処理済フラグ111c=「未済」をバッドセクタ記録テーブル111に記録する(ステップS105)。その場合もステップS104に進んでデータ入出力手段101が上位装置20に正常終了を返信し、次のデータ入出力要求を待つ。
ここで、上記ステップS102の処理で、同一セクタへのデータ入出力について複数回のリトライ(再処理)を許容するものとし、予め定められた回数のリトライを行っても正常終了にならない場合に上記ステップS103で初めて異常終了と判断するものとしてもよい。また、リトライを許容しなくてもよい。本実施例は、リトライを許容しないものとして記載する。
図6は、図2に示した負荷検出手段103およびバッドセクタ修復手段104の動作について示す説明図である。図7は、図2に示した負荷検出手段103およびバッドセクタ修復手段104の動作について示すフローチャートである。図4〜5に示したバッドセクタを記録する動作だけでは、ディスクドライブ11aおよび11bの間で内容の整合性を取ることができないので、ディスクアレイ装置10では図6〜7に示す動作によってこれら両者の整合性を取っている。
負荷検出手段103は、図4に示したデータ入出力手段101およびバッドセクタ記録手段102の動作とは独立して、ディスクドライブ11aもしくは11bの動作にかかる負荷を、一定の時間間隔ごとに検出し、この負荷が予め与えられた閾値以下であるか否かを判断している(ステップS201)。負荷が閾値以上であれば、負荷検出手段103は次のステップには処理を進めない。
負荷が閾値以下であれば(ステップS201がイエス)、負荷検出手段103はバッドセクタ記録テーブル111に処理済フラグ111c=「未済」であるバッドセクタが存在するか否かを判断する(ステップS202)。そのようなバッドセクタが存在しなければステップS201に戻る。処理済フラグ111c=「未済」であるバッドセクタが存在すれば(ステップS202がイエス)、負荷検出手段103はバッドセクタ修復手段104に処理を渡す。
バッドセクタ修復手段104はその処理済フラグ111c=「未済」であるバッドセクタを、ドライブ名111bに該当しない(即ち異常終了ではなくデータが正常に記録された)側のディスクドライブ11aもしくは11bの同一セクタから読み出したデータを用いて修復して(ステップS203)正常に修復できたかを判断する(ステップS204)。その修復が正常終了すれば当該セクタの処理済フラグ111c=「済」として(ステップS205)ステップS201に戻る。
ここで、上記ステップS203の処理も、上記ステップS102の処理と同様に、同一のバッドセクタの修復について複数回のリトライ(再処理)を許容するものとし、予め定められた回数のリトライを行っても正常終了にならない場合に上記ステップS204で初めて異常終了と判断するものとしてもよい。また、リトライを許容しなくてもよい。本実施例は、リトライを許容しないものとして記載する。
図4〜5のステップS103に示した動作で、ディスクドライブ11aおよび11bの両方が同一セクタで異常終了する可能性は全くゼロではないが、事実上無視しても差し支えないほど低い可能性である。従って、一方のディスクドライブでバッドセクタとなった場合にも、他方のディスクドライブの同一セクタでは、ほとんどの場合、正常にデータの読み出しが可能であり、これを利用してバッドセクタの修復を行うことが可能である。
もしその修復が異常終了となれば、バッドセクタ修復手段104は同一のディスクドライブ11aもしくは11bで代替セクタを割り当てて、そこにステップS203と同一のデータを書き込む(ステップS206)。そしてステップS205に進んで処理済フラグ111c=「済」として、ステップS201に戻る。以上、図6〜7に示した動作は、既存技術として知られるメディアパトロール処理と同等である。
(実施形態の全体的な動作)
次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。
本実施形態に係るバッドセクタ修復方法は、上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置にあって、ディスクアレイ装置が、データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対してデータの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備えるものであると共に、上位装置からのデータ入出力要求に応じてディスクアレイコントローラのデータ入出力手段が各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行い(図5・ステップS101)、このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生したか否かをディスクアレイコントローラのデータ入出力手段が検出し(図5・ステップS102〜3)、異常終了が発生した場合に、データ入出力の再処理を許容せず、この異常終了が発生したセクタであるバッドセクタをディスクアレイコントローラのバッドセクタ記録手段が予め備えられた記憶手段に記憶し(図5・ステップS105)、データ入出力の終了後にバッドセクタに対してディスクアレイコントローラのバッドセクタ修復手段が修復処理を行う(図7・ステップS203)。
また、データ入出力の終了後の各ディスクドライブの動作中に、ディスクアレイコントローラの負荷検出手段がデータ入出力に対する負荷を検出してこれを予め与えられた閾値と比較し(図7・ステップS201)、検出された負荷が閾値より低い場合にバッドセクタに対してディスクアレイコントローラのバッドセクタ修復手段が修復処理を行う(図7・ステップS203)。
そして、データ入出力が正常に終了した場合と、異常終了が発生してバッドセクタを記憶した場合に、ディスクアレイコントローラのデータ入出力手段が上位装置に正常応答を返信する(図5・ステップS104)。
ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行するディスクアレイコントローラ12のプロセッサ12aに実行させるようにしてもよい。本プログラムは、非一時的な記録媒体、例えば、DVD、CD、フラッシュメモリ等に記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
この動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
本実施形態に係るディスクアレイ装置10の構成は、前述した既存技術に係るディスクアレイ装置910と比べて、一方のディスクドライブでデータ入出力中に異常終了が発生した場合にも、バッドセクタの修復をすぐには行わずにそのバッドセクタを記録して上位装置20に正常応答を返信して動作を続行し、そして動作中の負荷が低くなった時点を見計らってバッドセクタの修復を行うという点で相違している。
即ち、ディスクドライブ11aもしくは11bの両方で、同一セクタにおいてメディアエラーが生じる確率は、前述した通り決してゼロではないけど事実上無視できる程度に小さいという点を、本実施形態では有効に利用している。この点によって、RAID1構成のディスクアレイ装置の持つ記録データの冗長性を保ちつつ、上位装置20で動作するアプリケーションやOSに対してそれらの動作を阻害することはなくなる。
従って、データの損失を防ぎつつ、上位装置の動作の停止や性能の低下を発生させないという点で、優れたディスクアレイ装置を得ることが可能となる。特に、同一のディスクドライブの使用期間が長くなってくるとメディアエラーの発生確率は高まってくるが、そのようなメディアエラー頻度が高い状況においても上位アプリケーションへのレスポンス遅延を防ぐ効果を得ることが可能となる。
(第2の実施形態)
本願発明の第2の実施形態は、第1の実施形態の構成に加えて、ディスクアレイコントローラ12のバッドセクタ記録手段402が、各バッドセクタのセクタ番号111aとこれに対応する二値データである処理済フラグ111c、および上位装置から受信した書き込みデータ411dとをバッドセクタ記録テーブル411に記憶する機能を備えると共に、修復処理が成功しなかったセクタに対して書き込みデータを用いて整合性の復旧処理を行うリビルド手段405を備える構成とした。
この構成によっても、第1の実施形態と同一の効果が得られるのに加えて、一方のディスクドライブにセクタの修復によっても復旧できない範囲の故障が発生した場合でも、リビルド(整合性の復旧)処理によって当該ディスクドライブを復旧させることが可能となる。 以下、これをより詳細に説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るディスクアレイ装置310の構成について示す説明図である。ディスクアレイ装置310は、第1の実施形態と同一の上位装置20と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行う。
ディスクアレイ装置310のハードウェアとしての構成は、第1の実施形態のディスクアレイ装置10と同一であるので、同一の要素は同一の呼称および参照番号でいう。第1の実施形態との相違点は、ディスクアレイコントローラ12のプロセッサ12aで実現される機能と、記憶手段12bに記憶される内容の違いである。
プロセッサ12aは、第1の実施形態と一部異なるデータ書き込み制御プログラムが動作することにより、後述のデータ入出力手段101、バッドセクタ記録手段402、負荷検出手段103、バッドセクタ修復手段104、およびリビルド手段405として動作する。記憶手段12bには、バッドセクタ記録テーブル411としての記憶領域が確保されている。これらの中で、データ入出力手段101、負荷検出手段103、およびバッドセクタ修復手段104は第1の実施形態と同一である。
図9は、図8に示したバッドセクタ記録テーブル411の記憶内容について示す説明図である。バッドセクタ記録テーブル411は、図3に示した第1の実施形態のバッドセクタ記録テーブル111のバッドセクタ番号111a、ドライブ名111b、処理済フラグ111cに加えて、書き込みデータ411dが記録される。
この書き込みデータ411dは、上位装置20からのデータ入出力要求が書き込み要求である場合に、ディスクドライブ11aおよび11bに書き込まれるべきデータそのものである。バッドセクタ記録手段402は、ディスクドライブ11aもしくは11bでデータ入出力中にメディアエラーが発生した場合、そのセクタをバッドセクタとしてバッドセクタ記録テーブル411に記録すると同時に、書き込みデータ411dも記録する。
リビルド手段405は、バッドセクタ修復手段104によるバッドセクタの修復だけでは異常の発生した側のディスクドライブ11aもしくは11bで、他方(異常の発生していない側)とのデータの整合性を完全に修復できない場合に、その他方側のデータと書き込みデータ411dとを利用して、ディスクドライブ11aおよび11bに対してリビルド処理、即ち整合性の復旧処理を行う。
図10は、図8に示したデータ入出力手段101およびバッドセクタ記録手段402の動作について示すフローチャートである。ここで示す各動作ステップの大部分も、図4〜5に示した第1の実施形態の動作と同一なので、同一の動作については同一の参照番号として、説明を省略する。
ここでの第1の実施形態の動作との相違点は、図4〜5のステップS105の動作が、バッドセクタ記録手段402がバッドセクタ番号111a、ドライブ名111b、処理済フラグ111c=「未済」、およびこれに対応する書き込みデータ411dをバッドセクタ記録テーブル411に記録する(ステップS305)という動作に置き換わっている点のみである。
図11は、図8に示した負荷検出手段103、バッドセクタ修復手段104、およびリビルド手段405の動作について示すフローチャートである。ここで示す各動作ステップの大部分も、図6〜7に示した第1の実施形態の動作と同一なので、同一の動作については同一の参照番号として、説明を省略する。
ここでの第1の実施形態の動作との相違点は、図6〜7のステップS206の動作が、リビルド手段405が他方側のデータと書き込みデータ411dとを利用して、ディスクドライブ11aおよび11bに対してリビルド処理を行う(ステップS406)という動作に置き換わっている点のみである。
以上で示した第2の実施形態では、ディスクドライブ11aおよび11bのうちの一方にバッドセクタ修復手段104によっても復旧できないより深刻な故障が発生した場合でも、リビルド(整合性の復旧)処理が可能であるので、これによってディスクアレイ装置310全体を復旧できる可能性をより高めることが可能となる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
上述した実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
(付記1) 上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置であって、
前記データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対して前記データの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備え、
前記ディスクアレイコントローラが、前記上位装置からのデータ入出力要求に応じて前記各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行うデータ入出力手段と、このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生した場合、前記データ入出力の再処理を許容せずにこの異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを予め備えられた記憶手段に記憶するバッドセクタ記録手段と、前記データ入出力の終了後に前記バッドセクタに対して修復処理を行うバッドセクタ修復手段と
を備えることを特徴とするディスクアレイ装置。
(付記2) 前記ディスクアレイコントローラが、
前記各ディスクドライブの動作中に前記データ入出力に対する負荷を検出し、その負荷が予め与えられた閾値より低い場合に前記バッドセクタ記録手段を動作させる負荷検出手段
を備えることを特徴とする、付記1に記載のディスクアレイ装置。
(付記3) 前記ディスクアレイコントローラの前記データ入出力手段が、前記データ入出力が正常に終了した場合と、前記異常終了が発生して前記バッドセクタを記憶した場合に前記上位装置に正常応答を返信する機能を有することを特徴とする、付記1に記載のディスクアレイ装置。
(付記4) 前記ディスクアレイコントローラの前記バッドセクタ記録手段が、前記各バッドセクタのセクタ番号とこれに対応する二値データである処理済フラグとを含むバッドセクタ記録テーブルを前記記憶手段に記憶する機能を備えると共に、
前記ディスクアレイコントローラの前記バッドセクタ修復手段が、前記処理済フラグが「未済」を示す値である前記バッドセクタに対して前記修復処理を行い、その終了後に当該処理済フラグを「済」を示す値に変更する機能を備えることを特徴とする、付記1に記載のディスクアレイ装置。
(付記5) 前記ディスクアレイコントローラの前記バッドセクタ修復手段が、前記修復処理が成功しなかったセクタに対して代替セクタを割り当てる機能を備えることを特徴とする、付記1に記載のディスクアレイ装置。
(付記6) 前記ディスクアレイコントローラの前記バッドセクタ記録手段が、前記各バッドセクタのセクタ番号とこれに対応する二値データである処理済フラグ、および前記上位装置から受信した書き込みデータとを前記バッドセクタ記録テーブルに記憶する機能を備えると共に、
前記ディスクアレイコントローラが、前記修復処理が成功しなかったセクタに対して前記書き込みデータを用いて整合性の復旧処理を行うリビルド手段を備えることを特徴とする、付記4に記載のディスクアレイ装置。
(付記7) 上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置にあって、
前記ディスクアレイ装置が、前記データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対して前記データの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備えるものであると共に、
前記上位装置からのデータ入出力要求に応じて前記ディスクアレイコントローラのデータ入出力手段が前記各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行い、
このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生したか否かを前記ディスクアレイコントローラの前記データ入出力手段が検出し、
前記異常終了が発生した場合に、前記データ入出力の再処理を許容せず、この異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを前記ディスクアレイコントローラのバッドセクタ記録手段が予め備えられた記憶手段に記憶し、
前記データ入出力の終了後に前記バッドセクタに対して前記ディスクアレイコントローラのバッドセクタ修復手段が修復処理を行う
ことを特徴とするバッドセクタ修復方法。
(付記8) 前記データ入出力の終了後の前記各ディスクドライブの動作中に、前記ディスクアレイコントローラの負荷検出手段が前記データ入出力に対する負荷を検出してこれを予め与えられた閾値と比較し、
検出された前記負荷が前記閾値より低い場合に前記バッドセクタに対して前記ディスクアレイコントローラのバッドセクタ修復手段が修復処理を行う
ことを特徴とする、付記7に記載のバッドセクタ修復方法。
(付記9) 前記データ入出力が正常に終了した場合と、前記異常終了が発生して前記バッドセクタを記憶した場合に、前記ディスクアレイコントローラの前記データ入出力手段が前記上位装置に正常応答を返信する
ことを特徴とする、付記7に記載のバッドセクタ修復方法。
(付記10) 上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置にあって、
前記ディスクアレイ装置が、前記データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対して前記データの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備えるものであると共に、
前記ディスクアレイコントローラの備えるプロセッサに、
前記上位装置からのデータ入出力要求に応じて前記各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行う手順、
このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生したか否かを検出する手順、
前記異常終了が発生した場合に、前記データ入出力の再処理を許容せず、この異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを予め備えられた記憶手段に記憶する手順、
および前記データ入出力の終了後に前記バッドセクタに対して修復処理を行う手順
を実行させることを特徴とするバッドセクタ修復プログラム。
(付記11) 前記データ入出力の終了後の前記各ディスクドライブの動作中に、前記データ入出力に対する負荷を検出してこれを予め与えられた閾値と比較する手順、
および検出された前記負荷が前記閾値より低い場合に前記バッドセクタに対して修復処理を行う手順
を前記プロセッサにさらに実行させることを特徴とする、付記10に記載のバッドセクタ修復プログラム。
(付記12) 前記データ入出力が正常に終了した場合と、前記異常終了が発生して前記バッドセクタを記憶した場合に、前記上位装置に正常応答を返信する手順
を前記プロセッサにさらに実行させることを特徴とする、付記10に記載のバッドセクタ修復プログラム。
本発明はディスクアレイ装置一般に適用可能である。RAID1のみならず、他のRAID構成に対してもこの技術を適用することが可能である。
1、10、310 ディスクアレイ装置
2、20 上位装置
3、12 ディスクアレイコントローラ
3a、101 データ入出力手段
3b、102、402 バッドセクタ記録手段
3c、104 バッドセクタ修復手段
4a、4b、11a、11b ディスクドライブ
12a プロセッサ
12b 記憶手段
13 接続インタフェース
103 負荷検出手段
111、411 バッドセクタ記録テーブル
111a バッドセクタ番号
111b ドライブ名
111c 処理済フラグ
405 リビルド手段
411d 書き込みデータ

Claims (10)

  1. 上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置であって、
    前記データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対して前記データの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備え、
    前記ディスクアレイコントローラが、前記上位装置からのデータ入出力要求に応じて前記各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行うデータ入出力手段と、このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生した場合、前記データ入出力の再処理を許容せずにこの異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを予め備えられた記憶手段に記憶するバッドセクタ記録手段と、前記バッドセクタに対する前記データ入出力を除く前記データ入出力の終了後に前記バッドセクタに対して修復処理を行うバッドセクタ修復手段と
    を備えることを特徴とするディスクアレイ装置。
  2. 前記ディスクアレイコントローラが、
    前記各ディスクドライブの動作中に前記データ入出力に対する負荷を検出し、その負荷が予め与えられた閾値より低い場合に前記バッドセクタ修復手段を動作させる負荷検出手段
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載のディスクアレイ装置。
  3. 前記ディスクアレイコントローラの前記データ入出力手段が、前記データ入出力が正常に終了した場合と、前記異常終了が発生して前記バッドセクタを記憶した場合に前記上位装置に正常応答を返信する機能を有することを特徴とする、請求項1に記載のディスクアレイ装置。
  4. 前記ディスクアレイコントローラの前記バッドセクタ記録手段が、前記各バッドセクタのセクタ番号とこれに対応する二値データである処理済フラグとを含むバッドセクタ記録テーブルを前記記憶手段に記憶する機能を備えると共に、
    前記ディスクアレイコントローラの前記バッドセクタ修復手段が、前記処理済フラグが「未済」を示す値である前記バッドセクタに対して前記修復処理を行い、その終了後に当該処理済フラグを「済」を示す値に変更する機能を備えることを特徴とする、請求項1に記載のディスクアレイ装置。
  5. 前記ディスクアレイコントローラの前記バッドセクタ修復手段が、前記修復処理が成功しなかったセクタに対して代替セクタを割り当てる機能を備えることを特徴とする、請求項1に記載のディスクアレイ装置。
  6. 前記ディスクアレイコントローラの前記バッドセクタ記録手段が、前記各バッドセクタのセクタ番号とこれに対応する二値データである処理済フラグ、および前記上位装置から受信した書き込みデータとを前記バッドセクタ記録テーブルに記憶する機能を備えると共に、
    前記ディスクアレイコントローラが、前記修復処理が成功しなかったセクタに対して前記書き込みデータを用いて整合性の復旧処理を行うリビルド手段を備えることを特徴とする、請求項4に記載のディスクアレイ装置。
  7. 上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置にあって、
    前記ディスクアレイ装置が、前記データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対して前記データの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備えるものであると共に、
    前記上位装置からのデータ入出力要求に応じて前記ディスクアレイコントローラのデータ入出力手段が前記各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行い、
    このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生したか否かを前記ディスクアレイコントローラの前記データ入出力手段が検出し、
    前記異常終了が発生した場合に、前記データ入出力の再処理を許容せず、この異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを前記ディスクアレイコントローラのバッドセクタ記録手段が予め備えられた記憶手段に記憶し、
    前記バッドセクタに対する前記データ入出力を除く前記データ入出力の終了後に前記バッドセクタに対して前記ディスクアレイコントローラのバッドセクタ修復手段が修復処理を行う
    ことを特徴とするバッドセクタ修復方法。
  8. 前記データ入出力の終了後の前記各ディスクドライブの動作中に、前記ディスクアレイコントローラの負荷検出手段が前記データ入出力に対する負荷を検出してこれを予め与えられた閾値と比較し、
    検出された前記負荷が前記閾値より低い場合に前記バッドセクタに対して前記ディスクアレイコントローラのバッドセクタ修復手段が修復処理を行う
    ことを特徴とする、請求項7に記載のバッドセクタ修復方法。
  9. 前記データ入出力が正常に終了した場合と、前記異常終了が発生して前記バッドセクタを記憶した場合に、前記ディスクアレイコントローラの前記データ入出力手段が前記上位装置に正常応答を返信する
    ことを特徴とする、請求項7に記載のバッドセクタ修復方法。
  10. 上位装置と接続され、この上位装置からのデータ入出力要求に応じてデータの読み書きを行うディスクアレイ装置にあって、
    前記ディスクアレイ装置が、前記データの入出力処理を行う複数のディスクドライブと、これらのディスクドライブに対して前記データの入出力処理を制御するディスクアレイコントローラとを備えるものであると共に、
    前記ディスクアレイコントローラの備えるプロセッサに、
    前記上位装置からのデータ入出力要求に応じて前記各ディスクドライブに対してデータ入出力要求を行う手順、
    このデータ入出力要求に応じてのデータ入出力中に異常終了が発生したか否かを検出する手順、
    前記異常終了が発生した場合に、前記データ入出力の再処理を許容せず、この異常終了が発生したセクタであるバッドセクタを予め備えられた記憶手段に記憶する手順、
    および前記バッドセクタに対する前記データ入出力を除く前記データ入出力の終了後に前記バッドセクタに対して修復処理を行う手順
    を実行させることを特徴とするバッドセクタ修復プログラム。
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