JP4978259B2 - データ整合性チェック方法およびデータ整合性チェックシステム - Google Patents
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(2)前記SATAコントローラは、過去の読み書き動作において発生した不良セクタの記録を前記各ハードディスクのSMART(Self-Monitoring,Analysis,and Reporting Technology)エラーロギングデータを読み取ることによって取得し、取得した前記不良セクタにエラーのない正しいデータを生成して上書きする上記(1)のデータ整合性チェック方法。
(3)各ハードディスクのRAID構成として、エラーの修復が可能なパリティ情報を付加したRAID構成からなっている場合、エラーのない正しいデータを生成する際に、付加された前記パリティ情報を用いて正しいデータを生成する上記(1)または(2)のデータ整合性チェック方法。
(4)各ハードディスクのRAID構成として、ミラーリングにより同一データを複数のハードディスクに格納するRAID構成からなっている場合、エラーのない正しいデータを生成する際に、一方のハードディスクにて発生したエラー箇所と相対する他方のハードディスクの同一箇所に格納されているデータを用いて正しいデータを生成する上記(1)または(2)のデータ整合性チェック方法。
(5)データ整合性チェックを終了した際に、前記アクセス・ログおよび/または前記SMARTエラーロギングデータを初期状態に復帰させる上記(1)ないし(4)のいずれかのデータ整合性チェック方法。
(6)SATA(Serial ATA) RAIDを構成する各ハードディスクのデータ不整合を修復するためのデータ整合性チェックシステムにおいて、RAID構成の各ハードディスクの動作を制御するSATAコントローラが、過去の書き込み動作の履歴を記録するアクセス・ログを備え、データ整合性チェック時に、前記アクセス・ログに記録された過去の書き込み動作の実施箇所に対するデータ整合性の確認を行い、不良を検出した際に、エラーのない正しいデータを生成して上書きする手段を備えているデータ整合性チェックシステム。
(7)前記SATAコントローラは、過去の読み書き動作において発生した不良セクタの記録を前記各ハードディスクのSMART(Self-Monitoring,Analysis,and Reporting Technology)エラーロギングデータを読み取ることによって取得し、取得した前記不良セクタにエラーのない正しいデータを生成して上書きする上記(6)のデータ整合性チェックシステム。
本発明の実施例の説明に先立って、本発明の特徴について、まず、説明する。本発明は、例えばサーバシステムにおけるSerial ATA(以降SATAと呼ぶ)RAIDを構成する各ハードディスク(以降HDDと呼ぶ)の運用中に発生するデータ不整合を修復するためのデータ整合性チェックについて、その所要時間を、HDDの容量増加に比例して長時間化させることなく、HDDの使用サイズ(書き込み(Write)動作範囲)に比例させるようにし、データ整合性チェック時間を大幅に短縮することを可能とし、もって、データ整合性チェックの実施間隔の短縮化を実現可能とするものである。
図1は、本発明のデータ整合性チェック方法を適用するHDDアレイシステムのシステム構成の一例を示すシステム構成図であり、SATA仕様のHDDを3台使用した場合のHDDアレイシステムの構成例を示している。図1のHDDアレイシステムは、少なくとも、ホスト000であるコンピュータ、および、SATA仕様のHDDの動作を制御するSATAコントローラ010と複数のHDD群からなるアレイディスク100とにより構成される。
図1において、SATAコントローラ010は、ホスト000により発行されるアプリケーションレベルのIO命令をアレイディスク100のHDD101〜103に対して、コマンドレベルに分解し、シャドウ・ブロック・レジスタ(Shadow Block Register)を生成することによって、読み取り(Read)動作や書き込み(Write)動作を実行している。
以上に説明したように、実際にデータの不整合が発生する書き込み(Write)動作が過去に実施された箇所のみに絞って、データ整合性のチェックを行うこととしているので、データ整合性チェックに要する所要時間を、データ整合性に関する効果を落とすことなく、大幅に短縮することを可能としている。なお、データ不整合が生じる要因は、HDD内部に発生するエラーによるところが大きいことから、エラーの発生要因である稼動中の振動/衝撃や内部塵埃、媒体突起によるヘッドとの接触など、書き込み(Write)動作の実行後に生じたエラー発生箇所をトレースすることによって、特定することが可能となる。
本発明の他の実施例について、前述した実施例におけるデータ整合性チェックとほぼ同様の方法を、ディスクミラーリング方式のRAID1構成のアレイディスクに対して適用する場合について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明のデータ整合性チェック方法を適用するHDDアレイシステムのシステム構成の他の例を示すシステム構成図であり、アレイディスク300が、ディスクミラーリング方式のRAID1によって構成されている場合を示している。
010 SATAコントローラ
011 Access Log
100 アレイディスク
101〜103 HDD
200 ホスト
210 SATAコントローラ
211 Access Log
300 アレイディスク
301、302 HDD
Claims (5)
- SATA(Serial ATA) RAIDを構成する各ハードディスクのデータ不整合を修復するためのデータ整合性チェック方法において、
RAID構成の各ハードディスクの動作を制御するSATAコントローラが、過去の書き込み動作の履歴を記録するアクセス・ログを備え、
各ハードディスクに対してSMARTコマンドを発行することによりエラーロギングデータを取得し、当該エラーロギングデータを参照することによりデータ不良箇所を特定し、当該箇所に対して正しいデータを上書きすることにより修復し、
その後に、前記アクセス・ログに基づいて書き込み動作を実行した箇所についてのみデータ整合性チェックを行うことを特徴とするデータ整合性チェック方法。 - 各ハードディスクのRAID構成として、エラーの修復が可能なパリティ情報を付加したRAID構成からなっている場合、エラーのない正しいデータを生成する際に、付加された前記パリティ情報を用いて正しいデータを生成することを特徴とする請求項1に記載のデータ整合性チェック方法。
- 各ハードディスクのRAID構成として、ミラーリングにより同一データを複数のハードディスクに格納するRAID構成からなっている場合、エラーのない正しいデータを生成する際に、一方のハードディスクにて発生したエラー箇所と相対する他方のハードディスクの同一箇所に格納されているデータを用いて正しいデータを生成することを特徴とする請求項1に記載のデータ整合性チェック方法。
- 前記データ整合性チェックを終了した際に、前記アクセス・ログおよび/または前記エラーロギングデータを初期状態に復帰させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のデータ整合性チェック方法。
- SATA(Serial ATA) RAIDを構成する各ハードディスクのデータ不整合を修復するためのデータ整合性チェックシステムにおいて、RAID構成の各ハードディスクの動作を制御するSATAコントローラが、過去の書き込み動作の履歴を記録するアクセス・ログを備え、
各ハードディスクに対してSMARTコマンドを発行することによりエラーロギングデータを取得し、当該エラーロギングデータを参照することによりデータ不良箇所を特定し、当該箇所に対して正しいデータを上書きすることにより修復する修復手段と、
その後に、前記アクセス・ログに基づいて書き込み動作を実行した箇所についてのみデータ整合性チェックを行うチェック手段と、を備えていることを特徴とするデータ整合性チェックシステム。
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