JP6174602B2 - 切削インサート、切削工具およびそれを用いた切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削インサート、切削工具およびそれを用いた切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、切削インサート、切削工具およびそれを用いた切削加工物の製造方法に関する。
溝削り用および倣い削り用の切削インサート(以下、「インサート」と言うことがある。)において、生成する切屑を円滑に排出するため、従来からインサートのうち切屑を処理するためのすくい面の形状について種々検討がなされている(例えば、特表2005−515905号公報参照)。
この特許文献に記載されたインサートでは、切削ヘッドは、上面側の切屑面と側面側の逃げ面との交線に円弧形状の切刃を有している。そして、切屑面には、切削ヘッドの先端側に設けられた切屑破断窪みを挟むように一対のコブ状部を有している。
このような構成を有するインサートによれば、溝削り加工を行なう場合に、円弧形状の切刃によって生成される切屑は、切刃の先端部分では厚く、後端側に向かうにつれて薄くなる。そして、切屑は、厚い部分ではカール径が小さくなり易く、薄い部分ではカール径が大きくなり易いことから、当該インサートにおいて生成される切屑の断面形状は凸形状になる傾向がある。
しかしながら、切屑破断窪みおよび一対のコブ状部が切削ヘッドの先端側に設けられていることから、凸形状の切屑をガイドする機能を十分に果たすことができず、また、切屑を幅方向に絞ることができないおそれがあった。その結果、切屑が被削材に絡まるおそれがあった。
そのため、溝入れ加工用のインサートにおいて、切刃によって生成された切屑の排出性の向上が求められていた。
本発明の課題の一つは、切屑排出性に優れた切削インサートおよび切削工具、ならびにそれを用いた切削加工物の製造方法を提供することである。
一実施形態に係る切削インサートは、上面、下面、前記上面および前記下面に接続された側面、ならびに前記上面と前記側面との交線部に位置している切刃を有する切削部と、前記切削部を上面視したときに前記切削部の後端側に位置している固定部とを備えている。上面視において、前記切刃は、前記切削部の先端側に位置しており且つ外方に凸の円弧形状の第1切刃と、前記第1切刃の両端にそれぞれ接続している直線形状の一対の第2切刃とを有している。前記上面は、前記第1切刃の内方に位置しており且つ内方に向かうにつれて下方に傾斜しているすくい面と、前記すくい面に対して前記切削部の後端側に隣接して位置しており且つ前記切削部の後端側に向かうにつれて上方に傾斜している立ち上がり面とを有するブレーカを有している。上面視において、前記ブレーカは、前記第1切刃の両端よりも前記切削部の後端側に、前記切削部の後端側から先端側に向かって延びる仮想直線に対して直交する方向における幅が最も大きい幅広部と、前記第1切刃の中央を通り、前記仮想直線に平行な直線上に、最も低位な部位とを有しており、上面視において、前記一対の第2切刃は、前記切削部の後端側に向かうにつれて互いに近付いている。
本発明の一実施形態に係る切削インサートを示す斜視図である。 図1の切削インサートを示す図であり、(a)は外面側から見た図、(b)は内面から見た図である。 図1の切削インサートを示す図であり、(a)は、一の切削部を上面から見た全体図、(b)は(a)の切削部を示す部分拡大図である。 図1の切削インサートの切削部を示す部分拡大図である。 図4の切削部における各断面を示す図であり、(a)は、A−A線に沿って分断した拡大断面図、(b)はB−B線に沿って分断した拡大断面図、(c)はC−C線に沿って分断した拡大断面図である。 図5(a)を拡大して示す拡大断面図である。 図4の切削部における各断面を示す図であり、(a)は、D−D線に沿って分断した拡大断面図、(b)はE−E線に沿って分断した拡大断面図、(c)はF−F線に沿って分断した拡大断面図である。 図4の切削部における各断面を示す図であり、(a)は、G−G線に沿って分断した拡大断面図、(b)はH−H線に沿って分断した拡大断面図、(c)はI−I線に沿って分断した拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る切削工具を示す図であり、(a)は側面図、(b)は上面図、(c)は斜視図である。 図9(a)の切削工具の先端側を拡大して示す拡大側面図である。 本発明の一実施形態に係る切削加工物の製造方法を示す概略説明図である。 本発明の他の実施形態に係る切削工具を示す上面図である。
<切削インサート>
以下、本発明の一実施形態に係る切削インサート1(以下、単にインサート1と略す)について、図1〜図8を参照しつつ説明する。
インサート1は、図1〜図3などに示すように、大略、切削部1aと、切削部1aを図3(a)に示すように上面視したときに切削部1aの後端側に位置しており、ホルダに固定される固定部1bと、を備えている。そして、切削部1aは、図1に示すように、上面2と、下面3と、上面2および下面3に接続された側面4と、上面2と側面4との交線部に形成された切刃5とを備えている。
より具体的には、本実施形態において、インサート1は、図1および図2に示すように、主面が三角形の板形状をしており、三角形の角部にそれぞれ切削部1aを有するとともに、これら3つの切削部1aの間の領域に固定部1bを有している。インサート1の大きさの一例として、例えば、三角形の内接円の直径を9.52〜12.7mm、横(刃幅)を0.33〜5mm、高さ(厚み)を3〜5mmとすることができる。
インサート1は、例えば超硬合金、サーメット、セラミックス等の焼結体に膜を被覆したものからなることが好ましい。この膜は、インサート1の耐摩耗性を向上させるためのものである。膜の組成としては、例えば炭化チタン、窒化チタン、炭窒化チタン等のチタン系化合物や、アルミナ等が挙げられる。膜は少なくとも1層であればよく、複数層で構成されていてもよい。なお、インサート1は、膜で被覆されない焼結体からなるものでもよい。
このような本実施形態にかかるインサート1は、内径の溝入れ加工(内径加工)、外径の溝入れ加工(外径加工)および突切り加工のような旋削加工に用いることができるインサート1である。以下、各構成要素についての詳細を順に説明する。
(切削部について)
切削部1aは、切削加工時に切屑の生成および排出を行なう主たる部位であり、その形状は、図3などに示すように、上面視において切削部1aの先端1af側の部位が円弧形状である。
切刃5は、被削材を切削するに当たって主たる役割を有する構成であり、上述の通り、上面2と側面4との交線部に位置している。
本実施形態において、切刃5は、図3(b)に示すように、上面視において、切削部1aの先端1af側に位置している外方に凸の円弧形状の第1切刃5aと、第1切刃5aの両端にそれぞれ接続している直線形状の一対の第2切刃5bとを有している。
また、一対の第2切刃5bは、上面視において互いに平行ではない構成にしてもよい。図3に示すように、一対の第2切刃5bが、後端側に向かうにつれて互いに近付くような構成にすることが好ましい。本実施形態のインサート1において、第1切刃5aと第2切刃5bとは、図3(b)における線L5を境界として位置している。第1切刃5aと第2切刃5bとは、概ね図4におけるE−E断面線を境界とする。
本実施形態に係る切刃5はこのような構成を有することから、内径の溝入れ加工(内径加工)、外径の溝入れ加工(外径加工)および突切り加工のような旋削加工を行なう際、被削材は主として第1切刃5aを用いて切削される。
上面2は、図3(b)に示すように、上面視において、切刃5の内方に位置しているランド7およびブレーカ6(すくい面61および立ち上がり面62)を有している。ここで、本明細書において「内方」とは、特記しない限り、切削部1aを上面から見て切削部1aの中心側を意味するものとする。
ランド7は、主として切刃5を補強する役割を有する構成であり、図3、図5〜図7に示すように、第1切刃5aに沿う幅の狭い領域に位置している。本実施形態において、ランド7は、第1切刃5aとすくい面61との間であって第1切刃5aに連続して位置し、図6に示すように、第1切刃5aから離れるにつれて基準線S1aに対して傾斜角度α1で傾斜している。ランド7の傾斜角度α1およびすくい面61の傾斜角度α2は、α1<α2の関係を満たすことが好ましい。
本実施形態において、ランド7は、第1切刃5aから離れるにつれて下方に傾斜している。ランド7の傾斜角度α1は、例えば、0〜25°に設定することが好ましい。また、本実施形態においては、図3(b)に示すように、上面視において、第1切刃5aとブレーカ6との間隔であるランド7の長さは、第1切刃5aの中央5afに連続する部分において最も短い。
本実施形態における第1切刃5aの中央5afは、切削部1aにおける最も先端側に位置している。そのため、第1切刃5aの中央5afは第1切刃5aの先端ということができる。
本明細書において、「傾斜角度」とは、図10に示すように所定の基準線(面)S1aに対して傾斜している角度のことを意味する。より具体的には、図10に示すように、インサート1を取り付けたホルダ21を、ホルダ21の下面213を静置した状態においてホルダ下面213に平行な基準線(面)S1aに対する傾斜の角度を意味する。そして、いわゆるポジティブな傾斜を正とし、いわゆるネガティブな傾斜を負として判断する。
ブレーカ6は、主として切刃5によって生成された切屑に対して、カールあるいは幅方向に絞るなどの変形を加えて外部に排出する役割を有する構成である。具体的には、図3(b)などに示すように、ブレーカ6は、第1切刃5aの内方に位置しており内方に向かうにつれて下方に傾斜しているすくい面61と、すくい面61の後端側に隣接して位置しており後端側に向かうにつれて上方に傾斜している立ち上がり面62とを有している。図3(b)および図4において、すくい面と立ち上がり面との境界Boを示している。本実施形態において、境界Boは、図3(b)に示すように、上面視において第1切刃5aの中央5afに向かって凸となる曲線形状である。
そして、本実施形態において、ブレーカ6は、図3(b)に示すように、上面視において、第1切刃5aの両端よりも切削部1aの後端側に、切削部1aの後端側から先端側に向かって延びる仮想直線Xに対して直交する方向における幅が最も大きい幅広部6Wを有している。ここで、仮想直線Xに対して直交する方向における幅(長さ)とは、仮想直線Xに対して直交する方向における距離のことを意味する。
また、仮想直線Xの延びる方向である、切削部1aの後端側から先端側に向かって延びる方向とは、切削インサート1における固定部1bを基準として切削部1aの突出する方向を意味している。本実施形態の切削インサート1において、切削部1aは、図2に示す固定部1bの外面11bおよび内面12bに対して平行となる方向に突出している。そのため、上面視した場合において、仮想直線Xの延びる方向は外面11bおよび内面11aに対して平行である。また、上面視した場合において、仮想直線Xに対して直交する方向は外面11bおよび内面11aに対して直交している。
これによれば、切屑のうち第1切刃5aの両端付近で生成された部位についても、より後方に位置しているブレーカ6の幅広部6Wにおいて、すくい面61によって幅方向に絞ることができるとともにブレーカ6の立ち上がり面62によって小さい径にカールさせることができる。それ故、本実施形態に係るインサート1は、外方に凸の円弧形状の第1切刃5aによって生成される切屑に対して、優れた排出性を発揮することが可能となる。
また、ブレーカ6は、図3(b)に示すように、上面視において、仮想直線Xに沿った方向における長さが、第1切刃5aの中央5afに対して後端側に位置している部分から第1切刃5aの両端に対して後端側に位置している部分に向かうにつれて小さくなっている構成である。本実施形態において第1切刃5aの中央5afは第1切刃5aの先端と同一部位である。これにより、切屑のうち、中央5afの厚い部分に対して大きな径に変形させることができ、両端の薄い部分に対して小さな径に変形させることができる。そのため、部位によって厚みが異なる切屑をより効果的に外部に排出することが可能となる。
さらに、本実施形態においては、すくい面61および立ち上がり面62のいずれにおいても、上面視において、仮想直線Xに沿った方向における長さが、第1切刃5aの中央5afに対して後端側に位置している部分から第1切刃5aの両端に対して後端側に位置している部分に向かうにつれて小さくなっている。これにより、上述のような切屑排出性をより効果的に発揮することができる。
また、ブレーカ6は、上面視において、第1切刃5aの中央5afを通り、仮想直線Xに平行な直線上に、最低部(最も低位な部位)6Lおよび最高部(最も高位な部位)6Hを有している。これにより、切屑のうち、中央の厚い部分に対して大きな径に変形させることができ、両端の薄い部分に対して小さな径に変形させることができるため、部位によって厚みが異なる切屑をより効果的に外部に排出することが可能となる。なお、図3(b)においては、仮想直線Xが第1切刃5aの中央5afを含むように位置しているため、上面視において、最低部(最も低位な部位)6Lおよび最高部(最も高位な部位)6Hが仮想直線X上に位置している。
ここで、本明細書において「高位」とは、インサート1をホルダに取り付けた状態においてホルダの下面を載置面として静置した際における上下位置の関係を意味する。なお、本明細書において「低位」とは、「高位」とは逆の概念である。
すくい面61は、主として切刃5によって生成された切屑を擦過させて後方に流す役割を有する構成であり、図6に示すように、切刃5に沿って位置し内方に向かうにつれて傾斜角度α2で傾斜している。本実施形態において、すくい面61は、図6に示すように、第1切刃5aから離れるにつれて後述する基準線S1aに対して下方に傾斜している。傾斜角度α2は、例えば5〜30°に設定することが好ましい。
立ち上がり面62は、主としてすくい面61上を擦過した切屑の軌道を上方に向けることによって切屑をカールさせる役割を有する構成である。立ち上がり面62は、図6に示すように、すくい面61の後端側に隣接して位置しており後端側に向かうにつれて後述する基準線S1aに対して傾斜角度α3で上方に傾斜している。傾斜角度α3は、例えば9〜35°に設定することが好ましい。
本実施形態において、立ち上がり面62とすくい面61との境界は、図3(b)に示すように、上面視した場合において、第1切刃5aの中央5afを通り仮想直線Xに直交する直線X’からの距離が、第1切刃5aの中央5afの後方に位置する部分から離れるにつれて大きくなるように位置している。すなわち、第1切刃5aの中央5afの接線に垂直な方向における距離がこのような関係を有している。
また、立ち上がり面62は、図3(b)に示すように、上面視した場合において、仮想直線Xに沿った方向における長さが、第1切刃5aの中央5afの後方に位置する部分から第1切刃5aの両端の後方に位置する部分に向かうにつれて小さくなる。
なお、図2に示すように、側面視した場合において、すなわち内面12bから見た場合において、立ち上がり面62の少なくとも一部は、第1切刃5aよりも高位にしてもよい。
また、すくい面61の傾斜角度α2は、立ち上がり面62の傾斜角度α3よりも小さいことが好ましい。
側面4は、上述の通り、図1に示すように、上面2および下面3に接続されている。本実施形態において、側面4は、図5および図6に示すように、上面2の側から下面3の側に向かって内側に傾斜しており、被削材との接触を回避するための逃げ面としての役割を有している。
下面3は、図1に示すように、上面2とは側面4を挟んで反対側に位置している。本実施形態においては、下面3も、図5および図6に示すように、上面2の側から下面3の側に向かって内側に傾斜しており、被削材との接触を回避するための逃げ面としての役割を有している。本実施形態では、下面3は、平面状であり、隣接する切削部に向かって延びている。そして、図9に示すように、下面3は、インサート1をホルダ21に固定する際に、ホルダ21と接する部位となる。
(固定部について)
固定部1bは、主としてホルダに対してインサート1を固定するための役割を有する部位であって、図1および図2に示すようにインサート1の三角形の角部にそれぞれ位置している3つの切削部1aの間の領域に位置している。言い換えれば、固定部1bは、各切削部1aの後端側に位置している。
固定部1bは、図1および図2に示すように、切削部1aの側面4に連続する外面11bと、外面11bの反対側に位置する内面12bとを有している。本実施形態では、図9に示すように、インサート1をホルダ21に固定する際に、固定部1bの内面12bがホルダ21と接する。また、切削部1aの下面3を延長した面もホルダ21と接している。
また、固定部1bは、図1に示すように、外面11bに対して略垂直方向に貫く貫通孔8を有している。
このようなインサート1をホルダに固定する際には、後述するように、外面11bと内面12bとの間を貫通する貫通孔8に、ネジを挿入することによって行なわれる。
<切削工具>
次に、本発明の一実施形態に係る切削工具20について、図9、図10を参照して詳細に説明する。
図9、10に示すように、本実施形態に係る切削工具20は、インサート1と、先端部にインサート1が取り付けられるホルダ21とを備えている。
インサート1は、その切刃5がホルダ21の先端から突出するようホルダ21に取り付けられる。
本実施形態では、インサート1のホルダ21への取付けは、インサート1の貫通孔8からホルダ21に設けられたネジ穴までネジ22を挿入することによって行なわれる。ネジ22で拘束力を調節することによってインサート1が押さえ込まれて拘束されている。
なお、本実施形態の取付け方法に代えて、例えば、インサートに穴を開け、略L字型をしたレバーのてこの作用で、インサートの穴内壁からインサートを拘束する方式や、軸部と頭部とが偏心したピンを使い、インサートに開けられた穴を利用してインサートを拘束する方式等によって、インサートをホルダに取り付けてもよい。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法を、インサート1を取り付けて溝入れ加工を行なう場合を例に挙げ、図11を用いて説明する。
切削工具20を用いて行なう本実施形態に係る切削加工物の製造方法は、以下の(i)〜(iii)の工程を備える。
(i)図11(a)に示すように、被削材100を矢印A方向に回転させる工程。
(ii)図11(b)に示すように、切削工具20を矢印B方向に被削材100の形状に沿って動かし、回転している被削材100に切削工具20の切刃5を接触させる工程。これによって被削材100を切削する(溝入れ加工)。
(iii)図11(c)に示すように、切削工具20を矢印C方向に動かし、被削材100から切削工具20を離す工程。
以上のようにして、被削材100を切削することによって、所望の切削加工物を得ることができる。
なお、(i)の工程では、被削材100と切削工具20とは相対的に近付けばよく、例えば被削材100を切削工具20に近付けてもよい。これと同様に、(iii)の工程では、被削材100と切削工具20とは相対的に遠ざかればよく、例えば被削材100を切削工具20から遠ざけてもよい。
また、切削加工を継続する場合には、被削材100を回転させた状態を保持したまま、被削材100の異なる箇所に切削工具20の切刃5を接触させる工程を繰り返せばよい。
また、インサート1は、上述の通り、3コーナ使いである。したがって、使用している切削部の切刃5が摩耗した際には、未使用の他の切削部の切刃5を用いればよい。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において、種々の改善や変更が可能である。
例えば、上述の実施形態に係るインサートは、貫通孔が切削部の第2切刃に連続する外面と内面との間を貫通するいわゆる縦置き型であるが、これに代えて、図12に示すように、いわゆる横置き型のインサートに適用してもよい。
具体的には、3つの切削部1aの上面を同一方向に向けて形成するとともに、貫通孔8が切削部1aの上面側から下面側にかけて貫通するような構成とすればよい。これによれば、インサートをホルダに取り付けるに当たって、インサートをホルダの上面に載置し、インサートの切削部1aの上面側から下面側にかけて貫通する貫通孔8からホルダの下面側に向かってネジを挿入することによって固定する。
この場合においても、切削部1aの構成を上述のインサートと同様にすることによって、切屑のうち第1切刃の両端付近で生成された部位についても、ブレーカの幅広部においてすくい面によって幅方向に絞ることができるとともにブレーカの立ち上がり面によって小さい径にカールさせることができる。それ故、外方に凸の曲線形状の第1切刃によって生成される切屑に対して優れた排出性を発揮することが可能となる。このインサート1においても、3つの切削部1aは、貫通孔8の中心を軸にして回転対称である。
また、上述の実施形態において、上面には、切刃に沿ってランドを設けていたが、これに代えて、ランドを設けない構成にしてもよい。この場合には、すくい面が第1切刃に連続するような構成にすればよい。これによれば、切削抵抗をより低減することができる。
1 切削インサート
1a 切削部
1af 先端
2 上面
3 下面
4 側面
5 切刃
5a 第1切刃
5af 中央
5b 第2切刃
6 ブレーカ
61 すくい面
62 立ち上がり面
6W 幅広部
6L 最低部
6H 最高部
7 ランド
1b 固定部
11b 外面
12b 内面(載置面)
8 貫通孔
20 切削工具
21 ホルダ
213 ホルダ下面
22 ネジ
100 被削材
S1a ホルダ下面に平行な面(基準面)

Claims (14)

  1. 上面、下面、前記上面および前記下面に接続された側面、ならびに前記上面と前記側面との交線部に位置している切刃を有する切削部と、
    前記切削部を上面視したときに前記切削部の後端側に位置している固定部とを備える切削インサートであって、
    上面視において、前記切刃は、前記切削部の先端側に位置しており且つ外方に凸の円弧形状の第1切刃と、前記第1切刃の両端にそれぞれ接続している直線形状の一対の第2切刃とを有し、
    前記上面は、前記第1切刃の内方に位置しており且つ内方に向かうにつれて下方に傾斜しているすくい面と、前記すくい面に対して前記切削部の後端側に隣接して位置しており且つ前記切削部の後端側に向かうにつれて上方に傾斜している立ち上がり面とを有するブレーカを有し、
    上面視において、前記ブレーカは、前記第1切刃の両端よりも前記切削部の後端側に、前記切削部の後端側から先端側に向かって延びる仮想直線に対して直交する方向における幅が最も大きい幅広部と、前記第1切刃の中央を通り、前記仮想直線に平行な直線上に、最も低位な部位とを有しており、
    上面視において、前記一対の第2切刃は、前記切削部の後端側に向かうにつれて互いに近付いている、切削インサート。
  2. 上面、下面、前記上面および前記下面に接続された側面、ならびに前記上面と前記側面との交線部に位置している切刃を有する切削部と、
    前記切削部を上面視したときに前記切削部の後端側に位置している固定部とを備える切削インサートであって、
    上面視において、前記切刃は、前記切削部の先端側に位置しており且つ外方に凸の円弧形状の第1切刃と、前記第1切刃の両端にそれぞれ接続している直線形状の一対の第2切刃とを有し、
    前記上面は、前記第1切刃の内方に位置しており且つ内方に向かうにつれて下方に傾斜しているすくい面と、前記すくい面に対して前記切削部の後端側に隣接して位置しており且つ前記切削部の後端側に向かうにつれて上方に傾斜している立ち上がり面とを有するブレーカを有し、
    上面視において、前記ブレーカは、前記第1切刃の両端よりも前記切削部の後端側に、前記切削部の後端側から先端側に向かって延びる仮想直線に対して直交する方向における幅が最も大きい幅広部と、前記第1切刃の中央を通り、前記仮想直線に平行な直線上に、最も高位な部位とを有しており、
    上面視において、前記一対の第2切刃は、前記切削部の後端側に向かうにつれて互いに近付いている、切削インサート。
  3. 上面、下面、前記上面および前記下面に接続された側面、ならびに前記上面と前記側面との交線部に位置している切刃を有する切削部と、
    前記切削部を上面視したときに前記切削部の後端側に位置している固定部とを備える切削インサートであって、
    上面視において、前記切刃は、前記切削部の先端側に位置しており且つ外方に凸の円弧形状の第1切刃と、前記第1切刃の両端にそれぞれ接続している直線形状の一対の第2切刃とを有し、
    前記上面は、前記第1切刃の内方に位置しており且つ内方に向かうにつれて下方に傾斜しているすくい面と、前記すくい面に対して前記切削部の後端側に隣接して位置しており且つ前記切削部の後端側に向かうにつれて上方に傾斜している立ち上がり面とを有するブレーカを有し、
    上面視において、前記ブレーカは、前記第1切刃の両端よりも前記切削部の後端側に、前記切削部の後端側から先端側に向かって延びる仮想直線に対して直交する方向における幅が最も大きい幅広部を有しており、
    前記固定部は、前記一対の第2切刃に連続する側面に対して略垂直な方向に貫通している貫通孔を有する、切削インサート。
  4. 上面、下面、前記上面および前記下面に接続された側面、ならびに前記上面と前記側面との交線部に位置している切刃を有する切削部と、
    前記切削部を上面視したときに前記切削部の後端側に位置している固定部とを備える切削インサートであって、
    上面視において、前記切刃は、前記切削部の先端側に位置しており且つ外方に凸の円弧形状の第1切刃と、前記第1切刃の両端にそれぞれ接続している直線形状の一対の第2切刃とを有し、
    前記上面は、前記第1切刃の内方に位置しており且つ内方に向かうにつれて下方に傾斜しているすくい面、及び前記すくい面に対して前記切削部の後端側に隣接して位置しており且つ前記切削部の後端側に向かうにつれて上方に傾斜している立ち上がり面を有するブレーカと、前記第1切刃と前記ブレーカとの間に位置しているランドとを有し、
    上面視において、前記ブレーカは、前記第1切刃の両端よりも前記切削部の後端側に、前記切削部の後端側から先端側に向かって延びる仮想直線に対して直交する方向における幅が最も大きい幅広部を有しており、
    上面視において、前記第1切刃と前記ブレーカとの間隔である前記ランドの長さは、前記第1切刃の先端に連続する部分において最も短い、切削インサート。
  5. 前記ランドは、前記第1切刃から離れるにつれて下方に傾斜している、請求項4に記載の切削インサート。
  6. 前記ランドの傾斜角度は、前記すくい面の傾斜角度よりも小さい、請求項5に記載の切削インサート。
  7. 上面視において、前記仮想直線に沿った方向における前記ブレーカの長さが、前記第1切刃の中央に対して前記切削部の後端側に位置している部分から前記第1切刃の両端に対して前記切削部の後端側に位置している部分に向かうにつれて小さくなる、請求項1〜6のいずれかに記載の切削インサート。
  8. 上面視において、前記一対の第2切刃は、前記切削部の後端側に向かうにつれて互いに近付いている、請求項〜7のいずれかに記載の切削インサート。
  9. 上面視において、前記立ち上がり面と前記すくい面との境界は、前記第1切刃の中央に向かって凸となる曲線形状である、請求項1〜8のいずれかに記載の切削インサート。
  10. 上面視において、前記仮想直線に沿った方向における前記立ち上がり面の長さは、前記第1切刃の中央に対して前記切削部の後端側に位置している部分から前記第1切刃の両端に対して前記切削部の後端側に位置している部分に向かうにつれて小さくなる、請求項1〜9のいずれかに記載の切削インサート。
  11. 側面視において、前記立ち上がり面の少なくとも一部は、前記第1切刃よりも高位である、請求項1〜10のいずれかに記載の切削インサート。
  12. 前記すくい面の傾斜角度は、前記立ち上がり面の傾斜角度よりも小さい、請求項1〜11のいずれかに記載の切削インサート。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の切削インサートと、
    先端部に前記切削インサートが取り付けられるホルダとを備える切削工具。
  14. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材を請求項13に記載の前記切削工具の前記切刃に接触させる工程と、
    前記被削材を前記切削工具から離す工程と
    を備える、切削加工物の製造方法。
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