JP6172390B2 - アレーアンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アレーアンテナ装置に関する。
メインローブを−α〜αの角度範囲で電子的に走査してターゲット検出を行うためのアレーアンテナにおいては、素子アンテナ間距離をd、送受信電波の波長をλとすると、d>0.5λ/sinαのときには、グレーティングローブがメインローブの走査範囲(−α〜α)内に現れる場合がある。
グレーティングローブがメインローブの走査範囲内に現れると、ターゲットの方向を誤って検知するおそれがある。そのため、グレーティングローブがメインローブの走査範囲内で生じないようにすることが望ましい。
ここで、波長λに対して素子アンテナ間距離dを十分に小さくすれば、メインローブの指向角度にかかわらず、グレーティングローブがメインローブの走査範囲内に生じないようにすることができる。しかし、波長λ及び素子アンテナ間距離dは他の様々な条件の制約を受けており、これらの条件の上限や下限を外れて波長λ及び素子アンテナ間距離dを設定することは難しい。
そこで、従来からグレーティングローブによる誤検出を除去する技術が開発されている。
例えば、特許文献1に記載のアレーアンテナ装置では、複数の素子アンテナを等間隔かつ一直線上に配置して構成される送信アレーアンテナ及び受信アレーアンテナを備え、互いに素な整数をM、Nとし、受信アレーアンテナの素子アンテナは、素子アンテナのアレー素子パターンにおける第1ヌル発生角近傍に、受信アレーアンテナのアレーファクタの第Mグレーティングローブを有するよう、整数Mに波長を乗算し第1ヌル発生角で除算した商で配置され、送信アレーアンテナの素子アンテナは、送信アレーアンテナのアレーファクタの第Nグレーティングローブの発生角度が第Mグレーティングローブの発生角と一致するよう、整数Nに受信アレーアンテナの素子アンテナの間隔を乗算し整数Mで除算した商からなる間隔で配置される。
このように、特許文献1に記載の技術では、2種類のアレーアンテナ素子配列の指向性パターンの積をとることで、グレーティングローブを抑圧する。但し、これだけではビーム走査の角度範囲内のグレーティングローブの全てを抑圧することは難しいため、更に、グレーティングローブの発生角度と、アンテナ素子指向性(エレメントファクタ)において著しくアンテナ利得が低いヌル・ポイントが形成される角度と、を一致させることで、残りのグレーティングローブも抑圧している。
特開2012−120144号公報
しかしながら、従来のグレーティングローブを抑圧する技術(特許文献1等)においては、ビーム走査を行うことを前提としていないため、ビーム走査を行うと、それに合わせてグレーティングローブが発生する角度も変化してしまう。このような場合、グレーティングローブ発生角度とヌル・ポイント形成角度とが一致しなくなる。その結果、所望の検知角度範囲内において全てのグレーティングローブを抑圧することができなくなる場合が生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、アレーアンテナにおいてビーム走査を行う場合に、グレーティングローブによる誤検出を除去することができるアレーアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明のアレーアンテナ装置は、所定の周期性を持った素子間隔で配列される第一のアンテナ素子配列と、前記第一のアンテナ素子配列における周期性とは異なる所定の周期性を持った素子間隔で配列される第二のアンテナ素子配列と、を含むように複数のアンテナ素子が配列されたアレーアンテナ装置であって、前記第一のアンテナ素子配列のアレーアンテナによる検出結果と、前記第二のアンテナ素子配列のアレーアンテナによる検出結果と、の比較に基づいて、グレーティングローブによる誤検出を除去する制御部を備え、前記第一のアンテナ素子配列のアンテナ素子間隔である第一素子間隔と、前記第二のアンテナ素子配列のアンテナ素子間隔である第二素子間隔とは、共に、数式1を満たすようなアンテナ素子間隔として設定される最小アンテナ素子間隔の整数倍の間隔であり、
0<D<(0.5λ/sinα) ・・・(数式1)
(数式1において、Dは最小アンテナ素子間隔を示し、αは所定の最大検知角度を示し、λは電波の波長を示す)
前記第一素子間隔を前記最小アンテナ素子間隔の整数倍とする整数である第一の整数と、前記第二素子間隔を前記最小アンテナ素子間隔の整数倍とする整数である第二の整数と、は互いに素な関係であり、且つ、共に2以上の正の整数であることを満たすことを特徴とする。
上記アレーアンテナ装置において、前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列に夫々対応する各アンテナ素子は、前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列のアレーアンテナが並列に配置されることが好ましい。
上記アレーアンテナ装置において、前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列に夫々対応する各アンテナ素子は、前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列のアンテナ素子の位置を少なくとも1箇所重ねた状態で、前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列が一直線上で組み合わさって直列に配置されることが好ましい。
本発明に係るアレーアンテナ装置によれば、アレーアンテナにおいてビーム走査を行う場合に、グレーティングローブによる誤検出を除去することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態1におけるアレーアンテナの一例を示す図である。 図3は、受信波の位相関係の一例を示す図である。 図4は、アレーアンテナ指向性の一例を示す図である。 図5は、実施形態1における指向性パターンの一例を示す図である。 図6は、実施形態1における処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施形態2におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 図8は、実施形態2におけるアレーアンテナの一例を示す図である。 図9は、実施形態3におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図である。 図10は、実施形態3におけるアンテナ素子の配置の一例を示す図である。 図11は、実施形態3における選択可能なアンテナ素子間隔の一例を示す図である。 図12は、実施形態3における各アンテナ素子間隔での指向性パターンの一例を示す図である。 図13は、実施形態3における処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかるアレーアンテナの配置構造を有するアレーアンテナを備えたレーダ装置としてのアレーアンテナ装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
実施形態1について、図1〜図6を参照して説明する。図1は、実施形態1におけるアレーアンテナ装置100の構成の一例を示す図である。図2は、実施形態1におけるアレーアンテナの一例を示す図である。図3は、受信波の位相関係の一例を示す図である。図4は、アレーアンテナ指向性の一例を示す図(極座標表示)である。図5は、実施形態1における指向性パターンの一例を示す図である。図6は、実施形態1における処理の一例を示すフローチャートである。
図1に示すように、実施形態1におけるアレーアンテナ装置100は、第1アレーアンテナ20と、第2アレーアンテナ30と、制御部40とを備えて構成される。
ここで、図2を参照して、第1アレーアンテナ20及び第2アレーアンテナ30について説明する。
図2に示すように、第1アレーアンテナ20は、アンテナ素子10を最小アンテナ素子間隔DのK1倍の間隔で一直線上に配置したアレーアンテナである。第2アレーアンテナ30は、アンテナ素子10を最小アンテナ素子間隔DのK2倍の間隔で一直線上に配置したアレーアンテナである。K1及びK2は、互いに素な関係であり、かつ、共に2以上の正の整数である。
ここで、「互いに素な関係であり、かつ、共に2以上の正の整数」とは、2つの整数が1と−1以外に公約数を持たない場合の2数の関係である「互いに素な関係」になる正の整数のうち、1を除く2以上の正の整数であることを意味する。本実施形態において、互いに素な関係であり、かつ、共に2以上の正の整数は、「互いに素な2以上の正の整数」と呼ぶことがある。ここで、互いに素な2以上の正の整数は、3以上であることが好ましい。
本実施形態において、「最小アンテナ素子間隔」とは、ビーム走査を行う場合において所定の検知角度範囲でグレーティングローブを生じさせないように設定されたアンテナ素子間隔である。例えば、所定の検知角度範囲を±α度とすると、最小アンテナ素子間隔Dは、以下の数式1で示す範囲に設定する必要がある。例えば「α=90度」である場合には、アンテナ素子間隔は、0.5λより小さい値とする必要がある。λは、送受信電波の波長を示す。
0<D<(0.5λ/sinα) ・・・(数式1)
ここで図2に加え、図3及び図4を参照して、最小アンテナ素子間隔Dを数式1で示す範囲に設定する理由を説明する。
図3に示すように、アレーアンテナのアンテナ素子間隔が比較的広いと、位相の循環性(360度が0度に戻るという事象)により所望方向から到来した電波を受信した場合の位相関係が等しくなる別の到来方向が存在する場合がある。ここで、所望方向はターゲットが存在する方向であり、別の到来方向はグレーティング方向である。この場合、図4に示すように、ターゲットが存在する所望方向のメインローブと同等のローブがグレーティング方向に生じる。このローブがグレーティングローブである。
レーダ用アンテナでグレーティングローブが発生すると、受信した信号が所望方向から到来したものか、グレーティング方向から到来したものか判別できずにターゲットの方向を誤検出する可能性がある。このグレーティングローブがメインローブの走査範囲(−α〜α)で生じないようにするにはアンテナ素子間隔を数式1に示すように0.5λ/sinα未満にする必要がある。
そこで、図2に示すように、本実施形態におけるアレーアンテナでは、数式1を満たす最小アンテナ素子間隔Dを設定し、この最小アンテナ素子間隔Dの異なる2つの正の整数(K1,K2)倍の間隔でアンテナ素子を配置している。ここで、各2つの正の整数(K1,K2)は、互いに素な2以上の正の整数である。
このように、本実施形態におけるアレーアンテナは、図2に示すように、2種類のアレーアンテナ素子配列を含むように配置されるアレーアンテナの配置構造を有している。この2種類のアレーアンテナ素子配列のアンテナ素子間隔は、所定の検知角度範囲でグレーティングローブを生じさせないように設定されたアンテナ素子間隔である最小アンテナ素子間隔の整数倍(D×K1,D×K2)であり、各整数は互いに素な2以上の正の整数である。
具体的には、図2に示すように、本実施形態におけるアレーアンテナは、2種類のアレーアンテナ素子配列を夫々含むにように構成された第1アレーアンテナ20と第2アレーアンテナ30を含む。第1アレーアンテナ20は、所定の周期性を持った素子間隔(図2において、D×K1のアンテナ素子間隔)で複数のアンテナ素子10が配列されたアレーアンテナである。また、第2アレーアンテナ30は、第一のアンテナ素子配列における周期性とは異なる所定の周期性を持った素子間隔(図2において、D×K2のアンテナ素子間隔)で複数のアンテナ素子10が配列されたアレーアンテナである。
ここで、第一のアンテナ素子配列のアンテナ素子間隔である第一素子間隔(図2において、D×K1のアンテナ素子間隔)と、第二のアンテナ素子配列のアンテナ素子間隔である第二素子間隔(図2において、D×K2のアンテナ素子間隔)とは、共に、数式1を満たすようなアンテナ素子間隔として設定される最小アンテナ素子間隔Dの整数倍(K1,K2)の間隔である。この第一素子間隔を最小アンテナ素子間隔の整数倍とする整数である第一の整数K1と、この第二素子間隔を最小アンテナ素子の整数倍とする整数である第二の整数K2と、は互いに素な関係であり、且つ、共に2以上の正の整数であることを満たしている。よって、第一素子間隔と第二素子間隔とは共に、電波の波長λの0.5倍以上の間隔で配置することができる。これにより、本実施形態におけるアレーアンテナでは、アンテナ素子を広い間隔で配置しながらグレーティングローブによる誤検出を除去することができる。その結果、本実施形態のアレーアンテナ装置によれば、所定の検知角度範囲(−α〜α)(ビーム走査範囲)内では、グレーティングローブによる誤検出を除去することが可能となる。すなわち、2種類の素子配置のアレーアンテナによる検出結果を比較することで、ビーム走査範囲内のグレーティングローブによる検出ピークを判別することができる。このように、アレーアンテナにおいてビーム走査を行う場合に、グレーティングローブによる誤検出を除去できるようになる。
図1に戻り、実施形態1のアレーアンテナ装置100の構成の説明を続ける。
図1において、制御部40は、第一のアンテナ素子配列のアレーアンテナによる検出結果と、第二のアンテナ素子配列のアレーアンテナによる検出結果と、の比較に基づいて、グレーティングローブによる誤検出を除去する制御手段である。第一のアンテナ素子配列のアレーアンテナによる検出結果及び第二のアンテナ素子配列のアレーアンテナによる検出結果は、後述の角度検出部60−1〜2で検出される2種類のアレーアンテナ素子配列夫々で受信した信号に基づくターゲットの角度の検出結果である。ここで、制御部40は、距離・速度検出部50−1〜2と、角度検出部60−1〜2と、比較検出部70とを備える。以下の制御部40の各処理部について説明する。
制御部40のうち、距離・速度検出部50−1〜2は、夫々、第1アレーアンテナ20及び第2アレーアンテナ30の各アンテナ素子10で受信した信号から、ターゲットの距離・速度を検出する距離・速度検出手段である。本実施形態において、距離・速度検出部50−1〜2は、当該技術分野で用いられる距離・速度の検出手法によってアンテナ素子毎にターゲットの距離・速度を検出する。距離・速度検出部50−1〜2は、夫々、ターゲットの距離・速度の検出結果を角度検出部60−1〜2へ出力する。
制御部40のうち、角度検出部60−1〜2は、夫々、距離・速度検出部50−1〜2の検出結果を用いてターゲットの角度を検出する角度検出手段である。この検出結果にはメインローブでの検出結果以外にグレーティングローブでの検出結果も含まれている。本実施形態において、角度検出部60−1〜2は、当該技術分野で用いられる角度の検出手法によってターゲットの角度を検出する。角度検出部60−1〜2は、夫々、ターゲットの角度の検出結果を比較検出部70へ出力する。
ここで、図2及び図5を参照し、2種類のアレーアンテナ素子配列による検出結果の一例を示す。
実施形態1では、図2に示すように、アンテナ素子間隔が異なる2種類のアレーアンテナが並列に配置される。実施形態1において、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列に夫々対応する各アンテナ素子10は、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列のアレーアンテナが並列に配置される。一例として、図2に示すように、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列に夫々対応する各アンテナ素子10は、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列の一端に対応するアンテナ素子10の位置を揃えた状態で、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列のアレーアンテナが並列に配置されていてもよい。
このような2種類のアレーアンテナ素子配列(図2において、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列)を有することにより、アンテナ素子間隔の異なる2種類のアレーアンテナ素子配列(図2において、第1アレーアンテナ20及び第2アレーアンテナ30)における指向性パターンは、夫々、図5の上部に示す第一指向性パターンと、図5の下部に示す第二指向性パターンとなる。
図5において、計算条件は、D=0.5λ、K1=3、K2=4である。図5の上図は、第一指向性パターンとして、最小アンテナ素子間隔DのK1倍の間隔でアンテナ素子10が配置された第1アレーアンテナ20の指向性パターンを示している。図5の上図は、+42度及び−42度付近でグレーディングローブが生じている。また、図5の下図は、第二指向性パターンとして、最小アンテナ素子間隔DのK2倍の間隔でアンテナ素子10が配置された第2アレーアンテナ30の指向性パターンの一例を示している。図5の下図は、メインローブを0度方向に向けた場合の指向性パターンであり、+30度と−30度付近、及び、+90度と−90度付近にグレーディングローブが生じている。
図5に示すように、第一指向性パターン及び第二指向性パターンは、所定の検知角度範囲内をメインローブでビーム走査する場合には、当該検知角度範囲内で生じるグレーティングローブの位置が重なることはなくなる。図5に示すように、所定の検知角度範囲内で生じるグレーティングローブの位置が重なることがなくなった結果、後述する比較検出部70において2種類のアレーアンテナ素子配列による検出結果を比較することにより、グレーティングローブによるゴースト(虚像)を判別し除去することができるようになる。本実施形態においてゴーストとは、メインローブではなくグレーティングローブでターゲットを検出した結果得られる、実際にその角度には存在しないターゲットの虚像を意味する。
図1に戻り、制御部40のうち、比較検出部70は、2種類のアレーアンテナでの検出結果の比較を行う比較検出手段である。この検出結果がメインローブで検出したものであれば、どちらの検出ピークの角度も等しくレベル差も小さくなる。一方、グレーティングローブで検出したものであれば2種類のアレーアンテナで検出した角度は異なり、同じ角度で比較すればレベル差が生じることとなる。比較検出部70は、この差を検出し、グレーティングローブによるゴーストとして除去する。そして、比較検出部70は、残った結果を検出結果として出力する。例えば、比較検出部70は、図5に示すような第1アレーアンテナ20による検出結果と第2アレーアンテナ30による検出結果とを比較し、角度差やレベル差が所定の閾値より大きいピークを除去することで、メインローブによる検出結果のみを出力する。より具体的には、例えば、比較検出部70は、図5に示すような第1アレーアンテナ20による検出結果と第2アレーアンテナ30による検出結果とを比較し、一方の指向性パターンにおいて基準となるピークとして選定した所定の基準ピークに対して、もう一方の指向性パターンにおける所定のピークを特定し、これらのピーク間の角度差やレベル差が所定の閾値より大きくなる場合のこの基準ピークを除去する。
以上のように構成された実施形態1のアレーアンテナ装置100による検出結果出力処理の一例について図6を参照して説明する。
図6において、第一のアンテナ素子配列は、第1アレーアンテナ20において、最小アンテナ素子間隔DのK1倍の間隔で一直線上に並べられたアンテナ素子10の一群である。第二のアンテナ素子配列は、第2アレーアンテナ30において、最小アンテナ素子間隔DのK2倍の間隔で一直線上に並べられたアンテナ素子10の一群である。
図6に示すように、第一のアンテナ素子配列において、距離・速度検出部50−1は、第1アレーアンテナ20の各アンテナ素子10で受信した信号からターゲットの距離・速度を検出する(ステップS10)。同様に、第二のアンテナ素子配列において、距離・速度検出部50−2は、第2アレーアンテナ30の各アンテナ素子10で受信した信号からターゲットの距離・速度を検出する(ステップS11)。
第一のアンテナ素子配列において、角度検出部60−1は、ステップS10にて距離・速度検出部50−1により検出された検出結果を用いてターゲットの角度を検出する(ステップS12)。同様に、第二のアンテナ素子配列において、角度検出部60−2は、ステップS11にて距離・速度検出部50−2により検出された検出結果を用いてターゲットの角度を検出する(ステップS13)。なお、ステップS10〜S13までの検出結果には、メインローブでの検出結果以外にグレーティングローブでの検出結果も含まれている。
比較検出部70は、ステップS12にて角度検出部60−1により検出された第一のアンテナ素子配列の角度の検出結果と、ステップS13にて角度検出部60−2により検出された第二のアンテナ素子配列の角度の検出結果と、に基づいて、角度の検出結果におけるピークの角度を比較する(ステップS14)。
比較検出部70は、ステップS14の処理により得られたピークの角度に関する比較結果に基づいて、ピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS15)。
比較検出部70は、ステップS15にて、第1アレーアンテナによる検出結果における基準のピークに対して、第2アレーアンテナによる検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークの角度差が閾値より大きい(角度差>閾値)と判定した場合(ステップS15:No)、この基準のピークを虚像と判定する(ステップS16)。言い換えると、ステップS16で比較検出部70は、第一のアレーアンテナと第二のアレーアンテナとの検出結果においてピークが現れる角度の差が閾値より大きい場合、このピークはグレーティングローブによる検出結果であると判定する。ターゲットが0度方向のみに存在する場合には、検出結果の角度特性は指向性パターンと相似となるので、図5の指向性パターンを検出結果とみなして説明を行う。図5の上図と下図を比較した場合、下図の−90度付近で検出された基準とするピークと、それに対して上図の−42度付近で検出されたピークとの角度の差は、約48度であり、角度差が閾値よりも大きいと判定される。この場合、下図の−90度付近で検出されたピークはグレーティングローブによる検出結果であると判定される。
比較検出部70は、ステップS16においてピークを虚像と判定した場合、虚像と判定したピークを検出結果として登録せず除去した上で、更にピーク毎に処理すべく、全ピークについて処理を終了したか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22において、比較検出部70は、第一の検出結果及び第二の検出結果の全ピークについて処理を終了したか否かを判定する。
ここで、ステップS22において、比較検出部70は、全ピークについて処理を終了していない(ステップS22:No)と判定した場合、ステップS14へ戻り、ピーク毎に、ステップS14〜S21の比較検出部70による処理を繰り返す。
ステップS14に戻り、実施形態1の処理の説明を続ける。比較検出部70は、ステップS12及びステップS13にて角度検出部60−1〜2により検出された第一のアレーアンテナと第二のアレーアンテナによる検出結果に基づいて、ステップS14〜S21の処理を行っていない別のピークについて、ピークの角度を比較する(ステップS14)。そして、比較検出部70は、ステップS14の処理により得られたピークの角度に関する比較結果に基づいて、ピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS15)。
続いて、比較検出部70は、ステップS15にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であると判定した場合(ステップS15:Yes)、更にこれらのピークのレベルを比較する(ステップS17)。そして、比較検出部70は、ステップS17の処理により得られたピークのレベルに関する比較結果に基づいて、これらのピークのレベル差が閾値以下(レベル差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS18)。
本実施形態において、比較検出部70は、ステップS15にてピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であると判定した場合、続いてステップS17においてこのピークのレベルを比較する。言い換えると、ステップS17で比較検出部70は、第一のアレーアンテナと第二のアレーアンテナによる検出結果においてピークが現れる角度差が閾値以下である場合、このピークはメインローブによる検出結果の可能性があると判定する。ここで、比較対象のピーク間における角度差が小さくとも、これらのピーク間のレベル差が大きければ、メインローブではなくグレーティングローブによる検出結果である可能性もある。この場合、ピークの角度差だけでなくレベル差も閾値以下であるならばメインローブによる検出結果であると判定できる。そこで、ステップS18において、比較検出部70は、ピークの角度差が閾値以下でありメインローブによる検出結果の可能性があると判定されたピークについて、更にピークのレベルが閾値以下(レベル差≦閾値)であるか、又は、閾値より大きいか(レベル差>閾値)を判定している。
比較検出部70は、ステップS18にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークのレベル差が閾値以下(レベル差≦閾値)であると判定した場合(ステップS18:Yes)、この基準のピークを真ターゲットと判定する(ステップS19)。言い換えると、ステップS19で比較検出部70は、第一のアレーアンテナと第二のアレーアンテナとの角度の検出結果においてピークが現れる角度の差が閾値以下であり、且つ、ピークのレベル差が閾値以下である場合、このピークはメインローブによる検出結果であると判定する。図5の指向性パターンをターゲットが0度方向のみに存在する場合の検出結果とみなして説明すると、図5の上図と下図を比較した場合、下図の0度付近で検出された基準とするピークと、それに対して上図の0度付近で検出されたピークとの角度差はなく、角度差が閾値以下であると判定される。この場合、下図の0度付近で検出されたピークはメインローブによる検出結果である可能性が高いと判定される。更に、上図の0度付近で検出されたピークのレベルは1であり、下図の0度付近で検出されたピークのレベルも1であるためレベル差もなく、レベル差が閾値以下であると判定される。よって、比較検出部70は、ステップS19において、角度差が閾値以下であり且つレベル差が閾値以下であると判定される場合、下図の0度付近で検出されたピークはグレーティングローブによる検出結果ではなく、ターゲットが存在する所望方向に検出されるメインローブによる検出結果であると判定する。
比較検出部70は、ステップS19でメインローブによる検出結果であると判定したターゲットの検出結果を登録する(ステップS20)。
比較検出部70は、全ピークについて処理を終了したか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22において、比較検出部70は、第一の検出結果及び第二の検出結果の全ピークについて処理を終了したか否かを判定する。ここで、ステップS22において、比較検出部70は、全ピークについて処理を終了していない(ステップS22:No)と判定した場合、再度ステップS14へ戻り、ピーク毎に、ステップS14〜S21の比較検出部70による処理を繰り返す。
再度ステップS14に戻り、実施形態1の処理の説明を続ける。比較検出部70は、ステップS12及びステップS13にて角度検出部60−1〜2により検出された第一のアレーアンテナと第二のアレーアンテナによる検出結果に基づいて、ステップS14〜ステップS21の処理を行っていない更に別のピークについて、ピークの角度を比較する(ステップS14)。そして、比較検出部70は、ステップS14の処理により得られたピークの角度に関する比較結果に基づいて、ピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS15)。
続いて、比較検出部70は、ステップS15にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であると判定した場合(ステップS15:Yes)、更にこれらのピークのレベルを比較する(ステップS17)。そして、比較検出部70は、ステップS17の処理により得られたピークのレベルに関する比較結果に基づいて、これらのピークのレベル差が閾値以下(レベル差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS18)。
比較検出部70は、ステップS18にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークのレベル差が閾値より大きい(レベル差>閾値)と判定した場合(ステップS18:No)、この基準のピークを虚像と判定する(ステップS21)。言い換えると、ステップS21で比較検出部70は、第一のアレーアンテナと第二のアレーアンテナによる検出結果においてピークが現れる角度差が閾値以下であるので、ピークはメインローブによる検出結果である可能性があったが、レベル差が閾値より大きい場合は、このピークは、グレーティングローブによる検出結果であると判定する。
比較検出部70は、ステップS21においてピークを虚像と判定した場合、虚像と判定したピークを検出結果として登録せずに除去した上で、全ピークについて処理を終了したか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22において、比較検出部70は、第一の検出結果及び第二の検出結果の全ピークについて処理を終了したか否かを判定する。
そして、比較検出部70は、全ピークについてステップS14〜S21の処理を繰り返した結果、ステップS22において全ピークについて処理を終了した(ステップS22:Yes)と判定した場合、すなわち、第一の検出結果及び第二の検出結果の全ピークについて処理を終了したと判定した場合、ステップS20にて登録されたターゲットの検出結果に基づいて、グレーティングローブによる検出結果を除去した状態でメインローブによる検出結果を含む検出結果を出力する(ステップS23)。その後、図6に示した処理を終了する。
このように、実施形態1におけるアレーアンテナ装置100によれば、アンテナ素子を広い間隔で配置できるため、少ない素子数で細いビームを実現でき、角度分解能を向上させることができる。また、それぞれのアレーアンテナで検出した結果がメインローブによるものか、グレーティングローブによるものかを判別でき、グレーティングローブによるゴーストを除去でき、その結果、ターゲットの誤検出を減らすことができる。したがって、実施形態1におけるアレーアンテナ装置100によれば、アレーアンテナにおける検出結果から、グレーティングローブによる誤検出を良好に除去することができる。
[実施形態2]
実施形態2について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、実施形態2におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図である。図8は、実施形態2におけるアレーアンテナの一例を示す図である。
図7に示すように、実施形態2におけるアレーアンテナ装置200は、第3アレーアンテナ80と、制御部40とを備えて構成される。
ここで、図8を参照して、第3アレーアンテナ80について説明する。
図8に示すように、第3アレーアンテナ80は、最小アンテナ素子間隔DのK1倍とK2倍の位置にアンテナ素子10を配置し、且つ、左端のアンテナ素子10を共通として一直線上にアンテナ素子10を配置したアレーアンテナである。K1及びK2は互いに素な2以上の正の整数である。
言い換えると、この第3アレーアンテナ80は、上述の図2に示した2つの第1アレーアンテナ20及び第2アレーアンテナ30を組み合わせて構成されたアレーアンテナである。第1アレーアンテナ20及び第2アレーアンテナ30において、図2中左から1番目のアンテナ素子を共通とすると、図8に示す第3アレーアンテナ80のように、最小アンテナ素子間隔DのK1倍とK2倍の位置にアンテナ素子が配置されることになる。
このように、実施形態2では、2種類のアレーアンテナ素子配列に対応する各アンテナ素子は、当該2種類のアレーアンテナ素子配列のアンテナ素子の位置を少なくとも1箇所重ねた状態で、2種類のアレーアンテナ素子配列が一直線上で組み合わさって直列に配置される。具体的には、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列に夫々対応する各アンテナ素子は、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列のアンテナ素子の位置を少なくとも1箇所重ねた状態で、第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列が一直線上で組み合わさって直列に配置される。
このような2種類のアレーアンテナ素子配列(第一のアンテナ素子配列及び第二のアンテナ素子配列)を含むように構成された第3アレーアンテナ80では、アレーアンテナが1つになるため、レーダ装置としてのアレーアンテナ装置200自体のサイズを小さくすることができ、車両への搭載性を向上させることができる。また、互いに素な2以上の正の整数であるK1とK2を適切に選択することで、最小アンテナ素子間隔Dで連続して並ぶアンテナ素子10は2個とすることができ、給電部をこの2個連続して並んだアンテナ素子10の左右の空いたスペースに設置可能とすることで、最小アンテナ素子間隔Dが小さくても給電部を実装することが可能となる。
図7に戻り、実施形態2のアレーアンテナ装置200の構成の説明を続ける。
図7において、制御部40は、距離・速度検出部50−1〜2と、角度検出部60−1〜2と、比較検出部70とを備える。以下の制御部40の各処理部について説明する。
制御部40のうち、距離・速度検出部50−1〜2は、夫々、第3アレーアンテナ80の各アンテナ素子10で受信した信号から、ターゲットの距離・速度を検出する距離・速度検出手段である。実施形態2において、距離・速度検出部50−1〜2は、第3アレーアンテナ80上のアンテナ素子10のうち、夫々必要なアンテナ素子10の信号を選択して検出処理を行う。具体的には、距離・速度検出部50−1は、第3アレーアンテナ80上のアンテナ素子10のうち、最小アンテナ素子間隔DのK1倍の位置に配置されたアンテナ素子10の信号を選択して検出処理を行う。また、距離・速度検出部50−2は、第3アレーアンテナ80上のアンテナ素子10のうち、最小アンテナ素子間隔DのK2倍の位置に配置されたアンテナ素子10の信号を選択して検出処理を行う。距離・速度検出部50−1〜2は、夫々、ターゲットの距離・速度の検出結果を角度検出部60−1〜2へ出力する。
制御部40のうち、角度検出部60−1〜2は、夫々、距離・速度検出部50−1〜2の検出結果を用いてターゲットの角度を検出する角度検出手段である。この検出結果にはメインローブでの検出結果以外にグレーティングローブでの検出結果も含まれている。角度検出部60−1〜2は、夫々、ターゲットの角度の検出結果を比較検出部70へ出力する。
比較検出部70は、第3アレーアンテナ80上のアンテナ素子10のうち、最小アンテナ素子間隔DのK1倍の位置に配置されたアンテナ素子10と、最小アンテナ素子間隔DのK2倍の位置に配置されたアンテナ素子10とから得られた角度の検出結果の比較を行う比較検出手段である。比較検出部70は、実施形態1と同様に、角度の検出結果の差を検出し、その差が大きいものはグレーティングローブによるゴーストであるとして除去して、残った結果を検出結果として出力する。
以上のように構成された実施形態2のアレーアンテナ装置200による検出結果出力処理の一例については、実施形態1における処理の一例を示す図6と同様であるため説明を省略する。ここで、実施形態2では、図8に示すように第一のアンテナ素子配列は、第3アレーアンテナ80において、最小アンテナ素子間隔DのK1倍の間隔で一直線上に並べられたアンテナ素子10の一群である。第二のアンテナ素子配列は、第3アレーアンテナ80において、最小アンテナ素子間隔DのK2倍の間隔で一直線上に並べられたアンテナ素子10の一群である。
なお、実施形態2のアレーアンテナ装置200として、距離・速度検出部50−1〜2と、角度検出部60−1〜2とが2系統で構成される例を説明したが、これに限定されない。実施形態2のアレーアンテナ装置200は、距離・速度検出部50−1〜2と、角度検出部60−1〜2とを1系統に纏め、必要なアンテナ素子の信号のみを選択して処理することで、処理部を簡略化した構成としてもよい。
[実施形態3]
実施形態3について、図9〜図13を参照して説明する。図9は、実施形態3におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図である。なお、図9は、上述の実施形態2におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す図でもある。図10は、実施形態3におけるアンテナ素子の配置の一例を示す図である。図11は、実施形態3における選択可能なアンテナ素子間隔の一例を示す図である。図12は、実施形態3における各アンテナ素子間隔での指向性パターンの一例を示す図である。図13は、実施形態3における処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、実施形態3におけるアレーアンテナ装置300は、図8に示した第3アレーアンテナ80を備える。第3アレーアンテナ80は、最小アンテナ素子間隔DのK1倍とK2倍の位置にアンテナ素子10を配置し、且つ、左端のアンテナ素子10を共通として一直線上にアンテナ素子10を配置したアレーアンテナである。K1及びK2は互いに素な2以上の正の整数である。
図9において、実施形態3におけるアレーアンテナ装置300は、第3アレーアンテナ80と、制御部40とを備えて構成される。実施形態3において、制御部40は、第3アレーアンテナ80中のアンテナ素子10の個数分の距離・速度検出部50−1〜8と、アンテナ素子選択部55と、角度検出部60と、検出結果処理部90とを備える。以下の制御部40の各処理部について説明する。
制御部40のうち、距離・速度検出部50−1〜8は、夫々、第3アレーアンテナ80の各アンテナ素子10で受信した信号から、ターゲットの距離・速度を検出する距離・速度検出手段である。実施形態3において、距離・速度検出部50−1〜8は、第3アレーアンテナ80上の対応するアンテナ素子10の信号を受信して検出処理を行う。具体的には、距離・速度検出部50−1は、第3アレーアンテナ80上のアンテナ素子10のうち、左端のアンテナ素子10の信号を受信して検出処理を行う。また、距離・速度検出部50−2は、左端から2番目のアンテナ素子10の信号を選択して検出処理を行う。距離・速度検出部50−3は、左端から3番目のアンテナ素子10の信号を受信して検出処理を行う。同様に、距離・速度検出部50−4〜8は、夫々、左端から4〜8番目のアンテナ素子10の信号を選択して検出処理を行う。距離・速度検出部50−1〜8は、夫々、ターゲットの距離・速度の検出結果をアンテナ素子選択部55へ出力する。
アンテナ素子選択部55は、必要なアンテナ素子10を選択するアンテナ素子選択手段である。具体的には、アンテナ素子選択部55は、距離・速度検出部50−1〜8から出力される各アンテナ素子での検出結果を保持しておき、後の角度検出部60が検出処理に使用するアンテナ素子の組み合わせを選択する。
ここで、図10を参照して、アンテナ素子選択部55による選択されたアンテナ素子間隔とその配置の例について説明する。図10は、例1としてK1=3,K2=4の場合におけるアンテナ素子配置、例2としてK1=3,K2=5の場合におけるアンテナ素子配置、及び、例3としてK1=4,K2=5の場合におけるアンテナ素子配置の一例を示している。
例1は、D×4の間隔で配置された5つのアンテナ素子と、D×3の間隔で配置された5つのアンテナ素子とから構成されるアレーアンテナを示している。例1では、これらアンテナ素子のうち左端のアンテナ素子と右端から2番目のアンテナ素子とを共通させている。例2は、D×5の間隔で配置された6つのアンテナ素子と、D×3の間隔で配置された6つのアンテナ素子とから構成されるアレーアンテナを示している。例2では、これらアンテナ素子のうち左端から2番目のアンテナ素子と右端から2番目のアンテナ素子とを共通させている。例3は、D×5の間隔で配置された6つのアンテナ素子と、D×4の間隔で配置された6つのアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを示している。例3では、これらアンテナ素子のうち左端のアンテナ素子と右端から2番目のアンテナ素子とを共通させている。
例えば、アンテナ素子選択部55は、図10に示した例1〜例3から、適宜、角度検出部60が検出処理に使用するアンテナ素子の組み合わせを選択する。なお、図10に示す例に限定されず、図10に示す例以外の多くのアンテナ素子配置例から選択可能である。また、図10において、D×K1間隔のアンテナ素子数と、D×K2間隔のアンテナ素子数とが同数となる場合の例を示したが、これらのアンテナ素子数は異なっていてもよい。
この他、図11に示すように、実施形態3の構成では、D×K1間隔とD×K2間隔以外の間隔のアンテナ素子の組み合わせも使用することができる。図11において、アンテナ素子間隔を最小アンテナ素子間隔Dの整数倍とする整数(図11において、1,2,3,4,5)同士が互いに素な関係とならない間隔は省略している。図11は、図10の例1(K1=3,K2=4の場合)の組み合わせを選択した場合に、アンテナ素子間隔がD×4とD×3以外にも、D×2とD×1とD×5の組み合わせを選択可能であることを示している。
図9に戻り、実施形態3の構成の説明を続ける。角度検出部60は、アンテナ素子選択部55で選択されたアンテナ素子に対応する、距離・速度検出部50で検出された距離・速度の検出結果を用いて、ターゲットの角度を検出する角度検出手段である。この検出結果にはメインローブでの検出結果以外にグレーティングローブでの検出結果も含まれている。角度検出部60は、ターゲットの角度の検出結果を検出結果処理部90へ出力する。
ここで、図12を参照して、指向性パターンについて説明する。図12は、D=0.5λの場合の各アンテナ素子間隔(D×1〜D×5)での指向性パターン(アレーファクタ)の一例を示している。これらは全て、メインローブを0度方向に向けた場合の指向性パターンである。アンテナ素子間隔がD×2の場合、グレーティングローブは、+90度及び−90度付近に生じる。アンテナ素子間隔がD×3の場合、グレーティングローブは、+42度及び−42度付近に生じる。アンテナ素子間隔がD×4の場合、グレーティングローブは、+30度及び−30度付近と、+90度及び−90度付近に生じる。アンテナ素子間隔がD×5の場合、グレーティングローブは、+23度及び−23度付近と、+52度及び−52度付近に生じる。
図9に戻り、実施形態3の構成の説明を続ける。検出結果処理部90は、アンテナ素子択部55で選択されたアンテナ素子の組み合わせに対応する、角度検出部60により検出された検出結果を用いて比較することでグレーティングローブによる誤検出を除去した上で、検出結果を出力する検出結果処理手段である。
この検出結果処理部90の処理の一例について、図12の指向性パターンを、ターゲットが0度方向にのみ存在する場合の検出結果とみなして説明する。
例えば、アンテナ素子選択部55でD×3とD×4の組み合わせを選択した場合(図10の例1の場合)、検出結果処理部90によって両者の角度の検出結果を比較すると、図12に示すように、D×3の場合に検出された+42度及び−42度付近のピーク、D×4の場合に検出された+90度及び−90度付近のピークと+30度及び−30度付近のピークについては、受信強度のレベル差が閾値以下であるものの(レベル差≦閾値)、検出角度の角度差が閾値より大きいため(角度差>閾値)、これらのピークはグレーティングローブによる検出結果であると判定される。一方、D×3の場合に検出された+0度及び−0度付近のピークと、D×4の場合に検出された+0度及び−0度付近のピークとは、受信強度のレベル差が閾値以下であり(レベル差≦閾値)、且つ、検出角度の角度差も閾値以下であるため(角度差≦閾値)、これらのピークはメインローブによる検出結果であると判定される。
また、アンテナ素子選択部55でD×3とD×5の組み合わせを選択した場合(図10の例2の場合)、検出結果処理部90によって両者の角度の検出結果を比較すると、図12に示すように、D×3の場合に検出された+42度及び−42度付近のピーク、D×5の場合に検出された+52度及び−52度付近のピークと+23度及び−23度付近のピークについては、受信強度のレベル差が閾値以下であるものの(レベル差≦閾値)、検出角度の角度差が閾値より大きいため(角度差>閾値)、これらのピークはグレーティングローブによる検出結果であると判定される。一方、D×3の場合に検出された+0度及び−0度付近のピークと、D×5の場合に検出された+0度及び−0度付近のピークとは、受信強度のレベル差が閾値以下であり(レベル差≦閾値)、且つ、検出角度の角度差も閾値以下であるため(角度差≦閾値)、これらのピークはメインローブによる検出結果であると判定される。
また、アンテナ素子選択部55でD×4とD×5の組み合わせを選択した場合(図10の例3の場合)、検出結果処理部90によって両者の角度の検出結果を比較すると、図12に示すように、D×4の場合に検出された+90度及び−90度付近のピークと+30度及び−30度付近のピーク、D×5の場合に検出された+52度及び−52度付近のピークと+23度及び−23度付近のピークについては、受信強度のレベル差が閾値以下であるものの(レベル差≦閾値)、検出角度の角度差が閾値より大きいため(角度差>閾値)、これらのピークはグレーティングローブによる検出結果であると判定される。一方、D×4の場合に検出された+0度及び−0度付近のピークと、D×5の場合に検出された+0度及び−0度付近のピークとは、受信強度のレベル差が閾値以下であり(レベル差≦閾値)、且つ、検出角度の角度差も閾値以下であるため(角度差≦閾値)、これらのピークはメインローブによる検出結果であると判定される。
なお、本実施形態において、検出結果処理部90によって両者の角度の検出結果を比較する際に用いられる角度差の閾値は、アンテナ素子選択部55で選択された組み合わせ毎に、適切にピーク間の検出角度の角度差を判定可能な値に設定されるものとする。
図12に示すように、各アンテナ素子間隔が異なると、グレーティングローブが現れる角度も異なってくるため、本実施形態のように、複数のアンテナ素子間隔の組み合わせから得られた指向性パターンによる検出結果を比較することで、グレーティングローブによる誤検出を除去することが可能となる。
以上のように構成された実施形態3のアレーアンテナ装置300による検出結果出力処理の一例について図13を参照して説明する。
図13に示すように、距離・速度検出部50−1〜8は、夫々、第3アレーアンテナ80の各アンテナ素子10で受信した信号から、ターゲットの距離・速度を検出する(ステップS40)。
アンテナ素子選択部55は、ステップS40にて距離・速度検出部50−1〜8から出力される各アンテナ素子での検出結果を保持しておき、後のステップS42で角度検出部60が検出処理に使用するアンテナ素子の組み合わせを選択する(ステップS41)。
角度検出部60は、ステップS41にてアンテナ素子選択部55で選択されたアンテナ素子に対応する、距離・速度検出部50で検出された距離・速度の検出結果を用いて、ターゲットの角度を検出する(ステップS42)。
角度検出部60は、ステップS42で検出した角度の検出結果を記録する(ステップS43)。なお、この検出結果にはメインローブでの検出結果以外にグレーティングローブでの検出結果も含まれている。
アンテナ素子選択部55は、ステップS43にて角度検出部60により角度の検出結果を記録した後、更にアンテナ素子の組み合わせ毎に処理すべく、全組み合わせについて処理を終了したか否かを判定する(ステップS44)。
ここで、ステップS44において、アンテナ素子選択部55は、ステップS44において全組み合わせについて処理を終了していない(ステップS44:No)と判定した場合、ステップS41へ戻り、アンテナ素子の組み合わせ毎に、ステップS41〜S43の処理を繰り返す。
そして、アンテナ素子選択部55は、全組み合わせについてステップS41〜S43の処理を繰り返した結果、ステップS44において全組み合わせについて処理を終了した(ステップS44:Yes)と判定した場合、ステップS45の処理へ移行する。
検出結果処理部90は、ステップS43で組み合わせ毎に記録された角度の検出結果に基づいて、角度の検出結果に含まれるピークの角度を比較する(ステップS45)。
検出結果処理部90は、ステップS45の処理により得られたピークの角度に関する比較結果に基づいて、ピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS46)。
検出結果処理部90は、ステップS46にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークの角度差が閾値より大きい(角度差>閾値)と判定した場合(ステップS46:No)、この基準のピークを虚像と判定する(ステップS47)。
検出結果処理部90は、ステップS47においてピークを虚像と判定した場合、虚像と判定したピークを検出結果として登録せず除去した上で、更にピーク毎に処理するべく、全ピークについて処理を終了したか否かを判定する(ステップS53)。ステップS53において、検出結果処理部90は、第一の検出結果及び第二の検出結果の全ピークについて処理を終了したか否かを判定する。
ここで、ステップS53において、検出結果処理部90は、全ピークについて処理を終了していない(ステップS53:No)と判定した場合、ステップS45へ戻り、ピーク毎に、ステップS45〜S52の検出結果処理部90による処理を繰り返す。
ステップS45に戻り、実施形態3の処理の説明を続ける。検出結果処理部90は、ステップS43で組み合わせ毎に記録された角度の検出結果に基づいて、ステップS45〜ステップS52の処理を行っていない別のピークについて、ピークの角度を比較する(ステップS45)。そして、検出結果処理部90は、ステップS45の処理により得られたピークの角度に関する比較結果に基づいて、ピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS46)。
続いて、検出結果処理部90は、ステップS46にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であると判定した場合(ステップS46:Yes)、更にこれらのピークのレベルを比較する(ステップS48)。そして、検出結果処理部90は、ステップS48の処理により得られたピークのレベルに関する比較結果に基づいて、これらのピークのレベル差が閾値以下(レベル差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS49)。
検出結果処理部90は、ステップS49にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークのレベル差が閾値以下(レベル差≦閾値)であると判定した場合(ステップS49:Yes)、この基準のピークを真ターゲットと判定する(ステップS50)。
検出結果処理部90は、ステップS50でメインローブによる検出結果であると判定したターゲットの検出結果を登録する(ステップS51)。
検出結果処理部90は、全ピークについて処理を終了したか否かを判定する(ステップS53)。ステップS53において、検出結果処理部90は、第一の検出結果及び第二の検出結果の全ピークについて処理を終了したか否かを判定する。ここで、ステップS53において、検出結果処理部90は、全ピークについて処理を終了していない(ステップS53:No)と判定した場合、再度ステップS45へ戻り、ピーク毎に、ステップS45〜S52の検出結果処理部90による処理を繰り返す。
再度ステップS45に戻り、実施形態3の処理の説明を続ける。検出結果処理部90は、ステップS43で組み合わせ毎に記録された角度の検出結果に基づいて、ステップS45〜ステップS52の処理を行っていない更に別のピークについて、ピークの角度を比較する(ステップS45)。そして、検出結果処理部90は、ステップS45の処理により得られたピークの角度に関する比較結果に基づいて、ピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS46)。
続いて、検出結果処理部90は、ステップS46にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークの角度差が閾値以下(角度差≦閾値)であると判定した場合(ステップS46:Yes)、更にこれらのピークのレベルを比較する(ステップS48)。そして、検出結果処理部90は、ステップS48の処理により得られたピークのレベルに関する比較結果に基づいて、これらのピークのレベル差が閾値以下(レベル差≦閾値)であるか否かを判定する(ステップS49)。
検出結果処理部90は、ステップS49にて、一方の検出結果における基準のピークに対して、もう一方の検出結果における最も近い検出角度のピークを特定し、これらのピークのレベル差が閾値より大きい(レベル差>閾値)と判定した場合(ステップS49:No)、この基準のピークを虚像と判定する(ステップS52)。
検出結果処理部90は、ステップS52においてピークを虚像と判定した場合、虚像と判定したピークを検出結果として登録せずに除去した上で、全ピークについて処理を終了したか否かを判定する(ステップS53)。ステップS53において、検出結果処理部90は、第一の検出結果及び第二の検出結果の全ピークについて処理を終了したか否かを判定する。
そして、検出結果処理部90は、全ピークについてステップS45〜S52の処理を繰り返した結果、ステップS53において全ピークについて処理を終了した(ステップS53:Yes)と判定した場合、すなわち、第一の検出結果及び第二の検出結果の全ピークについて処理を終了したと判定した場合、ステップS51にて登録されたターゲットの検出結果に基づいて、グレーティングローブによる誤検出を除去した状態でメインローブによる検出結果を出力する(ステップS54)。その後、図13に示した処理を終了する。
このように、実施形態3におけるアレーアンテナ装置300によれば、各アンテナ素子での検出結果を保持しておき、その使用する組み合わせを変えて角度検出を繰り返し、それらの結果を使ってグレーティングローブによる検出結果を除去することができる。更に、最小アンテナ素子間隔Dで並ぶアンテナ素子の両側を大きく開けることができ、これによりアンテナ素子への給電部を、最小アンテナ素子間隔Dで並ぶアンテナ素子の左右に逃がすことができるため、最小アンテナ素子間隔Dを小さく設定しても給電回路を実装するのが容易となる。
なお、実施形態3では、図13のステップS44でアンテナ素子の全組み合わせが終了するまで、組み合わせ毎にステップS41〜S43の処理を繰り返す例を説明したが、これに限定されない。実施形態3では、ステップS41で選択されたアンテナ素子の組み合わせについて、ステップS41〜S43の処理を繰り返してもよい。例えば、ステップS41でD×4とD×5の組み合わせ(図10の例3)、及び、D×3とD×5の組み合わせ(図10の例2)の場合のみを選択した場合、これらの2つの組み合わせについて、ステップS41〜S43の処理を繰り返してもよい。
以上説明したように、本実施形態の配置構造を有するアレーアンテナを備えた実施形態1〜3のアレーアンテナ装置100〜300によれば、以下に説明するように、従来技術のグレーティングローブによる誤検出を除去する技術における問題点を解決することができる。
例えば特許文献1には、送信アンテナのアレー間隔と受信アンテナのアレー間隔が互いに素な整数の比となるように設定して、グレーティングローブが互いに重ならない関係として、送受アンテナパターンの積によってグレーティングローブを抑圧したアレーアンテナが記載されている。この特許文献1に記載のアレーアンテナ装置では、素子アンテナパターンのヌル位置にグレーティングローブが発生するようにアンテナ素子間隔を設定している。ところで、特許文献1に記載の技術においては、ビーム走査を行うことは前提とされていない。このため、もしビーム走査を行った場合には素子アンテナパターンのヌル位置と送受信アンテナのグレーティングローブ位置が一致しなくなるので、検知角度範囲内において、一部のグレーティングローブが抑圧されずに残ってしまう可能性があるという問題点があった。
これに対して、本実施形態のアレーアンテナ装置は、2種類のアレーアンテナ素子配列を含むように、配置されるアレーアンテナ装置を有している。ここで、2種類のアレーアンテナ素子配列のアンテナ素子間隔は、数式1に示す所定の検知角度範囲(ビーム走査範囲)でグレーティングローブを生じさせないように設定されたアンテナ素子間隔である最小アンテナ素子間隔の整数倍であり、各整数は互いに素な関係であり、且つ、共に2以上の正の整数である。これにより、本実施形態のアレーアンテナ装置によれば、所定の検知角度範囲(−α〜α)(ビーム走査範囲)内では、グレーティングローブによる誤検出を除去することが可能となる。すなわち、2種類のアレーアンテナによる検出結果を比較することで、ビーム走査範囲内のグレーティングローブによる検出ピークを判別することができる。このように、アレーアンテナにおいてビーム走査を行う場合に、グレーティングローブによる誤検出を除去できるようになる。
この他、受信アンテナのアンテナ素子を検出角度範囲でグレーティングローブが生じない狭い間隔で並べたアレーアンテナ装置が考えられるが、アンテナ素子配列の間隔をより狭く設定するほど、全体のアンテナサイズが小さくなり、これによって形成されるビームの幅がより広くなる、すなわち角度分解能が悪化するという問題点がある。また、このようなアレーアンテナ装置においては、アンテナ素子が狭い間隔で並んでいるため、各アンテナ素子間に給電ポートを配置できないという問題点がある。例えば、±90度のビーム走査を行う場合にはアンテナ素子間隔は0.5λ以下とする必要があるが、これに導波管で給電する場合には導波管の横幅がすでに0.5波長以上あるため、アンテナ素子間に導波管を配置することはできない。
本実施形態の配置構造を有するアレーアンテナを備えたアレーアンテナ装置は、アンテナ素子間隔を広くとっていながらも、広角のビーム走査が可能なように構成されている。具体的には、本実施形態では、アンテナ素子間隔が異なる2種類のアレーアンテナ素子配列に分解できるアレーアンテナを用いて、それぞれのアンテナ素子間隔でターゲット検出処理を行い、その結果の比較を行うことでグレーティングローブによるゴーストを判別して除去することで広角のビーム走査を実現している。これにより、最小素子間隔より広い素子間隔をアレーアンテナの所々に確保できるため、アンテナ素子間へ導波管を配置することができるようになる。また、アレーアンテナ素子の間隔をより大きく取った場合のビーム幅は、より狭くなる。このため、同じ素子数で最小素子間隔で配列されたアレーアンテナよりも、角度分解能が向上する。
10 アンテナ素子
20 第1アレーアンテナ
30 第2アレーアンテナ
40 制御部
50 距離・速度検出部
55 アンテナ素子選択部
60 角度検出部
70 比較検出部
80 第3アレーアンテナ
90 検出結果処理部
100,200,300 アレーアンテナ装置

Claims (3)

  1. 所定の周期性を持った素子間隔で配列される第一のアンテナ素子配列と、前記第一のアンテナ素子配列における周期性とは異なる所定の周期性を持った素子間隔で配列される第二のアンテナ素子配列と、を含むように複数のアンテナ素子が配列されたアレーアンテナ装置であって、
    前記第一のアンテナ素子配列のリニアアレーアンテナによる検出結果と、前記第二のアンテナ素子配列のリニアアレーアンテナによる検出結果と、の比較に基づいて、グレーティングローブによる誤検出を除去する制御部を備え
    前記第一のアンテナ素子配列のリニアアレーアンテナおよび前記第二のアンテナ素子配列のリニアアレーアンテナによりビーム走査を行う角度範囲が−α度〜+α度の検知角度範囲である場合、前記第一のアンテナ素子配列のアンテナ素子間隔である第一素子間隔と、前記第二のアンテナ素子配列のアンテナ素子間隔である第二素子間隔とは、共に、数式1を満たすようなアンテナ素子間隔として設定される最小アンテナ素子間隔の整数倍の間隔であり、
    0<D<(0.5λ/sinα) ・・・(数式1)
    (数式1において、Dは最小アンテナ素子間隔を示し、αは前記検知角度範囲の最大値である最大検知角度を示し、λは電波の波長を示す)
    前記第一素子間隔を前記最小アンテナ素子間隔の整数倍とする整数である第一の整数と、前記第二素子間隔を前記最小アンテナ素子間隔の整数倍とする整数である第二の整数と、は互いに素な関係であり、且つ、共に2以上の正の整数であることを満たす
    ことを特徴とするアレーアンテナ装置。
  2. 前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列に夫々対応する各アンテナ素子は、前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列のリニアアレーアンテナが並列に配置されることを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  3. 前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列に夫々対応する各アンテナ素子は、前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列のアンテナ素子の位置を少なくとも1箇所重ねた状態で、前記第一のアンテナ素子配列及び前記第二のアンテナ素子配列が一直線上で組み合わさって直列に配置されることを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
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