JP6171268B2 - 衣類の端部構造、ボトム衣類、カップ付き衣類、及び衣類のウエスト部分の構造 - Google Patents

衣類の端部構造、ボトム衣類、カップ付き衣類、及び衣類のウエスト部分の構造 Download PDF

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Description

本発明は、衣類の端部構造、ボトム衣類、カップ付き衣類、及び衣類のウエスト部分の構造に関する。
このような分野の技術として、腰回りのうち、左右の脇部分のみに、他の部位よりも伸度が高い高伸縮の布材が設けられたガードル(ボトム衣類)が知られている(例えば特許文献1参照)。これにより、本体身頃の生地の着用者への食い込みを低減している。
また、特許文献2には、左右の両脇部分に、他の部位よりも伸度が低い低伸縮の布材が設けられたガードルが開示されている。これにより、着用者のウエストラインを補整すると共に、着用感の向上を狙っている。
実開平7−6213号公報 実用新案登録第3123552号明細書
通常、ボトム衣類のウエスト側の上端部分(端部構造)は、臍近傍の胴回りを通るように設計されている。この臍近傍の胴回りの部位は、骨盤上端と肋骨との間の部位に相当し、骨盤周りや肋骨周りと比較すると衣類が食い込み易い。このため、従来のボトム衣類では、端部の食い込みによって肉の盛り上がり部分が、左右両脇や腹部周りに形成され易く、着用状態のシルエットをきれいに見せることが難しかった。
例えば、補整機能を備えたボトム衣類では、補整機能がないボトム衣類よりも着圧が大きいため、端部の食い込みが発生し易い。
また、ブラジャー(カップ付き衣類)では、カップ部から着用者の脇側へ連続する土台部や、バック部の上下辺に用いられるゴム始末から成る端部構造が、上記のボトム衣類の端部構造と同様に、着用状態において食い込みやすい。同様に、その他の衣類の端部においても、食い込みが生じることがある。このように食い込みが生じると、着用状態のシルエットをきれい見せることが難しかった。
また、ボトム衣類、カップ付き衣類、及び補正機能を有する衣類など、着用者の肌に密着する衣類においては、着用者の動きに伴って、衣類がずれてしまうことがあった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、適切な着圧を維持しつつ、着用者への食い込みを緩和することが可能であり、且つ、衣類のずれを軽減することが可能な衣類の端部構造、ボトム衣類、カップ付き衣類、及び衣類のウエスト部分の構造を提供することを目的とする。
本発明は、衣類本体が所定の着用状態で保持されるように、着用時に引き伸ばされることによって肌に密着するように形成された端部構造であって、端部構造を形成する本体部と、本体部に対して予め設定された間隔ごとに弾性糸を編み込んで形成された強パワー部と、を備え、強パワー部は、本体部の幅方向の一方側へ傾斜するように形成された第1の傾斜部と、幅方向の他方側へ傾斜するように形成された第2の傾斜部とが交互に、且つ、連続的に形成された部分を少なくとも一部に有している衣類の端部構造を提供する。
このような本発明に係る衣類の端部構造によれば、本体部と比較して弾性糸が多く編み込まれている強パワー部が、本体部の長手方向に対して傾斜する第1の傾斜部及び第2の傾斜部を備えている。このため、本体部が長手方向に沿って引き伸ばされると、第1の傾斜部には一方側から他方側へ向かおうとする復元力が生じ、第2の傾斜部には他方側から一方側に向かおうとする復元力が生じる。従って、着用状態において幅方向にずれようとする外力が作用しても、上記の復元力によって第1または第2の傾斜部のいずれか一方では外力が打ち消されて低減される。この結果、着用者の肌に密着する端部構造を着用者の動作に伴ってずれ難いものとし、着崩れを抑制することができる。
衣類の端部構造において、複数の強パワー部にそれぞれ設けられている第1の傾斜部は幅方向の位置が揃うように形成され、第2の傾斜部も幅方向の位置が揃うように形成されていることが好ましい。この構成の衣類の端部構造によれば、幅方向に予め設定された間隔ごとに設けられている強パワー部の第1の傾斜部は幅方向の位置が揃うように形成されている。また、異なる強パワー部にそれぞれ形成されている第2の傾斜部も第1の傾斜部と同様に幅方向の位置が揃うように形成されている。
これにより、着用者の肌に密着する端部構造を着用者の動作に伴ってよりずれ難いものとし、着崩れを抑制することができる。
本発明によれば、適切な着圧を維持しつつ、着用者への食い込みを緩和することが可能であり、且つ、衣類のずれを軽減することが可能な衣類の端部構造、ボトム衣類、カップ付き衣類、及び衣類のウエスト部分の構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る端部構造を備えたボトム衣類の着用状態を示す背面図である。 図1に示すボトム衣類の端部構造を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る端部構造の強パワー部及び高伸縮部の配置を示す拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る端部構造の強パワー部の挿入組織を示す組織図である。 本発明の第2実施形態に係る端部構造の強パワー部及び高伸縮部の配置を示す拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る端部構造の強パワー部の挿入組織を示す組織図である。 本発明の第3実施形態に係る端部構造の強パワー部及び高伸縮部の配置を示す拡大図である。 本発明の第4実施形態に係る端部構造の強パワー部及び高伸縮部の配置を示す拡大図である。 本発明の第5実施形態に係るガードルを正面側から示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るガードルを背面側から示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るカップ付き衣類を示す斜視図である。 本発明の第7実施形態に係るウエストニッパーの正面図である。 地組織の一例を示す組織図である。 本発明の実施形態に係る端部構造の強パワー部の挿入組織の変形例を示す組織図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、「上」、「下」、「右」、「左」等の方向を示す語は、図面に示される状態に基づいており、便宜的なものである。
まず、本発明の第1実施形態に係る衣類の端部構造10について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る衣類の端部構造10は、例えば、スパッツなどのボトム衣類200のウエスト側の裾部分を形成する。なお、ボトム衣類としては、レギンス、ガードル、スパッツ、スポーツ用タイツ、パンツ、水着などのボトム衣類が挙げられる。「衣類の端部構造10」を「端部構造10」と記載することもある。
ボトム衣類200は、着用者100の下半身の少なくとも一部を覆うように形成された本体生地201(衣類本体)を備えている。端部構造10は、本体生地201の端部に形成されている。端部構造10は、着用者100のウエスト(腰部)を挿通させる上端部200aの開口部の周縁を形成している。
端部構造10は、長手方向(図示L1方向)に交差する方向である幅方向(図示W方向)に所定の長さを有する帯状に形成されている。本実施形態の端部構造10の幅方向Wにおける長さは、締付力が作用していない平置き状態において、例えば、5から15mm程度である。なお、仕様に応じてさらに幅方向Wの長さを長く設定してもよい。
本体生地201は、着用者100の下半身の正面側を覆う前身頃、及び下半身の背面側を覆う後身頃を有する。本体生地201は、伸縮性を有する素材によって構成されている。また、本体生地201は、着用状態において、着用者に密着して使用されるものでもよく、着用者に密着しないものでもよい。
端部構造10は、本体生地(衣類本体)が所定の状態で保持されるように、着用時に引き伸ばされることによって肌に密着するように形成された、いわゆるウエスト上辺部分を形成している(ウエスト始末とも表現できる)。端部構造10は、伸縮性を有する地組織20(本体部)と、地組織20内に予め設定された間隔ごとに形成された強パワー部30とを備えている(図3参照)。
強パワー部30は、開口部の周方向Lに連続し、開口部の軸線方向Wに離間して、複数設けられている。図3は、第1実施形態に係る端部構造の地組織20及び強パワー部30の配置を示す拡大図である。端部構造10は、地組織20内に4コースごとに強パワー部30を並べて形成している。すなわち、強パワー部30は、ボトム衣類20の上下方向において、等間隔に配置されている。このように着用状態における締め付け力の大きい強パワー部30を予め設定した間隔ごとに配置することで着圧の分散を図り、着用状態における端部構造の食い込みを軽減するという効果もある。なお、本例では、強パワー部30は、開口部の全周(端部構造の全長)に渡って形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、開口部の周方向の一部に形成されているものでもよい。
強パワー部30は、図示右方向へ(周方向Lの一方側へ)向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部31と、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部32とが交互に全周に亘って形成されており、波状を呈している。
ここで、図13は、地組織20の一例を示すものである。図13中、符号20Aで示す編み組織はジャガードの基本組織であり、符号20Bで示す編み組織は、生地構成の基本を成す組織であり、共に非弾性糸によって形成されている。また、符号20Cで示す編み組織は、直径の太い、いわゆるハイパワーの弾性糸からなる挿入組織であり、符号20Dで示す編み組織は、直径の細い、いわゆるソフトパワーの弾性糸からなる挿入組織を示すものである。強パワー部30は、地組織20に挿入組織をさらに編み込むことによって形成されている。すなわち、地組織20は、上記挿入組織が編み込まれていない領域とも表現できる。
符号20Aで示す組織の1繰り返し単位は、/10、01、10、12、21、12//である。符号20Bで示す組織の1繰り返し単位は、/12、10、12、21、23、21//である。符号20Cで示す組織の1繰り返し単位は、/22、00、22、11、33、11//である。符号20Dで示す組織の1繰り返し単位は、/11、00、22、11、22、00//である。
端部構造10が形成された本体編地(本体生地201)は、例えばラッセル機などのたて編み機(不図示)によって編成することができる。地組織20は、本体編地の基礎となるものであり、本体編地の全域にわたって存在している。地組織20としては、例えば、デンビー編み、アトラス編みなどが挙げられる。地組織20の編目は、閉じ目でもよく、開き目でもよい。
図4は、第1実施形態に係る端部構造の強パワー部30の挿入組織を示す組織図である。図4の組織図では、黒点が各コースのニードルヘッドの位置を表しており、黒点同士の緯方向に並んだ黒点の列が一つのコースを表しており、糸が矢印Y方向に供給されるときに、各コースにおいてどのような編み方をされるかを示している。
強パワー部30は、地組織20に複数の挿入糸41を編み込んで編成されている。挿入糸41は、例えば、同一ニードル上で6コース分挿入された後に、左側に1ウェール分移行する。これを4回繰り返して第1の傾斜部31を形成する。また、同一ニードル上で6コース分挿入された後に、右側に1ウェール分移行する。これを4回繰り返して第2の傾斜部32を形成する。強パワー部30の挿入組織を編成する際の筬の動きは、この場合には第1の傾斜部31は、/11、00、11、00、11、00/22、11、22、11、22、11/33、22、33、22、33、22/44、33、44、33、44、33/と表現でき、第2の傾斜部32は、/33、44、33、44、33、44/22、33、22、33、22、33/11、22、11、22、11、22/00、11、00、11、00、11/と表現することができる。そして、1繰り返し単位では、/11、00、11、00、11、00/22、11、22、11、22、11/33、22、33、22、33、22/44、33、44、33、44、33/ 〜 /33、44、33、44、33、44/22、33、22、33、22、33/11、22、11、22、11、22/00、11、00、11、00、11/ 〜 //と表現できる。ここで、上記1繰り返し単位の中で、「 〜 」で表記する部分は直線状に挿入される挿入組織とし、挿入組織のコース数は特に制限されないため、例えば、第1の傾斜部31、第2の傾斜部32よりもコース数を多く設定してもよいが、第1の傾斜部31、第2の傾斜部32と同程度または少なくなるようにコース数を設定することが好ましい。また、編地の仕様によっては上記直線状の挿入組織部分を設けない構成としてもよい。強パワー部30の仕様に応じて適宜設定すればよい。また、仕様に応じて、「 〜 」部分の挿入組織を省略する構成としてもてもよい。また、強パワー部30の仕様に応じて、第1の傾斜部31及び第2の傾斜部32を異なるコース数ずつ挿入糸41を編み込んで形成するようにしてもよい。この場合には、強パワー部30を波状成しつつ全体としては直線状を呈するように形成するだけでなく、例えば、強パワー部30を波状に形成しつつ、全体としては上下方向に湾曲するように形成することもできる。
本実施形態では、地組織20に挿入糸41を編み込む例を挙げているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、図14に示すような地組織20にポリウレタン等の挿入組織20Xをさらに設ける場合には、挿入糸41に代えて、挿入糸41X〜41Zのような挿入方法によって強パワー部30を形成することも考えられる。挿入糸41X〜41Zは、地組織20の挿入組織20Xと同じ糸の振り方で編成しつつ、少しずつウェール方向にシフトするように編成されている。このため、強パワー部30と地組織20の馴染みが良好なものとなり、強パワー部30が外観上目立ち難くなるという利点がある。
ここで、挿入組織20X、挿入糸41X〜41Zの繰り返し単位当たりの筬の動きを説明する。
挿入組織20Xは、1繰り返し単位が/22、11、33、11、22、00//となる組織である。
挿入糸41Xは、1繰り返し単位が/55、44、66、44、55、33 /44、33、55、33、44、22 /33、22、44、22、33、11 /22、11、33、11、22、00/ 〜 /00、22、11、33、11、22/11、33、22、44、22、33、/22、44、33、55、33、44/33、55、44、66、44、55/ 〜 //となる組織である。また、挿入糸41Yは、1繰り返し単位が/66、44、77、44、66、33 /55、33、66、33、55、22 /44、22、55、22、44、11 /33、11、44、11、33、00/ 〜 /00、33、11、44、11、33/11、44、22、55、22、44/22、55、33、66、33、55/33、66、44、77、44、66/ 〜 //となる組織である。挿入糸41Zは1繰り返し単位が/77、44、88、44、77、33 /66、33、77、33、66、22、/55、22、66、22、55、11 /44、11,55、11、44、00/ 〜 /00、44、11、55、11、44、/11、55、22、66、22、55/22、66、33、77、33、66/33、77、44、88、44、77/ 〜 //となる組織である。なお、上記挿入糸41X〜41Zの1繰り返し単位の表記の中で「 〜 」で示す部分は、直線状に挿入された任意の挿入組織を編み込む部分を示している。ここで、上記1繰り返し単位の中で、「 〜 」で表記する部分は、直線状に編み込まれる部分であり、編み込まれるコース数が第1の傾斜部31及び第2の傾斜部32よりも多少多くなるように設定してもよいが、第1の傾斜部31及び第2の傾斜部32それぞれのコース数と同等か、または少なくなるように設定することが好適である。
なお、図14では、図示の簡単のため挿入糸41X〜41Zの1繰り返し単位当たりの編成組織の一部を省略して示している。
強パワー部30には、挿入糸41として、ポリウレタンの弾性糸が挿入されている。挿入糸としては、その他ポリウレタン弾性糸に非弾性糸をカバーリングした糸、熱溶着性を有する弾性糸等を使用することができる。
本実施形態では、挿入組織として例えば互いに隣接する8コースに弾性糸が挿入されて、強パワー部30が形成され、その強パワー部30の左右両隣にそれぞれ隣接する4コースには挿入糸が挿入されず地組織20が形成されている。なお、強パワー部30は、8コース連続して弾性糸が挿入されているものに限定されない。また、強パワー部の間隔も4コースに限定されず、編地に要求される仕様に応じて適宜間隔を調整しても良い。
本体編地は、図示されていない柄糸、弾性糸などを備えている構成でもよい。
次に、本実施形態に係る衣類の端部構造の作用について説明する。ボトム衣類200の着用状態において、端部構造10には、周方向の引っ張り力が生じている。端部構造10は、長手(周)方向に引っ張られた状態となる。このとき、強パワー部30は、コース方向、すなわち長手方向に対して傾斜しているため、上下方向に復元力が作用する。ここで、図3を用いてより具体的に説明すると以下の通りである。
図3では、点P1〜P3に作用する力の方向を矢印で示している。点P1〜P3は、強パワー部30の幅方向の中央の点である。点P1は、第1の傾斜部31の左側の端部の点である。点P2は、第1の傾斜部31の右側の端部の点であると共に、第2の傾斜部32の左側の端部の点である。点P3は、第2の傾斜部32の右側の端部の点である。
点P1には、第2の傾斜部32によって、左斜め上方への力F0が作用している。力F0を上下方向と周方向に分解すると、点P1には、上方への力F01と、左方向への力F02が作用しているとも表現することができる。
点P1には、第1の傾斜部31によって、右斜め上方への力F1が作用している。力F1を上下方向と周方向に分解すると、点P1には、上方への力F11と、右方向への力F12が作用しているとも表現することができる。
点P2には、第1の傾斜部31によって、左斜め下方への力F2が作用している。力F2を上下方向と周方向に分解すると、点P2には、下方への力F21と、左方向への力F22が作用しているとも表現することができる。
点P2には、第2の傾斜部32によって、右斜め下方への力F3が作用している。力F3を上下方向と周方向に分解すると、点P2には、下方への力F31と、右方向への力F32が作用しているとも表現することができる。
点P3には、第2の傾斜部32によって、左斜め上方への力F4が作用している。力F4を上下方向と周方向に分解すると、点P3には、上方への力F41と、左方向への力F42が作用しているとも表現することができる。
点P3には、第1の傾斜部31によって、右斜め上方への力F5が作用している。力F5を上下方向と周方向に分解すると、点P3には、上方への力F51と、右方向への力F52が作用しているとも表現することができる。
本実施形態の衣類の端部構造10によれば、相対的に大きな復元力を生じる強パワー部30が、周方向(端部構造10の長手方向)に対して傾斜する第1の傾斜部31及び第2の傾斜部32を備えている。このため、端部構造10の周方向に沿って引っ張り力が作用すると、周方向の異なる位置(点P1〜P3)において、上方(幅方向の一方側)へ向く力と、下方(幅方向の他方側)へ向く力とがそれぞれ作用する。これにより、端部構造10のずり上がり、及びずり下がりを抑制し、ボトム衣類200のずれを軽減することができる。
また、衣類の端部構造10によれば、長手方向に対して、複数の強パワー部30の第1の傾斜部31の幅方向における位置が揃うように形成され、第2の傾斜部32の幅方向の位置も揃うように形成されている。これにより、着用状態において第1の傾斜部31及び第2の傾斜部32が上下方向にそれぞれ作用させる復元力を大きなものとしている。これにより、着崩れ難くしている。
この結果、本実施形態の衣類の端部構造10は、従来の衣類の端部構造よりも緩やかな締め付け力で着崩れを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1の傾斜部31と第2の傾斜部32が同じ長さに形成される(すなわち、同じコース数ずつ編み込まれる)例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。強パワー部30の仕様によっては、第1の傾斜部31と第2の傾斜部32と異なる長さに形成するようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る端部構造について説明する。なお、第1実施形態と同一の説明は、省略する。図5は、本発明の第2実施形態に係る端部構造の強パワー部の配置を示す拡大図である。第2実施形態に係る端部構造10Bが、第1実施形態に係る端部構造10と違う点は、第1の傾斜部21と第2の傾斜部22との間に直線部23が設けられている点、第1の傾斜部31と第2の傾斜部32との間に直線部33が設けられている点である。
図5に示すように、第2実施形態に係る端部構造10Bは、周方向に連続する地組織20Bと、地組織20Bよりも復元力が大きい強パワー部30Bとを備えている。地組織20B及び強パワー部30Bは、上下方向において交互に配置されている。
強パワー部30Bは、図示右方向へ向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部31と、第1の傾斜部31から屈曲され図示左右方向に延在する直線部33と、直線部33から屈曲され、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部32と、第2の傾斜部32から屈曲され図示左右方向に延在する直線部33と、を有する。
地組織20Bは、図示右方向へ向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部21と、第1の傾斜部21から屈曲され図示左右方向に延在する直線部23と、直線部23から屈曲され、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部22と、第2の傾斜部22から屈曲され図示左右方向に延在する直線部23とから形成されている。
図6は、第2実施形態に係る端部構造10Bの強パワー部30Bの挿入組織を示す組織図である。強パワー部30Bの挿入組織は、基本組織に複数の挿入糸41Bを有する。直線部33では、挿入糸41Bは、例えば、3コース分挿入された後に、左右いずれかに1ウェール分移行する。強パワー部30Bの挿入組織を編成する際の筬の動きは、1繰り返し単位が、/11、00、11、00 /22、11、22、11 /33、22、33、22 /44、33、44、33/ 〜 /33、44、33、44 /22、33、22、33 / 11、22、11、22 /00、11、00、11 / 〜 //で表現することができる。なお、「 〜 」で示す部分は、直線部33の挿入組織に相当する部分である。
このような第2実施形態に係る端部構造10Bにおいても、適切な着圧を維持しつつ、着用者への食い込みを緩和することができ、衣類のずれを軽減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る端部構造について説明する。なお、上記の実施形態と同一の説明は、省略する。図7は、本発明の第3実施形態に係る端部構造の強パワー部及び高伸縮部の配置を示す拡大図である。第3実施形態に係る端部構造10Cが、第1実施形態に係る端部構造10と違う点は、第1の傾斜部21と第2の傾斜部22との間に湾曲部24,25が設けられている点、第1の傾斜部31と第2の傾斜部32との間に湾曲部34,35が設けられている点である。
図7に示すように、第3実施形態に係る端部構造10Cは、周方向に連続する地組織20C(第2の領域)と、地組織20Cよりも復元力の大きい強パワー部30Cとを備えている。地組織20C及び強パワー部30Cは、上下方向において交互に配置されている。
強パワー部30Cは、図示右方向へ向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部31と、第1の傾斜部31から屈曲され上へ凸である湾曲部34と、湾曲部34に連続し下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部32と、第2の傾斜部32から屈曲され下へ凸である湾曲部35と、を有する。
地組織20Cは、図示右方向へ向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部21と、第1の傾斜部21から屈曲され上へ凸である湾曲部24と、湾曲部24に連続し下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部22と、第2の傾斜部22から屈曲され下へ凸である湾曲部25とから形成されている。
このような第3実施形態に係る端部構造10Cにおいても、適切な着圧を維持しつつ、着用者への食い込みを緩和することができ、衣類のずれを軽減することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る端部構造について説明する。なお、上記の実施形態と同一の説明は、省略する。図8は、本発明の第4実施形態に係る端部構造の強パワー部及び高伸縮部の配置を示す拡大図である。第4実施形態に係る端部構造10Dが、第1実施形態に係る端部構造10と違う点は、上下方向に隣接する強パワー部30D,30E,30F,30Gの形状が異なる点である。
図8に示すように、第4実施形態に係る端部構造10Dは、周方向に連続する地組織20D,20E,20Fと、地組織20D,20E,20Fよりも復元力に優れた強パワー部30D,30E,30F,30Gと、を備えている。強パワー部(30D,30E,30F,30G)、及び地組織(20D,20E,20F)は、上下方向において交互に配置されている。
強パワー部30Dは、図示右方向に向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部31Dと、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部32Dと、を有する。
強パワー部30Eは、図示右方向に向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部31Eと、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部32Eと、第2の傾斜部32Eから屈曲され図示左右方向に延在する直線部33Eと、を有する。
強パワー部30Fは、図示右方向に向かうにつれて、に進むにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部31Fと、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部32Fと、第2の傾斜部32Fから屈曲され図示左右方向に延在する直線部33Fと、を有する。
強パワー部30Gは、図示右方向に向かうにつれて、に進むにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部31Gと、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部32Gと、第2の傾斜部32Gから屈曲され図示左右方向に延在する直線部33Gと、を有する。
なお、第1の傾斜部31D,31E,31F,31Gの傾斜角は、同じでもよく異なっていてもよい。第1の傾斜部31D,31E,31F,31Gの周方向における長さは、例えば、下へ順に短くなっている。直線部33E,33F,33Gの周方向における長さは、下へ順に長くなっている。
第2の傾斜部32D,32E,32F,3Gの傾斜角は、同じでもよく異なっていてもよい。第2の傾斜部32D,32E,32F,32Gの周方向における長さは、例えば、下へ順に短くなっている。
地組織20Dは、強パワー部30D,30E間に配置され、上下方向に隣接する強パワー部30D,30Eに対応する形状となっている。地組織20Eは、強パワー部30E,30F間に配置され、上下方向に隣接する強パワー部30E,30Fに対応する形状となっている。地組織20Fは、強パワー部30F,30G間に配置され、上下方向に隣接する強パワー部30F,30Gに対応する形状となっている。
このような第4実施形態に係る端部構造10Dにおいても、適切な着圧を維持しつつ、着用者への食い込みを緩和することができ、衣類のずれを軽減することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るボトム衣類(ガードル)について説明する。なお、上記の実施形態と同一の説明は、省略する。図9は、本発明の第5実施形態に係るガードルを正面側から示す斜視図である。図10は、本発明の第5実施形態に係るガードルを背面側から示す斜視図である。
図9及び図10に示すガードル210(ボトム衣類)は、着用者の下半身を覆う本体身頃211を備えている。本体身頃211は、複数(例えば3枚)の生地が縫い合わされて形成されている。本体身頃211は、下半身の正面中央を覆う中央生地212と、下半身の脇部右側を覆う脇部生地213と、下半身の脇部左側を覆う脇部生地214とを備えている。脇部生地213,214は、下部側において筒状を成し、着用者の太腿を覆うように形成されている。
本体身頃211の上端部210aは、伸びの良いゴム素材等によって形成されたウエスト始末である。上端部210aの下側に上記の端部構造10(食い込み軽減構造11)が形成されている。端部構造10は、着用者の胴回りに対応するウエスト部の一部を形成している。
端部構造10は、中央生地212及び脇部213,214を構成する生地の上端側部分に形成されている。
このような構成のガードル210によれば、本体身頃211のウエスト始末近傍に端部構造10が形成されているので、適切な着圧を維持しつつ、着用者への食い込みを抑制することができる。また、端部構造10の強パワー部30が、第1の傾斜部31及び第2の傾斜部32を備える構成であるため、上下方向への力を作用させることができ、ガードル210のずり上がり、及びずり下がりを防止することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係るカップ付き衣類について説明する。なお、上記の実施形態と同一の説明は、省略する。図11は、本発明の第6実施形態に係るカップ付き衣類を示す斜視図である。本実施形態では、端部構造のカップ付き衣類への適用について説明する。
図11に示すブラジャー300(カップ付き衣類)は、左右一対のカップ部301、土台布302(カップ支持部)、バック布303(脇部)、及び肩ストラップ304を備える。なお、ブラジャー300は、左右対称であるため、左右の一方のみについて説明する。
カップ部301は、着用者のバストを前面側から覆うものであり、バスト形状に対応させた椀形状となっている。カップ部301は、例えば不職布や発砲ポリウレタンといった一定の保形性及び弾力性を有する素材によって形成されている。カップ部301の下部にかけて、非伸縮性の土台布302が縫着され、カップ部301は、土台布302によって支持されている。さらに、土台布302の脇側には伸縮性のバック布303が縫着されている。また、カップ部301の脇側上端301aには、肩ストラップ304が着脱可能に取り付けられている。土台布302とカップ部301の境目部分には、ワイヤーを内蔵したテープ部材301bが縫着されている。なお、テープ部材301bと土台布302は、カップ支持部に相当する。また、土台布302を設けない構成の場合には、テープ部材301bがカップ支持部に相当する。
バック布303は、カップ部301の下辺301bから連続して形成され、着用者の脇側から背側中央に向かって帯状に形成される。バック布303は、例えばパワーネットなどの伸縮性を有する素材によって形成されている。また、バック布303の背側の端部にはホック305が設けられており、左右のバック布303は、このホック305によって係脱自在に連結される。また、バック布303の背側上端には、肩ストラップ304が連結されている。なお、本実施形態では、バック布303は、カップ部301の脇側部分と土台布303のいずれにも連結されているが、いずれか一方にのみ連結するようにしてもよい。
肩ストラップ304は、カップ部301の脇側上部とバック布303とに各々接続され、カップ部301の上部とバック布303の背側とを結ぶように掛け渡されている。また、肩ストラップ304には、長さ調整具(不図示)が介設されており、着用者の体型に合わせた長さ調整が可能となっている。
ここで、本実施形態のブラジャー300のバック布303は、上辺303a及び下辺303bに、上記の端部構造10が配置されている。端部構造10は、上辺303a及び下辺303bの長手方向に沿って、形成されている。
このように本実施形態のブラジャー300は、バック布303の上辺303a及び下辺303bにおいて、長手方向に連続する強パワー部30及び地組織20を備え、強パワー部30及び地組織20が、長手方向に対して傾斜しているため、上辺303a及び下辺303bの異なる位置において、上方への力と下方への力をそれぞれ作用させることができる。これにより、着用者の肌に密着するバック布303のずれを抑制し、ブラジャー300のずれを軽減することができる。
ブラジャー300は、地組織20及び強パワー部30がバック布303の長手方向Lに対して傾斜して配置されているので、長手方向Lにおいて、締付力を発揮する地組織20の隣に、地組織20よりも復元力が相対的に大きい強パワー部30が配置されることになる。これにより、着圧を緩和しつつ、上辺303a及び下辺303bの食い込みを軽減することができる。また、着崩れを抑制することができる。
なお、端部構造10が、バック布303の上辺303aまたは下辺303bのいずれか一方に配置されている構成でもよい。また、端部構造10が、土台布302の下辺に配置されている構成でもよい。
また、端部構造10が、上下方向において、上辺303aから下辺303bまで、バック布303の全幅において形成されている構成でもよい。端部構造10が、上辺303aから幅方向の中央部までに配置されている構成でもよく、下辺303bから幅方向の中央部までに配置されている構成でもよい。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係るウエストニッパー(衣類のウエスト部分の構造)について説明する。なお、上記の実施形態と同一の説明は、省略する。図12は、本発明の第7実施形態に係るウエストニッパーの正面図である。ウエストニッパー400は、腰部周辺の体型を補整する補整衣類である。本例のウエストニッパー400は、バスト下方から腰部周辺までを覆うように身頃部401(身頃本体)が形成されている。
身頃部401は、胴回り方向(長手方向L)に第2の伸縮性で伸縮する地組織20と、胴回り方向に第2の伸縮性よりも伸縮性が低い第1の伸縮性で伸縮する強パワー部30とを備えている(図3参照)。
地組織20及び強パワー部30は、胴回り方向Lに連続し、開口部の軸線方向Wに離間して、複数設けられている。身頃部401は、地組織20と、地組織20内の複数の強パワー部30とを備えている。すなわち、地組織20及び強パワー部30は、ウエストニッパー400の上下方向において、交互に配置されている。強パワー部30は、開口部を囲むように全周に渡って形成されている。なお、強パワー部30は、開口部の全周(端部構造の全長)に渡って形成されているものに限定されず、開口部の周方向の一部に形成されているものでもよい。
強パワー部30は、図示右方向へ(周方向Lの一方側へ)向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部31と、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部32と、を有する(図3参照)。
地組織20は、図示右方向へ(周方向Lの一方側へ)向かうにつれて、上方(軸線方向Wの一方側)へ傾斜するように配置された第1の傾斜部21と、下方(軸線方向Wの他方側)へ傾斜するように配置された第2の傾斜部22と、を有する。
本実施形態では、複数の強パワー部30が、上下方向の全域に形成されている。なお、仕様によっては、身頃部401の上端側から中央部分にかけて、あるいは下端側から中央部分にかけて設けるようにしてもよい。また、ウエスト部分にだけ設けるようにしてもよい。
このようなウエストニッパー400によれば、着用者の体型をスムージングしつつ、身頃部の食い込みを軽減することができる。
なお、本実施形態では、身頃部401全体に強パワー部30が形成されている例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、補整衣類の仕様に応じて、身頃部401の一部にだけ食い込み軽減構造11を設けるものとしてもよい。この場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。より具体的には着用状態で贅肉が盛り上がり易い、左右の両脇部分や、背中心から左右の両脇に至る部分、その他の部分にだけ強パワー部30を設けるといったことが考えられる。この場合には、身頃部401の補整力によって押し出された贅肉をスムージングし、着用状態におけるシルエットをより滑らかな曲線状とすることができる。
また、本実施形態では、ウエストニッパーを例に挙げて説明したが、その他の補正機能を有する衣類、例えば、ガードル、ボデイスーツ等に適用することができる。
以上、本発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記のボトム衣類では、ウエスト側の上端部分20aに端部構造10,10B,10C,10Dが形成されているが、脚部を通すための裾部に本実施形態の端部構造10,10B,10C,10Dを採用してもよい。
また、本発明の衣類の端部構造は、ボトム衣類、カップ付き衣類、衣類のウエスト部分の構造、以外のその他の衣類の端部構造に適用してもよい。例えば、上半身衣類の裾部に本発明の端部構造を採用してもよい。
本実施形態の高伸縮部及び強パワー部の配置は、上記のものに限定されない。地組織と強パワー部との間に伸縮性の異なる他の伸縮部が形成されていてもよい。また、傾斜部の傾きは、位置に応じて異なる傾きでもよい。
10,10B,10C,10D…衣類の端部構造
20,20A,20B,20C,20D,20E,20F…地組織(本体部)
20X…挿入組織
30,30B,30C,30D,30E,30F,30G…強パワー部
31…第1の傾斜部
32…第2の傾斜部
33,33E,33F,33G…直線部
34…湾曲部
35…湾曲部
41,41X,41Y,41Z…挿入糸
100…着用者
200,210…ボトム衣類
200a,210a…上端部分
201,211,212,213,214…本体生地
210…ガードル(ボトム衣類)
300…ブラジャー(カップ付き衣類)
400…ウエストニッパー(衣類のウエスト部分の構造)
401…身頃部
L…長手方向(周方向)
W…幅方向(軸方向)

Claims (7)

  1. 衣類本体が所定の着用状態で保持されるように、着用時に引き伸ばされることによって肌に密着するように形成された端部構造であって、
    伸縮性を有する地組織を形成する本体部と、
    前記本体部に対して予め設定された間隔ごとに弾性糸を編み込んで形成された強パワー部と、
    を備え、
    前記強パワー部は、前記本体部の幅方向の一方側へ傾斜するように形成された第1の傾斜部と、前記幅方向の他方側へ傾斜するように形成された第2の傾斜部とが交互に、且つ連続的に形成された部分を少なくも一部に有し
    前記第1の傾斜部及び前記第2の傾斜部は、前記本体部の長手方向に対して傾斜し、
    前記本体部の長手方向に沿う辺は、直線的に形成されている、
    衣類の端部構造。
  2. 複数の前記強パワー部にそれぞれ形成される前記第1の傾斜部は、幅方向の位置が揃うように形成され、前記第2の傾斜部も幅方向の位置が揃うように形成されている、
    請求項1に記載の衣類の端部構造。
  3. 前記強パワー部には、前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部との間に長手方向に延在する直線部が形成されている、
    請求項1に記載の衣類の端部構造。
  4. 前記強パワー部には、前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部との間に前記幅方向の外側に凸である湾曲部が形成されている、
    請求項1に記載の衣類の端部構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の衣類の端部構造をウエスト端部構造として備えたボトム衣類。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の衣類の端部構造を備えたカップ付き衣類であって、
    バストを覆うように形成された左右一対のカップ部と、
    前記カップ部を支持するカップ支持部と、
    前記カップ部の脇側縁部またはカップ支持部の少なくとも一方に連結された左右一対の脇部と、を備え、
    前記端部構造は、前記脇部の上辺及び下辺配置されている、
    カップ付き衣類。
  7. 衣類本体が所定の着用状態で保持されるように、着用時に引き伸ばされることによって肌に密着するように形成された衣類のウエスト部分の構造であって、
    前記ウエスト部分の伸縮性を有する地組織を形成する本体部と、
    前記本体部に対して予め設定された間隔ごとに弾性糸を編み込んで形成された強パワー部と、
    を備え、
    前記強パワー部は、前記本体部の幅方向の一方側へ傾斜するように形成された第1の傾斜部と、前記幅方向の他方側へ傾斜するように形成された第2の傾斜部とが交互に、且つ連続的に形成された部分を少なくも一部に有し
    前記第1の傾斜部及び前記第2の傾斜部は、前記本体部の長手方向に対して傾斜し、
    前記本体部の長手方向に沿う辺は、直線的に形成されている、
    衣類のウエスト部分の構造。
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