JP2018188765A - 上半身用衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用時の窮屈感が解消されるにも拘らず、体型補整の効果を十分に得ることができる、着用感が快適な上半身用衣類を提供する。
【解決手段】身頃部110とリフトキープ部120とを含み、身頃部110は伸縮性を有し、身頃部110はフロント部112、脇部113およびバック部114を有しておりフロント部112は、アンダーバストラインより下部に設けられており、脇部113は、身丈方向L1の伸度が、わたり方向L2の伸度よりも低伸度であり、リフトキープ部120は帯状で、摩擦係数が身頃部110よりも大きく、脇部113の上部において背面側から左右両脇を通り前側に至る領域の少なくとも一部に配置され、リフトキープ部120は、身頃部110の前側および身頃部110の背面側において連結されていないことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、上半身用衣類に関する。
従来から、自分の体型を美しく見せたいという強いニーズがある。このようなニーズに応えるための技術として、各種の衣類が開発されている。例えば、おなか周りを中心とした補整衣類としては、腹部に当て布(補強布)を設けて左右から引っ張ることで、腹部を押圧して補整するガードルがある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平8−302503号公報 実用新案登録第3201359号公報
しかしながら、上記例等の従来の衣類においては、補整箇所において、左右から当て布を引っ張るために周径上に締めこむ、すなわち、きつくする必要がある。そのため、補整箇所は押さえられるものの着用時の窮屈感があり、着用感は快適であるとはいえなかった。また、周径をきつくする方法で理想的な補整を行うためには、かなりきつく(周径を小さく)する必要があるが、その場合、そのままでは脱ぎ着ができず、ホック等の係止具が不可欠となる。通常のキャミソールのようにそのままでの脱ぎ着を可能とすると周径を大きくせざるを得ず、その場合には十分な補整が得られなかったという問題があった。
そこで、本発明は、弛みを伸ばして良好なシルエットを形成するとともに動いてもそのシルエットを保持することができ、かつ、締め付け感を軽減することができ、着用時の窮屈感が解消されるにも拘らず、特に脇部分における体型補整の効果を十分に得ることができる、着用感が快適な上半身用衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の上半身用衣類は、補整機能を有する上半身用衣類であって、身頃部とリフトキープ部とを含み、
前記身頃部は伸縮性を有し、
前記身頃部はフロント部、脇部およびバック部を有しており
前記フロント部は、アンダーバストラインより下部に設けられており、
前記脇部は、身丈方向の伸度が、わたり方向の伸度よりも低伸度であり、
前記リフトキープ部は帯状で、摩擦係数が前記身頃部よりも大きく、前記脇部の上部において背面側から左右両脇を通り前側に至る領域の少なくとも一部に配置され、
前記リフトキープ部は、前記身頃部の前側および前記身頃部の背面側において連結されていないことを特徴とする。
本発明の上半身用衣類によれば、着用時の窮屈感が解消されるにも拘らず、特に脇部分における体型補整の効果を十分に得ることができる、着用感が快適な上半身用衣類を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るボディセパレート100を示す図であり、図1(a)は前面図、図1(b)は背面図である。 図2は、前記第1の実施形態に係るボディセパレート100の着用状態での正面斜視図である。 図3(a)〜(e)は、本発明におけるリフトキープ部のバリエーションを示す図である。 図4(a)、(b)は、着用評価における脇部の状態を示す図である。 図5は、着用評価において、脇部を正面から見た状態を示す図である。
本発明の上半身用衣類において、前記フロント部は、わたり方向の伸度が、身丈方向の伸度よりも低伸度であることが好ましい。
本発明の上半身用衣類において、裾部の位置がヒップトップよりも下まで延びていることが好ましい。
本発明の上半身用衣類において、前記フロント部のせん断剛性が、0.8〜1.8gf/cm・degの範囲内(7.84〜17.64mN/cm・degの範囲内)にあることが好ましい。
本発明の上半身用衣類について、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。
(第1の実施形態)
図1および図2に、本発明の第1の実施形態に係るボディセパレート(セパレート型ボディスーツ)100を示す。図1(a)は、ボディセパレート100の前面図、図1(b)は、ボディセパレート100の背面図、図2は、ボディセパレート100の着用状態での正面斜視図である。本実施形態のボディセパレート100は、補整機能を有する上半身用衣類であって、身頃部110と、リフトキープ部120とを含む。なお、本発明において、「補整機能」とは脇肉の弛みを引き上げてスムージングする機能をいい、その他の機能については、あってもなくてもよい。なお、図1(a)に示す符号L1は、身丈(上下)方向を示しており、符号L2は、わたり(左右)方向を示すものである。身丈方向およびわたり方向については、図1(a)以降の図においても同様であるが、図面の簡略化のため、図1(a)以外の図では、符号L1および符号L2は省略している。
本実施形態では、身頃部110は、本体布111、フロント部112、脇部113、バック部114、脇上辺布115およびカップ布116から構成される。そして、図1(a)および図2に示すように、フロント部112は、アンダーバストラインより下部に設けられている。脇部113は身頃部の左右に設けられており、それぞれが脇線を含んでいる。脇部113のわたり方向L2の幅は、それぞれ胴回りの長さの20〜30%の長さであることが好ましい。身頃部110は伸縮性を有しているが、脇部113は、身丈方向L1の伸度が、わたり方向L2の伸度よりも低伸度である。
リフトキープ部120は帯状であり、摩擦係数は身頃部110より大きい。そして、リフトキープ部120は、脇部113の上部において背面側から左右両脇を通り前側に至る領域の少なくとも一部に配置されている。ここで、「左右」とは、前から見た左右であっても、後から見た左右であってもよい。そして、リフトキープ部120は、図1(a)および図2に示すように、身頃部110の前側(フロント部112側)において連結されておらず、かつ、図1(b)に示すように、身頃部110の背面側(バック部114側)においても連結されていない。本実施形態では、リフトキープ部120は脇部113上に配置され、リフトキープ部120の前側端部は、各々がフロント部112の端部まで延びている。
リフトキープ部120が配置されている脇部113は、身丈方向の伸度が、わたり方向の伸度よりも低伸度である。ボディセパレート100は、着用の仕方としては、脚側から穿き込むことが好ましい。ボディセパレート100を穿き込む際には、ボディセパレート100が身体の脇部分から離れないように身体に沿わせた(密着した)状態を保持しつつ穿き込み、着用することが好ましい。こうすることによって、脇部分の肉が持ち上がり、持ち上げた脇部分の肉を脇部113の上部に配置されたリフトキープ部120によって保持するため、効果的に脇部分のシルエットを整えることが可能となる。脇部113の身丈方向の伸度が小さいので、リフトキープ部120により脇部分の肉をしっかりと引き上げることができ、効果的に体型補整を行うことができる。このような素材としては、ワンウェイラッセル等をあげることができる。
本発明によると、従来のコルセット等の胴部分補整衣類にみられるような、身丈方向およびわたり(身周り)方向の全ての伸びを止めて緊締力を出すのではなく、身体の動きに追随する最低限の伸びは保ち身丈方向に伸びるようにするために、身頃部110は伸縮性を有するとともに、リフトキープ部120は、身頃部110の前側(フロント部112側)および身頃部110の背面側(バック部114側)において連結されていない。ここで、フロント部112は、わたり(身周り)方向が身丈(上下)方向よりも低伸度であることが好ましい。このような構成とすることで、左右のリフトキープ部120によって発生する力によって効果的に腹部を押さえて体型補整の効果を十分に得ることができるとともに、着用時の窮屈感をより解消することができる。
身頃部110の背面側(バック部114側)においては、左右のリフトキープ部120の背面側は、肉が少なく着用時のズレが少ない背骨付近の位置を挟むことによって、左右のリフトキープ部が連結されていなくとも引張の支点となることができる。このように、上半身用衣類の前側に加えて背面側においてもリフトキープ部120が連結されておらず、左右のリフトキープ部120の間に身頃部110を構成する伸縮性のバック部114があることで、周径上の締めこみが軽減され、着用時の窮屈感がより解消される。また、周径上の締め込みが軽減されることで、着用時に上半身用衣類からの肉のはみ出しを軽減し、衣類と肌との境界部分に段差が発生することを防ぐこともできる。バック部114は、身丈方向、わたり方向ともに伸度の大きい例えばスムース等の素材が好ましいが、身丈方向の伸縮性に比べ、わたり方向の伸縮性が高いワンウェイラッセル等の素材を用いてもよい。
本実施形態において、リフトキープ部120は、別部材を身頃部110に取り付けて形成されている。ただし、本発明はこれに限られず、例えば、樹脂プリントのように樹脂を身頃部110に塗布して摩擦係数を高くすることによりリフトキープ部120を形成してもよいし、さらには、身頃部110の編組織を部分的に変更することによって摩擦係数を高くすることによりリフトキープ部120を形成してもよい。また、リフトキープ部120は、編地の形成する糸種を部分的に変更するといった手法によって編地の摩擦係数を変化させることによって形成してもよい。また、編組織の変更や編地を形成する糸種の変更などにより、脇部とバック部とを1枚の生地で構成してもよい。
リフトキープ部120は、わたり方向に対して斜めに配置してもよい。わたり方向に対して斜めに配置することで、一定のわたり方向の幅の領域にリフトキープ部120を配置させたい場合であっても、リフトキープ部の面積を大きくすることができ、摩擦抵抗力を大きくすることができる。大きい摩擦抵抗力が得られることで、効果的に脇部分のシルエットを整えることが可能となり、好ましい。前記のように斜めに配置する場合には、バック部114側の位置を高く、フロント部112側の位置を低く配置すると、脇部113の後方(背面側)の背中の肉を効果的にスムージングすることができ、好ましい。リフトキープ部120は、脇部113の領域に設けることで良好な効果が得られるが、これに限定されない。例えば、脇部113にのみリフトキープ部120を設けるのではなく、バック部114に延ばして設けることで、着用者の体型によっては、より効果的な背中の肉からのスムージングが可能となる。しかしこの場合においても、リフトキープ部120は、身頃部110の背面側(バック部114側)において連結されないことが必要である。
図3に、本発明におけるリフトキープ部120のバリエーションの図を示す。本発明において、リフトキープ部120は、図3(a)に示すように、帯状の一部材で形成されていてもよいし、図3(b)、(c)および(d)に示すように、複数の横長の帯状の部材が間隔を空けて配置されることにより構成されていてもよい。図3(b)、(c)および(d)のようにリフトキープ部120が間隔を空けた複数の横長の帯状の部材で構成されている場合、リフトキープ部120が、皮膚の動きに追随しやすくなるため好ましい。また、図3(e)は、図1に示すタイプのボディセパレート100よりも、身頃部110の前側においてリフトキープ部120が設けられている距離が短くなっている。このように、本発明では、身頃部の前側におけるリフトキープ部を設ける距離については、デザインまたは実現したい摩擦抵抗力の加え方に応じて適宜決定することができる。
なお、本実施形態では、リフトキープ部120を帯状に形成する例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、リフトキープ部を、花柄、幾何柄等の各種の意匠性の有るデザインの形状としてもよい。
なお、リフトキープ部の端部をフロント部の端部まで設けると、リフトキープ部による引張力がフロント部にかかるため、より効果的に腹部を押さえることができる。
リフトキープ部の幅は1.5cm〜12.0cmが好ましく、より好ましくは、5cm〜8cmである。また、リフトキープ部の幅は、全体が同一の幅となるように形成してもよいし、位置によって幅を変えてもよい。
本発明において、身頃部110に使用できる素材は特に制限されないが、身体にフィットする、身体に密着する伸縮性のある素材であればよい。身頃部110に使用できる素材としては、例えば、経編地または緯編地(丸編地)等が挙げられる。
また、フロント部112は、せん断剛性が0.8〜1.8gf/cm・degの範囲内(1gf=9.8mNでSI単位系に換算すると、7.84〜17.64mN/cm・degの範囲内)にあることが好ましい。より好ましくは、1.0〜1.5gf/cm・degの範囲内(9.80〜14.70mN/cm・degの範囲内)である。前記範囲内のように、フロント部がせん断剛性の小さい素材であると、アンダーバストから腹部の曲面に沿いながら3方向からの引張を受けるため、曲面に沿った腹部押さえ効果を発揮することができる。フロント部に使用できる素材としては、例えば、天竺、スムース、フライス等の丸編みや、ラッセル、トリコット等の経編み、またはこれらの変形組織等を挙げることができる。さらに、上記の組織においては、ポリウレタンが混用されていてもよい。せん断剛性とは、KES−FB計測システム(Kawabata’s Evaluation System for Fabric)によって測定されるせん断特性を示す値である。せん断剛性は、図1(a)に示すL2方向における値であり、有効試料の大きさが20cm×5cmとなるように試料をチャックし、強制荷重を5gf/cm(49.0mN/cm)として、最大せん断角度が±4°、せん断ずり速度が0.417mm/secの条件で測定した値である。この測定試験機として、カトーテック株式会社製のKES−FB1(引張り・せん断試験機)を用いることができる。
本発明において、リフトキープ部120が有している摩擦係数は、身頃部110の摩擦係数よりも相対的に大きい。すなわち、リフトキープ部120は、身頃部110と比較して滑りにくいという滑り止め機能を有している。リフトキープ部120の摩擦係数が身頃部110の摩擦係数よりも大きいことで、ボディセパレート100を着用する際に、摩擦係数の大きいリフトキープ部120で発生する摩擦力で脇部分の肉を持ち上げることができ、かつ、持ち上げた肉を滑らずに保持することができる。すなわち、リフトキープ部120の位置を安定させることができ、効果的に脇部分の肉を引き上げてスムージング効果を保持することができる。
この場合、前記摩擦抵抗力は、着用時に脇部分の肉を持ち上げることができ、かつ、持ち上げた肉を保持することができる程度であればよく、リフトキープ部120としては、例えば、樹脂プリント、または、ナノ繊維等を用いてもよい。また、リフトキープ部120を身頃部110の編地の一部として形成する場合も考えられるが、このような場合には、身頃部110の編組織をリフトキープ部120に相当する領域だけ変更して形成するようにしてもよいし、リフトキープ部120に相当する領域だけ糸種を変更するようにしてもよい。
本実施形態において、リフトキープ部120は、着用時に、わたり方向に引き伸ばされるため、リフトキープ部120には、生地が引き伸ばされた状態でも滑り止め効果を有する生地を使用することが好ましい。このような生地の例として、例えば、経編によって編成された伸縮性を有する基本組織と、圧縮力の作用によって撓みが生じると表面積が増加する特性を有する長繊維または短繊維から成る浮かし糸とで構成され、浮かし糸が基本組織に対して経方向に編み込まれる毎に異なる方向に振られ、かつ、幅方向の両端側で基本組織に編み込まれる部分以外が基本組織の表側に露出する浮かし編み(パイル)組織を備えている編地が挙げられる(以下、この編地を「素材W」ともいう。)。この素材Wでは、浮かし編み組織が、編地の編み込み方向と直交する方向の両端側以外では基本組織に編み込まれておらず、基本組織の表側に露出している。そのため、素材Wが経(編み込み)方向に引っ張られて幅方向に縮むと、浮かし糸のループを形成する部分以外の部分に撓みが生じ、その結果編地の表側に膨らんだ状態となる。これにより、素材Wは、経方向に引き伸ばされても表面積が大きい状態を保つことができるため、肌と接したときの摩擦抵抗を向上させて、滑りにくくすることができる。そこで、このような素材Wを、その経方向が身頃部110のわたり方向に一致する、または、図1に示すリフトキープ部120のように身頃部110のわたり方向に沿うように配置することにより、着用状態で引き伸ばされたときも肌に接したときに高い摩擦抵抗力が生じるため、好ましい。なお、上記の浮かし糸としては、その一部または全部について長繊維または短繊維から成る外径が1μm以下の、いわゆるナノ繊維を用いることが考えられる。より具体的には、割繊型もしくは溶融紡糸によって形成されるナノ繊維が例として挙げられる。これにより、摩擦抵抗を大幅に向上させて滑り難くすることが考えられる。
本発明の上半身用衣類は、裾部の位置がヒップトップより下であることが好ましい。ヒップトップよりも下まで身頃部110が延びていることによって、着用時の裾部のずり上がりを抑制することができ、安定感を得ることができる。
本実施形態のボディセパレート100は、一対の肩ストラップ130を備えている。肩ストラップ130の一端は前側のカップ布116に取り付けられ、肩ストラップ130の他端は脇部113の後側上辺部に取り付けられた円環の係止具131を通って反転し、エイト環からなる長さ調節具132に導入されることによって、脇部113の後側上辺部に取り付けられている。このような方法で肩ストラップ130を取り付けると、肩ストラップ130の長さは調整が可能となる。肩ストラップ130の態様はこれに限定されず、例えば、カップ布116の左右の上部同士を互いに繋ぐように取り付けられている、いわゆる「ホルターネック」タイプであってもよい。肩ストラップ130は、身頃部110を肩から吊り下げるものであればよい。例えば、肩ストラップ130は、紐や布テープであってもよいし、タンクトップのような幅の広い、いわゆるラウンドタイプのストラップであってもよい。
肩ストラップを有している態様においては、本発明の構成を採ることによって、上半身用衣類が脇で固定されていることで、肩ストラップが下方向に引っ張られにくいという効果も有する。そのため、着用主観評価においては、肩が凝りにくいという意見を持った着用者も存在した。
また、本発明の上半身用衣類は、肩ストラップ130を有していない、いわゆるチューブトップタイプとすることもできる。肩ストラップ130を有していない態様においても、脇で固定されるため、ずり下がりにくい。また、首回りを広げて着用できる設計とすることで、袖付きのタイプとすることもできる。あるいは、バスト部分にカップ部を設けた、カップ付き衣類とすることもできる。ボディセパレート100は、造形性を有するカップ部を有しておらず、フロント部112および脇部113の上部に配置される脇上辺布115およびカップ布116を締め付けない構成とすることで、バストの造形機能を有するブラジャーと併用して、所望のバスト形状を得るのと同時に、脇部の体型補整も行うことができる。本発明の上半身用衣類によると、ブラジャーとウエストニッパーとを組み合わせるといった従来のやり方では生じ易かった、各衣類の隙間部分における肉のはみ出し等の体型の崩れを防ぐことができる。
(評価1)
本発明の実施形態1に係るボディセパレート100を作製し、着用評価を行った。本評価において、ボディセパレート100のリフトキープ部120は、図3(c)に示す3本の帯状の部材が間隔を空けて配置されており、リフトキープ部120の前側端部は、各々がフロント部112の端部まで延びている態様とした。図4は、着用評価における脇部の状態を示す図であり、図4(a)はヌード状態(ボディセパレート100を着用していない状態)、図4(b)はボディセパレート100を着用し、所定の動作を行った後の状態を示す。評価は、皮膚の動きがわかりやすくなるようにヌード状態の脇側部分の肌に格子状の線を描き、ボディセパレート100の着用による格子の交点部分の位置の変化を観察することで行った。その結果、図4に示すように、ボディセパレート100を着用し、所定の動作後であっても、各交点がヌード状態から上方に持ち上がった状態になっていることがわかった。
(評価2)
脇側における体型補整についての着用評価を行った。図5は、脇部を正面から見た状態を示す図である。図中においては、評価1で用いたボディセパレート100を着用した際の脇部のラインを実線で、ヌード状態での脇部のラインを破線で示している。図5に示すように、ボディセパレート100を着用することにより、特にウエスト下部付近の領域とアンダーバスト下部付近の領域において、スリムなシルエットが得られており、身体のラインがスムージングされていることがわかる。
以上のように、本発明のボディセパレート100は、着用時の窮屈感が解消されるにも拘らず、体型補整の効果を十分に得ることができる、着用感が快適な上半身用衣類であることが確認できた。
以上、本発明の具体例として、ボディセパレートを挙げて本発明を説明したが、本発明の上半身用衣類は、キャミソールや裾部の長いスリップ等にも適用することができる。本発明の上半身用衣類は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のようなファンデーション衣類以外にも、レオタード、水着、その他各種の衣類に適用できる。
本発明によれば、着用時の窮屈感が解消されるにも拘らず、体型補整の効果を十分に得ることができる、着用感が快適な上半身用衣類を提供することができる。本発明は、体型を補整するための衣類において、有効に利用することができるが、その用途は限定されず、広い分野で使用することができる。本発明は種々の態様が可能であり、例えば、上記の実施形態のボディセパレート以外にも、ワンピース型ボディスーツ等の体型補整用衣類、スポーツ衣類、アウター、医療用衣類(サポーター)など、各種の衣類に適用できる。
100 上半身用衣類(ボディセパレート)
110 身頃部
111 本体布
112 フロント部
113 脇部
114 バック部
115 脇上辺布
116 カップ布
120 リフトキープ部
130 肩ストラップ
131 円環係止具
132 長さ調節具

L1 身丈(上下)方向
L2 わたり(左右)方向

Claims (4)

  1. 補整機能を有する上半身用衣類であって、
    身頃部とリフトキープ部とを含み、
    前記身頃部は伸縮性を有し、
    前記身頃部はフロント部、脇部およびバック部を有しており
    前記フロント部は、アンダーバストラインより下部に設けられており、
    前記脇部は、身丈方向の伸度が、わたり方向の伸度よりも低伸度であり、
    前記リフトキープ部は帯状で、摩擦係数が前記身頃部よりも大きく、前記脇部の上部において背面側から左右両脇を通り前側に至る領域の少なくとも一部に配置され、
    前記リフトキープ部は、前記身頃部の前側および前記身頃部の背面側において連結されていないことを特徴とする上半身用衣類。
  2. 前記フロント部は、わたり方向の伸度が、身丈方向の伸度よりも低伸度であることを特徴とする、請求項1記載の上半身用衣類。
  3. 裾部の位置がヒップトップよりも下まで延びていることを特徴とする請求項1または2記載の上半身用衣類。
  4. 前記フロント部のせん断剛性が、0.8〜1.8gf/cm・degの範囲内(7.84〜17.64mN/cm・degの範囲内)にあることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の上半身用衣類。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200492572Y1 (ko) * 2020-02-20 2020-11-05 김학열 어깨끈을 구비한 민소매형 여성상의

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