JP6170712B2 - 双安定移動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、可動子と固定子とを用い、可動子を2つの位置の間で移動させ、そのどちらかの位置に保持する双安定移動装置に関するものである。
従来より、この種の双安定移動装置として、遮断弁や電磁開閉器、電子ロックなどの様々な用途で、可動子が2つの位置の間を移動でき、そのどちらかの位置に保持する機構を備えた双安定ラッチ型のソレノイドが使用されている。
例えば、特許文献1には双安定型リニア電磁ソレノイドとして、特許文献2にはソレノイドアクチュエータとして、軸方向に移動可能な非磁性軸に固定されたプランジャ(可動子)が、プランジャを挟んで軸方向に対称に設置された固定コアを備えた1組の永久磁石(固定子)のどちらか一方にラッチされるように構成され、他端への移動はそれらを囲んで軸方向に対称に配置された1組の励磁コイルにより行う双安定移動装置が開示されている。
また、特許文献1や特許文献2では、可動子が鉄心で固定子に磁石を配置しているのに対して、例えば、特許文献3に示された双方向ラッチングソレノイドは、逆に可動子が磁石で、固定子を鉄心のみで構成されているが、いずれにしても、従来の双安定移動装置は可動子と固定子のどちらか一方が鉄心(磁性体)で、他方が磁石という構成とされている。
特開平8−288129号公報 特開平7−335434号公報 特開2010−98037号公報
しかしながら、上述した従来の双安定移動装置では、可動子と固定子のどちらか一方が鉄心(磁性体)で、他方が磁石という構成であるために、励磁コイルへの供給電流(励磁電流)を遮断した状態で1組の固定子のどちらか一方に可動子がラッチされている状態のときに、他方向への衝撃や過大力が掛かり、可動子が他方向へ移動してしまった場合は、可動子が他方向でラッチされてしまい、重大な誤動作となってしまう。特に、遮断弁や電磁開閉器、電子ロックなどでは、衝撃で開閉状態が逆になってしまうという致命的な問題となる。
また、それを防止するためにラッチ用永久磁石の磁力を強くするなどして、ラッチ力を強くすると、ラッチの解除および他方向への移動に大きな電力が必要になる、という問題が生じる。
また、可動子の可動軸方向への移動の初期動作、つまり、最も離れた状態での可動子の吸引動作を電磁力で行うために、特に、ストローク(≒可動子と固定子間のギャップ)が大きい場合、電磁力は距離(ギャップ)のほぼ2乗に反比例するため、大きな電力が必要になる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、他方向への衝撃や一時的な過大力が掛かり、可動子が他方向へ移動してしまった場合でも、可動子が他方向でラッチされることがなく、可動子が元の方向でのラッチに自動的に復帰する、安全性が高く、確実な動作を得ることが可能な双安定移動装置を提供することにある。
また、従来のソレノイドで可動軸方向への移動の主動力に使われる場合よりも少ない電力で動作させることが可能な双安定移動装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、可動軸方向に移動可能で、かつ可動軸を中心として回転可能に保持され、可動軸と直交する方向に可動軸を挟んで相対する磁極を配置した永久磁石を備える可動子と、可動子を回転させて、その回転角度位置を第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との間で切り換えることによって、可動子の永久磁石の相対する磁極の位置を入れ替える可動子回転手段と、可動子を挟んで可動軸方向の一方側に位置し、可動子が第1の回転角度位置にある場合、可動子を磁気吸引保持し、可動子が第2の回転角度位置にある場合、可動子を磁気反発させる永久磁石を含む部材で構成された第1の固定子と、可動子を挟んで可動軸方向の他方側に位置し、可動子が第2の回転角度位置にある場合、可動子を磁気吸引保持し、可動子が第1の回転角度位置にある場合、可動子を磁気反発させる永久磁石を含む部材で構成された第2の固定子とを備えることを特徴とする。
本発明において、可動子は、回転させることによって、その回転角度位置を第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との間で切り換えることができる。この場合、可動子が第1の回転角度位置から第2の回転角度位置に切り換えられることによって、また可動子が第2の回転角度位置から第1の回転角度位置に切り換えられることによって、可動子の永久磁石の相対する磁極の位置が入れ替えられる。
本発明において、第1の固定子は、永久磁石を含む部材で構成され、可動子を挟んで可動軸方向の一方側に位置し、可動子が第1の回転角度位置にある場合、可動子を磁気吸引保持し、可動子が第2の回転角度位置にある場合、可動子を磁気反発させる。第2の固定子も、第1の固定子と同様、永久磁石を含む部材で構成され、可動子を挟んで可動軸方向の他方側に位置し、可動子が第2の回転角度位置にある場合、可動子を磁気吸引保持し、可動子が第1の回転角度位置にある場合、可動子を磁気反発させる。
すなわち、本発明において、可動子が第1の回転角度位置にあり、可動子が第1の固定子に磁気吸引されている場合に、可動子を回転させて第2の回転角度位置にすると、可動子と第1の固定子との間の磁気吸引力が消失し、可動子と第1の固定子との間に磁気反発力が発生する。これにより、可動子が第1の固定子を離れるとともに、第2の固定子との間に生じる磁気吸引力との合力により第2の固定子側に向かい、第2の固定子に磁気吸引される。この場合、可動子を第1の固定子側から第2の固定子側に動かす力は、磁気吸引力の方が磁気反発力よりも大きい。
また、本発明において、可動子が第2の回転角度位置にあり、可動子が第2の固定子に磁気吸引されている場合に、可動子を回転させて第1の回転角度位置にすると、可動子と第2の固定子との間の磁気吸引力が消失し、可動子と第2の固定子との間に磁気反発力が発生する。これにより、可動子が第2の固定子を離れるとともに、第1の固定子との間に生じる磁気吸引力との合力により第1の固定子側に向かい、第1の固定子に磁気吸引される。この場合、可動子を第2の固定子側から第1の固定子側に動かす力は、磁気吸引力の方が磁気反発力よりも大きい。
本発明において、例えば、可動子が第1の回転角度位置にあり、可動子が第1の固定子に磁気吸引されている場合に、第2の固定子への方向への衝撃や一時的な過大力が掛かり、可動子が第2の固定子の方向へ移動してしまったとする。この場合、可動子は、第1の回転角度位置にある状態で、第2の固定子の方向へ移動する。可動子が第2の固定子に近づくと、可動子と第2の固定子との間には磁気反発力が発生する。これにより、可動子が第2の固定子から離れるとともに、第1の固定子との間に生じる磁気吸引力との合力により第1の固定子側に向かい、第1の固定子に磁気吸引される。すなわち、可動子が第2の固定子の方向へ移動しても、可動子は第2の固定子側でラッチされずに、自動的に第1の固定子側でのラッチに復帰する。
本発明において、例えば、可動子が第2の回転角度位置にあり、可動子が第2の固定子に磁気吸引されている場合に、第1の固定子への方向への衝撃や一時的な過大力が掛かり、可動子が第1の固定子の方向へ移動してしまったとする。この場合、可動子は、第2の回転角度位置にある状態で、第1の固定子の方向へ移動する。可動子が第1の固定子に近づくと、可動子と第1の固定子との間には磁気反発力が発生する。これにより、可動子が第1の固定子から離れるとともに、第2の固定子との間に生じる磁気吸引力との合力により第2の固定子側に向かい、第2の固定子に磁気吸引される。すなわち、可動子が第1の固定子の方向へ移動しても、可動子は第1の固定子側でラッチされずに、自動的に第2の固定子側でのラッチに復帰する。
このように、本発明では、可動子を回転させて可動子の永久磁石の相対する磁極の位置を入れ替えなければ、可動子の第1の固定子側から第2の固定子側へのラッチの切り換え、第2の固定子側から第1の固定子側へのラッチの切り換えを行うことができない。また、可動子の永久磁石の相対する磁極の位置を入れ替えない状態で、第1の固定子側にラッチされている可動子の第2の固定子側への移動、第2の固定子側にラッチされている可動子の第1の固定子側への移動が生じた場合、自動的に元の固定子側でのラッチに復帰される。これは、可動子の可動軸方向の移動に、回転というロック機構を付加したことによるものであり、このロック機構を付加することによって、安全性が高められ、確実な動作を得ることが可能となる。
また、本発明では、可動子と固定子の両方に永久磁石を使用し、可動軸方向へ移動させるための主動力は、可動子(永久磁石)に対する、移動元側の固定子(永久磁石)の磁気反発力と、移動先側の固定子(永久磁石)の磁気吸引力の両方を同時に使用して行い、可動子を回転させるための回転力は、パイロット動力として、磁極の位置を入れ替えるためにだけに使用されるので、例えば可動子(永久磁石)に近接した位置から瞬間的に磁界を与えるようにするだけでよく、従来のソレノイドで可動軸方向への移動の主動力に使われる場合よりも少ない電力で動作させることが可能となる。なお、可動子を回転させるための回転力(回転トルク)は、必ずしも電磁力でなくてもよく、外部からの機械的な力であってもよい。
本発明において、第1の固定子および第2の固定子の構成として、次のような構成例が考えられる。
第1の構成例として、その磁極方向が可動軸と平行とされ、それぞれの磁極方向が他方に対して逆向きとされ、可動軸を挟んで可動軸と直交する方向に可動子と接触しないように離間して配置された1組の永久磁石を設け、第1の固定子の1組の永久磁石と第2の固定子の1組の永久磁石とを、それぞれの永久磁石の可動軸方向に対向する磁極が異極になるように、可動子を挟んで可動軸方向の一方側と他方側とに配置するようにする。
第2の構成例として、その磁極方向が可動軸と直交する方向とされ、それぞれの磁極方向が同じ向きとされ、可動軸を挟んで可動軸と直交する方向に可動子と接触しないように離間して配置された1組の永久磁石を設け、第1の固定子の1組の永久磁石と第2の固定子の1組の永久磁石とを、それぞれの永久磁石の可動軸方向に対向する磁極が異極になるように、可動子を挟んで可動軸方向の一方側と他方側とに配置するようにする。
第3の構成例として、可動軸と中心をほゞ合わせて配置され、可動子と接触しないような内径を持つ径方向に着磁された円筒状の永久磁石を設け、第1の固定子の円筒状の永久磁石と第2の固定子の円筒状の永久磁石とを、それぞれの永久磁石の可動軸方向に対向する磁極が異極となるように、可動子を挟んで可動軸方向の一方側と他方側とに配置するようにする。
このような構成とすると、可動子の永久磁石と固定子の永久磁石とは、接触しないように配置されているため、従来技術でラッチ時に発生する永久磁石への衝撃力や吸着音も抑制され、また、コンプライアンスを持ったラッチ状態に保持することが可能となる。
また、本発明において、可動子からの可動軸方向の力のみを主に外部の被動作体へ伝え、可動子の可動軸を中心とする回転力は、被動作体との間にすべりや転がり機構を設置するなどして、被動作体への伝達を抑制することが好ましい。
本発明によれば、可動子を可動軸と直交する方向に可動軸を挟んで相対する磁極を配置した永久磁石を備えた構成とし、可動子を挟んで可動軸方向の一方側に位置し、可動子が第1の回転角度位置にある場合、可動子を磁気吸引保持し、可動子が第2の回転角度位置にある場合、可動子を磁気反発させる永久磁石を含む部材で構成された第1の固定子と、可動子を挟んで可動軸方向の他方側に位置し、可動子が第2の回転角度位置にある場合、可動子を磁気吸引保持し、可動子が第1の回転角度位置にある場合、可動子を磁気反発させる永久磁石を含む部材で構成された第2の固定子とを設け、可動子回転手段によって、可動子を回転させて、その回転角度位置を第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との間で切り換えることによって、可動子の永久磁石の相対する磁極の位置を入れ替えるようにしたので、他方向への衝撃や一時的な過大力が掛かり、可動子が他方向へ移動してしまった場合でも、可動子が他方向でラッチされることがなく、可動子が元の方向でのラッチに自動的に復帰するものとなり、安全性が高められ、確実な動作を得ることが可能となる。
また、本発明によれば、可動子を回転させるための回転力は、パイロット動力として、磁極の位置を入れ替えるためにだけに使用されるので、例えば可動子の永久磁石に近接した位置から瞬間的に磁界を与えるようにするだけでよく、従来のソレノイドで可動軸方向への移動の主動力に使われる場合よりも少ない電力で動作させることが可能となる。
本発明に係る双安定移動装置の一実施の形態(実施の形態1)の要部の構成を示す図(正面図および側面図)である。 図1(a)におけるA−A断面図(可動軸中央部の断面図)である。 図1に示した構成において可動子が第2の固定子に磁気吸引されている状態を示す図(正面図)である。 図1に示した構成において第1および第2の固定子の1組の永久磁石の可動子と反対側の面を連結するヨークを配置するようにした例を示す図(正面図および側面図)である。 図4に示した構成において第1および第2の固定子の1組の永久磁石の可動子側の面に可動軸側に延びたヨークを配置するようにした例を示す図(正面図およびB−B断面図)である。 図1に示した構成において第1および第2の固定子の1組の永久磁石を1つの永久磁石とし可動子を中心にしてほゞ点対称な位置に配置するようにした例を示す図(正面図)である。 図6に示した構成において第1および第2の固定子の永久磁石の可動子側の面と反対側の面に可動軸に延びたヨークを配置するようにした例を示す図(正面図)である。 本発明に係る双安定移動装置の他の実施の形態(実施の形態2)の要部の構成を示す図(正面図および側面図)である。 図8に示した構成において第1および第2の固定子の1組の永久磁石の可動軸と反対方向の面を連結するヨークを配置するようにした例を示す図(正面図および側面図)である。 図9に示した構成において第1および第2の固定子の1組の永久磁石の可動軸側の面に可動軸と平行に可動子側に延びたヨークを配置するようにした例を示す図(正面図および側面図)である。 図8に示した構成において第1および第2の固定子の1組の永久磁石を1つの永久磁石とし可動子を中心にしてほゞ点対称な位置に配置するようにした例を示す図(正面図)である。 本発明に係る双安定移動装置の他の実施の形態(実施の形態3)の要部の構成を示す図(正面図および側面図)である。 図12(b)におけるC−C断面図である。 コアの一端を対向させて配置した1組のソレノイド型電磁コイルとこの1組のソレノイド型電磁コイルのコアの他端を連結するヨークとで可動子回転手段を構成するようにした例を示す図(正面図および側面図)である。 図1に示された構成において固定子を構成する永久磁石の中心と可動軸と を可動軸に直交する方向に結ぶ線L1と可動軸とほゞ直交する方向から可動子を挟んで対向するヨークの端部の中心を結ぶ線L2とを交差させるようにした例を示す図(側面図)である。 図14に示された構成において固定子を構成する永久磁石の中心と可動軸 とを可動軸に直交する方向に結ぶ線L1と可動軸とほゞ直交する方向から可動子を挟んで対向するソレノイド型電磁コイルのコアの軸芯を結ぶ線L2とを交差させるようにした例を示す図(側面図)である。 図1に示された構成において可動軸とほゞ直交する方向から可動子を挟んで対向するヨークの端部の中心を結ぶ線L2と可動軸とを交わらせないようにした例を示す図(可動軸中央部の断面図)である。 図14に示された構成において可動軸とほゞ直交する方向から可動子を挟んで対向するソレノイド型電磁コイルのコアの軸芯を結ぶ線L2と可動軸とを交わらせないようにした例を示す図(可動軸中央部の断面図)である。 図1に示された構成において可動軸とほゞ直交する方向から可動子を挟んで対向するヨークの端部の中心を可動軸に直交する面内で可動子の両側にずらすようにした例を示す図(可動軸中央部の断面図)である。 図14に示された構成において可動軸とほゞ直交する方向から可動子を挟んで対向するソレノイド型電磁コイルのコアの軸芯を可動軸に直交する面内で可動子の両側にずらすようにした例を示す図(可動軸中央部の断面図)である。 シャフトに回転レバーを取り付けて外部から機械的な力(回転トルク)を与えて可動子を回転させるようにした例を示す図(正面図および側面図)である。 可動子に対し可動軸とほゞ直交する方向から進退自在として1組の回転力発生用の永久磁石を設けるようにした例を示す図(正面図および側面図)である。 可動子を複数の永久磁石で構成した例の第1例を示す図(正面図)である。 可動子を複数の永久磁石で構成した例の第2例を示す図(正面図)である。 可動子を構成する円柱状の永久磁石を4磁極とした場合の構成図(正面図、D−D断面図、E−E断面図)である。 可動子の可動軸方向の力を外部の被動作体へ伝える機構を含む構成を示す図である。 図26に示した構成において回転摺動部をベアリングとした場合の要部を示す図である。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係る双安定移動装置の一実施の形態(実施の形態1)の要部の構成を示す図(図1(a)は正面図、図1(b)は側面図)である。
図1において、1(1A)は可動子であり、その両端にはシャフト2(2−1,2−2)が接続されている。可動子1は永久磁石とされ、シャフト2は非磁性体とされている。以下では、この可動子1とシャフト2とからなる一体物を可動体と呼び、符号3で示す。
可動体3は、図示一点鎖線で示すZ軸方向に移動可能に設けられている。すなわち、可動体3(可動子1)は、Z軸方向を可動軸方向とし、この可動軸方向に移動可能に設けられている。また、可動体3(可動子1)は、Z軸を中心として回転可能に保持されている。以下、Z軸を可動軸と呼ぶ。
可動子1は、円柱状(円柱状の永久磁石)とされ、径方向に着磁されている。この例では、可動軸Zと直交する方向に可動軸Zを挟んで相対する磁極を配置した構成とされ、可動軸Zを挟んで対向する一方の面側(図1の状態では上側)がS極、他方の面側(図1の状態では下側)がN極とされている。
図1において、4は可動子1を挟んで可動軸方向の一方側に設けられた第1の固定子、5は可動子1を挟んで可動軸方向の他方側に設けられた第2の固定子である。
第1の固定子4は、その磁極方向が可動軸Zと平行とされ、それぞれの磁極方向が他方に対して逆向きとされ、可動軸Zを挟んで可動軸Zと直交する方向に可動子1と接触しないように離間して配置された1組の永久磁石4−1と4−2とから構成されている。この例では、永久磁石4−1のN極が可動子1側、S極が可動子1と反対側とされており、永久磁石4−2のS極が可動子1側、N極が可動子1と反対側とされている。
第2の固定子5は、その磁極方向が可動軸Zと平行とされ、それぞれの磁極方向が他方に対して逆向きとされ、可動軸Zを挟んで可動軸Zと直交する方向に可動子1と接触しないように離間して配置された1組の永久磁石5−1と5−2とから構成されている。この例では、永久磁石5−1のS極が可動子1側、N極が可動子1と反対側とされており、永久磁石5−2のN極が可動子1側、S極が可動子1と反対側とされている。
すなわち、この実施の形態1の双安定移動装置101において、第1の固定子4の1組の永久磁石4−1,4−2と第2の固定子5の1組の永久磁石5−1,2とは、それぞれの永久磁石の可動軸方向に対向する磁極が異極になるように、可動子1を挟んで可動軸方向の一方側と他方側とに配置されている。
なお、この実施の形態1の双安定移動装置101において、可動子1の可動軸方向の長さlは、可動子1を挟んで可動軸方向の一方側および他方側に配置された第1の固定子4を構成する永久磁石4−1,4−2および第2の固定子5を構成する永久磁石5−1,5−2の対向面距離L以下とされている。
図1において、8(8A)は、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1に正逆方向の磁界を与えて可動子1を回転させ、その回転角度位置を第1の回転角度位置(0゜位置)と第2の回転角度位置(180゜位置)との間で切り換えることによって、可動子1(永久磁石)の相対する磁極の位置を入れ替える可動子回転手段である。
この可動子回転手段8は、ソレノイド型電磁コイル6と、このソレノイド型電磁コイル6のコアの一端および他端にその一方の端部が接続または一体化されたL字型のヨーク7−1および7−2とから構成されている。この可動子回転手段8において、L字型のヨーク7−1および7−2の他方の端部は、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1を挟んで対向している。図2に図1(a)におけるA−A断面図(可動軸中央部の断面図)を示す。
〔通常のラッチ動作〕
図1の状態は、可動子回転手段8によって可動子1を回転させ、可動子1の回転角度位置を第1の回転角度位置(0゜位置)に切り換えた状態を示している。この第1の回転角度位置において、可動子1(円柱状の永久磁石)の磁極方向は図1に示されているように、上側がS極、下側がN極となる。この可動子1の第1の回転角度位置において、第1の固定子4は、可動子1を磁気吸引保持し、第2の固定子5は可動子を磁気反発させる。これにより、可動子1は、第1の固定子4側でラッチされる。
この可動子1が第1の固定子4側にラッチされている状態から、可動子回転手段8によって可動子1を回転させ、可動子1の回転角度位置を第2の回転角度位置(180゜位置)に切り換えたとする。すなわち、可動子1(円柱状の永久磁石)の相対する磁極の位置を入れ替え、下側をS極、上側をN極にしたとする。
すると、可動子1と第1の固定子4との間の磁気吸引力が消失し、可動子1と第1の固定子4との間に磁気反発力が発生する。これにより、可動子1が第1の固定子4を離れるとともに、第2の固定子5との間に生じる磁気吸引力との合力により第2の固定子5側に向かい、第2の固定子5に磁気吸引され、第2の固定子5側でラッチされる(図3参照)。この場合、可動子1を第1の固定子4側から第2の固定子5側に動かす力は、磁気吸引力の方が磁気反発力の2倍以上大きい。
次に、この可動子1が第2の固定子5側にラッチされている状態から、可動子回転手段8によって可動子1を回転させ、可動子1の回転角度位置を第1の回転角度位置に切り換えたとする。すなわち、可動子1(円柱状の永久磁石)の相対する磁極の位置を入れ替え、上側をS極、下側をN極に戻したとする。
すると、可動子1と第2の固定子5との間の磁気吸引力が消失し、可動子1と第2の固定子5との間に磁気反発力が発生する。これにより、可動子1が第2の固定子5を離れるとともに、第1の固定子4との間に生じる磁気吸引力との合力により第1の固定子4側に向かい、第1の固定子4に磁気吸引され、第1の固定子4側でラッチされる(図1(a)参照)。この場合、可動子1を第2の固定子5側から第1の固定子4側に動かす力は、磁気吸引力の方が磁気反発力の2倍以上大きい。
〔ラッチ状態で他の方向への衝撃や一時的な過大力が掛かった場合〕
今、可動子1が第1の回転角度位置にあり、可動子1が第1の固定子4に磁気吸引されている場合に(図1参照)、第2の固定子5への方向への衝撃や一時的な過大力が掛かり、可動子1が第2の固定子5の方向へ移動してしまったとする。
この場合、可動子1は、第1の回転角度位置にある状態で、第2の固定子5の方向へ移動する。可動子1が第2の固定子5に近づくと、可動子1と第2の固定子5との間には磁気反発力が発生する。これにより、可動子1が第2の固定子5から離れるとともに、第1の固定子4との間に生じる磁気吸引力との合力により第1の固定子4側に向かい、第1の固定子4に磁気吸引される。
このようにして、本実施の形態の双安定移動装置101では、可動子1が第1の固定子4側にラッチされている状態で、第2の固定子5の方向へ移動しても、可動子1は第2の固定子5側でラッチされずに、自動的に第1の固定子4側でのラッチに復帰する。
今、可動子1が第2の回転角度位置にあり、可動子1が第2の固定子5に磁気吸引されている場合に(図3参照)、第1の固定子4への方向への衝撃や一時的な過大力が掛かり、可動子1が第1の固定子4の方向へ移動してしまったとする。
この場合、可動子1は、第2の回転角度位置にある状態で、第1の固定子4の方向へ移動する。可動子1が第1の固定子4に近づくと、可動子1と第1の固定子4との間には磁気反発力が発生する。これにより、可動子1が第1の固定子4から離れるとともに、第2の固定子5との間に生じる磁気吸引力との合力により第2の固定子5側に向かい、第2の固定子5に磁気吸引される。
このようにして、本実施の形態の双安定移動装置101では、可動子1が第2の固定子5側にラッチされている状態で、第1の固定子4の方向へ移動しても、可動子1は第1の固定子4側でラッチされずに、自動的に第2の固定子5側でのラッチに復帰する。
このように、本実施の形態の双安定移動装置101では、可動子1を回転させて可動子1の相対する磁極の位置を入れ替えなければ、可動子1の第1の固定子4側から第2の固定子5側へのラッチの切り換え、第2の固定子5側から第1の固定子4側へのラッチの切り換えを行うことができない。
また、可動子1の相対する磁極の位置を入れ替えない状態で、第1の固定子4側にラッチされている可動子1の第2の固定子5側への移動、第2の固定子5側にラッチされている可動子1の第1の固定子4側への移動が生じた場合、自動的に元の固定子側でのラッチに復帰される。
本実施の形態の双安定移動装置101では、可動子1の可動軸方向の移動に、回転というロック機構を付加しており、このロック機構を付加することによって、安全性が高められ、確実な動作を得ることができている。
また、本実施の形態の双安定移動装置101では、可動子1と固定子4,5の両方に永久磁石を使用し、可動軸方向へ移動させるための主動力は、可動子1(永久磁石)に対する、移動元側の固定子4,5(永久磁石)の磁気反発力と、移動先側の固定子4,5(永久磁石)の磁気吸引力の両方を同時に使用して行い、可動子1を回転させるための回転力は、パイロット動力として、磁極の位置を入れ替えるためにだけに使用される。これにより、可動子1(永久磁石)に近接した位置から瞬間的に磁界を与えるようにするだけでよく、従来のソレノイドで可動軸方向への移動の主動力に使われる場合よりも少ない電力で動作させることができている。
なお、図1に示した構成において、第1の固定子4の1組の永久磁石4−1,4−2および第2の固定子5の1組の永久磁石5−1,5−2に、図4に示すように、1組の永久磁石4−1,4−2の可動子1と反対側の面を連結するヨーク4aを、1組の永久磁石5−1,5−2の可動子1と反対側の面を連結するヨーク5aを配置するようにしてもよい。
また、図5に示すように、図4に示した構成において、1組の永久磁石4−1,4−2の可動子1側の面に可動軸Z側に延びたヨーク4b,4cを、1組の永久磁石5−1,5−2の可動子1側の面に可動軸Z側に延びたヨーク5b,5cを配置するようにしてもよい。なお、図5(b)は図5(a)におけるB−B断面図を示す。
図5に示した構成において、ヨーク4b,4cおよび5b,5cは、永久磁石4−1,4−2および5−1,5−2から発生する磁束(または磁力線)をシャフト2側(可動軸Zと直交する方向)に向け、可動子1(永久磁石)に効率良く磁界が働くようにし、また、永久磁石4−1,4−2および5−1,5−2の磁極面に直交する方向(可動軸Zに平行方向)や周囲への磁束漏えいを抑制するという効果を持つ。なお、図5に示した構成において、可動子1側と反対側の面のヨーク4a,5aは必ずしも設けなくてもよい。
また、図6に示すように、図1に示した構成において、第1の固定子4から永久磁石4−1を省略し、永久磁石4−2のみを第1の固定子4とし、第2の固定子5から永久磁石5−2を省略し、永久磁石5−1のみを第2の固定子5としてもよい。
また、図示してはいないが、第1の固定子4から永久磁石4−2を省略し、永久磁石4−1のみを第1の固定子4とし、第2の固定子5から永久磁石5−1を省略し、永久磁石5−2のみを第2の固定子5としてもよい。
すなわち、その磁極方向が可動軸Zと平行な永久磁石を、可動軸Zと直交する方向に可動子1と接触しないように離間して、可動子1の可動軸方向両側に可動子1を中心にしてほゞ点対称な位置にそれぞれ1つずつ、他方に対する磁極を同極にして配置するようにしてもよい。
また、図7に示すように、図6に示した構成において、永久磁石4−2の可動子1側の面と反対側の面に可動軸1側に延びたヨーク4d,4eを、永久磁石5−1の可動子1側の面と反対側の面に可動軸1側に延びたヨーク5d,5eを配置するようにしてもよい。なお、図7に示した構成において、永久磁石4−2に対してヨーク4d,4eの何れか一方のみを配置するようにしてもよく、永久磁石5−1に対してヨーク5d,5eの何れか一方のみを配置するようにしてもよい。
〔実施の形態2〕
実施の形態1の双安定移動装置101では、第1の固定子4における1組の永久磁石4−1と4−2の磁極方向および第2の固定子5における1組の永久磁石5−1と5−2の磁極方向をそれぞれ可動軸Zと平行とするようにした。
これに対して、実施の形態2の双安定移動装置102では、図8に示すように、第1の固定子4における1組の永久磁石4−1と4−2の磁極方向および第2の固定子5における1組の永久磁石5−1と5−2の磁極方向をそれぞれ可動軸Zと直交する方向とする。
この実施の形態2の双安定移動装置102において、第1の固定子4は、その磁極方向が可動軸Zと直交する方向とされ、それぞれの磁極方向が同じ向きとされ、可動軸Zを挟んで可動軸Zと直交する方向に可動子1と接触しないように離間して配置されている。この例では、永久磁石4−1のN極が可動軸Z側、永久磁石4−2のS極が可動軸Z側とされている。
また、第2の固定子5は、その磁極方向が可動軸Zと直交する方向とされ、それぞれの磁極方向が同じ向きとされ、可動軸Zを挟んで可動軸Zと直交する方向に可動子1と接触しないように離間して配置されている。この例では、永久磁石5−1のS極が可動軸Z側、永久磁石5−2のN極が可動軸Z側とされている。
すなわち、この実施の形態2の双安定移動装置102においても、磁極の方向は異なるが、実施の形態1の双安定移動装置101と同様、第1の固定子4の1組の永久磁石4−1,4−2と第2の固定子5の1組の永久磁石5−1,2とが、それぞれの永久磁石の可動軸方向に対向する磁極が異極になるように、可動子1を挟んで可動軸方向の一方側と他方側とに配置されている。
また、この実施の形態2の構成においても、可動子1の可動軸方向の長さlは、可動子1を挟んで可動軸方向の両側に配置された第1の固定子4を構成する永久磁石4−1,4−2と第2の固定子5を構成する永久磁石5−1,5−2の対向面距離L以下とされている。
他の構成は実施の形態1の双安定移動装置101と同じであり、この実施の形態2の双安定移動装置102においても、説明は省略するが、実施の形態1の双安定移動装置101と同様の動作が行われる。
なお、図8に示した構成において、第1の固定子4の1組の永久磁石4−1,4−2および第2の固定子5の1組の永久磁石5−1,5−2に、図9に示すように、1組の永久磁石4−1,4−2の可動軸Zと反対方向の面を連結するヨーク4aを、1組の永久磁石5−1,5−2の可動軸Zと反対方向の面を連結するヨーク5aを配置するようにしてもよい。
また、図10に示すように、図9に示した構成において、1組の永久磁石4−1,4−2の可動軸Z側の面に可動軸Zと平行に可動子1側に延びたヨーク4b,4cを、1組の永久磁石5−1,5−2の可動軸Z側の面に可動軸Zと平行に可動子1側に延びたヨーク5b,5cを配置するようにしてもよい。なお、図10に示した構成において、可動軸Zと反対方向の面を連結するヨーク4a,5aは必ずしも設けなくてもよい。
また、図11に示すように、図8に示した構成において、第1の固定子4から永久磁石4−1を省略し、永久磁石4−2のみを第1の固定子4とし、第2の固定子5から永久磁石5−2を省略し、永久磁石5−1のみを第2の固定子5としてもよい。
また、図示してはいないが、第1の固定子4から永久磁石4−2を省略し、永久磁石4−1のみを第1の固定子4とし、第2の固定子5から永久磁石5−1を省略し、永久磁石5−2のみを第2の固定子5としてもよい。
すなわち、その磁極方向を可動軸Zと直交する方向とした永久磁石を、可動軸Zと直交する方向に可動子1と接触しないように離間して、可動子1の可動軸方向両側に可動子1を中心にしてほゞ点対称な位置にそれぞれ1つずつ、他方に対する磁極を同極にして配置するようにしてもよい。
〔実施の形態3〕
実施の形態1,2の双安定移動装置101,102では、第1の固定子4を1組の永久磁石4−1,4−2とし、第2の固定子5を1組の永久磁石5−1,5−2とした。これに対して、実施の形態3の双安定移動装置103では、図12に示すように、第1の固定子4を円筒状の永久磁石4−0とし、第2の固定子5を円筒状の永久磁石5−0とする。図13に図12(b)におけるC−C断面図を示す。
この実施の形態3の双安定移動装置103において、第1の固定子4は、可動軸Zと中心をほゞ合わせて配置され、可動子1と接触しないような内径を持つ径方向に着磁された円筒状の永久磁石4−0とされている。この例では、図13に示されているように、円筒状の永久磁石4−0の可動軸Z側に面する内径の上側の面がN極、下側の面がS極とされている。
また、第2の固定子5は、可動軸Zと中心をほゞ合わせて配置され、可動子1と接触しないような内径を持つ径方向に着磁された円筒状の永久磁石5−0とされている。この例では、図13に示されているように、円筒状の永久磁石5−0の可動軸Z側に面する内径の上側の面がS極、下側の面がN極とされている。
すなわち、この実施の形態3の双安定移動装置103において、永久磁石の形状は異なるが、実施の形態1,2の双安定移動装置101,102と同様、第1の固定子4の円筒状の永久磁石4−0と第2の固定子5の円筒状の永久磁石5−0とは、それぞれの永久磁石の可動軸方向に対向する磁極が異極となるように、可動子1を挟んで可動軸方向の一方側と他方側とに配置されている。
また、この実施の形態3の構成においても、可動子1の可動軸方向の長さlは、可動子1を挟んで可動軸方向の両側に配置された第1の固定子4を構成する円筒状の永久磁石4−0と第2の固定子5を構成する円筒状の永久磁石5−0の対向面距離L以下とされている。
他の構成は実施の形態1,2の双安定移動装置101,102と同じであり、この実施の形態3の双安定移動装置103においても、説明は省略するが、実施の形態1,2の双安定移動装置101,102と同様の動作が行われる。
〔可動子回転手段について〕
実施の形態1,2,3の双安定移動装置101,102,103では、可動子回転手段8(8A)をソレノイド型電磁コイル6とL字型のヨーク7−1,7−2とから構成されたものとしたが、必ずしもこのような構成でなくてもよい。
例えば、図14に示すように、可動軸Zを挟んでその軸芯をほゞ一致させてかつそのコアの一端を対向させて配置した1組のソレノイド型電磁コイル6−1,6−2と、この1組のソレノイド型電磁コイル6−1,6−2のコアの他端を連結するヨーク7とで可動子回転手段8を構成するようにしてもよい。この可動子回転手段8(8B)では、1組のソレノイド型電磁コイル6−1,6−2のコアの一端を、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1を挟んで対向させている。
また、図15に示すように、図1に示された構成において、固定子5(4)を構成する永久磁石5−1,5−2(4−1,4−2)の中心と可動軸Zとを可動軸Zに直交する方向に結ぶ線L1と、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1を挟んで対向するL字型のヨーク7−1,7−2の端部の中心を結ぶ線L2とを交差させるようにしてもよい。この場合、その交差角度θは、可動軸方向からみて0゜〜45゜の範囲とすることが好ましい。
また、図16に示すように、図14に示された構成においても、固定子5(4)を構成する永久磁石5−1,5−2(4−1,4−2)の中心と可動軸Zとを可動軸Zに直交する方向に結ぶ線L1と、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1を挟んで対向するソレノイド型電磁コイル6−1,6−2のコアの軸芯を結ぶ線L2とを交差させるようにしてもよい。この場合も、その交差角度θは、可動軸方向からみて0゜〜45゜の範囲とすることが好ましい。
また、図17に示すように、図1に示された構成において、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1を挟んで対向するL字型のヨーク7−1,7−2の端部の中心を結ぶ線L2と可動軸Zとを交わらせないようにしてもよい。図15に示した構成でも同様である。
また、図18に示すように、図14に示された構成においても、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1を挟んで対向するソレノイド型電磁コイル6−1,6−2のコアの軸芯を結ぶ線L2と可動軸Zとを交わらせないようにしてもよい。図16に示した構成でも同様である。
また、図19に示すように、図1に示された構成において、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1を挟んで対向するL字型のヨーク7−1,7−2の端部の中心を、可動軸Zに直交する面内で可動子1の両側にずらすようにしてもよい。図15、図17に示された構成でも同様である。
また、図20に示すように、図14に示された構成においても、可動軸Zとほゞ直交する方向から可動子1を挟んで対向するソレノイド型電磁コイル6−1,6−2のコアの軸芯を、可動軸Zに直交する面内で可動子1の両側にずらすようにしてもよい。図16、図18に示された構成でも同様である。
また、図21に示すように、シャフト2に回転レバー9を取り付け、この回転レバー9に外部から機械的な力(回転トルク)を与えて可動子1を回転させ、可動子1の相対する磁極の位置を入れ替えるようにしてもよい。この構成では、回転レバー9と、この回転レバー9に外部から機械的な力を与える手段によって、可動子回転手段8(8C)が構成される。なお、図21には示していないが、回転レバー9に外部から機械的な力を与える手段として、手動やモータ等のアクチュエータなどが考えられる。
また、図22に示すように、可動子1に対し可動軸Zとほゞ直交する方向から進退自在として、1組の回転力発生用の永久磁石10−1,10−2を設けるようにしてもよい。
図22に示した例では、回転力発生用の永久磁石10−1をS極を可動子1側として可動子1の上側に設け、回転力発生用の永久磁石10−2をS極を可動子1側として可動子1の下側に設け、押ボタン11−1とコイルバネ12−1とを回転力発生用の永久磁石10−1に付設することによって、回転力発生用の永久磁石10−1を可動子1に対して進退自在とし、押ボタン11−2とコイルバネ12−2とを回転力発生用の永久磁石10−2に付設することによって、回転力発生用の永久磁石10−2を可動子1に対して進退自在としている。
この回転力発生用の永久磁石10−1,10−2を用いた可動子回転手段8(8D)では、可動子1が第1の固定子4に磁気吸引されている場合に、回転力発生用の永久磁石10−1が可動子1に近づけられた場合、回転力発生用の永久磁石10−1の可動子1に対向する磁極(S極)と可動子1の一方の磁極(S極)との間の磁気反発および他方の磁極(N極)との磁気吸引によって、可動子1が回転してその回転角度位置が第1の回転角度位置(0゜位置)から第2の回転角度位置(180゜位置)に切り換えられる。
また、可動子1が第2の固定子5に磁気吸引されている場合に、回転力発生用の永久磁石10−2が可動子1に近づけられた場合、回転力発生用の永久磁石10−2の可動子1に対向する磁極(S極)と可動子1の一方の磁極(S極)との間の磁気反発および他方の磁極(N極)との磁気吸引によって、可動子1が回転してその回転角度位置が第2の回転角度位置(180゜位置)から第1の回転角度位置(0゜位置)に切り換えられる。
〔可動子について〕
上述した実施の形態1,2,3では、可動子1(1A)を1つの永久磁石(円柱状の永久磁石)によって構成したが、複数の永久磁石で可動子1を構成するようにしてもよい。可動子1を複数の永久磁石で構成した例を図23および図24に示す。
図23に示した例では、可動子1を3つの円柱状の永久磁石1−1,1−2,1−3で構成するものとし、長さ(可動軸方向の長さ)の長い永久磁石1−1を可動軸方向のほゞ中央に配置し、この永久磁石1−1を挟んでその両側に、長さの短い永久磁石1−2と1−3とを配置している。
この可動子1(1B)において、永久磁石1−1と永久磁石1−2および1−3とはその直径(相対する磁極方向の長さ)が同じとされ、永久磁石1−1と永久磁石1−2とが非磁性の連結部1aを挟んで結合され、永久磁石1−1と永久磁石1−3とが非磁性の連結部1bを挟んで結合されている。
このように、可動子1を複数の永久磁石で構成とすると、永久磁石の長さや径が大きい場合などに、永久磁石の体積を減らして低コスト化や軽量化などを図ることが可能となる。なお、この可動子1(1B)において、中央の永久磁石1−1は可動子の回転用の永久磁石とされ、両側の永久磁石1−2,1−3は可動子の可動軸方向の移動保持用の永久磁石とされる。
図24に示した例でも、可動子1を3つの円柱状の永久磁石1−1,1−2,1−3で構成するものとし、長さ(可動軸方向の長さ)の長い永久磁石1−1を可動軸方向のほゞ中央に配置し、この永久磁石1−1を挟んでその両側に、長さの短い永久磁石1−2と1−3とを配置している。
この可動子1(1C)において、永久磁石1−1と永久磁石1−2および1−3とはその直径(相対する磁極方向の長さ)が異なり、永久磁石1−1の直径が永久磁石1−2および1−3の直径よりも大きくされている。そして、永久磁石1−1と永久磁石1−2とを非磁性の連結部1a’を挟んで結合し、永久磁石1−1と永久磁石1−3とを非磁性の連結部1b’を挟んで結合している。
この可動子1(1C)において、中央の永久磁石1−1は可動子の回転用の永久磁石とされ、両側の永久磁石1−2,1−3は可動子の可動軸方向の移動保持用の永久磁石とされる。この場合、永久磁石1−2,1−3の直径に比べて永久磁石1−1の直径が大きくされているので、可動子1を少ない力で回転(磁極反転)させることができる。
例えば、図1に示された構成において、可動子1(1A)の可動軸方向の保持力を大きくすると、可動子1を回転させるのにも大きな力が必要になる。このため、図24に示したような構成の可動子1(1C)として、省エネルギーを図る。
なお、上述した各実施の形態では、可動子1を構成する永久磁石を円柱状の磁石としているが、必ずしも円柱状の磁石としなくてもよく、円筒状の永久磁石としたり、角型の磁石としてもよい。
例えば、図24に示した構成において、可動子1(1C)を構成する永久磁石1−1,1−2,1−3を円筒状の永久磁石とする場合、円柱状の永久磁石と同様にしてその直径を異ならせればよいが、角型の磁石とする場合には、その対向する磁極間の距離(相対する磁極方向の長さ)を異ならせるようにする。
また、上述した各実施の形態では、可動子1を構成する永久磁石を2磁極としているが、4磁極以上(例えば、円柱径方向着磁(円筒の場合は、内周側にも磁極があるため8磁極))の多磁極の永久磁石としてもよい。
図25に、可動子1を円柱状の永久磁石とし、この円柱状の永久磁石を4磁極とした場合の構成図を示す。図25(a)は正面図であり、図25(b)は図25(a)におけるD−D断面図であり、図25(c)は図25(a)におけるE−E断面図である。なお、図25において、図1に示されているシャフト2や可動子回転手段8などは省略している。
この例では、可動子1の円周方向を4分割し、90゜間隔で隣接する周方向の面に磁極を形成している。この例では、90゜間隔で隣接する周方向の第1の面(図25(b)では上側の面)S1にS極を、第2の面(図25(b)では左側の面)S2にN極を形成し、第3の面(図25(b)では下側の面)S3にS極を、第4の面(図25(b)では右側の面)S4にN極を形成している。
この4磁極の可動子1(1D)を用いる場合、第1の固定子4において、永久磁石4−1,4−2の磁極方向は、それぞれの磁極方向を他方に対して同じ向きとする。第2の固定子5においても同様に、永久磁石5−1,5−2の磁極方向は、それぞれの磁極方向を他方に対して同じ向きとする。
なお、図25(b),(c)に点線で示すように、第1の固定子4に永久磁石4−3,4−4を、第2の固定子5に永久磁石5−3,5−4を追加するようにしてもよい。この場合も、永久磁石4−3,4−4の磁極方向、永久磁石5−3,5−4の磁極方向は、それぞれの磁極方向を他方に対して同じ向きとする。
但し、可動子1の永久磁石を4磁極以上の多磁極とした構成では、衝撃で他方向へ移動してしまった場合に、異極が90゜以内のところにあるので、2磁極の場合の180゜に対して、自力で回転しやすくなり、他方向で誤ってラッチしてしまいやすくなるので注意が必要であるが、構成は可能である。
〔その他〕
図26に可動子1の可動軸方向の力を外部の被動作体へ伝える機構を含む構成を示す。図26において、図1に示されている第1の固定子4、第2の固定子5、可動子回転手段8は省略している。
図26において、13−1および13−2は可動子1の可動軸方向を規定し、可動軸Zを中心として可動子1を回転可能に保持するブッシュであり、可動子1に接続されたシャフト2を軸支する。ブッシュ13−1および13−2の位置は固定されている。14は可動子1の可動軸方向の力を受ける外部の被動作体(例えば、遮断弁の弁体など)であり、ブッシュ13−1を保持するホルダ15の裏面側に設けられた複数のピン16をガイドとしてその可動軸方向への動きが案内されると共に、可動軸Zを中心とする回転方向の動きがピン16によって規制される。
可動子1の一方側に接続されたシャフト2(2−1)は、ブッシュ13−1を貫通し、被動作体14の中央部の貫通孔14aを抜けて、被動作体14の内部に達し、その先端に止め輪17が装着され、回転摺動部とされている。また、可動子1の他方側に接続されたシャフト2(2−2)は、ブッシュ13−2を貫通し、その先端にストッパ部材18が固定されている。ストッパ部材18に対しては、このストッパ部材18の可動軸方向の一方および他方への移動範囲を規制する移動範囲規制部材19が設けられている。
図26に示された状態は、可動子1の回転角度位置が第2の回転角度位置(180゜位置)にある状態とされ、可動子1が第2の固定子5に磁気吸引された状態を示している。
この状態から、可動子回転手段8を作動させ、可動子1を可動軸Zを中心として回転させると、すなわち可動子1を第2の回転角度位置(180゜位置)から第1の回転角度位置(0゜位置)に戻すと、可動子1と第2の固定子5との間に磁気反発力が発生し、可動子1が第2の固定子5から離れるとともに、第1の固定子4との間に発生する磁気吸引力と合わせて、可動子1が可動軸方向の一方側(左方向)へ移動し始める。
この時、可動子1に接続されたシャフト2(2−1)の先端は、回転摺動部として被動作体14の内部において回転するので、可動子1の可動軸Zを中心とする回転力の被動作体14への伝達は抑制される。すなわち、可動子1に接続されたシャフト2(2−1)が回転しても、被動作体14が回転することはない。
可動子1が第2の固定子5から離れ、可動軸方向の一方側(左方向)へ移動し始めると、シャフト2(2−1)の先端に押されて、被動作体14がピン16に案内されながら左方向へ動く。すなわち、可動子1の可動軸方向の一方側(左方向)への力がシャフト2(2−1)を介して外部の被動作体14に伝えられ、被動作体14がピン16に案内されながら可動軸方向の一方側(左方向)へ動く。
この被動作体14の動きは、シャフト2(2−2)の先端に固定されたストッパ部材18が移動範囲規制部材19の可動軸方向の一方側の規制面19aに当接することによって、止められる。すなわち、可動子1の可動軸方向の一方側(左方向)への可動範囲が制限される。
この状態から、可動子回転手段8を作動させ、可動子1を可動軸Zを中心として回転させると、すなわち可動子1を第1の回転角度位置(0゜位置)から第2の回転角度位置(180゜位置)に戻すと、可動子1と第1の固定子4との間に磁気反発力が発生し、可動子1が第1の固定子4から離れるとともに、第2の固定子5との間に発生する磁気吸引力と合わせて、可動子1が可動軸方向の他方側(右方向)へ移動し始める。
この時、可動子1に接続されたシャフト2(2−1)の先端は、回転摺動部として被動作体14の内部において回転するので、可動子1の可動軸Zを中心とする回転力の被動作体14への伝達は抑制される。すなわち、すなわち、可動子1に接続されたシャフト2(2−1)が回転しても、被動作体14が回転することはない。
可動子1が第1の固定子4から離れ、可動軸方向の他方側(右方向)へ移動し始めると、シャフト2(2−1)の先端に装着された止め輪17に押されて、被動作体14がピン16に案内されながら右方向へ動く。すなわち、可動子1の可動軸方向の他方側(右方向)への力がシャフト2(2−1)を介して外部の被動作体14に伝えられ、被動作体14がピン16に案内されながら可動軸方向の他方側(右方向)へ動く。
この被動作体14の動きは、シャフト2(2−2)の先端に固定されたストッパ部材18が移動範囲規制部材19の可動軸方向の他方側の規制面19bに当接することによって、止められる。すなわち、可動子1の可動軸方向の他方側(右方向)への可動範囲が制限される。
なお、図26においては、シャフト2(2−1)の先端に止め輪17を装着して回転摺動部としたが、図27に示すようにベアリング20を装着して回転摺動部としてもよい。
また、上述した各実施の形態において、永久磁石は、例えば、ネオジムやサマリウムコバルトなどの希土類磁石またはフェライト磁石などからなる。ヨークは、飽和磁束密度や透磁率が大きく、保磁力が小さく、磁気ヒステリシスの小さい軟磁性材料(例えば、電磁鋼板、電磁軟鉄、パーマロイなど)からなる。また、非磁性シャフトは、例えば、アルミ、SUS316(L)、真鍮などからなる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1(1A〜1D)…可動子、1−1〜1−3…永久磁石、1a,1b,1a’,1b’…連結部、2(2−1,2−2)…シャフト、3…可動体、4…第1の固定子、4−0〜4−4…永久磁石、4a〜4e…ヨーク、5…第2の固定子、5−0〜5−4…永久磁石、5a〜5e…ヨーク、6,6−1,6−2…ソレノイド型電磁コイル、7,7−1,7−2…ヨーク、8(8A〜8D)…可動子回転手段、9…回転レバー、10−1,10−2…回転力発生用の永久磁石、11−1,11−2…押ボタン、12−1,12−2…コイルバネ、13−1,13−2…ブッシュ、14…被動作体、15…ホルダ、16…ピン、17…止め輪、18…ストッパ部材、19…移動範囲規制部材、19a,19b…規制面、20…ベアリング、101,102,103…双安定型移動装置。

Claims (25)

  1. 可動軸方向に移動可能で、かつ前記可動軸を中心として回転可能に保持され、前記可動軸と直交する方向に前記可動軸を挟んで相対する磁極を配置した永久磁石を備える可動子と、
    前記可動子を回転させて、その回転角度位置を第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との間で切り換えることによって、前記可動子の永久磁石の相対する磁極の位置を入れ替える可動子回転手段と、
    前記可動子を挟んで前記可動軸方向の一方側に位置し、前記可動子が第1の回転角度位置にある場合、前記可動子を磁気吸引保持し、前記可動子が第2の回転角度位置にある場合、前記可動子を磁気反発させる永久磁石を含む部材で構成された第1の固定子と、
    前記可動子を挟んで前記可動軸方向の他方側に位置し、前記可動子が第2の回転角度位置にある場合、前記可動子を磁気吸引保持し、前記可動子が第1の回転角度位置にある場合、前記可動子を磁気反発させる永久磁石を含む部材で構成された第2の固定子と
    を備えることを特徴とする双安定移動装置。
  2. 請求項1に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子は、
    前記可動軸方向に移動可能で、かつ前記可動軸を中心として回転可能に保持された非磁性シャフトの可動軸方向に接続されている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  3. 請求項1又は2に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子の永久磁石は、円柱または円筒状とされている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記第1の固定子および前記第2の固定子は、
    その磁極方向が前記可動軸と平行とされ、それぞれの磁極方向が他方に対して逆向きとされ、前記可動軸を挟んで前記可動軸と直交する方向に前記可動子と接触しないように離間して配置された1組の永久磁石を備え、
    前記第1の固定子の1組の永久磁石と前記第2の固定子の1組の永久磁石とは、それぞれの永久磁石の前記可動軸方向に対向する磁極が異極になるように、前記可動子を挟んで前記可動軸方向の一方側と他方側とに配置されている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  5. 請求項4に記載された双安定移動装置において、
    前記第1の固定子の1組の永久磁石および前記第2の固定子の1組の永久磁石は、それぞれその1組の永久磁石の前記可動子と反対側の面を連結するヨークが配置されている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  6. 請求項4又は5に記載された双安定移動装置において、
    前記第1の固定子の1組の永久磁石および前記第2の固定子の1組の永久磁石は、それぞれ前記可動子側の面に前記可動軸側に延びたヨークが配置されている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  7. 請求項1〜3の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記第1の固定子および前記第2の固定子は、
    その磁極方向が前記可動軸と直交する方向とされ、それぞれの磁極方向が同じ向きとされ、前記可動軸を挟んで前記可動軸と直交する方向に前記可動子と接触しないように離間して配置された1組の永久磁石を備え、
    前記第1の固定子の1組の永久磁石と前記第2の固定子の1組の永久磁石とは、それぞれの永久磁石の前記可動軸方向に対向する磁極が異極になるように、前記可動子を挟んで前記可動軸方向の一方側と他方側とに配置されている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  8. 請求項7に記載された双安定移動装置において、
    前記第1の固定子の1組の永久磁石および前記第2の固定子の1組の永久磁石は、それぞれその1組の永久磁石の前記可動軸と反対方向の面を連結するヨークが配置されている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  9. 請求項1〜3の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記第1の固定子および前記第2の固定子は、
    前記可動軸と中心をほゞ合わせて配置され、前記可動子と接触しないような内径を持つ径方向に着磁された円筒状の永久磁石を備え、
    前記第1の固定子の円筒状の永久磁石と前記第2の固定子の円筒状の永久磁石とは、それぞれの永久磁石の前記可動軸方向に対向する磁極が異極となるように、前記可動子を挟んで前記可動軸方向の一方側と他方側とに配置されている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子の永久磁石は、
    前記可動軸方向の長さが、前記可動子を挟んで前記可動軸方向の両側に配置された前記第1の固定子を構成する永久磁石と前記第2の固定子を構成する永久磁石の対向面間距離以下である
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子回転手段は、
    外部から機械的な力を与えて前記可動子を回転させ、前記可動子の永久磁石の相対する磁極の位置を入れ替える
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  12. 請求項1〜10の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子回転手段は、
    前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石に磁界を与えて前記可動子を回転させ、前記可動子の永久磁石の相対する磁極の位置を入れ替える
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  13. 請求項12に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子回転手段は、
    ソレノイド型電磁コイルと、このソレノイド型電磁コイルのコアの一端および他端にその一方の端部が接続または一体化された第1および第2のヨークとを備え、
    前記第1および第2のヨークの他方の端部は、
    前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石を挟んで対向している
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  14. 請求項12に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子回転手段は、
    前記可動軸を挟んでその軸芯をほゞ一致させてかつそのコアの一端を対向させて配置された第1および第2のソレノイド型電磁コイルと、
    この第1および第2のソレノイド型電磁コイルのコアの他端を連結するヨークとを備え、
    前記第1および第2のソレノイド型電磁コイルのコアの一端は、
    前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石を挟んで対向している
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  15. 請求項1〜10の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子回転手段は、
    前記可動子の永久磁石に対し前記可動軸とほゞ直交する方向から進退自在に設けられた第1および第2の回転力発生用の永久磁石を備え、
    前記可動子が前記第1の固定子に磁気吸引されている場合に、前記第1の回転力発生用の永久磁石が前記可動子の永久磁石に近づけられた場合、前記第1の回転力発生用の永久磁石の前記可動子に対向する磁極と前記可動子の永久磁石の一方の磁極との間の磁気反発および他方の磁極との磁気吸引によって、前記可動子が回転してその回転角度位置が前記第1の回転角度位置から前記第2の回転角度位置に切り換えられ、
    前記可動子が前記第2の固定子に磁気吸引されている場合に、前記第2の回転力発生用の永久磁石が前記可動子の永久磁石に近づけられた場合、前記第2の回転力発生用の永久磁石の前記可動子に対向する磁極と前記可動子の永久磁石の一方の磁極との間の磁気反発および他方の磁極との磁気吸引によって、前記可動子が回転してその回転角度位置が前記第2の回転角度位置から前記第1の回転角度位置に切り換えられる
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  16. 請求項13に記載された双安定移動装置において、
    前記固定子を構成する永久磁石の中心と前記可動軸とを前記可動軸に直交する方向に結ぶ線と、前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石を挟んで対向する前記第1および第2のヨークの端部の中心を結ぶ線と交差角度が、前記可動軸方向からみて0゜〜45゜の範囲とされている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  17. 請求項14に記載された双安定移動装置において、
    前記固定子を構成する永久磁石の中心と前記可動軸とを前記可動軸に直交する方向に結ぶ線と、前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石を挟んで対向する前記第1および第2のソレノイド型電磁コイルのコアの軸芯を結ぶ線との交差角度が、前記可動軸方向からみて0゜〜45゜の範囲とされている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  18. 請求項13又は16に記載された双安定移動装置において、
    前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石を挟んで対向する前記第1および第2のヨークの端部の中心を結ぶ線と前記可動軸とが交わっていない
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  19. 請求項14又は17に記載された双安定移動装置において、
    前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石を挟んで対向する前記第1および第2のソレノイド型電磁コイルのコアの軸芯を結ぶ線と前記可動軸とが交わっていない
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  20. 請求項13,16,18の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石を挟んで対向する前記第1および第2のヨークの端部の中心が、前記可動軸に直交する面内で前記可動子の両側にずれている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  21. 請求項14,17,19の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動軸とほゞ直交する方向から前記可動子の永久磁石を挟んで対向する前記第1および第2のソレノイド型電磁コイルのコアの軸芯が、前記可動軸に直交する面内で前記可動子の両側にずれている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  22. 請求項1〜21の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子は、前記可動軸と直交する方向に前記可動軸を挟んで相対する磁極を配置した複数の永久磁石
    を備えることを特徴とする双安定移動装置。
  23. 請求項22に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子は、
    前記可動軸方向のほゞ中央に位置する第1の永久磁石と、
    この第1の永久磁石を挟んで前記可動軸方向の両側に位置する第2および第3の永久磁石とを備え、
    前記第1の永久磁石の相対する磁極方向の長さは、前記第2および第3の永久磁石の相対する磁極方向の長さよりも長くされている
    ことを特徴とする双安定移動装置。
  24. 請求項1〜23の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子の可動軸方向の力を、主に外部の被動作体へ伝える一方、前記可動子の可動軸を中心とする回転力の前記被動作体への伝達を抑制する手段
    を備えることを特徴とする双安定移動装置。
  25. 請求項1〜24の何れか1項に記載された双安定移動装置において、
    前記可動子の可動軸方向の可動範囲を制限する手段
    を備えることを特徴とする双安定移動装置。
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