JP6170706B2 - 回転式塵芥収集車 - Google Patents
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Description
回転板は、塵芥投入口近くを動作軌跡としているため、不注意により人身事故が発生するおそれがある。
従って、安全性の高い回転式塵芥収集車が望まれており、投入箱内の危険領域に作業者の体の一部が入ったことを検出する進入検出装置を備え、進入検出装置が塵芥投入箱内の危険領域に作業者の体の一部が入ったことを検出して掻込部材を停止させるものが提案されている(特許文献1)。
しかし、作業に慣れた作業者にとっては、掻込部材の停止や再起動の操作は煩わしく、作業効率が低下してしまう。
特に、後部扉を全開とし、塵芥投入口が大きく開いている場合には、掻き込み部材の動作状態を視認できるため、安全性が問題となることは少ない。
一方、後部扉が一部開状態とする場合には、塵芥投入口が全開時と比べて小さく、掻き込み部材の動作状態を視認しにくいため、安全性が問題となる。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の回転式塵芥収集車において、前記開閉検出手段によって前記後部扉が全閉状態であることを検出すると、前記出力制御手段からの出力を行わないことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の回転式塵芥収集車において、前記注意喚起手段として光源を用い、前記出力制御手段では、危険を知らせる第1の出力と、安全を知らせる第2の出力とを少なくとも有し、前記光源では、前記第1の出力による発光色と、前記第2の出力による発光色とを異ならせたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の回転式塵芥収集車において、前記注意喚起手段として光源を用い、前記出力制御手段では、危険を知らせる第1の出力と、安全を知らせる第2の出力とを少なくとも有し、前記光源では、前記第1の出力による発光パターンと、前記第2の出力による発光パターンとを異ならせたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項3又は請求項4に記載の回転式塵芥収集車において、前記光源を前記投入箱内に設け、前記光源の光軸を、前記投入箱を形成する側壁に向けたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の回転式塵芥収集車において、前記側壁を反射板としたことを特徴とする。
y記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の回転式塵芥収集車において、前記注意喚起手段として音源を用い、前記出力制御手段では、危険を知らせる第1の出力と、安全を知らせる第2の出力とを少なくとも有し、前記音源では、前記第1の出力による音量と、前記第2の出力による音量とを異ならせたことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の回転式塵芥収集車において、前記注意喚起手段として音源を用い、前記出力制御手段では、危険を知らせる第1の出力と、安全を知らせる第2の出力とを少なくとも有し、前記音源では、前記第1の出力による音声の種類と、前記第2の出力による音声の種類とを異ならせたことを特徴とする。
図1は本実施例による回転式塵芥収集車の構成図、図2は同塵芥収集車の投入箱を示す要部構成図、図3は同塵芥収集車において後部扉を全開状態とした投入箱の要部構成図、図4は同塵芥収集車において後部扉を一部開状態とした投入箱の要部構成図、図5は同塵芥収集車において後部扉を全閉状態とした投入箱の要部構成図である。
投入箱20は、収容箱10の後方開口部11に対向するフロント面20Fと、後部扉21を有するリア面20Rと、一対の側壁22とで囲まれる空間23S内に、押し込み板31と回転板32とを備えている。
押し込み板31は、フロント面20Fとリア面20Rとの間で揺動し、回転板32は押し込み板31より下方において回転軸32aを中心にして回転する。回転板32の下方は底面20Bで閉塞されている。
本実施例による回転式塵芥収集車1は、回転板32の位置を検出する位置検出手段41と、後部扉21の動作状態を検出する開閉検出手段42と、位置検出手段41で検出した回転板32の位置と開閉検出手段42で検出した後部扉21の動作状態に応じて出力する出力制御手段43と、出力制御手段43からの出力に応じた注意喚起を行う注意喚起手段44とを備えている。
図2では、注意喚起手段44として光源44a、44b、44cを用いた場合を示している。
光源44aは投入箱20の空間23S内に設け、光軸を塵芥投入口24に向けている。光源44bはリア面20Rの空間23S側に設け、光軸を底面20Bに向けている。光源44cは、リア面20Rの外側に設け、光軸を車輌後方、すなわち作業者に向けている。
光源44b、44cは、特に後部扉21の下部に設けることが好ましい。
投入箱20のリア面20Rには塵芥を投入する塵芥投入口24を有し、後部扉21を上方へ引き上げることで、塵芥投入口24が開かれる。図2では、塵芥投入口24が一部開状態であることを示している。
押し込み板31は、下端部31aが回転軸32aの上方近傍とフロント面20Fとの間で揺動する。
回転板32は、その先端32bがリア面20Rから底面20Bに沿ってフロント面20F側に移動し、その後リア面20Rに戻るように回転する。
塵芥投入口24から投入された塵芥は、回転板32によって、底面20Bに沿ってフロント面20F側へ移動し、フロント面20Fで所定の高さまで持ち上げられる。
回転板32が塵芥をフロント面20Fで所定の高さに持ち上げた状態では、押し込み板31は、下端部31aが回転軸32aの上方近傍に位置している。
そして、押し込み板31は、図示のように下端部31aをフロント面20Fに移動させることで、回転板32で持ち上げた塵芥を投入箱20から排出する。
押し込み板31の下端部31aが回転板32の軌跡範囲外へ移動した後に、回転板32は、その先端32bがリア面20Rに近接するように回転する。
一方、押し込み板31は、下端部31aが回転軸32aの上方近傍となるように揺動する。
先端32bがリア面20Rに近接した状態にある回転板32は、塵芥投入口24から投入された塵芥を、再び底面20Bに沿ってフロント面20F側へ移動する。
この動作を繰り返すことで、塵芥投入口24から投入された塵芥は投入箱20から排出され、収容箱10に収容される。
位置検出手段41では、例えば第1区間(X−Y)と、第2区間(Y−Z)と、第3区間(Z−X)とを検出する。
出力制御手段43は、第1区間(X−Y)では危険を知らせる第1の出力を行い、第3区間(Z−X)では安全を知らせる第2の出力を行う。第2区間(Y−Z)では、第1の出力及び第2の出力とは異なる第3の出力を行う。なお、それぞれの区間(X−Y)(Y−Z)(Z−X)毎に異なる出力を行うとして説明したが、区間の起点となる位置X、Y、Zで異なる出力を行えばよい。
また、発光色を異ならせる代わりに、又は発光色を異ならせることに加えて、第1の出力による発光パターンと、第2の出力による発光パターンと、第3の出力による発光パターンとを異ならせてもよい。このように発光色や発光パターンを異ならせることで、注意喚起機能を高めることができる。
また、注意喚起手段44として光源44a、44b、44cを用いる代わりに、又は光源44a、44b、44cを用いることに加えて、注意喚起手段44として音源を用いることもできる。
注意喚起手段44として音源を用いる場合には、第1の出力による音量と、第2の出力による音量と、第3の出力による音量とを異ならせる。
また、音量を異ならせる代わりに、又は音量を異ならせることに加えて、第1の出力による音声の種類と、第2の出力による音声の種類と、第3の出力による音声の種類とを異ならせてもよい。このように音量や音声の種類を異ならせることで、注意喚起機能を高めることができる。
図3から図5では、注意喚起手段44として光源44dを用いている。光源44dは、投入箱20内に設けており、光源44dの光軸は、投入箱20を形成する側壁22の内面に向けている。このように、側壁22で光源44dを反射させることで、塵芥を包む包装袋の量や色の影響を受けにくいため、注意喚起機能を損なうことがない。この場合には、側壁22を反射板とすることが好ましい。側壁22を反射板とすることで、安定した注意喚起を行うことができる。
このように、後部扉21が一部開状態の時だけ注意喚起を行うことで、後部扉21が全開でなく、回転板32の位置を視認しにくい場合の安全性を高めることができる。
図5に示すように、開閉検出手段42によって後部扉21が全閉状態であることを検出すると、出力制御手段43からの出力を行わない。
特に、投入箱20のリア面20Rには、塵芥を投入する塵芥投入口24を形成する後部扉21を有し、後部扉21の動作状態を検出する開閉検出手段42を備え、開閉検出手段42によって、後部扉21が全開状態であることを検出した時には出力制御手段43からの出力を行わず、後部扉21が一部開状態であることを検出した時に出力制御手段43からの出力を行うことで、後部扉21が全開でなく、回転板32の位置を視認しにくい場合の安全性を高めることができる。
また、開閉検出手段42によって、後部扉21が全開状態であることを検出した時と、後部扉21が一部開状態であることを検出した時とで、出力制御手段43からの出力を異ならせることで、特に一部開状態における回転板32の位置を視認しにくい場合の安全性を高めることができる。
20 投入箱
20F フロント面
20R リア面
21 後部扉
22 側壁
23S 空間
31 押し込み板
32 回転板
32a 回転軸
41 位置検出手段
42 開閉検出手段
43 出力制御手段
44 注意喚起手段
44a 光源
44b 光源
44c 光源
44d 光源
Claims (8)
- 塵芥を収容する収容箱と、前記収容箱の後方開口部に連通させて装着する投入箱とを有し、
前記投入箱に、フロント面とリア面との間で揺動する押し込み板と、前記押し込み板より下方において回転軸を中心にして回転する回転板とを備え、
前記投入箱の前記リア面には、前記塵芥を投入する塵芥投入口を形成する後部扉を有し、
前記投入箱に投入される前記塵芥を前記収容箱に導く回転式塵芥収集車であって、
前記回転板の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出した前記回転板の前記位置に応じて出力する出力制御手段と、
前記出力制御手段からの出力に応じた注意喚起を行う注意喚起手段と、
前記後部扉の動作状態を検出する開閉検出手段と
を備え、
前記開閉検出手段によって、前記後部扉が全開状態であることを検出した時には前記出力制御手段からの出力を行わず、前記後部扉が一部開状態であることを検出した時に前記出力制御手段からの出力を行う
ことを特徴とする回転式塵芥収集車。 - 前記開閉検出手段によって前記後部扉が全閉状態であることを検出すると、前記出力制御手段からの出力を行わないことを特徴とする請求項1に記載の回転式塵芥収集車。
- 前記注意喚起手段として光源を用い、
前記出力制御手段では、危険を知らせる第1の出力と、安全を知らせる第2の出力とを少なくとも有し、
前記光源では、前記第1の出力による発光色と、前記第2の出力による発光色とを異ならせたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転式塵芥収集車。 - 前記注意喚起手段として光源を用い、
前記出力制御手段では、危険を知らせる第1の出力と、安全を知らせる第2の出力とを少なくとも有し、
前記光源では、前記第1の出力による発光パターンと、前記第2の出力による発光パターンとを異ならせたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の回転式塵芥収集車。 - 前記光源を前記投入箱内に設け、
前記光源の光軸を、前記投入箱を形成する側壁に向けたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の回転式塵芥収集車。 - 前記側壁を反射板としたことを特徴とする請求項5に記載の回転式塵芥収集車。
- 前記注意喚起手段として音源を用い、
前記出力制御手段では、危険を知らせる第1の出力と、安全を知らせる第2の出力とを少なくとも有し、
前記音源では、前記第1の出力による音量と、前記第2の出力による音量とを異ならせたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転式塵芥収集車。 - 前記注意喚起手段として音源を用い、
前記出力制御手段では、危険を知らせる第1の出力と、安全を知らせる第2の出力とを少なくとも有し、
前記音源では、前記第1の出力による音声の種類と、前記第2の出力による音声の種類とを異ならせたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転式塵芥収集車。
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