JP6168276B2 - 解析制御装置、運動解析システム、プログラム、記録媒体および運動解析方法 - Google Patents

解析制御装置、運動解析システム、プログラム、記録媒体および運動解析方法 Download PDF

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Description

本発明は、運動解析システム、計測ユニット、プログラム、記録媒体および運動解析方法等に関する。
様々な分野において運動を解析するシステムが必要とされている。例えば、ゴルフクラブやテニスラケットのスイング軌道、野球のピッチングやバッティング等の運動フォーム等を解析し、解析結果から改善点を明らかにすることで競技力の向上につなげることができる。
運動解析システムとしては、従来から光学式モーションキャプチャーが知られている。これは、マーカーが取り付けられた対象を赤外線カメラ等で連続撮影し、撮影された連続画像を用いてマーカーの移動軌跡を算出することで、運動を解析するシステムである(特許文献1)。
これに対して、近年、被検査体に小型の慣性センサーを取り付け、センサーの出力データから被検査体の運動を解析する手法が提案されている(特許文献2)。この手法では、赤外線カメラが不要であるため取り扱いが容易であるという利点がある。
特開2010−110382号公報 特開2008−073210号公報
ここで、特許文献2の発明は、第1、第2のジャイロセンサーがそれぞれゴルフクラブのヘッド部、グリップ部に固定されている。そのため、ジャイロセンサーを制御する制御部や、ジャイロセンサーからのデータを記憶する記憶部を、ゴルフクラブ内に設けて有線で接続することが可能である。このとき、主制御部は、第1のジャイロセンサーからのデータも、第2のジャイロセンサーからのデータもほぼリアルタイムに取得し、記録することができる。
つまり、特許文献2の発明は、第1、第2のジャイロセンサーからのデータを時間的なずれを生じることなく対応させることが可能であり、2つのデータ間で同期がとれないという問題は生じにくい。ここで、「同期をとる」とは複数のセンサーからのデータを1つの時間軸上で互いに関連付けることをいう。
しかし、例えば計測に用いる複数のセンサーが離れて配置されている場合や、センサー内のバッファーに一時記憶されたデータをまとめて受け取る場合には、データを受け取る側が複数のセンサーのデータ間の同期をとる必要が生じる。
ここで、計測に用いる複数のセンサーが離れて配置され、無線でデータを取得する運動解析システムを考える。このとき、特許文献2に記載の手法では、スイッチがオン状態となってからの経過時間に基づいて、複数のセンサーのデータ間で同期をとることになる。しかし、このようなシステムでは、無線を使って順番に各センサーのスイッチをオン状態
する。そのため、スイッチがオン状態になるまでの時間は各センサーで異なっている。したがって、特許文献2に記載の手法では、複数のセンサーからのデータ間で同期をとることができない。
運動解析システムとしては、計測に用いられる複数のセンサーの配置の自由度が高いことが好ましい。しかし、異なるセンサーからのデータ間で正しく同期をとることができなければ、運動解析を正しく行うことができない。
また、運動解析システムの構成要素を増加させないことがコスト面から望ましい。そして、運動解析システムの使用者に特別な動作等を要求しないことが、運動解析システムの使い勝手の面から望ましい。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、運動に基づく物理量を計測する計測ユニットの取り付け位置の自由度を高めながら、計測データ間で同期をとることにより正確な運動解析が可能であり、コストも増加せず、使い勝手のよい運動解析システム、計測ユニットおよび運動解析方法を提供することができる。ここで、運動解析とは例えば被計測体の運動による特定部位の位置、速度、加速度等を解析することである。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る運動解析システムは、複数の計測ユニットから被計測体の運動に基づく物理量の計測データを受け取り、前記物理量に基づく第1の計算値を前記計測ユニット毎に求め、前記第1の計算値に基づく値が所定の条件を満たすときを前記運動におけるインパクトのタイミングと判断し、前記インパクトのタイミングに基づいて前記複数の計測ユニットが生成する前記計測データの間で同期をとり、前記被計測体の運動を解析する解析制御装置を含む。
[適用例2]
前記適用例に係る運動解析システムにおいて、前記解析制御装置は、前記第1の計算値として、前記計測データの最大値を求めてもよい。
[適用例3]
前記適用例に係る運動解析システムにおいて、前記計測ユニットはセンサー部を含み、前記センサー部は、複数の軸の回りに発生する角速度を検出する角速度センサーを含み、前記解析制御装置は、前記第1の計算値として、各軸に発生する前記角速度の大きさの和を求めてもよい。
[適用例4]
前記適用例に係る運動解析システムにおいて、前記解析制御装置は、前記第1の計算値が最大となるときを、前記インパクトのタイミングと判断してもよい。
本適用例に係る運動解析システムは、計測ユニットと解析制御装置とを含む。計測ユニットは被計測体に取り付けられ、センサー部を含んでいる。センサー部は、被計測体の運動に基づく所定の物理量を計測して計測データを生成する。センサー部は、例えば加速度センサー、角速度センサー、速度センサー等の物理量センサーであってもよい。例えば、センサー部は慣性センサーであって、加速度センサーおよび角速度センサーを含んでいて
もよい。
本適用例に係る運動解析システムは計測ユニットを複数含み、複数の計測データが生成されて解析制御装置に出力される。計測データを受け取った解析制御装置は、各計測データにおいて被計測体の運動によって生じるインパクトのタイミングを判断して、複数の計測データ間の同期をとる。ここで、インパクトとは、被計測体と被計測体以外の物または人との衝突による衝撃をいう。例えば、ゴルフクラブやゴルフクラブを持つ手が被測定体である場合、ゴルフボールを打つときの衝撃がインパクトになる。
解析制御装置は、計測された所定の物理量に基づく第1の計算値を求め、第1の計算値または第1の計算値に基づく値が所定の条件を満たすときを運動におけるインパクトのタイミングと判断する。
ここで、センサー部は2軸以上の角速度センサーを含んでいてもよい。このとき、所定の物理量とは角速度であって、第1の計算値は各軸回りの角速度の大きさの和(ノルム)であってもよい。そして、ノルムが最大となるときを、前記インパクトのタイミングと判断してもよい。インパクトの瞬間にノルムが急激に変化するので、解析制御装置は、センサー部が角速度センサーを含むことでインパクトのタイミングを正確に知ることが可能であり、複数の計測データの間で同期をとることができる。したがって、被計測体の正確な運動解析を実行できる。
また、計測ユニットは単軸検出の例えば角速度センサー、加速度センサー等を含んでいてもよい。解析制御装置は、第1の計算値として、計測データの最大値を求めて、インパクトのタイミングを知ることが可能であり、複数の計測データの間で同期をとることができる。
計測ユニットは、解析制御装置が計測データを受け取ることができる範囲で、解析制御装置から離れていても構わない。そのため、計測ユニットの取り付け位置の自由度を高めることができる。また、計測データ間で同期をとることにより正確な運動解析が可能であるが、このとき、同期をとるための特別な信号等を用いないため、運動解析システムのコストが増加することはない。また、本適用例に係る運動解析システムでは、使用者が特別な動作をする必要はないため、使い勝手のよい運動解析システムを提供できる。
なお、インパクトのタイミングを判断する場合に、第1の計算値(例えばノルム)だけでなく、第1の計算値に基づく値(例えばノルムの微分値、積分値等)が用いられてもよい。また、所定の条件とは最大であることだけでなく例えば最小、極大、極小等が用いられてもよい。
また、センサー部は、複数種類の物理量を計測できるセンサーであってもよい。例えば、センサー部は、6軸の慣性センサーであって、x軸、y軸、z軸それぞれについて、加速度および角速度を計測できてもよい。
そして、計測ユニットが生成する計測データは離散的なデータであってもよい。つまり、センサー部から出力される連続したデータが、所定のサンプリング周期(例えば0.001秒)でサンプリングされて計測データが生成されてもよい。
[適用例5]
前記適用例に係る運動解析システムにおいて、前記解析制御装置は、前記第1の計算値を微分して第2の計算値を求め、前記第2の計算値が最大となるタイミングと最小となるタイミングのうち、先のタイミングを前記インパクトのタイミングとして検出してもよい
センサー部が2軸以上の角速度センサーを含んでいる場合、解析制御装置は、各軸回りの角速度の大きさの和である第1の計算値を微分した第2の計算値を求めてもよい。そして、解析制御装置は、第2の計算値が最大となるタイミングと最小となるタイミングのうち、先のタイミングをインパクトのタイミングとして検出してもよい。
通常のスイング動作では、インパクトの際にその衝撃により角速度が急激に変化する。したがって、一連のスイング動作の中で角速度の大きさの和(ノルム)の微分値が最大または最小となるタイミングをインパクトのタイミングとして捉えることができる。
なお、スイングに用いられる器具がインパクトにより振動するため、角速度の大きさの和(ノルム)の微分値が最大となるタイミングと最小となるタイミングが対になって生じると考えられるが、そのうちの先のタイミングがインパクトの瞬間と考えられる。
[適用例6]
前記適用例に係る運動解析システムにおいて、前記センサー部は、複数の軸方向に発生する加速度を検出する加速度センサーを含み、前記解析制御装置は、前記第1の計算値として、各軸に発生する前記加速度の大きさの和を求めてもよい。
センサー部が2軸以上の加速度センサーを含んでいる場合、解析制御装置は、第1の計算値として、各軸に発生する加速度の大きさの和を求めてもよい。インパクトの際には、被計測体(例えばゴルフクラブ)にはその衝撃により加速度に変化が生じる。そのため、加速度の大きさの和に基づいて、インパクトのタイミングを判断してもよい。
[適用例7]
前記適用例に係る運動解析システムにおいて、前記解析制御装置は、前記第1の計算値を微分して第2の計算値を求め、前記第2の計算値が最初に極大となるときを、前記インパクトのタイミングと判断してもよい。
本適用例によれば、センサー部が角速度センサーを含んでいても、加速度センサーを含んでいても、解析制御装置は、各軸に発生する角速度、加速度の大きさの和(第1の計算値)を微分して第2の計算値を求める。そして、解析制御装置は、最初に第2の計算値が極大となるときをインパクトのタイミングと判断してもよい。
インパクトの瞬間では、センサー部が計測する物理量は、インパクト前後で大きく変化する。そのため、変化量を知るために、第1の計算値を微分して第2の計算値を求めて、第2の計算値の最初の極大値をインパクトのタイミングと判断することができる。
[適用例8]
本適用例に係る計測ユニットは、前記の運動解析システムで使用される。
[適用例9]
本適用例に係る運動解析方法は、複数の計測ユニットから被計測体の運動に基づく物理量の計測データを受け取るステップと、前記物理量に基づく第1の計算値を前記計測ユニット毎に求めるステップと、前記第1の計算値に基づく値が所定の条件を満たすときを前記運動におけるインパクトのタイミングと判断し、前記インパクトのタイミングに基づいて前記複数の計測ユニットが生成する前記計測データの間で同期をとり、前記被計測体の運動を解析するステップと、を含む。
[適用例10]
本適用例に係るプログラムは、コンピューターに、複数の計測ユニットから被計測体の運動に基づく物理量の計測データを受け取るステップと、前記物理量に基づく第1の計算値を前記計測ユニット毎に求めるステップと、前記第1の計算値に基づく値が所定の条件を満たすときを前記運動におけるインパクトのタイミングと判断し、前記インパクトのタイミングに基づいて前記複数の計測ユニットが生成する前記計測データの間で同期をとり、前記被計測体の運動を解析するステップと、を実行させる。
[適用例11]
本適用例に係る記録媒体は、前記のプログラムを記録した、コンピューター読み取り可能な記録媒体である。
本実施形態の運動解析システムの構成例を示す図。 本実施形態の運動解析システムでゴルフスイングを計測する例を示す図。 計測されたゴルフクラブ(運動器具)の軌跡の例を示す図。 図1の計測ユニットのブロック図。 図1の解析制御装置のブロック図。 本実施形態の運動解析システムの構成要素の動作を説明する図。 図7(A)、図7(B)は計測データの例を示す図。 本実施形態の運動解析システムの計測ユニットの処理を示すフローチャート図。 本実施形態の運動解析システムの解析制御装置の処理を示すフローチャート図。 図9のリズム検出ステップの処理を示すフローチャート図。 図11(A)はフルスイング時の3軸角速度をグラフ表示した図であり、図11(B)は3軸角速度の大きさの和(ノルム)の計算値をグラフ表示した図であり、図11(C)は3軸角速度の大きさの和(ノルム)の微分の計算値をグラフ表示した図。 図12(A)はパッティング時の3軸角速度をグラフ表示した図であり、図12(B)は3軸角速度の大きさの和(ノルム)の計算値をグラフ表示した図であり、図12(C)は3軸角速度の大きさの和(ノルム)の微分の計算値をグラフ表示した図。 図13(A)、図13(B)は3軸角速度のデータにおけるインパクトタイミングを示す図。 図14(A)、図14(B)は3軸加速度のデータにおけるインパクトタイミングを示す図。 比較例の運動解析システムの構成例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.運動解析システムの構成
[本実施形態の主要構成]
図1は、本実施形態の運動解析システム1の構成例を示す図である。運動解析システム1は、複数の計測ユニット10−1、10−2、解析制御装置20を含んで構成されている。
運動解析システム1は、2つの計測ユニット10−1、10−2を含むが3つ以上であってもよい。本実施形態では、解析制御装置20と計測ユニット10−1、10−2は無
線接続されており、運動解析システム1における計測ユニット10−1、10−2の配置の自由度は高い。解析制御装置20と計測ユニット10−1、10−2の間は、帯域消費を抑えるためにマルチキャストやブロードキャストを行わず、ユニキャストで通信が行われる。計測ユニット10−1、10−2から解析制御装置20へは計測データが無線送信され、解析制御装置20から計測ユニット10−1、10−2へは例えば計測開始指示などの制御信号が無線送信される。
計測ユニット10−1、10−2は、運動解析の対象(以下、被計測体)に取り付けられる。被計測体は、運動解析システム1の使用者(以下、ユーザー)および運動器具(例えばゴルフクラブ、テニスラケット)の少なくとも一方である。運動解析システム1は様々な運動の解析に適用可能であるが、本実施形態ではゴルフスイングの解析に用いられる(図2参照)。
計測ユニット10−1、10−2は、それぞれ慣性センサー111−1、111−2(本発明のセンサー部に対応)を含む。慣性センサー111−1、111−2は、ユーザーがゴルフスイングをすることで生じる加速度および角速度(本発明の所定の物理量に対応)を計測して、計測データを生成する。
解析制御装置20は、被計測体の運動解析を実行する運動解析部201と、解析制御装置20だけでなく運動解析システム1の全体の制御を行う主制御部203とを含む。本実施形態では、PC(Personal Computer)によって解析制御装置20を実現している。そして、プログラムにしたがってCPU200が運動解析部201、主制御部203として機能する。
解析制御装置20の運動解析部201は、計測ユニット10−1、10−2からの計測データを受け取り、各計測データにおけるインパクトのタイミングを検出することで、複数の計測データ間の同期をとることができる。そのため、被計測体の運動を正確に解析することができる。
このとき、同期に用いられるインパクトは被計測体の運動で自然に生じるものであり、運動解析システム1は、計測データ間の同期をとるための専用の信号等(以下、専用の同期用情報)を必要としない。なお、インパクトとは、被計測体と被計測体以外の物または人との衝突による衝撃をいう。この例では、ゴルフクラブも被測定体であり、ゴルフボールを打つときの衝撃がインパクトになる。
ここで、比較のために、専用の同期用情報を有する運動解析システム100を例示する。図15は、比較例の運動解析システム100の構成を示す図である。比較例の運動解析システム100は、専用の同期用情報として特定波長帯域の光を用いている。比較例の運動解析システム100は発光装置90を含み、また、計測ユニット10−1、10−2は受光部114−1、114−2を含んで構成されている。
比較例の運動解析システム100において、発光装置90は、解析制御装置20からの発光指示にしたがって計測ユニット10−1、10−2に向けて光を発する。そして、受光部114−1、114−2は、発光装置90からの光を検出して、検出の有無を表す検出データを生成して計測データに含める。そして、比較例の運動解析システム100の解析制御装置20は、検出データに基づいて計測データ間の同期をとる。なお、図1と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。
比較例の運動解析システム100と比較すると、本実施形態の運動解析システム1は発光装置90を含まず、計測ユニット10−1、10−2も受光部114−1、114−2
を含まない。そのため、本実施形態の運動解析システム1は、発光装置90といった固有の同期用情報発生部が不要であるためコストを抑えることが可能である。また、本実施形態の運動解析システム1は、受光部114−1、114−2といった固有の同期用情報検出部が不要であるため、計測ユニット10の小型化、軽量化が可能である。
ここで、比較例のように特定波長帯域の光を用いる代わりに、特別な動作すなわちスイングとは異なる動きで生じる加速度および角速度を、専用の同期用情報として用いることが考えられる。特別な動作としては、例えばユーザーがジャンプをすることが考えられ、ジャンプによる衝撃はスイングとは全く異なる加速度および角速度を生じる。
しかし、ユーザーにとっては、スイングとは無関係な動作をする必要があり煩わしい。つまり、ユーザーに特別な動作等を要求しないことが、運動解析システム1の使い勝手の面から望ましい。本実施形態の運動解析システム1は、ゴルフスイングにより自然に生じるインパクトのタイミングに基づいて計測データ間の同期をとるため、使い勝手のよい運動解析システム1を実現することが可能である。
図1を用いて運動解析システム1の構成の概略を説明したが、計測ユニット10−1、10−2と解析制御装置20の詳細なブロック図については後述する。また、計測ユニット10−1、10−2の構成は同一である。これらの符号に含まれる「−1」「−2」は複数の計測ユニット10を個別に区別するためのものであり、構成が異なることを意味するものではない。以下においては、重複説明回避のため特に断ることなく、計測ユニット10−1、10−2を計測ユニット10として説明することがある。また、慣性センサー111−1、111−2についても慣性センサー111として説明することがある。
また、本実施形態の運動解析システム1は、解析制御装置20をPCで実現しているが、専用のハードウェアで構成されていてもよい。このとき、運動解析部201および主制御部203の少なくとも一方が、CPU200ではなく専用のハードウェアで構成されていてもよい。
図2は、運動解析システム1でゴルフスイングを計測する場合を例示する図である。ユーザーはゴルフクラブ30を持ちスイングをする。このとき、ゴルフクラブ30には計測ユニット10−1が取り付けられており、ユーザーの手首には計測ユニット10−2が取り付けられている。計測ユニット10−1、10−2は、それぞれゴルフクラブ30、ユーザーの手首でのゴルフスイングによる加速度および角速度を計測する。
計測ユニット10は、3軸(x軸、y軸、z軸)加速度センサー、3軸(x軸、y軸、z軸)角速度センサーを含む。加速度センサーは、x軸、y軸、z軸方向の加速度をそれぞれ計測し、計測した加速度データを出力する。また、角速度センサーは、x軸、y軸、z軸回りの角速度をそれぞれ計測し、計測した角速度データを出力する。
図3では、ゴルフクラブ30のクラブヘッドのスイング軌跡Aを示している。スイング軌道Aは、スイング起動位置P1、トップ位置P2、インパクト位置P3およびフォロースルートップ位置P4を含んでいる。運動解析システム1は、このようなスイング軌跡Aを表示するだけではなく、スイング軌跡Aに対して、ユーザーがどのように手首を運動(移動)させているかを解析して改善に役立つ情報を提供する。
例えば、手首の移動に遅れてゴルフクラブ30が同じように移動してスイング軌跡Aを描く場合には、ユーザーからの力がゴルフクラブ30に適切に伝わっていると判断できる。一方、手首の移動の軌跡とスイング軌跡Aとが異なるような場合には、例えば前後にゴルフクラブ30がぶれており、ユーザーからの力がゴルフクラブ30に真っ直ぐに伝わっ
ていないと判断できる。
このような判断を正しく行うために、運動解析システム1は計測データ間で同期をとる必要がある。つまり、計測ユニット10−1、10−2は、それぞれゴルフクラブ30、ユーザーの手首に装着されているため、計測ユニット10−1、10−2からの計測データ間で同期がとれないと正確な解析が不可能になる。後述するように、運動解析システム1は、ゴルフスイングにより生じるインパクトのタイミングを正確に判断することができる。そのため、運動解析システム1は、各計測データのインパクトのタイミングを互いに合わせることで、複数の計測データ間で同期をとることができる。以下に、まず計測ユニット10、解析制御装置20の詳細な構成を説明してから、計測データ間で同期をとる方法について説明する。
[計測ユニットの構成]
図4は、計測ユニット10のブロック図である。計測ユニット10は、図1に示した慣性センサー111の他に、記憶部115、制御部116、通信部118を含む。ただし、計測ユニット10は、図4の構成要素(各部)の一部を省略または変更し、あるいは他の構成要素を付加した構成としてもよい。
慣性センサー111は、前記のように3軸加速度センサーと3軸角速度センサーを含む。したがって、慣性センサー111は、詳細には加速度センサー112x、112y、112zと、角速度センサー113x、113y、113zを含む。
制御部116は、所定周期でサンプリングされた慣性センサー111からの計測データを、記憶部115に順番に記憶させる。なお、所定周期とは、例えば慣性センサー111の応答周波数に基づいて定められ、1000Hzや500Hzであってもよい。
制御部116は、通信部118を介して、解析制御装置20からの制御信号を受け取る。例えば、解析制御装置20からの計測開始指示があれば慣性センサー111を動作させて、計測データの記憶部115への記憶を開始する。また、例えば解析制御装置20からの計測停止指示があれば計測データの記憶部115への記憶を停止して、記憶部115に記憶された計測データを、通信部118を介して解析制御装置20へと送信する。なお、制御部116はCPUであってもよい。
計測ユニット10は、運動解析システム1において解析制御装置20と無線接続されており、計測ユニット10の配置の自由度は高い。例えば、運動器具に取り付けることも、ユーザーの体の一部に取り付けることもできる(図2参照)。
[解析制御装置の構成]
図5は、解析制御装置20のブロック図である。解析制御装置20は、図1に示した運動解析部201、主制御部203の他に、通信部210、操作部220、ROM230、RAM240、記録媒体250、表示部260を含む。また、図1を参照して説明したように、CPU200が運動解析部201、主制御部203として機能するが、運動解析部201は、さらにデータ取得部202、同期補正部206、第1計算部207、第2計算部208、インパクト検出部209を含む。ただし、解析制御装置20は、図5の構成要素(各部)の一部を省略または変更し、あるいは他の構成要素を付加した構成としてもよい。
通信部210は、複数の計測ユニット10−1、10−2(図1参照)からの計測データを受信し、運動解析部201に送る処理を行う。また、通信部210は、主制御部203から計測ユニット10−1、10−2への制御信号(例えば計測開始指示等)を送信す
る。
操作部220は、ユーザーからの操作データを取得し、運動解析部201、主制御部203に送る処理を行う。操作データとは、例えば運動解析の対象について指示したり、表示部260に表示する内容を指定したりするためのデータである。ユーザーは、操作データによって、例えばトップ位置P2からフォロースルートップ位置P4までについてだけ運動解析を実行させて、インパクト位置P3におけるクラブヘッドのスピードを表示させることができる(図3参照)。
ROM230は、CPU200が運動解析部201、主制御部203として機能し、各種の計算処理、制御処理を行うためのプログラム等を記憶している。ROM230は、他にアプリケーション機能を実現するための各種プログラムやデータ等を記憶していてもよい。
RAM240は、CPU200の作業領域として用いられ、ROM230から読み出されたプログラムやデータ、操作部220から入力されたデータ、運動解析部201が各種プログラムにしたがって実行した演算結果等を一時的に記憶する。
記録媒体250は、各種のアプリケーションプログラムやデータを記憶するための、コンピューター読み取り可能な記録用の媒体(メディア)である。例えば、コンピューター(PC)を解析制御装置20として機能させるためのアプリケーションプログラム(運動解析システム1に用いられるプログラム)が記憶されていてもよい。また、記録媒体250は、運動解析部201の処理により生成されたデータのうち、長期的な保存が必要なデータを記録する記録部としても機能するようにしてもよい。記録媒体250は、例えば、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、不揮発性メモリー(EEPROM、フラッシュメモリーなど)により実現することができる。
表示部260は、運動解析部201の処理結果を文字やグラフ、その他の画像として表示するものである。表示部260は、例えば、CRT、LCD、タッチパネル型ディスプレイ、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などである。なお、1つのタッチパネル型ディスプレイで操作部220と表示部260の機能を実現するようにしてもよい。
CPU200は、ROM230、記録媒体250に記憶されているプログラムにしたがって、運動解析部201、主制御部203として機能するが、運動解析部201は、さらにデータ取得部202、同期補正部206、第1計算部207、第2計算部208、インパクト検出部209を含む。なお、運動解析部201は、これらの一部または全部の構成(要素)を省略してもよいし、新たな構成(要素)を追加してもよい。
データ取得部202は、通信部210を介して受信した複数の計測データを受け取る。取得された計測データは、例えばRAM240に記憶されてもよい。
第1計算部207は、データ取得部202が取得した計測データに基づいて、例えば軸回りの角速度の大きさの和(ノルム)を計算する処理を行う。計算された和(ノルム)は、本発明の第1の計算値に対応する。なお、以下では計測データに含まれる物理量(例えば角速度、加速度)の大きさの和のことを「ノルム」と表現する。なお、1軸の物理量が計測される場合には、「ノルム」は大きさの和ではなく大きさを意味するものとする。
第2計算部208は、第1計算部207が計算したノルムを時間で微分する処理を行う。計算された微分値は、本発明の第2の計算値(第1の計算値に基づく値)に対応する。
インパクト検出部209は、第1計算部207が計算したノルムを用いて、スイングにおけるインパクトのタイミングを検出する処理を行う。インパクト検出部209は、例えば角速度のノルムが最大となるタイミングをインパクトのタイミングとして検出するようにしてもよい。あるいは、インパクト検出部209は、第2計算部208が計算したノルムの微分の値が最大となるタイミングと最小となるタイミングのうち、先のタイミングをインパクトのタイミングとして検出するようにしてもよい。また、第2計算部208が計算したノルムの微分の値が最初に極大となるタイミングを、インパクトのタイミングとして検出するようにしてもよい。
同期補正部206は、インパクト検出部209が求めたインパクトのタイミングに基づいて、データ取得部202が受け取った複数の計測データの間で同期をとる。そして、運動解析部201は、同期のとれた計測データを用いて、被計測体の運動を正確に解析する。
なお、主制御部203については、図1を参照して説明した通りであるため、ここでは詳細な説明を省略するが、被計測体の運動が解析された後に、主制御部203は例えばスイングの軌跡等を表示部260に表示する処理を行う。
[計測データ間の同期方法]
図6は、運動解析システム1の構成要素である解析制御装置20、計測ユニット10−1、10−2の動作を時系列に並べた図である。時刻t〜時刻tn+5の隣接する時刻の間隔は、計測ユニット10−1、10−2に含まれる慣性センサー111−1、111−2のサンプリング周期(例えば、0.001秒)に対応する。
時刻tで解析制御装置20は計測ユニット10−1、10−2に対して計測開始を指示する。そして、計測ユニット10−1は時刻tで計測開始可能となり、計測ユニット10−2は時刻tで計測開始可能となっている。
ここで、計測ユニット10−1、10−2で計測開始可能となるタイミングが異なるのは、解析制御装置20がユニキャストで計測開始コマンドを送信しているからである。すなわち、解析制御装置20が最初に計測ユニット10−1を指定して計測開始を指示し、その後に計測ユニット10−2を指定して計測開始を指示するからである。
もし、運動解析システム1で、ブロードキャストやマルチキャストが使用できる通信方式を採用するならば、計測ユニット10−1、10−2が計測開始可能になるタイミングをほぼ同時にすることができる。しかし、計測ユニットの数が増加すると帯域幅の消費が大きくなるという問題が生じる。すなわち、拡張性の面で問題がある。
また、運動解析システム1で、計測ユニット10−1、10−2と解析制御装置20とを有線接続するならば、計測ユニット10−1、10−2が計測開始可能になるタイミングをほぼ同時にすることができる。しかし、計測ユニット10−1、10−2の配置の自由度が低くなり実用上の問題が生じる。
そして、運動解析システム1で、解析制御装置20がユニキャストで計測開始コマンドを送信するとして、一定の時間間隔Tで計測開始を指示し、その時間間隔Tの分だけ計測データをずらすことで同期をとる手法も考えられる。しかし、無線での通信状態が変化して、1つの計測ユニットに対してだけ計測開始コマンドの再送が生じることもあり得る。そのため、計測ユニット10−1、10−2の計測開始可能となる時間間隔がTに一致するとは限らない。
そこで、運動解析システム1は、計測ユニット10−1、10−2の計測データに同時に影響を与えるインパクトを利用して、これらの計測データ間の同期をとる。この例では、時刻tでユーザーはクラブでボールを打ち、インパクトが生じたとする。
このとき、計測ユニット10−1、10−2は計測を開始しており、インパクトの衝撃は計測データとして記録される。図6で丸のついている部分は、計測ユニット10−1、10−2が計測データを生成していることを意味する。そして、白い丸はインパクトが生じたことを示し、それ以外は黒い丸で表してる。
その後、計測ユニット10−1、10−2はしばらく計測を続ける。そして、時刻tn+2で解析制御装置20は計測ユニット10−1、10−2に対して計測停止を指示する。計測ユニット10−1は時刻tn+3で計測を停止し、計測ユニット10−2は時刻tn+5で計測を停止する。
図7(A)は、このときの計測ユニット10−1の計測データを示し、図7(B)は計測ユニット10−2の計測データを示す。解析制御装置20は計測停止指示の後、図7(A)、図7(B)のようなデータを受け取ることになる。しかし、計測ユニット10−1と計測ユニット10−2の計測開始時刻と計測停止時刻とは異なるため、図7(A)と図7(B)の計測データを並んでいる順番で単純に対応させることはできず、インパクトのタイミングに基づいて同期をとる必要がある。すなわち、解析制御装置20は、図7(A)、図7(B)のインパクトのタイミングがそれぞれ計測データDA、DBであることを正確に検出し、これらを対応させることで同期をとることができる。
なお、図7(A)、図7(B)では計測データをDA、DBのように簡略に表記しているが、それぞれのデータは加速度センサー112x、112y、112zおよび角速度センサー113x、113y、113z(図4参照)からのデータを全て含んでいる。
ここで、インパクトのタイミングを正確に検出するためには、計測データに基づいて適切な手順で計算を行う必要がある。そして、インパクトの特徴に合致するタイミングを検出する必要がある。以下では、フローチャートを用いて、運動解析システム1の全体的な処理について説明しながら、インパクトのタイミングを検出するリズム検出ステップにつて詳細に説明する。
2.運動解析方法
図8〜図10は、運動解析システム1による運動解析方法の一例を示すフローチャート図である。図8は計測ユニット10による処理のフローチャート図であり、図9〜図10は解析制御装置20による処理のフローチャート図である。計測ユニット10の制御部116、解析制御装置20のCPU200(運動解析部201、主制御部203)は、プログラムにしたがって、これらの処理を実行してもよい。
図8のように、計測ユニット10の制御部116は、計測開始の指示があるまで、すなわち解析制御装置20から計測開始コマンドを受信するまで待機し(S10のN)、計測開始コマンドを受信すると(S10のY)、慣性センサー111に被計測体の運動に基づく加速度、角速度を計測させて計測データを生成させる(S20)。ここで、被計測体は例えばユーザーやゴルフクラブであり(図2参照)、運動とは例えばゴルフスイングである(図3参照)。計測データは、加速度センサーが計測したx軸、y軸、z軸方向の加速度、および角速度センサーが計測したx軸、y軸、z軸回りの角速度を含む。
そして、制御部116は生成された計測データを記憶部115に記憶させる(S60)
。その後、計測停止の指示があった場合、すなわち解析制御装置20から計測停止コマンドを受信した場合には(S70のY)、記憶部115に記憶された計測データを解析制御装置20に送信する(S80)。そして、ステップS10に戻り、解析制御装置20から次の計測開始コマンドを受信するまで待機する。
制御部116は、計測停止の指示がない場合(S70のN)、ステップS20に戻り、慣性センサー111に被計測体の運動に基づく加速度、角速度を計測させて計測データを生成させる。
図9は、解析制御装置20のCPU200の処理を示している。まず、CPU200は主制御部203として機能する。主制御部203は、まず計測ユニット10に計測開始を指示する(S210)。すなわち、主制御部203は、計測ユニット10に計測開始コマンドを送信する。そして、主制御部203は、計測ユニット10が十分な計測データを得るまで待機する(S240のN)。そして、計測ユニット10が十分な計測データを得ると(S240のY)、主制御部203は、計測ユニット10に計測停止を指示する(S250)。すなわち、主制御部203は、計測ユニット10に計測停止コマンドを送信する。
その後、CPU200は運動解析部201として機能する。データ取得部202が、計測ユニット10から計測データを受け取ると(S260)、第1計算部207、第2計算部208、インパクト検出部209は、取得された計測データについてリズム検出を行う(S270、リズム検出ステップ)。リズム検出ステップの詳細については後述する。なお、リズムとは、スイングの開始からスイングの終了までの一連の動作のことを言い、例えば、ゴルフスイングの場合、スイングの開始から、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、スイングの終了までの一連の動作に相当する。
リズム検出がされなかった場合(S280のN)は、取得した計測データにスイング動作に対応するデータ(スイングデータ)が含まれていなかった判断して処理を終了する。この場合、取得したデータにスイングデータが含まれなかったことを表示部260に表示するようにしてもよい。
一方、リズム検出がされた場合(S280のY)、CPU200は主制御部203として機能し、例えばユーザーのスイングデータを表示部260に表示して(S290)、処理を終了する。
図10は、第1計算部207、第2計算部208、インパクト検出部209として機能するCPU200によるリズム検出ステップを示すフローチャートである。
図10に示すように、CPU200は、まず、第1計算部207として機能し、取得された計測データから各時刻tでの角速度のノルムn(t)の値を計算する(S110)。角速度のノルム(角速度の大きさの和)の求め方の一例として「角速度の大きさの2乗の和の平方根」から求める方法がある。例えば、角速度センサー113x、113y、113zが3軸回りの角速度を検出し、データ取得期間の各時刻tでの3軸分のデータをx(t)、y(t)、z(t)とすると、角速度のノルムn(t)は、次式(1)で計算される。
次に、CPU200は、各時刻tでの角速度のノルムn(t)を所定範囲に正規化したノルムn(t)に変換する(S120)。具体的には、データ取得期間における角速度のノルムの最大値をmax(n)とすると、次式(2)により、角速度のノルムn(t)が0〜100の範囲に正規化したノルムn(t)に変換される。
次に、CPU200は第2計算部208として機能し、各時刻tでのノルム(正規化後のノルム)n(t)の微分dn(t)の値を計算する(S130)。例えば、角速度のデータの取得間隔をΔtとすると、時刻tでの角速度のノルムの微分(差分)dn(t)は次式(3)で計算される。
なお、本実施形態ではノルムn(t)は式(1)のように定義されているが、下記の式(4)を用いてもよい。
また、式(1)、式(4)ではなく、下記の式(5)を用いてもよい。
本実施形態では、計測データに含まれる角速度についてノルムを計算するが、加速度についてもノルムを計算してもよい。この場合にも、ノルムn(t)、ノルムn(t)、ノルムの微分dn(t)の定義は上記と同じである。
次に、CPU200はインパクト検出部209として機能し、ノルムの微分dn(t)の値が最大となる時刻と最小となる時刻のうち、先の時刻をインパクトの時刻T5として設定する(S140)。
通常のゴルフスイングでは、インパクトの瞬間にスイング速度が最大になると考えられる。そして、スイング速度に応じて角速度のノルムの値も変化すると考えられるので、一連のスイング動作の中で角速度のノルムの微分値が最大または最小となるタイミング(すなわち、角速度のノルムの微分値が正の最大値または負の最小値になるタイミング)をインパクトのタイミングとして捉えることができる。なお、インパクトによりゴルフクラブが振動するため、角速度のノルムの微分値が最大となるタイミングと最小となるタイミングが対になって生じると考えられるが、そのうちの先のタイミングがインパクトの瞬間と考えられる。
解析制御装置20のCPU200は、角速度のノルムの微分値が最大となるタイミングと最小となるタイミングのうち、先のタイミングを前記インパクトのタイミングとして検出することで正確にインパクトを検出し、このインパクトのタイミングに基づいて計測データ間で同期をとることができる。すなわち、インパクト検出後の適当なタイミングで、CPU200は同期補正部206として機能して計測データ間の同期をとることができる
。また、CPU200は、インパクト検出後にもスイングの軌跡(図3参照)を解析するために以下の処理を行う。
CPU200は、インパクトの時刻T5より前でノルムn(t)の値が0に近づく極小点が存在するか否かを判定し(S150)、存在すれば(S150のY)、当該極小点の時刻をトップの時刻T3として設定する(S152)。通常のゴルフスイングでは、スイング開始後、トップで一旦動作が止まるため、インパクトのタイミングより前で角速度のノルムが0に近づき極小となるタイミングをトップのタイミングとして捉えることができる。
次に、CPU200は、インパクトの時刻T5より後でノルムn(t)の値が0に近づく極小点が存在するか否かを判定し(S154)、存在すれば(S154のY)、当該極小点の時刻をフィニッシュの時刻T7として設定する(S156)。通常のゴルフスイングでは、インパクトの後、徐々にスイング速度が小さくなって止まると考えられる。したがって、インパクトのタイミングより後で角速度のノルムが0に近づき極小となるタイミングをフィニッシュのタイミングとして捉えることができる。
また、CPU200は、トップの時刻T3の前後でノルムn(t)の値があらかじめ設定された閾値以下の区間が存在するか否かを判定し(S158)、存在すれば(S158のY)、当該区間の最初と最後の時刻をそれぞれトップ区間の開始時刻T2と終了時刻T4として設定する(S160)。通常のゴルフスイングでは、トップで一旦動作が止まるので、トップの前後ではスイング速度が小さいと考えられる。したがって、トップのタイミングを含み角速度のノルムが所与の閾値以下の連続した区間をトップ区間として捉えることができる。
CPU200は、フィニッシュの時刻T7の前後でノルムn(t)の値があらかじめ設定された閾値以下の区間が存在するか否かを判定し(S162)、存在すれば(S162のY)、当該区間の最初と最後の時刻をそれぞれフィニッシュ区間の開始時刻T6と終了時刻T8として設定する(S164)。通常のゴルフスイングでは、インパクトの後、徐々にスイング速度が小さくなって止まると考えられる。したがって、フィニッシュのタイミングを含み角速度のノルムが所与の閾値以下の連続した区間をフィニッシュ区間として捉えることができる。
次に、CPU200は、トップ区間の開始時刻T2より前でノルムn(t)の値があらかじめ設定された閾値以下となるか否かを判定し(S166)、閾値以下となれば(S166のY)、当該閾値以下になる最後の時刻をスイング開始の時刻T1として設定する(S168)。なお、トップを特定する極小点より前で、ノルムが0に近づく極小点をスイング開始とみなしても良い。通常のゴルフスイングでは、静止した状態からスイング動作を開始し、トップまでにスイング動作が止まることは考えにくい。したがって、トップのタイミングより前で角速度のノルムが閾値以下となる最後のタイミングをスイング動作の開始のタイミングとして捉えることができる。
そして、CPU200は、リズム検出されたT1〜T8のデータをスイングデータとし(S170)、処理を終了する。
一方、インパクトの時刻T5より前でノルムn(t)の値が0に近づく極小点が存在しない場合(S150のN)、インパクトの時刻T5より後でノルムn(t)の値が0に近づく極小点が存在しない場合(S154のN)、トップの時刻T3の前後でノルムn(t)の値が閾値以下の区間が存在しない場合(S158のN)、フィニッシュの時刻T7の前後でノルムn(t)の値が閾値以下の区間が存在しない場合(S162のN)、トップ
区間の開始時刻T2より前でノルムn(t)の値が閾値以下とならない場合(S166のN)には、CPU200は、取得したデータに対するリズム検出に失敗した(取得したデータにはスイングデータが含まれていない)として処理を終了する。
ここで、図10のフローチャートにおいて、各時刻tでのノルム(正規化後のノルム)n(t)の微分dn(t)の値を計算する工程(S130)は省略することが可能である。特にドライバーのスイングのように角速度のノルムの変化が大きいものについては微分工程(S130)を省略することができる。ステップS130を省略する場合は、S120で求めた角速度のノルムの最大値をインパクトのタイミングとして検出すれば良い。
図10のフローチャートでは、スイングの開始から、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、スイングの終了までのすべての動作を検出しているが、例えば、インパクトとダウンスイングだけの動作を検出するなどスイング動作の少なくとも1つの動作を検出するようにしてもよい。また、図10のフローチャートの各ステップを適宜入れ替えることが可能である。
3.実験例
図11(A)は、被験者がドライバーを持ってフルスイングした時のデータ取得期間(5秒間)に取得されたデータから3軸の角速度x(t)、y(t)、z(t)をグラフ表示した図である。図11(A)において、横軸は時間(msec)、縦軸は角速度(dps)である。
図11(B)は、図11(A)の3軸角速度x(t)、y(t)、z(t)から3軸角速度のノルムn(t)を式(1)にしたがって計算した後に式(2)にしたがって0〜100にスケール変換(正規化)したノルムn(t)をグラフ表示した図である。図11(B)において、横軸は時間(msec)、縦軸は角速度のノルム(0〜100にスケール変換)である。
図11(C)は、図11(B)の3軸角速度のノルムn(t)からその微分dn(t)を式(3)にしたがって計算し、グラフ表示した図である。図11(C)において、横軸は時間(msec)、縦軸は3軸角速度のノルムの微分値である。なお、図11(A)および図11(B)では横軸を0〜5秒で表示しているが、図11(C)では、インパクトの前後の微分値の変化がわかるように、横軸を2秒〜2.8秒で表示している。
図11(B)および図11(C)より、図10に示したリズム検出処理のフローチャートにしたがって、スイング開始の時刻T1、トップ区間の開始時刻T2、トップの時刻T3、トップ区間の終了時刻T4、インパクトの時刻T5、フィニッシュ区間の開始時刻T6、フィニッシュの時刻T7、フィニッシュ区間の終了時刻T8を計算した。
その結果、T1=1000msec、T2=1967msec、T3=2024msec、T4=2087msec、T5=2397msec、T6=3002msec、T7=3075msec、T8=3210msecであった。このように、フルスイングのような強いスイング動作に関して、インパクトの時刻T5および詳細なリズムのデータが得られた。
これに対して、図12(A)は、被験者がパターを持ってパッティングした時のデータ取得期間(5秒間)に取得されたデータから3軸の角速度x(t)、y(t)、z(t)をグラフ表示した図である。図12(A)において、横軸は時間(msec)、縦軸は角速度(dps)である。
図12(B)は、図12(A)の3軸角速度x(t)、y(t)、z(t)から3軸角速度のノルムn(t)を式(1)にしたがって計算した後に式(2)にしたがって0〜100にスケール変換(正規化)したノルムn(t)をグラフ表示した図である。図12(B)において、横軸は時間(msec)、縦軸は角速度のノルム(0〜100にスケール変換)である。
図12(C)は、図12(B)の3軸角速度のノルムn(t)からその微分dn(t)を式(3)にしたがって計算し、グラフ表示した図である。図12(C)において、横軸は時間(msec)、縦軸は3軸角速度のノルムの微分値である。
図12(B)および図12(C)より、図10に示したリズム検出処理のフローチャートにしたがって、スイング開始の時刻T1、トップ区間の開始時刻T2、トップの時刻T3、トップ区間の終了時刻T4、インパクトの時刻T5、フィニッシュ区間の開始時刻T6、フィニッシュの時刻T7、フィニッシュ区間の終了時刻T8を計算した。
その結果、T1=1000msec、T2=1680msec、T3=1736msec、T4=1770msec、T5=1953msec、T6=2302msec、T7=2349msec、T8=2405msecであった。このように、パッティングのような弱いスイング動作についても、インパクトの時刻T5および詳細なリズムのデータが得られた。
なお、図11、図12の例において、前述したように、各時刻tでのノルム(正規化後のノルム)n(t)の微分dn(t)の値を計算する工程(S130)は省略することが可能である。特に図11のドライバーのスイングのように角速度のノルムの変化が大きいものについては微分工程(S130)を省略することができる。微分工程を省略する場合は、S120で求めた角速度のノルム(図11(B)、図12(B))の最大値をインパクトのタイミングとして検出すれば良い。
4.その他のインパクト検出手法
前記のインパクト検出方法(図10のS140)では、角速度についてノルムを計算する。一方、本実施形態の計測データには、角速度だけでなく加速度も含まれているため、角速度と加速度の両方に対応したインパクトタイミングの検出手法があることが好ましい。このとき、例えば角速度で検出したインパクトのタイミングを、加速度で検出したインパクトのタイミングで検証することが可能になる。
また、図2のように、本実施形態では2つの計測ユニット10−1、10−2を用いるが、クラブに取り付けられた計測ユニット10−1と、腕に取り付けられた計測ユニット10−2の両方に対応したインパクトタイミングの検出手法があることが好ましい。このときも一方を他方の検証に用いることができる。
そこで、実験を行い計測ユニット10−1、10−2の計測データの時間変化とインパクトのタイミングとを重ねて表示した。図13(A)、図13(B)は、それぞれ計測ユニット10−1、10−2の角速度データの時間変化と実際のインパクトのタイミングTimを示す図である。また、図14(A)、図14(B)は、それぞれ計測ユニット10−1、10−2の加速度データの時間変化と実際のインパクトのタイミングTimを示す図である。
図13(A)〜図13(B)の結果から検討したところ、角速度ベクトルの大きさの変化量が最初に極大となるときをインパクトのタイミングとすることができる。これは計測ユニット10−1にも、計測ユニット10−2にも当てはまる。
また、図14(A)〜図14(B)の結果から検討したところ、やはり加速度ベクトルの大きさの変化量が最初に極大となるときをインパクトのタイミングとすることができる。これは計測ユニット10−1にも、計測ユニット10−2にも当てはまる。
すなわち、角速度であっても、加速度であっても、また取り付ける部位によらず、計測されたデータの大きさの変化量が最初に極大となるときをインパクトのタイミングとすることができる。さらに、3軸(x軸、y軸、z軸)に限らず、3軸以外の例えば1軸(例えばx軸だけ)でも、この手法によってインパクトのタイミングを求めることができた。
よって、本実施形態では、例えば図10のステップS140に代えて、いずれかの計測ユニット10からの計測データの角速度または加速度でノルムが最初に極大となるときをインパクトのタイミング(時刻T5)と設定することも可能である。
以上のように、本実施形態の運動解析システム1、運動解析方法等は、解析制御装置20と無線で通信するため計測ユニット10の取り付け位置の自由度を高めることができる。そして、解析制御装置20は、同期用情報に基づいて、複数の計測ユニット10からの計測データ間で同期をとることにより正確な運動解析を実行できる。
そして、本実施形態の運動解析システム1は、例えば発光装置90といった固有の同期用情報発生部が不要であるためコストを抑えることが可能である。また、ユーザーが例えばジャンプといったスイングと無関係な動作をする必要もなく、使い勝手のよい運動解析システム1を実現することが可能である。
これらの例示に限らず、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
特に、上記の実施形態等では、運動解析システム1をゴルフスイングの解析を例に挙げて説明したが、運動解析システム1は、テニスラケットや野球のバットなどスイングに用いられる様々な運動器具を用いた運動の解析に適用することができる。
1 運動解析システム、10 計測ユニット、10−1 計測ユニット、10−2 計測ユニット、20 解析制御装置(PC)、30 ゴルフクラブ、90 発光装置、100
運動解析システム、111 慣性センサー、111−1 慣性センサー、111−2 慣性センサー、112x 加速度センサー、112y 加速度センサー、112z 加速度センサー、113x 角速度センサー、113y 角速度センサー、113z 角速度センサー、114−1 受光部、114−2 受光部、115 記憶部、116 制御部、118 通信部、200 CPU、201 運動解析部、202 データ取得部、203 主制御部、206 同期補正部、207 第1計算部、208 第2計算部、209
インパクト検出部、210 通信部、220 操作部、230 ROM、240 RAM、250 記録媒体、260 表示部、A スイング軌跡、P1 スイング起動位置、P2 トップ位置、P3 インパクト位置、P4 フォロースルートップ位置

Claims (12)

  1. 複数の計測ユニットから被計測体の運動に基づく物理量の計測データを受け取り、前記物理量に基づく第1の計算値を前記計測ユニット毎に求め、前記第1の計算値に基づく値が所定の条件を満たすときを前記運動におけるインパクトのタイミングと判断し、前記インパクトのタイミングに基づいて前記複数の計測ユニットが生成する前記計測データの間で同期をとり、前記被計測体の運動を解析する解析制御装置。
  2. 請求項1に記載の解析制御装置において、
    前記第1の計算値として、前記計測データの最大値を求める解析制御装置。
  3. 請求項2に記載の解析制御装置において、
    前記計測ユニットはセンサー部を含み、
    前記センサー部は、
    複数の軸の回りに発生する角速度を検出する角速度センサーを含み、
    前記解析制御装置は、
    前記第1の計算値として、各軸に発生する前記角速度の大きさの和を求める解析制御装置。
  4. 請求項2または3に記載の解析制御装置において、
    前記第1の計算値が最大となるときを、前記インパクトのタイミングと判断する解析制御装置。
  5. 請求項3に記載の解析制御装置において、
    前記第1の計算値を微分して第2の計算値を求め、
    前記第2の計算値が最大となるタイミングと最小となるタイミングのうち、先のタイミングを前記インパクトのタイミングとして検出する、解析制御装置。
  6. 請求項1に記載の解析制御装置において、
    前記センサー部は、
    複数の軸方向に発生する加速度を検出する加速度センサーを含み、
    前記解析制御装置は、
    前記第1の計算値として、各軸に発生する前記加速度の大きさの和を求める解析制御装置。
  7. 請求項6に記載の解析制御装置において、
    前記第1の計算値を微分して第2の計算値を求め、
    前記第2の計算値が最初に極大となるときを、前記インパクトのタイミングと判断する解析制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の解析制御装置において、
    前記複数の計測ユニットが生成する複数の前記計測データの各々について前記第1の計算値に基づく値が前記所定の条件を満たすときを前記インパクトのタイミングと判断し、前記複数の前記計測データの各々における前記インパクトのタイミングに基づいて前記複数の前記計測データの間で同期をとる解析制御装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の解析制御装置と、前記複数の計測ユニットと、を含む運動解析システム。
  10. 複数の計測ユニットから被計測体の運動に基づく物理量の計測データを受け取るステップと、
    前記物理量に基づく第1の計算値を前記計測ユニット毎に求めるステップと、
    前記第1の計算値に基づく値が所定の条件を満たすときを前記運動におけるインパクトのタイミングと判断し、前記インパクトのタイミングに基づいて前記複数の計測ユニットが生成する前記計測データの間で同期をとり、前記被計測体の運動を解析するステップと、を含む運動解析方法。
  11. コンピューターに、
    複数の計測ユニットから被計測体の運動に基づく物理量の計測データを受け取るステップと、
    前記物理量に基づく第1の計算値を前記計測ユニット毎に求めるステップと、
    前記第1の計算値に基づく値が所定の条件を満たすときを前記運動におけるインパクトのタイミングと判断し、前記インパクトのタイミングに基づいて前記複数の計測ユニットが生成する前記計測データの間で同期をとり、前記被計測体の運動を解析するステップと、を実行させるプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録した、コンピューター読み取り可能な記録媒体。
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