JP6167401B2 - 照明器具 - Google Patents

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本発明は、中央部に天井面等への取付部を有し、取付部の周囲に光源が円形に配置された照明器具に関するものである。
従来、中央部に天井面等への取付部を有し、取付部の周囲に光源が円形に配置された照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8に示すように、特許文献1に記載の照明器具100は、円形平板状の本体101を有する。本体101の略中央部に、円形状の開口102が形成されている。また、本体101の外周部下面には光源部(発光部)103が取付けられており、光源部103の内面側の平坦部104の外周側には、背面側へ向かう段差部105が形成されて樋状の凹部106が形成されている。
さらに、本体101の背面側には、弾性部材107が設けられている。
光源部103は、略サークル状の基板108と、この基板108に実装された複数の発光素子109を有する。
開口102には、天井面に設置された引掛シーリングボディ110に電気的かつ機械的に接続されるアダプタ111を備えている。
点灯装置(電源部)112は、アダプタ111の外側で、本体101の中央部下面に取り付けられてアダプタ111と電気的に接続されており、商用電源から電力の供給を受けて、光源部103に点灯電力を供給している。
特開2012−160455号公報(第4図)
しかしながら、従来の照明器具においては、アダプタ111と光源部103との間にリモコン受光部が設けられているので、リモコン受光部が光源部103からの光の影響を受けやすいという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、発光部の影響を受けにくく安定して作動するリモコン受光部を有する照明器具を提供することを目的とする。
本発明の照明器具は、中央部に被取付部への取付部が設けられた器具本体と、前記器具本体に設けられ、被取付部側に凹部を形成するとともに被取付部側とは反対側に凸部を形成する段差部と、前記凹部に設けられた電源部と、前記凸部に設けられた枠状の発光部と、を有し、前記凹部の平面輪郭が、円の一部を切欠く直線部と、前記円を前記直線部で切欠いた円弧部とを有し、前記電源部の回路基板が略矩形状であって、前記回路基板の辺部が前記直線部に沿って配置され、前記凸部に設けられ、平面視において前記発光部と重ならない位置にリモコン受光部を設け、前記リモコン受光部は、前記凹部の平面輪郭を形成する角部に対応する位置に配置されているものである。
さらに、本発明の照明器具は、前記リモコン受光部は、前記発光部の外側に配置されているものである。
本発明は、凹部の平面輪郭を、円の一部を切欠く直線部と、円を前記直線部で切欠いた円弧部とで形成し、電源部の略矩形状の回路基板を、回路基板の辺部が直線部に沿うように配置した。このため、回路基板を容易に位置決めできる。また、凸部において平面視で発光部と重ならない位置にリモコン受光部を設けた。これにより、リモコン受光部へのリモコン信号が、発光部を通過しないので、発光部の影響を受けにくくして、安定した動作を確保することができるという効果を有する照明器具を提供できる。
本発明に係る実施形態の照明器具を天井面に取り付けた状態の断面図 本発明に係る実施形態の照明器具を上方から見た斜視図 本発明に係る実施形態の照明器具のカバーを外した状態を下方から見た斜視図 本発明に係る実施形態の照明器具を上方から見た分解斜視図 本発明に係る実施形態の照明器具を下方から見た分解斜視図 電源部が取り付けられた蓋部材を下方から見た斜視図 電源部が取り付けられた蓋部材を下方から見た分解斜視図 従来の照明器具の断面図
以下、本発明に係る実施形態の照明器具について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、実施形態の照明器具10は、被取付部である造営材として例えば天井面11に取り付けて、主に下方を照明するのに用いることができる。
なお、以下の説明においては、照明方向である床側を「下」とし、天井面11側を「上」とする。
なお、取付面が壁面の場合は、室内側は「下」となり、壁面側は「上」となる。
図1に示すように、照明器具10は、天井面11に取り付けられる器具本体20を有する。
器具本体20は、天井面11に取り付けられている引掛シーリング12に電気的かつ機械的に接続されるアダプタ(取付部)21を中央部に有する。従って、アダプタ21を引掛シーリング12に接続することにより、器具本体20は天井面11に取り付けられる。
器具本体20には、器具本体20の前面を覆う有底円筒形状の透光性のカバー50が着脱可能に取り付けられる。
図2および図4に示すように、器具本体20は全体略円板状をしており、外周縁は同一平面上にある外周部22を有する。外周部22の上面には、複数個(ここでは、3個)の弾性部材23が等間隔で取り付けられており、器具本体20を天井面11に取り付けた際に天井面11に当接して、器具本体20がぐらつかないように固定する(図1参照)。
外周部22の内側には、内側に向かって下方に傾斜する円錐台形状の傾斜面24が設けられており、傾斜面24の内側には、中央に開口部28を有する底面部25が設けられている。これら外周部22、傾斜面24、底面部25とで段差部30が構成される。開口部28にはアダプタ21が取り付けられる(図5参照)。
器具本体20は一般に一枚の金属板をプレス等により形成される。このため、図4および図5に示すように、段差部30の上側、すなわち器具本体20の天井面側には天井面から離れる方向に設けられた凹部26が形成され(図4参照)、同時に、段差部30は下側、すなわち器具本体20の床面側において、床面側に突出した凸部27を形成する(図5参照)。
器具本体20の傾斜面24には、一部直線状の直線傾斜面241が設けられており、外周部22に拡幅部221が形成されている。従って、凹部26の平面輪郭(外形)は、円の一部を切欠く凹部直線部(角部)261と、円を凹部直線部261で切欠いた凹部円弧部262を有する。凹部直線部261は、凹部26を形成する円の接線と平行に設けるのが望ましい。外周部22の幅は狭いほど器具の小型化を実現できる。本実施形態の場合、後述の取付具が少なくとも取付可能な幅を有している。
同様に、凸部27の平面輪郭(外形)も、凸部直線部271および凸部円弧部272を有する(図5参照)。
凸部27の凸部直線部271における外周縁、すなわち凹部26の凹部直線部261に対応する位置には、リモコン受光部35用の受光部用開口273が設けられている。この受光部用開口273は、後述する発光部40の外側に位置する。
すなわち、受光部用開口273は、凹部直線部261および凹部円弧部262が交差する箇所で、かつ、その内側に設けられ、これによりリモコン受光部35および発光部40が互いに重ならない位置に配置されている。
器具本体20の凹部26には、電源部29が設けられている。
図6および図7に示すように、電源部29は、略矩形板状の回路基板291を有しており、回路基板291の一辺(辺部)292が、凹部26の凹部直線部261に沿うように配置されている。回路基板291の下面には、電子部品およびリモコン受光部35等が設けられている。
図4および図5に示すように、リモコン受光部35は、器具本体20の凸部27に設けられている受光部用開口273に対応する位置に設けられている。すなわち、リモコン受光部35は、発光部40の輪郭の外側に位置し、発光部40とは重ならない。
電源部29は、金属性の蓋部材31により上側が覆われている。すなわち、蓋部材31は、器具本体20の外周部22における拡幅部221および拡幅部221に近接する外周部にねじ315で取り付けられており、アダプタ21を迂回するように凹部直線部261および近傍の凹部26を覆っている(図2参照)。
蓋部材31の上面には弾性部材23が配置されており(図2参照)、器具本体20を天井面11に取り付けた際に、弾性部材23が蓋部材31の外周面を器具本体20の拡幅部221の上面に当接して押し付けるので、蓋部材31が凹部内に脱落してしまうのを防止できる。
図6および図7に示すように、蓋部材31には、蓋部材31における凹部26の中心側にできる空間を塞ぐ壁部313を設けるのが望ましい。壁部313は、蓋部材31の縁部を下方へ折曲げることにより設けることができる。従って、壁部313は平面状であり、折曲げ線である稜線314(図4参照)は、直線となる。なお、稜線314は、凹部26の凹部直線部261と平行に配置するのが望ましい。
あるいは、壁部313を別体で設けて、蓋部材31に接合することもできる。
また、蓋部材31の内面311には、所定の位置に下方へ突出する突起312が設けられている。ここでは、例えば3個の突起312が設けられている。
電源部29は、絶縁部材32を介して蓋部材31の内面311に取り付けることができる。絶縁部材32は、回路基板291を覆う大きさおよび形状をしており、蓋部材31の内面311に設けられている突起312に対応した位置に、開口321が設けられている。
各開口321には、開口321に嵌合する放熱シート33が設けられている。また、絶縁部材32の外周部には、回路基板291を係止する係止爪322が設けられている。
従って、蓋部材31の内面311に取り付けられた絶縁部材32の係止爪322で回路基板291を係止することにより、電源部29は蓋部材31に取り付けられる。
このとき、蓋部材31の突起312の先端面(下端面)は、絶縁部材32の開口321に設けられている放熱シート33を介して回路基板291に接触する。このため、回路基板291の熱は、放熱シート33および突起312を介して蓋部材31に伝達される。
従って、蓋部材31に設ける突起312および放熱シート33は、回路基板291において熱が多く発せられる部位あるいは部品に対応して設けるのが放熱性の面において効果的である。
図3および図5に示すように、器具本体20の凸部27には、発光部40が取り付けられる。発光部40は、LEDチップ41を実装したLED基板42と、LED基板42の前方(下方)を覆う透光性の発光部カバー43を有する。
LED基板42は、半円環状の実装基板421を2枚連結して、全体円環状を呈している。各実装基板421には、複数個のLEDチップ41が、円弧状に2列配置されている。
LEDチップ41は、同一種類のものを用いることができるが、色が異なるものを配列することもできる。これにより、点灯するLEDチップ41を制御することにより、発光部40が発する照明光の色を変えることができる。
LED基板42の前方(下方)には、透光性を有する円環状の発光部カバー43が設けられている。これにより、発光部40の配光を制御する。
発光部カバー43には、円環から外側に突出して、リモコン受光部用カバー431が設けられている。すなわち、リモコン受光部用カバー431は、発光部40におけるLED基板42の外側に位置する。これにより、器具の小型化を図ることができる。
また、リモコン受光部用カバー431は、器具本体20の凸部27に設けられている受光部用開口273の下方に位置する。
従って、リモコン送信機(図示省略)からの信号は、リモコン受光部用カバー431から受光部用開口273を通って、リモコン受光部35に受光される。
図3および図5に示すように、器具本体20の下面における外周縁部には、カバー50を器具本体20に取り付けるための、取付具34が設けられている。
取付具34は、複数個(ここでは、例えば3個)設けられており、均等間隔で設けられている。
これにより、カバー50は、器具本体20に着脱可能に取り付けられる。
次に、照明器具10の作用効果について説明する。
照明器具10は、中央部に天井面11へのアダプタ21が設けられた器具本体20に、天井面11側に凹部26を形成するとともに天井面11側とは反対側に凸部27を形成する段差部30を設けた。
そして、凹部26に電源部29を設けるとともに、凸部27に発光部40を設けた。
このため、電源部29と発光部40とは、器具本体20に対して反対側に設けられるので、発光部40の放熱性が向上する。
また、電源部29を覆う蓋部材31を設けたので、電源部29に埃等が浸入するのを防止することができる。また、蓋部材31は凹部26の一部である電源部29を覆うので、凹部26における電源部29以外の場所は露出し、放熱性が向上する。
また、照明器具10は、蓋部材31に電源部29が取り付けられているので、蓋部材31を取り付けることにより、容易に電源部29を器具本体20に取り付けることができる。
また、照明器具10は、蓋部材31に壁部313が設けられているので、埃が入りにくい。また、蓋部材31の表面積が大きくなるので、放熱性が向上する。
また、照明器具10は、壁部313が平板であるので、蓋部材31の本体と壁部313との稜線314が直線になり、折り曲げにより容易に一体成形できる。
さらに、照明器具10は、凹部26の平面輪郭が、円の一部を切欠く凹部直線部261と、円を凹部直線部261で切欠いた凹部円弧部262とを有するので、凹部26の方向性が容易に把握できる。
また、凹部26の平面輪郭を、円の一部を切欠く凹部直線部261と、円を凹部直線部261で切欠いた凹部円弧部262とで形成し、電源部29の略矩形状の回路基板291を、回路基板291の一辺292が凹部直線部261に沿うように配置した。
このため、回路基板291を容易に位置決めできる。
また、凸部27において平面視で発光部40と重ならない位置にリモコン受光部35を設けた。
これにより、リモコン受光部35へのリモコン信号が、発光部40を通過しないので、発光部40の影響を受けにくくして、安定した動作を確保することができる。
また、照明器具10は、リモコン受光部35は、凹部26の平面輪郭を形成する凹部直線部261に対応する位置に配置されているので、設計上好ましい。
さらに、照明器具10は、リモコン受光部35は発光部40の外側に配置されているので、発光部40の影響を受けにくく、安定した動作を確保することができる。
本発明の照明器具は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
10 照明器具
11 天井面(被取付部)
20 器具本体
21 アダプタ(取付部)
25 底面部
26 凹部
261 凹部直線部(直線部)
262 凹部円弧部(円弧部)
27 凸部
29 電源部
291 回路基板
292 一辺(辺部)
30 段差部
35 リモコン受光部
40 発光部

Claims (2)

  1. 中央部に被取付部への取付部が設けられた器具本体と、
    前記器具本体に設けられ、被取付部側に凹部を形成するとともに被取付部側とは反対側に凸部を形成する段差部と、
    前記凹部に設けられた電源部と、
    前記凸部に設けられた枠状の発光部と、を有し、
    前記凹部の平面輪郭が、円の一部を切欠く直線部と、前記円を前記直線部で切欠いた円弧部とを有し、
    前記電源部の回路基板が略矩形状であって、前記回路基板の辺部が前記直線部に沿って配置され、
    前記凸部に設けられ、平面視において前記発光部と重ならない位置にリモコン受光部を設け
    前記リモコン受光部は、前記凹部の平面輪郭を形成する角部に対応する位置に配置されている照明器具。
  2. 請求項1に記載の照明器具において、
    前記リモコン受光部は、前記発光部の外側に配置されている照明器具。
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