WO2015068444A1

WO2015068444A1 - 照明装置

Info

Publication number: WO2015068444A1
Application number: PCT/JP2014/071915
Authority: WO
Inventors: 政典森上; 隅谷　憲
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2013-11-06
Filing date: 2014-08-21
Publication date: 2015-05-14

Abstract

　光源基板と駆動部を支持する板状の支持体を、該支持体の中央部分に設けた取付具により被取付部に取付けて使用される照明装置において、支持体に取付具の周囲を囲うように凹所を設け、駆動部は、凹所内に配置する。光源基板は、発光素子の実装面の逆側の一部を駆動部の配設位置に重ねて配設する。駆動部と光源基板とは、重なり部分に設けた出力端子、入力端子を嵌め合わせて電気的に接続する。薄型化の要求に応えながら支持体の中央部分での暗部の発生を抑えることができる。

Description

照明装置

　本発明は、ＬＥＤ等の発光素子を光源として備える照明装置に関する。

　近年、ＬＥＤ（Light Emitting Diode：発光ダイオード）等の発光素子の高輝度化に伴い、白熱電球、蛍光灯等の従前の光源に代えて、この種の発光素子を光源として備える照明装置が実用化されている。特にＬＥＤは、小型、低消費電力、長寿命等の優れた特性を有することから、ＬＥＤを光源とする照明装置は、既存の照明装置に代替使用可能な種々の形態で製品化され、広く普及している。

　ＬＥＤを光源とする照明装置の一つとして、居室の天井面等に設けた被取付部（引掛シーリング）に直接的に取付けて使用される照明装置（シーリングライト）がある（例えば、特許文献１，２参照）。この照明装置は、前記被取付部に取付け可能な取付具（アダプタ）を中央部分に備える板状の支持体に、複数のＬＥＤを一面に並べて実装してある光源基板、各ＬＥＤを駆動制御する駆動部を支持して構成されている。

　特許文献１，２に記載の照明装置において、光源基板と駆動部とは、支持体の同一面上に並べて支持してある。駆動部は、商用電源との接続手段を兼ねる前記取付具の外側を囲うように配設され、また光源基板は、駆動部の更に外側を囲うように配設されている。

　光源基板の配設位置は、透光性及び光拡散性を有する環状の拡散カバーにより覆い、光源基板上の各ＬＥＤの発光を拡散カバーにより拡散して、該拡散カバーの全面から均等に出射して外部を照明するように構成されている。一方、支持板の中央部に位置する取付具及び駆動部の配設位置は、これらの投影を避けることを目的として、支持体の前記一面から立ち上がる環状の仕切りにより光源基板の配設位置から隔絶し、更に、外部からの駆動部への接触を防止することを目的として、遮光性を有するカバー（センターカバー）により覆ってある。

特開２０１１－１３４６８４号公報特許第５１２６６３６号公報

　以上の如く構成された従来の照明装置においては、中央部分にセンターカバーにより覆われた非発光部が存在する。この非発光部が大きい場合、照明装置が設置される居室内に照明光が届かない暗部が現出するという不具合がある。一方、特許文献１，２に開示された照明装置において、センターカバーは、取付具を囲うように配された駆動部を覆い得る大きさを有する必要があり、前述した暗部を削減することは難しい。

　また暗部の発生は、拡散カバーを光源基板から離れた位置に設け、光源基板上の各ＬＥＤからの発光が十分に広がった位置で拡散カバーに入射される構成とすることで改善されるが、この構成によれば、支持体と拡散カバーとの間の離隔距離を確保するために、この種の照明装置（シーリングライト）に対する薄型化の要求に応えることができず、意匠性の低下を招来することとなる。

　本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、中央部分における暗部の発生を抑えると共に、薄型化の要求に応える照明装置を提供することを目的とする。

　本発明に係る照明装置は、複数の発光素子が実装された光源基板と、各発光素子を駆動制御する駆動部とを、板状をなす支持体に支持し、該支持体の中央部分に設けた取付具により被取付部に取付けて使用される照明装置において、前記支持体は、前記取付具の周囲を囲う凹所を備え、前記駆動部は、前記凹所内で前記取付具の外側に配設され、前記光源基板は、前記発光素子の実装面の逆側で、少なくとも一部を前記駆動部に重ねて配設されており、前記駆動部と光源基板とは、重なり部分に設けた接続部を介して電気的に接続されていることを特徴とする。

　本発明においては、取付具の周囲を囲うように支持体に凹所を設け、この凹所内に駆動部を配設する。光源基板は、駆動部の配設位置に一部を重ね、支持体の中央部分の取付具の近くに配設し、光源基板による発光域を中央側に広げ、暗部の発生域を削減する。光源基板の配設域を覆う拡散カバーは、光源基板から離れた位置に設ける必要がなく、薄型化の要求にも応え得る。

　また本発明に係る照明装置は、前記接続部が、前記駆動部及び光源基板の夫々に、相互に嵌合可能な接続端子を備えることを特徴とする。

　本発明においては、駆動部と光源基板の重なり部分を利用し、夫々に相互に嵌合可能な接続端子を設けることで確実な接続を実現する。

　また本発明に係る照明装置は、前記駆動部に接続されたセンサ部を更に備え、該センサ部は、前記光源基板の前記発光素子の実装面側に離れた位置に、前記光源基板との重なり部分を有さずに配設されていることを特徴とする。

　本発明においては、取付具が設けられた中央部分を利用し、駆動部に接続された各種のセンサ部を光源基板と重ならないように配設する。

　また本発明に係る照明装置は、複数の発光素子が実装された光源基板を板状をなす支持体に支持し、該支持体の中央部分に設けた取付具により被取付部に取付けて使用する照明装置において、前記発光素子を駆動制御する駆動部を、前記取付具の配設部を着脱自在に覆うカバー部材に支持し、前記光源基板は、前記取付具の外側に前記駆動部との重なり部分を有さずに配設されていることを特徴とする。

　本発明においては、取付具が配設される支持体の中央部分を覆うカバー部材（センターカバー）に駆動部を支持する。光源基板は、駆動部との重なりを有さずに支持体の中央部分の近くに配設することができ、光源基板による発光域が中央側に広がり、暗部の発生域を削減することができる。光源基板の配設域を覆う拡散カバーは、光源基板から離れた位置に設ける必要がなく、薄型化の要求にも応え得る。

　更に本発明に係る照明装置は、前記駆動部が、少なくとも一部を前記取付具に重ねて配設されていることを特徴とする。

　本発明においては、カバー部材に支持される駆動部を取付具に重ねて配置することで、非発光域となるカバー部材を小さくして暗部の発生域を削減する。

　本発明に係る照明装置においては、光源基板及び駆動部の合理的な配設により、薄型化の要求に応えると共に、中央部分に発生する暗部を削減し、良質な照明空間を提供することが可能となる。

実施の形態１に係る照明装置の縦断面図である。光源基板と駆動部との位置関係を示す平面図である。実施の形態２に係る照明装置の縦断面図である。

　以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図１は、実施の形態１に係る照明装置の縦断面図である。

　本図に示す照明装置１は、居室の天井面等の取付面２に設けた被取付部（引掛シーリング）２０に直接的に取付けて使用されるシーリングライトとして構成されており、支持体３と、該支持体３に支持された光源基板４及び駆動部５を備えている。

　支持体３は、金属材、樹脂材等の高強度材を用いてなる円板状の成形品であり、中央部分に取付具３０が設けられている。取付具３０は、扁平な円柱体であり、前記被取付部２０に位置合わせして係合操作することにより機械的な結合と電気的な接続とを併せて達成し得る公知の構成を有している。支持体３は、取付具３０と被取付部２０とを係合させることにより、図示の如く、取付面２から適長離隔し、該取付面２と平行をなして取付けられる。

　取付面２に対向する支持体３の一面（上面）には、取付具３０の外側を囲うように環状のスペーサ３１が設けられている。該スペーサ３１は、図１に示す取付状態において取付面２に当接し、支持体３と取付面２との平行を保つと共に、支持体３と取付面２とが直接接触により損傷することを防止する作用をなす。

　一方、支持体３の他面（下面）には、取付具３０の外側を囲うように環状の凹所３２が設けてある。この凹所３２は、支持体３内に収容固定された仕切り体３３により、取付具３０が位置する内側室と、環状の外側室とに仕切られている。後述の如く駆動部５を収容する外側室とに仕切ってある。また仕切り体３３は、凹所３２の底面と平行をなして対向し、前記外側室を下側から覆う覆い板３４を有している。覆い板３４の下面は、凹所３２外側の支持体３の下面と同一平面を形成している。

　光源基板４は、基板の一面に複数のＬＥＤ４０，４０…を縦横に並べて実装して構成されている。ＬＥＤ４０，４０…としては、白色ＬＥＤ、昼光色ＬＥＤ等、適宜の色発光が可能に構成されたＬＥＤを用いることができ、また、発光色が異なる複数種のＬＥＤを組み合わせて用いてもよい。更には、ＬＥＤ以外の発光素子が実装された光源基板４を使用することも可能である。このように構成された光源基板４は、凹所３２の外側に連続する支持体３の下面と、該下面と面一をなす前記覆い板３４の下面との略全域に亘って、ＬＥＤ４０，４０…の実装面を下向きとして固定支持されている。

　駆動部５は、光源基板４上のＬＥＤ４０，４０…に電力を供給する電源回路、各ＬＥＤ４０，４０…の発光を個別に制御する制御回路等を含んでおり、これらの回路の構成部品を基板の一面に実装して構成されている。なお、図１中の駆動部５は、配設位置を明示することを目的として、矩形断面の箱体として示してある。

　図２は、光源基板４と駆動部５との位置関係を示す平面図である。本図に示す如く、駆動部５は、支持体３の中央部分に設けた取付具３０の周囲を囲うように配設されている。一方光源基板４は、駆動部５の配設域の外側を環状をなして囲うように配設され、内周側の一部は、ＬＥＤ４０，４０…の実装面の逆側で駆動部５の配設域に重ねてある。なお、図２中の駆動部５は、取付具３０の外側を略半周に亘って囲う形態を有しているが、全周に亘って囲う等、図２とは異なる形態で配設されていてもよい。また、図２中の光源基板４は、扇形をなす８枚の基板を環状に並べて構成されているが、１枚の基板により構成されていてもよい。

　駆動部５は、内側に位置する取付具３０と図示しない配線を介して電気的に接続されている。また駆動部５は、覆い板３４の一部に開設された窓穴に対向する位置に出力端子５１を備えている。前記窓穴の開設位置には、光源基板４の内周縁部に設けた入力端子４１が露出させてあり、駆動部５と光源基板４とは、出力端子５１と入力端子４１とを嵌合させることにより電気的に接続されている。

　取付具３０が係合される被取付部２０は、商用電源との接続手段を兼ねており、駆動部５は、被取付部２０及び取付具３０を介して商用電源に接続され、該商用電源からの電力供給により動作する。光源基板４のＬＥＤ４０，４０…は、駆動部５の動作に応じて発光する。光源基板４のＬＥＤ４０，４０…の実装面は、光反射機能を有しており、ＬＥＤ４０，４０…の発光は、直接的に、又は光源基板４に反射されて下方に出射される。

　照明装置１は、以上の如く光源基板４及び駆動部５を支持する支持体３の下側を、拡散カバー３５及びセンターカバー３６により覆って構成されている。拡散カバー３５は、透光性及び光拡散性を併せ持つ樹脂製であり、所定幅の薄肉円環状に成形されている。この拡散カバー３５は、外周部を支持体３の外周縁に、また内周部を仕切り体３３の下端縁に夫々係合させ、光源基板４の配設域の全面を覆うように装着されている。この拡散カバー３５は、光源基板４からの前述した出射光を拡散して透過させ、下方に対向する照明空間に照射する作用をなす。

　一方、センターカバー３６は、遮光性を有する樹脂製の円板であり、外周縁を仕切り体３３の下端縁及び拡散カバー３５の内周縁に係合させ、取付具３０が設けられた支持体３の中央部を外部からの視認不可に覆うように装着されている。センターカバー３６には、センサ部３７が取付けてある。該センサ部３７は、使用者が操作するリモコン操作部からの信号を受信する受信部、照明空間の照度を検出する照度センサ等であり、図示しない配線により駆動部５に接続されている。駆動部５は、センサ部３７からの入力に従って、複数のＬＥＤ４０，４０…を選択的に発光させ、また夫々のＬＥＤ４０，４０…の発光強度を増減する調光制御動作を行う。

　図１には、照明装置１による光の照射範囲を２点鎖線により示してある。図示の如く、光源基板４からの発光は、拡散カバー３５内での拡散を経て、該拡散カバー３５の下位置で内外に拡がって照射される。照明装置１は、支持体３の中央部分を覆うセンターカバー３６を有しており、光の照射範囲は、センターカバー３６の下位置には及ばず、図中にクロスハッチして示す暗部が生じる。

　実施の形態１の照明装置１においては、支持体３の中央の取付具３０を囲うように設けた凹所３２内に駆動部５を配設し、光源基板４は、ＬＥＤ４０，４０…の実装面の逆側で内周側の一部を駆動部５に重ねて配設してある。従って、光源基板４は、支持体３の中央部分の取付具３０に近付けて配設することができ、該光源基板４による発光域が中央側に広げ、センターカバー３６を小さくすることができる。これにより、センターカバー３６下に生じる暗部の発生域を削減し、照明装置１が取付けられた室内に良好な照明環境を提供することができる。

　このように配設された光源基板４と駆動部５とは、重なり部分に設けた接続部（入力端子４１及び出力端子５１）を介して接続されている。入力端子４１と出力端子５１とは、相互に嵌合可能に設けてあり、前述した接続は、配線作業を要することなく確実に実現することができる。

　図２中には、センサ部３７の配設位置が２点鎖線により示してある。センサ部３７は、前述の如く、センターカバー３６に取付けてあり、該センサ部３７は、光源基板４との重なり部分を有さずに配設される。従って、光源基板４からの発光の照射範囲は、センサ部３７の存在により制限されることがなく、前述した暗部の発生を抑えることができる。

　図３は、実施の形態２に係る照明装置の縦断面図である。本図に示す照明装置１は、図１に示す照明装置１と同様、居室の天井面等の取付面２に設けた被取付部２０に直接的に取付けて使用されるシーリングライトとして構成されており、中央部分に設けた取付具３０により被取付部２０に固定支持される支持体３を備えている。

　実施の形態２の支持体３は、全面に亘って平坦な円板であり、光源基板４は、ＬＥＤ４０，４０…の実装面を下向きとして支持体３の下面に固定し、取付具３０を囲うように配設されている。駆動部５は、支持体３ではなく、取付具３０の配設部分を着脱自在に覆うセンターカバー３６に支持されている。

　以上の構成により、駆動部５は、光源基板４との重なり部分を有さず、また取付具３０と略全体に亘って重なる位置に配設されることとなる。従って、光源基板４の配設位置を支持体３の中央部分の取付具３０に近付けて設定することができ、実施の形態１と同様、センターカバー３６の下位置に発生する暗部を削減し、良好な照明環境を実現することができる。

　また実施の形態２においては、支持体３が平坦な円板であることから、照明装置１の更なる薄形化を達成することができる。一方、支持体３に支持された光源基板４と、センターカバー３６に支持された駆動部５との接続のための配線作業が必要であり、組み立ての手間が増大するという問題がある。なお駆動部５は、センターカバー３６を取り外した状態での無用な接触を防止するために、図３に示す如く、外装ボックス５０内に配設するのが望ましい。実施の形態２の他の構成部材及び動作は、実施の形態１と同様であり、対応する構成部材に図１と同一の参照符号を付して説明を省略する。

　なお、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等な意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　１　　照明装置
　３　　支持体
　４　　光源基板
　５　　駆動部
　２０　被取付部
　３０　取付具
　３２　凹所
　３６　センターカバー（カバー部材）
　３７　センサ部
　４０　ＬＥＤ（発光素子）
　４１　入力端子（接続部）
　５１　出力端子（接続部）

Claims

　複数の発光素子が実装された光源基板と、各発光素子を駆動制御する駆動部とを、板状をなす支持体に支持し、該支持体の中央部分に設けた取付具により被取付部に取付けて使用される照明装置において、
　前記支持体は、前記取付具の周囲を囲う凹所を備え、
　前記駆動部は、前記凹所内で前記取付具の外側に配設され、
　前記光源基板は、前記発光素子の実装面の逆側で、少なくとも一部を前記駆動部に重ねて配設されており、
　前記駆動部と光源基板とは、重なり部分に設けた接続部を介して電気的に接続されていることを特徴とする照明装置。
　前記接続部は、前記駆動部及び光源基板の夫々に、相互に嵌合可能な接続端子を備えることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
前記駆動部に接続されたセンサ部を更に備え、
　該センサ部は、前記光源基板の前記発光素子の実装面側に離れた位置に、前記光源基板との重なり部分を有さずに配設されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の照明装置。
　複数の発光素子が実装された光源基板を板状をなす支持体に支持し、該支持体の中央部分に設けた取付具により被取付部に取付けて使用する照明装置において、
　前記発光素子を駆動制御する駆動部を、前記取付具の配設部を着脱自在に覆うカバー部材に支持し、
　前記光源基板は、前記取付具の外側に前記駆動部との重なり部分を有さずに配設されていることを特徴とする照明装置。
　前記駆動部は、少なくとも一部を前記取付具に重ねて配設されていることを特徴とする請求項４に記載の照明装置。