JP6166718B2 - NOTUMペクチンアセチルエステラーゼの4H−チエノ[3,2−c]クロメン系阻害剤及びその使用方法 - Google Patents

NOTUMペクチンアセチルエステラーゼの4H−チエノ[3,2−c]クロメン系阻害剤及びその使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6166718B2
JP6166718B2 JP2014512959A JP2014512959A JP6166718B2 JP 6166718 B2 JP6166718 B2 JP 6166718B2 JP 2014512959 A JP2014512959 A JP 2014512959A JP 2014512959 A JP2014512959 A JP 2014512959A JP 6166718 B2 JP6166718 B2 JP 6166718B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
independently
compound
mmol
reaction mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014512959A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014517848A5 (ja
JP2014517848A (ja
Inventor
ジョセフ バルボサ
ジョセフ バルボサ
ケネス ゴードン カールソン
ケネス ゴードン カールソン
マイケル ウォルター ガーディアン
マイケル ウォルター ガーディアン
ジェイソン パトリック ヒーリー
ジェイソン パトリック ヒーリー
チン ハン
チン ハン
ロス メイボン
ロス メイボン
パバ プラビーン
パバ プラビーン
ジェームス ジュニア ターヴァー
ジェームス ジュニア ターヴァー
クリステン エム. テラノヴァ
クリステン エム. テラノヴァ
アショク ツヌーリ
アショク ツヌーリ
シャオリャン シュー
シャオリャン シュー
Original Assignee
レクシコン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
レクシコン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by レクシコン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド, レクシコン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド filed Critical レクシコン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
Publication of JP2014517848A publication Critical patent/JP2014517848A/ja
Publication of JP2014517848A5 publication Critical patent/JP2014517848A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6166718B2 publication Critical patent/JP6166718B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D495/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D495/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D495/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D333/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D333/50Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D333/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D333/50Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D333/52Benzo[b]thiophenes; Hydrogenated benzo[b]thiophenes

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Description

1. 発明の分野
本発明はNotumペクチンアセチルエステラーゼの小分子阻害剤と、それを含む組成物と、その使用方法とに関する。
本願は、2011年5月27日付けで出願された米国仮特許出願第61/490,839号(引用することによりその全体が本明細書の一部をなすものとする)に対する優先権を主張する。
2. 発明の背景
骨の健康は骨を形成する骨芽細胞と骨を吸収する破骨細胞との協調活性によって決まる。「骨代謝回転はこれらの細胞の同化機能と異化機能とのバランスを反映するものであり、損傷を受けた場合に成熟骨格が自己修復し、カルシウム及びリン等のミネラルの血液循環への放出によりその内分泌機能を維持することができるようにしている」(非特許文献1、4332頁)。多くの疾患状態によってこのバランスが変わり、その結果骨量の増減又は骨質の変化が起こる。骨ミネラル密度の漸減が骨減少症として知られており、重度の骨量の低下が骨粗鬆症として知られている(非特許文献1)。
骨粗鬆症の治療及び予防に関する現在の標準治療では、ビスホスホネート系の経口用の小分子骨吸収抑制剤が利用されている(非特許文献1、4333頁)。ゾレドロン酸、ラロキシフェン、カルシウム及びビタミンDのサプリメントも骨粗鬆症の治療で一般的に使用されている(非特許文献1)。骨吸収抑制剤が骨量の低下の予防に役立つとされる一方で、同化剤は「骨量を更に大きく増大させることが可能であり...骨質を改善し、骨の強度を増大する働きもある」(非特許文献2、1819頁)。米国では、ヒトPTHが唯一FDAに認可された同化剤である(非特許文献1、4333頁)。「骨粗鬆症の治療に利用可能な同化剤が不足していることから、この疾患を治療するために、非毒性で費用対効果が高く、かつ投与が容易な小分子化合物を開発することが急務とされる」(非特許文献2、1819頁)。
「骨形成を刺激する医薬品の開発は骨吸収抑制剤による治療法に比べるとそれ程進んでいないが、幾つかの経路が骨芽細胞の機能を促進することが知られている」(非特許文献1、4338頁)。これらの経路には、骨形態形成タンパク質、形質転換成長因子β、副甲状腺ホルモン、インスリン様成長因子、線維芽細胞成長因子及び無翅型MMTV組込部位(WNT)のシグナル伝達が含まれる(非特許文献1)。最近になってGuo及び共同研究者らによって、これらの経路のうちの骨形態形成タンパク質に関するものの結果が報告された(非特許文献2)。具体的には、Guo及び共同研究者らは、或る特定の置換されたベンゾチオフェン化合物及びベンゾフラン化合物がマウス及びラットにおいて骨形態形成タンパク質2の発現を高めることを報告した。報告によると、この2つの化合物はin vivoで骨形成及び骨梁の結合性の回復を刺激する(非特許文献2、1819頁)。
これらの経路のうちのもう1つが、多様な発達プロセス及び再生プロセスにかかわるWNT経路である(非特許文献1、4340頁)。しかしながら、その経路は複雑であり、WNT経路について、及びその構成要素が骨にどのような影響を与えるかについてはほとんど明らかになっていない。例えば、LRP−5(その突然変異がヒトにおいて骨量の増大に関連する)及びβ−カテニン(これにより正準WNTシグナル伝達が起こる)が「WNTシグナル伝達を介して骨量の制御に直接結び付くことはない」ことが示唆されている(非特許文献1)。
最近の遺伝子発現データの解析によって、WNTシグナル伝達の新たな標的が同定されている。例えば非特許文献3の1143頁を参照されたい。かかる標的の1つが、NOTUM及びLOC(174111)としても知られるNotumペクチンアセチルエステラーゼである。
Allen, J.G. et al., J. Med. Chem., 53 (June 10, 2010), pp. 4332 - 4353 Guo, H., et al., J. Med. Chem., 53 (February 25, 2010), pp. 1819 - 1829 Torisu, Y., et al., Cancer Sci., 99(6):1139-1146 (2008)
3. 発明の概要
本発明は、式:
Figure 0006166718
(式中、Aはアリール又は5員若しくは6員の複素環であり、XはC(R、C(R)、O、S、S(O)又はS(O)であり、Rはそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、R1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、アミド、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、スルファニル、スルフィニル、スルホニル又はチオであり、nは0〜4であり、Rは−C(O)R2A又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換された5員若しくは6員のシクロアルキル若しくは複素環であり、R2Aは−OR2C、−N(R2C、−C(R2CNO、−C(R2COR2C、−C(R2CCN又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたアリール若しくは5員若しくは6員の複素環であり、R2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、アミド、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、スルファニル、スルフィニル、スルホニル又はチオであり、R2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、Rの1つはC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、その他のRはH又はC1〜2アルキルであり、pは0〜1であり、mは0〜2であり、Rはそれぞれ独立してH、フルオロ又はC1〜2アルキルである)の化合物及びその薬学的に許容される塩を包含する。特定の化合物はNotumペクチンアセチルエステラーゼ(「NOTUM」)を阻害する。
本発明は本明細書で開示される化合物を含む医薬組成物及びその使用方法も包含する。
本発明は、NOTUMを阻害する方法と、皮質骨内の骨形成を刺激する方法と、骨粗鬆症等の骨量の低下に関連する疾患及び障害を治療、管理及び予防する方法とを更に包含する。
4. 図面の簡単な説明
添付の図面を参照して本発明の或る特定の態様を理解することができる。
NOTUMホモ接合型ノックアウトマウス(「HOM」)の様々な骨部位の皮質骨の厚さとその野生型同腹子(「WT」)の様々な骨部位の皮質骨の厚さとの間の差を示すグラフである。 NOTUMホモ接合型ノックアウトマウスとヘテロ接合型ノックアウトマウス(「HET」)との両方で観察される皮質骨の厚さがその野生型同腹子と比較して増大していることを示すグラフである。 雄性のNOTUMホモ接合型ノックアウトマウス及びヘテロ接合型ノックアウトマウス及びその野生型同腹子の骨で行った大腿骨破壊強度試験及び脊椎圧迫試験により得られた結果を示すグラフである。 雌性のNOTUMホモ接合型ノックアウトマウス及びヘテロ接合型ノックアウトマウス及びその野生型同腹子の骨で行った大腿骨破壊強度試験及び脊椎圧迫試験により得られた結果を示すグラフである。 マウスの大腿骨の中央骨幹の皮質骨の厚さに対する6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸の投与効果を示す図である。 マウスの大腿骨の中央骨幹の皮質骨の厚さに対する4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸5,5−ジオキシドの投与効果を示す図である。 マウスの大腿骨の中央骨幹の皮質骨の厚さに対する6,8−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸の投与効果を示す図である。
5. 発明の詳細な説明
本発明は、NOTUMの阻害が皮質骨内の骨形成に影響を与えることができるという発見に一部基づいている。本発明の特定の態様は、機能的なNOTUM遺伝子を欠いたマウス(「ノックアウトマウス」)の研究に、NOTUMを阻害する化合物の発見に、並びにかかる化合物をマウス及びラットにおいて皮質の骨形成を刺激するのに使用することができるという発見に基づいている。
5.1. 定義
特に明示のない限り、「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する直鎖、分岐鎖及び/又は環式のC2〜20(例えば、C2〜10、C2〜4)炭化水素を意味する。代表的なアルケニル部分としては、ビニル、アリル、1−ブテニル、2−ブテニル、イソブチレニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、1−ヘプテニル、2−ヘプテニル、3−ヘプテニル、1−オクテニル、2−オクテニル、3−オクテニル、1−ノネニル、2−ノネニル、3−ノネニル、1−デセニル、2−デセニル及び3−デセニルが挙げられる。
特に明示のない限り、「アルキル」という用語は、直鎖、分岐鎖及び/又は環式のC1〜20(例えば、C1〜10、C1〜4)炭化水素を意味する。C1〜4アルキル部分は「低級アルキル」と称される。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル及びドデシルが挙げられる。シクロアルキル部分は単環式又は多環式であってもよく、例としてはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びアダマンチルが挙げられる。アルキル部分の更なる例は直鎖部分、分岐鎖部分及び/又は環式部分(例えば、1−エチル−4−メチル−シクロヘキシル)を有する。「アルキル」という用語は飽和炭化水素、並びにアルケニル部分及びアルキニル部分を含む。
特に明示のない限り、「アルコキシ」という用語は、−O−アルキル基を意味する。アルコキシ基の例としては、−OCH、−OCHCH、−O(CHCH、−O(CHCH、−O(CHCH及び−O(CHCHが挙げられる。
特に明示のない限り、「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有する直鎖、分岐鎖又は環式のC2〜20(例えば、C2〜10、C2〜4)炭化水素を意味する。代表的なアルキニル部分としては、アセチレニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−メチル−1−ブチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−ヘプチニル、2−ヘプチニル、6−ヘプチニル、1−オクチニル、2−オクチニル、7−オクチニル、1−ノニニル、2−ノニニル、8−ノニニル、1−デシニル、2−デシニル及び9−デシニルが挙げられる。
特に明示のない限り、「アリール」という用語は、炭素原子及び水素原子で構成されるC6〜12の芳香族又は部分芳香族の環又は環系を意味する。アリール部分はともに結合又は融合した複数の環を含んでいてもよい。アリール部分の例としては、アントラセニル、アズレニル、ビフェニル、フルオレニル、インダン、インデニル、ナフチル、フェナントレニル、フェニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン及びトリルが挙げられる。
特に明示のない限り、「ハロゲン」及び「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を包含する。
特に明示のない限り、「ヘテロアルキル」という用語は、炭素原子の少なくとも1つがヘテロ原子(例えば、N、O又はS)で置き換えられたアルキル部分(直鎖、分岐鎖又は環式)を表す。
特に明示のない限り、「ヘテロアリール」という用語は、炭素原子の少なくとも1つがヘテロ原子(例えば、N、O又はS)で置き換えられたアリール部分を意味する。例としては、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾキナゾリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フリル、イミダゾリル、インドリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、フタラジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル及びトリアジニルが挙げられる。
特に明示のない限り、「複素環」という用語は、炭素、水素及び少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、N、O又はS)で構成される5員〜12員(例えば5員、6員)の芳香族、部分芳香族、又は非芳香族の単環式又は多環式の環又は環系を表す。複素環は、ともに融合又は結合した複数(すなわち2つ以上)の環を含み得る。複素環はヘテロアリールを含む。例としては、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル、シンノリニル、フラニル、ヒダントイニル、モルホリニル、オキセタニル、オキシラニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル及びバレロラクタミルが挙げられる。
特に明示のない限り、「水素」又は「H」という用語は、水素及び重水素の両方を包含する。したがって、水素原子を含む包括的な(例えば、マーカッシュ)化学構造はその重水素化された等価体を包含すると解釈されるものとする。
特に明示のない限り、「管理する(manage)」、「管理すること(managing)」及び「管理(management)」という用語は、特定の疾患若しくは障害に既に罹患した患者において疾患若しくは障害、若しくは1つ若しくは複数のその症状の再発を予防すること、及び/又は疾患若しくは障害に罹患している患者が寛解期にある時間を延長させることを包含する。この用語は、疾患若しくは障害の閾値、発症及び/又は継続期間を調節すること、又は患者の疾患若しくは障害に対する応答の仕方を変えることを包含する。
特に明示のない限り、「薬学的に許容される塩」という用語は、薬学的に許容される非毒性の酸又は塩基(無機酸及び無機塩基並びに有機酸及び有機塩基を含む)から調製される塩を表す。好適な薬学的に許容される塩基付加塩としては、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛から生成される金属塩、又はリジン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)及びプロカインから生成される有機塩が挙げられる。好適な非毒性の酸としては、酢酸、アルギン酸、アントラニル酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、フロ酸、ガラクツロン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、硫酸、酒石酸及びp−トルエンスルホン酸等の無機酸及び有機酸が挙げられる。具体的な非毒性の酸としては、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、及びメタンスルホン酸が挙げられる。したがって、具体的な塩の例としては、塩酸塩及びメシル酸塩が挙げられる。他のものも当該技術分野において既知である。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences(第18版、Mack Publishing, Easton PA: 1990)、及びRemington: The Science and Practice of Pharmacy(第19版、Mack Publishing, Easton PA: 1995)を参照されたい。
特に明示のない限り、「予防する(prevent)」、「予防すること(preventing)」及び「予防(prevention)」という用語は、患者が特定の疾患又は障害に罹患し始める前に行う処置を意図するものであり、疾患若しくは障害、又は1つ若しくは複数のその症状の重症度を抑制又は低減する。この用語は予防法を包含する。
特に明示のない限り、化合物の「予防的に有効な量」は、疾患若しくは病態、若しくは疾患若しくは病態に関連する1つ若しくは複数の症状を予防するのに、又はその再発を予防するのに十分な量である。化合物の「予防的に有効な量」は、単独で又は他の薬剤と組み合わせて、疾患の予防において予防的利点をもたらす治療剤の量を意味する。「予防的に有効な量」という用語は、予防法を全体的に改善する、又は別の予防剤の予防的な有効性を高める量を包含し得る。
特に明示のない限り、「置換(された)」という用語は、化学構造又は部分を説明するために使用する場合は、水素原子の1つ又は複数が、アルコール、アルデヒド、アルコキシ、アルカノイルオキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、t−ブチル)、アルキニル、アルキルカルボニルオキシ(−OC(O)アルキル)、アミド(例えば、−C(O)NH−アルキル−又は−アルキルNHC(O)アルキル)、アミジニル(−C(NH)NH−アルキル−又は−C(NR)NH)、アミン(アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ等の第1級、第2級及び第3級のアミン)、アロイル、アリール、アリールオキシ、アゾ、カルバモイル(−NHC(O)O−アルキル−又は−OC(O)NH−アルキル)、カルバミル(例えば、CONH、CONH−アルキル、CONH−アリール)、カルボニル、カルボキシル、カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸塩化物、シアノ、エステル、エポキシド、エーテル(例えば、メトキシ、エトキシ)、グアニジノ、ハロ、ハロアルキル(例えば、−CCl、−CF、−C(CF)、ヘテロアルキル、ヘミアセタール、イミン(第1級及び第2級)、イソシアネート、イソチオシアネート、ケトン、ニトリル、ニトロ、酸素(すなわち、オキソ基をもたらす)、ホスホジエステル、スルフィド、スルホンアミド(例えば、SONH)、スルホン、スルホニル(アルキルスルホニル、アリールスルホニル及びアリールアルキルスルホニルを含む)、スルホキシド、チオール(例えば、スルフヒドリル、チオエーテル)並びに尿素(−NHCONH−アルキル−)等の(しかしこれらに限定されない)原子、化学的部分又は官能基で置換された構造又は部分を有する誘導体を表す。特定の実施形態において、「置換(された)」という用語は、その水素原子の1つ又は複数がアルコール、アルコキシ、アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、t−ブチル)、アミド(−C(O)NH−アルキル−又は−アルキルNHC(O)アルキル)、アミジニル(−C(NH)NH−アルキル又は−C(NR)NH)、アミン(アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ等の第1級、第2級及び第3級のアミン)、アリール、カルバモイル(−NHC(O)O−アルキル−又は−OC(O)NH−アルキル)、カルバミル(例えば、CONH及びCONH−アルキル、CONH−アリール)、ハロ、ハロアルキル(例えば、−CCl、−CF、−C(CF)、ヘテロアルキル、イミン(第1級及び第2級)、イソシアナート、イソチオシアナート、チオール(例えば、スルフヒドリル、チオエーテル)又は尿素(−NHCONH−アルキル−)で置換された構造又は部分を有する誘導体を指す。
特に明示のない限り、化合物の「治療的に有効な量」は、疾患若しくは病態の治療若しくは管理において治療的利点をもたらすのに、又は疾患若しくは病態に関連した1つ若しくは複数の症状を遅延させる若しくは最小限に抑えるのに十分な量である。化合物の「治療的に有効な量」は、疾患又は病態の治療又は管理に治療的利点をもたらす、単独の又は他の療法と組み合わせた治療剤の量である。「治療的に有効な量」という用語は、療法を全体的に改善するか、疾患若しくは病態の症状若しくは原因を低減若しくは回避するか、又は別の治療剤の治療的な有効性を高める量を包含する。
特に明示のない限り、「治療する(treat)」、「治療すること(treating)」及び「治療(treatment)」という用語は、患者が特定の疾患又は障害に罹患している間に行う処置を意図し、これによって疾患若しくは障害、若しくは1つ若しくは複数のその症状の重症度が低減するか、又は疾患若しくは障害の進行が遅延若しくは減速する。
特に明示のない限り、「挙げられる(include)」という用語は、「挙げられる(含む)が、これらに限定されない」と同じ意味を有し、「挙げられる(includes)」という用語は、「挙げられるが、これらに限定されない」と同じ意味を有する。同様に、「等の(such as)」という用語は、「等の(しかしこれらに限定されない)」という用語と同じ意味を有する。
特に明示のない限り、一連の名詞の直前にくる1つ又は複数の形容詞は、それぞれの名詞を修飾するものとして解釈される。例えば、「必要に応じて置換されたアルキル、アリール又はヘテロアリール」という語句は、「必要に応じて置換されたアルキル、必要に応じて置換されたアリール、又は必要に応じて置換されたヘテロアリール」と同じ意味を有する。
より大きい化合物の一部分を形成する化学的部分は、単一分子として存在する場合に一般的に与えられる名称、又はその基に一般的に与えられる名称を使用して本明細書に記載されることがあることに留意すべきである。例えば、「ピリジン」及び「ピリジル」という用語には、他の化学的部分と結合した部分を説明するのに使用する場合に、同じ意味が与えられる。したがって、「XOH(式中、Xはピリジルである)」及び「XOH(式中、Xはピリジンである)」という2つの語句には同じ意味が与えられ、化合物ピリジン−2−オール、ピリジン−3−オール及びピリジン−4−オールが包含される。
或る構造又は或る構造の一部分の立体化学が例えば太線又は破線で示されない場合、その構造又はその構造の一部分はその全ての立体異性体を包含すると解釈されることにも留意すべきである。同様に、1つ又は複数のキラル中心の立体化学を特定する、キラル中心を有する化合物の名称は純粋な立体異性体及びそれらの混合物を包含する。さらに、満たされていない原子価を有することが図で示された任意の原子はこの原子価を満たすのに十分な水素原子と結合していると推測される。加えて、一本の破線と平行した一本の実線で示された化学結合は、原子価が許容する場合、単結合及び二重結合の両方(例えば、芳香族結合)を包含する。本発明は、本明細書中で開示する化合物の互変異性体及び溶媒和物(例えば、水和物)を包含する。
5.2 本発明の化合物
本発明は、式:
Figure 0006166718
(式中、Aはアリール又は5員若しくは6員の複素環であり、XはC(R、C(R)、O、S、S(O)又はS(O)であり、Rはそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、R1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、アミド、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、スルファニル、スルフィニル、スルホニル又はチオであり、nは0〜4であり、Rは−C(O)R2A又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換された5員若しくは6員のシクロアルキル若しくは複素環であり、R2Aは−OR2C、−N(R2C、−C(R2CNO、−C(R2COR2C、−C(R2CCN又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたアリール若しくは5員若しくは6員の複素環であり、R2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、アミド、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、スルファニル、スルフィニル、スルホニル又はチオであり、R2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、Rの1つはC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、その他のRはH又はC1〜2アルキルであり、pは0〜1であり、mは0〜2であり、Rはそれぞれ独立してH、フルオロ又はC1〜2アルキルである)の化合物及び化合物の使用方法、及びその薬学的に許容される塩を包含する。XからCに示す結合は、単結合又は二重結合であり得る。
本発明の或る特定の化合物は、式:
Figure 0006166718
を有する。
他の化合物は式:
Figure 0006166718
(式中、X及びZはそれぞれ独立してCH、CH、N、NH、O又はSである)を有する。本発明の一実施形態において、YはSであり、ZはN又はNHである。別の実施形態において、YはCHであり、ZはOである。別の実施形態において、YはSであり、ZはCHである。
本発明の特定の実施形態は、式:
Figure 0006166718
(式中、XはC(R、C(R)、O、S、S(O)又はS(O)であり、Rはそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、R1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、アミド、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、スルファニル、スルフィニル、スルホニル又はチオであり、nは0〜4であり、Rは−C(O)R2A又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換された5員若しくは6員のシクロアルキル若しくは複素環であり、R2Aは−OR2C、−N(R2C、−C(R2CNO、−C(R2COR2C、−C(R2CCN又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたアリール若しくは5員若しくは6員の複素環であり、R2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、アミド、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、スルファニル、スルフィニル、スルホニル又はチオであり、R2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、Rの1つはC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、その他のRはH又はC1〜2アルキルであり、mは0〜2であり、Rはそれぞれ独立してH、フルオロ又はC1〜2アルキルであり、ここで、XがC(R)である場合、XとCとの間の結合は二重結合である)の化合物及びその薬学的に許容される塩を包含する。
特定の実施形態において、XがCHであ、nは0であり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−OR2C又は−N(R2Cではない。特定の実施形態において、XがOであ、nは0であり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、2Aは−O−アルキルではない。特定の実施形態において、XがOであ、nは1であり、Rはフルオロであり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−O−アルキルではない。特定の実施形態において、XがOであ、nは0である場合、Rはメチルではない。
特定の化合物において、XはC(Rである。幾つかの化合物において、少なくとも1つのRがHである。
特定の化合物において、XとCとの間の結合は単結合である。
特定の化合物において、XはOである。幾つかの化合物において、XはS、S(O)、又はS(O)である。
特定の化合物において、少なくとも1つのRがR1Aである。幾つかの化合物において、R1Aはハロである。幾つかの化合物において、R1Aはシアノである。幾つかの化合物において、R1Aはニトロである。
特定の化合物において、RはC(O)OHである。幾つかの化合物において、Rは必要に応じて置換された5員又は6員の複素環である。
特定の化合物において、nは2である。幾つかの化合物において、nは3である。
特定の化合物において、mは0である(すなわち、C炭素とXとの間に二重結合が存在するかに応じて、1つ又は2つの水素原子がC炭素に結合している)。
特定の化合物において、mは1であり、Rはメチルである。
本発明の化合物は当該技術分野において既知の方法及び本明細書中に記載する方法により調製することができる。例えば、チエノ[3,2−c]クロメンカルボン酸、ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸及びチエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸誘導体は、スキーム1に示すように、対応する置換クロマン−4−オン、ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン及びチオクロマン−4−オンから合成した。
Figure 0006166718
市販の又は調製したケトン(A)を、ビルスマイヤー・ハック条件下、オキシ塩化リン及びジメチルホルムアミドで処理して、α,β−不飽和β−クロロアルデヒド(B)を得た。続けてメルカプト酢酸エチル及びナトリウムエトキシドで処理して環化を引き起こし、置換チオフェン(C)を得た。エステルを塩基水溶液でケン化して、様々なカルボン酸(D)を得た。本明細書中に示すように、これらの酸は更に官能基化してアミド、複素環又はケト酸にすることができた。
5.3. 使用方法
本発明は、NOTUMに本発明の化合物(すなわち、本明細書中に開示する化合物)を接触させることを含む、NOTUMを阻害する方法を包含する。
本発明は、NOTUMに本発明の化合物を接触させることを含む、WNT経路を上方調節する方法も包含する。
本発明は、有効量の本発明の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、患者において皮質骨内の骨形成を刺激する方法を包含する。本発明は、有効量の本発明の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、皮質骨の厚さを増大する方法も包含する。
本発明は、治療的又は予防的に有効な量の本発明の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、骨量の低下に伴って起こる疾患又は障害を治療、管理又は予防する方法を包含する。この疾患及び障害の例としては、骨粗鬆症(例えば閉経後骨粗鬆症、ステロイド誘発性骨粗鬆症又はグルココルチコイド誘発性骨粗鬆症)、骨減少症及びパジェット病が挙げられる。
本発明は、治療的又は予防的に有効な量の本発明の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、患者における骨治癒を加速又は促進する方法も包含する。
治療的又は予防的に有効な量の本発明の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、骨折を治療、管理又は予防する方法も本発明に包含される。特定の骨折は、転移性骨疾患、すなわち骨に転移するがんに伴って起こるものである。骨に転移する可能性のあるがんの例としては、前立腺がん、乳がん、肺がん、甲状腺がん及び腎臓がんが挙げられる。
本発明は、治療的又は予防的に有効な量の本発明の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、疾患又は障害に伴って起こる又はそれにより引き起こされる骨量の低下を治療、管理又は予防する方法も包含する。この疾患及び障害の例としては、セリアック病、クローン病、クッシング症候群、副甲状腺機能亢進症、炎症性腸疾患及び潰瘍性大腸炎が挙げられる。
本発明の方法から利益を享受することができる患者の例としては、55歳を超えた男女、閉経後の女性、及び腎不全を患う患者が挙げられる。
本発明の化合物を、骨を侵す疾患又は病態の治療、管理又は予防に有用であることが知られている他の薬物と併用して(例えば同時に又は別々に)投与することができる。他の薬物の例としては、アンドロゲン受容体モジュレータ;ビスホスホネート;カルシトニン;カルシウム感知受容体拮抗薬;カテプシンK阻害剤;エストロゲン及びエストロゲン受容体モジュレータ;インテグリン結合剤、インテグリン抗体及びインテグリン受容体拮抗薬;副甲状腺ホルモン(PTH)、並びにそのアナログ及び類似物質;並びにビタミンD及び合成ビタミンDアナログが挙げられる。
アンドロゲン受容体モジュレータの例としては、フィナステリド及び他の5α−レダクターゼ阻害剤、ニルタミド、フルタミド、ビカルタミド、リアロゾール、並びにアビラテロンアセテートが挙げられる。
ビスホスホネートの例としては、アレンドロネート、シマドロネート、クロドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、インカドロネート、ミノドロネート、ネリドロネート、オルパドロネート、パミドロネート、ピリドロネート、リセドロネート、チルドロネート及びゾレンドロネート、並びにそれらの薬学的に許容される塩及びエステルが挙げられる。
カテプシンK阻害剤の例としては、VEL−0230、AAE581(バリカチブ)、MV061194、SB−462795(レラカチブ)、MK−0822(オダナカチブ)及びMK−1256が挙げられる。
エストロゲン及びエストロゲン受容体モジュレータの例としては、天然エストロゲン(例えば7−エストラジオール、エストロン及びエストリオール)、抱合型エストロゲン(例えば抱合型ウマエストロゲン)、経口避妊薬、硫酸化エストロゲン、プロゲストゲン、エストラジオール、ドロロキシフェン、ラロキシフェン、ラソホキシフェン、TSE−424、タモキシフェン、イドキシフェン、LY353381、LY117081、トレミフェン、フルベストラント、4−[7−(2,2−ジメチル−1−オキソプロポキシ−4−メチル−2−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]−フェニル−2,2−ジメチルプロパノエート、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン−2,4−ジニトロフェニル−ヒドラゾン、及びSH646が挙げられる。
インテグリン結合剤、抗体及び受容体拮抗薬の例としては、ビタキシン(MEDI−522)、シレンジタイド及びL−000845704が挙げられる。
5.4. 医薬製剤
本発明は、1つ又は複数の本発明の化合物と、任意で上記のような1つ又は複数の他の薬物とを含む医薬組成物を包含する。
或る特定の医薬組成物は、患者への経口投与、粘膜(例えば、鼻腔、舌下、膣、口腔又は直腸)投与、非経口(例えば、皮下、静脈内、ボーラス注入、筋肉内又は動脈内)投与、又は経皮投与に好適な単一の単位剤形である。剤形の例としては、錠剤;カプレット;軟弾性ゼラチンカプセル等のカプセル;カシェ;トローチ;ロゼンジ;分散液;坐剤;軟膏;パップ(湿布);ペースト;粉末;包帯剤;クリーム;硬膏;溶液;パッチ;エアロゾル(例えば、経鼻スプレー又は吸入器);ゲル;懸濁液(例えば、水性又は非水性の液体懸濁液、水中油型エマルション、又は油中水型液体エマルション)、溶液及びエリキシルを含む患者への経口投与又は粘膜投与に好適な液体剤形;患者への非経口投与に好適な液体剤形;並びに再構成して患者への非経口投与に好適な液体剤形をもたらすことができる無菌固体(例えば、結晶性又は非結晶性の固体)が挙げられるが、これらに限定されない。
製剤は、投与方式に合わせる必要がある。例えば、経口投与は、本発明の化合物を消化管内での分解から保護するために腸溶性コーティングを必要とする。同様に、製剤は作用部位への活性成分(複数の場合もあり)の送達を促進する成分を含有し得る。例えば、化合物は、分解酵素から該化合物を保護し、循環系における輸送を促進し、細胞膜を通って細胞内部位へ至る送達を行うために、リポソーム製剤で投与され得る。
剤形の組成、形状及び種類は、その用途に応じて異なる。例えば、疾患の急性期治療に使用する剤形は、該剤形に含まれる活性成分の1つ又は複数を、同じ疾患の慢性期治療に使用する剤形よりも多量に含有していてもよい。同様に、非経口剤形は、該剤形に含まれる活性成分の1つ又は複数を、同じ疾患を治療するために使用する経口剤形よりも少量含有していてもよい。本発明により包含される特定の剤形が互いに異なるこれら及び他の方法は当業者には容易に明らかとなる。例えばRemington's Pharmaceutical Sciences(第18版、Mack Publishing, Easton PA: 1990)を参照されたい。
本発明の医薬組成物は経口投与するのが好ましい。経口投与に好適な個別剤形としては、錠剤(例えば、チュアブル錠)、カプレット、カプセル及び液体(例えば、香味付与したシロップ)が挙げられる。このような剤形は所定量の活性成分を含有し、当業者に既知の製薬法によって調製することができる。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences(第18版、Mack Publishing, Easton PA: 1990)を参照されたい。
典型的な経口剤形は、従来の薬学的配合技法に従い、密接な混和物中で活性成分(複数の場合もあり)を少なくとも1つの賦形剤と組み合わせることによって調製する。賦形剤は、投与に望ましい調製物の形態に応じて広範な形態を取ることができる。
その投与のしやすさから、錠剤及びカプセルが最も有益な経口単位剤形である。所望に応じて、錠剤は、標準的な水性又は非水性の技法によってコーティングすることができる。このような剤形は、従来の製薬法により調製することができる。一般に、医薬組成物及び剤形は、活性成分を液体担体、微粉固体担体、又はその両方と均一かつ密接に混和し、次に必要に応じて生成物を所望の形状に成形することによって調製する。崩壊剤を固体剤形に組み込み、迅速な溶解を容易にすることができる。また、滑沢剤を組み込んで、剤形(例えば、錠剤)の製造を容易にすることができる。
5.4.1. 経口剤形
経口投与に好適な本発明の医薬組成物は、錠剤(例えばチュアブル錠)、カプレット、カプセル及び液体(例えば香り付きシロップ)等(ただし、これらに限定されない)の個別の剤形として提供することができる。このような剤形は所定量の活性成分を含有し、当業者に既知の製薬法により調製することができる。一般には、Remington's Pharmaceutical Sciences(第18版、Mack Publishing, Easton PA(1990))を参照されたい。
典型的な経口剤形は、従来の薬学的配合技法に従い、密接な混和物中で活性成分(複数の場合もある)を少なくとも1つの賦形剤と混ぜ合わせることにより調製する。賦形剤は、投与に望ましい製剤の形態に応じて広範な形態を取ることができる。
その投与のしやすさのため、錠剤及びカプセルが最も有利な経口単位剤形である。所望に応じて、錠剤は、標準的な水性又は非水性の技法によりコーティングすることができる。このような剤形は、従来の製薬法により調製することができる。一般に、医薬組成物及び剤形は、活性成分を液体担体、微粉固体担体又はその両方と均一かつ密接に混和し、次に生成物を必要に応じて所望の形に成形することにより調製する。崩壊剤を固体剤形に組み込んで、迅速な溶解を容易にすることができる。また、滑沢剤を組み込んで、剤形(例えば錠剤)の製造を容易にすることができる。
5.4.2. 非経口剤形
非経口剤形は、皮下、静脈内(ボーラス注射を含む)、筋肉内及び動脈内を含む様々な経路により患者に投与することができる。典型的にはそれらの投与は異物に対する患者の自然の防御を迂回するため、非経口剤形は特に無菌であるか、又は患者に投与する前に滅菌することができるものとする。非経口剤形の例としては、そのまま注射することができる溶液、注射のために薬学的に許容されるビヒクルにそのまま溶解又は懸濁することができる乾燥製品、そのまま注射することができる懸濁液、及びエマルションが挙げられる。
本発明の非経口剤形を提供するために使用することができる好適なビヒクルは、当業者に既知である。例としては、注射用水(USP);塩化ナトリウム注射液、リンゲル液、デキストロース注射液、デキストロース及び塩化ナトリウム注射液、及び乳酸加リンゲル液等の水性ビヒクル;エチルアルコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール等の水混和性ビヒクル;並びにトウモロコシ油、綿実油、ラッカセイ油、ゴマ油、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、及び安息香酸ベンジル等の非水性ビヒクルが挙げられる。
6. 実施例
6.1. ノックアウトマウス
ヒトNOTUM遺伝子のマウスオーソログでの遺伝子操作した突然変異に関してホモ接合型のマウスを、突然変異マウス胚性幹(ES)細胞クローンのOMNIBANKコレクションを元に、対応する突然変異ES細胞クローンを用いて発生させた(概して米国特許第6,080,576号を参照されたい)。簡潔に述べると、マウスNOTUM遺伝子座に突然変異誘発性のウイルス挿入を含有するES細胞クローンを胚盤胞にマイクロインジェクトし、その胚盤胞を偽妊娠状態の雌性宿主に移植し、妊娠させた。続いて得られたキメラ子孫をC57 black 6雌性マウスと交配させ、子孫において、ノックアウトしたNOTUM対立遺伝子の生殖細胞系列伝達を確認した。続いて突然変異したNOTUM対立遺伝子に関してヘテロ接合型の動物同士を交配させ、突然変異したNOTUM対立遺伝子に関してホモ接合型の子孫と、突然変異したNOTUM対立遺伝子に関してヘテロ接合型の子孫と、野生型の子孫とをおよそ1:2:1の比で得た。
NOTUM遺伝子の破壊に関してホモ接合型(−/−)のマウスを、NOTUM遺伝子の破壊に関してヘテロ接合型(+/−)のマウス及び野生型(+/+)の同腹子とともに研究した。この分析ではマウスに、哺乳動物被験体において主要器官系の機能を評価するために設計された、統合された一連の医学的診断法を用いて医学的精密検査を行った。記載の数のホモ接合型(−/−)「ノックアウト」マウスを、ヘテロ接合型(+/−)及び野生型(+/+)の同腹子とともに研究することで、より信頼性及び再現性のあるデータが得られた。
図1で示されるように、16週齢では、NOTUM遺伝子のホモ接合型破壊を有する雄性マウス(「hom」)は、その野生型同腹子と比較して様々な骨部位でより大きい皮質骨の厚さを示した(両群のマウスの数 N=10)。マイクロCT(Scanco、μCT40)により測定されたこれらの差は、大腿骨の中央骨幹で28%(p<0.001)、上腕骨の中央骨幹で19%(p<0.001)、脛骨の中央骨幹で17%(p<0.001)、脛骨と腓骨との接合部で11%(p<0.001)であった。図2で示されるように、16週齢では、NOTUM突然変異に関してヘテロ接合型のマウス(「het」)の大腿骨の中央骨幹の皮質骨の厚さも、その野生型同腹子よりも大きく、雄性het(N=50)はその野生型同腹子(N=23)と比較して6%(p=0.007)の増大を示し、雌性het(N=57)はその野生型同腹子(N=22)と比較して9%(p<0.001)の増大を示した。
NOTUM動物で観察される骨形成の再分布の実際の徴候は図3及び図4に反映されており、これらの図は標準的な4点曲げ試験を用いた大腿骨破壊強度試験(SkeleTech、現在のRicerca Biosciencesにより実施された)の結果を示す。16週齢の雄性マウスで得られた結果を示す図3で示されるように、het(N=20)はその野生型同腹子(N=23)と比較して大腿骨破壊強度の5%(p=0.54)の増大を示し、hom(N=17)は28%(p<0.001)の増大を示した。その一方、NOTUM hom及びhetの両方の脊椎圧迫試験は、野生型対照と比較して脊椎圧迫最大荷重の有意な低減を示さなかった。同様の結果が16週齢の雌性マウスで得られた。図4で示されるように、het(N=20)がその野生型同腹子(N=21)と比較して大腿骨破壊強度の12%(p=0.04)の増大を示した一方で、hom(N=18)は28%(p<0.001)の増大を示した。これらのデータ及び他のデータの解析により、皮質骨の厚さと大腿骨破壊強度との間の強い相関関係が明らかになった。
6.2. レポーターアッセイ
化合物のEC50値を、以下のように調製した馴化培地を利用したレポーターアッセイを用いて決定した。pcDNA3.1(+)ベクターにヒトnotumペクチンアセチルトランスフェラーゼを含有するプラスミドをHEK293細胞にトランスフェクトし、クローンを400ug/mLのG418の存在下で成長させることで選択した。馴化培地中に最大に発現したヒトnotumペクチンアセチルトランスフェラーゼを含有するクローンを後の全ての活性アッセイのために維持した。Wnt3aを過剰発現し、馴化培地に分泌するL細胞をATCCから購入した。
アッセイプロトコルは以下のとおりであった。およそ500万個のCellSensor(商標)LEF/TCF−bla FreeStyle(商標) 293F細胞を15cm径のプレートで略コンフルエンシーまで増殖させた。細胞成長培地は、10% 透析FBS、5μg/ml ブラストサイジン(Invitrogen、R210−01)、0.1mM NEAA、25mM HEPES及び1×GPSの入ったDMEMから構成されるものであった。それから細胞を、初めにPBSで洗い流した後、5mLのトリプシンを添加し、室温で2分間プレートをインキュベートすることでトリプシン処理した。それから、合計10mLのアッセイ培地(Opti−MEM+0.5% 透析FBS、0.1mM NEAA、1mM ピルビン酸ナトリウム、10mM HEPES、1×GPS)を15cm径のプレートごとに加えた。細胞の数をカウントし、1mL当たり75万個の細胞を懸濁させた。細胞をウェルごとに20μL当たり15000個の細胞密度でBiocoat 384ウェルプレート(Fisher、カタログ番号356663)に播種した。37℃で3時間細胞をインキュベートした後、10μLの30mM LiClの入ったアッセイ培地をウェルごとに加えた後、37℃で更に3時間インキュベートした。一方、化合物を、ECHOを用いてGreinerの384ウェルプレート(カタログ番号781076)に音響的に分注した(acoustically pinged)後、10μL/ウェルのWnt3a馴化培地及び10μL/ウェルのnotumペクチンアセチルエステラーゼ馴化培地を加えた。それから、10μLのWnt3a/notumペクチンアセチルトランスフェラーゼ混合物をGreinerのプレートからCellSensor細胞の入った384ウェルプレートの各ウェルに移した。細胞を37℃で一晩インキュベートした後、5μLの1×CCF4(Invitrogen、カタログ番号K1085)を各ウェルに加え、384ウェルプレート全体にカバーをかけ、室温で3時間、暗所でゆっくりと振動させることで、反応を進行させた。それからプレートを400nmの励起波長と460nm及び535nmの発光波長を用いてEnvision Plate Readerによって読み取った。
6.3. コンカナバリンA(ConA)誘発肝炎疾患モデル
このモデルは概して以下のように行った。C57Bl/6−アルビノ/129SvEvマウスに、総体積0.1mL〜0.3mLのパイロジェンフリーPBS中、マウス体重1kg当たり10mg〜16mgで投与される、カナバリア・エンシホルミス(Canavalia ensiformis)に由来する単回致死未満量のコンカナバリンA(タチナタマメ、IV−Sタイプ、凍結乾燥粉末、無菌処理済;Sigma)を、外側尾静脈から静脈内(i/v)注射した。プレキシガラス製のマウス保定器に固定したマウスの尾静脈注射を、27ゲージ針付きの1mL容の注射器を用いて麻酔なしで行った。注射の6時間後及び24時間後に、血液サンプルを後眼窩採血により採取した。動物を屠殺し、血液サンプルに由来する血清をIL−12、TNF−α、MCP−1、IFN−γ、IL−10及びIL−6の存在について、マウス炎症サイトメトリービーズアレイ(CBA)キット(BD Biosciences(Mountain View,CA))を用い、メーカーの使用説明書に従って分析した。データをFACSCaliburフローサイトメータを用いて取得し、BD CBAソフトウェア(BD Biosciences)を用いて分析した。肝不全の生化学的マーカーを、標準的な臨床生化学分析装置を用いて血清中の肝臓損傷酵素であるアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)及びアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)を測定することにより評価した。ConAを投与したマウスの肝臓を薄片にし、H&E染色して、T細胞媒介性免疫炎症の程度を評価した。
6.4. 結合アッセイ
化合物のIC50値を、エステラーゼ及びリパーゼの蛍光分析アッセイの水溶性の酵素基質である8−オクタノイルオキシピレン−1,3,6−トリスルホン酸三ナトリウム(OPTS)を利用した結合アッセイを用いて決定した。ヒトnotumペクチンアセチルトランスフェラーゼをpcDNA3.1(+)ベクターに含有するプラスミドをHEK293細胞にトランスフェクトし、クローンを400ug/mLのG418の存在下で成長させることで選択した。これらの細胞による条件培地をこのアッセイに使用した。
ECHOを用いて、75nLの化合物を乾燥したGreinerの384ウェルプレート(カタログ番号781076)に音響的に分注した後、10uLの50mM Tris/HCl(pH 6.8)をこれらの384ウェルアッセイプレートの各ウェルに加えた。ヒトnotumペクチンアセチルトランスフェラーゼの入った馴化培地をアッセイバッファー(50mM Tris(pH 6.8)、5mM CaCl、0.5mM MgCl)で75倍に希釈し、25μLのこの「Enzyme Mix」を各ウェルに加えた後、10分間プレインキュベートした。酵素反応を、15μLのOPTS基質(Sigma、カタログ番号74875)を5μMの最終濃度まで添加することで開始させた。反応時間は室温で10分間であった。全てのプレートを485nmの励起波長及び535nmの発光波長を用いてEnvision Plate Readerによって読み取った。
6.5. 合成方法A:8−クロロ−6−フルオロ−4H−チエノ[3,2−c]クロメン−2−カルボン酸の調製
Figure 0006166718
6−クロロ−8−フルオロクロマン−4−オン1(5g、24.9mmol)を、オキシ塩化リン(2.3mL、24.9mmol)をDMF 15mLに溶解した0℃の溶液に滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した後、80℃に1.5時間加熱した。その後、反応混合物を室温に冷却し、1N NaOAc溶液でクエンチし、ジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。有機層を真空下で濃縮し、更に精製することなく次工程に回した。
4の合成:100mL容の丸底フラスコにおいて、4,6−ジクロロ−8−フルオロ−2H−クロメン−3−カルバルデヒド2(6.1g、24.9mmol)をエタノール30mLに溶解した溶液を、メルカプト酢酸エチル(2.73mL、24.9mmol)をナトリウムエトキシド(21重量%エタノール溶液、18.7mL、49.8mmol)溶液に溶解した0℃の溶液に加えた。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。粗反応混合物を濾過し、水で洗浄して、析出物を所望の生成物3として回収した。
更に精製することなく、エステル3をTHF及び過剰量の1N NaOH溶液に溶解し、50℃で24時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、CHCl(2×50mL)で洗浄し、1N HClで酸性化した。得られた固体生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、8−クロロ−6−フルオロ−4H−チエノ[3,2−c]クロメン−2−カルボン酸4(3.89g、収率55%)をオフホワイト色の固体として得た。
6.6. 合成方法B:7−メトキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸及び6,7−ジフルオロ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸の調製
Figure 0006166718
下、オキシ塩化リン(0.444g、2.90mmol)を0℃のDMF(1mL)に滴下した後、30分間激しく撹拌した。6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン5(0.500g、2.83mmol)を0℃で加え、0℃で30分間撹拌した後、80℃で90分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、25% NaOAc水溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル−へキサン)により精製して、1−クロロ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルバルデヒド6(0.327g、1.46mmol、収率51%)を橙色の固体として得た。場合によっては、このアルデヒドをクロマトグラフィ精製することなく次工程に回すことができた。
ナトリウム(0.041g、1.78mmol)を0℃のエタノール(5mL)に溶解した後、メルカプト酢酸エチル(0.171g、1.43mmol)を加えた。6(0.320g、1.43mmol)をエタノール(2mL)に溶解した溶液を0℃で注射器により加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌した後、80℃で30分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、HO中に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル−へキサン)により精製して、7−メトキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸エチル7(0.292g、1.01mmol、収率71%)を淡黄色のワックス状固体として得た。場合によっては、このエステルをクロマトグラフィ精製することなく次工程に回すことができた。
7(0.288g、1.00mmol)を1:1 MeOH:THF(2mL)に溶解した溶液を撹拌しながら、これに1N NaOH(1.5mL)を加えた後、50℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、HO 10mLを反応混合物に加えた。混合物をジクロロメタンで3回抽出し、1N HClで酸性化してpHを5にした。得られた固体を濾過し、HOで洗浄した後、乾燥して、7−メトキシ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸8(0.180g、0.691mmol、収率69%)を黄色の固体として得た。
Figure 0006166718
5,6−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン9(8.5g、46.7mmol)を、オキシ塩化リン(4.4mL、46.7mmol)をDMF(20mL)に溶解した0℃の溶液に滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した後、80℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、1N NaOAc溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その後、有機層を真空下で濃縮し、次工程に回した。
100mL容の丸底フラスコに、メルカプト酢酸エチル(5.1mL、46.7mmol)及びナトリウムエトキシド/エタノール溶液(21重量%)(35mL、93.4mmol)を投入し、0℃に冷却した。冷却した反応混合物に、未精製の10(10.7g、46.7mmol)をエタノール(30mL)に溶解した溶液を加えた。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。粗反応混合物を濾過し、水で洗浄して、析出物を所望の生成物エステル11として回収した。
更に精製することなく、エステル11をTHF及び過剰量の1N NaOH溶液に溶解し、50℃で24時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで洗浄した後、1N HClで酸性化した。得られた固体生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、6,7−ジフルオロ−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸12(7.69g、収率65%)を白色の固体として得た。
6.7. 合成方法C:6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸の調製
Figure 0006166718
オキシ塩化リン(58.99mmol、5.4mL)を0℃の無水DMF(26mL)に滴下し、温度を5℃未満に保ちながら、5,8−ジフルオロチオクロマン−4−オン13 10.4g(51.74mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を0.5時間撹拌した後、80℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、氷冷酢酸ナトリウム(25%、W/V)水溶液9mL中に注いだ。混合物をジエチルエーテルにより2回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、4−クロロ−5,8−ジフルオロ−2H−チオクロメン−3−カルバルデヒド14を褐色のオイル10.7gとして得た。
ナトリウムエタノラート(21%EtOH溶液)18.24mL(48.9mmol)をEtOH 250mLに溶解した溶液を0℃に冷却し、2−メルカプト酢酸エチル5.20mL(47.4mmol)を5℃未満で滴下した後、4−クロロ−5,8−ジフルオロ−2H−チオクロメン−3−カルバルデヒド14 10.7g(43.4mmol)を0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した後、70℃に2時間加熱した。冷却時に粗反応混合物から生成物が析出した。反応混合物を濾過し、1:3 MeOH/HO溶液ですすぎ、真空下で乾燥して、6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸エチル15 8.91gをオフホワイト色の固体として得た。
NaOH(5.2g、130mmol、5.07当量)をHO(50mL)に溶解した溶液に、6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸エチル15(8.0g、25.6mmol、1当量)をTHF(90mL)に溶解した溶液を加えた。反応混合物を60℃で2時間加熱し、HO 25mL及びTHF 25mLを加えて溶液を維持した後、反応混合物を68℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮して有機溶媒を除去した。反応混合物をHOで希釈し、1N HClをpHが2になるまで加えて生成物を析出させた。析出物を濾過し、HO及び1:3 MeOH/HOですすぎ、真空下で一晩乾燥して、6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸16 5.8gを淡黄色の固体として得た。
6.8. 合成方法D:5−クロロ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
100mL容の丸底フラスコにおいて、ケトン5(5g、28.4mmol)及びN−クロロスクシンイミド(3.78g、28.4mmol)を水に懸濁させ、60℃で撹拌した。その後、40%硫酸水溶液(7.6mL、56.7mmol)をゆっくりと加え、反応混合物を60℃で6時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、濾過し、水で洗浄した。固体をジクロロメタン(25mL)に再溶解し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮して、未精製の5−クロロ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン17(2g、収率34%)を固体として得た。これを更に精製することなく次工程で用いた。
6.9. 合成方法E:5−フルオロ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
100mL容の丸底フラスコにおいて、ケトン5(1g、5.68mmol)をアセトニトリル(8mL)に溶解し、セレクトフルオル(3.02g、8.5mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した後、40℃で48時間加熱した。その後、反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮した後、メタノールに再溶解し、濾過した。メタノール層を真空下で濃縮し、ヘキサン/酢酸エチル(0%〜30%)でシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製して、5−フルオロ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン18(395mg、収率36%)を得た。
6.10. 合成方法F:5−ブロモ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン及び2−メトキシ−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルボニトリルの調製
Figure 0006166718
100mL容の丸底フラスコにおいて、ケトン5(5g、28.4mmol)及びN−ブロモスクシンイミド(5.05g、28.4mmol)を水に溶解し、60℃で撹拌した。その後、40%硫酸水溶液(7.6mL、56.7mmol)をゆっくりと加え、反応混合物を60℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、生成物を濾別し、水で2回洗浄した。真空下で一晩乾燥して、5−ブロモ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン19及び7−ブロモ−6−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン20の3:1混合物を固体として得た。これをそのまま次工程で用いた(6.7g、収率92%)。
マイクロ波バイアルにおいて、19及び20(0.660g、1当量、0.78mmol)並びにシアン化銅(II)(0.254g、1.1当量、0.86mmol)の混合物をNMPに懸濁させた。混合物をマイクロ波反応器内で160℃で30分間加熱した。反応混合物を冷却し、メタノールで希釈し、濾過した。濾液を濃縮した後、水に溶解し、固体生成物を濾別し、乾燥した。固体混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル)により精製して、純粋な2−メトキシ−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルボニトリル21(0.155g、30%)及び3−メトキシ−8−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル22(0.06g、12%)を得た。
6.11. 合成方法G:5,8−ジフルオロチオクロマン−4−オンの調製
Figure 0006166718
0℃の100mL容の丸底フラスコにおいてNaOH(3.83g、95.8mmol)をHO(20mL)に溶解した溶液に、2,5−ジフルオロベンゼンチオール23(11g、75.3mmol)をゆっくりと加えた。得られた溶液を5分間撹拌した後、3−クロロプロパン酸(11.0g、101.8mmol)をゆっくりと加えた。混合物を70℃で一晩加熱した。NaOH(1.2g、30.0mmol)をHO(1mL)に溶解した溶液を更に加え、反応混合物を70℃で24時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、1N HClで酸性化すると、生成物が析出した。析出物を濾過し、水ですすぎ、真空下で乾燥して、3−((2,5−ジフルオロフェニル)チオ)プロパン酸24(17.4g、100%)を白色の固体として得た。
24(17.4g、79.82mmol)をジクロロメタン(250mL)に溶解した0℃の溶液に、塩化オキサリル(10.4mL、119.20mmol)をゆっくりと加えた後、触媒量のDMFを滴下した。反応混合物を室温で6時間撹拌した。また別の塩化オキサリル(2mL、22.84mmol)及び触媒量のDMFを室温で加えた。反応混合物を一晩撹拌し、反応混合物を真空下で濃縮して、未精製の3−((2,5−ジフルオロフェニル)チオ)プロパノイルクロリド25を得た。これを更に精製することなくそのまま用いた。
新たに調製した酸塩化物25(79.8mmol)をジクロロメタン(350mL)に溶解した溶液を0℃に冷却した後、AlCl(15g、112.49mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物をN下室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、3(13g、81.5%)を黄色の固体として得た。
6.12. 合成方法H:7−(トリフルオロメチル)クロマン−4−オン及び5−(トリフルオロメチル)クロマン−4−オンの調製
Figure 0006166718
100mL容の丸底フラスコにおいて、3−(トリフルオロメチル)フェノール26(4.68g、30mmol)及び3−クロロプロパン酸(6.3mL、60mmol)を2N NaOH(40mL)に溶解し、1時間還流した。その後、反応混合物を室温に冷却し、6N HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した(2×25mL)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、酸27を得た。これを更に精製することなくそのまま用いた。
100mL容の丸底フラスコにおいて、未精製の酸27(7.02g、30mmol)をポリリン酸(15mL)に懸濁させ、100℃で20分間加熱した。その後、反応混合物を室温に冷却し、撹拌しながら氷を加えた。得られた固体析出物を濾過し、冷水で2回洗浄した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル−へキサン)により精製して、7−(トリフルオロメチル)クロマン−4−オン28(0.899g、収率14.4%)及び5−(トリフルオロメチル)クロマン−4−オン29(0.214g、収率3.4%)を得た。
6.13. 合成方法I:6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボキサミドの調製、7,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]クロメン−2−カルボキサミド、6,8−ジメチル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボキサミド、2−(6,8−ジメチル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボキサミド)アセタート及びN−(2−ヒドロキシエチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボキサミドの調製
Figure 0006166718
16等のカルボン酸化合物は合成方法A〜Hにより調製した。6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸16(90mg、0.32mmol)、NHCl(125mg、2.36mmol)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(168mg、0.38mmol)及びEtN(0.27mL、1.94mmol)をDMF(2mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて生成物を析出させた。析出物を濾過し、1:3 MeOH/HO、HO、ヘプタンによりすすぎ、真空下で乾燥して、カルボキサミド30(69.4mg、77%)を白色の固体として得た。
Figure 0006166718
31等のカルボン酸化合物は合成方法A〜Hにより調製した。50mL容の丸底フラスコにおいて、酸31(0.154g、0.57mmol)をDMF(3mL)に懸濁させた。この懸濁液に、塩化アンモニウム(0.307g、5.7mmol)、HATU(0.327g、0.86mmol)及びトリエチルアミン(960μL、6.9mmol)を室温で順次加え、10時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、粗析出生成物を分取HPLCにより精製して、カルボキサミド32(0.054g、収率35%)を得た。
Figure 0006166718
33等のカルボン酸化合物は合成方法A〜Hにより調製した。酸33(0.04g、0.155mmol)をジクロロメタン(0.8mL)に溶解した溶液を、塩化オキサリル(0.14mL、1.55mmol)及びDMF 1滴で処理した。1時間撹拌した後、反応混合物をジクロロメタンから3回濃縮した。黄橙色の粗固体(0.052g、定量的)をTHF(1mL)に溶解し、水酸化アンモニウム(30μL、0.755mmol)をTHFに溶解した氷冷溶液に加えた。反応混合物をゆっくりと室温に温め、一晩撹拌した。その後、反応混合物を1N HCl中に注いだ。層を分離し、水層部分を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液、水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。淡黄色の粗固体をメタノールで粉砕して、カルボキサミド34(国際公開第2006/80406号中にも見出すことできる)をオフホワイト色の固体(0.0174g、収率44%)として得た。
Figure 0006166718
酸33(0.06g、0.232mmol、1当量)をジクロロメタン(1.2mL)に溶解した。この溶液を塩化オキサリル(0.20mL、2.32mmol、10当量)及びDMF 1滴で処理した。1時間撹拌した後、反応混合物をジクロロメタンから3回濃縮した。黄橙色の粗固体(0.0.0782g、定量的)をTHF(1.5mL)に溶解し、2−アミノ酢酸メチル(0.0437g、0.348mmol、1.5当量)をTHF(0.5mL)に溶解した溶液に加えた。その後、TEA(0.10mL、0.696mmol、3当量)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。その後、反応混合物を1N HCl及び水中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液、水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。澄明な黄色の粗オイルを、へキサン中20%〜30%酢酸エチルでシリカゲルカラムクロマトグラフィを用いて精製して、35をオフホワイト色の固体(0.0576g、74%)として得た。
Figure 0006166718
36等のカルボン酸化合物は合成方法A〜Hにより調製した。酸36(25mg、1当量、0.11mmol)、2−アミノエタノール(7mg、1当量)、EDCI(26mg、1.2当量)及びHOBT(18mg、1.2当量)をジクロロメタン(1.5mL)中で混合し、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、HOで洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。分取HPLCにより精製して、所望の生成物37(10mg、33%)を得た。化合物はシリカゲルクロマトグラフィ又は分取HPLCにより精製した。
6.14. 合成方法J:2−(6,8−ジメチル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボキサミド)酢酸)及びN−(2−アミノエチル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボキサミドの調製
Figure 0006166718
38の合成:35等の化合物は合成方法Iを用いて調製した。エステル35(0.043g、0.130mmol)をTHF(0.2mL)及びメタノール(0.3mL)に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(1.0N、0.14mL、0.143mmol)を加えた。周囲温度で30分間撹拌した後、反応混合物を濃縮した。固体残渣を1N NaOH水溶液及び水に懸濁させ、0℃に冷却し、1N HCl水溶液で酸性化してpHを約2にした。固体を真空濾過により回収し、水で洗浄し、乾燥して、酸38をオフホワイト色の固体(0.035g、86%)として得た。
Figure 0006166718
アミド39等の化合物は合成方法Iを用いて調製した。39(25mg、0.067mmol)をジオキサン/MeOH(1:1、1mL)に溶解した溶液に、HCl(4Nジオキサン溶液、12mg、0.34mmol、83μL)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、分取HPLCにより精製して、所望の生成物40(6mg、33%)を得た。
6.15. 合成方法K:6,8−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸5−オキシドの調製
Figure 0006166718
41等の化合物は合成方法C及びGを用いて調製した。酸41(200mg、0.70mmol)及びm−CPBA(77%)(152mg、0.70mmol)をジクロロメタンに溶解した溶液を室温で3時間撹拌した。硫化ジメチル100μlを加えて過剰量のm−CPBAをクエンチし、得られた混合物を1.5時間撹拌した。低濃度過酢酸テストストリップ及び過酸化物テストストリップでは過酸化物が観察されなかった。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、42(28.7mg、13.6%)を白色の固体として得た。
6.16. 合成方法L:6,8−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸5,5−ジオキシドの調製
Figure 0006166718
方法1:6,8−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸41(100mg、0.35mmol、1.0当量)及びm−CPBA(77%)(304mg、1.40mmol)をジクロロメタンに溶解した溶液を室温で6時間撹拌した。反応混合物を硫化ジメチル100μLでクエンチした。低濃度過酢酸テストストリップ及び過酸化物テストストリップでは過酸化物が観察されなかった。粗生成物を分取HPLCにより精製して、43(13.1mg、12%)を白色の固体として得た。
方法2:酸41(100mg、0.35mmol)を過酢酸(35%酢酸溶液、0.4mL)に溶解した溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を硫化ジメチルでクエンチし、得られた混合物を一晩撹拌した。低濃度過酢酸テストストリップ及び過酸化物テストストリップでは過酸化物が観察されなかった。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、真空下で濃縮した。分取HPLCにより精製して、43(65mg、59%)を白色の固体として得た。
6.17. 合成方法M:3−アミノ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸の調製
Figure 0006166718
チオクロマン−4−オン44(0.82g、1.0当量、5mmol)を、オキシ塩化リン(0.46mL、1.0当量、5mmol)をDMF 5mLに溶解した0℃の溶液に滴下した。反応混合物を0℃で30分撹拌した後、80℃に1.5時間加熱した。その後、反応混合物を室温に冷却し、1N NaOAc水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。有機層を真空下で濃縮して、未精製の45を得た。これを更に精製することなくそのまま次工程に回した。
上記反応からの未精製の45及びNHOH・HCl(420mg、6mmol)をイソプロパノール(10mL)に溶解した溶液を3時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、高真空下で乾燥して、黄色の固体46 0.79gを得た。これは十分に純粋であったため、更に精製することなく次の反応に用いた。
未精製の46(0.79g、3.5mmol)をトルエン10mLに溶解した溶液に、SOCl(1.19g、10mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して、黄褐色の固体47 0.62gを得た。これを更に精製することなくそのまま用いた。
チオグリコール酸エチル(0.44g、1.2当量、3.6mmol)及び炭酸カリウム(0.83g、6mmol)の混合物をイソプロパノール(10mL)に溶解した溶液に、未精製の33(0.62g、3mmol)をイソプロパノール(5mL)に溶解した溶液を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した後、80℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮した後、室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、黄褐色の残渣48を得た。
上記反応からのエチルエステルである未精製の48を、合成方法Jを用いてNaOH水溶液で加水分解して、49を褐色の固体(112mg、5工程の全体収率8.5%)として得た。
6.18. 合成方法N:3−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
メタノール(3mL)を入れた50mL容の丸底フラスコに、金属ナトリウム(130mg)を加え、混合物を室温で30分間撹拌してナトリウムメトキシドを調製した。2−(2−メトキシ−2−オキソエチル)安息香酸メチル50(416mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間撹拌した。クロトン酸メチル(300mg、3mmol)を加えた後、反応混合物を85℃に4時間加熱した。反応混合物を1N HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、暗褐色の残渣51を得た。これを更に精製することなくそのまま用いた。
上記反応からの未精製の51を無水DMSO(2mL)に溶解した溶液を入れた高圧容器に、塩化ナトリウム(100mg)を加え、200℃で2時間加熱した。暗褐色の溶液を室温に冷却し、水(50mL)で希釈した。反応混合物をエーテル(25mL×3)で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、赤褐色の残渣52(176mg、2工程を通じて55%)を得た。
6.19. 合成方法O:6,7−ジフルオロ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
密閉したチューブに入れた5,5−ジメチル−ジヒドロ−フラン−2−オン53(1.14g、10mmol)及び1,2−ジフルオロベンゼン54(1.14g、10mmol)に、塩化アルミニウム(3.55g、12mmol)を加え、反応混合物を100℃で一晩加熱した。得られた暗褐色の残渣を氷水に溶解し、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機層を合わせ、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、所望の生成物55を得た。これを更に精製することなくそのまま用いた。
6.20. 合成方法P:6,7−ジフルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
密閉したチューブに入れた5−メチル−ジヒドロ−フラン−2−オン56(1g、1.0当量、10mmol)及び1,2−ジフルオロベンゼン54(1.14g、1.0当量、10mmol)に、塩化アルミニウム(3.55g、1.2当量、12mmol)を加え、反応混合物を100℃に一晩加熱した。得られた暗褐色の残渣を氷水に溶解し、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機層を合わせ、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、未精製の57を得た。これを更に精製することなく次工程で用いた。
上記反応からの未精製の57を入れた密閉したチューブに、トリフルオロメタンスルホン酸(1.5g、1.0当量、10mmol)及び五酸化リン(2.8g、2.0当量、20mmol)を加え、固体をスターラで注意深く混合した。反応混合物を80℃で5時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水で希釈し、エーテル(25mL×3)で抽出し、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、58 1.27g(2工程を通じて65%)を得た。
6.21. 合成方法Q:5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルボニトリルの調製
Figure 0006166718
下、臭化物59(1.00g、4.44mmol)、シアン化カリウム(0.318g、4.88mmol)、NiCl(PPh(0.145g、0.222mmol)、トリフェニルホスフィン(0.116g、0.444mmol)及び亜鉛(0.087g、1.33mmol)をアセトニトリル(10mL)に懸濁させた後、70℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、DCM(50mL)で希釈し、HO、ブライン溶液で洗浄し、MgSOで乾燥した後、真空下で濃縮した。粗生成物を熱酢酸エチル/へキサンから結晶化して、ニトリル60(0.380g、2.21mmol、収率50%)を白色の結晶性固体として得た。
6.22. 合成方法R:6,8−ジフルオロスピロ[クロマン−2,1’−シクロペンタン]−4−オンの調製
Figure 0006166718
3’,5’−ジフルオロ−2’−ヒドロキシアセトフェノン61(1.72g、10mmol)及びシクロペンタノン62(1.01g、12mmol)をトルエン(20mL)に溶解した溶液に、ピロリジン(0.214g、3mmol)を滴下した。赤褐色の溶液を室温で1時間撹拌した後、ディーン・スターク装置を上部に取り付け6時間加熱還流して、生成水を除去した。室温に冷却した後、反応混合物を砕氷上に注ぎ、エーテル(50mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、黄褐色のオイル63を得た。これを更に精製することなくそのまま用いた。
6.23. 合成方法S:8−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリルの調製
Figure 0006166718
下、エーテル64(0.700g、3.97mmol)を、塩化アルミニウム(1.32g、9.92mmol)をトルエン(10mL)に懸濁させた室温の懸濁液に加えた後、30分間還流した。反応混合物を室温に冷却し、HO(50mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮した。粗生成物をアセトン(5mL)に溶解した後へキサン(25mL)を加えることにより結晶化した後、一晩冷却して、フェノール65(0.536g、3.30mmol、収率83%)を橙色の結晶性固体として得た。
下、2,6−ルチジン(0.418g、3.91mmol)及びDMAP(0.079g、0.652mmol)を、65(0.529g、3.26mmol)をDCMに懸濁させた−40℃に冷却した懸濁液に加えた。無水トリフルオロメタンスルホン酸(1.11g、3.91mmol)を滴下した。反応混合物を−40℃で5分間撹拌し、冷却浴から取り出し、室温で4時間撹拌した。反応混合物をHO、1N HCl、ブライン溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮して、トリフラート66(0.924g、3.14mmol、収率96%)を橙色の結晶性固体として得た。
下、トリフラート66(0.924g、3.14mmol)、シアン化カリウム(0.224g、3.45mmol)、NiCl(PPh(0.102g、0.157mmol)、PPh(0.082g、0.314mmol)及びZn(0.065g、1.00mmol)をアセトニトリル(10mL)に懸濁させ、70℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、DCM(50mL)中で希釈し、HO、ブライン溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮した。粗オイルをシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル−へキサン勾配)により精製して、ニトリル67(0.408g、75%)を白色の結晶性固体として得た。
6.24. 合成方法T:6−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(4a)の調製
Figure 0006166718
下、臭化物68(1.00g、4.44mmol)、Pd(PPh(0.796g、0.689mol)及びKCO(1.84g、13.3mmol)をDMF(10mL)に懸濁させた。トリメチルボロキシン(1.26g、10.0mmol)を室温で注射器により滴下した後、反応混合物を105℃で一晩加熱した。粗反応混合物を室温に冷却し、DCM(50mL)で希釈し、HO(3回)、ブライン溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮した。粗オイルをシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル−へキサン勾配)により精製して、ケトン69(0.648g、収率91%)を澄明なオイルとして得た。
6.25. 合成方法U:4−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−4−オキソブタン酸及び4−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−オキソブタン酸の調製
Figure 0006166718
4−ブロモ−3−フルオロトルエン70(1.34g、7.10mmol)をTHF(70mL)に溶解し、−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(2.5Mへキサン溶液、3.4mL、8.52mmol)を30分かけて滴下した。その後、この反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。別のフラスコにおいて、無水コハク酸3(0.924g、9.23mmol)をTHF(12mL)に懸濁させ、−78℃に冷却した。その後、アニオン溶液をカニューレにより無水コハク酸溶液に25分かけて滴下して移した。反応混合物を一晩かけて撹拌しながらゆっくりと室温に温めた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、3N NaOH水溶液で3回抽出した。合わせた水層部分を0℃に冷却し、濃HClで酸性化してpHを約1にし、酢酸エチルで3回抽出した。これら合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。ケト酸71を黄色の固体(0.718g、48%)として単離し、更に精製することなく用いた。
Figure 0006166718
3−ブロモ−2−フルオロトルエン72(0.465g、2.46mmol)をTHF(25mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(2.5Mへキサン溶液、1.2mL、2.95mmol)を加え、反応混合物を30分間撹拌した。別の丸底フラスコには無水コハク酸(0.320g、3.20mmol)及びTHF(4mL)を投入し、−78℃に冷却し、−78℃に冷却したジャケット付き滴下漏斗を取り付けた。撹拌期間後、アニオン溶液を冷えた滴下漏斗に迅速に移した。アニオン溶液を無水物溶液に10分かけて加えた。90分間撹拌した後、反応混合物を依然として冷たいまま少量の水でクエンチした後、一晩かけてゆっくりと室温に温めた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOH水溶液で3回抽出した。合わせた水層を0℃に冷却し、濃HClで酸性化してpHを約1にした。この酸性の水層部分を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、酸73を淡黄色の固体(0.344g、67%)として得た。これを更に精製することなく用いた。
6.26. 合成方法V:5−フルオロ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン及び5−フルオロ−6−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
ケト酸74(1.62g、7.71mmol)をTFA(8mL)に溶解し、トリエチルシラン(3.7mL、23.1mmol)を加えた。周囲温度で一晩撹拌した後、反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水で2回洗浄した。有機相を3N NaOHで3回抽出し、合わせた水層を0℃に冷却し、濃HClで酸性化してpHを約1にした。この酸性の水層部分を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。酸75を黄色固体(1.06g、70%)として単離し、更に精製することなく用いた。
酸75(0.204g、1.04mmol)をDCM(5mL)に溶解し、塩化オキサリル(0.9mL、10.4mmol)及びDMF 1滴で処理した。周囲温度で1時間撹拌した後、この反応混合物をDCMから3回濃縮した。単離した赤褐色のオイルをジクロロエタン(26mL)に溶解し、0℃に冷却した。塩化アルミニウム(0.277g、2.08mmol)を数回に分けて加えた。0℃で1時間撹拌した後、水及び1N HCl水溶液を滴下することにより反応混合物をクエンチした。この水層部分を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。褐色の粗オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィ(0%→2%酢酸エチル−へキサン)を用いて精製して、ケトン76を黄色のオイル(0.122g、66%)として得た。
Figure 0006166718
73等の化合物は合成方法Uを用いて調製した。ケト酸73(0.433g、2.06mmol)をTHF(12mL)に溶解し、濃硫酸2滴を加えた。10%パラジウム炭素(50%湿、0.150g、35mol%)を加え、フラスコを密閉した。フラスコを脱気し、窒素を3回再充填した後、脱気し、水素を3回再充填し、水素は圧力が50psiに達するまでフラスコに加えた。68時間後、触媒をセライト及び酢酸エチルを用いて濾別した。濾液を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、酸77を黄色のオイル(0.333g、83%)として得た。これを更に精製することなく用いた。
酸77(0.320g、0.163mmol)をDCM(8.5mL)に溶解し、塩化オキサリル(1.5mL、16.3mmol)及びDMF 1滴で処理した。周囲温度で1時間撹拌した後、この反応混合物をDCMから3回濃縮した。単離した澄明な黄褐色のオイル(0.419g、定量的)をジクロロメタン(48mL)に溶解し、0℃に冷却した。その後、塩化アルミニウム(0.435g、3.26mmol)を数回に分けて加えた。反応混合物を一晩攪拌しながらゆっくりと室温に温め、水及び1N HCl水溶液を滴下することによりクエンチした。この水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。黄褐色の粗オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィ(0%→2%酢酸エチル−へキサン)により精製して、ケトン78を黄色のオイル(0.171g、59%)として得た。
6.27. 合成方法W:6−アミノ−7−メチル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸エチル(スキーム32)の調製
Figure 0006166718
ニトロエステル79(0.2060g、0.6491mmol)を酢酸エチル(6.5mL)に溶解した。10%パラジウム炭素(50%湿、0.0412g、10mol%)を加え、フラスコを密閉した。フラスコを脱気し、窒素を3回再充填した後、脱気し、水素を(バルーンにより)3回再充填した。水素を反応混合物に5分間バブリングし、反応混合物を55℃に加熱した。55℃で6時間後、更に10%パラジウム炭素(50%湿、0.0412g、10mol%)を加え、先に用いた同一の脱気/再充填/パージ手順の後、反応フラスコに新しい水素バルーンを取り付けた。反応混合物を55℃で一晩加熱した。触媒をセライト及び酢酸エチルを用いて濾別した。濾液を濃縮し、80を黄褐色の固体(0.190g、定量的)として得た。
6.28. 方法X:6−シアノ−7−メチル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸エチルの調製
Figure 0006166718
方法1:アニリン80(0.129g、0.448mmol)を水(0.6mL)及び濃HCl(0.3mL)に溶解し、0℃に冷却した。亜硝酸ナトリウム(0.040g、0.584mmol)を水(0.3mL)に溶解した溶液を加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌した。撹拌期間後、シアン化銅(I)(0.048g、0.538mmol)及びシアン化ナトリウム(0.075g、1.52mmol)を水(0.6mL)に溶解した溶液を反応フラスコに滴下した。0℃で30分間撹拌した後、反応混合物を60℃で30分間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。暗橙色の粗オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィ(0%→5%酢酸エチル−へキサン)により精製して、ニトリル81を淡黄色の固体(0.010g、8%)として得た。
Figure 0006166718
方法2:シアン化銅(I)(0.014g、0.156mmol)を無水DMSO(0.2mL)に溶解し、60℃に温めた。亜硝酸t−ブチル(50.6μL、0.426mmol)を一度に加えた。その後、6−アミノ−7−メチル−4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸エチル80(0.041g、0.142mmol)をDMSO(0.2mL)に溶解した溶液を滴下し、反応混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を45℃に冷却し、5M HCl水溶液をゆっくりと加えた。室温に冷却後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。黄橙色の粗固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(0%→3%酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、81をオフホワイト色の固体(0.0082g、19%)として得た。これには全芳香族副生成物(6−シアノ−7−メチルナフト[1,2−b]チオフェン−2−カルボン酸エチル)が約10%(NMRによる)混入していた。
6.29. 方法Y:6−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
下、塩化銅(II)(1.00g、7.44mmol)をアセトニトリル(10mL)に懸濁させた懸濁液を撹拌しながら、これに亜硝酸t−ブチル(0.954g、9.30mmol)を室温で滴下した。懸濁液を60℃に加熱し、アニリン82を加え、反応混合物を60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、1N HCl、HO(3回)及びブラインで順次洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を褐色のオイルとして得た。混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル−へキサン勾配)により精製して、塩化物83(0.785g、70%)を澄明なオイルとして得た。
6.30. 方法Z:6−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
下、臭化銅(II)(3.56g、15.9mmol)をアセトニトリル(60mL)に懸濁させた懸濁液を撹拌しながら、これに亜硝酸t−ブチル(2.05g、19.9mmol)を室温で滴下した。懸濁液を60℃に加熱し、アニリン83を加えた後、反応混合物を60℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、2N HCl(200mL)でクエンチした後、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を黒色のオイルとして得た。混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル−ヘキサン勾配)により精製して、臭化物68(0.820g、収率27%)を白色の固体として得た。
6.31. 方法AA:6−(メチルアミノ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン及び6−(ジメチルアミノ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オンの調製
Figure 0006166718
アニリン83(0.4g、2.5mmol)をメタノールに溶解した溶液に、ヨードメタン(232μL、3.7mmol)及び炭酸ナトリウム(1.05g、10mmol)を加え、反応混合物を62℃で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、真空下で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(酢酸エチル−ヘキサン勾配)により精製して、分離不可能な84及び85の混合物(0.32g)を得た。これを混合物として次工程で用いた。
6.32. 方法AB:4−(2,3−ジクロロフェノキシ)ブタン酸の調製
Figure 0006166718
2,3−ジクロロフェノール2.74g(2.74g、16.8mmol)、4−ブロモ酪酸エチル(2.6mL、18.5mmol)、KCO(2.31g、16.8mmol)をDMF 20mLに溶解した溶液を100℃で1時間撹拌した。LC−MSから反応終了が示された。反応混合物にHOを加えると、水相から分離した生成物がフラスコの底に残留した。水相を濃縮して、87をオイル(3.5g)として回収した。
4−(2,3−ジクロロフェノキシ)酪酸エチル1.8g(1.8g、6.50mmol)、5N NaOH 5mL(過剰量)及びTHF 5mLの混合物を60℃で2時間撹拌した。LC−MSから反応終了が示された。1N HClを加えて反応混合物を中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機相をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮して、88を白色の固体(1.1g)として得た。一般的方法Aを用いることにより最終生成物に対して中間体を更に合成することができた。
6.33. 方法AC:−クロロ−4,5−ジヒドロベンゾ[1,2−b:6,5−b’]ジチオフェン−2−カルボン酸の調製
Figure 0006166718
化合物89は一般的方法Bにより調製した。4,5−ジヒドロベンゾ[1,2−b:6,5−b’]ジチオフェン−2−カルボン酸(100mg、0.42mmol)、NCS(83mg、0.63mmol)及びTHF 1.5mLの混合物を55℃で1.5時間撹拌した。反応をLC−MSで追跡した。反応終了時、混合物を分取HPLCにより精製して、90を白色の固体(15mg)として回収した。
6.34. 更なる化合物
多くの化合物を作製し、本明細書に記載のアッセイの1つ又は複数においてそれらの活性を試験した。それらの化合物の一部を以下の表1に示し、「調製方法(Prep)」の列は指定の化合物を作製するのに用いられる一般的合成方法を示す(記号「†」は化合物を市販品として入手したことを示す)。「HPLC方法及び時間(分)」の列は以下のHPLC条件を表す:
A:Sunfire C18 5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=2分、流量=3.5mL/分、波長=220nm及び254nm、溶媒A=10mM 酢酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
B:Sunfire C18 3.5μm 4.6×50mm、5%→100% B、勾配時間=4分、流量=3mL/分、波長=220nm及び254nm、溶媒A=0.1%トリフルオロ酢酸を含む水、溶媒B=メタノール95%/0.1%トリフルオロ酢酸を含む水5%(v/v)。
C:Sunfire C18 3.5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=2分、流量=3mL/分、波長=220nm及び254nm、溶媒A=10mM 酢酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
D:X−Bridge RP18 3.5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=2分、流量=3.5mL/分、波長=220nm及び254nm、溶媒A=10mM 酢酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
E:X−Bridge RP18 3.5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=2分、流量=3.5mL/分、波長=220nm及び254nm、溶媒A=社内で炭素濾過したnanopure水、溶媒B=メタノール95%/0.1%トリフルオロ酢酸を含む水5%(v/v)。
F:Sunfire C18 5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=2分、流量=3.5mL/分、波長=254nm及び280nm、溶媒A=精製水、溶媒B=メタノール95%/0.1%トリフルオロ酢酸を含む水5%(v/v)。
G:Sunfire C18 3.5μm 4.6×50mm、5→100% B、勾配時間=4分、流量=3mL/分、波長=220nm及び254nm、溶媒A=10mM 酢酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
H:Sunfire C18 3.5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=2分、流量=3ml/分、波長=220nm及び254nm。溶媒A=10mMギ酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
I:Sunfire C18 3.5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=6分、流量=3ml/分、波長=220nm及び254nm。溶媒A=10mMギ酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
J:Sunfire C18 3.5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=4分、流量=3ml/分、波長=220nm及び254nm。溶媒A=10mMギ酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
K:Sunfire C18 3.5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=2分、流量=3.5ml/分、波長=220nm及び254nm。溶媒A=10mMギ酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
L:Sunfire C18 3.5μm 4.6×50mm、10%→90% B、勾配時間=4分、流量=3mL/分、波長=220nm及び254nm、溶媒A=10mM 酢酸アンモニウム水溶液、溶媒B=アセトニトリル。
「IC50」の列は本明細書に記載の結合アッセイを用いて測定される化合物のIC50を示し、****は0.05μM以下の値を意味し、***は0.1μM以下の値を意味し、**は1.0μM以下の値を意味し、*は2.0μM以下の値を意味し、--はIC50が未測定であったことを意味する。「EC50」の列は本明細書に記載のレポーターアッセイを用いて測定される化合物のEC50を示し、****は0.05μM以下の値を意味し、***は0.1μM以下の値を意味し、**は0.5μM以下の値を意味し、*は1.0μM以下の値を意味し、−−はEC50が未測定であったことを意味する。
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
Figure 0006166718
6.35. 6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸の薬理
Figure 0006166718
図5は対照及びNOTUM阻害剤2−((5−クロロ−6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−yl)チオ)酢酸(「化合物A」)と比較した、6,9−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸(「化合物B」)のin vivoでの効果を示す。効果はF1雄性ハイブリッド(129×C57)マウスに化合物を9.7週齢から開始して28日間投与することにより求めた。化合物は動物の食餌に入れて投与した。5つのマウス群を用いた:対照(N=16);27mg/kgの化合物A(N=12);9mg/kgの化合物B(N=12);27mg/kgの化合物B(N=12);及び89mg/kgの化合物B(N=12)。化合物Bを投与したマウスは、大腿骨の中央骨幹の皮質骨の厚さが14%(p<0.001)増大した。
6.36. 4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸5,5−ジオキシドの薬理
Figure 0006166718
4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸5,5−ジオキシドのin vivoでの効果を、F1雄性ハイブリッド(129×C57)マウスに化合物を8.3週齢から開始して26日間投与することにより求めた。化合物は動物の食餌に入れて投与した。4つのマウス群を用いた:対照(N=12);9mg/kgの化合物(N=12);28mg/kgの化合物(N=12);及び102mg/kgの化合物(N=12)。図6に示すように、102mg/kgの化合物を投与したマウスは、大腿骨の中央骨幹の皮質骨の厚さが9%(p<0.001)増大した。
6.37. 6,8−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸の薬理
Figure 0006166718
図7は6,8−ジフルオロ−4H−チエノ[3,2−c]チオクロメン−2−カルボン酸(「化合物C」)のin vivoでの効果を示す。効果はF1雄性ハイブリッド(129×C57)マウスに化合物を10.5週齢から開始して28日間投与することにより求めた。化合物は動物の食餌に入れて投与した。3つのマウス群を用いた:対照(N=15);5mg/kgの化合物(N=12);及び21mg/kgの化合物(N=12)。化合物を投与したマウスは、大腿骨の中央骨幹の皮質骨の厚さが用量依存的に増大した。
上で引用した全ての刊行物(例えば、特許及び公開特許出願)は引用することにより本明細書の一部をなすものとする。

Claims (25)

  1. 式:
    Figure 0006166718
    (式中、
    XはC(R、O、S、S(O)又はS(O)であり、
    はそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、
    1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    nは0〜4であり、
    は−C(O)R2Aであり、
    2Aは−OR2C、−N(R2C、又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたピロリジニルであり、
    2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、
    mは0〜2であり、
    mが1の場合はRがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、mが2の場合はRの1つがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、その他のRがC1〜2アルキルであり、
    はそれぞれ独立してH、フルオロ又はC1〜2アルキルであり、
    ただし、
    XがCHであり、nは0であり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−OR2C又は−N(R2Cではなく、
    XがOであり、nは0であり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−O−アルキルではなく、
    XがOであり、nは1であり、Rはフルオロであり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−O−アルキルではなく、
    XがOであり、nは0である場合、Rはメチルではなく、
    下記(i)〜(iv)からなる群より選択される少なくとも1種の条件を満たす:
    (i) XがS(O)、又はS(O)である、
    (ii) R1Aがシアノである、
    (iii) nが3である、
    (iv) mが1であり、且つRがメチルである。)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  2. XがC(Rである、請求項1に記載の化合物。
  3. 少なくとも1つのRがHである、請求項2に記載の化合物。
  4. XがOである、請求項1に記載の化合物。
  5. XがS、S(O)、又はS(O)である、請求項1に記載の化合物。
  6. 少なくとも1つのRがR1Aである、請求項1に記載の化合物。
  7. 1Aがハロである、請求項1又は6に記載の化合物。
  8. 1Aがシアノである、請求項1又は6に記載の化合物。
  9. 1Aがニトロである、請求項1又は6に記載の化合物。
  10. がC(O)OHである、請求項1に記載の化合物。
  11. 2Aが−OR2C、又は−N(R2Cである、請求項1に記載の化合物。
  12. 2Aが1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたピロリジニルである、請求項1に記載の化合物。
  13. nが2である、請求項1に記載の化合物。
  14. nが3である、請求項1に記載の化合物。
  15. mが0である、請求項1に記載の化合物。
  16. mが1であり、Rがメチルである、請求項1に記載の化合物。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容される賦形剤とを含む製剤。
  18. 式:
    Figure 0006166718
    (式中、
    XはC(R、O、S、S(O)又はS(O)であり、
    はそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、
    1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    nは0〜4であり、
    は−C(O)R2Aであり、
    2Aは−OR2C、−N(R2C、又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたピロリジニルであり、
    2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、
    mは0〜2であり、
    mが1の場合はRがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、mが2の場合はRの1つがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、その他のRがC1〜2アルキルであり、
    はそれぞれ独立してH、フルオロ又はC1〜2アルキルであり、
    ただし、
    XがCHであり、nは0であり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−OR2C又は−N(R2Cではなく、
    XがOであり、nは0であり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−O−アルキルではなく、
    XがOであり、nは1であり、Rはフルオロであり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−O−アルキルではなく、
    XがOであり、nは0である場合、Rはメチルではない)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩、又は該化合物又はその薬学的に許容される塩と薬学的に許容される賦形剤とを含む製剤を含む、患者における骨量の低下を特徴とする疾患又は障害の治療、管理又は予防用医薬組成物。
  19. 前記疾患又は前記障害が骨粗鬆症である、請求項18に記載の医薬組成物。
  20. 式:
    Figure 0006166718
    (式中、
    XはC(R、O、S、S(O)又はS(O)であり、
    はそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、
    1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    nは0〜4であり、
    は−C(O)R2Aであり、
    2Aは−OR2C、−N(R2C、又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたピロリジニルであり、
    2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、
    mは0〜2であり、
    mが1の場合はRがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、mが2の場合はRの1つがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、その他のRがC1〜2アルキルであり、
    はそれぞれ独立してH、フルオロ又はC1〜2アルキルであり、
    ただし、
    XがCHであり、nは0であり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−OR2C又は−N(R2Cではなく、
    XがOであり、nは0であり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−O−アルキルではなく、
    XがOであり、nは1であり、Rはフルオロであり、mは0であり、Rは−C(O)R2Aである場合、R2Aは−O−アルキルではなく、
    XがOであり、nは0である場合、Rはメチルではない)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩、又は該化合物又はその薬学的に許容される塩と薬学的に許容される賦形剤とを含む製剤を含む、患者における骨治癒の加速又は促進用医薬組成物。
  21. 式:
    Figure 0006166718
    (式中、
    Aはアリール又は5員若しくは6員の複素環であり、
    XはC(R、O、S、S(O)又はS(O)であり、
    はそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、
    1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    nは0〜4であり、
    は−C(O)R2Aであり、
    2Aは−OR2C、−N(R2C、又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたピロリジニルであり、
    2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、
    はC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、
    pは0〜1であり、
    はそれぞれ独立してH、フルオロ又はC1〜2アルキルである)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩を含むNOTUM阻害剤。
  22. 前記化合物が式:
    Figure 0006166718
    を有する、請求項21に記載のNOTUM阻害剤。
  23. 前記化合物が式:
    Figure 0006166718
    (式中、YがSであり且つZがN又はNHである、或いはYがCHであり且つZがOである、或いはYがSであり且つZがCHである)
    を有する、請求項21に記載のNOTUM阻害剤。
  24. 式:
    Figure 0006166718
    (式中、
    XはCH、NH、O又はSであり、
    はそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、
    1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    nは0〜4であり、
    は−C(O)R2Aであり、
    2Aは−OR2C、−N(R2C、又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたピロリジニルであり、
    2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、
    mは0〜2であり、
    mが1の場合はRがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、mが2の場合はRの1つがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、その他のRがC1〜2アルキルであり、
    YがSであり且つZがN又はNHである、或いはYがCHであり且つZがOである、或いはYがSであり且つZがCHである)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩を含むNOTUM阻害剤。
  25. 式:
    Figure 0006166718
    (式中、
    XはC(R、O、S、S(O)又はS(O)であり、
    はそれぞれ独立してR1A又は1つ若しくは複数のR1Aで必要に応じて置換されたアルキル若しくはヘテロアルキルであり、
    1Aはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルバミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    nは0〜4であり、
    は−C(O)R2Aであり、
    2Aは−OR2C、−N(R2C、又は1つ若しくは複数のR2Bで必要に応じて置換されたピロリジニルであり、
    2Bはそれぞれ独立してアルコキシル、−C(O)NH−アルキル、−アルキルNHC(O)アルキル、アミノ、カルボキサミド、カルボキシル、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、又はアリールアルキルスルホニルであり、
    2Cはそれぞれ独立して水素、アルキル、アリール、ヘテロアルキル又は5員若しくは6員の複素環であり、
    mは0〜2であり、
    mが1の場合はRがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、mが2の場合はRの1つがC1〜2アルキル又はシクロアルキルであり、その他のRがC1〜2アルキルであり、
    はそれぞれ独立してH、フルオロ又はC1〜2アルキルである)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩を含むNOTUM阻害剤。
JP2014512959A 2011-05-27 2012-05-23 NOTUMペクチンアセチルエステラーゼの4H−チエノ[3,2−c]クロメン系阻害剤及びその使用方法 Active JP6166718B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161490839P 2011-05-27 2011-05-27
US61/490,839 2011-05-27
PCT/US2012/039087 WO2012166458A1 (en) 2011-05-27 2012-05-23 4h-thieno[3,2-c]chromene-based inhibitors of notum pectinacetylesterase and methods of their use

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014517848A JP2014517848A (ja) 2014-07-24
JP2014517848A5 JP2014517848A5 (ja) 2015-07-02
JP6166718B2 true JP6166718B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=46201840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014512959A Active JP6166718B2 (ja) 2011-05-27 2012-05-23 NOTUMペクチンアセチルエステラーゼの4H−チエノ[3,2−c]クロメン系阻害剤及びその使用方法

Country Status (12)

Country Link
US (2) US20120302562A1 (ja)
EP (1) EP2714675B1 (ja)
JP (1) JP6166718B2 (ja)
CN (1) CN103649072A (ja)
AU (1) AU2012262748B2 (ja)
CA (1) CA2837084C (ja)
DK (1) DK2714675T3 (ja)
ES (1) ES2715832T3 (ja)
HU (1) HUE043221T2 (ja)
PL (1) PL2714675T3 (ja)
PT (1) PT2714675T (ja)
WO (1) WO2012166458A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012166458A1 (en) * 2011-05-27 2012-12-06 Lexicon Pharmaceuticals, Inc. 4h-thieno[3,2-c]chromene-based inhibitors of notum pectinacetylesterase and methods of their use
BR112020003466B1 (pt) * 2017-08-31 2023-12-12 Daiichi Sankyo Company, Limited Métodos de produção de composto, e, composto
CN108948011A (zh) * 2018-08-14 2018-12-07 华南农业大学 一种普拉多沙星的制备方法
GB201814151D0 (en) * 2018-08-31 2018-10-17 Ucl Business Plc Compounds
CN109134493A (zh) * 2018-09-19 2019-01-04 浙江师范大学 一种具有抗菌活性的2-氧代色烯并噻吩衍生物及其合成方法和应用
CN112094182B (zh) * 2020-09-22 2021-11-12 中国海洋大学 一种医药中间体苯并环己酮化合物的绿色合成方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1917601C3 (de) * 1969-04-05 1980-09-25 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Benzoxazolyl-(2)-dihydronaphtho [4,5-b] thiophene und deren Verwendung als optische Aufheller
DE2628878A1 (de) * 1976-06-26 1978-01-05 Bayer Ag Beschichtungszusammensetzung
US4487778A (en) * 1983-01-27 1984-12-11 Fmc Corporation Insecticidal esters derived from benzocycloalkane-thiophenemethyl compounds
GB8504702D0 (en) * 1985-02-23 1985-03-27 Zyma Sa Tricyclic compounds
US6080576A (en) 1998-03-27 2000-06-27 Lexicon Genetics Incorporated Vectors for gene trapping and gene activation
FR2790959B1 (fr) 1999-03-15 2003-06-27 Pf Medicament Utilisation de fractions membranaires bacteriennes a effet adjuvant, leurs procedes de preparation et composition pharmaceutique les contenant
UY26026A1 (es) * 1999-03-16 2000-10-31 Smithkline Beecham Corportion Inhibidores de proteasas
GB0012362D0 (en) * 2000-05-22 2000-07-12 Aventis Pharma Ltd Chemical compounds
JP2005536518A (ja) 2002-07-19 2005-12-02 ファルマシア コーポレイション 炎症治療のための置換チオフェンカルボキサミド化合物
WO2005012284A1 (ja) * 2003-07-31 2005-02-10 Taisho Pharmaceutical Co.,Ltd. 4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン誘導体
WO2006080439A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. 三環性化合物
WO2006080406A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. 三環性化合物
PE20091720A1 (es) * 2008-03-31 2009-11-26 Genentech Inc Compuestos de benzopirano y benzoxepina como inhibidores de pi3k
WO2012166458A1 (en) * 2011-05-27 2012-12-06 Lexicon Pharmaceuticals, Inc. 4h-thieno[3,2-c]chromene-based inhibitors of notum pectinacetylesterase and methods of their use

Also Published As

Publication number Publication date
US20140256784A1 (en) 2014-09-11
US9624238B2 (en) 2017-04-18
PL2714675T3 (pl) 2019-07-31
WO2012166458A1 (en) 2012-12-06
CA2837084A1 (en) 2012-12-06
CA2837084C (en) 2019-09-17
HUE043221T2 (hu) 2019-08-28
US20120302562A1 (en) 2012-11-29
AU2012262748A1 (en) 2013-11-28
EP2714675B1 (en) 2019-01-02
ES2715832T3 (es) 2019-06-06
CN103649072A (zh) 2014-03-19
JP2014517848A (ja) 2014-07-24
EP2714675A1 (en) 2014-04-09
AU2012262748B2 (en) 2017-03-02
PT2714675T (pt) 2019-04-12
DK2714675T3 (en) 2019-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK2616471T3 (en) Inhibitors of notum pectin acetyl esterase as well as methods for their use
JP6166718B2 (ja) NOTUMペクチンアセチルエステラーゼの4H−チエノ[3,2−c]クロメン系阻害剤及びその使用方法
US7119205B2 (en) Thienopyridones as AMPK activators for the treatment of diabetes and obesity
CA3210002A1 (en) Small molecule inhibitors of lactate dehydrogenase and methods of use thereof
JP2000511182A (ja) 性腺刺激ホルモン放出ホルモンのアンタゴニスト
WO2007016354A1 (en) Multicyclic sulfonamide compounds as inhibitors of histone deacetylase for the treatment of disease
JPWO2005002590A1 (ja) 骨量増加誘導剤
JP2019163300A (ja) Ep4介在性骨関連疾患及び病態用ジフルオロラクタム組成物
JP2017186356A (ja) Ep4媒介性の疾病及び病態の治療に使用するためのep4受容体選択性アゴニストとしてのラクタム化合物
JP2005500994A (ja) 医薬活性のある化合物及び使用方法
KR101857141B1 (ko) 신규한 화합물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 골다공증 완화, 예방 또는 치료용 약학조성물
CN116969828A (zh) 一种具备抗雄激素受体活性的化合物及其用途
TW201930309A (zh) Ask1抑制劑化合物及其用途
JP2002356484A (ja) チオフェン誘導体およびその用途
CZ20004706A3 (cs) Thienopyridinové sloučeniny, způsob jejich výroby a použití
WO2002079199A1 (fr) Derives de thiophene et leur utilisation

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20150514

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170123

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6166718

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250