JP6166404B1 - リニアアクチュエータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リニアアクチュエータにおいて、直進性をよくし、回転直進変換機構の摩擦係数を小さくすることである。【解決手段】リニアアクチュエータ10は、モータ本体20と、直進軸であるストロークセンサ110と、モータ本体20の出力軸の回転運動を直進運動に変換する回転直進変換機構を備える。回転直進変換機構は、モータ本体20の出力軸に接続されたボールねじと、ボールねじに転がりボールを介して噛み合うボールねじナットと、ボールねじナットを回転止めして支持するナット配置空間を内部に有し、断面形状が矩形外形のスライドブロック80と、スライドブロック80の矩形外形の四隅を軸受用ボールで支持して軸方向に案内するガイドボディ50とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、リニアアクチュエータの製造方法に係り、特に、軸受用ボールを用いる回転直進変換機構を有するリニアアクチュエータの製造方法に関する。
精密モータの回転運動を直進運動に変換することで精度のよいリニアアクチュエータにできる。特許文献1には、直進出力軸の直進性を確保するため、直進軸の軸方向に沿って複数の軸受用ボールのための有限軌道溝を設け、摩擦損失を軽減することが開示されている。ここでは、2つの有限軌道溝を直進軸の径方向について互いに向い合わせて配置する。また、有限軌道溝の径方向断面形状を2つの部分円弧を合成したゴシック溝として、軸受用ボールを内径側接触点と外径側接触点の2点で受ける。ゴシック溝の製作は、油中ワイヤ放電加工を用いている。
特許第4187433号明細書
油中ワイヤ放電加工によって軸方向の長い有限軌道溝を製作すると、ワイヤの弛み等で有限軌道溝が軸方向に沿って真っ直ぐとならず、太鼓状の曲線形状となる。また、有限軌道溝の場合、直進軸の移動と共に軸受用ボールが転がると、有限軌道溝の端部より先は転がれないので、軸受用ボールは有限軌道溝の全長の約1/2の長さについて配置されるので、残りの約1/2の長さの部分は軸受用ボールによって支持されない。これにより、有限溝の場合は、直進軸の移動の際の軸受用ボールにより支持点が変動し、直進性が損なわれる。
また、軸受用ボールを内径側接触点と外径側接触点の2点で受けるゴシック溝は、軸受用ボールの内径側接触径の円周長さと外径側接触径の円周長さの差に起因する差動すべり量が大きい。そのために、回転直進変換機構における摩擦係数が大きくなり、回転運動を直進運動に変換するエネルギ効率が低く、負荷によっては精密モータが脱調しやすくなる。
そこで、直進性がよく、回転直進変換機構における摩擦係数が小さいリニアアクチュエータの製造方法が望まれる。
本発明に係るリニアアクチュエータの製造方法は、筐体に取り付けられたモータ、及びモータ出力軸の回転運動を直進運動に変換する回転直進変換機構を備えるリニアアクチュエータの製造方法であって、モータの出力軸にボールねじを接続し、ボールねじにボールねじナットを噛み合わせ、ボールねじナットを回転止めして支持する断面形状が矩形外形のスライドブロックの矩形外形の四隅のそれぞれについて軸方向に沿って軸受用ボールのための無限軌道溝を形成し、スライドブロックを軸方向に案内するために断面形状が矩形内形であるスライドブロック案内空間を内部に有するガイドボディにおいて、スライドブロック案内空間の矩形内形の四隅のそれぞれについて軸方向に沿って軸受用ボールのための軸受溝を形成し、ガイドボディに設けられる軸受溝、及びスライドブロックに設けられる無限軌道溝が向い合うボール支持空間に試し球径を有する複数の軸受用ボールを配置し、ガイドボディに対するスライドブロックの隙間ガタを測定し、測定された隙間ガタが予め定めた所定範囲に入っていないときは試し球径を変更して改めて隙間ガタを測定し、これを繰り返して測定された隙間ガタが所定の範囲に入る軸受用ボールの球径を選択することを特徴とする。
上記構成のリニアアクチュエータの製造方法によれば、ガイドボディに対するスライドブロックの隙間ガタを小さくでき、ガイドボディに対するスライドブロックの直進性が向上する。
本発明に係るリニアアクチュエータの製造方法において、ラッピング仕上げにより所定の形状に形成した電着砥石を用いて、ガイドボディに設けられる軸受溝の形状、及びスライドブロックに設けられる無限軌道溝のうち軸受溝に向かい合う部分の形状を形成することが好ましい。
上記構成のリニアアクチュエータの製造方法によれば、電着砥石を用いてスライドブロック案内空間を形成するので、例えば、油中放電加工に比べ、軸方向の真直性の加工精度が向上する。
本発明に係るリニアアクチュエータの製造方法によれば、回転直進変換機構の直進性がよく、摩擦係数が小さい。
本発明に係る実施の形態のリニアアクチュエータの製造方法により製造したリニアアクチュエータの構成図である。図1(a)は、最小ストロークの状態を示す図であり、(b)は、最大ストロークの状態を示す図である。 図1の構成を3つのサブアセンブリに分けた図である。図2(a)は、モータサブアセンブリを示す図であり、(b)は、ガイドボディサブアセンブリを示す図であり、(c)は、スライドブロックサブアセンブリを示す図である。 図2(c)のスライドブロックサブアセンブリの分解図である。図3(a)は、分解前の拡大断面図であり、(b)は、ストロークセンサを示す図であり、(c)は、スライドブロックを示す図であり、(d)は、(c)を3つに分解した図である。 図2(b)のガイドボディの詳細図である。図4(a)は、左側面図であり、(b)は、正面図であり、(c)は、右側面図である。 図4のガイドボディに図3(c)のスライドブロックを組み込んだ状態を示す図である。図5(a)は、左側面図であり、(b)は、正面断面図であり、(c)は、右側面図であり、(d)は、上面図である。(e)と(f)は、(a)における2つの対角線に沿った方向をZ45方向とY45方向として、(e)は、Z45方向から見た上面図であり、(f)は、(a)におけるF−F線で切断した面をY45方向から見た図である。 図5(f)の詳細図である。図6(a)は、図5(f)の拡大図であり、(b)は、スライドブロックを3つの要素に分離して示す図である。 図7(a)は、図6(a)をそのまま示す図であり、(b)は、(a)におけるB−B線に沿って切断した断面図であり、(c)は、(b)についてスライドブロックを3つの要素に分離して示す図である。 スライドブロックを3つの要素に分離する他の例を示す図である。 図5(a)について、サーキュラ溝による軸受用ボールの支持を示す図である。 本発明に係る実施の形態のリニアアクチュエータの製造方法により製造したリニアアクチュエータにおけるスライドブロックの3つの要素を分離したときの斜視図である。 本発明に係る実施の形態のリニアアクチュエータの製造方法の手順を示すフローチャートである。 図11において、軸受用ボールの配置手順を示す図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下で述べる形状、寸法、材質、個数等は、説明のための一例であって、リニアアクチュエータの仕様等に応じ、適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、リニアアクチュエータ10の構成を示す外観図である。図1(a)は、最小ストロークの状態を示す図であり、(b)は、最大ストロークを示す図である。最大ストロークと最少ストロークの差であるストローク範囲をSで示す。図2は、リニアアクチュエータ10の構成を3つのサブアセンブリに分けた図である。図2(a)は、モータサブアセンブリ12の断面図であり、(b)は、ガイドボディサブアセンブリ14の断面図であり、(c)は、スライドブロックサブアセンブリ16の外観図である。
リニアアクチュエータ10は、モータサブアセンブリ12に含まれるモータ本体20のモータ出力軸30の回転運動を直進運動に変換して、直進軸であるストロークセンサ110の先端に、例えば、精密な作業あるいは測定を行うプローブ端子等を取付可能とした装置である。
回転直進変換機構において、モータサブアセンブリ12におけるボールねじ40に転がりボールを介して噛み合うボールねじナット42の回転は、スライドブロックサブアセンブリ16におけるナット配置空間88で拘束される。また、スライドブロックサブアセンブリ16は、ガイドボディサブアセンブリ14によって回転が拘束され、軸方向に移動可能に案内される。
スライドブロックサブアセンブリ16とガイドボディサブアセンブリ14との間の直進運動は、無限軌道的に転がる複数の軸受用ボール150(図5参照)によって支持される。複数の軸受用ボール150は、スライドブロックサブアセンブリ16に設けられる長円環状の無限軌道溝130と、ガイドボディサブアセンブリ14に設けられる軸方向に延びる軸受溝140の間に配置される。無限軌道溝130は、スライドブロックサブアセンブリ16におけるスライドブロック80の矩形外形の四隅にそれぞれ設けられ、軸受溝140はガイドボディサブアセンブリ14におけるガイドボディ50の内部の矩形内形の四隅にそれぞれ設けられる。無限軌道溝130、軸受溝140の詳細は後述する。
図1に、直交する3方向を示す。X方向は、モータ出力軸30の軸方向であり、直進軸であるストロークセンサ110の軸方向である。+X方向は、ストロークセンサ110が最大ストロークに向けて移動する方向で、−X方向は、ストロークセンサ110がモータ本体20側に退避する方向である。Z方向は、リニアアクチュエータ10の高さ方向で、図1の場合では紙面に沿った上下方向である。+Z方向は、図1において紙面に沿った上方向で、後述するスライドブロック80に対してセンサカバー64が設けられる方向に対応する。−Z方向は、図1において紙面に沿った下方向である。Y方向は、リニアアクチュエータ10の幅方向である。+Y方向は、ストロークセンサ110側からモータ本体20側を見たときの右方向で、図1では、紙面の向こう側から手前側へ向かう方向である。−Y方向はストロークセンサ110側からモータ本体20側を見たときの左方向で、図1では、紙面の手前側から向こう側へ向かう方向である。
モータサブアセンブリ12は、モータ本体20、駆動制御回路22、端子台24、モータ取付台26と共に、ボールねじ40とボールねじナット42とを含む。
モータ本体20は、回転角度が精密に出力できるステッピングモータである。駆動制御回路22は、モータ本体20の駆動回路とその制御回路を含む。駆動制御回路22は、ストロークセンサ110である直進軸がストローク範囲から外れないように、後述する位置センサ68,69の検出信号を利用してモータ本体20の駆動のオンオフ制御を行う。また、駆動制御回路22は、エンコーダ等の回転角度あるいは回転速度を検出する検出部を有し、検出部の検出結果を設定回転角度等にフィードバックして、モータ本体20の脱調等を防ぐ制御を行う。端子台24は、モータ本体20と駆動制御回路22の間に配置されるインタフェース部である。
モータ取付台26は、カップリング28を内蔵する。カップリング28は、一端側の取付リングと他端側の取付リングの間を可撓軸で接続した機械的な接続インタフェースである。一端側の取付リングには、モータ本体20から突き出すモータ出力軸30がねじ等の適当な固定部材34で接続される。固定部材34による接続をモータ取付台26の外側から行えるように、モータ取付台26の外周部には作業穴32が設けられる。他端側の取付リングには、ボールねじ40の一方端がねじ等の適当な固定部材46で接続される。
ボールねじ40とボールねじナット42は、モータ本体20のモータ出力軸30の回転運動を直進運動に変換する回転直進変換機構の一部を構成する。ボールねじ40の外周に刻まれたらせん溝とボールねじナット42の内周に刻まれたらせん溝との間には複数の転がりボールが配置される。ボールねじナット42の外径は、円形の一部に切欠部43が設けられる。ボールねじナット42の内部には、転がりボールを循環させる循環路41が設けられる。
ボールねじナット42は、スライドブロックサブアセンブリ16に設けられるナット配置空間88の内部に配置される。ナット配置空間88は、ボールねじナット42の切欠部43を有する外形に嵌合する内側形状を有する配置空間である。ボールねじナット42の回転運動は、ナット配置空間88によって拘束され、ボールねじ40の回転運動は、スライドブロックサブアセンブリ16の直進運動に変換される。
ガイドボディサブアセンブリ14は、リニアアクチュエータ10における筐体となる部分である。ガイドボディサブアセンブリ14は、ガイドボディ50、ガイドボディカバー56、フロントカバー60、フロントナット62、センサカバー64を含む。
ガイドボディ50は、スライドブロックサブアセンブリ16を軸方向移動可能に支持すスライドブロック案内空間52と、モータ取付台26の+X方向端部を支持する取付台支持穴54とを有し、X方向に沿って延びる開口が+Z側に設けられる上部開口付き横筒部材である。ガイドボディ50のスライドブロック案内空間52は、断面形状が矩形内形で、矩形内形の四隅には、それぞれ軸方向に延びる軸受溝140が設けられる。なお、以下では、矩形として正方形の例を述べるが、四隅を有する矩形であればよい。
ガイドボディカバー56は、ガイドボディ50の+Z側の開口に嵌め込まれる部材である。ガイドボディカバー56には、X方向に沿って+X端側と−X端側にそれぞれセンサ窓58,59が設けられる。このセンサ窓58,59は、ストロークセンサ110である直進軸がストローク範囲から外れないように監視するリミットセンサである位置センサ68,69を設けるための開口である。
フロントカバー60は、ガイドボディ50の+X方向端部における開口を塞ぐ部材で、先端にフロントナット62が取り付け可能なおねじ軸部が設けられる。また、軸方向に沿って、スライドブロックサブアセンブリ16におけるストロークセンサ110を通す貫通穴61が設けられる。フロントカバー60は、ボルト等の適当な固定部材72によってガイドボディ50に固定される。フロントカバー60がガイドボディの+X方向端部に固定されることで、ガイドボディ50におけるスライドブロック案内空間52の+X側の限界が定まる。
フロントナット62は、フロントカバー60の先端のおねじ軸部に取り付けられ、フロントカバー60との間に、取付台等の適当な部材を固定できる。
センサカバー64は、ガイドボディ50の+Z側において、ガイドボディカバー56を覆うように設けられ、下部側に窪みを有する蓋部材である。下部側の窪みには、センサ基板66が配置され、センサ基板66の下面には、ガイドボディカバー56のセンサ窓58,59に対応する位置に、それぞれ位置センサ68,69が配置される。位置センサ68,69は磁気検出素子で、スライドブロック80に設けられる位置識別部92としてのセンサ磁石の磁気を検出することで、スライドブロック80に一体のストロークセンサ110の軸方向の位置を検出する。位置センサ68,69の検出信号は、適当な信号線を介し、センサカバー64に設けられる信号線穴70に信号線を通して、モータサブアセンブリ12の駆動制御回路22に伝送される。上記では、位置センサ68,69を磁気検出素子とし、位置識別部92をセンサ磁石とする磁気的位置検出方式を述べたが、これに代えて、光学的位置検出方式を用いてもよい。例えば、位置識別部92を光学的反射面とし、位置センサ68,69を反射光検出センサとすることができる。
スライドブロックサブアセンブリ16は、スライドブロック80と、ストロークセンサ110とを含む。スライドブロック80は、本体部82、一方部84、他方部86の3つの部品から構成される。一方部84は、ボルト等の適当な固定部材100を用いて本体部82に固定される。他方部86は、ボルト等の適当な固定部材104を用いて本体部82に固定される。このように、3つの部材が固定部材100,104を用いて互いに固定されて一体化し、スライドブロック80が形成される。
ストロークセンサ110は、スライドブロック80の+X側に一方端が固定されて、スライドブロック80の軸方向移動と一体化して軸方向に移動する直進軸である。
図3は、スライドブロックサブアセンブリ16を各要素に分解した拡大断面図である。図3(a)は、分解前の拡大断面図であり、(b)は、ストロークセンサ110を示し、(c)は、スライドブロック80を示し、(d)は、(c)の分解図である。
ストロークセンサ110の−X側の一方端には、スライドブロック80に組み込むときのストッパの役割をするフランジ112が設けられる。フランジ112よりもさらに−X側の一方端にはおねじ部114が設けられる。フランジ112よりも+X側に設けられる工具溝116は、フランジ112をストッパとして、おねじ部114をスライドブロック80に設けられるめねじ部96にねじ込んで固定する際に用いるスパナ等の工具を嵌め込む溝である。+X方向端である先端にはめねじ部120が設けられる。めねじ部120は、例えばリニアアクチュエータ10をプローブ駆動装置として用いる場合等において、プローブ端子等を取り付けるために用いられる。一方端側から先端側に向かって軸方向に沿ってボールねじガイド穴118が設けられる。ボールねじガイド穴118の内径は、ボールねじ40の外径よりも大きめに設定される。ボールねじガイド穴118の軸方向に沿った穴深さは、ストロークセンサ110のストローク範囲Sに基づいて設定される。
図3(c)はスライドブロック80の全体を示す断面図である。固定部材100に対応して、一方部84には貫通穴101が設けられ、本体部82にめねじ部102が設けられる。同様に、固定部材104に対応して、他方部86には貫通穴105が設けられ、本体部82にめねじ部106が設けられる。
図3(d)は、スライドブロック80を分解し、本体部82、一方部84、他方部86を分離した図である。本体部82は、内部にナット配置空間88を有する筒状部材である。その+Z側の上面には、位置識別部92が取り付けられる。一方部84は、本体部82の+X側に接続される部材で、+X方向端に、ストロークセンサ110のフランジ112が突き当てられる環状窪み94が設けられ、それよりも−X方向側にストロークセンサ110のおねじ部114に噛み合うめねじ部96を有する。他方部86は、本体部82の−X側に接続される部材で、モータサブアセンブリ12のボールねじ40を通す貫通穴90を有する。
スライドブロック80の矩形外形の四隅にそれぞれ無限軌道溝130が設けられるが、スライドブロック80がX方向に沿って3つの部品に分割されることによって、無限軌道溝130もX方向に沿って3つの部分に分割される。
本体部82においては、矩形外形の断面形状における対角線方向に予め定めた軌道間隔で互いに軸方向に延びる2つの直進ボール案内部130Cを有する。一方部84においては、本体部82の2つの直進ボール案内部130Cについての+X方向端の2つの開口を互いに滑らかに接続する半円環状ボール案内部130Fを有する。同様に、他方部86においては、本体部82の2つの直進ボール案内部130Cについての−X方向端の2つの開口を互いに滑らかに接続する半円環状ボール案内部130Rを有する。
以上で、リニアアクチュエータ10の各要素の説明が終わったので、以下では、無限軌道溝130と軸受溝140について、詳細に説明する。図4は、軸受溝140が設けられるガイドボディ50を示す拡大三面図である。(a)は、+X方向から見た左側面図であり、(b)は、+Y方向から見た正面図であり、(c)は、−X方向から見た右側面図である。(a),(b)には、図2(b)では示されていない方向から見たセンサカバー64、センサ基板66、位置センサ68,69、位置識別部92の配置関係を示す。これらについてさらなる説明は省略する。
ガイドボディ50は、断面形状が正確な正方形の矩形外形に仕上げられ、上部にガイドボディカバー56が嵌め込まれる開口を有し、内側にスライドブロック案内空間52が設けられる上部開口付き筒部材である。スライドブロック案内空間52は、断面形状が正確な正方形の矩形内形を基本として、矩形内形の四隅に軸方向に延びる軸受溝140が設けられる。
四隅の軸受溝140のそれぞれの配置関係を示すために、XYZの3方向に加えて、Z45方向と、Y45方向とを示す。Z45方向は、図4(a)に示す+X方向から見た左側面図において、+Z方向から+45度傾斜する方向である。Y45方向はZ45方向に直交し、図4(a)に示す+X方向から見た左側面図において、−Y方向から+45度傾斜する方向である。スライドブロック案内空間52の矩形内形の四隅にそれぞれ設けられる4つの軸受溝140を区別するときは、軸受溝142,143,144,145と呼ぶ。Z45方向に沿って互いに向い合う軸受溝142,143の間の間隔をDGとすると、Y45方向に沿って互いに向い合う軸受溝144,145の間の間隔もDGである。
Gは、真直度を含め、±2μm以下の精度で仕上げられる。この精度は、ガイドボディ50におけるスライドブロック案内空間52の軸方向に沿った長さであるLG(図4(b)参照)の全長に渡って確保される。スライドブロック案内空間52の軸方向に沿った全長LGは、ストロークセンサ110のストローク範囲Sに、スライドブロック80の外形の軸方向に沿った長さを加算した長さよりも大きめに設定される。一例を挙げると、Sを約20mm、スライドブロック80の外形の軸方向に沿った長さを約20mmとして、LG≧(約20mm+約20mm)=約40mmである。加工長さが約40mmのDGの加工を油中ワイヤ放電加工で行うと、真直度は約10μmとなる。このことから、加工長さが約40mmのDGの加工は、油中ワイヤ放電加工でなく、特殊なラッピング加工で仕上げて所定の形状と寸法に成形した電着砥石を用いた精密研削を用いる。この特殊な加工法を用いることで、ガイドボディ50におけるスライドブロック案内空間52の各寸法を所定の精度に確保できる。
図5は、ガイドボディ50のスライドブロック案内空間52にスライドブロック80を配置した図である。図5においても、XYZの3方向に加えて、図4で述べたZ45方向と、Y45方向とを用いる。
図5(a)〜(c)は、図4(a)〜(c)に対応する。図5(a)は、+X方向から見た左側面図であるので、スライドブロック80の一方部84をガイドボディ50に配置した図となり、図5(c)は、−X方向から見た右側面図であるので、スライドブロック80の他方部86をガイドボディ50に配置した図となる。図5(b)は、+Z〜−Z線に沿った断面図で、スライドブロック80は、一方部84、本体部82、他方部86が示される。図5(d)は、+Z方向から見た上面図で、(e)は、Z45方向から見た斜面図である。図5(f)は、図5(a)に示すF−F線で切断したときの断面図である。F−F線は、Z45方向に平行な線である。
スライドブロック80の矩形外形の四隅にそれぞれ設けられる4つの無限軌道溝130を区別するときは、無限軌道溝132,133,134,135と呼ぶ。図5(a)において、スライドブロック80の一方部84の矩形外形の四隅に無限軌道溝132,133,134,135が示される。無限軌道溝132,133,134,135は、それぞれ、図4で述べたガイドボディ50における軸受溝142,143,144,145に向い合って配置される。Z45方向に沿って互いに向い合う無限軌道溝132,133のそれぞれの溝底間の間隔をDSとすると、Y45方向に沿って互いに向い合う無限軌道溝134,135のそれぞれの溝底間の間隔もDSである。
互いに向い合う軸受溝140と無限軌道溝130との間には、軸受用ボール150が配置される。軸受用ボール150の球径をd0とする(図8参照)と、(DG−DS)の設計上の寸法差は、正確に(2×d0)である。DGと同様に、DSも真直度を含め±2μm以下の精度で仕上げられる。この精度は、ガイドボディ50のスライドブロック案内空間52を加工する際に用いたと同様な特殊なラッピング加工で仕上げて所定の形状と寸法に成形した電着砥石を用いる。
図5(f)は、Z45方向に平行なF−F線で切断したときの断面図で、無限軌道溝132,133の平面図が示される。図5(f)に示すように、無限軌道溝132,133の平面形状は、長円環状である。長円の周方向に沿った全長は、リニアアクチュエータ10のストローク範囲Sよりも長く設定することがよい。無限軌道溝132,133は、これらに対応する軸受溝142,143と向い合うときは、外周側が閉鎖形状となった長円環状の無限軌道溝130となる。換言すれば、対応する軸受溝142,143と向い合わず、無限軌道溝132,133が単独の状態では、軸受溝142,143と向い合う外周側が閉鎖されずに部分的に開放された無限軌道溝130である。
閉鎖形状となった長円環状の無限軌道溝130の内部に複数の軸受用ボール150を配置することはそのままでは困難である。スライドブロック80は3つの部材で構成されるので、長円環状の無限軌道溝130を3つに分割し、分割面で分離したところが開放される。その開放部分から軸受用ボール150を順次挿入できる。3つに分割するときに、中央分割部分である本体部82には、2つの直線軌道溝ができるようにすることがよい。直線軌道溝の分離面には、軸受用ボール150が入る大きさの円形穴が現われるので、この円形穴から軸受用ボール150を挿入し、所定の数の軸受用ボール150を挿入した後に、分離を閉じて、閉鎖形状の長円環状の無限軌道溝130とできる。
図6に、図5(f)におけるスライドブロック80の無限軌道溝132,133の拡大図を示す。図6(a)は、図5(f)の拡大図のままで、スライドブロック80は、一方部84、本体部82、他方部86が一体化された状態である。図6(b)は、無限軌道溝132について、スライドブロック80を、一方部84、本体部82、他方部86の3つに分離した状態を示す図である。
図6(b)に示すように、一方部84と他方部86にはそれぞれ、半円環状ボール案内部132F,132Rが設けられる。本体部82には予め定めた軌道間隔Cで互いに軸方向に直線的に延びる2つの直進ボール案内部152,154を有する。直進ボール案内部152は対応する軸受溝142に向い合う部分が開放された半球状溝である。直進ボール案内部154は、本体部82の内部に設けられる貫通穴である。無限軌道溝132を3つに分割するときに、一方部84と他方部86に分けられた部分が半円環状の閉鎖された穴であると、加工が難しい。半円環状の穴を内径側の半円溝と外径側の半円溝とに分け、内径側の半円溝を本体部82に残せば、一方部84と他方部86に分けられた部分が半円溝となって加工しやすい。また、無限軌道溝132の内径側の溝底が連続した形で本体部82に残って張り出すので、軸受用ボール150も転がりやすくなる。そこで、図6(b)の例では、本体部82に、張り出し部分の半径がC/2の張出半円溝153,155が設けられる。張出半円溝153は、一方端側張出部であり、張出半円溝155は、他方端側張出部である。本体部82における2つの軸方向に延びる直進ボール案内部152,154と、2つの張出半円溝153,155とを合わせて、本体部82における直進ボール案内部132Cと呼ぶ。
図7は、無限軌道溝132を+Y45側から見た形状を説明する図である。図7(a)は、図6(a)における無限軌道溝132の部分を示す図である。図7(b)は、図7(a)のB−B線に沿って切断し、+Z45側から見た形状を示す図である。図7(c)は、スライドブロック80を一方部84、本体部82、他方部86に分離したときの直進ボール案内部132Cと半円環状ボール案内部132F,132RをB−B線に沿って切断し、+Z45側から見た形状を示す図である。これらから分かるように、直進ボール案内部132Fと半円環状ボール案内部132F,132Rをその中心線で切断したときの形状は、図8で述べるサーキュラ溝の半径である(d1/2)の半径の溝底を有する半円形溝である。この形状が張出半円溝153,155の厚さ方向に沿った形状となる。
張出半円溝153,155は、サーキュラ溝の半径である(d1/2)の半径の溝底を有する半円形溝である。例えば、スライドブロック80のX方向を水平方向でなく垂直方向として、この半円形溝を上方に向かわせと、軸受用ボール150の無限軌道溝130への配置が容易になる。その詳細については後述する。
図8は、スライドブロック80を3つの要素に分離する他の例を示す図である。図8(a)は、図6(a)と同様の図であるが、本体部82、一方部84、他方部86の3つの要素に分ける分け方が異なる。(b)は、(a)における一方部84と他方部86を本体部82から分離する図である。(c),(d)は、(b)の一方部84を異なる方向から見た図であり、(e),(f)は、(b)の他方部86を異なる方向から見た図である。
図8の例のスライドブロック80において、本体部82は、2つの直進ボール案内部152,154を有する本体部82を含む。一方部84は、一方端側の半円環状ボール案内部156を有するが、半円環状ボール案内部156は、軸受用ボール150の転動軌跡を含む面で上下に分割した2つの半円弧状ボール案内部156a,156bを組み合わせて一体化したものである。他方部86は、他方端側の半円環状ボール案内部157を有するが、半円環状ボール案内部157は、軸受用ボール150の転動軌跡を含む面で上下に分割した2つの半円弧状ボール案内部157a,157bを組み合わせて一体化したものである。図8の例では、図6、図7に示す張出半円溝を有さない。
図9は、ガイドボディ50の軸受溝140とスライドブロック80の無限軌道溝130によって支持される軸受用ボール150の状態を示す図である。ここでは、図5(a)の無限軌道溝132を例として示す。軸受溝140と無限軌道溝132は、いずれもサーキュラ溝で、その半径(d1/2)は、軸受用ボール150の半径(d0/2)よりも大きい。1例を挙げると、軸受用ボール150の球径d0を1mmとして、(d0/2)が0.5mmであるので、サーキュラ溝の半径(d1/2)は0.6mmとできる。
サーキュラ溝は、1つの円弧形状で形成されるので、2つの部分円弧で形成されるゴシック溝に比べ、軸受用ボールの内径側接触径の円周長さと外径側接触径の円周長さの差に起因する差動すべり量を小さくできる。これによって、回転直進変換機構における摩擦係数を小さくでき、回転運動を直進運動に変換するエネルギ効率が向上される。
図10は、スライドブロック80における無限軌道溝130を斜視図で示す図である。ここでは、3つに分割された無限軌道溝130を示すため、スライドブロック80を一方部84、本体部82、他方部86の3つに分解した状態の斜視図を示す。本体部82には、無限軌道溝132,133,134,135に対応して、張出半円溝を含む直進ボール案内部132C,133C,134C,135Cが示される。一方部84及び他方部86には、これらを受け入れる空間としての半円環状ボール案内部132F,133F,134F,135F,132R,133R,134R,135Rがそれぞれ示される。
上記構成のリニアアクチュエータ10の製造方法について、図11を用いてさらに詳細に説明する。図11は、リニアアクチュエータ10の製造方法の手順を示すフローチャートである。
リニアアクチュエータ10の組立の前に、リニアアクチュエータ10を構成する各部品について所定の加工精度を確保する部品製作が行われる。特に高精度を要するのは、ガイドボディ50の矩形内形の四隅のそれぞれにおいて軸方向に沿って延びる軸受溝140と、スライドブロック80の矩形外形の四隅のそれぞれにおいて軸方向に沿って延びる無限軌道溝130のうちで軸受溝140に向かい合う部分の形状寸法である。これらについては、特殊なラッピング加工で仕上げて所定の形状と寸法に成形した電着砥石を用いる。
各部品の製作が整うと、モータサブアセンブリ12の部分的な組立(S10)とガイドボディサブアセンブリ14の部分的な組立(S12)を行う。S10とS12の順序は逆にしてもよい。モータサブアセンブリ12の部分的な組立においては、ボールねじナット42とボールねじ40の組立体をモータ取付台26のカップリング28から分離した状態にしておく。ガイドボディサブアセンブリ14の部分的な組立においては、フロントカバー60をガイドボディ50から分離した状態としておく。
次に、スライドブロック80の本体部82に他方部86を組み付ける(S14)。本体部82と他方部86との間の固定には、固定部材104を用いる。次に、本体部82のナット配置空間88にボールねじナット42が入るように、ボールねじナット42とボールねじ40の組立体を組み込む(S16)。そして、このボールねじ組込体を、ガイドボディサブアセンブリ14のスライドブロック案内空間52に組み込む(S18)。
そして、ガイドボディサブアセンブリ14についての組込体全体を、+X方向を上方に向くようにする。その際に、ボールねじ組込体が−X方向に落下しないように適当な支持治具を用いる。その配置を図12に示す。ここでは、ガイドボディサブアセンブリ14についてのセンサカバー64等の図示を省略した。これによって、本体部82における直進ボール案内部130Cの穴がガイドボディ50の−X方向端に現れる状態となり、軸受用ボール150の無限軌道溝130への挿入が容易となる。
次に、ガイドボディ50のスライドブロック案内空間52における四隅の軸受溝140と、スライドブロック80の四隅の無限軌道溝130との間に、適切な球径の軸受用ボール150を配置することになる。適切な球径とは、軸受溝140と無限軌道溝130の間に配置された軸受用ボール150を配置したときの隙間ガタを所定範囲に収められる球径である。この処理は、S20からS24の手順を繰り返して行われる。
S18で設定された状態において、軸受用ボール150を挿入する前に、適当なピンゲージを用いて、軸受溝140と無限軌道溝130との間の隙間に挿入する。四隅の隙間について、同じ軸径のピンゲージを用いると、広すぎる隙間にはそのピンゲージが挿入できるが、狭すぎる隙間にはそのピンゲージが挿入できない。そこで、四隅の隙間に同じピンゲージが挿入できるように、ガイドボディ50に対するスライドブロック80の配置関係を調整する。
四隅の隙間に同じピンゲージが挿入された状態になると、試し球径の軸受用ボール150をその隙間に配置する(S20)。具体的には、四隅の隙間のうちの1つの隙間からピンゲージを抜き、代わりに試し球径の軸受用ボール150を挿入する。軸受用ボール150は、球径が0.5μm単位で揃ったものが市販品で入手可能である。試し球径は、{[DG−DS]/2}を目安に適当に決める。1つの隙間について試し球径の軸受用ボール150が挿入し終わると、別の1つのピンゲージを抜き、代わりに同じ試し球径の軸受用ボール150を挿入する。これを繰り返して、四隅の全ての隙間に同じ試し球径の軸受用ボール150を配置する。
そして、固定部材104を用いて、スライドブロック80の一方部84を本体部82に仮止めする(S22)。そこで、ガイドボディサブアセンブリ14に対するスライドブロック80のガタツキを隙間ガタとして、適当な計測器で計測し、隙間ガタが所定範囲内に収まっているか否かをチェックする(S24)。所定範囲は、軸受溝140と無限軌道溝とが向い合うボール支持空間に対して予め定めた与圧が与えられるようにする。隙間ガタが大きすぎると与圧が全く与えられず、逆に隙間ガタがゼロでは与圧が十分与えられているが軸受用ボール150が転がらない。適切な与圧が与えられる隙間ガタは、リニアアクチュエータ10の直進軸であるストロークセンサ110の直進精度の仕様に応じて設定される。例えば、リニアアクチュエータ10のストローク範囲Sを約20mmとして、{(±3μm)〜(±1μm)}の範囲と設定される。場合によっては、ガイドボディサブアセンブリ14に対するスライドブロック80の摩擦力を計測して与圧の適切性の参考としてよい。
S24の判定が否定されると、S20に戻り、一方部84の仮止めを外し、前に挿入された軸受用ボール150を全て取り除き、新しい試し球径の軸受用ボール150に入れ替える。入れ替えは、1つの隙間毎に行うことがよい。次いでS22,S24を実行する。これを繰り返し、S24の判定が肯定になると、本体部82に一方部84を本組付する(S26)。本体部82に一方部84を固定するには、固定部材100を用いる。これにより、スライドブロック80が一体化する。
スライドブロック80の一体化が行われると、その組付体の全体のX方向を再び水平方向になるように置き直す。そして、ストロークセンサ110を組み付ける(S28)。組付手順としては、ストロークセンサ110のフランジ112を一方部84の環状窪み94に突き当てながら、工具溝116を用いて、一方部84のめねじ部96にストロークセンサ110のおねじ部114を噛み合わせる。これによって、スライドブロックサブアセンブリ16が一体化する。
ストロークセンサ110を一方部84に組み付けると、フロントカバー60を組み付ける(S30)。これによってガイドボディサブアセンブリ14が一体化する。そして、ガイドボディサブアセンブリ14の−X側に突出すリードねじ40の一方端をカップリング28の他端側の取付リングに固定部材46を用いて接続する。さらに、モータ本体20のモータ出力軸をカップリング28の一端側の取付リングに固定部材34を用いて接続する。この接続作業は、モータ取付台26の作業穴32を用いてモータ取付台26の外側から行う。このようにして、モータサブアセンブリ12が一体化する。そして、モータ取付台26をガイドボディサブアセンブリ14のガイドボディ50に固定部材44を用いて固定する。このようにして、モータサブアセンブリ12が組み付けられる(S32)。こうしてリニアアクチュエータ10が製造される。
10 リニアアクチュエータ、12 モータサブアセンブリ、14 ガイドボディサブアセンブリ、16 スライドブロックサブアセンブリ、20 モータ本体、22 駆動制御回路、24 端子台、26 モータ取付台、28 カップリング、30 モータ出力軸、32 作業穴、34,44,46、72,100,104 固定部材、40 ボールねじ、41 循環路、42 ボールねじナット、43 切欠部、50 ガイドボディ、52 スライドブロック案内空間、54 取付台支持穴、56 ガイドボディカバー、58,59 センサ窓、60 フロントカバー、61,90,101,105 貫通穴、
62 フロントナット、64 センサカバー、66 センサ基板、68,69 位置センサ、70 信号線穴、80 スライドブロック、82 本体部、84 一方部、86 他方部、88 ナット配置空間、92 位置識別部、96,102,106,120 めねじ部、110 ストロークセンサ、112 フランジ、114 おねじ部、116 工具溝、118 ボールねじガイド穴、130,132,133,134,135 無限軌道溝、130C,132C,133C,134C,135C,152,154 直進ボール案内部、130F,130R,132F,133F,134F,135F,132R,133R,134R,135R,156,157 半円環状ボール案内部、140,142,143,144,145 軸受溝、150 軸受用ボール、153,155 張出半円溝、156a,156b,157a,157b 半円弧状ボール案内部。

Claims (2)

  1. 筐体に取り付けられたモータ、及びモータ出力軸の回転運動を直進運動に変換する回転直進変換機構を備えるリニアアクチュエータの製造方法であって、
    モータの出力軸にボールねじを接続し、ボールねじにボールねじナットを噛み合わせ、
    ボールねじナットを回転止めして支持する断面形状が矩形外形のスライドブロックの矩形外形の四隅のそれぞれについて軸方向に沿って軸受用ボールのための無限軌道溝を形成し、
    スライドブロックを軸方向に案内するために断面形状が矩形内形であるスライドブロック案内空間を内部に有するガイドボディにおいて、スライドブロック案内空間の矩形内形の四隅のそれぞれについて軸方向に沿って軸受用ボールのための軸受溝を形成し、
    ガイドボディに設けられる軸受溝、及びスライドブロックに設けられる無限軌道溝が向い合うボール支持空間に試し球径を有する複数の軸受用ボールを配置し、ガイドボディに対するスライドブロックの隙間ガタを測定し、
    測定された隙間ガタが予め定めた所定範囲に入っていないときは試し球径を変更して改めて隙間ガタを測定し、これを繰り返して測定された隙間ガタが所定の範囲に入る軸受用ボールの球径を選択することを特徴とするリニアアクチュエータの製造方法。
  2. 請求項に記載のリニアアクチュエータの製造方法において、
    ラッピング仕上げにより所定の形状に形成した電着砥石を用いて、ガイドボディに設けられる軸受溝の形状、及びスライドブロックに設けられる無限軌道溝のうち軸受溝に向かい合う部分の形状を形成することを特徴とするリニアアクチュエータの製造方法。
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