JP6166151B2 - セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置 - Google Patents

セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置 Download PDF

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Description

本発明は、セ、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置に関するものである。
近年、次世代エネルギーとして、固体酸化物形燃料電池セルを電気的に直列に複数個接続してなる燃料電池セルスタック装置を、収納容器内に収容した燃料電池装置が種々提案されている。
このような燃料電池装置の固体酸化物形燃料電池セルは、互いに平行な一対の平坦面を有するとともに、内部に燃料ガスを流通させるための燃料ガス通路を有し、かつNiを含有してなる導電性支持体を具備している。そして、この導電性支持体の一方側の平坦面上に、燃料極層、緻密質な固体電解質層、酸素極層を順に重畳してなる発電素子部を積層し、他方側の平坦面上に緻密質なインターコネクタ層を積層してなる固体酸化物形燃料電池セルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来、固体酸化物形燃料電池セルは、発電素子部の固体電解質層が発電素子部の形成位置から導電性支持体の周囲を取り囲むようにインターコネクタ層まで延設され、この固体電解質層の両端部にインターコネクタ層の両端部が重なるように接合して構成されている。固体電解質層は、発電素子部では発電に寄与し、発電素子部の形成位置から延設された部分ではシール層として機能する。
すなわち、固体電解質層とインターコネクタ層とで、導電性支持体の周囲を気密に取り囲み、導電性支持体の内部を通過する燃料ガスが、固体電解質層とインターコネクタ層とにより形成された緻密質な筒状体から外部に漏出しないように構成されていた。
特開2008−84716号公報
近年においては、発電素子部の固体電解質層は厚みが薄くなるほどイオン導電性が向上し、燃料電池セルの発電性能が向上するため、発電性能を向上すべく発電素子部の固体電解質層の厚みを薄くすることが行われており、発電素子部の形成位置からインターコネクタ層まで延設されたシール層として機能する固体電解質層の部分も厚みが薄くなり、ガスリークし易くなるおそれがあった。
すなわち、固体電解質層の厚みが薄いため、何らかの衝撃により、固体電解質層に微少なクラックが入りやすく、また、固体電解質層を形成する際のテープや原料粉末中の異物等により、焼成後に、固体電解質層を厚み方向に貫通する気孔が生成し、固体電解質層からのガスリークが発生し易くなるおそれがあった。
本発明は、ガスリークを抑制できるセ、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置を提供することを目的とする。
本発明のセルは、内部に長さ方向にガス通路を有する支持体の側面の一部に、第1電極層、ZrO2系焼結体からなる固体電解質層、CeO2系焼結体からなる第1中間層、該第1中間層より気孔率が高いCeO 2 系焼結体からなる第2中間層および第2電極層が順次
重畳してなる素子部を設けるとともに、該素子部の形成位置とは異なる前記支持体の側面の部分に、前記第1電極層と電気的に接続するインターコネクタ層を設け、前記固体電解質層が、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に前記インターコネクタ層まで延設されて前記支持体上に積層されており、前記第2中間層が、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に延設されて前記固体電解質層を被覆していることを特徴とする。
本発明のセルは、内部に長さ方向にガス通路を有する支持体の側面の一部に、第1電極層、ZrO2系焼結体からなる固体電解質層、CeO2系焼結体からなる第1中間層、該第1中間層より気孔率が高いCeO 2 系焼結体からなる第2中間層および第2電極層が順次
重畳してなる素子部を設けるとともに、前記固体電解質層が、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に前記支持体を取り囲むように延設されて前記支持体上に積層されており、前記第2中間層が、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に前記支持体を取り囲むように延設されて前記固体電解質層を被覆していることを特徴とする。
本発明のセルスタック装置は、上記のセルを複数具備してなるとともに、該複数のセルを電気的に接続してなることを特徴とする。
本発明のモジュールは、上記のセルスタック装置を収納容器内に収納してなることを特徴とする。
本発明のモジュール収納装置は、上記のモジュールと、該モジュールを作動させるための補機とを、外装ケース内に収納してなることを特徴とする。
本発明のセルでは、素子部のみならず、素子部から支持体の幅方向に延設されたZrO系焼結体からなる固体電解質層上をも、CeO系焼結体からなる中間層が被覆しているため、中間層が薄い固体電解質層を補強でき、クラック等の発生を抑制できるとともに、仮に、固体電解質層にガスリークを生じるような微少なクラック、気孔が生じていたとしても、その固体電解質層を中間層で被覆し、固体電解質層からのガスリークを抑制できる。これにより、性能が高く、長期信頼性の高いセルスタック装置、モジュール、モジュール収納装置を提供できる。
固体酸化物形燃料電池セルを示すもので、(a)は横断面図、(b)は(a)を酸素極層側から見た側面図である。 図1の固体酸化物形燃料電池セルをインターコネクタ層側から見た側面図である。 (a)は中間層が固体電解質層上だけに形成されている状態を示す横断面図、(b)は中間層が支持体の側面および一方側主面に位置する部分のみに形成されている状態を示す横断面図である。 インターコネクタ層が形成されていないタイプの固体酸化物形燃料電池セルの横断面図である。 セルスタック装置の一例を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置の破線で囲った部分の一部を拡大して示す断面図である。 セルを接着剤を用いてガスタンクに接着固定した状態を示すもので、(a)は酸素極層側から見た側面図、(b)はインターコネクタ層側から見た側面図である。 燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図である。 燃料電池装置の一部を省略して示す斜視図である。
図1は、セルの一例である固体酸化物形燃料電池セル(以下、燃料電池セルと略す場合がある)を示すものであり、(a)はその横断面図、(b)は(a)の側面図である。なお、両図面において、燃料電池セル10の各構成の一部を拡大して示している。
この燃料電池セル10は中空平板型で、断面が扁平状で、全体的に見て楕円柱状(中空平板状)をしたNiを含有してなる多孔質の導電性の支持体1を備えている。支持体1の内部には、適当な間隔で複数の燃料ガス通路2が燃料電池セル10の長さ方向Lに貫通して形成されており、燃料電池セル10は、この支持体1上に各種の部材が設けられた構造を有している。
支持体1は、図1に示されている形状から理解されるように、互いに平行な一対の平坦面nと、一対の平坦面nをそれぞれ接続する弧状面(側面)mとで構成されている。平坦面nの両面は互いにほぼ平行に形成されており、一方の平坦面n(一方側主面:下面)と両側の弧状面mを覆うように多孔質な燃料極層(第1電極層)3が配置されており、さらに、この燃料極層3を覆うように、ガス遮断性を有するZrO系焼結体からなる厚み30μm以下の固体電解質層4が配置されている。固体電解質層4の厚みは、特には20μm以下、さらには15μm以下であることが発電性能向上という点から望ましい。
また、固体電解質層4の表面には、中間層9を介して、燃料極層3と対面するように、多孔質な酸素極層(第2電極層)6が配置されている。燃料電池セル10は、燃料極層3と酸素極層6と固体電解質層4とが重畳して構成された素子部10aを有しており、この部分で発電することになる。素子部10aは、支持体1の一方の平坦面n(一方側主面:下面)に形成されている。
酸素極層6が積層されていない他方の平坦面n(他方側主面:上面)には、ガス遮断性を有するLaCrO系焼結体等の導電性セラミックスからなるインターコネクタ層8が形成されている。
すなわち、素子部10aの燃料極層3、固体電解質層4は、素子部10aの素子部燃料極層3a、素子部固体電解質層4と、素子部10aの形成位置から支持体1の幅方向Wに支持体1を取り囲むようにインターコネクタ層8まで延設された燃料極層延設部3b、固体電解質層延設部4bを有している。言い換えれば、燃料極層延設部3b、固体電解質層延設部4bは、一方の平坦面(一方側主面:下面)の素子部10aから両端の弧状面(側面)mを経由して他方の平坦面n(他方側主面:上面)まで形成されている。固体電解質層延設部4bの端部にはインターコネクタ層8の端部が積層されて接合されている。
すなわち、ガス遮断性を有する固体電解質層4とインターコネクタ層8とで支持体1を取り囲み、内部を流通する燃料ガスが外部に漏出しないように構成されている。言い換えれば、固体電解質層4とインターコネクタ層8とで、ガス遮断性を有する楕円筒状体を形成し、この楕円筒状体の内部を燃料ガスが流れ、燃料極層3に供給される燃料ガスと、酸素極層6に供給される酸素含有ガスとが、楕円筒状体で遮断されている。
具体的に説明すると、図1(b)に示すように、平面形状が矩形状の酸素極層6が、支持体1の上下端部を除いて形成されており、一方、インターコネクタ層8は、図2に波線で示すように、支持体1の上端から下端まで形成されており、その左右両端部が、固体電解質層延設部4aの端部の表面に接合されている。
そして、本実施形態では、中間層9は、素子部10aの素子部中間層9aと、素子部10aの形成位置から支持体1の幅方向Wに支持体1を取り囲むように延設された中間層延設部9bとを有しており、この中間層延設部9bは固体電解質層延設部4b上に積層され、さらに、インターコネクタ層8上にも積層されており、この中間層延設部9bは外方に露出している。言い換えれば、素子部中間層9aおよび中間層延設部9bは、固体電解質層4とインターコネクタ層8とで構成された楕円筒状体の全周を被覆している。
以上のような燃料電池セル10では、素子部10aの固体電解質層4の厚みが30μm以下と薄いため、発電性能を向上できるとともに、素子部10aのみならず、素子部10aから支持体1の幅方向Wに支持体1を取り囲むように延設されたZrO系焼結体からなる緻密質の固体電解質層延設部4b上にもCeO系焼結体からなる緻密質の中間層延設部9bが積層されているため、薄い固体電解質層4を補強でき、クラック等の発生を抑制でき、仮に、固体電解質層4にガスリークを生じるような微少なクラック、気孔が生じていたとしても、その固体電解質層4を中間層9で被覆し、固体電解質層4からのガスリークを抑制できる。特に、弧状面(側面)mは曲率半径小さく、固体電解質層4に応力が作用し易いため、本発明を好適に用いることができる。
また、例えば、LaCrO系焼結体からなるインターコネクタ層8は、還元雰囲気に曝されると膨張し、また、Niを含有してなる多孔質の導電性の支持体1は、インターコネクタ層8からの元素拡散により、還元雰囲気に曝されると膨張するため、燃料電池セル10が還元雰囲気に曝されると、固体電解質層4に大きな応力が作用するが、本実施形態では、素子部10a以外でも、固体電解質層延設部4bに中間層延設部9bが形成されているため、固体電解質層4を補強でき、燃料電池セル10におけるクラックの発生を抑制でき、固体電解質層4からのガスリークを抑制できる。
さらに、インターコネクタ層8についても、導電性を向上させるためには、厚みを薄くすることが望ましく、その場合には、固体電解質層4の場合と同様に、クラックや気孔が生じ、ガスリークするおそれがあるが、本実施形態では、インターコネクタ層8の表面も中間層延設部9bが被覆しているため、燃料電池セル10におけるガスリークを抑制できる。
図3(a)は、インターコネクタ層8表面を除いた部分、言い換えれば、一方の平坦面(一方側主面:下面)から両端の弧状面(側面)mを経由して他方の平坦面n(他方側主面:上面)の両側に形成された固体電解質層4上にのみ中間層延設部9bを積層した形態、図3(b)は、一方の平坦面(一方側主面:下面)から両端の弧状面(側面)mに形成された固体電解質層4上の部分にのみ中間層延設部9bを積層した形態を示す。このような形態においても、中間層9が形成された部分について、固体電解質層4を補強でき、燃料電池セル10におけるクラックの発生を抑制でき、固体電解質層4からのガスリークを抑制できる。
図4は、インターコネクタ層8を有しないタイプの燃料電池セルを示すもので、この形態では、支持体1の全周に、該支持体1を取り囲むように燃料極層3、固体電解質層4が形成され、固体電解質層4の全周に、支持体1を取り囲むように中間層9が形成されている。このような形態でも、固体電解質層4を補強でき、燃料電池セル10におけるクラックの発生を抑制でき、ガスリークを抑制できる。なお、この場合、燃料電池セルは、上端
、または下端の支持体1と、支持体1の外面の酸素極層6とから電流を引き出すことができる。
以下に、本実施形態の燃料電池セル10を構成する各部材について説明する。
導電性の支持体1は、燃料ガスを燃料極層3まで透過させるためにガス透過性であること、インターコネクタ層8を介して集電を行うために導電性であることが要求されることから、例えば、Niおよび/またはNiOと、無機酸化物、例えば特定の希土類酸化物とにより形成されることが好ましい。
特定の希土類酸化物とは、支持体1の熱膨張係数を固体電解質層4の熱膨張係数に近づけるために使用されるものであり、Y、Lu、Yb、Tm、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Prからなる群より選択される少なくとも1種の元素を含む希土類酸化物が、Niおよび/またはNiOとの組み合わせで使用することができる。このような希土類酸化物の具体例としては、Y、Lu、Yb、Tm、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Prを例示することができ、Niおよび/またはNiOとの固溶、反応が殆どなく、また、熱膨張係数が固体電解質層4と同程度であり、かつ安価であるという点から、Y、Ybが好ましい。
また、本実施形態においては、支持体1の良好な導電率を維持し、かつ熱膨張係数を固体電解質層4と近似させるという点で、Niおよび/またはNiO:希土類酸化物=35:65〜65:35の体積比で存在することが好ましい。なお、支持体1中には、要求される特性が損なわれない限りの範囲で、他の金属成分や酸化物成分を含有していてもよい。
また、支持体1は、燃料ガス透過性を有していることが必要であるため、多孔質であり、通常、開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあることが好ましい。また、支持体1の導電率は、300S/cm以上、特に440S/cm以上であることが好ましい。
なお、支持体1の平坦面nの長さ(支持体1の幅方向Wの長さ)は、例えば、15〜35mm、弧状面mの長さ(弧の長さ)は、2〜8mmであり、支持体1の厚み(平坦面n間の厚み)は1.5〜5mmである。支持体1の長さは、例えば、100〜300mmとされている。
燃料極層3は、電極反応を生じさせるものであり、それ自体公知の多孔質の導電性セラミックスにより形成することができる。例えば、希土類元素が固溶したZrOまたは希土類元素が固溶したCeOと、Niおよび/またはNiOとから形成することができる。なお、希土類元素としては、導電性支持体1において例示した希土類元素を用いることができ、例えばYが固溶したZrO(YSZ)とNiおよび/またはNiOとから形成することができる。
燃料極層3中の希土類元素が固溶したZrOまたは希土類元素が固溶しているCeOの含有量は、35〜65体積%の範囲にあるのが好ましく、またNiあるいはNiOの含有量は、65〜35体積%であるのが好ましい。さらに、この燃料極層3の開気孔率は、15%以上、特に20〜40%の範囲にあるのが好ましく、その厚みは、1〜30μmであるのが好ましい。
また、燃料極層3は、酸素極層6に対面する位置に形成されていればよいため、例えば酸素極層6が設けられている支持体1の下側の平坦面nにのみ燃料極層3が形成されてい
てもよい。すなわち、燃料極層3は支持体1の下側の平坦面nにのみ設けられ、固体電解質層4が燃料極層3表面、支持体1の両弧状面m表面および燃料極層3が形成されていない支持体1の上側の平坦面n上に形成された構造をしたものであってもよい。
固体電解質層4は、3〜15モル%のY、Sc、Yb等の希土類元素を含有した部分安定化あるいは安定化ZrOからなるセラミックスを用いるのが好ましい。また、希土類元素としては、安価であるという点からYが好ましい。
固体電解質層4と後述する酸素極層6との間に、固体電解質層4と酸素極層6との接合を強固とするとともに、固体電解質層4の成分と酸素極層6の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることを抑制する目的で中間層9が形成されている。
中間層9としては、例えば、Ce以外の他の希土類元素を含有するCeO2系焼結体からなるもので、例えば、(CeO1−x(REO1.5(式中、REはSm、Y、Yb、Gdの少なくとも1種であり、xは0<x≦0.3を満足する数)で表される組成を有していることが好ましい。さらには、電気抵抗を低減するという点から、REとしてSmやGdを用いることが好ましく、例えば10〜20モル%のSmO1.5またはGdO1.5が固溶したCeOからなることが好ましい。
中間層9の厚みは0.2〜15μmとされ、中間層9は気孔率が1〜5%の緻密質とされている。
酸素極層6としては、いわゆるABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスにより形成することが好ましい。かかるペロブスカイト型酸化物としては、Laを含有する遷移金属ペロブスカイト型酸化物、特にAサイトにSrとLaが共存するLaMnO系酸化物、LaFeO系酸化物、LaCoO系酸化物の少なくとも1種が好ましく、600〜1000℃程度の作動温度での電気伝導性が高いという点からLaCoO系酸化物が特に好ましい。なお、上記ペロブスカイト型酸化物においては、Bサイトに、CoとともにFeやMnが存在しても良い。
また、酸素極層6は、ガス透過性を有する必要があり、従って、酸素極層6を形成する導電性セラミックス(ペロブスカイト型酸化物)は、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。さらに、酸素極層6の厚みは、集電性という点から30〜100μmであることが好ましい。
インターコネクタ層8としては導電性セラミックスにより形成されている。燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガスと接触するため、耐還元性、耐酸化性を有していることが必要である。このため、耐還元性、耐酸化性を有する導電性セラミックスとしては、例えば、ランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が使用され、特に支持体1および固体電解質層4の熱膨張係数に近づける目的から、BサイトにMgが存在するLaCrMgO系酸化物が用いられる。インターコネクタ層8材料は導電性セラミックスであればよく、特に限定されるものではない。
また、インターコネクタ層8の厚みは、ガスのリーク防止と電気抵抗という点から、10〜60μmであることが好ましい。この範囲ならばガスのリークを防止できるとともに、電気抵抗を小さくできる。
さらに、支持体1とインターコネクタ層8との間には、インターコネクタ層8と支持体1との間の熱膨張係数差を軽減する等のために密着層(図示せず)を形成することができる。
このような密着層としては、燃料極層3と類似した組成とすることができる。例えば、希土類酸化物、希土類元素が固溶したZrO、希土類元素が固溶したCeOのうち少なくとも1種と、Niおよび/またはNiOとから形成することができる。より具体的に整は、例えばYとNiおよび/またはNiOからなる組成や、Yが固溶したZrO(YSZ)とNiおよび/またはNiOからなる組成、Y、Sm、Gd等が固溶したCeOとNiおよび/またはNiOからなる組成から形成することができる。なお、希土類酸化物や希土類元素が固溶したZrO(CeO)と、Niおよび/またはNiOとは、体積比で40:60〜60:40の範囲とすることが好ましい。
以上説明した本実施形態の燃料電池セル10の作製方法の一例について説明する。
先ず、例えば、Niおよび/またはNiO粉末と、Yなどの希土類酸化物の粉末と、有機バインダーと、溶媒とを混合して坏土を調製し、この坏土を用いて押出成形により支持体成形体を作製し、これを乾燥する。なお、支持体成形体として、支持体成形体を900〜1000℃にて2〜6時間仮焼した仮焼体を用いてもよい。
次に、例えば所定の調合組成に従い、NiOと、Yが固溶したZrO(YSZ)との素原料を秤量、混合する。この後、混合した粉体に、有機バインダーおよび溶媒を混合して燃料極層用スラリーを調製する。
そして、希土類元素が固溶したZrO粉末に、トルエン、バインダー粉末(下記、ZrO粉末に付着させるバインダー粉末よりも高分子、例えばアクリル系樹脂)、市販の分散剤等を加えてスラリー化したものをドクターブレード等の方法により、成形してシート状の固体電解質層成形体を作製する。
得られたシート状の固体電解質層成形体上に燃料極層用スラリーを塗布し乾燥して燃料極層成形体を形成し、シート状の積層成形体を形成する。この燃料極層成形体および固体電解質層成形体が積層したシート状の積層成形体の燃料極層成形体側の面を導電性支持体成形体に積層し、成形体を形成する。
次いで、上記の積層成形体を800〜1200℃で2〜6時間仮焼する。
続いて、インターコネクタ層材料(例えば、LaCrMgO系酸化物粉末)、有機バインダー及び溶媒を混合してスラリーを作製する。この後の工程は、密着層を有する燃料電池セルの製法について説明する。
続いて、支持体1とインターコネクタ層8との間に密着層成形体を形成する場合には、下記のように作製する。例えば、Yが固溶したZrOとNiOが体積比で40:60〜60:40の範囲となるように混合して乾燥し、有機バインダー等を加えて密着層用スラリーを調整し、固体電解質層成形体の両端部間における支持体成形体上に塗布して密着層成形体を形成する。この密着層成形体上にインターコネクタ層用スラリーが塗布されることになる。
この後、固体電解質成形体(仮焼体)の両端部上に、インターコネクタ層用成形体の両端部が積層されるように、インターコネクタ層用スラリーを塗布し、積層成形体を作製する。なお、インターコネクタ層用スラリーを調製し、インターコネクタ層用シートを作製し、固体電解質成形体の両端部上に、インターコネクタ層用シートの両端部が積層されるように、インターコネクタ層用シートを積層し、積層成形体を作製することもできる。
続いて中間層9を形成する。例えば、GdO1.5が固溶したCeO粉末を800〜900℃にて2〜6時間、熱処理を行い、中間層成形体用の原料粉末を調整する。この原料粉末に、溶媒としてトルエンを添加し、中間層用スラリーを作製し、このスラリーを固体電解質層成形体上およびインターコネクタ層用成形体上に塗布して中間層成形体を作製する。
次いで、上記の積層成形体を脱バインダー処理し、酸素含有雰囲気中、1400〜1500℃にて1〜6時間、同時焼結(同時焼成)する。
さらに、酸素極層用材料(例えば、LaCoO系酸化物粉末)、溶媒および増孔剤を含有するスラリーをディッピング等により中間層上に塗布し、1000〜1375℃で、1〜6時間焼き付けることにより、図1に示す構造の本実施形態の燃料電池セル10を製造できる。
なお、素子部を形成する固体電解質層成形体上にのみ第1中間層成形体を形成し、同時焼成した後、第1中間層と同様のCeO粉末を用いた第2中間層のスラリーを用い、ディッピング(浸漬塗布法)により、焼結体全周、すなわち第1中間層上、固体電解質層上およびインターコネクタ層上に塗布して第2中間層成形体を形成し、熱処理して中間層を形成しても良い。
図5は、上述した燃料電池セル10の複数個を、集電部材13を介して電気的に直列に接続して構成された燃料電池セルスタック装置(以下、セルスタック装置という)の一例を示したものであり、(a)はセルスタック装置を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置の一部拡大断面図であり、(a)で示した破線で囲った部分を抜粋して示している。なお、(b)において(a)で示した破線で囲った部分に対応する部分を明確とするために矢印にて示しており、(b)で示す燃料電池セル10においては、上述した中間層9等の一部の部材を省略して示している。
なお、セルスタック装置においては、各燃料電池セル10を、集電部材13を介して配列することでセルスタック12を構成しており、各燃料電池セル10の下端部が、燃料電池セル10に燃料ガスを供給するためのガスタンク16に、ガラスシール材等の絶縁性の接着剤17により固定されている。また、ガスタンク16に下端部が固定された弾性変形可能な導電部材14により、燃料電池セル10の配列方向の両端から、セルスタック12を挟持している。
また、図5に示す導電部材14においては、燃料電池セル10の配列方向に沿って外側に向けて延びた形状で、セルスタック12(燃料電池セル10)の発電により生じる電流を引出すための電流引出し部15が設けられている。
図6に、燃料電池セル10のガスタンク16への固定構造を示す。燃料電池セル10の下端部は、ガスタンク10の上面に形成された開口部内に挿入され、ガラスシール材等の接着剤17により固定されている。なお、図6(a)は、燃料電池セル10の酸素極層6側からみたセルスタック装置であり、図6(b)は、燃料電池セル10のインターコネクタ層8側からみたセルスタック装置である。
図7は、セルスタック装置を収納容器内に収納してなる燃料電池モジュール18の一例を示す外観斜視図であり、直方体状の収納容器19の内部に、図5に示したセルスタック装置を収納して構成されている。
なお、燃料電池セル10にて使用する燃料ガスを得るために、天然ガスや灯油等の原燃
料を改質して燃料ガスを生成するための改質器20をセルスタック12の上方に配置している。そして、改質器20で生成された燃料ガスは、ガス流通管21を介してガスタンク16に供給され、ガスタンク16を介して燃料電池セル10の内部に設けられた燃料ガス通路2に供給される。
なお、図7においては、収納容器19の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されているセルスタック装置および改質器20を後方に取り出した状態を示している。図7に示した燃料電池モジュール18においては、セルスタック装置を、収納容器19内にスライドして収納することが可能である。なお、セルスタック装置は、改質器20を含むものとしても良い。
また収納容器19の内部に設けられた酸素含有ガス導入部材22は、図7においてはガスタンク16に並置された一対のセルスタック12の間に配置されるとともに、酸素含有ガスが燃料ガスの流れに合わせて、燃料電池セル10の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、燃料電池セル10の下端部に酸素含有ガスを供給する。そして、燃料電池セル10の燃料ガス通路2より排出される燃料ガスを酸素含有ガスと反応させて燃料電池セル10の上端部側で燃焼させることにより、燃料電池セル10の温度を上昇させることができ、セルスタック装置の起動を早めることができる。また、燃料電池セル10の上端部側にて、燃料電池セル10のガス通路2から排出される燃料ガスと酸素含有ガスとを燃焼させることにより、燃料電池セル10(セルスタック12)の上方に配置された改質器20を温めることができる。それにより、改質器20で効率よく改質反応を行うことができる。
さらに、本実施形態の燃料電池モジュール18では、上述した燃料電池セル10を用いたセルスタック装置を収納容器19内に収納してなることから、発電性能が高く、長期信頼性が向上した燃料電池モジュール18とすることができる。
図8は、外装ケース内に図7で示した燃料電池モジュール18と、セルスタック装置を動作させるための補機とを収納してなる燃料電池装置の一例を示す斜視図である。なお、図8においては一部構成を省略して示している。
図8に示す燃料電池装置23は、支柱24と外装板25とから構成される外装ケース内を仕切板26により上下に区画し、その上方側を上述した燃料電池モジュール18を収納するモジュール収納室27とし、下方側を燃料電池モジュール18を動作させるための補機類を収納する補機収納室28として構成されている。なお、補機収納室28に収納する補機類は省略して示している。
また、仕切板26には、補機収納室28の空気をモジュール収納室27側に流すための空気流通口29が設けられており、モジュール収納室27を構成する外装板25の一部に、モジュール収納室27内の空気を排気するための排気口30が設けられている。
このような燃料電池装置23においては、上述したように、発電性能が高く、信頼性を向上することができる燃料電池モジュール18をモジュール収納室27に収納して構成されることにより、発電性能が高く、信頼性の向上した燃料電池装置23とできる。
以上、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。例えば、導電性支持体上に酸素極層、固体電解質層、燃料極層を配置した燃料電池セルであっても良い。さらに、例えば、上記形態では、支持体1上に燃料極層3、固体電解質層4、酸素極層6を積層したが、支持体1を用いることなく、燃料極層3自体を支持体とし、この燃料極層3に、固体電解質
層4、酸素極層6を設けても良い。
なお、上記実施形態では、中空平板型の固体酸化物形燃料電池セルについて説明したが、円筒型の固体酸化物形燃料電池セルであっても良いことは勿論である。また、各部材間に機能に合わせて各種中間層を形成しても良い。
上記形態では、素子部10aにおける中間層9は一層であったが、素子部10aにおいては、元素の拡散を抑制するため、さらに1層または複数層のCeO系焼結体からなる中間層を設けても良い。この場合には、固体電解質層4側から次第に気孔率を高めていくことにより、中間層と固体電解質層4との接合強度を向上できる。
さらに、上記形態では燃料電池セル、セルスタック装置、燃料電池モジュールならびに燃料電池装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、セルに水蒸気と電圧とを付与して水蒸気(水)を電気分解することにより、水素と酸素(O)を生成する電解セル(SOEC)およびこの電解セルを備える電解モジュールおよび電解装置にも適用することができる。
先ず、平均粒径0.5μmのNiO粉末と、平均粒径0.9μmのY粉末を混合し、有機バインダーと溶媒にて作製した坏土を押出成形法にて成形し、乾燥、脱脂して導電性支持体成形体を作製した。
次に、8mol%のYが固溶したマイクロトラック法による粒径が0.8μmのZrO粉末(固体電解質層原料粉末)と有機バインダーと溶媒とを混合して得られたスラリーを用いて、ドクターブレード法にて厚み30μmの固体電解質層用シートを作製した。
次に平均粒径0.5μmのNiO粉末とYが固溶したZrO粉末と溶媒とを混合した燃料極層用スラリーを作製し、固体電解質層用シート上に塗布して燃料極層成形体を形成した。続いて、燃料極層成形体側の面を下にして導電性支持体成形体の所定位置に積層した。
続いて、上記のように成形体を積層した積層成形体を1000℃にて3時間仮焼処理した。
続いて、La(Mg0.3Cr0.70.96と、有機バインダーと溶媒とを混合したスラリーを作製し、インターコネクタ層用シートを作製した。
NiとYSZとからなる原料を混合して乾燥し、これに溶媒を混合して密着層用スラリーを調整した。調整した密着層用スラリーを、導電性支持体の燃料極層(および固体電解質層)が形成されていない部位(導電性支持体が露出した部位)に塗布して密着層成形体を積層した。密着層成形体の上に、インターコネクタ用シートを積層し、インターコネクタ層成形体を作製した。
次に、平均粒径0.2μmの(CeO0.8(REO1.50.2原料粉末に溶媒を添加し、混合して作製した第1中間層用のスラリーを、得られた積層仮焼体の素子部を形成する位置の固体電解質層仮焼体上に、スクリーン印刷法にて塗布し、第1中間層成形体を作製した。
次いで、上記の積層成形体を脱バインダー処理し、大気中で1495℃で1時間焼成し、表1に示す気孔率、平均厚みの第1中間層を形成した。
この後、平均粒径0.6μmの(CeO0.8(REO1.50.2原料粉末に溶媒を添加し、混合して作製した第2中間層用のスラリーを、素子部に位置する第1中間層上(素子部のみ)、もしくは第1中間層上、素子部以外の固体電解質層上およびインターコネクタ層上(全周)に、浸漬塗布法により塗布して第2中間層成形体を作製し、大気中で1350℃で1時間焼き付け、表2に示す気孔率、平均厚みの第2中間層を形成した。なお、試料No.2では、平均粒径0.6μmと平均粒径0.1μmの原料粉末を用いた。
次に、平均粒径2μmのLa0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8粉末と、イソプロピルアルコールとからなる混合液を作製し、積層焼結体の素子部における中間層の表面に噴霧塗布し、酸素極層成形体を形成し、1100℃にて4時間で焼き付け、酸素極層を形成し、図1に示す燃料電池セルを10本作製した。
第1、第2中間層の気孔率について、任意断面のSEM写真から画像解析装置を用いて求め、表1、2に記載した。
なお、作製した燃料電池セルの寸法は25mm×200mmで、導電性支持体の厚み(平坦面n間の厚み)は2mm、開気孔率35%、燃料極層の厚さは10μm、開気孔率24%、酸素極層の厚みは50μm、開気孔率40%、固体電解質層の厚さは30μm、相対密度は97%であった。
次に、10本の燃料電池セルの内部に水素ガスを流し、850℃で10時間、導電性支持体および燃料極層の還元処理を施した。
燃料電池セルの燃料ガス流路に燃料ガスを流通させ、燃料電池セルの外側に空気を流通させ、燃料電池セルを電気炉を用いて750℃まで加熱し、発電試験を行い、3時間後の出力密度を測定した。その結果を表2に示す。
また、燃料電池セルにおけるガス遮断性を、リーク試験で確認した。リーク試験は、所定の部材により一方側の燃料ガス通路を封止した燃料電池セルを水の中にいれ、燃料電池セルの他方側の燃料ガス通路から3kg/cmに加圧されたHeガスを60秒供給する試験であり、10本中2本以上燃料電池セルから気泡が生じたものをガス遮断性なしとし、10本中全て燃料電池セルから気泡が生じなかったものをガス遮断性ありとし、その結果を表1に記載した。
また、素子部のみ第1、第2中間層を形成し、素子部以外の固体電解質層上には、中間層を形成しない比較例を作製し、同様に評価し、表1、2に試料No.1として記載した。
Figure 0006166151
Figure 0006166151
表1、2の結果より、中間層を延設していない試料No.1では、10本中2本からガスリークが生じているのに対して、中間層で全周を被覆した試料No.2では、ガスリークが発生しておらず、発電性能も向上していることがわかる。
1:支持体
2:燃料ガス通路
3:燃料極層
3a:素子部燃料極層
3b:燃料極層延設部
4:固体電解質層
4a:素子部固体電解質層
4b:固体電解質層延設部
6:酸素極層
8:インターコネクタ層
9:中間層
9a:素子部中間層燃料極層
9b:中間層延設部
10a:素子部
18:燃料電池モジュール

Claims (7)

  1. 内部に長さ方向にガス通路を有する支持体の側面の一部に、第1電極層、ZrO2系焼
    結体からなる固体電解質層、CeO2系焼結体からなる第1中間層、該第1中間層より気
    孔率が高いCeO 2 系焼結体からなる第2中間層および第2電極層が順次重畳してなる素
    子部を設けるとともに、該素子部の形成位置とは異なる前記支持体の側面の部分に、前記第1電極層と電気的に接続するインターコネクタ層を設け、前記固体電解質層が、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に前記インターコネクタ層まで延設されて前記支持体上に積層されており、前記第2中間層が、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に延設されて前記固体電解質層を被覆していることを特徴とするセル。
  2. 前記第2中間層は、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に前記支持体を取り囲むように延設されて、前記固体電解質層および前記インターコネクタ層を被覆していることを特徴とする請求項1に記載のセル。
  3. 内部に長さ方向にガス通路を有する支持体の側面の一部に、第1電極層、ZrO2系焼
    結体からなる固体電解質層、CeO2系焼結体からなる第1中間層、該第1中間層より気
    孔率が高いCeO 2 系焼結体からなる第2中間層および第2電極層が順次重畳してなる素
    子部を設けるとともに、前記固体電解質層が、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に前記支持体を取り囲むように延設されて前記支持体上に積層されており、前記第2中間層が、前記素子部の形成位置から前記支持体の幅方向に前記支持体を取り囲むように延設されて前記固体電解質層を被覆していることを特徴とするセル。
  4. 支持体は中空平板状をなしており、前記素子部は前記支持体の一方側主面に設けられ、前記固体電解質層および前記第2中間層は、前記支持体の一方側主面から他方側主面まで延設されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載のセル。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のセルを複数具備してなるとともに、該複数のセルを電気的に接続してなることを特徴とするセルスタック装置。
  6. 請求項5に記載のセルスタック装置を収納容器内に収納してなることを特徴とするモジュール。
  7. 請求項6に記載のモジュールと、該モジュールを作動させるための補機とを、外装ケース内に収納してなることを特徴とするモジュール収納装置。
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