JP6165123B2 - 密閉形圧縮機及びこれを備えた冷凍サイクル装置 - Google Patents

密閉形圧縮機及びこれを備えた冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

本発明は、冷媒ガスの圧縮を行う密閉形圧縮機及びこれを備えた冷凍サイクル装置に関する。
従来の密閉形圧縮機として、例えば容器に穴あけ加工を施し、圧縮機構部を容器に焼嵌めし、穴部外側から溶接金属を流し込むことで、圧縮機構部などの内蔵部品を容器に溶接固定するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の密閉形圧縮機として、溶接を施さずに圧縮機構部などの内蔵部品を容器に固定するものがある。この密閉形圧縮機は、例えば圧縮機構部の外周部に、軸方向と直交する半径方向の係止穴を設けるとともに、容器における圧縮機構部の係止穴に対向する部位を押付治具にて半径方向内向きに押し付け、容器における圧縮機構部の係止穴に対向する部位を係止穴の内部に塑性変形させることで、圧縮機構部を容器内に固定している(例えば、特許文献2参照)。
また、溶接を施さずに圧縮機構部などの内蔵部品を容器に固定する密閉形圧縮機の他の例として、次のようなものがある。この他の例の密閉形圧縮機は、例えば圧縮機構部の外周部に、軸方向と直交する半径方向の複数の係止穴を設けるとともに、容器における圧縮機構部の係止穴に対向する部位を加熱した後、この容器の加熱部分を押付治具にて半径方向内向きに押し付け、この容器の加熱部分に各係止穴に係合する突部を成形している。これら突部は、容器の冷却に伴う熱収縮によって、圧縮機構部の係止穴間を締め付け、圧縮機構部を容器に固定する(例えば、特許文献3参照)。
特開平06−272677号公報(図1〜図3、段落[0020]) 特表平6−509408号公報(Fig1〜Fig3) 特開2005−330827号公報(請求項6、図1及び図2)
ところで、特許文献1のように容器と圧縮機構部とを溶接によって固定する場合には、圧縮機構部の材料として、溶接性の良いFC材(ねずみ鋳鉄品)の鋳物材を選択することが多い。しかしながら、鋳込み成形では、一般に寸法や表面粗さの精度が悪く、外観を機械加工で整える必要があり、加工費を抑えることができなかった。
それ以外の材料としては、例えば成形精度が良くかつ加工費が抑えられる焼結材が知られている。焼結材で構成される焼結体は、金属粉末を焼き固めることで製作される。しかし、焼結体の場合は、内部に空孔が存在するため、溶接性が悪く、溶接後の強度が鋳物材に比べて低下する。このため、容器と圧縮機構部とを溶接によって固定する密閉形圧縮機においては、焼結体は採用されてこなかった。
一方、特許文献2,3のように溶接を施さずに圧縮機構部などの内蔵部品を容器に固定する密閉形圧縮機においては、既述したように圧縮機構部の外周部に、軸方向と直交する半径方向の係止穴を設ける必要がある。また、圧縮機構部などの内蔵部品を焼結材にて製作する場合は、焼結材を固めるために、加圧、加熱が必要である。
焼結材にて製作される圧縮機構部などの内蔵部品の形状が、例えば軸受のようにボス及びフランジを有する形状の場合、焼結型は、次のように構成される。
すなわち、焼結型は、焼結材が収容される孔を有するダイと、ダイの孔内にスライド自在に配置されて焼結材に軸方向の貫通孔を成型するコアロッドとを備えている。
また、焼結型は、コアロッドに外嵌してダイの孔内に上方よりスライド自在に差し込まれる上パンチと、コアロッドに遊嵌してダイの孔内に下方よりスライド自在に差し込まれて上パンチと共に焼結材を挟み込むことで焼結材の一端部にフランジ部を成型する第1の下パンチとを備えている。
また、焼結型は、第1の下パンチとコアロッドとの間にスライド自在に配置されて焼結材の他端部を成型する第2の下パンチとを備えている。
そして、これらコアロッドと上パンチと第1の下パンチ及び第2の下パンチとは、いずれも焼結材の成型及び焼結時に軸方向(以下、これを「焼結型のスライド方向」と称する)にスライドする。このため、焼結型のスライド方向と直交する半径方向の係止穴を精度良く成形できなかった。そのため、圧縮機の軸方向と直交する半径方向の係止穴は、成型、焼結済みの製品(焼結体)に、後加工で形成する必要があり、焼結材を用いることによる加工費を抑えるメリットを十分に享受できていなかった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、圧縮機構部の密閉容器との固定部に焼結体を用いても、後加工の必要がなく、成形精度が良く、かつ加工費が抑えられる密閉形圧縮機及びこれを備えた冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る密閉形圧縮機は、密閉容器内に圧縮機構部が固定された密閉形圧縮機において、前記圧縮機構部は、前記密閉容器内に隙間嵌めされるフランジ部を備え該フランジ部は、焼結体で構成され、一部に前記密閉容器との固定部を有し、該固定部は、前記フランジ部の一端面から他端面側に延出する係止溝を備え、前記密閉容器には、前記係止溝に進入する突部が設けられ、前記圧縮機構部の前記係止溝と前記密閉容器の前記突部とによって、前記圧縮機構部と前記密閉容器とが相互に固定される
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、前記の密閉形圧縮機を備えたものである。
本発明の密閉形圧縮機において、圧縮機構部は、密閉容器内に隙間嵌めされ、圧縮機構部の密閉容器との嵌め合い部は、焼結体で構成され、焼結体でなる嵌め合い部の外周部には、嵌め合い部の一端面から他端面側に延出する係止溝が設けられ、密閉容器には、係止溝に対向する部分に、この係止溝内に進入する突部が設けられ、圧縮機構部の係止溝と密閉容器の突部とによって、圧縮機構部と密閉容器相互の固定部が構成されてなるので、固定に必要な係止溝を、後加工することなく焼結型で精度良く成型できる。このため、加工費を抑えることができ、コストを削減することができる。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、前記の密閉形圧縮機を備えたので、装置全体としてのコストを削減することができる。
本発明の実施の形態1に係る密閉形圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。 焼結軸受の焼結型の一例を示す概略構造図である。 本発明の実施の形態1に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は押付治具を示す図、(b)は押し付け前の加熱位置を示す図、(c)は係止溝形状を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は突部成形後の係止溝と突部との関係を示す図、(b)は(a)とは異なる角度から見た突部成形後の係止溝と突部との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図、(b)は(a)とは異なる角度から見た突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は押付治具を示す図、(b)は押し付け前の加熱位置を示す図、(c)は係止溝形状を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図、(b)は(a)とは異なる角度から見た突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部の係止溝形状の第1変形例を模式的に示す要部断面図である。 本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部の係止溝形状の第2変形例を模式的に示す要部断面図である。 本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部の係止溝形状の第3変形例を模式的に示す要部断面図である。 本発明の実施の形態3に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は押付治具を示す図、(b)は押し付け前の加熱位置を示す図、(c)は係止溝形状を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図、(b)は(a)とは異なる角度から見た突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る密閉形圧縮機を備えた冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る密閉形圧縮機、例えば2シリンダーを有する2気筒型密閉形圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。
本実施の形態1の密閉形圧縮機100、例えば2気筒型密閉形圧縮機は、図1に示すように、高圧雰囲気の密閉容器1内に、固定子2と回転子3とを有する電動機部200と、電動機部200によりクランク軸4を介して駆動される圧縮機構部300とが設けられている。また、密閉容器1内の底部には、圧縮機構部300の摺動部を潤滑する冷凍機油が貯留されている。
圧縮機構部300は、密閉容器1内の下方に配置され、密閉容器1内の圧縮機構部300の上方に、電動機部200が配置される。
圧縮機構部300は、吸入マフラー20を介して冷凍サイクルの低圧側に接続される吸入管40,41から低圧の冷媒ガスを吸入し、圧縮する。
圧縮機構部300から吐出される高圧の冷媒ガスは、電動機部200を通過し、吐出管25から冷凍サイクルの高圧側に吐出される。
電動機部200は、通常、回転子3に永久磁石を使用するブラシレスDCモータが採用される。ただし、誘導電動機が使用される場合もある。
外部電源(図示せず)からガラス端子26及びリード線27を経由して電力が電動機部200の固定子2に供給される。
クランク軸4は、電動機部200の回転子3に固定され、主軸受60により支持される主軸部4aと、主軸部4aの反対側に設けられ、副軸受70で支持される副軸部4bと、主軸部4aと副軸部4bとの間に所定の位相差(例えば、180°)を設けて形成される偏芯軸部4c,4dとを有する。
主軸受60は、焼結材で構成され、断面がT字形状を有している。主軸受60は、クランク軸4の主軸部4aに摺動のためのクリアランスを持って嵌合され、回転自在に主軸部4aを軸支する。また、第1のシリンダー8の両端部の開口部の一方(電動機部側)を閉塞する。主軸受60を構成する焼結材は、一般に(1)粒子径が10から100ミクロンの原料粉末の混合、(2)成形、(3)焼結、(4)焼入れの手順で生成される。(3)の焼結工程では原料粉末の溶融点以下の高温で加熱を行うことで、金属粒子間の拡散結合、合金化を進行させることができる。(4)の焼入れ工程によって表面硬度を上昇させることができる。
副軸受70は、断面がT字形状である。副軸受70は、クランク軸4の副軸部4bに摺動のためのクリアランスを持って嵌合され、回転自在に副軸部4bを軸支する。また、第2のシリンダー9の両端部の開口部の一方(反電動機部側)を閉塞する。
圧縮機構部300は、既述したように主軸部4a側の第1のシリンダー8と、副軸部4b側の第2のシリンダー9とを備える。
第1のシリンダー8は、円筒状の内部空間を有し、この内部空間に、クランク軸4の偏芯軸部4cと、偏芯軸部4cに回転自在に嵌合する第1のピストン(ローリングピストンともいう)11aとが収容され、クランク軸4が回転することによって第1のピストン11aに偏芯回転が与えられるようになっている。さらに、偏芯軸部4cの回転に伴い、第1のピストン11aに当接しながら、第1のベーン溝(図示せず)内を往復運動する第1のベーン(図示せず)が設けられている。第1のベーンは、第1のベーン溝内を往復運動して、第1のシリンダー8と第1のピストン11aとの間に形成される空間を吸入室と圧縮室とに仕切る。第1のベーン溝は、第1のシリンダー8に径方向に設けられ、軸方向に貫通している。
第1のピストン11aと第1のベーンとを収容した第1のシリンダー8は、その内部空間の軸方向両端面が主軸受60と仕切板10とで閉塞されており、これによって第1のシリンダー8内に密閉された室8aが形成されている。室8aは、第1のピストン11aと第1のベーンとによって、クランク軸4の回転方向に、吸入室と圧縮室とに仕切られる。
第2のシリンダー9も、円筒状の内部空間を有し、この内部空間に、クランク軸4の偏芯軸部4dと、偏芯軸部4dに回転自在に嵌合する第2のピストン(ローリングピストンともいう)11bとが収容され、クランク軸4が回転することによって第2のピストン11bに偏芯回転が与えられるようになっている。さらに、偏芯軸部4dの回転に伴い、第2のピストン11bに当接しながら、第2のベーン溝(図示せず)内を往復運動する第2のベーン(図示せず)が設けられている。第2のベーンは、第2のベーン溝内を往復運動して、第2のシリンダー9と第2のピストン11bとの間に形成される空間を吸入室と圧縮室とに仕切る。第2のベーン溝は、第2のシリンダー9に径方向に設けられ、軸方向に貫通している。
第2のピストン11bと第2のベーンとを収容した第2のシリンダー9は、その内部空間の軸方向両端面が副軸受70と仕切板10とで閉塞されており、これによって第2のシリンダー9内に密閉された室9aが形成されている。室9aは、第2のピストン11bと第2のベーンとによって、クランク軸4の回転方向に、吸入室と圧縮室とに仕切られる。
第1のベーンと第2のベーンとは、いずれも付勢手段(図示せず)によって第1のピストン11aと第2のピストン11bとに押接されるようになっている。そして、圧縮機構部300は、回転運動を支える主軸受60と副軸受70とによって、両端を支持されるようになっている。
密閉容器1と圧縮機構部300とは、主軸受60を介して固定される。主軸受60は、焼結体であり、そのフランジ部61の外周部には、フランジ部61の一端面(下端面)から他端面(上端面)にかけて軸方向に貫通する、つまり主軸部4aの軸方向と同一方向に延びる係止溝62が設けられている。
係止溝62は、ここでは近接した状態の2本の係止溝62a,62bが1組となって設けられている。以下、複数(ここでは2本)の係止溝62a,62bと、これら係止溝62a,62bによって挟まれた部位とを合わせた主軸受外周部の部分的な領域を「固定部」と称する。この固定部は、主軸受60のフランジ部61の外周部に例えば等ピッチ間隔で3箇所に設けられている。したがって、係止溝62は全部で6本となっている。
一方、密閉容器1には、壁部内側に係止溝62a,62bに入り込む2つの突部(容器突部)1a,1bが形成されている。
図2は焼結軸受の焼結型の一例を示す概略構造図である。
焼結型500は、図2に示すように、ダイ501と、コアロッド502と、上パンチ503と、第1の下パンチ504と、第2の下パンチ505とを備えている。
これを更に詳述すると、ダイ501は、焼結材600が収容される孔501aを有する。
コアロッド502は、ダイ501の孔501a内にスライド自在に配置され、焼結材600の中心部に、軸方向の貫通孔601を成型する。
上パンチ503は、コアロッド502に外嵌して、ダイ501の孔501a内に上方よりスライド自在に差し込まれる。
第1の下パンチ504は、コアロッド502に遊嵌してダイ501の孔501a内に下方よりスライド自在に差し込まれて上パンチ503と共に焼結材600を挟み込むことでフランジ部602を成型する。
第2の下パンチ505は、第1の下パンチ504とコアロッド502との間にスライド自在に配置され、焼結材600の他端部603を成型する。
そして、これらコアロッド502と上パンチ503と第1の下パンチ504及び第2の下パンチ505とは、いずれも焼結材600の成型及び焼結時に焼結型500のスライド方向にスライドする。なお、係止溝62の成形部(図示せず)は、上パンチ503、第1の下パンチ504、又はこれらの双方に一体に設けられる。
すなわち、焼結型500は、軸方向にスライドする構造であり、主軸受60となる焼結材600の中心部に主軸部4aを挿入する穴(貫通孔601)を設けながら、焼結材600を軸方向に加圧し焼結する。したがって、焼結型500は、構造上、軸方向と垂直方向の横穴を成形することはできない。しかし、本実施の形態1においては、係止溝62が、フランジ部61の一端面(下端面)から他端面(上端面)にかけて軸方向に貫通するように外周部に設けられるので、係止溝62の延長方向と焼結型500のスライド方向とが一致する。そのため、焼結型500での成形が可能となり、後加工が不要となって追加費用が発生することはない。
次に、圧縮機構部300を密閉容器1へ固定する手順について図3〜図5に基づき、前述の図1を参照しながら説明する。
図3は本発明の実施の形態1に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は押付治具を示す図、(b)は押し付け前の加熱位置を示す図、(c)は係止溝形状を示す図である。図4は本発明の実施の形態1に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は突部成形後の係止溝と突部との関係を示す図、(b)は(a)とは異なる角度から見た突部成形後の係止溝と突部との関係を示す図である。図5は本発明の実施の形態1に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図、(b)は(a)とは異なる角度から見た突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図である。
本実施の形態1の密閉形圧縮機100、例えば2気筒型密閉形圧縮機は、圧縮機構部300が、密閉容器1に対して隙間嵌めの状態にあり、圧縮機構部300が主軸受60を介して密閉容器1に固定される。ここで、隙間嵌めとは、圧縮機構部300の外径が密閉容器1の内径より小さく、互いの真円度を考慮しても、配置されたときに圧縮機構部300に密閉容器1から荷重が作用しない嵌め合いを意味する。また、ここでいう外径、内径とは、直交する2箇所あるいはそれら2箇所にさらに付け加えた3箇所以上の箇所で測定される外径や内径の平均値を意味する。
まず、密閉容器1における圧縮機構部300の各固定部に対向する壁部を外側から局所的に加熱し、密閉容器1を熱膨張させる。すなわち、図1及び図3に示すように、圧縮機構部300の主軸受60の各固定部の2本の係止溝62a,62bの間の中心位置にある部位63上の密閉容器1の外周部を加熱中心として、各固定部に対向する密閉容器1の壁部を外側から局所的に加熱し、この加熱によって密閉容器1を熱膨張させる。
次いで、図3に示すように、2本の係止溝62a,62bの直上から、これら係止溝62a,62bの幅と等しいか、それよりも僅かに小さい幅を有する四角形状で先端が平面である2つの押付治具81A,82Aを、2点同時に密閉容器1の壁部外側から押し付ける。これによって、図4に示すように、密閉容器1の壁部内側に係止溝62a,62bに入り込む2つの突部(容器突部)1a,1b、つまり2つのかしめ点を成形する。以下、近接する複数のかしめ点(ここでは2点)のことを「かしめ部」と称する。このかしめ部を、圧縮機構部300の外周部の3箇所で、それぞれ押付治具81A,82Aを同時に押し付けることで、成形する。
その後、熱膨張した密閉容器1が冷却されると、図5に示すように、熱収縮によって2つの突部1a,1bは、加熱中心に向かって引き寄せられる。このため、2点の突部1a,1bによって、係止溝62a,62bの間の中心位置にある部位63が円周方向に締め付けられ(かしめられ)、圧縮機構部300は密閉容器1に固定される。このようなかしめによる固定は、主軸受60のフランジ部61の外周部に等ピッチ間隔で3箇所に設けられている各固定部で行われる。
このように、本実施の形態1の密閉形圧縮機100、例えば2気筒型密閉形圧縮機においては、従来の溶接や圧入による固定のように、半径方向の力によって圧縮機構部300を固定するのではなく、円周方向の力ではさみ込んで(かしめて)固定するため、圧縮機構部300に与える歪みが小さい。また、密閉容器1に穴あけ加工を施さないため、スパッタ等の異物が混入したり、冷媒のリークの恐れがない。
密閉容器1の材料は一般的に鉄である。鉄は、600℃辺りから、急激に降伏点が低下する。このように急激に降伏点が低下し始める温度を、ここでは「軟化する温度」と称する。密閉容器1の剛性を下げ、突部1a,1bを成形するための押付治具81A,82Aの押し込み力を低下させ、そしてさらに密閉容器1の材料の降伏点を下げ、効率良く突部1a,1bの形状に変形させるため、加熱時の温度は、材料が軟化する温度以上でかつ融点未満が良い。ちなみに、鉄の融点は、1560℃である。
本実施の形態1の密閉形圧縮機、例えば2気筒型密閉形圧縮機においては、加熱により降伏点を低下させているので、密閉容器1を塑性変形させた(この場合、突部1a,1bを成形させた)後における密閉容器1の半径方向のスプリングバック(この場合、突部1a,1bの戻り)を低減させることができ、効率良く、しかも確実に所定の押し込み量を確保することができる。ここで、押し込み量とは、係止溝62a,62bに入り込む突部1a,1bの深さのことであり、図5(a)にHで示す寸法である。既述したように、密閉容器1の材料は鉄であり、その軟化する温度は600℃、融点は1560℃である。そのため、局所加熱する加熱温度は、600℃以上でかつ1500℃以下が望ましい。もちろん材料が鉄以外であれば、加熱温度は変化し、その材料の軟化する温度以上でかつ融点未満とするものである。
密閉容器1の加熱範囲が、押付治具81A,82Aの押付部位を全て含むようにすることで、前述したような密閉容器1の材料の高温での特性を用いて、突部1a,1bの確実な成形と、その突部成形のための押し込み力の低減が成され、組立時の圧縮機構部300に発生する歪みを低減できる。さらに、密閉容器1の加熱中心を2本の係止溝62a,62bの中心上(部位63上)とすることで、密閉容器1に突部1a,1bを成形させた後、突部1a,1bを加熱中心に向かって冷却により熱収縮させることができる。このため、密閉容器1の近接した2つの突部1a,1bで圧縮機構部300の係止溝62a,62b間の部位63を強固に挟み込むことができる。
このように、密閉容器1の突部成形のための押し込み力の低減がされ、圧縮機構部300の係止溝62a,62b間の部位63を強固に挟み込むことができるので、強固な圧縮機構部300の密閉容器1に対する固定が可能となる。このため、圧縮機構部300が、密閉容器1に対して隙間嵌めであっても、密閉形圧縮機の長期的な使用に対して、稼働中に通常発生する力や異常時の過剰な力に耐え、がたつきが発生することがない。
さらに、隙間嵌めにすることで、固定完了後に、従来の溶接や圧入では作用していた圧縮機構部300の半径方向に押し付ける力をなくすことができる。このため、圧縮機構部300の歪みを低減でき、密閉形圧縮機の性能も向上できる。
本実施の形態1の場合、図5(a)及び図5(b)に示すように、密閉形圧縮機の軸方向に対しては、圧縮機構部300が密閉容器1の突部1a,1bのはさみ込みにより支持される。また、接線方向に対しては、圧縮機構部300が密閉容器1の突部1a,1bのはさみ込みによる支持と、密閉容器1の突部1a,1bそのものの剛性とで支持される。固定部に発生する加速度に応じて必要な固定強度を得られるよう、固定形状を選択すれば良い。例えば、突部1a,1bの断面積を増加させたり、固定部の個数を増やすことで、固定強度を増加させることができる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は押付治具を示す図、(b)は押し付け前の加熱位置を示す図、(c)は係止溝形状を示す図である。図7は本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図、(b)は(a)とは異なる角度から見た突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図である。なお、各図中、前述の実施の形態1と同一部分には同一符号を付してある。また、説明にあたっては前述の図1及び図2を参照するものとする。
本実施の形態2の密閉形圧縮機は、図6及び図7に示すように、係止溝62c,62dを、軸方向に貫通しない止まり溝とし、嵌め合い部となる主軸受60のフランジ部61の外周部に、周方向に位置をずらせてフランジ部61の両端面からそれぞれ軸方向に成形したものである。
また、押付治具81B,82Bは、係止溝62c,62dの幅と等しいか、それよりも僅かに小さい幅を有する円形状で先端が平面であるものである。それ以外の構成及び焼結型500を用いた焼結軸受の製造手順は前述の実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態2の密閉形圧縮機においては、係止溝62c,62dを止まり溝とし、主軸受60のフランジ部61の外周部に、周方向に位置をずらせてフランジ部61の両端面からそれぞれ軸方向に成形するようにしているので、焼結型500での成形が可能となり、後加工が不要となって追加費用が発生することはない。
また、係止溝62c,62dを互いに逆向きの止まり溝とすることで、軸方向に対しても、図7に示すように、押付治具81B,82Bで成形された密閉容器1の突部1c,1dのはさみ込みによる支持だけでなく、密閉容器1の突部1c,1dそのものの剛性でも支持させることができる。
なお、止まり溝の端部形状は、四角形状でも円形状でも形状に制限がなく、またかしめ後の密閉容器1の突部1c,1dの断面形状も、必要な固定強度を得られる断面積を確保できればよく、形状に制限がない。
また、止まり溝の方向も、本実施の形態2の係止溝62c,62dのような周方向に位置をずらせた互いに逆向きの止まり溝に限定されるものではなく、以下のような第1変形例〜第3変形例も採用することができる。
図8は本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部の係止溝形状の第1変形例を模式的に示す要部断面図である。
この第1変形例のものは、近接した2本の係止溝(止まり溝)62e,62fの向きを同一方向(軸方向)とし、嵌め合い部となる主軸受60のフランジ部61の外周部に、フランジ部61の一端面からそれぞれ軸方向に成形するようにしたものである。
この第1変形例の係止溝形状の場合、焼結型500の上パンチ503又は第1の下パンチ504のいずれか一方に係止溝62e,62fの成形部を設ければよいため、焼結型500の製作が容易である。
図9は本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部の係止溝形状の第2変形例を模式的に示す要部断面図である。
この第2変形例のものは、近接した2本の係止溝(止まり溝)62g,62hの向きを同一方向(軸方向)とし、嵌め合い部となる主軸受60のフランジ部61の外周部に、前述の第1変形例のものとは反対側のフランジ部61の他端面から軸方向に成形するようにしたものである。
この第2変形例の係止溝形状の場合、焼結型500の第1の下パンチ504又は上パンチ503のいずれか一方に係止溝62g,62hの成形部を設ければよいため、焼結型500の製作が容易である。
図10は本発明の実施の形態2に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部の係止溝形状の第3変形例を模式的に示す要部断面図である。
この第3変形例のものは、近接した2本の係止溝(止まり溝)62i,62jの向きを同一軸線上で対向するように、嵌め合い部となる主軸受60のフランジ部61の外周部に、フランジ部61の両端面からそれぞれ成形したものである。
この第3変形例の係止溝形状の場合、同一軸線上に係止溝62i,62jを配置しているため、押付治具81B,82Bを湾曲面上でなく、直線上に配置でき、押付治具81B,82Bの製作が容易となる。
実施の形態3.
図11は本発明の実施の形態3に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は押付治具を示す図、(b)は押し付け前の加熱位置を示す図、(c)は係止溝形状を示す図である。図12は本発明の実施の形態3に係る密閉形圧縮機の圧縮機構部を密閉容器へ固定する手順を模式的に示す要部断面図であり、(a)は突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図、(b)は(a)とは異なる角度から見た突部成形後の冷却収縮による締付け状態を示す図である。なお、各図中、前述の実施の形態1と同一部分には同一符号を付してある。また、説明にあたっては前述の図1及び図2を参照するものとする。
本実施の形態3の密閉形圧縮機は、図11及び図12に示すように、係止溝62k,62lを軸方向に対し傾斜させた貫通溝としたものである。
また、押付治具81C,82Cは、係止溝62k,62lの幅と等しいか、それよりも僅かに小さい幅を有する四角形状で先端が平面であるものである。それ以外の構成は前述の実施の形態1と同様である。
本実施の形態3の密閉形圧縮機において、係止溝62k,62lを軸方向に対し傾斜させた貫通溝は、その成形部がある焼結型500の上パンチ503又は第1の下パンチ504に、スライド機能だけでなく、回転機能を持たせることで、焼結型500での成形が可能となる。そのため、後加工が不要となって追加費用が発生することはない。
本実施の形態3の密閉形圧縮機においては、係止溝62k,62lを軸方向に対し傾斜させた貫通溝としているため、図12に示すように、軸方向に対しても、密閉容器1の突部のはさみ込みによる支持だけでなく、傾斜角度に応じ、密閉容器1の突部1e,1fそのものの剛性でも支持させることができる。
ここまで、密閉容器1と圧縮機構部300とを主軸受60を介して固定する構造について説明してきたが、圧縮機構部300の第1のシリンダー8、第2のシリンダー9、仕切板10、又は副軸受70などの他の部品を介して圧縮機構部300を密閉容器1と固定する構造であっても良く、そのような場合であっても、本発明により得られる効果が損なわれることはない。
実施の形態4.
以上の実施の形態1〜3では、圧縮機構部300の密閉容器1との固定部品が焼結体で構成され、近接した2本1組の係止溝形状を有し、密閉容器1に対して隙間嵌めの状態であり、密閉容器1を加熱後に2本の係止溝の直上から2つの押付治具を2点同時に密閉容器1の壁部外側から押し付け固定するものであるが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば係止溝は、固定部の1箇所につき1本とし、1つの押付治具で密閉容器1の壁部外側から押し付け固定しても良い。密閉容器1を加熱せず冷間で押付固定する場合、密閉容器1の剛性が高いまま押付治具を押し付けることにより、突部を形成するための押し込み力が大きくなる。密閉容器1を加熱した後に押付固定する場合、冷間に対し、突部を形成するための押し込み力を低下させることができるが、押付固定後に密閉容器1が熱収縮し、圧縮機構部300と密閉容器1の突部との間に微小ながたが発生する可能性がある。これを防ぐには、圧縮機構部300が密閉容器1に対し締まり嵌めの状態としておけば良い。この場合は、圧縮機構部300に径方向に力が加わることとなるため、圧縮機構部300の剛性を高めておけば良い。これによって、圧縮機構部300に発生する歪みを抑制できる。
実施の形態5.
図13は本発明の実施の形態5に係る密閉形圧縮機を備えた冷凍サイクル装置、例えば空気調和装置の冷媒回路図である。なお、図中、前述の実施の形態1に相当する部分には同一符号を付してある。
本実施の形態5の冷凍サイクル装置、例えば空気調和装置400は、図13のように前述の実施の形態1で説明した密閉形圧縮機100と、密閉形圧縮機100からの冷媒の流れを切換える四方切換弁131と、室外側熱交換器132と、電動膨張弁等の減圧装置133と、室内側熱交換器134と、密閉形圧縮機100の吸入側配管に接続されて冷媒を貯留するアキュームレーター135と、吸入マフラー20とを備え、これら機器が配管を介して順次接続されて構成されている。
次に、以上のように構成された冷凍サイクル装置、例えば空気調和装置400の運転動作について、暖房運転動作、冷房運転動作の順で説明する。
暖房運転が開始されると、四方切換弁131は図13の実線側に接続される。これにより、密閉形圧縮機100で圧縮された高温高圧の冷媒は、室内側熱交換器134に流れ、凝縮し、液化した後、減圧装置133で絞られ、低温低圧の二相状態となり、室外側熱交換器132へ流れ、蒸発し、ガス化して四方切換弁131、アキュームレーター135を通って吸入マフラー20から再び密閉形圧縮機100に戻る。即ち、図13の実線矢印に示すように冷媒は循環する。
次に、冷房運転について説明する。冷房運転が開始されると、四方切換弁131は図13の破線側に接続される。これにより、密閉形圧縮機100で圧縮された高温高圧の冷媒は、室外側熱交換器132に流れ、凝縮し、液化した後、減圧装置133で絞られ、低温低圧の二相状態となり、室内側熱交換器134へ流れ、蒸発し、ガス化して四方切換弁131、アキュームレーター135を通って吸入マフラー20から再び密閉形圧縮機100に戻る。即ち、暖房運転から冷房運転に変わると、室内側熱交換器134が凝縮器から蒸発器に変わり、室外側熱交換器132が蒸発器から凝縮器に変わり、図13の破線矢印に示すように冷媒は循環する。
本実施の形態5の冷凍サイクル装置、例えば空気調和装置400においては、密閉形圧縮機として前述の実施の形態1で説明した密閉形圧縮機100を用いているので、装置全体としてのコストを削減することができる。
1 密閉容器、1a,1b,1c,1d,1e,1f 突部、2 固定子、3 回転子、4 クランク軸、4a 主軸部、4b 副軸部、4c,4d 偏芯軸部、8 第1のシリンダー、8a 室、9 第2のシリンダー、9a 室、10 仕切板、11a 第1のピストン、11b 第2のピストン、20 吸入マフラー、25 吐出管、26 ガラス端子、27 リード線、40,41 吸入管、60 主軸受(嵌め合い部)、61 フランジ部、62,62a,62b,62c,62d,62e,62f,62g,62h,62i,62j,62k,62l 係止溝、63 部位、70 副軸受、81A,82A,81B,82B,81C,82C 押付治具、100 密閉形圧縮機、131 四方切換弁、132 室外側熱交換器、133 減圧装置、134 室内側熱交換器、135 アキュームレーター、200 電動機部、300 圧縮機構部、400 空気調和装置(冷凍サイクル装置)、500 焼結型、501 ダイ、501a 孔、502 コアロッド、503 上パンチ、504 第1の下パンチ、505 第2の下パンチ、600 焼結材、601 貫通孔、602 フランジ部、603 他端部。

Claims (14)

  1. 密閉容器内に圧縮機構部が固定された密閉形圧縮機において、
    前記圧縮機構部は、
    前記密閉容器内に隙間嵌めされるフランジ部を備え
    該フランジ部は、
    焼結体で構成され、一部に前記密閉容器との固定部を有し、
    該固定部は、
    前記フランジ部の一端面から他端面側に延出する係止溝を備え
    前記密閉容器には、前記係止溝に進入する突部が設けられ、
    前記圧縮機構部の前記係止溝と前記密閉容器の前記突部とによって、前記圧縮機構部と前記密閉容器とが相互に固定される、密閉形圧縮機。
  2. 前記係止溝は、複数本が1組となり、前記フランジ部に1組以上設けられていることを特徴とする請求項1記載の密閉形圧縮機。
  3. 前記密閉容器の前記突部は、前記密閉容器の前記係止溝に対向する部分が加熱状態下で前記係止溝の底部の方向に押し付けられて該密閉容器の内周部に成形されたものである請求項1又は2記載の密閉形圧縮機。
  4. 前記密閉容器の前記係止溝に対向する部分が加熱される温度は、前記密閉容器の材料の軟化する温度以上でかつ融点未満の温度である請求項3記載の密閉形圧縮機。
  5. 密閉容器内に圧縮機構部が固定された密閉形圧縮機において、
    前記圧縮機構部は、前記密閉容器内に締まり嵌めされる、フランジ部を備え、
    該フランジ部は、焼結体で構成され、一部に前記密閉容器との固定部を有し、
    該固定部は、
    前記フランジ部の一端面から他端面側に延出する係止溝を備え
    前記密閉容器には、前記係止溝に対向する部分に、該係止溝内に進入する突部が設けられ、
    前記圧縮機構部の前記係止溝と前記密閉容器の前記突部とによって、前記圧縮機構部と前記密閉容器とが相互に固定される、密閉形圧縮機。
  6. 前記係止溝は、複数本が1組となり、前記フランジ部に1組以上設けられている請求項5記載の密閉形圧縮機。
  7. 前記密閉容器の前記突部は、前記密閉容器の前記係止溝に対向する部分が加熱状態下で前記係止溝の底部の方向に押し付けられて該密閉容器の内周部に成形されたものである請求項5又は6記載の密閉形圧縮機。
  8. 前記密閉容器の前記係止溝に対向する部分が加熱される温度は、前記密閉容器の材料の軟化する温度以上でかつ融点未満の温度である請求項7記載の密閉形圧縮機。
  9. 前記圧縮機構部の前記係止溝は、該圧縮機構部の軸方向と同一方向の貫通溝である請求項1〜8のいずれか一項に記載の密閉形圧縮機。
  10. 前記圧縮機構部の前記係止溝は、該圧縮機構部の軸方向と同一方向の止まり溝である請求項1〜8のいずれか一項に記載の密閉形圧縮機。
  11. 前記圧縮機構部の前記係止溝は、該圧縮機構部の軸方向に対し傾斜させた貫通溝である請求項1〜8のいずれか一項に記載の密閉形圧縮機。
  12. 前記圧縮機構部の前記係止溝は、前記フランジ部の両端面からそれぞれ成形された止まり溝であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の密閉形圧縮機。
  13. 前記圧縮機構部の前記係止溝は、同一軸線上で対向するように前記フランジ部の両端面からそれぞれ成形された止まり溝であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の密閉形圧縮機。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の密閉形圧縮機を備える、冷凍サイクル装置。
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