JP6165006B2 - 情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置、及びプログラムに関する。
昨今、金融機関のATM(Automated teller machine)に代表される自動取引装置は、銀行、駅構内およびコンビニエンスストアなど、多様な場所に設置されている。
この自動取引装置では、例えば引出取引や預入取引などの取引によって出金または入金が生じるので、定期的に現金の補充または回収が行われる必要がある。そこで、現金の補充または回収を効率化させるための技術が提案されている。例えば、特許文献1では、出金取引が多い自動取引装置に対しては、現金量が回収開始値に到達しても回収動作を行わない設定とし、入金取引が多い自動取引装置に対しては、現金量が補充開始値に到達しても補充動作を行わない設定とすることにより、現金の補充あるいは回収動作の回数を少なくする技術が開示されている。
また、自動取引装置に補充する現金の適当量を算出するための技術も提案されている。例えば、特許文献2では、各自動取引装置に対する有高の適正値を、運用時期、設定場所、時刻等に対応した重みで更新する技術が開示されている。また、特許文献3では、所定期間における各ATMの現金の入出金量を集計し、集計された入出金量に基づいて各ATMに対する利用頻度を求め、そして、求められた利用頻度に応じて、各ATMに収納しておくべき現金の量を予測する技術が開示されている。
特開平10−255164 特開平7−029048 特開平9−171577
ところで、自動取引装置に装填可能な現金の量には上限があるので、装填量に関する閾値が設定されることが一般的である。この閾値を変更する場面に上記の技術を適用することを想定すると、上記の技術では閾値を適応的に設定することができない。例えば、上記の技術では、自動取引装置における入金量や出金量の傾向に応じて閾値を変化させることができない。このため、入金量や出金量が時期によって大きく変動する場合には、自動取引装置において現金不足または現金あふれが頻繁に生じる恐れがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、自動取引装置の現金の装填量に関する閾値を適応的に設定することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、予測期間に対応する実績期間における自動取引装置の入出金実績を取得する取得部と、取得された入出金実績に基づいて、前記予測期間における前記自動取引装置の装填量の上限値である装填上限値を決定する装填上限値決定部と、前記入出金実績に基づいて、前記予測期間における前記自動取引装置の装填量の不足を判定するための装填下限値を決定する装填下限値決定部と、を備え、前記自動取引装置には、装填量の上限値の標準値である標準上限値、および現金の装填量の不足を判定するための標準値である標準下限値が予め定められており、前記装填上限値と前記標準上限値との差分の絶対値は、前記装填下限値と前記標準下限値との差分の絶対値よりも大きくなるように決定される、情報処理装置が提供される。
前記装填上限値決定部は、取得された入金実績から特定される、入金量の多さを示す入金特性、または取得された出金実績から特定される、出金量の多さを示す出金特性に基づいて、前記予測期間における前記装填上限値を決定してもよい。
前記装填上限値決定部は、前記実績期間における入金量から前記実績期間における出金量を引いた差分値が大きいほど、前記予測期間における前記装填上限値が小さくなるように前記装填上限値を決定してもよい。
前記装填下限値決定部は、取得された入金実績から特定される、入金量の多さを示す入金特性、または取得された出金実績から特定される、出金量の多さを示す出金特性に基づいて、前記予測期間における前記装填下限値を決定してもよい。
前記装填下限値決定部は、前記実績期間における入金量から前記実績期間における出金量を引いた差分値が大きいほど、前記予測期間における前記装填下限値が小さくなるように前記装填下限値を決定してもよい。
前記情報処理装置は、前記予測期間において所定の条件が満たされる場合に、前記自動取引装置に対して前記装填上限値まで現金を装填することを決定する装填決定部をさらに備えてもよい。
前記情報処理装置は、前記予測期間における前記自動取引装置の現金の装填量を予測する予測部をさらに備え、前記所定の条件は、前記予測部により予測された装填量が前記装填下限値よりも小さくなるか否かの条件を含んでもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、予測期間に対応する実績期間における自動取引装置の入出金実績を取得する取得部と、取得された入出金実績に基づいて、前記予測期間における前記自動取引装置の装填量の上限値である装填上限値を決定する装填上限値決定部と、前記入出金実績に基づいて、前記予測期間における前記自動取引装置の装填量の不足を判定するための装填下限値を決定する装填下限値決定部、として機能させるためのプログラムであって、前記自動取引装置には、装填量の上限値の標準値である標準上限値、および現金の装填量の不足を判定するための標準値である標準下限値が予め定められており、前記装填上限値と前記標準上限値との差分の絶対値は、前記装填下限値と前記標準下限値との差分の絶対値よりも大きくなるように決定される、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、自動取引装置の現金の装填量に関する閾値を適応的に設定することができる。
本発明の各実施形態による情報処理システムの構成を示した説明図である。 同実施形態による情報処理装置10のハードウェア構成を示した説明図である。 同実施形態による入出金実績テーブル30の構成例を示した説明図である。 同実施形態による流出特性テーブル40の構成例を示した説明図である。 本発明の第1の実施形態による情報処理装置10の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態による装填上限値および装填下限値の決定方法を示した説明図である。 同実施形態により決定される装填上限値および装填下限値の一例を図示した説明図である。 同実施形態による自動取引装置20の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態による全体的な動作を示したフローチャートである。 同実施形態による装填上限値・装填下限値の決定処理の動作を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による装填上限値および装填下限値の決定方法を示した説明図である。 同実施形態による入出金実績データの一例を示した説明図である。 同実施形態による入出金実績データの一例を示した説明図である。 同実施形態による装填上限値・装填下限値の決定処理の動作を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて自動取引装置20a、および自動取引装置20bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、自動取引装置20a、および自動取引装置20bを特に区別する必要が無い場合には、単に自動取引装置20と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.背景
2.情報処理システムの基本構成
3.実施形態の詳細な説明
3−1.第1の実施形態
3−2.第2の実施形態
4.変形例
<<1.背景>>
本発明は、一例として「3−1.第1の実施形態」〜「3−2.第2の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。最初に、本発明の特徴を明確に示すために、本発明を創作するに至った背景について説明する。
一般的に、金融機関の自動取引装置では、例えば預入取引で現金が入金され、引出取引により現金が出金されるように、顧客の取引操作に応じて現金の入出金が随時行われる。このため、自動取引装置に備えられる金庫内の現金が不足したり、あるいは金庫が一杯になることがないように、適切な量の現金が自動取引装置に常時装填されていることが要求される。そのためには、自動取引装置へ随時現金を装填することが必要となる。
自動取引装置の現金の装填量を決定する方法として、現金の装填量に関する閾値を定めておく方法が考えられる。ここで、現金の装填量に関する閾値の具体例としては、自動取引装置における現金の有高の不足を判定するための装填下限値、および自動取引装置の装填量の上限値である装填上限値の2種類が挙げられる。なお、装填上限値は、運用上の上限値であり、自動取引装置に物理的に装填可能な現金の最大量よりも一定程度小さい値として定められる。なお、自動取引装置の現金の装填量は、自動取引装置に格納されている現金の量を示し、自動取引装置の現金の有高と同義で用いられる。
この方法によれば、例えば、自動取引装置における現金の有高が装填下限値を下回る恐れがある場合には現金の装填が計画され、そして、装填日において自動取引装置に装填上限値まで現金が装填される。
ところで、この方法において、仮に装填上限値および装填下限値に固定値が設定されるとすると、以下のような支障が生じる。例えば、出金の多い時期では、通常よりも多く現金が減少するので、計画された装填日前に現金が枯渇し、臨時の補充を行う必要が生じやすい。また、入金の多い時期では、顧客により大量の現金が入金される場合には自動取引装置の金庫が一杯になる恐れがある。
そこで、上記事情を一着眼点にして各実施形態による情報処理装置10を創作するに至った。情報処理装置10は、装填上限値または装填下限値を適応的に設定することができる。
<<2.情報処理システムの基本構成>>
次に、各実施形態において共通する情報処理システムの基本構成について図1を参照して説明する。図1に示したように、各実施形態による情報処理システムは、情報処理装置10、金融機関ホスト12、専用網14、自動取引装置20、および端末管理装置22を含む。
<2−1.情報処理装置10>
情報処理装置10は、支店2に設置されている各自動取引装置20に関して、装填上限値または装填下限値を決定するための装置である。情報処理装置10は、将来のある期間(予測期間)における各自動取引装置20の装填上限値または装填下限値を、各自動取引装置20における過去の入金実績および出金実績に基づいて決定することが可能である。
[2−1−1.ハードウェア構成]
また、情報処理装置10は、例えば図2に示すようなハードウェア構成を有する。図2に示したように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)150、ROM(Read Only Memory)152、RAM(Random Access Memory)154、内部バス156、入出力インターフェース158、HDD(Hard Disk Drive)160、およびネットワークインターフェース162を備える。
(CPU150)
CPU150は、例えば各種処理回路などで構成され、情報処理装置10全体を制御する制御部100として機能する。また、CPU150は、情報処理装置10において、例えば、後述するテーブル管理部102、装填上限値決定部104、装填下限値決定部106、有高予測部108、および装填決定部110の機能を実現する。このCPU150は、マイクロプロセッサであってもよい。
(ROM152)
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。
(RAM154)
RAM154は、例えば、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時的に記憶する。
(内部バス156)
内部バス156は、CPUバスなどから構成され、CPU150、ROM152、およびRAM154を相互に接続する。
(入出力インターフェース158)
入出力インターフェース158は、HDD160、およびネットワークインターフェース162を、内部バス156と接続する。例えばHDD160は、この入出力インターフェース158および内部バス156を介して、RAM154などとの間でデータをやり取りする。
(HDD160)
HDD160は、例えばCPU150が実行するプログラムや各種データを格納する、データ格納用の装置である。HDD160は、例えば、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、または記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含む。
(ネットワークインターフェース162)
ネットワークインターフェース162は、例えば専用網14に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。また、ネットワークインターフェース162は、無線LAN対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、または有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。ネットワークインターフェース162は、例えば、後述する通信部120として機能する。
<2−2.金融機関ホスト12>
金融機関ホスト12は、専用網14を介して自動取引装置20と通信することにより、各種取引を制御する。例えば、金融機関ホスト12は、自動取引装置20を操作する顧客の認証を行ったり、自動取引装置20において顧客により指示された入金や振込などの金銭取引(勘定の取引処理)を実行したりする。また、金融機関ホスト12は、口座番号、暗証番号、氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、職業、家族構成、年収、預金残高などの顧客情報(口座の元帳)を管理する。
<2−3.専用網14>
専用網14は、金融機関のネットワークであり、例えばIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)により構成される。情報処理装置10や金融機関ホスト12は、この専用網14を介して自動取引装置20と通信することができる。
<2−4.自動取引装置20>
自動取引装置20は、例えば金融機関の顧客による操作に基づいて現金の入出金の取引を実行する顧客操作型端末である。なお、図1では自動取引装置20および端末管理装置22が金融機関の支店2に設置される例を示しているが、かかる例に限定されない。例えば、自動取引装置20は、コンビニエンスストア、駅構内、ホテル、病院、アミューズメントパーク、飲食店、オフィスビルディングなどに設置されてもよい。
<2−5.端末管理装置22>
端末管理装置22は、金融機関の支店2に設置され、支店2に設置されている自動取引装置20の管理を行う装置である。また、端末管理装置22は、専用網14を介して情報処理装置10や金融機関ホスト12と通信を行うことが可能である。
<2−6.入出金実績テーブル30>
入出金実績テーブル30は、各自動取引装置20における入金および出金の実績が記録されるテーブルである。この入出金実績テーブル30は、各自動取引装置20において処理された後、情報処理装置10へ送信された取引データが情報処理装置10により追加されることにより更新される。なお、入出金実績テーブル30は、独立した装置として構成されてもよいし、情報処理装置10に格納されてもよい。
ここで、図3を参照して、入出金実績テーブル30の構成例について説明する。図3に示したように、入出金実績テーブル30では、例えば、年月日300、店番号302、機番304、入出金分類306、金種308、および枚数310が対応づけて記録される。ここで、年月日300には、顧客により入金取引または出金取引が行われた日付が記録される。また、店番号302には、取引が行われた支点2の店番号が記録される。また、機番304には、取引が行われた自動取引装置20の番号が記録される。また、入出金分類306には、取引の種類が出金であるか入金であるかが記録される。また、金種308には、取引された紙幣または硬貨の種類が記録される。また、枚数310には、金種308に記録された紙幣または硬貨の取引枚数が記録される。
例えば、図3の1レコード目に示したデータは、取引日が「2013年9月1日」であり、取引が行われた支店2の店番号が「003」であり、取引が行われた自動取引装置20の番号が「01」であり、「1万円札が3枚出金される」という取引が行われたことを示している。
<2−7.流出特性テーブル40>
流出特性テーブル40は、入出金実績テーブル30に記録された入出金実績に基づいて情報処理装置10により分析された所定の期間における入金特性および出金特性が記録されるテーブルである。ここで、所定の期間は、例えば、1ヶ月が3つに区分された期間である旬単位の期間である。なお、1ヶ月のうちの最初の旬(上旬)は、例えば1日〜10日、二番目の旬(中旬)は11日〜20日、そして、最後の旬(下旬)は21日〜月末日のように区分される。
ここで、図4を参照して、流出特性テーブル40の構成例について説明する。図4に示したように、流出特性テーブル40では、例えば、旬400、入金特性402、および出金特性404が対応づけて記録される。ここで、旬400には、旬の種類、つまり上旬・中旬・下旬のいずれであるかが記録される。また、入金特性402には、該当の旬に関して分析された入金量の多さの尺度(大・中・小に分類された値)が記録される。また、出金特性404には、該当の旬に関して分析された出金量の多さの尺度(大・中・小に分類された値)が記録される。
例えば、図4の1レコード目に示したデータは、上旬の流出特性を示すデータであり、入金特性が「小」であり、出金特性が「中」であることを示している。
このように旬単位に流出特性を分析するメリットとしては、期間の長さが適当であり、かつ、流出特性のパターンを抽出しやすいことが挙げられる。例えば、月単位では、例えば月の前半と月の後半との間で入金量または出金量が大きく変動するので、期間が長すぎる。また、日単位では、年によって曜日が変わるので、入金または出金の傾向が大きく変動し、パターンを抽出することが難しい。また、週単位では、週に含まれる日にちや曜日が年によって変化するので、やはりパターンを抽出することが難しい。例えば、給料支払日、年金給付日、ローンの支払い日、または公共料金の支払い日のような特定の日には入金量または出金量が他の日と比べて特異的に大きくなる傾向にあるが、これら特定の日がいずれの週に含まれるかは年によって変動する。また、平日と休日との間でも入金量または出金量の傾向が異なるが、週に含まれる各曜日の日数はやはり年によって変動する。これに対して、旬単位では、期間に含まれる日にちや曜日が年が変わってもあまり変動しないので、流出特性のパターンを抽出しやすい。
なお、流出特性テーブル40は、全ての自動取引装置20に対して1個だけ作成されてもよいし、各自動取引装置20ごとに1個ずつ作成されてもよい。また、流出特性テーブル40は、独立した装置として構成されてもよいし、情報処理装置10に記憶されてもよい。
<<3.実施形態の詳細な説明>>
以上、各実施形態による情報処理システムの基本構成について説明した。続いて、各実施形態について詳細に説明する。
<3−1.第1の実施形態>
[3−1−1.情報処理装置10の構成]
図5は、第1の実施形態による情報処理装置10の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、情報処理装置10は、制御部100、および通信部120を有する。
(3−1−1−1.制御部100)
制御部100は、情報処理装置10に内蔵されるCPU150、RAM154などのハードウェアを用いて、情報処理装置10の動作を全般的に制御する。また、図5に示したように、制御部100は、テーブル管理部102、装填上限値決定部104、装填下限値決定部106、有高予測部108、および装填決定部110を有する。
(3−1−1−2.テーブル管理部102)
テーブル管理部102は、本発明における取得部の一例である。テーブル管理部102は、入出金実績テーブル30または流出特性テーブル40に対してデータの記録やデータの取得などの操作を行う。例えば、テーブル管理部102は、予測期間に対応する実績期間における自動取引装置20の入出金実績を入出金実績テーブル30から取得する。ここで、例えば予測期間は当日を含む旬であり、実績期間は予測期間の前年同月同旬である。
(3−1−1−3.装填上限値決定部104)
装填上限値決定部104は、例えばテーブル管理部102により取得された入出金実績に基づいて、予測期間における装填上限値を決定する。より具体的には、装填上限値決定部104は、取得された入金実績から特定される、入金量の多さを示す入金特性、または取得された出金実績から特定される、出金量の多さを示す出金特性に基づいて、予測期間における装填上限値を決定することが可能である。
ここで、図6および図7を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。図6は、装填上限値決定部104による装填上限値の決定例、および後述する装填下限値決定部106による装填下限値の決定例を示した説明図である。また、図7は、図4に示した流出特性テーブル40に基づいて、装填上限値決定部104により決定される装填上限値の例、および装填下限値決定部106により決定される装填下限値の例を示した説明図である。
‐決定例1‐
図6に示したように、実績期間における出金特性が「大」である場合には、装填上限値決定部104は、装填量の上限値の標準値である標準上限値にα1を加算した値を装填上限値として決定する。ここで、標準上限値は、装填上限値を決定する上での基準となる値であり、自動取引装置20ごとに設定される。標準上限値は、例えば月ごとの自動取引装置20の有高の平均値、または前年の有高の平均値であってもよいし、所定の値であってもよい。また、α1は、所定の値であってもよい。
ここで、図7を参照して、この決定例1についてより具体的に説明する。図4に示した流出特性テーブル40の例では、中旬の出金特性が「大」である。このため、図7に示した例では、装填上限値決定部104は、中旬の装填上限値として、標準上限値にα1を加算した値を決定する。
この決定例1によれば、出金特性が「大」である場合には、装填上限値は、標準上限値よりも大きい値として決定される。このため、自動取引装置20からの出金量が平均よりも多い場合であっても、自動取引装置20における現金切れを抑制することができ、臨時の装填が必要となる事態を減少できる。
‐決定例2‐
また、図6に示したように、実績期間における入金特性が「大」である場合、もしくは実績期間における出金特性が「小」である場合には、装填上限値決定部104は、標準上限値からβ1を減算した値を装填上限値として決定する。ここで、β1は、所定の値であってもよい。
ここで、図7を参照して、この決定例2についてより具体的に説明する。図4に示した流出特性テーブル40の例では、下旬の入金特性が「大」である。このため、図7に示した例では、装填上限値決定部104は、下旬の装填上限値として、標準上限値からβ1を減算した値を決定する。
この決定例2によれば、入金特性が「大」である場合、もしくは出金特性が「小」である場合には、装填上限値は、標準上限値よりも小さい値として決定される。このため、自動取引装置20への入金量が平均よりも多い場合であっても、金庫が一杯になることを抑制することができる。
‐決定例3‐
また、図6に示したように、実績期間における入金特性が「小」または「中」である場合、もしくは出金特性が「中」である場合には、装填上限値決定部104は、標準上限値を装填上限値として決定する。
図4に示した流出特性テーブル40の例では、上旬の入金特性が「小」であり、出金特性が「中」である。このため、図7に示した例では、装填上限値決定部104は、上旬の装填上限値として標準上限値を決定する。
なお、上記の説明では、α1またはβ1が所定の値である例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、α1およびβ1は、それぞれ過去の入出金実績に基づいて算出される値であってもよい。
(3−1−1−4.装填下限値決定部106)
装填下限値決定部106は、例えばテーブル管理部102により取得された入出金実績に基づいて、予測期間における装填下限値を決定する。装填下限値決定部106は、取得された入金実績から特定される、入金量の多さを示す入金特性、または取得された出金実績から特定される、出金量の多さを示す出金特性に基づいて、予測期間における装填下限値を決定することが可能である。
‐決定例1‐
ここで、図6および図7を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。図6に示したように、実績期間における出金特性が「大」である場合には、装填下限値決定部106は、現金の有高の不足を判定するための標準値である標準下限値にα2を加算した値を装填下限値として決定する。ここで、標準下限値は、装填下限値を決定する上での基準となる値であり、自動取引装置20ごとに設定される。標準下限値は、例えば月ごとの自動取引装置20からの流出量(つまり、出金量から入金量を引いた差分値)の平均値、または前年の流出量の平均値であってもよいし、所定の値であってもよい。また、α2は、基本的にはα1よりも小さい値として定められる。この理由は、装填上限値と装填下限値との差が、標準上限値と標準下限値との差よりも大きく設定されることにより、出金特性が「大」であっても、装填の回数が増加することを抑制できるためである。なお、α2は、所定の値であってもよい。
ここで、図7を参照して、この決定例1についてより具体的に説明する。図4に示した流出特性テーブル40の例では、中旬の出金特性が「大」である。このため、図7に示した例では、装填下限値決定部106は、中旬の装填下限値として、標準下限値にα2を加算した値を決定する。
この決定例1によれば、出金特性が「大」である場合には、装填下限値は、標準下限値よりも大きい値として決定される。このため、通常よりも早期に新たな現金の装填を計画することが可能となるので、自動取引装置20において現金切れが発生する可能性を大きく減少させることができる。
‐決定例2‐
また、図6に示したように、実績期間における入金特性が「大」である場合、もしくは実績期間における出金特性が「小」である場合には、装填下限値決定部106は、標準下限値からβ2を減算した値を装填下限値として決定する。ここで、β2は、基本的には、α2よりも小さい値として定められる。また、β2は、基本的にはβ1よりも小さい値として定められる。この理由は、装填上限値と装填下限値との差が、標準上限値と標準下限値との差よりも小さく設定されることにより、入金特性が「大」であっても、自動取引装置20の金庫が一杯になる可能性をさらに減少させることができるためである。なお、β2は、所定の値であってもよい。なお、β2は、所定の値であってもよい。
ここで、図7を参照して、この決定例2についてより具体的に説明する。図4に示した流出特性テーブル40の例では、下旬の入金特性が「大」である。このため、図7に示した例では、装填下限値決定部106は、下旬の装填下限値として、標準下限値からβ2を減算した値を決定する。
この決定例2によれば、入金特性が「大」である場合には、装填下限値は、標準下限値よりも小さい値として決定される。このため、装填の回数を抑制できるので、自動取引装置20への入金量が平均よりも多い場合であっても、金庫が一杯になる可能性を減少させることができる。
‐決定例3‐
また、図6に示したように、実績期間における入金特性が「小」または「中」である場合、もしくは出金特性が「中」である場合には、装填下限値決定部106は、標準下限値を装填下限値として決定する。
図4に示した流出特性テーブル40の例では、上旬の入金特性が「小」であり、出金特性が「中」である。このため、図7に示した例では、装填下限値決定部106は、上旬の装填下限値として標準下限値を決定する。
なお、上記の説明では、α2またはβ2が所定の値である例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、α2およびβ2は、それぞれ過去の入出金実績に基づいて算出される値であってもよい。
(3−1−1−5.有高予測部108)
有高予測部108は、本発明における予測部の一例である。有高予測部108は、予測期間における自動取引装置20の現金の有高を予測する。例えば、有高予測部108は、入出金実績に基づいて、現金の装填作業日における自動取引装置20の有高を予測する。なお、装填作業日は、例えば、装填を計画する日の2営業日後などである。
(3−1−1−6.装填決定部110)
装填決定部110は、予測期間において所定の条件が満たされる場合に、自動取引装置20に対して、装填上限値決定部104により決定された、装填作業日の装填上限値まで現金を装填することを決定する。ここで、所定の条件は、例えば、有高予測部108により予測された有高が、装填下限値決定部106により決定された、装填作業日の装填下限値よりも小さくなるか否かの条件を含む。
(3−1−1−7.通信部120)
通信部120は、本発明における取得部の一例である。通信部120は、専用網14などを介して情報処理装置10と通信可能な各種装置との間で情報を送受信する。例えば、通信部120は、自動取引装置20の入出金実績を自動取引装置20から受信する。
以上、第1の実施形態による情報処理装置10の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、通信部120は情報処理装置10に含まれず、他の装置に備えられてもよい。
また、第1の実施形態によれば、情報処理装置10に内蔵されるCPU150、ROM152、およびRAM154などのハードウェアを、上述した情報処理装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
[3−1−2.自動取引装置20の構成]
図8は、第1の実施形態による自動取引装置20の構成を示した機能ブロック図である。図8に示したように、自動取引装置20は、制御部200、通信部202、操作表示部204、通帳機構部206、カード機構部208、明細票機構部210、および入出金部212を有する。
(3−1−2−1.制御部200)
制御部200は、自動取引装置20に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、自動取引装置20の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部200は、通信部202などの他の構成要素の動作を制御する。
(3−1−2−2.通信部202)
通信部202は、例えば専用網14を介して、各種装置との間で情報を送受信する。例えば、通信部202は、後述する入出金部212からの出金枚数、および入出金部212への入金枚数を情報処理装置10へ送信する。
(3−1−2−3.操作表示部204)
操作表示部204は、取引画面などの各種表示画面を表示する表示部、および顧客操作を検出する顧客操作部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、顧客操作部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。
(3−1−2−4.通帳機構部206)
通帳機構部206は、自動取引装置20に設けられた通帳挿入口(図示省略)に挿入された通帳に関して、例えば記録内容の読み出し、取引された情報の記録、通帳の排出などの各種動作を行う。
(3−1−2−5.カード機構部208)
カード機構部208は、自動取引装置20に設けられたカード挿入口(図示省略)に挿入されたカードに関して、例えば磁気ストライプやIC(Integrated Circuit)チップなどに記録されたデータの読み取りや書き込みを行う。
(3−1−2−6.明細票機構部210)
明細票機構部210は、制御部200の指示により、取引された情報を明細票に印字したり、印字された明細票の排出を行う。
(3−1−2−7.入出金部212)
入出金部212は、自動取引装置20内に設けられた紙幣入出金機(図示省略)または硬貨入出金機(図示省略)により構成され、紙幣または硬貨の入出金処理を行う。例えば、入出金部212は、顧客により紙幣挿入口(図示省略)に入金された紙幣を計数し、そして、紙幣入出金機内に設けられた金庫(図示省略)に収納する。また、入出金部212は、例えば取引画面において顧客により「引出取引」が選択される場合には、顧客により指定される金額に相当する紙幣または硬貨をそれぞれ金庫から繰り出して計数し、紙幣挿入口または硬貨挿入口(図示省略)から排出する。
[3−1−3.第1の実施形態による動作]
(3−1−3−1.全体の動作)
以上、第1の実施形態による構成について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について説明する。図9は、第1の実施形態による動作を示したフローチャートである。なお、ここでは一例として、自動取引装置20に対して2営業日後における現金の装填の要否を判断する場面における動作の例について説明する。
図9に示したように、まず、情報処理装置10のテーブル管理部102は、前年同月同旬における自動取引装置20の入出金実績を入出金実績テーブル30から取得する(S101)。
続いて、情報処理装置10は、後述する「装填上限値・下限値の決定処理」を行う(S102)。
続いて、有高予測部108は、2営業日後(の前日末時点)における自動取引装置20の現金の有高を、例えば前年同月同日における自動取引装置20の有高に基づいて予測する(S103)。
続いて、装填決定部110は、S103で予測された有高が、S102で決定された装填下限値よりも小さいか否かを判定する(S104)。予測された有高が装填下限値よりも小さい場合には(S104:Yes)、装填決定部110は、2営業日後において、自動取引装置20に対して装填上限値まで現金を装填することを決定する(S105)。一方、予測された有高が装填下限値以上である場合には(S104:No)、2営業日後において自動取引装置20に対して現金を装填しないことを決定する(S106)。その後、情報処理装置10は、処理を終了する。
(3−1−3−2.装填上限値・下限値の決定処理)
次に、図10を参照して、S102における「装填上限値・下限値の決定処理」についてより詳細に説明する。
図10に示したように、まず、装填上限値決定部104は、装填上限値Xに標準上限値X1を仮設定する(S201)。続いて、装填下限値決定部106は、装填下限値Yに標準下限値Y1を仮設定する(S202)。
続いて、テーブル管理部102は、流出特性テーブル40を参照し、そして、予測期間が出金特性が「大」である旬か否かを確認する(S203)。出金特性が「大」の旬である場合には(S203:Yes)、装填上限値決定部104は、装填上限値Xを、標準上限値X1にα1を加算した値として決定する(S204)。そして、装填下限値決定部106は、装填下限値Yを、標準下限値Y1にα2を加算した値として決定する(S205)。
一方、出金特性が「大」ではない旬の場合には(S203:No)、テーブル管理部102は、流出特性テーブル40を参照し、そして、予測期間が入金特性が「大」、または出金特性が「小」である旬か否かを確認する(S206)。入金特性が「大」、または出金特性が「小」の旬である場合には(S206:Yes)、装填上限値決定部104は、装填上限値Xを、標準上限値X1からβ1を減算した値として決定する(S207)。そして、装填下限値決定部106は、装填下限値Yを、標準下限値Y1からβ2を減算した値として決定する(S208)。
入金特性が「大」ではなく、かつ出金特性が「小」ではない旬の場合には(S206:No)、情報処理装置10は、「装填上限値・下限値の決定処理」を終了する。
[3−1−4.第1の実施形態による効果]
以上、例えば図5、図6、図9、図10等を参照して説明したように、第1の実施形態による情報処理装置10は、予測期間に対応する実績期間における自動取引装置20の入出金実績を取得し、そして、取得された入出金実績に基づいて、予測期間における自動取引装置20の装填上限値または装填下限値を決定する。このため、情報処理装置10は、実績期間における自動取引装置20の入金量および出金量の多さに応じて、予測期間における装填上限値または装填下限値を決定するので、装填上限値または装填下限値を適応的に設定することができる。
例えば、出金特性が「大」である旬に関しては、情報処理装置10は、標準上限値よりも大きい値に装填上限値を決定する。このため、自動取引装置20からの出金量が平均よりも多い場合であっても、自動取引装置20において現金切れを抑制することができる。また、情報処理装置10は、標準下限値よりも大きい値に装填下限値を決定する。このため、通常よりも早期に新たな現金の装填を計画することが可能となるので、自動取引装置20において現金切れが発生する可能性をさらに減少させることができる。
また、入金特性が「大」である旬に関しては、情報処理装置10は、標準上限値よりも小さい値に装填上限値を決定する。このため、自動取引装置20への入金量が平均よりも多い場合であっても、金庫が一杯になることを抑制することができる。また、情報処理装置10は、標準下限値よりも小さい値に装填下限値を決定する。このため、装填の回数を抑制できるので、自動取引装置20への入金量が平均よりも多い場合であっても、金庫が一杯になる可能性を減少させることができる。
<3−2.第2の実施形態>
以上、第1の実施形態について説明した。続いて、第2の実施形態について説明する。後述するように、第2の実施形態によれば、情報処理装置10は、第1の実施形態と比較して、装填上限値および装填下限値として、実績期間における入出金実績により即した値を決定することができる。
[3−2−1.情報処理装置10の構成]
第2の実施形態による情報処理装置10の機能ブロック図は、図5に示した第1の実施形態と同様である。
(3−2−1−1.装填上限値決定部104)
第2の実施形態による装填上限値決定部104は、実績期間における入金量から実績期間における出金量を引いた差分値が大きい、つまり実績期間における自動取引装置20からの現金の流出量が大きいほど、予測期間における装填上限値が小さくなるように装填上限値を決定する。より具体的には、装填上限値決定部104は、まず、実績期間における入出金実績に基づいて上限加減値γ1を算出する。そして、装填上限値決定部104は、例えば図11に示したように、算出された上限加減値γ1を標準上限値に加算した値を、予測期間における装填上限値として決定する。
ここで、図12および図13を参照して、上限加減値γ1の算出方法についてより詳細に説明する。図12は、自動取引装置20の前年同月中旬における入出金実績を示したデータ例である。また、図13は、自動取引装置20の前年同月下旬における入出金実績を示したデータ例である。なお、図12および図13では、各日の入金実績である入金実績枚数500、各日の出金実績である出金実績枚数502、および、入金実績枚数500から出金実績枚数502を引いた値である差分値504を示している。
図12および図13に示したように、例えば、装填上限値決定部104は、上限加減値γ1を、実績期間における差分値504の合計値に所定の係数(−1×p1)を乗じた値として決定する。図12に示した例では、差分値504の合計値が「−400」であり、p1=1.0であるので、装填上限値決定部104は、上限加減値γ1を「400」と決定する。また、図13に示した例では、差分値504の合計値が「300」であり、p1=1.0であるので、装填上限値決定部104は、上限加減値γ1を「−300」と決定する。
この決定例によれば、実績期間における入出金実績により即した値に装填上限値を決定することができる。
(3−2−1−2.装填下限値決定部106)
第2の実施形態による装填下限値決定部106は、実績期間における入金量から実績期間における出金量を引いた差分値が大きい、つまり実績期間における自動取引装置20への現金の流入量が大きいほど、予測期間における装填下限値が小さくなるように装填下限値を決定する。より具体的には、装填下限値決定部106は、まず、実績期間における入出金実績に基づいて下限加減値γ2を算出する。そして、装填下限値決定部106は、例えば図11に示したように、算出された下限加減値γ2を標準下限値に加算した値を、予測期間における装填下限値として決定する。
ここで、図12および図13を参照して、下限加減値γ2の算出方法についてより詳細に説明する。図12および図13に示したように、例えば、装填下限値決定部106は、下限加減値γ2を、実績期間における差分値504の合計値に所定の係数(−1×p2)を乗じた値として決定する。図12に示した例では、差分値504の合計値が「−400」であり、p2=0.5であるので、装填上限値決定部104は、上限加減値γ1を「200」と決定する。また、図13に示した例では、差分値504の合計値が「300」であり、p2=0.5であるので、装填上限値決定部104は、上限加減値γ1を「−150」と決定する。
この決定例によれば、実績期間における入出金実績により即した値に装填下限値を決定することができる。
なお、上記以外の構成要素の機能に関しては、第1の実施形態と同様である。
[3−2−2.自動取引装置20の構成]
第2の実施形態による自動取引装置20の構成は、第1の実施形態と同様である。従って、ここでは説明を省略する。
[3−2−3.第2の実施形態による動作]
以上、第2の実施形態による構成について説明した。続いて、第2の実施形態による動作について説明する。なお、第2の実施形態による動作は、第1の実施形態と比較して、S102(「装填上限値・下限値の決定処理」)以外は同様である。
ここで、図14を参照して、第2の実施形態による「装填上限値・下限値の決定処理」の動作について詳細に説明する。なお、S301〜S302の動作は、第1の実施形態によるS201〜S202の動作と同様である。
S302の後、装填上限値決定部104は、前年同月同旬の入出金実績に基づいて、上限加減値γ1を算出する(S303)。
続いて、装填下限値決定部106は、前年同月同旬の入出金実績に基づいて、下限加減値γ2を算出する(S304)。
続いて、装填上限値決定部104は、装填上限値Xを、S303で算出された上限加減値γ1を標準上限値X1に加算した値として決定する(S305)。
その後、装填下限値決定部106は、装填下限値Yを、S304で算出された下限加減値γ2を標準下限値Y1に加算した値として決定する(S306)。
[3−2−4.第2の実施形態による効果]
以上、例えば図11、図14等を参照して説明したように、第2の実施形態による情報処理装置10は、実績期間における入出金実績に基づいて上限加減値を算出し、そして、算出された上限加減値を標準上限値に加算した値を、予測期間における装填上限値として決定する。また、情報処理装置10は、実績期間における入出金実績に基づいて下限加減値を算出し、そして、算出された下限加減値を標準下限値に加算した値を、予測期間における装填下限値として決定する。このため、装填上限値および装填下限値として、実績期間における入出金実績により即した値を決定することができる。
<<4.変形例>>
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の説明では、本発明の実施形態による予測処理が自動取引装置からの現金の流出予測に適用される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、工場、倉庫、小売店などにおける製品や商品の在庫管理にも適用可能である。
2 支店
10 情報処理装置
12 金融機関ホスト
14 専用網
20 自動取引装置
22 端末管理装置
30 入出金実績テーブル
40 流出特性テーブル
100 制御部
102 テーブル管理部
104 装填上限値決定部
106 装填下限値決定部
108 有高予測部
110 装填決定部
120 通信部
150 CPU
152 ROM
154 RAM
156 内部バス
158 入出力インターフェース
160 HDD
162 ネットワークインターフェース
200 制御部
202 通信部
204 操作表示部
206 通帳機構部
208 カード機構部
210 明細票機構部
212 入出金部

Claims (8)

  1. 予測期間に対応する実績期間における自動取引装置の入出金実績を取得する取得部と、
    取得された入出金実績に基づいて、前記予測期間における前記自動取引装置の装填量の上限値である装填上限値を決定する装填上限値決定部と、
    前記入出金実績に基づいて、前記予測期間における前記自動取引装置の装填量の不足を判定するための装填下限値を決定する装填下限値決定部と、
    を備え、
    前記自動取引装置には、装填量の上限値の標準値である標準上限値、および現金の装填量の不足を判定するための標準値である標準下限値が予め定められており、
    前記装填上限値と前記標準上限値との差分の絶対値は、前記装填下限値と前記標準下限値との差分の絶対値よりも大きくなるように決定される、情報処理装置。
  2. 前記装填上限値決定部は、取得された入金実績から特定される、入金量の多さを示す入金特性、または取得された出金実績から特定される、出金量の多さを示す出金特性に基づいて、前記予測期間における前記装填上限値を決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記装填上限値決定部は、前記実績期間における入金量から前記実績期間における出金量を引いた差分値が大きいほど、前記予測期間における前記装填上限値が小さくなるように前記装填上限値を決定する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記装填下限値決定部は、取得された入金実績から特定される、入金量の多さを示す入金特性、または取得された出金実績から特定される、出金量の多さを示す出金特性に基づいて、前記予測期間における前記装填下限値を決定する、請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記装填下限値決定部は、前記実績期間における入金量から前記実績期間における出金量を引いた差分値が大きいほど、前記予測期間における前記装填下限値が小さくなるように前記装填下限値を決定する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置は、前記予測期間において所定の条件が満たされる場合に、前記自動取引装置に対して前記装填上限値まで現金を装填することを決定する装填決定部をさらに備える、請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置は、前記予測期間における前記自動取引装置の現金の装填量を予測する予測部をさらに備え、
    前記所定の条件は、前記予測部により予測された装填量が前記装填下限値よりも小さくなるか否かの条件を含む、請求項に記載の情報処理装置。
  8. コンピュータを、
    予測期間に対応する実績期間における自動取引装置の入出金実績を取得する取得部と、
    取得された入出金実績に基づいて、前記予測期間における前記自動取引装置の装填量の上限値である装填上限値を決定する装填上限値決定部と、
    前記入出金実績に基づいて、前記予測期間における前記自動取引装置の装填量の不足を判定するための装填下限値を決定する装填下限値決定部、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記自動取引装置には、装填量の上限値の標準値である標準上限値、および現金の装填量の不足を判定するための標準値である標準下限値が予め定められており、
    前記装填上限値と前記標準上限値との差分の絶対値は、前記装填下限値と前記標準下限値との差分の絶対値よりも大きくなるように決定される、プログラム。
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