JP2014174802A - 需要予測装置、需要予測方法、およびプログラム - Google Patents

需要予測装置、需要予測方法、およびプログラム Download PDF

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恵志 伊加田
Akihiro Okumura
晃弘 奥村
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Abstract

【課題】需要予測の精度を向上させることを可能にする。
【解決手段】自動取引装置の現金需要を予測する需要予測装置であって、第1の期間における利用者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出する取引相関分析部と、前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行う需要予測部と、を備える需要予測装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、需要予測装置、需要予測方法、およびプログラムに関する。
近年、銀行以外にも駅構内、ショッピングセンター、大学およびオフィスビルなど、多様な場所に自動取引装置(ATM:automated−teller machine)が設置されるようになっている。該自動取引装置は、利用者自身の操作で自動的に預金の引き出し、現金の預け入れ、残高照会などの各種取引を行うことができ、銀行窓口の営業終了後も稼働しているため、今後、多様な場所において設置台数が増えるものと予想される。
これら自動取引装置には、現金を格納する格納部があり、預け入れおよび引き出し時には、該格納部より現金の入出金が行われる。しかし、該格納部に格納されている量以上の現金の出金が要求された場合、自動取引装置は、現金切れにより出金要求を受け付けられなくなり、サービスを停止してしまう。特に、現金切れした自動取引装置が銀行の外に存在する場合、現金を該自動取引装置の設置場所まで運搬して補充する必要があるため、サービス停止期間が長時間にわたってしまい、顧客のサービス満足度が低下するという問題があった。
そこで、まず現金切れが発生しないように頻繁に現金を補充することが考えられるが、係る場合、より現金補充のための時間とコストがかかる。また、一度の補充でより多くの現金を装填することは、設置スペース上自動取引装置の容積が限られること、および防犯上の点から現実的ではない。
したがって、このような自動取引装置の将来の現金需要を予測し、現金切れを起こさないように効率的な現金補充を行うことは、銀行などの金融機関にとって極めて重要である。例えば、特許文献1には、自動取引装置における過去の現金の入出金に関する情報と、その際の日時、曜日、天候等の環境情報とに基づいて、将来の現金需要を予測する技術が開示されている。
特開平8−137974号公報
しかし、自動取引装置の現金需要は、様々なパラメータに依存するため、過去の現金の入出金に関する情報と、その際の日時、曜日、天候等の環境情報とに基づいて予測を行っても、現金需要の周期や傾向を捉えられず、精度の高い予測をすることができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、需要予測の精度を向上させることが可能な、新規かつ改良された需要予測装置、需要予測方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、自動取引装置の現金需要を予測する需要予測装置であって、第1の期間における利用者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出する取引相関分析部と、前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行う需要予測部と、を備える需要予測装置が提供される。
前記人物特性情報は、前記自動取引装置の利用者の画像より取得される情報であってもよい。
前記人物特性情報は、前記利用者の年齢および性別の少なくともいずれか一方を含んでいてもよい。
前記人物特性情報は、前記自動取引装置の利用を待つ人の人数を含んでいてもよい。
前記実績期間および前記予測期間は、同一の時間の長さであってもよい。
前記取引相関分析部は、前記第1の期間と前記複数の期間との相関度として、前記第1の期間における前記取引情報と、前記複数の期間における前記取引情報との相関係数を算出してもよい。
前記需要予測部は、前記複数の期間のうち、前記取引情報の相関係数の和が最も大きい期間を前記第2の期間として決定してもよい。
前記需要予測部は、前記複数の期間のうち、前記取引情報の相関係数の和が大きい複数の期間を前記第2の期間として決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の各々の現金需要の平均値に基づいて、前記予測期間の現金需要の予測を行ってもよい。
前記需要予測部は、各金種についてそれぞれ現金需要の予測を行ってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、自動取引装置の現金需要を予測する需要予測方法であって、第1の期間における利用者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出するステップと、前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行うステップと、を備える需要予測方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、自動取引装置の現金需要を予測するプログラムであって、コンピュータを第1の期間における利用者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出する取引相関分析部と、前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行う需要予測部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、取引需要を予測する需要予測装置であって、第1の期間における取引者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出する取引相関分析部と、前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行う需要予測部と、を備える需要予測装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、需要予測の精度を向上させることが可能である。
本発明の実施形態に係る需要予測システムの概略構成を示した説明図である。 同実施形態に係る需要予測装置の内部構成を示したブロック図である。 取引情報記憶部が記憶する取引情報の具体例の一例を示した説明図である。 撮像装置が取得した自動取引装置の利用者画像の具体例の一例を示した説明図である。 利用者情報記憶部が記憶する人物特性情報の具体例の一例を示した説明図である。 取引情報または人物特性情報の統計処理方法を説明するための説明図である。 統計処理した取引情報または人物特性情報の相関度の算出方法を説明するための説明図である。 予測情報出力部が出力する現金需要の予測結果の具体例の一例を示した説明図である。 需要予測装置が取引情報および人物特性情報を記憶する動作を説明するフローチャート図である。 需要予測装置が現金需要の予測を行う動作を説明するフローチャート図である。 需要予測装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.需要予測システムの概略>
本発明は、以下で一例を挙げて説明するが、多様な形態で実施され得る。また、本発明の実施形態に係る需要予測装置10は、
A.第1の期間における利用者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出する取引相関分析部と、
B.前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行う需要予測部と、
を備える。
一方、従来の需要予測装置は、過去の現金の入出金に関する情報を基に、現金需要の周期および傾向を判断し、将来の現金需要の予測を行う。しかし、自動取引装置の現金需要は、日時、自動取引装置の設置場所、年金および給料の支給日、利用者の生活スタイル等、様々なパラメータに影響されるため、過去の現金の入出金に関する情報だけでは、現金需要の周期や傾向を判断することは困難であった。その結果、従来の需要予測装置では、精度の高い現金需要の予測を得ることが難しかった。
そこで、例えば、特許文献1には、過去の現金の入出金に関する情報と、日時、曜日、天候等の環境情報とに基づいて、将来の現金需要を予測する需要予測装置が開示されている。しかし、例えば、主婦や学生であれば、社会人に比べ日時および曜日には影響されないなど、日時、曜日、天候等の環境情報は、利用者によって影響の程度に差があり、現金需要の傾向および周期を決定づけるものではない。よって、特許文献1に記載された需要予測装置であっても、現金需要の予測精度の向上には限界があった。
本発明者らは、需要予測装置の予測精度向上のために鋭意検討を重ねた結果、自動取引装置の現金需要は、該自動取引装置の利用者の傾向に強く影響されることを見出し、上記のような本発明を想到するに至った。
例えば、主婦、学生、社会人等の利用者の人物特性により、生活スタイルが異なるため、現金が必要となるタイミング、および自動取引装置を利用しやすいタイミングが異なる。すなわち、人物特性が異なる利用者であれば、自動取引装置を利用する周期および傾向が異なる。したがって、どのような人物特性を有する利用者が自動取引装置を利用しているかを参照することにより、該自動取引装置の現金需要の周期および傾向を精度よく捉えることが可能になる。
そこで、本発明に係る需要予測装置は、自動取引装置の利用者の人物特性情報を取得し、該人物特性情報と過去の現金の入出金に関する情報とに基づいて、直近の期間と現金需要の周期および傾向の相関度が高い過去の期間を抽出する処理を行う。係る処理により、自動取引装置の利用者の人物特性情報と過去の現金の入出金に関する情報とを用いて抽出された過去の期間は、より現金需要の周期および傾向の相関度が高い期間となる。したがって、係る過去の期間の現金需要実績に基づいて、予測する期間の現金需要を予測することにより、本発明に係る需要予測装置は、需要予測の精度を向上させることができる。
以下では、このような本発明の実施形態に係る需要予測装置10を含む需要予測システムの概略について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る需要予測システムの概略構成を示した説明図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る需要予測システムは、自動取引装置設置場所2に設置された自動取引装置20A〜20Nと、端末管理部22と、撮像装置24A〜24Nと、撮像装置管理部26と、を備え、さらに、専用網4で接続された金融機関ホスト6と、自動取引装置中央管理部8と、需要予測装置10と、を備える。
自動取引装置設置場所2は、需要予測装置10が予測を行う自動取引装置20A〜20Nが設置されている場所である。自動取引装置設置場所2は、例えば、銀行、駅構内、ショッピングセンター、大学およびオフィスビルなどであってもよい。特に、自動取引装置設置場所2が銀行外の場所である場合、本発明の実施形態に係る需要予測装置10を用いて精度の高い需要予測を行うことにより自動取引装置20A〜20Nへの現金補充を効率化できるため、より好ましい。
自動取引装置20A〜20Nは、利用者自身の操作で自動的に預金の引き出し、現金の預け入れ、残高照会などの各種取引を行うことができる装置である。自動取引装置20A〜20Nは、該自動取引装置内に現金を格納しており、各種取引によって該格納された現金から入出金が行われる。
端末管理部22は、自動取引装置20A〜20Nの管理を行う。具体的には、端末管理部22は、自動取引装置20A〜20Nのエラー情報、取引内容等を収集し、金融機関ホスト6、自動取引装置中央管理部8および需要予測装置10に対して送信する。
撮像装置24A〜24Nは、自動取引装置設置場所2の自動取引装置20A〜20N周囲の画像、および自動取引装置20A〜20Nの利用者の画像を取得する。例えば、撮像装置24A〜24Nは、監視カメラおよび自動取引装置に内蔵されたカメラであってもよい。
撮像装置管理部26は、撮像装置24A〜24Nの管理を行う。具体的には、撮像装置管理部26は、撮像装置24A〜24Nが取得した画像を自動取引装置中央管理部8および需要予測装置10へ送信したり、撮像装置24A〜24Nの稼働情報等を自動取引装置中央管理部8へ送信したりする。
ここで、自動取引装置20A〜20Nおよび撮像装置24A〜24Nは、自動取引装置設置場所2内に少なくとも一つ以上設置されていればよく、本発明は、自動取引装置20および撮像装置24の台数によって、制限されない。
なお、<2.需要予測装置の内部構成>以下では、自動取引装置20Aに対して撮像装置24Aが一対一対応して設置されている場合について説明を行う。しかしながら、本発明は係る構成に限定されず、複数台の自動取引装置20に対して1台の撮像装置24が設置され、1台の撮像装置24が複数台の自動取引装置20の画像を取得していてもよいことは言うまでもない。また、逆に、1台の自動取引装置20に対して複数台の撮像装置24が設置されていてもよい。
専用網4は、金融機関が有する専用ネットワークであり、例えば、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)により構成される。金融機関ホスト6、自動取引装置中央管理部8および需要予測装置10は、該専用網4を介して、端末管理部22、自動取引装置20A〜20N、および撮像装置管理部26と通信をすることができる。
金融機関ホスト6は、専用網4を介して端末管理部22および自動取引装置20A〜20Nと通信を行うことにより、自動取引装置20A〜20Nの各種取引を制御する。例えば、金融機関ホスト6は、自動取引装置20A〜20Nを操作する顧客の認証を行ったり、自動取引装置20A〜20Nにおいて、顧客の操作により指示された入出金、および振込などの取引の処理を実行したりする。また、金融機関ホスト6は、口座番号、暗証番号、氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、職業、家族構成、年収、および預金残高などの顧客情報を口座の元帳として管理する。
自動取引装置中央管理部8は、専用網4を介して端末管理部22および自動取引装置20A〜20Nと通信を行うことにより、各自動取引装置20A〜20Nの稼働状況を監視する。例えば、自動取引装置中央管理部8は、各自動取引装置20A〜20N内に残っている現金の量、取引の状況、エラー(現金切れや紙幣詰まりなど)の有無などを監視している。また、自動取引装置中央管理部8は、需要予測装置10によって予測された現金の需要と、各自動取引装置20A〜20N内に残っている現金量などから、各自動取引装置20A〜20N内の現金が無くなる日を予測し、事前に補充を行うよう警告を出してもよい。
需要予測装置10は、各自動取引装置20A〜20Nの将来における現金需要を予測する予測装置である。自動取引装置20A〜20Nは、出金取引により自動取引装置20A〜20Nに格納された現金が流出するため、適切なタイミングで自動取引装置20A〜20Nに現金を補充する必要がある。このため、需要予測装置10は、各自動取引装置20A〜20Nの利用者の人物特性情報と過去の現金の入出金に関する情報とに基づいて、各自動取引装置20A〜20Nの将来の現金需要を予測する。
以上、図1を参照して説明したように、本発明の実施形態に係る需要予測システムは、需要予測装置10により自動取引装置20A〜20Nの将来の現金需要を予測することができるので、自動取引装置20A〜20Nに対して効率的な現金補充を行うことができる。
<2.需要予測装置の内部構成>
続いて、図2〜図8を参照して、本発明の実施形態に係る需要予測装置10の内部構成について、具体的に説明する。図2は、本発明の実施形態に係る需要予測装置10の内部構成を示したブロック図である。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る需要予測装置10は、接続部100と、取引情報記憶部102と、顔識別部112、人物特性認識部114、人物特性認識情報記憶部116を有する人物解析部110と、利用者情報記憶部118と、ID付与部120と、取引相関分析部122と、需要予測部124と、予測情報出力部126とを備える。
接続部100は、自動取引装置中央管理部8を介して、需要予測に必要な情報を取得する。具体的には、接続部100は、自動取引装置20A〜20Nより取引情報を取得し、撮像装置24A〜24Nより自動取引装置20A〜20Nの利用者の画像を取得する。また、接続部100は、自動取引装置20A〜20Nの取引情報を取引情報記憶部102に記憶させ、自動取引装置20A〜20Nの利用者画像を人物解析部110に解析させる。
取引情報記憶部102は、自動取引装置20A〜20Nが行った取引の情報を記憶する。図3は、取引情報記憶部102が記憶する取引情報の具体例の一例を示した説明図である。図3に示すように、取引情報は、各自動取引装置20A〜20Nを識別する装置IDと、取引IDと、取引が発生した年月日および時刻と、取引種別と、各金種の流出入枚数と、取引額とを含む。ここで、取引IDは、別途、ID付与部120が、取引情報と該取引を行った利用者の人物特性情報とを紐付けるために付与する符号である。ID付与部120の機能については、後述する。また、負の枚数は、自動取引装置からの現金の流出ではなく、自動取引装置への現金の流入を表す。
図3において、装置ID「10000101」の取引ID「A29」である取引は、「2011/12/1」の「12:03」に行われた取引種別「引出」であって、千券が「5」枚、万券が「2」枚、取引額「25,000」円が流出したことを表している。また、装置ID「10000101」の取引ID「A30」である取引は、「2011/12/2」の「13:14」に行われた取引種別「預入」であって、千券が「0」枚、万券が「−10」枚、取引額「100,000」円が逆に流入したことを表している。さらに、装置ID「10000101」の取引ID「B32」である取引は、「2011/12/3」の「15:42」に行われた取引種別「振替」であって、取引額は計「16,000」であるものの、金種の流出としては、千券が「0」枚、万券が「0」枚であったことを表している。
人物解析部110は、顔識別部112と、人物特性認識部114と、人物特性認識情報記憶部116と、を備え、接続部100より受け取った自動取引装置20A〜20Nの利用者画像を解析し、人物特性情報を取得する。以下では、顔識別部112、人物特性認識部114、および人物特性認識情報記憶部116のそれぞれについて、図4を参照しながら説明する。図4は、撮像装置24が取得した自動取引装置20の利用者画像262の具体例の一例を示した説明図である。
顔識別部112は、利用者画像262より人間の顔部分を識別する。具体的には、図4に示すように、顔識別部は、利用者画像262より、人間の顔を認識し、利用者画像262中の位置に基づいて、自動取引装置20に近い人物を利用者264と判別し、それ以外の人物を利用待ち者266と判別する。また、顔識別部112は、利用者264の画像を取得し、人物特性認識部114に送信する。さらに、顔識別部112は、利用待ち者266の人数をカウントして、人物特性認識部114に送信する。
人物特性認識部114は、利用者264の画像より、利用者264の人物特性を推定し、取得する。具体的には、人物特性認識部114は、人物特性認識情報記憶部116に記憶された情報に基づいて、利用者264の人物特性を推定し、利用待ち者266の人数と合わせて、利用者情報記憶部118に記憶させる。
人物特性認識部114が推定する利用者264の人物特性は、例えば、利用者264の年齢および性別であってもよい。年齢および性別が推定できれば、係る情報より利用者264が主婦、学生、社会人等のいずれであるのかといった人物特性を推定し把握することが可能となる。したがって、人物特性認識部114は、利用者264の年齢および性別を取得することにより現金需要の周期および傾向をより的確に捉えることができる。また、人物特性認識部114が推定する利用者264の人物特性は、利用者264の服装、アクセサリの多寡、荷物の量などであってもよい。係る情報からは、例えば利用者264の社会的地位および資産規模等の人物特性を推定することができる。したがって、人物特性認識部114は、上記人物特性を取得することにより現金需要の周期および傾向を捉えることが容易になる。
人物特性認識情報記憶部116は、利用者264の画像より人物特性を推定する際に用いる判断基準となる情報を記憶する。人物特性認識情報記憶部116は、様々な人物特性ごとに特徴を登録したデータベース等を記憶していてもよい。また、該データベースは、あらかじめ集めた顔画像等から機械学習によって生成されていてもよい。
ここで、顔識別部112が利用者画像262より人間の顔を認識する画像解析方法、および人物特性認識部114が利用者264の画像より人物特性情報を取得する解析方法については、公知の技術を用いることで実現可能である。
なお、上記において、人物特性認識部114は、利用者264について人物特性を推定し、取得するとしたが、本発明は係る実施形態に限定されない。例えば、人物特性認識部114は、利用待ち者266についても人物特性を推定し、取得してもよい。
上記で説明した人物解析部110により、需要予測装置10は、例えば防犯目的等で設置された撮像装置24A〜24Nが取得した画像を用いて、人物特性情報を推定し、取得することができる。したがって、需要予測装置10は、金融機関ホスト6が有する顧客情報等の個人情報を利用することなく、利用者264の人物特性情報を取得することができる。したがって、個人情報保護および情報漏えい防止の観点から金融機関ホスト6が有する顧客情報を使用することができない場合であっても、本発明の実施形態に係る需要予測装置10は、人物特性情報を取得し、現金需要の予測に活用することができる。
利用者情報記憶部118は、人物解析部110が解析した人物特性情報を記憶する。図5は、利用者情報記憶部118が記憶する人物特性情報の具体例の一例を示した説明図である。図5に示すように、人物特性情報は、各自動取引装置20A〜20Nを識別する装置IDと、取引IDと、取引が発生した年月日および時刻と、利用者264の年齢および性別と、利用待ち者266の人数と、取引の処理時間とを含む。ここで、取引IDは、別途、ID付与部120が、利用者が行った取引情報と該利用者の人物特性情報とを紐付けるために付与する符号である。ID付与部120については、後述する。
図5において、装置ID「10000101」の取引ID「A29」である取引は、「2011/12/1」の「12:03」に行われ、利用者の年齢は「30」歳、性別が「M」(男性)であり、利用待ち者の人数が「1」人で、取引の処理時間が「45秒」であったことを表している。また、装置ID「10000101」の取引ID「A30」である取引は、「2011/12/2」の「13:14」に行われ、利用者の年齢は「40」歳、性別が「F」(女性)であり、利用待ち者の人数が「3」人で、取引の処理時間が「50秒」であったことを表している。さらに、装置ID「10000101」の取引ID「B32」である取引は、「2011/12/3」の「15:42」に行われ、利用者の年齢は「70」歳、性別が「M」(男性)であり、利用待ち者の人数が「1」人で、取引の処理時間が「800秒」であったことを表している。
なお、利用者情報記憶部118は、人物解析部110が解析した人物特性情報をそのまま記憶してもよいし、後述する取引相関分析部122によって、統計処理された人物特性情報を記憶してもよい。
ID付与部120は、利用者の人物特性情報と該利用者が行った取引情報とを紐付けるための識別番号を付与する。具体的には、ID付与部120は、利用者が行った取引情報と該利用者の人物特性情報とに同一の取引IDを付与することにより、両者を対応付ける。
引き続き、本発明の実施形態に係る需要予測装置10の需要予測に係る取引相関分析部122および需要予測部124について、図6および7を参照して説明を行う。図6は、取引情報または人物特性情報の統計処理方法を説明するための説明図であり、図7は、統計処理した取引情報または人物特性情報の相関度の算出方法を説明するための説明図である。
取引相関分析部122は、取引情報記憶部102に記憶された取引情報と、利用者情報記憶部118に記憶された人物特性情報と、に基づいて、第1の期間と第1の期間よりも過去の期間との相関度を算出する。具体的には、取引相関分析部122は、第1の期間における取引情報および人物特性情報を統計処理し、また第1の期間よりも過去の期間における取引情報および人物特性情報を統計処理する。さらに、取引相関分析部122は、第1の期間の統計処理した取引情報および人物特性情報と、第1の期間よりも過去の期間における統計処理した取引情報および人物特性情報との相関度を算出する。
ここで、第1の期間とは、例えば、需要予測を行う予測期間の直近の期間である。本発明の実施形態に係る需要予測装置10は、第1の期間を指標として、第1の期間とさまざまな過去の期間との相関度を算出することにより、第1の期間と相関度が高く現金需要の周期および傾向が近い過去の期間を抽出する。そして、需要予測装置10は、該過去の期間以降の現金需要の実績を基にして、予測期間の現金需要を予測する。したがって、第1の期間と予測を行う予測期間とは時間的に近いほうが、現金需要の周期および傾向を変動させる新たな要素の混入を防ぐことができ、需要予測の精度低下を防止することができるため、好ましい。しかしながら、第1の期間と予測期間との間に時間的間隔が空いていてもよいことは言うまでもない。
以下では、図6および7を参照して、より具体的に取引相関分析部122について説明を行う。取引相関分析部122は、第1の期間において、取引情報に含まれる千券枚数、万券枚数、取引額、人物特性情報に含まれる利用待ち者人数または処理時間を所定の時間幅ごとに積算し、項目ごとに、ヒストグラムを作成する。また、取引相関分析部122は、第1の期間において、人物特性情報に含まれる年齢および性別から、同年齢および同性別の利用者数を所定の時間幅ごとに積算し、ヒストグラムを作成する。具体的には、第1の期間の千券枚数、万券枚数、取引額、利用待ち者人数および処理時間において、図6に示すようなヒストグラムが作成され、さらに各年齢および各性別においても、図6に示すようなヒストグラムが作成される。
図6に示すように、第1の期間として2011年12月1日〜2011年12月3日が選択され、所定の時間幅として、6時間幅が選択されてヒストグラムが作成されている。具体的には、2011年12月1日〜2011年12月3日において、0時〜6時、7時〜12時、13時〜18時、19時〜24時の6時間単位で日ごとに度数が積算されている。また、該ヒストグラムより、第1の期間の変動傾向300が得られる。ここで、所定の時間幅は、1日および1時間幅であってもよい。さらに、所定の時間幅は、等間隔ではなく、例えば、朝(9時〜12時)、昼(12時〜17時)、夕(17時〜19時)、夜(19時〜9時)のような異なった時間幅であってもよい。
また、取引相関分析部122は、第1の期間より過去の期間においても、同様に、各項目について、所定の時間幅でヒストグラムを作成し、過去の期間の変動傾向310を取得する。ここで、第1の期間よりも過去の期間の幅は、第1の期間と同じである。
続いて、取引相関分析部122は、図7に示すように、第1の期間の変動傾向300と過去の期間の変動傾向310とを比較して、両者の相関係数rを算出する。相関係数rは下記の数式1で表される。なお、本発明は係る例示に限定されず、相関係数rの他に、相関度を定量化する一般的な手法であればいかなる方法でも使用することができる。
Figure 2014174802
ここで、{(x,y)}(i=1,2,・・・n)は、同じ時間区間の第1の期間の変動傾向300および過去の期間の変動傾向310の度数の組である。また、Xは、x={x}(i=1,2,・・・n)の相加平均、Yは、y={y}(i=1,2,・・・n)の相加平均である。
取引相関分析部122は、各項目すべてについて、第1の期間と、過去の期間との相関係数を算出し、各項目の相関係数の和を第1の期間と、過去の期間との相関度とする。ここで、取引相関分析部122は、各項目の相関係数に重み付けのための係数をかけて和を取り、第1の期間と、過去の期間との相関度としてもよい。例えば、ヒストグラムの度数の大きい項目の係数を大きくし、度数の小さい項目の係数を小さくすることにより、算出した相関度から第1の期間と現金需要の周期および傾向のより近い過去の期間を抽出することができる。
以上の処理を、取引相関分析部122は、第1の期間より過去の複数の期間において、過去の期間を変更して繰り返し実行する。
需要予測部124は、取引相関分析部122が算出した相関度に基づいて、第1の期間より過去の複数の期間より第2の期間を決定し、該第2の期間以降の現金需要の実績に基づいて、第1の期間以降の現金需要の予測を行う。具体的には、需要予測部124は、第1の期間と最も相関度の高い過去の期間を第2の期間と決定し、第1の期間と第2の期間の現金需要の周期および傾向が一致していると予測する。さらに、需要予測部124は、第2の期間以降の現金需要と同様の現金需要が、第1の期間以降にも発生すると予測する。すなわち、需要予測部124は、第1の期間と所定の時間関係を有する予測期間の現金需要を、第2の期間と上記所定の時間関係を有する期間の現金需要の実績と類似すると予測する。
さらに具体的に説明すると、例えば、第1の期間が2011年12月1日〜2011年12月3日であり、取引相関分析部122および需要予測部124により、最も相関度が高い第2の期間として、2010年11月12日〜2010年11月14日が決定されたとする。係る場合、需要予測部124は、第1の期間より3日後から7日後の2011年12月6日〜2011年12月10日の現金需要と、第2の期間より3日後から7日後の2010年11月17日〜2010年11月21日とが類似した現金需要となると予測する。
ここで、需要予測部124は、第2の期間以降の期間における現金需要と、第1の期間以降の期間の現金需要が同じであるとして現金需要を予測してもよい。また、需要予測部124は、第2の期間以降の期間における現金需要に、例えば、補正を加えるなどのさらなる演算を行って現金需要を予測してもよい。
なお、上記において需要予測部124は、3日後から7日後の5日間の現金需要の予測を行ったが、本発明は上記例示に限定されない。例えば、需要予測部124は、1日単位で現金需要の予測を行ってもよいし、1時間単位または1週間単位で現金需要の予測を行ってもよい。需要予測部124が行う現金需要の予測期間の幅は、任意に設定することが可能である。
さらに、上記実施形態においては、需要予測部124は、第2の期間として、最も相関度の高い過去の期間を選択したが、本発明は係る例示に限定されない。例えば、需要予測部124は、複数の過去の期間を第2の期間として選択し、それぞれの過去の期間以降における現金需要の平均値を第1の期間以降の期間の現金需要であると予測してもよい。また、それぞれの過去の期間以降における現金需要の90%信頼区間を求め、上下限値を予測結果の上下限値として、併せて算出してもよい。
以上説明したように、需要予測部124は、取引情報および人物特性情報の相関度を用いることで、過去の実績データから、現金需要を予測する期間と現金需要の周期および傾向が類似した期間を抽出することができる。係る構成により、予測する期間と現金需要の周期および傾向がより一致した過去の期間を抽出し、該過去の期間の現金需要実績を用いて予測を行うことができるため、需要予測部124は、現金需要の予測精度を向上させることができる。
予測情報出力部126は、需要予測部124が予測した現金需要の予測結果を出力する。具体的には、予測情報出力部126は、需要予測部124が予測した現金需要の予測結果を表示する表示部であってもよいし、自動取引装置中央管理部8や他の情報処理装置に現金需要の予測結果を出力する通信部であってもよい。また、予測情報出力部126は、現金需要の予測結果と併せて、予測結果の上下限値、誤差などの予測精度に関する情報を出力してもよい。
図8は、予測情報出力部126が出力する現金需要の予測結果の具体例の一例を示した説明図である。図8に示すように、予測情報出力部126が出力する予測結果は、予測を行った自動取引装置の識別番号である装置ID、予測年月日、千券流出予測枚数、万券流出予測枚数、および流出予測金額を含む。ここで、負値の流出予測枚数は、預金等で現金が供給されたことを示している。
図8において、装置ID「10000101」の「2011/12/6」の千券流出予測枚数は「169」枚であり、万券流出枚数は「418」枚であり、流出予測金額が「4349千」円であると予測されている。また、装置ID「10000101」の「2011/12/7」の千券流出予測枚数は「253」枚であり、万券流出枚数は「−176」枚であり、流出予測金額が「−1507千」円であると予測されている。さらに、装置ID「10000101」の「2011/12/8」の千券流出予測枚数は「314」枚であり、万券流出枚数は「192」枚であり、流出予測金額が「2234千」円であると予測されている。
以上、本発明の実施形態に係る需要予測装置10の内部構成について、詳細に説明を行った。上記実施形態では、需要予測装置10は、人物解析部110、取引情報記憶部102および利用者情報記憶部118を備えるとして説明を行ったが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、人物解析部110、取引情報記憶部102および利用者情報記憶部118は、それぞれ需要予測装置10とは別の情報処理装置に含まれていてもよい。また、取引情報記憶部102は、金融機関ホスト6または自動取引装置中央管理部8などに記憶されていてもよい。
<3.需要予測装置の動作>
続いて、図9および10を参照して、本発明の実施形態に係る需要予測装置10の動作について、取引情報および人物特性情報の記憶動作と、現金需要の予測動作に分けて説明する。図9は、本発明の実施形態に係る需要予測装置10が取引情報および人物特性情報を記憶する動作を説明するフローチャート図であり、図10は、本発明の実施形態に係る需要予測装置10が現金需要の予測を行う動作を説明するフローチャート図である。
まず、本発明の実施形態に係る需要予測装置10が取引情報および人物特性情報を記憶する動作について、図9を参照して説明を行う。
図9に示すように、まず接続部100は、自動取引装置20から取引処理を受け付けた旨の情報を受信する(S100)。係る情報を受信した後、顔識別部112は、撮像装置24から該自動取引装置20の利用者画像262を取得し、顔識別処理を行う(S102)。顔識別部112は、利用者画像262中の顔の位置から、利用者264と利用待ち者266を判別し、利用待ち者266について人数を計測する。次に、人物特性認識部114は、人物特性認識情報記憶部116に記憶された判断基準に基づいて、顔識別部112が判別した利用者264の画像から、利用者264の人物特性を推定し取得する(S104)。
続いて、人物特性認識部114は、利用待ち者266の人数および取得した利用者264の人物特性を含む人物特性情報を利用者情報記憶部118に記憶させる(S106)。ここで、利用者情報記憶部118に該人物特性情報を記憶する際に、ID付与部により、該人物特性情報に取引IDが付与される。また、接続部100を介して受信された取引情報が、ID付与部120によって人物特性情報に付与した取引IDと同一の取引IDを付与されて、取引情報記憶部102に記憶される(S108)。したがって、人物特性情報と取引情報とは、ID付与部120が付与する該取引IDにより紐付けられる。
なお、取引情報の取引情報記憶部102への記憶(S108)と、人物特性情報の利用者情報記憶部118への記憶(S102〜S106)とは、それぞれ時系列を問わず別個に行われてもよい。しかしながら、人物特性情報を確実に記憶するためには、まず人物特性情報を記憶し、その後取引情報を記憶することが好ましい。なぜならば、取引情報は、金融システムにおいて必ず記憶される情報であるため、人物特性情報を取引情報前に記憶する動作にすることにより、確実に人物特性情報を記憶することができるためである。
次に、本発明の実施形態に係る需要予測装置10が現金需要を予測する動作について、図10を参照して説明を行う。なお、需要予測装置10は、指定された日時に、または需要予測装置10の操作者により、需要予測の動作を開始する。
図10に示すように、まず、取引相関分析部122は、第1の期間における取引情報を取引情報記憶部102から、人物特性情報を利用者情報記憶部118から、取得する(S200)。続いて、取引相関分析部122は、第1の期間の取引情報および人物特性情報をそれぞれ所定の時間幅でヒストグラムにし、相関係数算出用の統計データを作成する(S202)。次に、取引相関分析部122は、第1の期間より過去の期間において、同様に、取引情報を取引情報記憶部102から、人物特性情報を利用者情報記憶部118から、取得する(S204)。続いて、取引相関分析部122は、該過去の期間の取引情報および人物特性情報をそれぞれ所定の時間幅でヒストグラムにし、相関係数算出用の統計データを作成する(S206)。
さらに、取引相関分析部122は、取引情報および人物特性情報のそれぞれについて、S202で作成した第1の期間と、S206で作成した第1の期間より過去の期間との相関係数を算出する。また、取引相関分析部122は、取引情報および人物特性情報のそれぞれについて算出した相関係数の和を取り、第1の期間と、第1の期間より過去の期間との相関度を算出する(S208)。
ここで、取引相関分析部122は、第1の期間より過去の期間を変更して、再度、以上で説明したS204〜S208の動作を実行する。なお、取引相関分析部122は、S204〜S208の動作を第1の期間より過去のすべての期間について実行するまで繰り返す。
続いて、需要予測部124は、取引相関分析部122が算出した第1の期間との相関度が最も高い第1の期間より過去の期間を第2の期間として決定する(S210)。次に、需要予測部124は、第1の期間以降の予測期間に対応する第2の期間以降の実績期間の取引情報を取引情報記憶部102より取得し(S212)、該取引情報に基づいて、第1の期間以降の予測期間の現金需要の予測を行う(S216)。なお、第1の期間と予測期間、および第2の期間と実績期間は、同じ時間関係を有する。
さらに、取引相関分析部122および需要予測部124は、上記のS200〜S214の動作を各金種について実行し、それぞれの金種について、現金需要の予測を行う。予測終了後、予測情報出力部126は、該予測の結果を出力する(S126)。
<4.ハードウェア構成>
以上にて、本発明の実施形態に係る需要予測装置10の動作を取引情報および人物特性情報の記憶動作、および現金需要の予測動作について、それぞれ説明した。以下では、前述した動作を行う本発明の実施形態に係る需要予測装置10のハードウェア構成について説明する。本発明の実施形態に係る需要予測装置10の行う情報処理は、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現される。
図11は、需要予測装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。需要予測装置10は、CPU(Central Processing Unit)150と、ROM(Read Only Memory)152と、RAM(Random Access Memory)154と、内部バス156と、を備える。また、需要予測装置10は、入出力インターフェース158と、表示部160と、入力部162と、音声出力部164と、HDD(Hard Disk Drive)166と、ドライブ168と、ネットワークインターフェース170と、外部インターフェース172と、を備える。
CPU150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って需要予測装置10内の動作全般を制御する。また、CPU150は、マイクロプロセッサであってもよい。なお、CPU150は、顔識別部112、人物特性認識部114、ID付与部120、取引相関分析部122、および需要予測部124に対応し、各部の機能を実現する。
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM154は、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらは内部バス156により相互に接続され、さらに入出力インターフェース158を介して後述する表示部160と、入力部162、音声出力部164、HDD166、ドライブ168、ネットワークインターフェース170、および外部インターフェース172と接続される。
表示部160は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置などの表示装置を含む。また、音声出力部164は、例えば、スピーカおよびヘッドフォンなどの音声出力装置を含み、音声データ等を音声に変換して出力する。なお、表示部160および音声出力部164は、予測情報出力部126に対応してもよい。
入力部162は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成しCPU150に出力する入力制御回路などから構成されている。需要予測装置10の操作者は、該入力部162を操作することにより、需要予測装置10に対して、需要予測を行うよう指示を行うことができる。
HDD166は、本発明の実施形態に係る需要予測装置10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。HDD166は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出装置、および記憶媒体に記憶されたデータを削除する削除装置を含む。該HDD166は、CPU150が実行するプログラムや各種データを格納する。なお、HDD166は、人物特性認識情報記憶部116、取引情報記憶部102、および利用者情報記憶部118に対応し、各部の機能を実現する。
ドライブ168は、記憶媒体用リーダライタであり、需要予測装置10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ168は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記憶されている情報を読み出してRAM154に出力する。またドライブ168は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むことも可能である。
ネットワークインターフェース170は、例えば、専用網4に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。また、ネットワークインターフェース170は、有線LAN(Local Area Network)または無線LAN対応通信装置であってもよいし、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。なお、ネットワークインターフェース170は、接続部100に対応する。
外部インターフェース172は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS−232Cポート、または光オーディオ端子等のような外部接続機器を接続するための接続ポートで構成された接続インターフェースである。
<5.まとめ>
上記にて、詳細に説明したように、本発明の実施形態に係る需要予測装置10は、自動取引装置の利用者の人物特性情報を取得することができる。具体的には、需要予測装置10は、どのような人物特性を有する利用者264がいつ、どのように自動取引装置20を利用したのか、または、ある時間帯にどの程度の利用待ち者266が自動取引装置20を利用するためにいたのかという利用状況に係る情報を取得することができる。
したがって、本発明の実施形態に係る需要予測装置10は、該利用状況に係る情報と過去の現金の入出金に関する情報とに基づいて、より相関度が高く、現金需要の周期および傾向を捉えた過去の実績期間を抽出することができる。その結果、本発明に係る需要予測装置は、より相関度が高い過去の実績期間に基づいて需要予測を行うことができるため、需要予測の精度を向上させることが可能となる。
また、本発明の実施形態に係る需要予測装置10は、人物特性に着目することにより、自動取引装置20を頻繁に利用する該自動取引装置20の設置地域に固定的な利用者層を見出すことができる。これにより、需要予測装置10は、該自動取引装置20の設置地域に固定的な利用者層を突発的に利用する利用者層と区別し、該固定的な利用者層に着目した該自動取引装置20の現金需要の予測を行うことも可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態では、需要予測装置10は現金需要の予測を行うとしたが、本発明はかかる例に限定されない。本発明に係る需要予測装置10は、現金以外の取引媒体を取引する場合の需要予測にも適用可能である。例えば、本発明に係る需要予測装置10は、多様な自動販売機の需要予測などにも適用することが可能である。
また、本発明の実施形態に係る需要予測装置10に内蔵されるCPU150、ROM152およびRAM154などのハードウェアを上述した需要予測装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
2 自動取引装置設置場所
4 専用網
6 金融機関ホスト
8 自動取引装置中央管理部
10 需要予測装置
20 自動取引装置
22 端末管理部
24 撮像装置
26 撮像装置管理部
100 接続部
102 取引情報記憶部
110 人物解析部
112 顔識別部
114 人物特性認識部
116 人物特性認識情報記憶部
118 利用者情報記憶部
120 ID付与部
122 取引相関分析部
124 需要予測部
126 予測情報出力部

Claims (12)

  1. 自動取引装置の現金需要を予測する需要予測装置であって、
    第1の期間における利用者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出する取引相関分析部と、
    前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行う需要予測部と、
    を備える需要予測装置。
  2. 前記人物特性情報は、前記自動取引装置の利用者の画像より取得される情報である、請求項1に記載の需要予測装置。
  3. 前記人物特性情報は、前記利用者の年齢および性別の少なくともいずれか一方を含む、請求項2に記載の需要予測装置。
  4. 前記人物特性情報は、前記自動取引装置の利用を待つ人の人数を含む、請求項2または3に記載の需要予測装置。
  5. 前記実績期間および前記予測期間は、同一の時間の長さである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の需要予測装置。
  6. 前記取引相関分析部は、前記第1の期間と前記複数の期間との相関度として、前記第1の期間における前記取引情報と、前記複数の期間における前記取引情報との相関係数を算出する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の需要予測装置。
  7. 前記需要予測部は、前記複数の期間のうち、前記取引情報の相関係数の和が最も大きい期間を前記第2の期間として決定する、請求項6に記載の需要予測装置。
  8. 前記需要予測部は、前記複数の期間のうち、前記取引情報の相関係数の和が大きい複数の期間を前記第2の期間として決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の各々の現金需要の平均値に基づいて、前記予測期間の現金需要の予測を行う、請求項6に記載の需要予測装置。
  9. 前記需要予測部は、各金種についてそれぞれ現金需要の予測を行う、請求項1〜8のいずれか一項に記載の需要予測装置。
  10. 自動取引装置の現金需要を予測する需要予測方法であって、
    第1の期間における利用者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出するステップと、
    前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行うステップと、
    を備える需要予測方法。
  11. 自動取引装置の現金需要を予測するプログラムであって、
    コンピュータを
    第1の期間における利用者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出する取引相関分析部と、
    前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行う需要予測部と、として機能させるためのプログラム。
  12. 取引需要を予測する需要予測装置であって、
    第1の期間における取引者の人物特性情報を含む取引情報と、第1の期間よりも過去の複数の期間における前記取引情報との相関度をそれぞれ算出する取引相関分析部と、
    前記相関度に基づいて前記複数の期間より第2の期間を決定し、前記第2の期間と所定の時間関係を有する実績期間の現金需要に基づいて、前記第1の期間と前記時間関係を有する予測期間の現金需要の予測を行う需要予測部と、
    を備える需要予測装置。
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