JP6164830B2 - 光電変換装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換装置の製造方法に関する。
光電変換素子がシリコン基板に配列された光電変換装置などの半導体装置では、シリコン基板内のノイズ源を低減することが求められる。ノイズ源として、サーマルドナーが知られている。サーマルドナーを熱処理(サーマルドナー・キラー熱処理)によって除去することが特許文献1に記載されている。
特許文献2には裏面照射型のイメージセンサ(撮像装置)の製造方法が記載されている。
特開平6−232141号公報 米国特許出願公開US2010/0140675号
半導体装置の製造過程において、サーマルドナーを除去するための熱処理を行った後に、再びサーマルドナーが発生しうることを本発明者は見出した。半導体装置の製造過程で生じたサーマルドナーが残留すると、半導体装置で得られる信号にノイズとして表れる。
上記課題を解決するための第1の観点は、トランジスタが設けられたシリコン基板に、前記シリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる条件の水素終端処理を行い、前記水素終端処理の後に、前記シリコン基板の温度を600℃以上にする熱処理を行うことを特徴とする。
また、上記課題を解決するための第2の観点は、コンタクトプラグが接続されたトランジスタが設けられたシリコン基板の上に、前記シリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる条件の成膜処理を行い、前記成膜処理の後に、前記シリコン基板の温度を600℃以上にする熱処理を行うことを特徴とする。
また、上記課題を解決するための第3の観点は、コンタクトプラグが接続されたトランジスタが設けられたシリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる状態を通算で10分以上含み、前記シリコン基板の温度が600℃未満である状態が持続する期間を有し、前記期間の後に前記シリコン基板の温度を600℃以上にする熱処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、ノイズを低減した半導体装置を提供することが可能となる。
光電変換装置の断面模式図。 光電変換装置の製造方法を説明するための断面模式図。 光電変換装置の製造方法を説明するための断面模式図。 熱処理時の温度プロファイルの一例。 光電変換装置の製造方法を説明するための断面模式図。
図1に本実施形態の半導体装置の一例として、裏面照射型の撮像装置として用いることができる光電変換装置1の模式断面図を示す。
光電変換装置1は、シリコン層100を含む素子構造10を備える。また、光電変換装置1は、配線構造20と、光学構造30をさらに備える。本実施形態では、配線構造20と光学構造30との間に素子構造10が位置する。また光電変換装置1は、配線構造20に対して素子構造10とは反対側に設けられた支持基板125を備える。支持基板125の上に配線構造20、素子構造10、光学構造30がこの順で重なっている。
まず、素子構造10について説明する。シリコン層100は例えばエピタキシャル成長によって形成された単結晶シリコン層である。シリコン層100は表面121と裏面122とを有する。シリコン層100の厚み、すなわち表面121と裏面122との距離は1〜10μm、典型的には、2〜5μmである。
シリコン層100の内部、つまり表面121と裏面122の間には、光電変換素子PDが配列されている。光電変換素子PDは、信号電荷が多数キャリアとなる第1導電型の第1半導体領域101と、信号電荷が少数キャリアとなる第2導電型の第2半導体領域102と、を有する。第1半導体領域101は第1半導体領域101および第2半導体領域102で生成された信号電荷を蓄積する電荷蓄積部となる。信号電荷が電子である場合、第1半導体領域101はN型半導体領域、第2半導体領域102はP型半導体領域である。第1半導体領域101は、第1半導体領域101の周囲の第2半導体領域102とPN接合を成している。本例の第1半導体領域101は、表面121と裏面122の間であって、表面121と裏面122から等距離に位置する中間面の表面121側と裏面122側にまたがって位置する。
素子分離領域103は、互いに隣接する光電変換素子PDの間に配され、光電変換素子PDを電気的に分離する。素子分離の方法としては、電位障壁を用いた分離と、LOCOSやSTIなどの絶縁物を用いた分離の少なくとも一方を用いることができる。本例における素子分離領域103は、光電変換素子PDの第2半導体領域102よりも濃い、第2導電型の半導体領域である。第2半導体領域102と素子分離領域103との不純物濃度差により形成される電位勾配により分離がなされる。
シリコン層100の裏面122と光電変換素子PDの間には、暗電流を抑制するための第3半導体領域120が設けられている。第3半導体領域120は、第2半導体領域102よりも濃い、第2導電型の半導体領域である。第3半導体領域120を省略して、第2半導体領域102が裏面122まで延在している構成を採用することもできる。また、シリコン層100の表面121と光電変換素子PDの間に、第3半導体保護領域120と同様にして暗電流を抑制するための第2半導体領域102よりも濃い、第2導電型の第4半導体領域(不図示)を設けることもできる。
シリコン層100の表面121側には、画素回路を構成するトランジスタが設けられている。図1では、画素を構成するトランジスタを代表して、電荷蓄積部101の電荷を転送するための転送トランジスタのポリシリコンからなるゲート電極104を示している。画素回路を構成するトランジスタとしては、転送トランジスタのほかに、増幅トランジスタやリセットトランジスタがあげられる。画素回路のトランジスタはMOSFETなどの絶縁ゲート型トランジスタやJFETなどの接合型トランジスタでありうる。
素子構造10は、シリコン層100のトランジスタ側の面である表面121の上に設けられた、接続部107を有する。接続部107は、ゲート電極104やシリコン層100に接続された、コンタクトプラグ105とコンタクトプラグ105を支持する絶縁体膜106を含む。コンタクトプラグ105を構成する主たる材料としてタングステン、チタンなどを用いることができる。絶縁体膜106の材料は、酸化シリコンや、PSG、BSG、BPSGなどのケイ酸塩ガラスである。絶縁体膜106は単層膜でもよいし多層膜でもよい。
次に、配線構造20について説明する。配線構造20はシリコン層100の表面121から、実質的に接続部107の分だけ離れて位置している。配線構造20は導電部115と絶縁部116とを有する。導電部115は、配線110、111、112およびビアプラグ108、109から構成されている。導電部115は、素子構造10のコンタクトプラグ105を介して、シリコン層100に形成されたトランジスタなどの半導体素子と接続されている。導電部115を構成する材料の主成分としてアルミニウム、銅、金、タングステン、チタン、タンタルなどを用いることができる。絶縁部116は、複数の層間絶縁体層で構成された多層膜である絶縁体膜で構成されている。絶縁部116(絶縁体膜)を構成する絶縁体層の材料は例えばケイ酸塩ガラスや酸化シリコン、窒化シリコン、炭化シリコンである。材料が異なる絶縁体層を交互に積層することもできる。絶縁体膜を構成する絶縁体層に有機材料を用いてもよい。
次に、光学構造30について説明する。光学構造30は、誘電体膜130と中間膜131を備える。誘電体膜130は、例えば反射防止膜や、パッシベーション膜として機能させることができる。誘電体膜130は、酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化ハフニウム層などの誘電体層を含み、上記誘電体層の1つを含む単層膜であっても、上記誘電体層の複数を含む多層膜であってもよい。中間膜131は、例えばカラーフィルタの下地膜や、平坦化膜として機能させることができる。中間膜131の上には、第1カラーフィルタ1321、第2カラーフィルタ1322が設けられている。これらはそれぞれ異なる色のカラーフィルタであり、交互に配列されてカラーフィルタアレイを構成している。例えば、第1カラーフィルタ1321が青(B)、第2カラーフィルタ1322が緑(G)である。更に、赤色(R)のカラーフィルタ(不図示)を設けてベイヤ配列とすることができる。マイクロレンズ133は、各カラーフィルタの上方に設けられて、マイクロレンズアレイを構成する。
支持基板125はシリコン層100よりも厚い。支持基板125はシリコン基板やガラス基板を用いることができる。支持基板125をシリコン基板とする場合、このシリコン基板に、画素回路や周辺回路、信号処理回路等を構成する集積回路を形成することもできる。
次に、図1に示した光電変換装置の製造方法を説明する。本実施形態にかかる光電変換装置の製造方法では、製造工程を経て最終的にシリコン層100となるシリコン基板には、300℃以上500℃以下となる第1の熱処理と、シリコン基板を600℃以上にする第2の熱処理と、が行なわれている。第1の熱処理は例えば水素終端処理および成膜処理の少なくとも一方である。この製造方法によれば、ノイズを低減した光電変換装置を製造することが可能となる。ここで考慮されるノイズ源は例えば後述するサーマルドナーである。以下、本実施形態の光電変換装置の製造方法の具体例をについて図2〜5を用いて説明する。
まず、シリコンウエハ等のシリコン基板1000を用意する。シリコン基板1000は表面121とその反対面である裏面1220を有する。シリコン基板1000は、単結晶シリコンのインゴットからスライスしたものや、基体上にシリコン層をエピタキシャル成長したものを用いることができる。シリコン基板1000はSOI基板であってもよい。
素子分離領域103をシリコン基板1000の表面121近傍の内部に形成する。続いて、フォトレジストパターンを形成して、イオン注入及び熱処理を行い、電荷蓄積部101となる不純物領域を形成する。次いで、トランジスタのゲート絶縁膜(図示せず)およびゲート電極(例えばゲート電極104)を形成する。トランジスタのゲート絶縁膜は表面121と界面を成す。その後、イオン注入により、トランジスタのソース及びドレインとなる不純物領域(図示せず)をシリコン基板1000の表面121から基板内部にかけて形成する。ここで、ゲート電極、素子分離領域103及び不純物領域の形成方法については、一般的な半導体プロセスで形成可能であり、詳細な説明は省略する。以上のようにして、図2(a)の構成が得られる。
次に、シリコン基板1000の表面121上に絶縁体膜106を成膜し、平坦化する。絶縁体膜106の平坦化にはCMP法を用いることができる。絶縁体膜106の材料がケイ酸塩ガラスである場合には、絶縁体膜106の平坦化にリフロー法を用いることもでき、リフロー法とCMP法とを併用することもできる。リフロー法を用いる場合には絶縁体膜106を絶縁体膜106の軟化温度以上に加熱する必要がある。ケイ酸塩ガラスの軟化温度は組成にもよるが、600〜1000℃であるから、リフロー法を行う場合には、シリコン基板1000もまた600℃以上に加熱されることになる。
次に、平坦化した絶縁体膜106にコンタクトホールを形成する。次に、絶縁体膜106上に金属膜を堆積してコンタクトホールに金属膜を埋め込んだ後、CMP法などで余分な金属膜を除去することにより、コンタクトホールにコンタクトプラグ105を形成する。このようにしてシリコン基板1000の上に接続部107を形成し、素子構造10が形成される。
更に、接続部107の上に、配線構造20を形成する。配線構造20における導電部115を構成する配線110、111、112およびビアプラグ108、109などの金属部材は、金属膜の成膜と金属膜のパターニングにより形成できる。金属膜のパターニングとしてはエッチング法やダマシン法を用いることができる。導電部115の形成に用いられる金属膜の主たる材料は、例えば銅やアルミニウム、タングステンである。金属膜は、タンタルやチタンあるいはこれらの窒化物や炭化物などからなるバリアメタル層を含む多層膜であってもよい。絶縁部116を構成する層間絶縁層の各々は、例えば絶縁膜の成膜を行い、必要に応じて絶縁膜のパターニングや絶縁膜の平坦化を行うことにより形成方法できる。以上のようにして、素子構造10と配線構造20を備えた図2(b)の構成が得られる。
その後、配線構造20と支持基板125を貼り合わせる。配線構造20の絶縁部116と支持基板125の貼り合わせは、接着剤(図示せず)を介して行うか、プラズマ接合など接着剤を使用しない方法で接合してもよい。
続いて、基板1000を反転させ、基板1000の裏面1220側から基板1000を薄化する。この薄化処理には、研削や研磨、エッチングなどを用いることができる。この薄化処理によって、シリコン基板1000の表面121と裏面との距離が縮まる。ここで、薄化後のシリコン基板であるシリコン基板1001の厚さは、例えば1〜10μm、より好ましくは2〜5μmである。このようにして薄化されたシリコン基板1001が、図1を用いて説明した、表面121と裏面122とを有することになる。つまり、シリコン基板1001は、光電変換装置1のシリコン層100と同じ厚みになる。
続いて、裏面122を通じてイオン注入を施し、シリコン基板1001の裏面122の近傍に、第2導電型の半導体領域である保護領域120を形成する。その後、裏面122の上に、誘電体膜130を成膜する。誘電体膜130を成膜した後に保護領域120を形成することもできる。
ここまで説明した、シリコン基板1000あるいはシリコン基板1001の上に膜を形成する成膜処理は、シリコン基板1001の温度上昇を伴いうる。そして、成膜処理の少なくとも一部では、形成する膜が所望の厚みに達するまでの所定時間(成膜時間)、シリコン基板1001の温度が300℃以上500℃以下となる条件で維持される。この時、光電変換素子PDの温度が300℃以上500℃以下で一定時間維持されることになる。
次に、水素の存在下でシリコン基板1001の温度が300℃以上500℃以下に加熱して一定時間維持することで、シリコン基板1001に水素終端処理を施す。このとき、光電変換素子PDの温度も300℃以上500℃以下で一定時間維持されることになる。この水素終端処理によって、シリコン基板1001の表面121および裏面122の少なくとも一方の表面を不活性化して、この界面での界面準位密度が減少し、ノイズが低減する。特に、トランジスタが設けられた表面121に対する水素終端処理は、トランジスタで生じるノイズの低減に効果的である。例えば、画素回路の増幅トランジスタのノイズの低減は画質の向上に有効である。この水素終端処理は、水素アロイ処理、水素アニール処理あるいは水素シンター処理とも呼ばれる。水素終端処理においてシリコンのダングリングボンドに結合する水素は、シリコン基板1001が配された装置内を水素雰囲気にすることにより供給される。あるいは、シリコン基板1001の近傍に配された、水素含有部材から水素が拡散することにより供給される。窒化シリコン層は水素供給能力が高いため、水素含有部材として好適である。水素終端処理の際に、誘電体膜130、絶縁体膜106あるいは絶縁部116が窒化シリコン層を含むことで、これら窒化シリコン層から容易にシリコン基板1001へ水素が供給される。もちろん、水素雰囲気と水素含有部材の両方を併用してもよい。水素終端処理の後に誘電体膜130を形成することも可能であるが、窒化シリコン層を含む誘電体膜130を水素終端処理の前に形成しておくことでノイズ低減の効果が向上する。以上によって、図3(c)の構成が得られる。
ここまで説明した成膜処理あるいは水素終端処理における、光電変換素子PDの温度が300℃以上500℃以下で一定時間維持する熱処理を「第1の熱処理」と称する。
続いて、シリコン基板1001に熱処理を施す(図3(d))。この熱処理では、シリコン基板1001の温度が600℃以上、より好ましくは700℃以上になるように行われる。ここで説明した、シリコン基板1001の温度を600℃以上にする熱処理を「第2の熱処理」と称する。ここでいう一定時間は実用的には10秒以上である。一定時間の間は300℃以上500℃以下の範囲で温度が変動してもよいし、300℃以上500℃以下の一定温度で維持されてもよい。
第2の熱処理時の雰囲気は特に限定されないが、窒素などの不活性ガスを用いることが好ましい。成膜処理や水素終端処理に引きづいて温度を上昇させてることもでき、この第2の熱処理を水素雰囲気中で行うこともできる。本例では、誘電体膜130の形成及び水素終端処理の後に第2の熱処理を行う例を示したが、第2の熱処理の後に、シリコン基板1001が300℃を超えない成膜条件で誘電体膜130を形成することもできる。また、第2の熱処理の前の第1の熱処理としては、成膜処理と水素終端処理の一方が行われれば他方を行わなくてもよい。
第2の熱処理の後、光学構造30を形成する。光学構造30としては、まず、中間膜131を形成する。この中間膜131は塗布による絶縁体膜で形成される。中間膜131は樹脂などの有機材料でもよいし、SOGのような無機材料でもよい。次に、中間膜131上に、塗布法を用いてカラーフィルタ132を形成し、さらにその上に集光のためのマイクロレンズ133を塗布法を用いて形成する。そして、シリコン基板1001をダイシングにより複数に分割する。分割されたシリコン基板1001の各々が個別の光電変換装置1のシリコン層100となる。このようにして、図1に示した光電変換装置1を得ることができる。
「第1の熱処理」である成膜処理と水素終端処理について詳細に説明する。第1の熱処理としての成膜処理や水素終端処理は、光電変換素子PDを含むシリコン基板1000の温度が300℃以上500℃以下となる状態が維持される通算時間を長大化する要因である。1回の成膜処理における成膜時間は、堆積レートと目標とする膜厚に依存するが、少なくとも10秒以上であり、典型的には30秒以上である。複数回の成膜処理を行うと、300℃以上500℃以下に維持される時間は通算で例えば1分以上であり、10分以上に及ぶ場合もある。さらに、水素終端処理の処理時間は例えば10分以上であり、60分以上に及ぶ場合もある。複数回の水素終端処理を行う場合には各水素終端処理の処理時間が通算される。
第1の熱処理は、シリコン基板1000(および薄化後のシリコン基板1001)の温度が、600℃未満で持続する期間(以下、低温期間)内において、通算される。なお、低温期間以外の期間は、シリコン基板1000(および薄化後のシリコン基板1001)の温度が、600℃以上である高温期間である。複数回の第1の熱処理の間に第2の熱処理が行われる場合、第1の熱処理の通算時間は、第2の熱処理を行うことでリセットして計算する。コンタクトプラグ105を形成する前に絶縁体膜106をリフローする場合、シリコン基板1000は600℃以上になりうるため、第2の熱処理が行われることになる。その場合、リフローの前に行われるような第1の熱処理の時間は、リフローの後の第1の熱処理の処理時間には加算しない。これはリフローの前後で低温期間が持続していないからである。絶縁体膜106のリフロー後であって、シリコン基板1000の温度が600℃未満である低温期間内において、シリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる状態の時間が、第1の熱処理の通算時間にカウントされる。低温期間内であっても、シリコン基板の温度が500℃より高く600℃より低い状態と、シリコン基板の温度が300℃より低い状態は第1の熱処理の通算時間にはカウントされない。第1の熱処理の持続時間は1秒以上でありうるし、1分以上であり得る。低温期間の後に第2の熱処理を行うことでノイズの低減効果が顕著に見込まれる場合の、第1の熱処理の通算時間は、10分以上であり得るし、60分以上であり得る。
コンタクトプラグ105やビアプラグ108、109、配線110、111,112を形成するための金属膜の成膜には、CVD法やスパッタ法、メッキ法などを用いることができる。これらの金属膜の成膜でも、基板温度を300以上500℃以下にする場合がある。例えば、コンタクトプラグ105やビアプラグ108、109を形成する際に、金属膜としてタングステンをCVD法によって成膜する場合には、基板温度は例えば400℃以上500℃以下である。また、配線110、111、112の金属膜として、アルミニウムをCVD法によって成膜する場合には、基板温度は例えば250℃以上350℃以下である。チタン層や窒化チタン層などのバリアメタルをスパッタ法で成膜する場合には、基板温度は例えば150℃以上250℃以下である。CVD法やスパッタ法による成膜において、基板温度は材料に応じて適宜設定することができる。また、成膜した絶縁体膜あるいは金属膜のエッチング時に、基板温度を300℃以上500℃以下にする場合もある。
絶縁部116の層間絶縁層の形成には、平坦性を考慮するとCVD法による成膜が好適である。このCVD法による絶縁体膜の成膜の基板温度は300℃以上500℃以下でありうる。例えば酸化シリコンは300℃以上450℃以下の基板温度でCVD法により成膜でき、窒化シリコンは400℃以上500℃以下の温度でCVD法により成膜できる。誘電体膜130の成膜時においても、基板温度が300℃以上500℃以下でありうる。誘電体膜130は、CVD法のほか、基板温度が300℃以上500℃以下であるような熱酸化法や熱窒化法により形成することもできる。
配線構造20を形成する際や配線構造20を形成した後、配線構造20の既存の部分の温度は、その構成材料の融点よりも低くされる。例えば、比較的融点の低い金属であるアルミニウムの融点は660℃であるから、配線などの金属部材の材料にアルミニウムを用いる際には660℃未満とする。配線構造20の形成において、配線構造20の既存の部分が500℃を超えると導電部115を構成する金属部材の金属材料の拡散や化学反応などにより、配線構造20が損なわれたり、信頼性が低下したりする可能性がある。このような現象は、金や銀、銅やアルミニウムなどの、シリコンよりも融点の低い金属を含む金属部材で生じうる。そのため、配線構造20の形成における処理温度は500℃を超えないことが望ましい。
「第2の熱処理」について、詳細に説明する。先に述べたように、この第2の熱処理では、シリコン基板1001の温度が600℃以上、より好ましくは700℃以上になるように行われる。光電変換素子PDの温度、とりわけ電荷蓄積部である第1半導体領域101の温度が600℃以上になることが好ましい。光電変換素子の第1半導体領域101および第2半導体領域102について、表面121から1μm以上の深さに位置する部分が全て600℃以上となることが好ましい。なお、第1の熱処理においても、光電変換素子PDの温度、とりわけ電荷蓄積部である第1半導体領域101の温度が300℃以上500℃以上になる場合に、第2の熱処理は効果的である。また、第1の熱処理においても、光電変換素子PDの第1半導体領域101および第2半導体領域102について、表面121から1μm以上の深さに位置する部分が全て300℃以上500℃以下になる場合に、第2の熱処理は効果的である。
シリコン基板1001の一部(例えば裏面122)の温度は、1000℃を超えてもよく、シリコン基板1001の融点を超えてもよい(シリコンの融点は1410℃である)。しかし、シリコン基板1001の最高温度を1250℃以下とすることが、スリップ転位の発生を抑制する上で好ましい。
第2の熱処理の際、熱処理中の配線構造20の温度は500℃以下に維持されることが望ましい。これは上述した理由と同様で、配線構造20における配線110,111などの金属部材の信頼性を確保するためである。素子構造10の一部である接続部107には、高融点金属であるタングステンがコンタクトプラグ105の材料に用いられている。そのため、接続部107の温度は500℃以上とすることができる。ただし、接続部107の温度は、絶縁体膜106のガラス転移温度(軟化温度)未満とすることが望ましい。絶縁体膜106の材料として例示したケイ酸塩ガラスは、酸化シリコンに比べてガラス転移温度が低く、600℃〜1000℃程度である。絶縁体膜106としてケイ酸塩ガラスを用いる場合には表面121の温度を高くするのが難しくなるため、絶縁体膜106として、高密度プラズマCVD法などにより成膜した酸化シリコンを用いることが好ましい。
シリコン基板1001の表面121の温度は600℃以上であってもよい。しかし、シリコン基板1001の表面121の温度は600℃未満とすることが好ましく、550℃未満とすることがより好ましい。これにより、水素終端処理でシリコン基板1001の表面121の近傍のダングンリグボンドに結合した水素がシリコンから脱離することを抑制することができる。実用的には、第2の熱処理において、シリコン基板1001の、表面121からの深さが1μm未満の範囲にある部分については、600℃以上にしなくてもよい。なお、第1の熱処理としての成膜処理の後に第2の熱処理を行い、さらにその後に水素終端処理を行う場合には、シリコン基板1001の温度を600℃以上とすることができる。
このように、第2の熱処理では、シリコン基板1001の温度を600℃以上する必要がある一方で、表面121側の温度は低く抑えることが好ましい。具体的には、表面121の温度を600℃未満あるいは550℃未満にし、あるいは、配線構造20の温度を500℃以下に維持する。好適な熱処理方法としては、光を用いた加熱方法があげられる。シリコン基板1001に対する吸収係数の大きな波長の光を、シリコン基板1001の裏面122から照射することで、照射光はシリコン基板1001の表面121に達する前に大部分がシリコン基板1001に吸収される。これにより、シリコン基板1001の温度を上昇させることができ、かつ、配線構造20の温度上昇を抑制できる。この場合、表面121の温度は、裏面122の温度よりも高くなりうる。このようなに表面121が裏面122の温度より低くなる温度分布は、表面121に設けられたトンラジスタのソース・ドレイン領域の不純物の拡散を抑制するため好ましい。加熱に用いる光は、絶縁体膜106、116に対する吸収係数が、シリコン基板1000に対する吸収係数よりも小さい波長の光であることも好ましい。仮に第2の熱処理に用いる光がシリコン基板1001を透過したとしても絶縁体膜106、116の温度上昇を抑制できるためである。熱処理に用いる光は紫外光(波長:10〜400nm)、とりわけ近紫外光(波長:200〜380nm)が好ましい。光の強度は、波長に基づくエネルギー、吸収係数に加えて、シリコン基板1001の熱伝導特性、例えば熱拡散率や熱伝導率に基づいて、裏面122からの温度プロファイルを算出することで、決定することができる。温度プロファイルは、シリコン基板1001や絶縁体膜等の厚みに依存する。また、水素終端処理後に第2の熱処理を行う場合に、表面121に達する紫外光の強度が強いと、紫外光のエネルギーによりシリコンと水素の結合(結合エネルギー:3.1〜3.5eV)を切断する可能性がある。従って、表面121近傍へ到達する紫外光を弱くすることが望ましい。図4には、横軸を裏面122からの距離(深さ)、縦軸をその深さにおける温度を示した、温度プロファイルの一例を示している。裏面122では1200℃であり、裏面122から離れるにしたがって温度が低下し、表面121からの深さが1μm以上(裏面122からの深さが2μm以内)の領域ではその全体が600℃以上となっている。表面121では550℃である。裏面122と表面121の間に位置する光電変換素子PDの温度は600℃以上となっている。絶縁体膜106において、温度は550℃から400℃まで低下し、配線構造20は400℃以下となっている。
このような第2の熱処理は、レーザーアニールにより行うことができる。レーザーアニールの条件としては、例えば、波長308nmのレーザー光を用いて、パルス幅を100〜200ns、エネルギーを1.0J/cm〜3.1J/cm程度とする。エネルギーを2.0J/cm以上とすることもできる。レーザーアニールに限定されることはなく、フラッシュランプアニールを用いることもできる。また、支持基板125側からの冷却により、配線構造20の温度上昇を抑制することも可能である。
第2の熱処理の後には、シリコン基板1001を300℃以上500℃以下に維持するような成膜処理や水素終端処理、エッチング処理、あるいはベークやアニールなどの単なる熱処理は行わないことが望ましい。また、第2の熱処理の後に一旦シリコン基板1001の全体の温度が300℃未満になった後には、シリコン基板1001の温度を300℃以上にしないことが好ましい。換言すれば、光電変換装置1の全製造工程の中で、第2の熱処理でシリコン基板の温度が600℃以上になった後にシリコン基板の温度が300℃以上であるのは、第2の熱処理からの降温時のみであることが好ましいのである。例えば、第2の熱処理の後に形成される光学構造30を形成する際の成膜温度やベーク温度などはシリコン基板1001の温度が300℃未満となる条件で用いて行うことができる。なお、第2の熱処理の後には、600℃から常温に戻す過程で必然的にシリコン基板1001の温度が300℃以上500℃以下である状態が生じる。この300℃以上500℃以下となる状態は極力短時間、例えば1分未満とすることが望ましい。シリコン基板の温度が線型的に低下すると近似すれば200℃/分=3.3℃/秒以上の降温レートでシリコン基板1001を冷却できればよい。第2の熱処理の前の低温期間においてシリコン基板1001が300℃以上500℃以下である状態の通算時間よりも、第2の熱処理の後の低温期間においてシリコン基板1001が300℃以上500℃以下である状態の通算時間が短ければよい。第2の熱処理の前の低温期間における通算時間が第2の熱処理の前の低温期間における通算時間の1/10以下であることが子もましい。例えば、第2の熱処理の前の低温期間における通算時間が10分以上であるのに対して、第2の熱処理の前の低温期間における通算時間が1分以下であればよい。
第1の熱処理と第2の熱処理の作用の一例を説明する。シリコン基板1001が300℃以上500℃以下となる温度域では、シリコン基板1001のシリコンがその内部に存在する酸素と結合して、不純物を形成する。この不純物はSiOで表されるような化学量論的組成比を有する安定な酸化物ではなく、不安定な複合物であると考えられている。この酸素に起因する不純物が不純物準位を形成するため、光が照射されると価電子帯から励起されたキャリア(電子)が不純物準位にトラップされる。そしてこの不純物は、トラップしたキャリア(電子)をトラップされた直後あるいはトラップされてしばらく経ってから放出する。このように複合物は、ドナーの性質を示しうるため、この不純物はサーマルドナーや酸素ドナーと呼ばれる。なお、サーマルドナーでトラップされるキャリアの励起は光に限定されずに、熱による励起であっても同様である。サーマルドナーは、450℃で最も生成されやすいと考えられる。また、光電変換素子PDが300℃以上500℃以下となる時間(第1の熱処理の通算時間)が長ければ長いほどサーマルドナーが増加する。光電変換素子PDにサーマルドナーが存在すると、画像に現れるノイズの原因となる。
サーマルドナーの原因となる酸素は、単結晶シリコンを生成する際に混入しうるが、雰囲気から取り込まれる場合もある。エピタキシャル成長によって単結晶シリコン層を形成することで酸素を低減することは可能であるが、酸素の存在はシリコン層の強度を増加させるので、シリコン層には微量の酸素を含有させることが望ましい。シリコン基体の上エピタキシャル層に酸素が拡散しうる。シリコン基板1000に薄化処理を施すことで、シリコン基板1001中の酸素の増加を抑制することができる。
このように、サーマルドナーの原因となる酸素は、製造工程のさまざまな局面でシリコン基板1001中に存在しうる。そのため、シリコン基板1001が300℃以上500℃以下の温度域で維持される工程の後には、シリコン基板1000の中にはサーマルドナーが増加することになる。このサーマルドナーが増加する工程は、上述したような成膜処理や水素終端処理などの第1の熱処理時である。
本実施形態では、このようなサーマルドナーが増加する第1の熱処理の後に、第2の熱処理を行っている。サーマルドナーは、600℃以上の加熱により安定な酸化物となって消失しうる。シリコン基板1001を600℃以上にすることにより、ノイズとなりうるサーマルドナーを低減することが可能となる。なお、500℃と600℃の間の温度域は、サーマルドナーの生成と消失が同程度で生じる平衡状態になると考えられる。以上のように、シリコン基板1001に第2の熱処理を施すことで、サーマルドナーが低減されたシリコン層100を得ることができる。また、第2の熱処理の後にサーマルドナーが再発生するような300℃以上500℃以下の温度の通算期間を極力短くすることで最終的にサーマルドナーが低減された光電変換装置を得ることができる。
図5は、本実施形態の変形例を示している。図5は、図1で説明した接続部107の絶縁体膜106を厚くした点がこれまで説明した例と異なる。サーマルドナーを消失させる第2の熱処理を効果的に行いつつ、配線構造20の温度上昇を抑制するには、図4から理解されるように、絶縁体膜106で配線構造20への熱伝導を抑制することが有効である。これは絶縁体膜106を厚くすることで達成できる。絶縁体膜106の厚みは、例えば0.5μm以上であるとよい。
絶縁体膜106の厚みに伴ってコンタクトホールが深くなると、高アスペクト比のコンタクトホールの形成や、微細なコンタクトホールへのコンタクトプラグ105のための金属膜の埋め込みが難しくなる。そこで、本変形例では、接続部107の形成において、第1の絶縁体層1061を形成して、第1の絶縁体層1061に第1のコンタクトホールを形成する。この第1のコンタクトホールはシリコン基板1000やゲート電極を露出させる。そして、この第1のコンタクトホールに第1のコンタクトプラグ1051を形成する。この第1のコンタクトホールはシリコン基板1000やゲート電極に接触する。その後、第2の絶縁体層1062を形成して、第2の絶縁体層1062に第2のコンタクトホールを形成する。この第2のコンタクトホールは第1のコンタクトプラグ1051を露出させる。そして、この第2のコンタクトホールに第2のコンタクトプラグ1052を形成する。この第2のコンタクトホールは第1のコンタクトプラグ1051に接触する。
このように、第1のコンタクトプラグ1051と第2のコンタクトプラグ1052を積層されたコンタクトプラグ105(いわゆるスタックトコンタクト構造)を採用することで、絶縁体膜106を厚くすることができる。これにより、配線構造20とトランジスタとの接続の信頼性を確保しつつ、配線構造20の温度上昇を抑制することができる。ここでは、コンタクトプラグを2段階で形成した例を示したが、3段階以上で形成してもよい。
以上、素子構造10が配線構造20と光学構造30との間に配された、裏面照射型の撮像装置を例に挙げて説明を行った。しかし、本発明は、光学構造30と素子構造10との間に配線構造20が位置する、いわゆる表面照射型の撮像装置にも適用できる。表面照射型であっても、シリコン基板の表面の上の配線構造20の温度が500℃を超えないように、シリコン基板の電荷蓄積部を600℃以上、好ましくは700℃以上にすればよい。この時にもシリコン基板の加熱には、シリコン基板の裏面からの光照射を用いることができる。通常、表面照射型の撮像装置のシリコン基板は裏面照射型に比べて厚い(100μm以上)ため、照射時間を長くしたり、光を強くしたりすることで、受光面である表面近傍の温度を600℃以上とすることができる。裏面から表面近傍までの光の到達を容易にするためには、シリコン基板の薄化処理(バックグラインド)を施すとよい。一般的な半導体ウエハの厚みは750μm程度であるが、薄化処理で100〜500μm程度に薄くするとよい。表面照射型の撮像装置の場合、配線構造20の上にマイクロレンズなどの光学構造30を形成した後に、サーマルドナーを消失させる熱処理を施すこともできる。光学構造30の形成前であって配線構造20の形成後、あるいは水素終端処理後に熱処理を行ってもよい。 以上説明したように、本実施形態にかかる製造方法では、シリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる条件で第1の熱処理を行った後に、シリコン基板の温度を600℃以上にする第2の熱処理を行う。これによりノイズを低減することができる。
本発明は、本実施形態に限定されず、その技術的思想を逸脱しない範囲で適宜の改変が可能である。本発明は、光を利用する光電変換装置のみならず、光を利用しない記憶装置や演算装置など様々な半導体装置の製造にも利用が可能である。
1000 シリコン基板
101 電荷蓄積部
105 コンタクトプラグ
106 絶縁体膜
116 絶縁部

Claims (19)

  1. トランジスタが設けられたシリコン基板に、前記シリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる条件の水素終端処理を行い、
    前記水素終端処理の後に、前記シリコン基板の温度を600℃以上にする熱処理を行い、
    前記熱処理は、前記シリコン基板の前記トランジスタが設けられた側とは反対側から前記シリコン基板への光の照射であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記水素終端処理の前に、前記シリコン基板の上に、前記シリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる条件で成膜処理を行う請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. コンタクトプラグが接続されたトランジスタが設けられたシリコン基板の上に、前記シリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる条件の成膜処理を行い、
    前記成膜処理の後に、前記シリコン基板の温度を600℃以上にする熱処理を行い、前記熱処理中の前記コンタクトプラグの温度は、前記コンタクトプラグの融点より低く、
    前記熱処理は、前記シリコン基板の前記トランジスタが設けられた側とは反対側から前記シリコン基板への光の照射であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記成膜処理は、絶縁体膜をCVD法により形成する工程を含む請求項2または3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. コンタクトプラグが接続されたトランジスタが設けられたシリコン基板の温度が300℃以上500℃以下となる状態を通算で10分以上含み、前記シリコン基板の温度が600℃未満である状態が持続する期間を有し、
    前記期間の後に前記シリコン基板の温度を600℃以上にする熱処理を行い、前記熱処理中の前記コンタクトプラグの温度は、前記コンタクトプラグの融点より低く、
    前記熱処理は、前記シリコン基板の前記トランジスタが設けられたの側とは反対側から前記シリコン基板への光の照射であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記熱処理の前に、前記トランジスタに接続された配線を有する配線構造が形成され、前記熱処理中の前記配線の温度は、前記配線の融点より低い請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記コンタクトプラグはスタックトコンタクトである請求項3または5に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記熱処理の前に、前記シリコン基板の前記トランジスタの側とは反対側に誘電体膜を成膜する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記熱処理の前に、前記シリコン基板の前記トランジスタの側とは反対側から前記シリコン基板を薄くする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記熱処理の前に、前記配線構造の、前記シリコン基板とは反対側に支持基板を貼りあわせる請求項6乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法
  11. 前記熱処理を、以下の条件(a)〜(c)の少なくともいずれかを満たすように行う請求項1、2、及び5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
    (a)前記シリコン基板の温度が1000℃を超える。
    (b)前記シリコン基板の上に形成された前記シリコン基板よりも融点の低い金属を含む金属部材の温度が500℃を超えない。
    (c)前記シリコン基板の前記トランジスタの側の面の温度が、前記シリコン基板の前記トランジスタの側とは反対側の面の温度よりも低くなる。
  12. 前記熱処理において、前記シリコン基板の前記トランジスタの側の面の温度が600℃を超えない請求項1乃至11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記熱処理を、前記シリコン基板の前記トランジスタの側とは反対側から紫外光を照射することにより行う請求項1乃至12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記熱処理の後、前記シリコン基板を冷却する際、前記シリコン基板の温度が300℃以上500℃以下である時間が1分未満である請求項1乃至13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記熱処理の後に、一旦前記シリコン基板の全体の温度が300℃未満になった後は、前記シリコン基板の温度を300℃未満に維持する請求項1乃至14のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記シリコン基板には光電変換素子が設けられており、前記熱処理では、前記光電変換素子の電荷蓄積部の温度が600℃以上になる請求項1乃至15のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記熱処理は、レーザーアニールである請求項1乃至16のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記熱処理は、フラッシュランプアニールである請求項1乃至16のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記シリコン基板の前記トランジスタと反対側に、カラーフィルタやマイクロレンズアレイが形成される請求項1乃至18のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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