JP6164635B2 - キャップ - Google Patents

キャップ Download PDF

Info

Publication number
JP6164635B2
JP6164635B2 JP2013039400A JP2013039400A JP6164635B2 JP 6164635 B2 JP6164635 B2 JP 6164635B2 JP 2013039400 A JP2013039400 A JP 2013039400A JP 2013039400 A JP2013039400 A JP 2013039400A JP 6164635 B2 JP6164635 B2 JP 6164635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
outer lid
cap
inner lid
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013039400A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014166864A (ja
Inventor
征 中川
征 中川
麻実子 杉
麻実子 杉
茉央 市村
茉央 市村
翼 宮崎
翼 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Nippon Closures Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Closures Co Ltd filed Critical Nippon Closures Co Ltd
Priority to JP2013039400A priority Critical patent/JP6164635B2/ja
Publication of JP2014166864A publication Critical patent/JP2014166864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6164635B2 publication Critical patent/JP6164635B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、回転することによって開封されるキャップに関する。
従来、容器を開封したときにキャップの表面に開封したことを示す表示あるいは福引等のエンターティメント等の表示が出現する構造のキャップが提案されている(例えば、特許文献1、2)。また、キャップの加飾性を高める手段として、外蓋の上面部に、多数の線による外側デザインパターンが設けられた透明外側プレートを備えると共に、内蓋の上面部に、多数の線による内側デザインパターンが設けられた内側プレートを備え、且つ透明外側プレートと内側プレートとが相対的に回転スライドするように案内する回転案内手段を設け、外蓋を回転させることにより内側デザインパターンと外側デザインパターンのずれることによりモアレ模様が生じ、モアレ模様の変化を楽しむようにした可変模様蓋が提供されている(文献3)。
これらの従来技術のうち、特許文献1、2のものは加飾性に劣ると共に、文字等を表示させるためにはキャップの回転角度を大きくしなければならない欠点があり、特許文献3のものはモアレ現象により加飾性を高めているが、キャップの開閉とは関連性がなく、また特定情報の表示性に欠けるという欠点がある。
一方、従来ネジ付きキャップで密封した容器の流通段階での未開封を保証するタンパーエビデント(以下、単にTEという。)性を得る手段として、スカート壁の下端に弱化部を介してTEバンドを設け、開栓に際して弱化部が破断してキャップ本体のスカート壁から分離されることによって、開栓されたことが判別できるようにしているのが広く採用されている。しかしながら、樹脂キャップの場合、キャップ本体とTEバンドとの軸方向間隔が狭いため開栓後にリシールしても弱化部が破断されているか否か目視でわかり難い場合がある。また、開栓に際しては前記弱化部を破断するための余分なトルクを必要とし、高齢者や子供等の力の弱い方には開けがたいと言う問題点があった。
前記特許文献1のように密封状態から外キャップを弛め方向に回すと、外キャップの天面壁に穿設した窓孔内に開栓を表示する開マークが出現するものは、TEバンドを破断させる場合と比べて余分な開栓トルクを必要としないので、開栓性に優れているが、開マークを確実に目立つように表示させるには外蓋の回転角度を大きくしなければならず、場合によっては初期ブレークが起きても目立つ表示ができなかったという欠点があり、TE性が十分でなかった。また、特許文献3に示すような外側表示面と内側表示面の回転による相対的ずれによってモアレ模様を生じさせて加飾性を高める技術をキャップの天面に適用した場合、回転半径によってずれ量が相違するため、不均一なモアレ模様を出現させることはできるが、文字等の特定情報を出現させることは困難であり、従来キャップ天面にモアレ模様による特定文字情報を出現させるというものは提供されていない。
特開平09−124060公報 実開昭63−17057号公報 実開2003−118763号公報
そこで、本発明は、キャップの天面に放射状の縞によって文字や絵柄等の画像パターンを出現させ、該画像に特定の情報を表示させると共にキャップの加飾性を高めることかができるキャップを提供することを第1の目的とし、且つ僅かな回転で開栓されたことが確実に表示されてTE性に優れ、且つ多様な開栓表示の発現性が得られる回転によって開封されるキャップを提供することを第2の目的とする。
上記課題を達成する請求項1に係る発明のキャップは、天面壁と円筒状の外壁スカート壁を有する外蓋と、円形状天面部を有する内蓋とを有し、前記外蓋が前記内蓋に対して回動可能に嵌合されたキャップにおいて、
前記外蓋は内側を視認できる透視部を前記天面壁に有し、前記内蓋の前記円形状天面部には内側印刷面を前記透視部の内側にある透視可能領域に有し、
前記透視部には前記円形状天面部の中心に対応する前記天面壁の中心から放射状に延びる放射縞を形成し、該放射縞の下の前記透視可能領域に中心から放射状にのびる放射線画による文字や絵の表示が隠れている表示発現手段を備え、前記外蓋を前記内蓋に対して回動させることによって、前記透視部に文字や絵を表示することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のキャップにおいて、前記内蓋と前記外蓋とは、開栓動作の最初は前記外蓋だけが回転し、所定位置で前記蓋と内蓋が回動に対して一体化し、以後は前記外蓋が前記内蓋に対して回転することを阻止した不可逆構造となっており、前記表示発現手段によって、開栓表示を発現するタンパーエビデント機能を奏することを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のキャップにおいて、前記内蓋には円形状天面部の外周縁から垂下した円筒状の内蓋スカート壁を有し、前記不可逆構造は、前記内蓋スカート壁の外周部に配置された、周方向両端面が係止面となっている係止凸部と、該係止凸部から開栓方向に所定角度離れて配置され開栓方向端面が開栓方向回転に対して揺動可能となっている係止フラップの組合せからなる内蓋側係止手段と、前記外蓋スカート壁の内周部に配置され、外蓋の開栓方向の回転に対して前記係止凸部の閉栓方向端面の係止面と係合する係止面を有する第1係合突起と、閉栓方向の回転に対して前記係止フラップの端面の係止面と係合する第2係合突起の組み合わせからなる外蓋側係止手段からなることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れかに記載のキャップにおいて、前記外蓋は透明又は半透明樹脂材料で形成され、前記放射縞が前記外蓋に直接印刷又は透明樹脂フィルムに印刷されて貼付形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3の何れかに記載のキャップにおいて、前記外蓋は、非透明材料で形成され、前記透視部に開口窓が形成され、該開口窓を遮蔽して前記放射縞が印刷された透明フィルムが貼付されていることを特徴とするものである。
また、請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載のキャップにおいて、前記表示発現手段によって発現する文字や絵には、エンターティメント情報を含んでいることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、表示発現手段が内蓋と外蓋との間に設けられているので、外蓋の小さい回転でキャップに種々の表示を出現でき、加飾性やエンターティメント性を付加することができ、且つこの表示発現手段をTE表示としても有効に利用することができる。
また、前記透視部には前記天面壁の中心から延びる放射状に延びる放射縞を形成したので、内側印刷面に表示された初期に隠しておきたい文字や図柄を確実に隠しておくことが出来る。また、放射縞の集合により扇形の放射線画が形成されるので、天面壁中心部では縞の間隔が小さくなりすぎても外周部では間隔が広がり、直径の小さいキャップでも判別し易い表示が可能となる。
そして、放射縞を放射状に扇形に配置しているので、内側印刷面と外側透視部を相対回転させた場合の放射縞を利用した模様による情報表示がしやすくなり、外蓋を内蓋に対して僅かの回転で隠しておいた文字や図柄を顕在化させることができる。
請求項2の発明によれば、開栓動作の最初は外蓋だけが僅かに回転し、所定位置で前記外蓋と内蓋が回動に対して一体化し、以後は前記外蓋が内蓋に対して逆回転することを阻止した不可逆構造となっているので、外蓋を内蓋に対して僅かに回転させることにより出現する放射状潜像線画を、従来のTEバンドに代える開栓表示発現手段として利用することにより、確実なTE性を得ることができる。
さらに、前記不可逆構造を請求項3に記載の構成にすることにより、より確実なTE性を得ることが可能となる。
前記不可逆構造を構成する内蓋側係止手段と外蓋側係止手段の配置関係は、請求項4又は請求項5に記載の何れでも採用でき、キャップの種類によって任意に採用可能であり、自由度が高い。
そして、前記外蓋が透明又は半透明樹脂材料で形成されている場合は、前記放射縞が前記外蓋天面の裏面又は表面に、直接印刷又は透明樹脂フィルムに印刷されて形成されている構成を採用でき、前記外蓋が非透明材料で形成されている場合は、外蓋の透視部に前記内蓋と対向する位置に窓孔が形成され、該窓孔を遮蔽して前記放射縞が印刷された透明フィルムが貼付されている構成を採用できるので、必ずしも透明な樹脂容器に限らず、不透明な樹脂材料あるいは、金属材料からなるキャップにも容易に適用できる。
さらに、前記表示発現手段により発現する文字や絵には、開栓されたことを明示する表示に限らず、福引や占いあるいは他のエンターティメント情報の表示あるいはその組合せ等を任意に採用することによって、単にTE性のみならずエンターティメント性に富んだキャップを得ることができる。
本発明の一実施形態に係るキャップを容器口に装着した状態での要部縦断面図である。 図1に示すキャップにおけるA−A断面矢視図であり、(a)は密封状態、(b)は(a)の状態から外蓋を開栓方向に所定角度回転した状態を示す。 本発明におけるキャップの開栓表示発現手段の第1実施例を示し、(a)は外蓋の透視部を示す平面図であり、(b)は外蓋の透視部を省いた状態での内蓋の内側印刷面を示す平面図である。 図3に示すキャップが、開栓表示を発現している状態を示している平面図である。 本発明におけるキャップの開栓表示発現手段の第2実施例を示し、未開封状態での平面図である。 図5の実施例におけるキャップが開栓表示を発現している状態を示している平面図である。 本発明の他の実施形態に係るキャップの容器口に装着した状態での要部断面図である。 本発明に係る表示発現手段の適用可能なキャップの一例を示すキャップ半断面正面図である。
以下、本発明に係る回転により開封するキャップの実施形態を図面を基に詳細に説明する。
本実施形態では、内蓋と外蓋との相対回転と放射縞と放射線画の相互作用により出現する文字や図柄の表示発現手段をキャップの開封表示手段に適用した場合を示し、まず、本実施形態のキャップの開封構造を図1及び図2により説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るネジ付きキャップ10をボトル等の容器口90に装着した状態での要部断面図である。本実施形態に係るネジ付きキャップ10は、合成樹脂製キャップであり、内蓋1と外蓋2からなり、内蓋スカート壁11の内周面に容器口に形成された雄ネジ91と螺合する雌ネジ17が形成され、円形状天面部12に後述する内蓋側の開栓表示発現手段が設けられている。そして、内蓋スカート壁11の外周面には、後述する外蓋2との間で不可逆構造を形成するための係止凸部及び係止フラップが形成されている。また、内蓋スカート壁11の外周部には外蓋が上方に抜けるのを阻止するための軸方向係止突起14が設けられている。図中、18はインナーリングである。
なお、上記内蓋の内周面に雌ネジを形成した場合であるが、雌ネジに代えてラグ等の凸部を形成して回転により開閉可能にしてもよい。
一方、外蓋2は、内蓋1の外周部を覆うように嵌合するカップ形状を呈し、天面壁21と外蓋スカート壁22とからなり、外蓋スカート壁22の内周面には後述する外蓋側の不可逆構造を形成するための第1係合突起及び第2係合突起が形成されていると共に、下方部には内蓋の軸方向係止突起14と係合する軸方向係合突起23が形成されている。
内蓋1に対する外蓋2の前記不可逆構造は、図1及び図2に示すように、内蓋スカート壁11と外蓋スカート壁22のそれぞれ上方部間に設けられ、内蓋側係止手段と外蓋側係止手段とから構成されている。内蓋側係止手段は、内蓋スカート壁11の外周部に周方向両端面が係止面15、15となっている係止凸部15と、該係止凸部15から開栓方向に所定間隔離れて配置され開栓方向端面が開栓方向回転に対して揺動可能となっている係止フラップ16の組合せからなっている。係止フラップ16は、図2に明示するように、内蓋スカート壁11の外周部から基部16が突出し、先端が開栓方向に向けて弾性変形可能に傾斜して伸び、その先端が後述する外蓋の第2係合突起25の係止面25と衝合する係止面16となっている。
一方、外蓋側係止手段は、外蓋スカート壁22の内周部に配置され、外蓋の開栓方向の回転に対して内蓋の係止凸部15の閉栓方向端面の係止面15と係合する係止面26を有する第1係合突起26と、閉栓方向の回転に対して内蓋の係止フラップ16の係止面16と係合する係止面25を有する第2係合突起25の組合せから構成されている。前記第2係合突起25は閉栓方向端面が係止面25となり、その反対側端面25は係止フラップ16を乗越えるようにテーパー状に形成されている。逆に、第1係合突起26は、閉栓方向端面26がテーパー状に形成され、開栓方向端面が係止面26となっている。
前記第2係合突起25の係止面25と開栓方向に隣接する第1係合突起26の係止面26との周方向ピッチは、内蓋1の係止フラップ16の係止面16と係止凸部15の閉栓側の係止面15との周方向ピッチと等しく形成され、且つ第2係合突起25の係止面25と閉栓方向に隣接する第1係合突起26の係止面26との周方向ピッチと、内蓋1の係止凸部15の係止面15と開栓方向に隣接する係止フラップ16の係止面16との周方向ピッチが等しく形成されている。
なお、上記実施形態では、内蓋側係止手段が内蓋スカート壁11外周面にあり、外蓋側係止手段が外蓋スカート壁22内周面にある場合を示しているが、前記内蓋側係止手段を内蓋円形状天面部上面の外周側に形成し、前記外蓋側係止手段を外蓋天面壁下面の外周側に形成することも可能であるので、上記実施形態に限るものではない。
本実施形態における不可逆構造は、以上のように形成され、未開栓状態である図2(a)の状態から外蓋2を開栓方向に回転させると、外蓋の第1係合突起26の係止面26が係止凸部15の係止面15に衝合するまで、外蓋のみが回転する。その間、外蓋の第2係合突起25のテーパー面25が係止フラップ16を押圧して乗越えると、同図(b)に示すように係止フラップ16が弾性復元して、その係止面16が第2係合突起25の係止面25と係止する。したがって、その状態では、第2係合突起25の係止面25は係止フラップ16の係止面16と係止し、第1係合突起26の係止面26は係止凸部15の係止面15と係止しているので、その後の開栓方向及び閉栓方向への回転は、外蓋と内蓋が一体に回転する。よって、外蓋を逆回転させても、図2(a)に示す開栓前の状態に復帰することはできない。
次に、本実施形態における開封表示手段としての表示発現手段の基本的形態について、図3〜図4により説明する。
図3(a)は、図1に示すキャップの外蓋2の天面壁21の外周部近傍に、内蓋の円形状天面部が透視可能になっている仮想線で示す透視部31を90゜間隔で4個形成した外蓋の平面図である。該透視部に図3(a)に示すような、顕像化用線画として外蓋の中心から放射状に伸びる線(縞)が所定ピッチ角度で形成された放射縞32が形成されている。
透視部31は、外蓋2が透明又は半透明材料で形成され、内蓋の天面部が視認できれば特別な構成をすることなく、該透視部に放射縞32を設ければよい。しかしながら、外蓋が後述するように非透明材料で形成されている場合は、該透視部をくり抜いた開口窓として、該開口窓を覆って内側又は外側に透明材料に印刷された顕像化用線画として放射縞を貼付する。
顕像化用線画を放射状の放射縞とすることで、後述するように、内蓋の円形上面部の内側印刷面に表示した文字や図柄を回転初期に確実に容易に隠しておくことが出来る。また、外周部とすることは、中央部は縞の幅が細くなりすぎ、文字等の表示が判別し難しくなるのを避けるためであるが、表示の内容等によって出現が可能であれば、中央部まで範囲を拡げることが出来る。したがって、印刷技術が対応できる範囲で中央部の範囲や放射縞の角度を適宜調整することによって、外周部と共に中央部近傍も開栓表示発現手段あるいは他の情報やデザイン発現手段としてのモアレ現象を発現させることが可能である。例えば、外周部は放射角度間隔2,3度で放射縞を構成し、中央部付近は10度から15度等と複数段階で縞を構成することによって、外周部と中央部近傍と2段階の表示が可能である。図では透視部の範囲が正方形に近い形だが、扇形やドーナツ型でも良い。見た目のバランスを考慮して中央部に内側印刷はなくても、全体に放射縞が存在する様にしても良い。
また、図3(b)は、前記外蓋の内側に相対回転可能に設けられた内蓋1の内側印刷面を示した図であり(なお、該図では分かり易くするために、外蓋に形成されている顕像化用線画を省いた状態で、内蓋の円形状天面部12の上面全面が見えている状態で表現している。)、該内蓋には外蓋2の透視部31の内側に外蓋の回転によって透視部を通して内蓋の円形状天面部が見える透視可能領域43を有し、該透視可能領域43は、潜像放射線画の有効な範囲であり、透視部の真下に限らず透視部の真下と相対回転する角度(本実施例では20度)分広い範囲にわたっている。該透視可能領域43に仮想線で示す内側印刷面33を有し、該内側印刷面に潜像線画34が印刷により形成されている。該潜像線画34は、本実施形態では図3(b)に示すように「開」の文字を内蓋円形状天面部の中心から放射状に伸び、顕像化用線画と重ならない白線の放射線群で分割した状態で形成され、未開封状態では外蓋と重なった状態で顕像化用線画32によって隠されて判読できないようになっている。
前記白線の放射線群は白に限らず、例えば顕像化用線画と同じ色とすると、透視部には放射線が無い状態から放射線で分割された文字や図柄が表示される様になる。
なお、この実施形態では、潜像線画34は顕像化用線画とぴったり重なった状態で形成され、外蓋を開封方向に僅かに回転させることによって内蓋の潜像線画が外蓋の顕像化用線画の隙間に表れて開文字が現出するようにしているが、例えば顕像化用線画(放射縞)で隠される範囲は3度の幅で顕像化用線画の隙間は1度の幅で構成している透視部に対して、内側印刷面の潜像線画と前記白線をそれぞれ2度の幅の縞で構成すると、4度の幅に白無地と潜像の2種類の図を入れることができ、相対的に回転させると1度の幅の隙間からもう一つの図柄を表示(視認)することが出来る。同様の透視部に対して、隠しておきたい潜像線画の幅を1度白線の幅を3度とすれば、顕像化用線画の幅に対して2度の余裕があるので、潜像線画の位置の調整がより容易になる。内側印刷面の潜像線画の幅を1度とすると、相対的に4度動かすことで、4種類の図柄の表示を楽しむことが出来る。
例えば、透視部の放射縞を2度とし、隙間を2度とすれば、表示部が大きくなり、より美しく表示することができる。放射縞は潜像線画を隠す目的があるため、隙間よりも大きい幅を有することは出来ない。
また、上記実施形態では潜像線画及び放射縞を直接内蓋及び外蓋に印刷してある場合について説明したが、これらをフィルム(外蓋に対しては少なくとも透明フィルム)に印刷して貼付してもよい。また、外蓋2への表示は、表面では厚みの関係で斜めから見た時にずれが生じる可能性があるので、内面の方が好ましいが、天面壁21の裏面に限らず、衛生面の問題や印刷機の能力を考え表面に貼付してもよい。
本実施例の開栓表示発現手段は、以上のように形成され、未開封状態では、図3(a)に示すように、キャップの天面壁には放射縞により開封表示は隠れて見えないが、外蓋の僅かな回転で、開栓表示発現手段では外蓋2に設けられた顕像化用線画である放射縞32が内蓋1に施された放射線画34とずれて図4に示すように潜像線画34が表れて「開」の文字が出現し、外蓋が開栓されたことが一目で判断できる。特に顕像化用線画と潜像線画が同じ角度幅で放射縞の隙間が細ければ、落下衝撃などの僅かな変化でもはっきりと表示することが出来る。特に本実施形態では、放射縞や線画を放射状に形成しているので、平行の縞の場合と比べて、平行の縞であると中央付近と外周縁付近との移動(回転)幅が異なり、内蓋外周側の潜像線画の周方向移動距離が長いために潜像線画が先に表示されてしまうという不都合が発生するが、放射縞と放射線画による表示発現手段を用いればそのような不都合は発生せず、内蓋に形成されている線画を明確に表示することが可能である。上記の様な用途で図1や図2のような不可逆構造を備えていないキャップとしては、例えば図8に示すスカート壁のない内蓋61の円形状天面部の中心と外蓋62の中心を固定して外蓋が回転する構成を持っている一般的なキャップ60や、内蓋として厚めのシートを用いている金属のキャップなどにも、この表示発現手段を適用することが出来る。
また、図2のような不可逆構造を採用したキャップでは外蓋を3図(a)に示す状態から開栓方向に若干回転させることにより、第2係合突起25が内蓋の係止フラップ16を乗り越え、且つ第1係合突起の係止面26が内蓋の係止凸部15の係止面15に衝合すると、外蓋と内蓋は一体となり開栓表示が表示され、戻ることはない。それまでは内蓋は動かず、容器の密封は破壊されずに密封状態を保つ。そして、その後外蓋を閉栓方向に回転させようとしても係止フラップ16と第2係合突起25との係止により、内蓋も一体に回転するので、開栓表示発現手段は初期の状態に復帰することはなく、「開」の表示を維持し続ける。
以上のように、本実施例の開栓表示発現手段によれば、外蓋の僅かな回転で開栓表示が発現でき、従来のTEバンドによる表示に比べて確実に表示できる。
図5及び図6は、開栓表示発現手段の第2実施例を示し、第1実施例と同一の部分は同一符号を付し、相違点のみについて説明する。本実施形態のキャップ40は、前記第一実施形態の場合と比べて、開封表示を図示のように外蓋2の天面壁の中央部寄りに透視部41を設け、該部に互いに近接して放射線上に沿って延びる放射縞からなる顕像化用線画42を設け、内蓋の天面にはそれに対応するように前記実施形態における潜像線画34と同様に形成した潜像線画44が形成してあり、閉鎖状態から外蓋を内蓋に対してわずかに回転させることによって、図6に示すように「開」の文字が中央部近傍に現出するようにしてある。
本発明の第3実施例として、前記実施形態と同様に外蓋を回転させ天面壁に「開」の文字が表れるようにする代わりに、中央部に例えば「あたり」等の福引表示を設けてエンターティメント性を高めることもできる。この実施例では外蓋天面壁に透視部を設け、それに対向する内蓋天面部に印刷面を設け、両表示部に印刷された放射縞の組合せにより、エンターティメント情報が出現するようにした点である。エンターティメント情報としては、例えば福引の「あたり」や「はずれ」の表示、あるいは占い、その他の種々の絵柄等が発現させることによって、単にTE性の表示に留まらず開栓時の消費者の趣向を向上させることができる。
以上の実施例において、内側印刷面は図柄を放射縞とおなじ色にすることで放射縞も図柄の一部と見ることが出来る。また、異なる色とすることで、図柄の上を、放射縞が横断する様に見えてしまうが、内側印刷面の色の明度が放射縞の明度より高いと、膨張色なので実際には縞より角度範囲が狭くても、そんなに表示が見づらくないと言う効果もあり、目的によって適宜使い分けることが出来る。
図7は、本発明のネジ付きキャップの他の実施形態を示す正面要部断面図である。図1に示す実施形態と同一部分については同じ参照符号を付し、相違点のみについて説明する。
本実施形態のキャップ80と図1に示す実施形態のキャップ10との相違点は、天面壁82の中央部に開口窓83が設けられて、該開口窓に開栓表示発現手段85が設けられていることにある。開栓表示発現手段85は、円形状天面部12の表面に放射線画による文字絵柄を直接印刷又はフィルムに印刷して貼付することにより施し、天面壁82側には放射縞を透明フィルムに印刷して開口窓83を覆うように外蓋天面壁82の内面に貼付することにより形成してある。したがって、本実施形態のネジ付きキャップは、外蓋81が透明又は半透明樹脂で形成されてなくても、金属であっても、放射線画による開栓表示を発現させることができる。なお、外蓋の開口窓に貼付する放射縞が付された透明フィルムは、図7に示すように外蓋天面壁82の裏面に貼付してもよく、天面壁表面に貼付してもよい。
以上、本発明の表示発現手段の種々の実施例を示したが、本発明は上記実施例に限るものでなく、種々の形態のものが採用可能である。
本発明のキャップは、キャップに小さい回転で種々の表示を出現でき、加飾性やエンターティメント性を付加することができ、且つこの表示発現手段をTE表示として利用することにより、TEバンドを設ける必要がなく弱化部を切断しないので小さい力で開封することができ、外蓋の僅かな回転によって開栓表示が発現するので、TE性と開栓性に優れ、産業上の利用可能性が高い。また、本発明のキャップは、合成樹脂製キャップに限らず金属製キャップにも適用可能である。
1 内蓋
2、81 外蓋
10、40、80 キャップ
11 内蓋スカート壁
12 円形状天面部
14 軸方向係止突起
15 係止凸部
15、15 係止面
16 係止フラップ
16 基部
16 係止面
17 雌ネジ
18 インナーリング
21、82 天面壁
22 外蓋スカート壁
23 軸方向係合突起
25 第2係合突起
26 第1係合突起
31、41 透視部
32、42 顕像化用線画(放射縞)
33 内側印刷面
34、44 潜像線画(放射線画)
43 透視可能領域)
83 開口窓
85 開栓表示発現手段
86 透明フィルム
90 容器口
91 雄ネジ

Claims (6)

  1. 天面壁と円筒状の外壁スカート壁を有する外蓋と、円形状天面部を有する内蓋とを有し、前記外蓋が前記内蓋に対して回動可能に嵌合されたキャップにおいて、
    前記外蓋は内側を視認できる透視部を前記天面壁に有し、前記内蓋の前記円形状天面部には内側印刷面を前記透視部の内側にある透視可能領域に有し、
    前記透視部には前記円形状天面部の中心に対応する前記天面壁の中心から放射状に延びる放射縞を形成し、該放射縞の下の前記透視可能領域に中心から放射状にのびる放射線画による文字や絵の表示が隠れている表示発現手段を備え、前記外蓋を前記内蓋に対して回動させることによって、前記透視部に文字や絵を表示することを特徴とするキャップ。
  2. 前記内蓋と前記外蓋とは、開栓動作の最初は前記外蓋だけが回転し、所定位置で前記蓋と内蓋が回動に対して一体化し、以後は前記外蓋が前記内蓋に対して回転することを阻止した不可逆構造となっており、前記表示発現手段によって、開栓表示を発現するタンパーエビデント機能を奏する請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記内蓋には円形状天面部の外周縁から垂下した円筒状の内蓋スカート壁を有し、前記不可逆構造は、前記内蓋スカート壁の外周部に配置された、周方向両端面が係止面となっている係止凸部と、該係止凸部から開栓方向に所定角度離れて配置され開栓方向端面が開栓方向回転に対して揺動可能となっている係止フラップの組合せからなる内蓋側係止手段と、前記外蓋スカート壁の内周部に配置され、外蓋の開栓方向の回転に対して前記係止凸部の閉栓方向端面の係止面と係合する係止面を有する第1係合突起と、閉栓方向の回転に対して前記係止フラップの端面の係止面と係合する第2係合突起の組み合わせからなる外蓋側係止手段からなる請求項2に記載のキャップ。
  4. 前記外蓋は透明又は半透明樹脂材料で形成され、前記放射縞が前記外蓋に直接印刷又は透明樹脂フィルムに印刷されて貼付形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ。
  5. 前記外蓋は、非透明材料で形成され、前記透視部に開口窓が形成され、該開口窓を遮蔽して前記放射縞が印刷された透明フィルムが貼付されている請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ。
  6. 前記表示発現手段によって発現する文字や絵には、エンターティメント情報を含んでいる請求項1〜5の何れかに記載のキャップ。
JP2013039400A 2013-02-28 2013-02-28 キャップ Active JP6164635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039400A JP6164635B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039400A JP6164635B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014166864A JP2014166864A (ja) 2014-09-11
JP6164635B2 true JP6164635B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=51616810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013039400A Active JP6164635B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6164635B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6808272B2 (ja) * 2016-08-31 2021-01-06 株式会社吉野工業所 広口容器
IT201600122417A1 (it) * 2016-12-02 2018-06-02 Sacmi Imola Sc Dispositivo per la stampa di un dispositivo di chiusura per contenitori.
JP2021041946A (ja) * 2019-09-09 2021-03-18 きた産業株式会社 スクリューキャップ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3073468A (en) * 1961-09-15 1963-01-15 Rap Inc Tamper-proof closure cap
JPS6317057U (ja) * 1986-07-15 1988-02-04
JP3522924B2 (ja) * 1995-10-30 2004-04-26 株式会社吉野工業所 封緘式キャップ
DE19910226B4 (de) * 1999-03-09 2007-05-24 Bruker Biospin Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Kennzeichnung und Identifizierung eines Probenfläschchens
JP2003118763A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Yoshida Industry Co Ltd 可変模様蓋
JP3091176U (ja) * 2002-07-03 2003-01-17 株式会社アリアナネットワーク ボトルキャップ
JP4736596B2 (ja) * 2005-07-26 2011-07-27 凸版印刷株式会社 包装容器
US7333277B1 (en) * 2007-02-15 2008-02-19 Tsan-Yao Chen Cap device for multiple image display
JP5446147B2 (ja) * 2008-07-01 2014-03-19 大日本印刷株式会社 包装用箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014166864A (ja) 2014-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6164635B2 (ja) キャップ
JP6099137B2 (ja) 容器
CN101878164B (zh) 具有改进的抑制旋转凸起的闭合件及具有该闭合件的包装
JP2016041595A (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置
US6179139B1 (en) Tamper-indicating closure
US20140138380A1 (en) Closure
JP2010070230A (ja) キャップ
JP2007503364A (ja) 瓶の蓋及びこれを備えた瓶
JP2014037249A (ja) 開封検知複合キャップ
JP2017507093A (ja) 容器閉止装置
JP5804831B2 (ja) 二重容器
JP2005335799A (ja) 容器
JP4934448B2 (ja) プラスチックキャップ
JP2008162593A (ja) タンパーエビデント容器
US7000790B1 (en) Bottle cap
JP5781974B2 (ja) ヒンジキャップ
JP7278872B2 (ja) 抜栓キャップ
JP2019069805A (ja) 収納容器
JP2015221669A (ja) スクリューキャップ
JP4949004B2 (ja) ピルファープルーフバンド付きキャップ
GB2397294A (en) Tamper evident closure with image
CN206654340U (zh) 一种显窃启儿童安全瓶
JP7399047B2 (ja) ヒンジキャップ
EP3344560B1 (en) Closing device with non-accessible anti-tampering means
US806175A (en) Closure.

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20160112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6164635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150