JP6164573B2 - 無人飛翔体及びそのための制御システム - Google Patents

無人飛翔体及びそのための制御システム Download PDF

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Description

本発明は回転翼モーターの制御システム及び、この制御システムと回転翼とを有する無人飛翔体に関する。
近時、ドローンなどと呼ばれる無人飛翔体の開発が盛んである。典型的な無人飛翔体として、回転翼を複数個備えるマルチコプターが挙げられる。例えば、シャフトを介して放射状に配置される複数の回転翼をもつ無人飛翔体が挙げられる。こういった無人飛翔体においては、複数の回転翼を同時にバランスよく回転させることによって飛行する。飛翔体の飛行において、上昇・下降は例えば回転翼の回転数の増減によって行い、前進・後進などは、回転翼の回転数の増減を介して機体を傾けることによって成し得る。従来、固定ピッチの回転翼がよく使われ、右回り、左回りのものが交互に配置されることで、回転の反作用を打ち消しあっていた。
複数の回転翼のバランスについては、通常は、無人飛翔体に1つ備えられるフライトコントローラと称する装置によって制御される。フライトコントローラによって各回転翼の回転数・回転方向が定められ、定められた回転数・回転方向が各回転翼に伝達される。回転翼の各々には、1つの回転翼のモーターに電力を供給する制御装置が併設される。フライトコントローラによって定められた各回転翼の回転数・回転方向の命令は、回転翼に併設された制御装置に入力され、そこで、上記命令を実現するように回転翼への供給電力が定められる。このように、無人飛翔体全体のバランスを考慮してフライトコントローラから各回転翼に回転に関する命令が発せられ、発せられた命令は各回転翼に併設された制御装置によって各回転翼への供給電力へと変換される。
無人飛翔体においては、各回転翼の動作が不安定になるなどして予期せぬ墜落や制御不能に陥ることがある。無人飛翔体のさらなる改善のためには、そのような不良状態の原因を把握して対策を講じることが求められる。また、墜落に伴う人や財産への損傷を最小限にするために、軽微な故障が生じたときには早期発見が可能であり、また、墜落をなるべく回避するような動作を自動的に行うことも好ましい。これらを鑑みて、本発明は、後から機器不良の原因を解明でき、好ましくは墜落を未然に防げるような機能を有する制御装置を備えた制御システム及びそのような制御システムをもつ無人飛翔体の提供を課題とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、以下の内容の本発明を完成した。
[1]複数の回転翼をもつ無人飛翔体用の制御システムであって、当該システムは複数の制御装置と、前記複数の制御装置とデータ通信可能な中継器とを備え、前記制御装置の各々は1つの回転翼モーターを制御するためのものであり、各制御装置は演算デバイスと記憶デバイスとデータ出力デバイスと電圧検知デバイスとを有し、演算デバイスは、(A)制御すべき回転翼モーターへの制御内容を当該制御装置外から受け取って前記制御内容を実現するための電力を回転翼モーターへ供給し、前記供給した電力の情報を記憶デバイスに蓄積させること、(B)電圧検知デバイスからの電圧情報を受けとって前記情報を記憶デバイスに蓄積させること、および(C)記憶デバイスに蓄積された任意の情報を当該制御装置外へ出力するために出力デバイスを作動させること、を成すよう構成されていて、記憶デバイスは演算デバイスから受け取った上記電力の情報及び電圧情報を蓄積するよう構成されていて、データ出力デバイスは演算デバイスからの情報を当該制御装置外へ出力するよう構成されていて、電圧検知デバイスは当該制御装置外の電源装置と接続可能であって前記電源装置から電圧情報を取得して前記電圧情報を演算デバイスに供給するよう構成されていて、中継器は、複数の前記制御装置の各々の出力デバイスから出力された情報を入力して、前記情報をまとめて、まとめた情報を当該システム外へ出力し得る処理手段を有している、前記制御システム。
[2]さらに、各制御装置は異常表示デバイスを有し、演算デバイスは、上記電圧検知デバイスから受けた電圧情報が予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出するよう構成されている[1]の制御システム。
[3]演算デバイスは、上記電圧検知デバイスから受けた電圧情報が予め定めた前記異常条件に合致したときには上述の(A)において受け取った制御内容を無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されている[2]の制御システム。
[4]さらに、各制御装置は電流検知デバイスを有し、電流検知デバイスは回転翼モーターの駆動電流を所定時間毎に取得して前記駆動電流のデータを演算デバイスへ送るよう構成されていて、演算デバイスは、上記電流検知デバイスから受けた駆動電流のデータを記憶デバイスに蓄積させること、および、上記電流検知デバイスから受けた駆動電流のデータが予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出すること、を成すよう構成されている[2]の制御システム。
[5]演算デバイスは、上記電流検知デバイスから受けた駆動電流のデータが予め定めた前記異常条件に合致したときには上述の(A)において受け取った制御内容を無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されている[4]の制御システム。
[6]さらに、各制御装置は温度検知デバイスを有し、温度検知デバイスは外気の温度及び/又は演算デバイス近傍の温度を所定時間毎に取得して前記温度のデータを演算デバイスへ送るよう構成されていて、演算デバイスは、上記温度検知デバイスから受けた前記温度のデータが予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出するよう構成されている[2]〜[5]の制御システム。
[7]演算デバイスは、上記温度検知デバイスから受けた前記温度のデータが予め定めた前記異常条件に合致したときには上述の(A)において受け取った制御内容を無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されている請求項6記載の制御システム。
[8]演算デバイスは、さらに、(D)当該制御装置の累積使用時間を蓄積し、停止している上記回転翼モーターへ電力を供給するにあたって前記累積使用時間が予め定めた時間を超えていたら上記回転翼モーターへ電力を供給しないよう構成されている[1]〜[7]の制御システム。
[9][1]〜[8]の制御システムと、複数の回転翼とを有し、前記回転翼のそれぞれに対して1つずつ上記制御装置が接続されている無人飛翔体制御装置とをもつ無人飛翔体。
本発明によれば、演算デバイスを経る各データは記憶デバイスに蓄積されるから、後から故障モード等の解析に有用であり、また、複数の制御装置からの情報を、データ出力デバイスを介していったん中継器でまとめて、まとめられた情報をパーソナルコンピューター等の外部データ解析手段等へ容易に送出することができる。本発明の好適態様によれば、各データに異常が生じたときに、その異常をいち早く表示させることにより早期解決が図られ、さらなる好適態様によれば、異常時に特定の回転翼の出力を全体のバランスを失しない程度に下げることにより、突然の墜落や制御不能状態をできるだけ回避することができる。別の好適態様によれば、この制御装置の総使用時間が記録され、制御装置の寿命が近づいたときに新たな飛行ができないように構成されており、その結果、飛行中に制御装置の寿命が尽きるという懸念が著しく低減される。
本発明の無人飛翔体の一例の模式図である。 本発明の制御システムの一部の模式説明図である。 複数の制御装置と中継器との接続の模式図である。
以下、図面を適宜参照しながら本発明を詳しく説明する。図示された態様は本発明を限定するためのものではなく、あくまで例示である。
図1は本発明の無人飛翔体の一例の模式図である。本発明の無人飛翔体は、人間が乗り込まずに遠隔操作によって飛翔するよう構成されていて、回転翼を少なくとも2つ有する。本発明では、回転翼の動力源は電力を想定している。典型的には、電力は各回転翼近傍に設けられた蓄電池(図示せず)である。
図1の無人飛翔体は、中心から放射状に延びる4本のシャフト30と、各シャフト30の先端に備えられた回転翼20と、それぞれの回転翼20に併設された制御装置10と、中心に設けられたフライトコントローラ40とを有する。複数の回転翼を有する限り、無人飛翔体の構造は特に限定は無い。シャフト及び飛翔体の数は好ましくは4〜10である。
フライトコントローラ40は各回転翼20の回転数や回転方向が時々刻々定められる。回転翼20の回転数や回転方向は、無人飛翔体として所望される進行方向や速度に応じてフライトコントローラ40において算出される。フライトコントローラ40で算出された各回転翼の回転数や回転方向は時々刻々各それぞれの回転翼20に伝達される。その伝達は制御装置10を介して成され、制御装置10では主として、フライトコントローラ40にて算出された回転数や回転方向の命令が回転翼20の駆動モーター(図示せず)への供給電力へと変換される。フライトコントローラ40と操作者とのやりとりは、ラジオ波等の電波を用いた遠隔操作によって行うことができる。
本発明によれば、制御装置10と回転翼20とは典型的には1対1に対応する。具体的には、1つの制御装置10は1つの回転翼20を制御するために設けられる。制御装置10とフライトコントローラ40との接続や、制御装置10と回転翼20との接続は特に限定は無く、通信ケーブル等を用いることができ、図面では描写を省略している。
図2は本発明で用いる制御システムの一部の模式説明図である。図2には、複数存在する制御装置のうちの1つの制御装置10と、中継器60とが描写されている。
本発明で用いる制御装置は演算デバイスを有する。図2では演算デバイスはCPU・IC11が想定されている。演算デバイスは以下の機能を成すよう構成されていればその形態は特に限定は無く、CPUやICやFPGAやASICなどが挙げられる。
演算デバイスの果たすべき機能の一つは、(A)制御すべき回転翼モーターへの制御内容を制御装置10の外部から受け取って、その制御内容を実現するための電力を回転翼モーターへ供給し、前記供給した電力の情報を記憶デバイスに蓄積させることである。「制御すべき回転翼モーター」とは、制御対象の回転翼20の駆動用モーターのことである。制御内容は、前記駆動用モーターの駆動のさせ方の命令であり、具体的には回転翼20の回転数や回転方向などである。制御内容は、図1の例ではフライトコントローラ40から受け取る。「制御装置10の外部から」の意味内容は、フライトコントローラ40は制御装置10の外部の存在することである。なお、制御内容は時々刻々変動してもよい回転翼20の回転数や回転方向といった制御内容を、駆動用モーターへの供給電力へと変換する具体的な演算内容はモーター制御等の従来技術を適宜参照することができる。
本発明によれば、回転翼20の駆動用モーターへ供給した電力の情報は、記憶デバイスに蓄積される。前記「電力の情報」は、駆動用モーターへ供給した電流、電圧値の時間変化であってもよいし、回転翼20の回転数や回転方向の情報であってもよい。これらの情報は好ましくは所定時間ごと、例えば1〜5秒ごとに、後述する記憶デバイスに蓄積される。
演算デバイスの果たすべき機能の別の一つは、(B)電圧検知デバイスからの電圧情報を受けとって前記情報を記憶デバイスに蓄積させることである。この機能は、主として、回転翼20の動力源であるバッテリー50(主として、蓄電池)の電圧を監視することである。電圧検知デバイスは制御装置10の外部にある電源装置(バッテリー50等)と接続可能であって電源装置から電圧情報を取得して(電圧検出14)、取得した電圧情報を演算デバイスに供給する。電圧情報の供給は、所定時間毎、例えば1〜5秒ごとに、行われることが好ましい。検出された電圧値は後述する記憶デバイスに蓄積することが好ましい。バッテリー50の電力消費に伴い、電圧値の降下が確認され、バッテリー50の残量を見積もることができる。バッテリー50が複数個のセル単位の集合体からなるとき、その1つ以上のセル単位が故障すると、電圧値が急激に降下する。よって、電圧値の急激な降下は、その時点でのセル単位の故障が強く推察される。無人飛翔体の不具合を後から検証する際に、セル単位が故障した時刻を知る際に電圧情報のデータが役立つ。電圧検知デバイスの具体的な構成は電圧測定器などの公知技術を適宜参照することができる。
演算デバイスの果たすべき機能の別の一つは、(C)記憶デバイスに蓄積された任意の情報を当該制御装置外へ出力するために出力デバイスを作動させることである。上述したように不揮発性メモリ15等からなる記憶デバイスには各種情報が蓄積される。これらの情報は、USB端子等からなるデータ出力端子から取り出せるようにして、中継器60へと供給できるようにすることも演算デバイスが果たすべき機能の一つである。中継器60は複数の制御装置から入力される各種情報をまとめてパーソナルコンピューター等の外部端末(図示せず)へと出力することができるように構成されていて、そのためにマイコン等からなる処理手段(図示せず)が備えられている。
演算デバイスにおける好ましい機能の一つは、(D)当該制御装置10の累積使用時間を蓄積し、停止している上記回転翼モーターへ電力を供給するにあたって前記累積使用時間が予め定めた時間を超えていたら上記回転翼モーターへ電力を供給しないことである。簡潔にいえば、制御装置10の寿命を超えた場合には、新たな飛行開始を禁じる、ということである。制御装置には種々の電子部品が搭載されていて、それらには寿命がある。無人飛翔体が飛行している最中に制御装置10が寿命に至ることは危険である。制御装置10の累積使用時間についての「予め定めた時間」は、例えば、制御装置10の寿命から1回の飛行可能時間を減じた時間などが好ましく挙げられる。累積使用時間がそのように定めた時間を超えていたとしたら、新たな飛行の開始が禁じられる。具体的には、停止している回転翼モーターへの電力の供給が行われない、ということである。なお、無人飛翔体が飛行中に上記「予め定めた時間」に達したとしても、ただちに電力供給を停止することは無人飛翔体の墜落を招来するため不適切である。累積使用時間の蓄積や、電力供給を遮断する判断回路などについては回路設計技術に関する公知技術を適宜参照することができる。
制御装置10は記憶デバイスを有する。図2の態様では、不揮発メモリ15が記憶デバイスに該当する。記憶デバイスは演算デバイスから受け取った上記電力の情報及び電圧情報を蓄積するよう構成されている。記憶デバイスの具体的な構成等はメモリ技術などを適宜参照することができる。「電力の情報」は回転翼モーターへ供給した電力の情報であり、この情報は回転翼20の回転数、回転方向の情報に変換されていてもよい。この情報は好ましくは所定の時間間隔(例えば、1〜5秒ごと)ごとのデータとして蓄積される。後からこのデータを参照することにより、特定の飛行時間又は特定の時刻における、回転翼20への電力供給の実態を把握することができ、例えば、故障モードの解析に有用である。
「電圧情報」は、バッテリー50の電圧検出14により得られた電圧値の情報である。電圧値もまた好ましくは所定の時間間隔(例えば、1〜5秒ごと)ごとのデータとして蓄積される。後からこのデータを参照することにより、特定の飛行時間又は特定の時刻における、バッテリー50の状態(特に故障状態)を把握することができる。
制御装置10はデータ出力デバイスを有する。データ出力デバイスは例えばUSB端子などに例示されるデータ出力端子16であってもよい。データ出力デバイスは演算デバイスからの情報を当該制御装置10の中継器60へ出力するよう構成されている。データ出力デバイスは有線であってもよいし、無線であってもよい。データ出力デバイスを介することにより、制御装置10が取得した各種データや記憶デバイスに蓄積された各種データを外部に取り出して、不良発生時の検証などに役立てることができる。
図3は、複数の制御装置と中継器との接続の模式図である。図3の形態では、中継器60に8個の制御装置10が接続している。当該接続はデータ通信可能であればよく、有線であってもよいし、無線であってもよい。中継器60が飛翔体に据え付けられていて、飛翔体が飛行中のときにも中継器60と制御装置10とが接続されていてもよい。あるいは、中継器60は飛翔体とは別個独立に存在していて、必要な時に複数の制御装置10と接続可能なように構成されていてもよい。
中継器60は、複数の制御装置10から入力される前述又は後述のデータをまとめて外部装置70に出力できるような処理手段(図示せず)を有している。処理手段の具体的なデバイスはデータ処理技術の従来技術を適宜参照することができ、いわゆるマイコン等を用いることができる。複数の制御装置10からの情報をまとめるためのデータ統合技術についても従来技術を適宜参照することができる。外部装置70は特に限定は無く、パーソナルコンピューター等が例示される。
制御装置10は、好ましくは、異常表示デバイスを有する。このとき、演算デバイスは、電圧検知デバイスから受けた電圧情報が予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出する。「予め定めた異常条件」は、例えば、バッテリー50の寿命に近い電圧値であったり、例えば、複数個のセルのうちの1つ以上が壊れたことを示すデータ、つまり、短時間での急激な電圧降下が見られたとき、などが挙げられる。異常表示デバイスは例えばLEDなどの点灯が非限定的に挙げられる。
電圧検知デバイスで検出した電圧情報が上述の「予め定めた異常条件」に合致したときには、演算デバイスは、強制的に回転翼モーターへの電力供給を低減させることが好ましい。バッテリー50の寿命や故障が推察される事態においては、墜落しない程度の最低限度の電力を回転翼モーターへ供給してしばらく様子をみる、ということである。この場合は、フライトコントローラ40から受け取った制御内容を演算デバイスは無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されることが好ましい。「予め定めた電力」は、例えば、回転翼20が墜落しない程度の最低限度の駆動を行うための電力などが想定される。
制御装置10は好ましくは電流検知デバイスを有する。電流検知デバイスは回転翼モーターの駆動電流を所定時間毎、例えば1〜5秒ごとに取得する。取得した駆動電流のデータは演算デバイスへ送られる。電流検知デバイスは例えば検知回路13から構成され、回転翼モーターへの駆動電流を検知する。ここで、演算デバイスは、電流検知デバイスから受けた駆動電流のデータを記憶デバイスに蓄積させるよう作動する。さらに、演算デバイスは、電流検知デバイスから受けた駆動電流のデータが予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出する。「予め定めた異常条件」は、例えば、回転翼モーターの一部が欠損する場合に起こり得る異常電流値などが挙げられる。あるいは、負荷電流の平均が異常に増減する場合も「予め定めた異常条件」として組み込んでおいてもよい。異常表示デバイスは上述したバッテリー50の異常を示す際の異常表示デバイスと共用してもよいし、別のデバイスを用いてもよい。
電流検知デバイスで検出した駆動電流情報が上述の「予め定めた異常条件」に合致したときには、演算デバイスは、強制的に回転翼モーターへの電力供給を低減させることが好ましい。回転翼モーターの異常が推察される事態においては、墜落しない程度の最低限度の電力を回転翼モーターへ供給してしばらく様子をみる、ということである。この場合は、フライトコントローラ40から受け取った制御内容を演算デバイスは無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されることが好ましい。「予め定めた電力」は、例えば、回転翼20が墜落しない程度の最低限度の駆動を行うための電力などが想定される。
制御装置10は好ましくは温度検知デバイス17を有する。温度検知デバイス17は外気の温度、デバイス近傍の温度の一方又は両方を所定時間毎、例えば1〜5秒ごとに取得する。取得した温度のデータは演算デバイスへ送られる。温度検知デバイスの具体的な構成は温度観測手段の公知技術を適宜参照することができる。「デバイス近傍の温度」は、デバイスを構成するCPUやモーター制御回路の熱暴走等を監視することを目的としており、その目的に適う程度の近傍の温度を測定することが重要であり、具体的には、例えば、CPUやモーター制御回路の温度などが挙げられる。ここで、演算デバイスは、好ましくは、温度検知デバイス17から受けた温度のデータを記憶デバイスに蓄積させるよう作動する。演算デバイスは、温度検知デバイス17から受けた温度のデータが予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出する。「予め定めた異常条件」は、例えば、外気温の異常な高値、低値や、演算デバイス近傍において、演算デバイスの故障が見込まれるような高温などが挙げられる。異常表示デバイスは上述した他の情報(電流、電圧等)の異常を示す際の異常表示デバイスと共用してもよいし、別のデバイスを用いてもよい。
温度検知デバイス17で検出した温度情報が上述の「予め定めた異常条件」に合致したときには、演算デバイスは、強制的に回転翼モーターへの電力供給を低減させることが好ましい。異常な外気温や、演算デバイスの熱暴走が推察される事態においては、墜落しない程度の最低限度の電力を回転翼モーターへ供給してしばらく様子をみる、ということである。この場合は、フライトコントローラ40から受け取った制御内容を演算デバイスは無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されることが好ましい。「予め定めた電力」は、例えば、回転翼20が墜落しない程度の最低限度の駆動を行うための電力などが想定される。
上述したような制御装置10及び中継器60を備える無人飛翔体もまた本発明の一実施態様である。ここで、制御装置10と回転翼20とは典型的には1対1に対応する。具体的には、1つの制御装置10は1つの回転翼20を制御するために設けられる。上述したように、中継器60は当該無人飛翔体に常時据え付けられていてもよいし、あるいは、当該無人飛翔体とは別個独立に存在して必要な時に複数の制御装置10と接続可能なように構成されていてもよい。
無人飛翔体には、GPS装置が備えられていてもよい。無人飛翔体は「ホーム機能」が備えられていてもよい。「ホーム機能」は、「ホーム」の場所を予め定めておき、「ホーム」への帰還命令を受けて自動的に「ホーム」の場所へ向かう機能である。
本発明によれば、無人飛翔体の飛行中の各種データを蓄積しているから、不具合が生じたときに後から検証することが容易であり、無人飛翔体の改良に大いに役立つ。また、異常なデータが検知されたときに、その回転翼だけを強制的に低負荷の回転にて駆動させることにより、予期せぬ墜落を防ぎ、人や財産への損害を最小限にとどめることが期待される。
10:制御装置 20:回転翼
30:シャフト 40:フライトコントローラ
50:バッテリー 60:中継器

Claims (9)

  1. 複数の回転翼をもつ無人飛翔体用の制御システムであって、
    当該システムは複数の制御装置と、前記複数の制御装置とデータ通信可能な中継器とを備え、
    前記制御装置の各々は1つの回転翼モーターを制御するためのものであり、
    各制御装置は演算デバイスと記憶デバイスとデータ出力デバイスと電圧検知デバイスとを有し、
    演算デバイスは、
    (A)制御すべき回転翼モーターへの制御内容を当該制御装置外から受け取って前記制御内容を実現するための電力を回転翼モーターへ供給し、前記供給した電力の情報を記憶デバイスに蓄積させること、
    (B)電圧検知デバイスからの電圧情報を受けとって前記情報を記憶デバイスに蓄積させること、および
    (C)記憶デバイスに蓄積された任意の情報を当該制御装置外へ出力するために出力デバイスを作動させること、
    を成すよう構成されていて、
    記憶デバイスは演算デバイスから受け取った上記電力の情報及び電圧情報を蓄積するよう構成されていて、
    データ出力デバイスは演算デバイスからの情報を当該制御装置外へ出力するよう構成されていて、
    電圧検知デバイスは当該制御装置外の電源装置と接続可能であって前記電源装置から電圧情報を取得して前記電圧情報を演算デバイスに供給するよう構成されていて、
    中継器は、複数の前記制御装置の各々の出力デバイスから出力された情報を入力して、前記情報をまとめて、まとめた情報を当該システム外へ出力し得る処理手段を有している、
    前記制御システム。
  2. さらに、各制御装置は異常表示デバイスを有し、
    演算デバイスは、上記電圧検知デバイスから受けた電圧情報が予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出するよう構成されている請求項1記載の制御システム。
  3. 演算デバイスは、上記電圧検知デバイスから受けた電圧情報が予め定めた前記異常条件に合致したときには上述の(A)において受け取った制御内容を無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されている請求項2記載の制御システム。
  4. さらに、各制御装置は電流検知デバイスを有し、電流検知デバイスは回転翼モーターの駆動電流を所定時間毎に取得して前記駆動電流のデータを演算デバイスへ送るよう構成されていて、
    演算デバイスは、上記電流検知デバイスから受けた駆動電流のデータを記憶デバイスに蓄積させること、および、上記電流検知デバイスから受けた駆動電流のデータが予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出すること、を成すよう構成されている請求項2記載の制御システム。
  5. 演算デバイスは、上記電流検知デバイスから受けた駆動電流のデータが予め定めた前記異常条件に合致したときには上述の(A)において受け取った制御内容を無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されている請求項4記載の制御システム。
  6. さらに、各制御装置は温度検知デバイスを有し、温度検知デバイスは外気の温度及び/又は演算デバイス近傍の温度を所定時間毎に取得して前記温度のデータを演算デバイスへ送るよう構成されていて、
    演算デバイスは、上記温度検知デバイスから受けた前記温度のデータが予め定めた異常条件に合致したときに異常表示デバイスが異常表示を成すように異常表示デバイスへ信号を発出するよう構成されている請求項2記載の制御システム。
  7. 演算デバイスは、上記温度検知デバイスから受けた前記温度のデータが予め定めた前記異常条件に合致したときには上述の(A)において受け取った制御内容を無視して予め定めた電力を回転翼モーターへ供給するよう構成されている請求項6記載の制御システム。
  8. 演算デバイスは、さらに、(D)当該制御装置の累積使用時間を蓄積し、停止している上記回転翼モーターへ電力を供給するにあたって前記累積使用時間が予め定めた時間を超えていたら上記回転翼モーターへ電力を供給しないよう構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の制御システムと、複数の回転翼とを有し、前記回転翼のそれぞれに対して1つずつ上記制御装置が接続されている無人飛翔体。
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