JP6164027B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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しかし、チップ間を跨ぐようなシリアルな読み出しが行われる際、チップ間の切り替えタイミングがずれると、切り替え前のチップのデータがパッケージの出力端子から出力されてしまうなどして、データ出力の特性が悪化する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の半導体記憶装置の一例を示す図である。
アドレス計数部3a,3bは、同じアドレスを計数する。
メモリチップ2−1の記憶部6aは、アドレス領域A0〜AiにデータDa[A0]〜Da[Ai]を格納するとともに、メモリチップ2−2の先頭アドレスAi+1のデータDb[Ai+1]も格納する。すなわち、記憶部6aは、メモリチップ2−1が単独で管理するアドレス領域の他に拡張領域を有する。
アドレス計数部3a,3bにより、メモリチップ2−2の先頭アドレスAi+1が指定されると、制御部4aは、出力部5aのデータ出力を無効にし、制御部4bは、出力部5bのデータ出力を有効にする。
図2は、第2の実施の形態の半導体記憶装置の一例を示す斜視図である。
半導体記憶装置10の外形については点線で示されている。半導体記憶装置10内には、メモリチップ11−1,11−2が積層されている。
図3は、第2の実施の形態の半導体装置の各メモリチップの入力側の回路部の接続例を示す図である。
図3の例では、メモリチップ11−1の端子EXA1は、端子VSSに接続され、メモリチップ11−2の端子EXA2は、端子VDDに接続されている。
比較器13−1,13−2は、端子EXEN1,EXEN2の電位がHレベルのときに有効となる。比較器13−1は、有効状態のとき、端子EXA1,EXA2の値(電位)と、アドレスカウンタ14−1,14−2から出力されるアドレス信号addとの比較結果に応じて、マスク16−1,16−2を制御する信号cmp1,cmp2を出力する。
(メモリチップの一例)
図4は、第2の実施の形態の半導体装置のメモリチップの一例を示すブロック図である。図4では、メモリチップ11−1が備える各ブロックの例が示されているが、メモリチップ11−2に関しても同様である。図3に示した要素と同じものについては、同じ符号が付されている。
なお、図4の例では、入力バッファ29−1は、端子EXEN1から入力バッファ30−1を介して供給されるイネーブル信号ENが活性化されているときに、信号exaz1を出力する。
出力制御部25−1は、信号rdzと、信号cmpez1に基づいて、信号outenz1を出力し、出力バッファ31−1にシリアルデータsoutz1を出力させるか否かを制御する。
図5は、2つのメモリチップの出力側の回路部の接続例を示す図である。
図4に示した要素と同じものについては、同じ符号を付している。
図5に示されているように、本実施の形態の半導体記憶装置10では、出力端子SOからのデータ出力遅延を抑えることと、製造コストを抑える目的から、メモリチップ11−1,11−2の端子SO1,SO2が直接、出力端子SOに接続されている。つまり、データバスが共通となっている。このように、メモリチップ11−1,11−2の端子SO1,SO2を、出力データ選択スイッチなどを介さずに、半導体記憶装置10の出力端子SOに接続することにより半導体記憶装置10の製造コストを削減することができる。
図6は、2つのメモリチップが管理するアドレスの一例を示す図である。
メモリチップ11−1は、0000h番地から7FFFh番地までのアドレス領域(通常アドレス領域と表記している)を管理するほか、メモリチップ11−2が管理する先頭アドレスである8000h番地を拡張領域として管理している。
以下では、このような拡張領域のアドレスが指定されたときにも、そのアドレスにアクセス可能とするための比較器の一例を説明する。
図7は、比較器の一例を示す図である。
図7では、メモリチップ11−1の比較器13−1の一例が示されている。前述したアドレスカウンタ14−1から出力されるアドレス信号addが、16ビットのアドレスaddr[0]〜addr[15]で示されている。比較器13−1は、ExNOR回路50、検出部51、インバータ回路52、AND回路53を有している。
アドレスaddr[0]〜addr[14]が全て“0”のときは、NOR回路54〜57の出力は全て“1”となるので、NAND回路58の出力である信号all0xの電位はLレベルとなる。たとえば、0000h番地、8000h番地のとき、addr[0]〜addr[14]は全て“0”となるため、信号all0xの電位はLレベルとなる。アドレスアドレスaddr[0]〜addr[14]の1つでも“1”であるときには、信号all0xの電位はHレベルとなる。
以上説明してきたような半導体記憶装置10では、メモリチップ11−1,11−2は、図3に示したように、端子SI1,SI2は、半導体記憶装置10の共通の端子SIに接続されており同じシリアルデータsizが入力される。そのため、アドレスカウンタ14−1,14−2は、同じアドレス信号addを出力する。
次に、第2の実施の形態の半導体記憶装置10の出力制御(読み出し)動作の一例を説明する。
図8にはクロックsckz、カウント値cntsz[7],cntsz[6],cntsz[0]、アドレス信号add、信号cmpex1,cmpex2、シリアルデータsoutz1,soutz2、信号outenz1,outenz2の例が示されている。さらに、各メモリチップ11−1,11−2の端子SO1,SO2から出力されるデータの例が示されている。
(比較例1)
図9は、半導体記憶装置の出力制御動作の1つ目の比較例を示すタイミングチャートである。
図10は、半導体記憶装置の出力制御動作の2つ目の比較例を示すタイミングチャートである。
これに対して、図8に示したように、本実施の形態の半導体記憶装置10では、メモリチップ11−1は、メモリチップ11−2の先頭アドレスである8000h番地のデータDb[7]を格納し、自身の出力が無効になるまでデータDb[7]を出力する。そのため、データDb[7]の読み出し期間が狭くなることを抑制できる。また、図10のように、メモリチップ11−1,11−2の両方からデータが出力される時間があっても、両方から同じデータが出力されるため、データDb[7]の読み出し期間が狭くなることが抑制され、出力データの特性悪化が抑制される。
以下では、第3の実施の形態の半導体記憶装置における2つのメモリチップを、メモリチップ11−1a,11−2aと表記する。
図11は、2つのメモリチップが管理するアドレス空間の一例を示す図である。
メモリチップ11−1aは、0000h番地から7FFFh番地までの通常アドレス領域を管理するほか、メモリチップ11−2aが管理する先頭アドレスである8000h番地を拡張領域として管理している。さらに、メモリチップ11−1aは、メモリチップ11−2aが管理する通常アドレス領域の最後尾のアドレスであるFFFFh番地を拡張領域として管理している。
以下では、このような拡張領域のアドレスが指定されたときにも、そのアドレスにアクセス可能とするための比較器の一例を説明する。
図12は、第3の実施の形態の半導体記憶装置における比較器の一例を示す図である。
図12では、メモリチップ11−1aの比較器13−1aの一例が示されている。図7に示した比較器13−1と同じ要素については同一符号が付されている。
インバータ回路68は、NOR回路67の出力の論理レベルを反転して、信号all1xとして出力する。
NAND回路61は、信号all0x,all1xを入力し、信号cmpadzを出力する。信号cmpadzの電位は、信号all0x,all1xの電位が両方ともHレベルのときに、Lレベルとなり、それ以外のときには、Hレベルとなる。
AND回路53は、インバータ回路52で論理レベルが反転された信号cmpex1と、インバータ回路62で論理レベルが反転された信号cmpadzとを入力して、信号cmp1を出力する。
第3の実施の形態の半導体記憶装置では、書き込み動作時に、図11に示したような各メモリチップ11−1a,11−2aで管理されるアドレス領域にデータが格納される。前述したように、メモリチップ11−1aは、拡張領域である8000h番地、FFFFh番地が指定されたときにも、自身のメモリアレイにアクセスすることが可能である。図3に示したメモリチップ11−1,11−2と同様に、メモリチップ11−1a,11−2aにおいて、シリアルデータが入力される端子は、半導体記憶装置の(パッケージの)共通の端子に接続されており同じシリアルデータが入力される。そのため、8000h番地またはFFFFh番地が指定されたときには、メモリチップ11−1aのメモリアレイと、メモリチップ11−2aのメモリアレイの両方に同じデータが格納されることになる。
図13は、第3の実施の形態の半導体記憶装置の出力制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
図13の例では、信号outenz1がLレベル(信号outenz2がHレベル)になるタイミングt21は、シリアルデータsoutz1,soutz2が8000h番地に記憶されていたデータとなるタイミングt23よりも早い。
上記では、メモリチップ11−1aのアドレスからメモリチップ11−2aのアドレスへの連続アクセスを説明したが、FFFFh番地から先頭の0000h番地に戻るようなシリアル読み出しの際も同様の効果が得られる。すなわち、信号outenz1がHレベル(信号outenz2がLレベル)に戻るタイミングが、シリアルデータsoutz1,soutz2が0000h番地に記憶されていたデータとなるタイミングよりも早い場合も同様の効果が得られる。メモリチップ11−1aがメモリチップ11−2aの通常アドレス領域の最後尾のFFFh番地のデータを格納しているためである。
(比較例)
図14は、第3の実施の形態の半導体記憶装置の出力制御動作の比較例を示すタイミングチャートである。
アドレスが7FFFh番地から8000h番地に切り替わると(タイミングt25)、図13に示したタイミングチャートと同様に、信号outenz1はLレベル(信号outenz2はHレベル)になる(タイミングt26)。これにより、出力がメモリチップ11−1aからメモリチップ11−2aに切り替わる(タイミングt27)。
これに対して、第3の実施の形態の半導体記憶装置では、図13に示したように、信号outenz1,outenz2の変化が、シリアルデータsoutz1,soutz2の変化よりも早まっても、出力データの特性悪化が抑制される。アドレスが7FFFh番地になると、メモリチップ11−2aが、予め格納している7FFFh番地のデータDa[0]を出力するためである。
次に、前述したメモリチップ11−1,11−2,11−1a,11−2aに適用される、メモリアレイ(たとえば、図3に示したようなメモリアレイ12−1,12−2)の一例を説明する。なお、以下ではメモリアレイ12と表記することにする。
メモリアレイ12は、複数のメモリセルと、コラム線clz[0],clz[1],…,clz[30],clz[31]と、ワード線wlz[0],wlz[1],…,wlz[1022],wlz[1023],wlz[1024]を有している。
このようなメモリアレイ12では、たとえば、ワード線wlz[0]〜wlz[1023]により選択されるアドレス領域が、図6、図11に示した通常アドレス領域に相当し、ワード線wlz[1024]により選択されるアドレス領域が拡張領域に相当する。
(拡張領域選択のためのデコード回路の一例)
図16は、拡張領域選択のためのデコード回路の一例を示す図である。
デコード回路70において、図15に示したワード線wlz[1024]を選択する部分は、NAND回路71,72、インバータ回路73を有している。
NOR回路74は、アドレスaddr[0]〜addr[2]を入力し、NOR回路75は、アドレスaddr[3],addr[4]を入力する。NAND回路76は、NOR回路74,75の出力信号を入力する。NAND回路76の出力信号は、コラム線clz[0]に供給される。
NAND回路77は、アドレスaddr[0]〜addr[2]を入力し、NAND回路78は、アドレスaddr[3],addr[4]を入力する。NOR回路79は、NAND回路77,78の出力信号を入力する。NOR回路79の出力信号は、コラム線clz[31]に供給される。
図17は、拡張領域のアドレスのデータを格納する他の記憶領域を設けた例を示す図である。
以下、拡張領域キャッシュの使用例を示す。
図18には、図17に示した回路において、0000h〜FFFFh番地の領域に対する読み出しをした後に、書き込みを実施する動作を2回繰り返したときの、メモリチップ11−1aの内部動作が示されている。図17に示した各信号cmpez1,all0x,all1x,rdz,wrz,mrdz,crdz,mwrz,cwrzの変化の様子の例が示されている。さらに、パラレルデータpiz[7:0],poutz[7:0],poutcz[7:0]、拡張領域キャッシュ83−1,83−2のデータ、出力データpoz[7:0]の変化の様子の例が示されている。
なお、図18からわかるように、信号mwrz,cwrzは同一の動作をする信号であるため、1つの信号にまとめてもよい。
2−1〜2−n メモリチップ
3a,3b アドレス計数部
4a,4b 制御部
5a,5b 出力部
6a,6b 記憶部
SO 出力端子
SO1〜SOn 端子
cmb データバス
Claims (5)
- 出力端子が共通のデータバスに接続された第1のメモリチップ及び第2のメモリチップを有し、
前記第1のメモリチップは、前記第2のメモリチップの先頭アドレスに格納される第1のデータと同じ第2のデータを格納し、
前記第1のメモリチップから前記第2のメモリチップに跨るシリアル読み出し時に、前記第2のメモリチップの前記先頭アドレスが指定されると、前記第2のメモリチップは前記第1のデータを出力するとともに、前記第1のメモリチップは格納している前記第2のデータを出力する、
ことを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記第1のメモリチップ及び前記第2のメモリチップは、指定されるアドレスに基づいて自身の出力を有効または無効にする制御部を有し、
前記第1のメモリチップは、前記第2のメモリチップの前記先頭アドレスが指定されると、前記制御部により自身の出力が無効になるまで、格納している前記第2のデータを出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2のメモリチップは、前記先頭アドレスの一つ前の前記第1のメモリチップのアドレスに格納される第3のデータと同じ第4のデータを格納し、
前記第2のメモリチップは、前記先頭アドレスが指定され、自身の出力が有効になると、前記第1のデータの出力が開始するまで、格納している前記第4のデータを出力すること、を特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1のメモリチップは、第1のメモリアレイと、前記第1のメモリアレイから読み出された前記第2のデータが格納される第1の記憶領域とを有し、前記第1の記憶領域への前記第2のデータの格納後は、前記第2のメモリチップの前記先頭アドレスが指定されると、前記第1の記憶領域から前記第2のデータを読み出すこと、を特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2のメモリチップは、第2のメモリアレイと、前記第2のメモリアレイから読み出された前記第4のデータが格納される第2の記憶領域とを有し、前記第2の記憶領域への前記第4のデータの格納後は、前記第2のメモリチップの前記先頭アドレスの一つ前の前記アドレスが指定されると、前記第2の記憶領域から前記第4のデータを読み出すこと、を特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
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