JP6163965B2 - タッチパネル入力装置 - Google Patents

タッチパネル入力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6163965B2
JP6163965B2 JP2013173762A JP2013173762A JP6163965B2 JP 6163965 B2 JP6163965 B2 JP 6163965B2 JP 2013173762 A JP2013173762 A JP 2013173762A JP 2013173762 A JP2013173762 A JP 2013173762A JP 6163965 B2 JP6163965 B2 JP 6163965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical path
scanning optical
light
light emitting
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013173762A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015041363A (ja
Inventor
羽場 健矢
健矢 羽場
智史 内野
智史 内野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013173762A priority Critical patent/JP6163965B2/ja
Publication of JP2015041363A publication Critical patent/JP2015041363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6163965B2 publication Critical patent/JP6163965B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Description

本発明は、タッチパネル入力装置に関し、より特定的には、操作面への操作部の入力座標を光学的に取得するタッチパネル入力装置に関する。
MFP(Multifunction Peripheral)などの一般的な画像形成装置には、操作パネル(操作パネルユニット)が設けられている。操作パネルは、ソフトウェアキーなどを含む操作画面を表示する表示パネルと、表示パネル上に配置されたタッチパネル入力装置とを備えている。画像形成装置は、表示パネルに表示されたソフトウェアキーなどへのタッチを、タッチパネル入力装置にて検知し、検知した箇所のキーなどに割り当てられた処理を実行する。これにより、ユーザーは、表示パネルに表示された操作画面にタッチすることにより機器設定などの操作を行うことができるため、直感的な操作が可能となり、高い操作性が実現される。
タッチパネル入力装置がタッチを検知する方式としては、たとえば光学式、抵抗膜式、または静電容量式など、様々な形式がある。このうち光学式タッチパネル入力装置は、表示パネルの操作面上のX軸方向の両端部に互いに対向して配置された一組の発光素子列および受光素子列と、操作面上のY軸方向の両端部に互いに対向して配置された一組の発光素子列および受光素子列とを備えている。発光素子列は、複数のLED(Light Emitting Diode)により構成されており、受光素子列は複数のPD(Photodiode)により構成されている。光学式タッチパネル入力装置は、LEDの各々からの光(赤外線などの不可視光線)をPDの各々で受光することにより、操作面上を走査し、受光光量が低下したPDの位置(影の位置、遮光位置)に基づいて、入力座標を取得する。
現在、画像形成装置の操作パネルには、抵抗膜式または静電式の抵抗膜式タッチパネル入力装置が搭載されている。抵抗膜式タッチパネル入力装置は、安価で最も使用されているタッチパネル入力装置である一方で、マルチタッチ操作、フリック操作、またはドラッグ操作などを検知する性能に乏しい。このため、近年は静電式タッチパネル入力装置が搭載されることが多い。しかし、静電式タッチパネル入力装置は、構造が複雑であり、高価である。
光学式タッチパネル入力装置は、構造上、パネルの大型化が容易で、センサー部が直接触れられないため、耐久性が高いといった利点を有している。光学式タッチパネル入力装置は、ATM(Automated Teller Machine)や券売機になどに用いられており、マルチタッチ操作、フリック操作、またはドラッグ操作などを検知する性能が高い。近年、表示装置の大画面化への要求に応えるべく、画像形成装置の操作パネルに、大画面化の際のコストが有利な光学式タッチパネル入力装置を搭載することが検討されている。
従来の光学式タッチパネル入力装置に関する技術は、たとえば下記特許文献1に開示されている。
下記特許文献1には、表示パネルと、表示パネルの隣接した2辺に対応して配置された複数個の赤外線発光素子と、表示パネルの残りの2辺に対応して配置され、各赤外線発光素子から発散された光を反射させるレンズ部と、表示パネルの隣接した2辺に対応して配置された受光部と、タッチ制御部とを備えた光学式タッチ入力装置が開示されている。この光学式タッチパネル入力装置において、タッチ制御部は、受光部から収集された受光情報によって、タッチ座標を演算するタッチ座標演算部と、各赤外線発光素子の光出力をタッチ時と非タッチ時に区分して、非タッチ時の光出力をタッチ時よりも低くする発光制御部とを含んでいる。
特開2012−128851号公報
従来の光学式タッチパネル入力装置には、発光素子および受光素子の組が、操作面に対して垂直な方向に複数段設けられたものがある。しかし、この種の光学式タッチパネル入力装置には、入力座標の検知に伴う消費電力および処理量が大きいという問題があった。すなわち、従来の光学式タッチパネル入力装置は、操作部によって操作面が操作されているか否かに関わらず、全ての段の発光素子および受光素子を常に用いて走査していた。このため、入力座標の検知に伴う消費電力および処理量が大きいという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、入力座標の検知に伴う消費電力および処理量を低減することのできるタッチパネル入力装置を提供することである。
本発明の一の局面に従うタッチパネル入力装置は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、走査光路面での遮光に基づいて、操作面への操作部の入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、操作面から相対的に遠い位置に存在する上段走査光路面を構成する上段走査光路形成部と、操作面から相対的に近い位置に存在する下段走査光路面を構成する下段走査光路形成部とを備え、上段走査光路形成部および下段走査光路形成部の各々は、複数の発光素子と、複数の発光素子の各々からの光を受ける受光素子とを含み、上段走査光路形成部は、一の方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される第1の受光素子列と、一の方向と直交する他の方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される第2の受光素子列とを含み、第1の受光素子列を構成する複数の受光素子の各々は、第1の受光素子列の一方の端部から他方の端部にかけて等間隔で配列し、第2の受光素子列を構成する複数の受光素子の各々は、第2の受光素子列の一方の端部から他方の端部にかけて等間隔で配列し、上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数は、下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少ない。
本発明の他の局面に従うタッチパネル入力装置は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、走査光路面での遮光に基づいて、操作面への操作部の入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、操作面から相対的に遠い位置に存在する上段走査光路面を構成する上段走査光路形成部と、操作面から相対的に近い位置に存在する下段走査光路面を構成する下段走査光路形成部とを備え、上段走査光路形成部および下段走査光路形成部の各々は、複数の発光素子と、複数の発光素子の各々からの光を受ける受光素子とを含み、上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数は、下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少なく、上段走査光路面および下段走査光路面の間で、走査を行う走査光路面を切り替えることにより、操作部の入力座標を決定する決定手段をさらに備える。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、決定手段は、下段走査光路面の走査を行わない状態で、上段走査光路形成部を用いて上段走査光路面の走査を行うことにより、上段走査光路面での遮光を検知する遮光検知手段と、遮光検知手段にて遮光を検知した場合に、下段走査光路形成部を用いて下段走査光路面の走査を行うことにより、操作部の入力座標を決定する座標決定手段とを含む。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、決定手段は、座標決定手段にて下段走査光路面の走査を行う場合に、上段走査光路面の走査を停止する走査停止手段をさらに含む。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、決定手段は、遮光検知手段にて検知した遮光に基づいて、上段走査光路面での操作部の検知範囲を特定する範囲特定手段をさらに含み、座標決定手段は、下段走査光路面における検知範囲を包含する領域を走査範囲として走査を行う。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、検知範囲にキーが表示されている領域が含まれる場合、座標決定手段は、検知範囲に含まれるキーが表示されている領域全体を走査範囲として走査を行う。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、決定手段は、座標決定手段にて決定した入力座標の変化を検知する変化検知手段と、変化検知手段にて検知した変化に基づいて、走査範囲を変更する変更手段とをさらに含み、座標決定手段は、変更手段にて走査範囲を変更した場合に、下段走査光路面における変更後の走査範囲の走査を行う。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、座標決定手段は、検知範囲の中心からの距離が小さい順序で、下段走査光路形成部の発光素子および発光素子の各々を起動することにより走査範囲の走査を行う。
本発明のさらに他の局面に従うタッチパネル入力装置は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、走査光路面での遮光に基づいて、操作面への操作部の入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、操作面から相対的に遠い位置に存在する上段走査光路面を構成する上段走査光路形成部と、操作面から相対的に近い位置に存在する下段走査光路面を構成する下段走査光路形成部とを備え、上段走査光路形成部および下段走査光路形成部の各々は、複数の発光素子と、複数の発光素子の各々からの光を受ける受光素子とを含み、上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数は、下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少なく、上段走査光路形成部を構成する複数の発光素子の各々は、下段走査光路形成部を構成する複数の発光素子の各々よりも低い指向性を有する光を放出する。
本発明のさらに他の局面に従うタッチパネル入力装置は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、走査光路面での遮光に基づいて、操作面への操作部の入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、操作面から相対的に遠い位置に存在する上段走査光路面を構成する上段走査光路形成部と、操作面から相対的に近い位置に存在する下段走査光路面を構成する下段走査光路形成部とを備え、上段走査光路形成部および下段走査光路形成部の各々は、複数の発光素子と、複数の発光素子の各々からの光を受ける受光素子とを含み、上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数は、下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少なく、上段走査光路形成部および下段走査光路形成部は、共通の発光素子を含む。

本発明によれば、入力座標の検知に伴う消費電力および処理量を低減することのできるタッチパネル入力装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態における画像形成装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態における走査光路形成部10bの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態における走査光路形成部10aおよび10bのY軸方向に沿った断面図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を説明する第1の図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を説明する第2の図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を説明する第3の図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。 第1の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する図である。 第1の変形例における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。 第2の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する第1の図である。 第2の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する第2の図である。 第2の変形例における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。 第3の変形例において受け付けるピンチアウト操作を模式的に示す図である。 第3の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する図である。 第3の変形例における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。 第4の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する図である。 第5の変形例における操作パネル装置1の構成を模式的に示す図である。 第6の変形例における操作パネル装置1の構成を模式的に示すY軸方向に沿った断面図である。 第7の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。 第8の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。 第9の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施の形態においては、タッチパネル入力装置が、画像形成装置に搭載されている操作パネル装置である場合について示す。画像形成装置としては、たとえばMFP、ファクシミリ装置、複写機、またはプリンターなどがある。タッチパネル入力装置は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、操作面への操作部の入力座標を取得するものであればよく、たとえばタブレット、PC(Personal Computer)、携帯電話、または券売機などの画像形成装置以外のものに搭載されていてもよい。
本明細書において、「走査光路」とは、発光素子からの光が受光素子で受光されるまでにたどる経路であって、操作部の検知に用いられる経路を意味している。
[画像形成装置の構成]
始めに、本実施の形態におけるタッチパネル入力装置が搭載される画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における画像形成装置の全体構成を示す斜視図である。
図1を参照して、画像形成装置100は、ここではスキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、ネットワーク機能、BOX機能、およびプリンターとしての機能などを備えたデジタル複合機(MFP)である。画像形成装置100は、原稿を光学的に読取って画像データを得るスキャナー部110と、画像データに基づいて用紙上に画像を印刷するプリントエンジン120とを主に備えている。画像形成装置100の本体上面には、スキャナー部110に原稿を送る自動原稿送り装置(フィーダー)130が配置され、画像形成装置の下部には、プリントエンジン120に用紙を供給する複数の給紙カセット(給紙部)140が配置される。また、画像形成装置100の中央部には、プリントエンジン120によって画像を形成された用紙が排紙されるトレー150が設けられている。
画像形成装置100は、さらに、本実施の形態におけるタッチパネル入力装置としての操作パネル装置1を備えている。操作パネル装置1は、画像形成装置100の本体上面の前面側(ユーザーが位置する側)に固定されている。操作パネル装置1は、表示パネル93に表示された情報に基づいて、画像形成装置100に対してユーザーが設定や命令などを入力するための装置である。操作パネル装置1は、ユーザーからの各種の指示、数字、文字、または記号などの入力操作を受付けるための複数のハードウェアキー91と、表示パネル(表示装置)93と、タッチパネル10とを含んでいる。表示パネル93は、画像形成装置100に関する各種操作を受け付ける操作画面などの各種情報をユーザーに対して表示する。表示パネル93は、操作部による操作(たとえば指でのタッチ)を受け付ける平面である操作面CP(図2)を有している。タッチパネル10は、走査光路面での遮光に基づいて、操作面CPへの操作部の入力座標を決定する。
操作パネル装置1は、ユーザーが画像形成装置100の前に立った状態で操作しやすいように、操作面が水平面に対して傾斜するように取り付けられる。画像形成装置100によっては、車いすのユーザーなどにも配慮して、操作面の角度を調節可能であってもよい。
次に、操作パネル装置1の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、操作パネル装置1は、制御部2と、上段入力部3と、下段入力部4とを含んでいる。
制御部2は、操作パネル装置1全体を制御する。制御部2は、操作パネル装置1全体の制御を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUを動作させる為のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)、およびCPUがプログラムを動作するために必要なデータや画像データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などにより構成されている。制御部2は、上段入力部3および下段入力部4の各々の走査開始および走査停止を制御する。さらに制御部2は、上段入力部3および下段入力部4の各々から入力座標を受け取る。
上段入力部3および下段入力部4の各々は、上段走査光路面SL1および下段走査光路面SL2の各々で、操作部を検知する。
上段入力部3は、走査光路形成部10aと、走査部30aと、接触判断部31aと、座標検出部32aとを含んでいる。
走査光路形成部10aは、操作面CP上に配置されており、上段走査光路面SL1を形成する。走査光路形成部10aは、X軸方向に直線状に配列した複数の発光素子によって構成される発光素子列11と、X軸方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される受光素子列12と、Y軸方向に直線状に配列した複数の発光素子によって構成される発光素子列13と、Y軸方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される受光素子列14とを含んでいる。走査光路形成部10aの具体的な構成については、図3を用いて後述する。
走査部30aは、走査光路形成部10aを構成する全ての発光素子および受光素子の各々に接続されている。走査部30aは、走査光路形成部10aを構成する発光素子および受光素子の組を順次走査し、各発光素子に対応する各受光素子の入力(受光光量)を接触判断部31aおよび座標検出部32aに送信する。
接触判断部31aは、走査部30aから受信した各受光素子の入力に基づいて、上段走査光路面SL1での操作部の有無を検知する。接触判断部31aは、操作部を検知した場合に、接触検知信号を座標検出部32aに送信する。
座標検出部32aは、接触判断部31aからの接触検知信号をトリガとし、走査部30aから受信した各受光素子の入力に基づいて、上段走査光路面SL1が操作部によって塞がれた範囲である検知範囲を特定し、制御部2に送信する。
下段入力部4は、走査光路形成部10bと、走査部30bと、接触判断部31bと、座標検出部32bとを含んでいる。
走査光路形成部10bは、操作面CPと走査光路形成部10aとの間に配置されており、下段走査光路面SL2を形成する。走査光路形成部10bは、X軸方向に直線状に配列した複数の発光素子によって構成される発光素子列21と、X軸方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される受光素子列22と、Y軸方向に直線状に配列した複数の発光素子によって構成される発光素子列23と、Y軸方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される受光素子列24とを含んでいる。走査光路形成部10bの具体的な構成については、図4を用いて後述する。
走査部30bは、走査光路形成部10bを構成する全ての発光素子および受光素子の各々に接続されている。走査部30bは、走査光路形成部10bを構成する発光素子および受光素子の組を順次走査し、各発光素子に対応する各受光素子の入力(受光光量)を接触判断部31bおよび座標検出部32bに送信する。
接触判断部31bは、走査部30bから受信した各受光素子の入力に基づいて、下段走査光路面SL2での操作部の有無を検知する。接触判断部31bは、操作部を検知した場合に、接触検知信号を座標検出部32bに送信する。
座標検出部32bは、接触判断部31bからの接触検知信号をトリガとし、走査部30bから受信した各受光素子の入力に基づいて、下段走査光路面SL1が操作部によって塞がれた領域を特定し、その領域に基づいて最終的な入力座標を決定し、制御部2に送信する。
図3は、本発明の一実施の形態における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。なお、以降の図においては、起動される発光素子または受光素子を細線のハッチングの入った正方形で示しており、起動され、かつ遮光を検知する受光素子(受光光量が閾値を下回った受光素子)を太線のハッチングの入った正方形で示しており、起動されない発光素子または受光素子を白地の正方形で示している。
図3を参照して、上段入力部3の走査光路形成部10aは、X軸方向に直線状に配列した複数の発光素子A1〜An(nは自然数)によって構成された発光素子列11と、X軸方向に直線状に配列した複数の受光素子B1〜Bnによって構成された受光素子列12と、Y軸方向に直線状に配列した複数の発光素子C1〜Cm(mは自然数)によって構成された発光素子列13と、Y軸方向に直線状に配列した複数の受光素子D1〜Dmによって構成された受光素子列14とを含んでいる。複数の発光素子A1〜AnおよびC1〜Cmの各々は、たとえばLEDよりなっており、複数の受光素子B1〜BnおよびD1〜Dmの各々は、たとえばPDよりなっている。
発光素子列11および受光素子列12は、対向しており、複数の走査光路L1を形成する。発光素子列11は操作面CPの奥側端部に配置されており、受光素子列12は操作面CPの手前側端部に配置されている。複数の走査光路L1の各々は、発光素子列11を構成する複数の発光素子A1〜Anの各々からの光が、受光素子列12を構成する複数の受光素子B1〜Bnの各々で受光されるまでにたどる経路であり、Y軸方向に延在している。
発光素子列13および受光素子列14は、対向しており、複数の走査光路L2を形成する。発光素子列13は操作面CPの左端部に配置されており、受光素子列14は操作面CPの右端部に配置されている。複数の走査光路L2の各々は、発光素子列13を構成する複数の発光素子C1〜Cmの各々からの光が、受光素子列14を構成する複数の受光素子D1〜Dmの各々で受光されるまでにたどる経路であり、X軸方向に延在している。複数の走査光路L1および複数の走査光路L2は、互いに直交しており、操作面CPに対して平行な上段走査光路面SL1を構成している。
図4は、本発明の一実施の形態における走査光路形成部10bの構成を模式的に示す平面図である。
図4を参照して、下段入力部4の走査光路形成部10bは、X軸方向に直線状に配列した複数の発光素子E1〜Ek(kは自然数)によって構成された発光素子列21と、X軸方向に直線状に配列した複数の受光素子F1〜Fkによって構成された受光素子列22と、Y軸方向に直線状に配列した複数の発光素子G1〜Gl(lは自然数)によって構成された発光素子列23と、Y軸方向に直線状に配列した複数の受光素子H1〜Hlによって構成された受光素子列24とを含んでいる。複数の発光素子E1〜EkおよびG1〜Glの各々は、たとえばLEDよりなっており、複数の受光素子F1〜FkおよびH1〜Hlの各々は、たとえばPDよりなっている。
発光素子列21および受光素子列22は、対向しており、複数の走査光路L3を形成する。発光素子列21は操作面CPの奥側端部に配置されており、受光素子列22は操作面CPの手前側端部に配置されている。複数の走査光路L3の各々は、発光素子列21を構成する複数の発光素子E1〜Ekの各々からの光が、受光素子列22を構成する複数の受光素子F1〜Fkの各々で受光されるまでにたどる経路であり、Y軸方向に延在している。
発光素子列23および受光素子列24は、対向しており、複数の走査光路L4を形成する。発光素子列23は操作面CPの左端部に配置されており、受光素子列24は操作面CPの右端部に配置されている。複数の走査光路L4の各々は、発光素子列23を構成する複数の発光素子G1〜Glの各々からの光が、受光素子列24を構成する複数の受光素子H1〜Hlの各々で受光されるまでにたどる経路であり、X軸方向に延在している。複数の走査光路L3および複数の走査光路L4は、互いに直交しており、操作面CPに対して平行な下段走査光路面SL2を構成している。下段走査光路面SL2は、上段走査光路面SL1よりも操作面CPから近い位置に存在している。
図3および図4を参照して、走査光路形成部10aを構成する発光素子および受光素子の総数(すなわち、(2m+2n)個)は、走査光路形成部10bを構成する発光素子および受光素子の総数(すなわち、(2l+2k)個)よりも少ない。
図5は、本発明の一実施の形態における走査光路形成部10aおよび10bのY軸方向に沿った断面図である。
図3〜図5を参照して、走査光路形成部10aおよび10bを構成する発光素子および受光素子の各々は、操作面CPに対して垂直な方向に複数段(ここでは2段)に配置されている。発光素子列11は発光素子列21の上部に配置されており、受光素子列12は受光素子列22の上部に配置されている。発光素子列13は発光素子列23の上部に配置されており、受光素子列14は受光素子列24の上部に配置されている。言い換えれば、発光素子A1〜Anの各々と受光素子B1〜Bnの各々との組は、発光素子E1〜Ekの各々と受光素子F1〜Fkの各々との組よりも高い位置(操作面CPから遠い位置)に配置されている。発光素子C1〜Cmの各々と受光素子D1〜Dmの各々との組は、発光素子G1〜Glの各々と受光素子H1〜Hlの各々との組よりも高い位置に配置されている。走査光路形成部10aおよび10bのX軸方向に沿った断面図も、図5とほぼ同様の構成となっている。
[操作パネル装置の動作]
続いて、操作パネル装置1の動作について説明する。
図6は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を説明する第1の図である。
なお、図6〜図8、図10、図12、図13、および図19においては、上から順番に、Y軸方向に沿った操作パネル装置1の断面図、走査光路形成部10a、および走査光路形成部10bを示している。さらに、発光素子から発光される光の幅で、上段走査光路面SL1および下段走査光路面SL2を構成する各走査光路を示している。
図6を参照して、操作パネル装置1のスイッチがオンされた場合、またはユーザーによる操作を一定時間以上受け付けない場合などに、操作パネル装置1は待機中となる。操作パネル装置1が待機中である場合、操作パネル装置1は、下段走査光路面SL2の走査を行わない状態で、走査光路形成部10aの発光素子および受光素子を用いて上段走査光路面SL1で走査を行う(走査光路形成部10aを用いた操作部の検知を許可し、走査光路形成部10bを用いた操作部の検知を許可しない)。
操作パネル装置1は、走査光路形成部10aを用いて上段走査光路面SL1全体の走査を行うことにより、上段走査光路面SL1での操作部の有無(操作面CPへのタッチの有無)を検知する。操作パネル装置1は、X軸方向に配列したn本の走査光路L1と、Y軸方向に配列したm本の走査光路L2との合計(m+n)本の走査光路を走査する。
具体的には、操作パネル装置1は、走査部30aを用いて、発光素子A1および受光素子B1の組、発光素子A2および受光素子B2の組、発光素子A3および受光素子B3の組・・・という順番で、操作面CPの左側から右側に向かって発光素子A1〜Anおよび受光素子B1〜Bnの各々の組を起動し、それぞれの受光素子B1〜Bnで受光した光量を入手する。
続いて操作パネル装置1は、走査部30aを用いて、発光素子C1および受光素子D1の組、発光素子C2および受光素子D2の組、発光素子C3および受光素子D3の組・・・という順番で、操作面CPの奥側から手前側に向かって発光素子C1〜Cmおよび受光素子D1〜Dmの各々の組を起動し、それぞれの受光素子D1〜Dmで受光した光量を入手する。
次に操作パネル装置1は、受光素子B1〜BnおよびD1〜Dmの各々で受光した光量を、接触判断部31aに送信する。これにより、上段走査光路面SL1の1回の走査が完了する。
図7は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を説明する第2の図である。
図7を参照して、ここでは、操作面CP上の点POが、ユーザーによってタッチされた場合を想定する。この場合、走査光路L1のうち、発光素子Ap1から受光素子Bp1へ向かう走査光路と、発光素子Anから受光素子Bnへ向かう走査光路とが主に遮光される。同様に、走査光路L2のうち、発光素子Cp1から受光素子Dp1へ向かう走査光路と、発光素子Cmから受光素子Dmへ向かう走査光路とが主に遮光される。その結果、受光素子Bp1、Bn、Dp1、およびDmの受光光量が、受光光量の閾値(たとえば受光素子の最大の受光光量の70%)を下回る。
上段走査光路面SL1の1回の走査の結果、受光光量が閾値を下回る受光素子が発生すると、操作パネル装置1は、接触判断部31aにて上段走査光路面SL1で操作部を検知し(遮光を検知し)、接触判断部31aから座標検出部32aに接触検知信号を送信する。
操作パネル装置1は、座標検出部32aで接触検知信号を受信すると、受光光量が閾値を下回った受光素子Bp1、Bn、Dp1、およびDmの位置に基づいて、遮光された領域である領域AR1を、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲として特定する。そして操作パネル装置1は、領域AR1(操作部の検知範囲)の情報を上段入力部3から制御部2に送信する。
領域AR1の情報を制御部2で受信すると、操作パネル装置1は、領域AR1に基づいて、下段走査光路面SL2の走査範囲である領域AR2を決定し、領域AR2を制御部2から下段入力部4に通知する。領域AR2は、領域AR1を包含するように決定される(ここでは、領域AR1と領域AR2とは等しい領域である)。そして操作パネル装置1は、走査を行う走査光路面を上段走査光路面SL1から下段走査光路面SL2の領域AR2に切り替える(走査光路形成部10bを用いた操作部の検知を許可し、走査光路形成部10aを用いた操作部の検知を許可しない)。
図8は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を説明する第3の図である。
図8を参照して、操作パネル装置1は、走査光路形成部10bを用いて下段走査光路面SL2における領域AR2を走査範囲として走査を行うことにより、操作部の入力座標を取得する。操作パネル装置1は、領域AR2の走査光路を構成する走査光路形成部10bの発光素子および受光素子のみを起動し、領域AR2以外の領域の走査光路を構成する走査光路形成部10bの発光素子および受光素子を起動しない(上段走査光路面SL1での検知結果に応じて走査光路形成部10bの発光素子および受光素子に対して走査の許可を行う)。操作パネル装置1は、下段走査光路面SL2の走査を行う場合に、上段走査光路面SL1の走査を停止する。
具体的には、操作パネル装置1は、領域AR2に存在する下段走査光路面SL2の走査光路を形成する発光素子Ep1、Ep2、Ek、Gp1、Gp2、およびGl、ならびに受光素子Fp1、Fp2、Fk、Hp1、Hp2、およびHlを選択し、走査部30bを用いて、発光素子Ep1および受光素子Fp1の組、発光素子Ep2および受光素子Fp2の組、発光素子Ekおよび受光素子Fkの組という順番で、操作面CPの左側から右側に向かって発光素子Ep1、Ep2、およびEk、ならびに受光素子Fp1、Fp2、およびFkの各々の組を起動し、それぞれの受光素子Fp1、Fp2、およびFkで受光した光量を入手する。
続いて操作パネル装置1は、走査部30bを用いて、発光素子Gp1および受光素子Hp1の組、発光素子Gp2および受光素子Hp2の組、発光素子Glおよび受光素子Hlの組という順番で、操作面CPの奥側から手前側に向かって発光素子Gp1、Gp2、およびGl、ならびに受光素子Hp1、Hp2、およびHlの各々の組を起動し、それぞれの受光素子Hp1、Hp2、およびHlで受光した光量を入手する。
次に操作パネル装置1は、受光素子Hp1、Hp2、およびHlの各々で受光した光量を、接触判断部31bに送信する。これにより、下段走査光路面SL2の1回の走査が完了する。
操作面CP上の領域AR1がユーザーによってタッチされた場合、受光素子Fp2およびHp2の受光光量が、受光光量の閾値を下回る。下段走査光路面SL2の1回の走査の結果、受光光量が閾値を下回る受光素子が発生すると、操作パネル装置1は、接触判断部31bにて下段走査光路面SL2で操作部を検知し、接触判断部31bから座標検出部32bに接触検知信号を送信する。
操作パネル装置1は、座標検出部32bで接触検知信号を受信すると、受光光量が閾値を下回った受光素子Fp2およびHp2の位置に基づいて、遮光された領域である領域AR3を操作部の検知範囲として特定する。そして操作パネル装置1は、領域AR3の中心の点P1の座標(領域AR3のX軸方向の中点と、Y軸方向の中点とで特定される座標)を入力座標として取得し、下段入力部4から制御部2に送信する。
なお、操作パネル装置1は、受光光量が閾値を下回った受光素子に基づいて算出された遮光面積が、予め設定された基準面積を超えた場合にのみ操作部を検知してもよい。
図9は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。
図9を参照して、操作パネル装置1がオンされると、操作パネル装置1の制御部2は待機中となる(S101)。ステップS101において、制御部2は、走査光路形成部10aの発光素子および受光素子を順番に起動することにより上段走査光路面SL1(上段)の走査を行い、走査光路形成部10b(下段)の発光素子および受光素子は起動しない。次に制御部2は、上段走査光路面SL1で操作部を検知したか否かを判別する(S103)。上段走査光路面SL1で操作部を検知したと判別するまで、制御部2はステップS103の処理を繰り返す。
ステップS103において、ユーザーが操作パネル装置1の操作面に触れようとした結果、上段走査光路面SL1で操作部を検知したと判別した場合(S103でYES)、制御部2は、受光光量が閾値を下回った受光素子の位置に基づいて、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲(座標範囲)を算出する(S105)。続いて制御部2は、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲に基づいて、下段走査光路面SL2の走査範囲を算出し、走査光路形成部10b(下段)で起動する発光素子および受光素子を選定する(S107)。続いて制御部2は、下段走査光路面SL2で操作部を検知したか否かを判別する(S109)。
ステップS109において、下段走査光路面SL2で操作部を検知したと判別した場合(S109でYES)、制御部2は、下段走査光路面SL2での操作部の検知範囲(遮光を検知したPD)を算出し、算出した検知範囲に基づいて入力座標を算出し(S111)、処理を終了する。
ステップS109において、下段走査光路面SL2で操作部を検知しないと判別した場合(S109でNO)、制御部2は入力座標を算出せずに処理を終了する。
本実施の形態によれば、上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数が、下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少ないので、上段走査光路形成部の消費電力および処理量を、下段走査光路形成部の消費電力および処理量よりも低減することができる。その結果、操作パネル装置全体としての、入力座標の検知に伴う消費電力および処理量を低減することができる。また、下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数が上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも多いので、下段走査光路形成部にて決定する入力座標の精度が高くなる。
本実施の形態によれば、上段走査光路および下段走査光路の間で、走査を行う走査光路面を切り替えるので、操作部の検知を行っていない走査光路による電力の消費を回避することができる。
さらに本実施の形態によれば、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲に基づいて下段走査光路面SL2の走査範囲を決定するので、下段走査光路面SL2において操作部を検知する可能性の高い領域のみを走査することができ、無駄な処理が実行されるのを防ぐことができる。
続いて、本実施の形態における操作パネル装置1の動作および構成の変形例について説明する。第1〜第4の変形例は、操作パネル装置1の動作についての変形例であり、第5〜第9の変形例は、操作パネル装置1の構成についての変形例である。
[操作パネル装置の第1の変形例]
図10は、第1の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する図である。
図10を参照して、上段走査光路面SL1の走査の結果、受光光量が閾値を下回る受光素子が発生すると、操作パネル装置1は、接触判断部31aにて上段走査光路面SL1で操作部を検知し、上段走査光路面SL1で操作部を検知したことを上段入力部3から制御部2に通知する。この場合、操作パネル装置1は、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲を特定しなくてもよい。
上段走査光路面SL1で操作部を検知したことの通知を制御部2で受け付けると、操作パネル装置1は、走査を行う走査光路を上段走査光路面SL1から下段走査光路面SL2に切り替える。
操作パネル装置1は、下段走査光路面SL2の走査範囲を決定せず、走査光路形成部10bを用いて下段走査光路面SL2全体の走査を行うことにより入力座標を取得する。操作パネル装置1は、X軸方向に配列したk本の走査光路L3と、Y軸方向に配列したl本の走査光路L4との合計(k+l)本の走査光路を走査する。
具体的には、操作パネル装置1は、走査部30bを用いて、発光素子E1および受光素子F1の組、発光素子E2および受光素子F2の組、発光素子E3および受光素子F3の組・・・という順番で、操作面CPの左側から右側に向かって発光素子E1〜Ekおよび受光素子F1〜Fkの各々の組を起動し、それぞれの受光素子F1〜Fkで受光した光量を入手する。
続いて操作パネル装置1は、走査部30bを用いて、発光素子G1および受光素子H1の組、発光素子G2および受光素子H2の組、発光素子G3および受光素子H3の組・・・という順番で、操作面CPの奥側から手前側に向かって発光素子G1〜Glおよび受光素子H1〜Hlの各々の組を起動し、それぞれの受光素子H1〜Hlで受光した光量を入手する。
次に操作パネル装置1は、受光素子F1〜FkおよびH1〜Hlの各々で受光した光量を、接触判断部31bに送信する。これにより、下段走査光路面SL2の1回の走査が完了する。
下段走査光路面SL2の走査の結果、受光光量が閾値を下回る受光素子が発生した場合の入力座標の取得方法は、図7および図8に示す動作の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
図11は、第1の変形例における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。
図11を参照して、制御部2は、始めに図9に示すステップS101〜S103の処理を行う。ステップS103において、上段走査光路面SL1で操作部を検知したと判別した場合(S103でYES)、制御部2は、走査光路形成部10b(下段)の全ての発光素子および受光素子を選定し、走査を行い(S201)、ステップS109の処理へ進む。その後制御部2は、図9に示すステップS109以降の処理を行う。
[操作パネル装置の第2の変形例]
図12は、第2の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する第1の図である。
図12を参照して、操作面CP上の点POが、ユーザーによってタッチされた場合、操作パネル装置1は、遮光された領域である領域AR1を操作部の検知範囲として特定し、領域AR1の情報を上段入力部3から制御部2に送信する。
ここで、領域AR1に、キーKY1〜KY4が表示されている領域が含まれている場合(操作部の検知範囲にボタン領域が存在している場合)を想定する。キーKY1〜KY4の各々は、表示パネル93に表示されているソフトウェアキーであり、たとえば「1」、「2」、「3」、「4」という数字キーである。
図13は、第2の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する第2の図である。
図13を参照して、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲である領域AR1に、キーKY1〜KY4が表示されている領域が含まれている場合、操作パネル装置1は、キーが表示されている領域全体が下段走査光路面SL2の走査範囲となるように走査範囲を拡張し(ボタン領域を含む矩形の領域を下段走査光路面SL2の走査範囲として決定し)、拡張後の走査範囲である領域AR4を制御部2から下段入力部4に通知する。
操作パネル装置1は、領域AR4の走査光路を構成する発光素子Ep1〜Ep4、Ek、Gp1〜Gp3、およびGl、ならびに受光素子Fp1〜Fp4、Fk、Hp1〜Hp3、およびHlを起動し、それ以外の発光素子および受光素子を起動しない。
下段走査光路面SL2の走査の結果、受光光量が閾値を下回る受光素子が発生した場合の入力座標の取得方法は、図7および図8に示す動作の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
図14は、第2の変形例における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。
図14を参照して、制御部2は、始めに図9に示すステップS101〜S105の処理を行う。ステップS105の処理に続いて、制御部2は、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲に、キーが表示されている領域が含まれているか否かを判別する(S301)。
ステップS301において、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲に、キーが表示されている領域が含まれていると判別した場合(S301でYES)、制御部2は、検知範囲に含まれるキーが表示されている領域全体が、下段走査光路面SL2の走査範囲となるように、下段走査光路面SL2の走査範囲を拡張し(S303)、ステップS107の処理へ進む。一方、ステップS301において、算出した下段入力部4の走査範囲に、キーが表示されている領域が含まれていないと判別した場合(S301でNO)、制御部2は、上段走査光路面SL1の操作部の検知範囲に基づいて、下段走査光路面SL2の走査範囲を決定し(S305)、ステップS107の処理へ進む。その後制御部2は、図9に示すステップS109以降の処理を行う。
本変形例によれば、表示パネルに表示されているキーの位置に応じて、操作部の検知精度を向上することができ、消費電力および処理量を抑制しつつ、操作性を向上することができる。
[操作パネル装置の第3の変形例]
図15は、第3の変形例において受け付けるピンチアウト操作を模式的に示す図である。図16は、第3の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する図である。図16では、下段走査光路面SL2を構成する発光素子および受光素子を示している。
図15(a)および図16(a)を参照して、プレビュー画面などで行う拡大または縮小操作(ピンチインおよびピンチアウト操作)や、スクロールバーなどに対して行うフリック操作などは、タッチ位置(操作部の入力座標)を変化(移動)させる操作である。操作パネル装置1は、タッチ位置を変化させる操作を受け付けた場合、タッチの移動方向や移動速度などに基づいて、タッチ位置がたどる軌跡を推定することが可能である。
ここでは、操作パネル装置1が、プレビュー画面SR内においてピンチアウト操作を受け付けた場合を想定している。すなわち、操作パネル装置1は、下段走査光路面SL2の領域AR5を走査した結果、時刻T=0において2つの点PT1およびPT2の入力座標を検知した後で、図15(b)および図16(b)に示すように、時刻T=α1(>0)において点PT1から点PT3へ入力座標が変化し、点PT2から点PT4へ入力座標が変化したことを検知する。
操作パネル装置1は、経時変化に伴い入力座標が点PT3およびPT4に変化したことを検知した場合、ピンチアウト操作(拡大操作)を受け付けていると判断し、図15(c)に示すように、時刻T=α2(>α1)に点PT5およびPT6(タッチ位置の推定動作位置)まで入力座標が変化すると推定する。変化後の入力座標は、たとえば移動方向や移動速度などの、入力座標の変化に基づいて推定される。その結果、操作パネル装置1は、図16(c)に示すように、推定した変化後の入力座標が走査範囲に含まれるように、下段走査光路面SL2の走査範囲を領域AR6に変更し、領域AR6内の走査光路を構成する発光素子および受光素子を起動することにより、下段走査光路面SL2における変更後の走査範囲の走査を行う。
図17は、第3の変形例における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。
図17を参照して、制御部2は、下段走査光路面SL2(下段)での操作部の検知範囲(遮光を検知したPD)に基づいて、入力座標を算出し(S401)、入力座標が移動したか否かを判別する(S403)。
ステップS403において、入力座標が移動したと判別した場合(S403でYES)、制御部2は、下段走査光路面SL2の走査範囲(座標範囲)を変更し(S405)、下段走査光路面SL2で起動する発光素子および受光素子を選定する(S407)。続いて制御部2は、下段走査光路面SL2の変更後の走査範囲で操作部を検知したか否かを判別する(S409)。
ステップS409において、下段走査光路面SL2の変更後の走査範囲で操作部を検知したと判別した場合(S409でYES)、制御部2は、入力座標を更新し(S411)、ステップS403の処理へ進む。
ステップS409において、下段走査光路面SL2の変更後の走査範囲で操作部を検知しないと判別した場合(S409でNO)、制御部2は、ユーザーの指が操作面から離れたものと判断し、処理を終了する。
本変形例によれば、タッチ位置を移動させる操作を受け付けた場合に、受け付けた操作に応じて下段走査光路の走査範囲を変更するので、操作部の検知精度を向上することができ、消費電力および処理量を抑制することができる。
[操作パネル装置の第4の変形例]
本変形例において、操作パネル装置1は、走査光路形成部10bの発光素子および受光素子を、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲の中心からの距離が小さいものから順番に起動することにより、下段走査光路面SL2の走査範囲の走査を行う。
図18は、第4の変形例における操作パネル装置1の動作を説明する図である。
図18(a)を参照して、ここでは、上段走査光路面SL1での操作部の検知範囲が領域AR6であり、領域AR6の中心が点P11である場合を想定する。この場合、操作パネル装置1は、番号N1で示す発光素子および受光素子の組、番号N2で示す発光素子および受光素子の組・・・番号N4で示す発光素子および受光素子の組のように、点P11に近い順序で発光素子及び受光素子の組を起動することにより、下段走査光路面SL2の走査を行う。
図18(a)のように発光素子および受光素子の組ごとに起動する代わりに、操作パネル装置1は、図18(b)に示すように、発光素子および受光素子を個別に起動してもよい。図18(b)では、操作パネル装置1は、番号N1で示す発光素子、番号N2で示す発光素子、番号N3で示す受光素子、番号N4で示す受光素子・・・番号N14で示す受光素子のように、点P11に近い順序で発光素子または受光素子を起動することにより、下段走査光路面SL2の走査を行う。
本変形例によれば、操作部を検知する可能性の高い発光素子または受光素子から順番に起動するので、操作部を迅速に検知することができる。
[操作パネル装置の第5の変形例]
図19は、第5の変形例における操作パネル装置1の構成を模式的に示す図である。
図19を参照して、本変形例の操作パネル装置1において、走査光路形成部10aを構成する複数の発光素子A1〜AnおよびC1〜Cmの各々は、走査光路形成部10bを構成する複数の発光素子E1〜EkおよびG1〜Glの各々よりも低い指向性を有する光を放出する。具体的には、走査光路形成部10aを構成する複数の発光素子A1〜AnおよびC1〜Cmの各々からの光は、受光する受光素子の位置で高さ方向の幅W1を有している。走査光路形成部10bを構成する複数の発光素子E1〜EkおよびG1〜Glの各々からの光は、受光する受光素子の位置で高さ方向の幅W2を有している。幅W1は幅W2よりも大きい。
本変形例によれば、走査光路形成部10aを構成する発光素子からの光がより広範囲に広がるので、走査光路形成部10aを構成する発光素子の数を減らすことができる。その結果、走査光路形成部10aの消費電力を低減することができる。加えて、操作部の入力座標の決定に用いられる、走査光路形成部10bを構成する発光素子の数を維持することができるので、入力座標の検知感度の低下を招かない。
[操作パネル装置の第6の変形例]
図20は、第6の変形例における操作パネル装置1の構成を模式的に示すY軸方向に沿った断面図である。
図20を参照して、本変形例の操作パネル装置1において、走査光路形成部10aおよび走査光路形成部10bは、共通の発光素子である発光素子列11を含んでいる。操作面CP上の奥側(図20中右側)には、1段のみの発光素子列11が設けられている。発光素子列11を構成する複数の発光素子A1〜Anの各々からの光は、受光素子列12を構成する複数の受光素子B1〜Bnの各々と、受光素子列22を構成する複数の受光素子F1〜Fkの各々とで受光される。複数の発光素子A1〜Anの各々から複数の受光素子B1〜Bnの各々へ向かう走査光路L1を含む平面は、上段走査光路面SL1となる。複数の発光素子A1〜Anの各々から複数の受光素子F1〜Fkの各々へ向かう走査光路L3を含む平面は、下段走査光路面SL2となる。上段走査光路面SL1および下段走査光路面SL2の各々は、操作面CPに対して傾斜している。なお、上段走査光路面SL1および下段走査光路面SL2のうち一方が、操作面CPに対して傾斜しており、いずれか他方が操作面に対して平行であってもよい。
本変形例によれば、走査光路形成部10aおよび10bを構成する発光素子の総数を減らすことができ、走査光路形成部10aおよび10bの消費電力を低減することができる。
[操作パネル装置の第7の変形例]
図21は、第7の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
図21を参照して、本変形例の走査光路形成部10aにおいては、図3に示す走査光路形成部10aにおける対向する発光素子列の位置と受光素子列の位置とが入れ替えられている。発光素子列11は、操作面CPの手前側端部に設けられおり、受光素子列12は、操作面CPの奥側端部に設けられている。発光素子列13は、操作面CPの右端部に設けられおり、受光素子列14は、操作面CPの左端部に設けられている。
[操作パネル装置の第8の変形例]
図22は、第8の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
図22を参照して、本変形例においては、走査光路形成部10aを構成する発光素子列11および受光素子列12が、いずれも操作面CPの奥側端部に設けられている。走査光路L1を形成する発光素子および受光素子の組は、互いに対向して配置されていない。発光素子列11を構成する発光素子A1〜Anの各々と、受光素子列12を構成する受光素子B1〜Bnの各々とは、X軸方向に交互に配置されている。操作パネル装置1は、操作面CP上において操作面CPの手前側端部に設けられたミラー(全反射ミラー)15を含んでいる。発光素子列11を構成する発光素子A1〜Anの各々の光は、ミラー15で反射され、受光素子列12を構成する受光素子B1〜Bnの各々で受光される。走査光路形成部10bにおいても同様に、対となる発光素子および受光素子が一方の側のみに配列されていてもよい。
本変形例のようにミラーを用いることにより、発光素子および受光素子を操作面CP上の任意の位置に配置することが可能となる。ミラーとしては、全反射ミラーの他、透過ミラーを用いることもできる。
[操作パネル装置の第9の変形例]
図23は、第9の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
図23を参照して、本変形例の走査光路形成部10aは、1つの発光素子に対応する受光素子を複数個含んでいる。走査光路形成部10aにおいて、発光素子列11は発光素子A1〜Ai(iはnよりも小さい自然数)によって構成されており、受光素子列12は受光素子B1〜Bnによって構成されている。
走査光路形成部10aにおいては、1つの発光素子に対して3つの受光素子が対応している。上段走査光路面面SL1のスキャンを行う場合、操作パネル装置1は、発光素子を1つずつ順番に起動し、1つの発光素子を起動した状態でその発光素子に対応する受光素子を1つずつ順番に起動する。具体的には、操作パネル装置1は、発光素子A1を起動した状態で、発光素子A1に対応する受光素子B1〜B3を1つずつ順番に起動し、受光素子B1〜B3の各々で受光した光量を入手する。次に操作パネル装置1は、発光素子A2を起動した状態で、発光素子A2に対応する受光素子B4〜B6を1つずつ順番に起動し、受光素子B4〜B6の各々で受光した光量を入手する。その後、操作パネル装置1は、発光素子A3〜Aiおよび受光素子B7〜Bnについても同様の制御を行う。本変形例によれば、走査光路形成部10aに搭載する発光素子の個数を削減することができる。
なお、第7〜第9の変形例で走査光路形成部10aに適用された構成は、走査光路形成部10bに適用されてもよい。
[その他]
上述の実施の形態および変形例は、適宜組み合わせることができる。たとえば図6〜図8に示す動作、および第1〜第3の変形例の動作のうちいずれかの動作と、第4の変形例の動作とが組み合わされてもよい。また、図6〜図8に示す動作、および第1〜第4の変形例の動作のうちいずれかの動作と、第5〜第9の変形例のいずれかの構成とが組み合わされてもよい。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 操作パネル装置
2 制御部
3 上段入力部
4 下段入力部
10 タッチパネル
10a,10b 走査光路形成部
11,13,21,23 発光素子列
12,14,22,24 受光素子列
15 ミラー
30a,30b 走査部
31a,31b 接触判断部
32a,32b 座標検出部
91 ハードウェアキー
93 表示パネル
100 画像形成装置
110 スキャナー部
120 プリントエンジン
130 自動原稿送り装置
140 給紙カセット
150 トレー
A1〜An,C1〜Cm,E1〜Ek,G1〜Gl 発光素子
AR1〜AR6 領域
B1〜Bn,D1〜Dm,F1〜Fk,H1〜Hl 受光素子
CP 操作面
KY1〜KY4 キー
L1〜L4 走査光路
N1〜N14 起動する順序を示す番号
PO,P1,P11,PT1〜PT5 点
SL1 上段走査光路面
SL2 下段走査光路面
SR プレビュー画面
W1,W2 幅

Claims (10)

  1. 操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、走査光路面での遮光に基づいて、前記操作面への操作部の入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、
    前記操作面から相対的に遠い位置に存在する上段走査光路面を構成する上段走査光路形成部と、
    前記操作面から相対的に近い位置に存在する下段走査光路面を構成する下段走査光路形成部とを備え、
    前記上段走査光路形成部および下段走査光路形成部の各々は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子の各々からの光を受ける受光素子とを含み、
    前記上段走査光路形成部は、一の方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される第1の受光素子列と、前記一の方向と直交する他の方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される第2の受光素子列とを含み、
    前記第1の受光素子列を構成する複数の受光素子の各々は、前記第1の受光素子列の一方の端部から他方の端部にかけて等間隔で配列し、前記第2の受光素子列を構成する複数の受光素子の各々は、前記第2の受光素子列の一方の端部から他方の端部にかけて等間隔で配列し、
    前記上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数は、前記下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少ない、タッチパネル入力装置。
  2. 操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、走査光路面での遮光に基づいて、前記操作面への操作部の入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、
    前記操作面から相対的に遠い位置に存在する上段走査光路面を構成する上段走査光路形成部と、
    前記操作面から相対的に近い位置に存在する下段走査光路面を構成する下段走査光路形成部とを備え、
    前記上段走査光路形成部および下段走査光路形成部の各々は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子の各々からの光を受ける受光素子とを含み、
    前記上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数は、前記下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少なく、
    前記上段走査光路面および下段走査光路面の間で、走査を行う走査光路面を切り替えることにより、前記操作部の入力座標を決定する決定手段をさらに備えた、タッチパネル入力装置。
  3. 前記決定手段は、
    前記下段走査光路面の走査を行わない状態で、前記上段走査光路形成部を用いて前記上段走査光路面の走査を行うことにより、前記上段走査光路面での遮光を検知する遮光検知手段と、
    前記遮光検知手段にて遮光を検知した場合に、前記下段走査光路形成部を用いて前記下段走査光路面の走査を行うことにより、前記操作部の入力座標を決定する座標決定手段とを含む、請求項2に記載のタッチパネル入力装置。
  4. 前記決定手段は、前記座標決定手段にて前記下段走査光路面の走査を行う場合に、前記上段走査光路面の走査を停止する走査停止手段をさらに含む、請求項3に記載のタッチパネル入力装置。
  5. 前記決定手段は、前記遮光検知手段にて検知した遮光に基づいて、前記上段走査光路面での操作部の検知範囲を特定する範囲特定手段をさらに含み、
    前記座標決定手段は、前記下段走査光路面における前記検知範囲を包含する領域を走査範囲として走査を行う、請求項3または4に記載のタッチパネル入力装置。
  6. 前記検知範囲にキーが表示されている領域が含まれる場合、前記座標決定手段は、前記検知範囲に含まれるキーが表示されている領域全体を走査範囲として走査を行う、請求項5に記載のタッチパネル入力装置。
  7. 前記決定手段は、
    前記座標決定手段にて決定した入力座標の変化を検知する変化検知手段と、
    前記変化検知手段にて検知した変化に基づいて、走査範囲を変更する変更手段とをさらに含み、
    前記座標決定手段は、前記変更手段にて走査範囲を変更した場合に、前記下段走査光路面における変更後の走査範囲の走査を行う、請求項5または6に記載のタッチパネル入力装置。
  8. 前記座標決定手段は、前記検知範囲の中心からの距離が小さい順序で、前記下段走査光路形成部の発光素子および発光素子の各々を起動することにより走査範囲の走査を行う、請求項5〜7のいずれかに記載のタッチパネル入力装置。
  9. 操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、走査光路面での遮光に基づいて、前記操作面への操作部の入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、
    前記操作面から相対的に遠い位置に存在する上段走査光路面を構成する上段走査光路形成部と、
    前記操作面から相対的に近い位置に存在する下段走査光路面を構成する下段走査光路形成部とを備え、
    前記上段走査光路形成部および下段走査光路形成部の各々は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子の各々からの光を受ける受光素子とを含み、
    前記上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数は、前記下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少なく、
    前記上段走査光路形成部を構成する複数の発光素子の各々は、前記下段走査光路形成部を構成する複数の発光素子の各々よりも低い指向性を有する光を放出する、タッチパネル入力装置。
  10. 操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、走査光路面での遮光に基づいて、前記操作面への操作部の入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、
    前記操作面から相対的に遠い位置に存在する上段走査光路面を構成する上段走査光路形成部と、
    前記操作面から相対的に近い位置に存在する下段走査光路面を構成する下段走査光路形成部とを備え、
    前記上段走査光路形成部および下段走査光路形成部の各々は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子の各々からの光を受ける受光素子とを含み、
    前記上段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数は、前記下段走査光路形成部を構成する発光素子および受光素子の総数よりも少なく、
    前記上段走査光路形成部および前記下段走査光路形成部は、共通の発光素子を含む、タッチパネル入力装置。
JP2013173762A 2013-08-23 2013-08-23 タッチパネル入力装置 Expired - Fee Related JP6163965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173762A JP6163965B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 タッチパネル入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173762A JP6163965B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 タッチパネル入力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015041363A JP2015041363A (ja) 2015-03-02
JP6163965B2 true JP6163965B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=52695456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013173762A Expired - Fee Related JP6163965B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 タッチパネル入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6163965B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6645126B2 (ja) * 2015-11-02 2020-02-12 セイコーエプソン株式会社 表示装置および通信方法
JP2018160177A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 富士ゼロックス株式会社 受付装置および検出装置
CN110968222B (zh) * 2019-12-13 2024-02-06 深圳市康冠商用科技有限公司 红外触摸屏跟踪扫描方法、装置、电子设备及存储介质

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0273242U (ja) * 1988-11-22 1990-06-05
JPH064214A (ja) * 1992-06-18 1994-01-14 Hitachi Ltd 入力支援方式
JPH0617081U (ja) * 1992-08-17 1994-03-04 富士通テン株式会社 光センサおよび画面タッチスイッチ
JP2011034380A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Nitto Denko Corp タッチパネルおよびタッチパネル付表示装置
JP2012113485A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Sony Corp タッチパネル装置及びタッチパネル検出方法
JP5837794B2 (ja) * 2011-10-19 2015-12-24 シャープ株式会社 タッチパネルシステム及びタッチパネルシステムの動作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015041363A (ja) 2015-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6382008B2 (ja) 画像処理装置、オブジェクト表示方法及びプログラム
JP5862888B2 (ja) 操作表示装置およびプログラム
US8508491B2 (en) Information input device, image forming apparatus, position determination method, and position determination program
US9288345B2 (en) Data processing apparatus and method for processing data
JP6643276B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム
JP2014016795A (ja) 操作表示装置およびプログラム
JP6163965B2 (ja) タッチパネル入力装置
JP2010170172A (ja) 光学式座標入力装置
JP2009025903A (ja) 入力装置、入力受付処理方法及び入力受付処理プログラム
JP2013186827A (ja) 操作装置
JP2005266850A (ja) 表示入力操作装置
JP2009075778A (ja) 入力装置、入力受付処理方法及び入力受付処理プログラム
US10152167B2 (en) Operation display system, operation display device, and operation display program
CN104571731A (zh) 触摸面板和显示装置
US11789587B2 (en) Image processing apparatus, control method for image processing apparatus, and storage medium
JP5880503B2 (ja) タッチパネル入力装置
JP2015191241A (ja) 電子機器及び操作支援プログラム
JP6213076B2 (ja) タッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラム
JP6107511B2 (ja) タッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラム
JP2022097419A (ja) 光ストリップを有するプラテンガラス
JP6197492B2 (ja) タッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラム
JP2018156590A (ja) 入力装置、画像形成装置及びプログラム
JP5831715B2 (ja) 操作装置および画像処理装置
CN107533361B (zh) 图像形成装置
JP6369243B2 (ja) 操作表示装置、プログラム、操作表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6163965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees