JP6162255B2 - スウェージツール - Google Patents

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Description

本発明は、カラーを締結ピンにかしめることで、被締結部を締結するスウェージツールに関するものである。
従来、フルードを用いて、シリンダ内のピストンを作動させることにより、カラーを締結ピンにかしめる油圧式のスウェージツールが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、スウェージツールとしては、油圧式のものの他、空気圧によってシリンダ内のピストンを作動させるものもある。
米国特許第5548889号明細書
しかしながら、特許文献1のスウェージツールは、油圧式であるため、フルードをシリンダ内へ流入させるポートを設けたり、シリンダ内のフルードを流出させるポートを設けたり、フルードが流通する油路を設けたりする必要があること、また、シリンダに対するピストンのストロークを確保する必要があることから、構成が複雑となり、ツールの大きさが大きくなってしまう。ツールの大きさが大きくなってしまうと、作業スペースの狭いところでツールを使用することが困難となり、ツールの汎用性が低いものとなってしまう。
そこで、本発明は、作業スペースが狭くても容易に使用できるコンパクトなスウェージツールを提供することを課題とする。
本発明のスウェージツールは、締結ピンが挿通される被締結部の一方側に前記締結ピンのピンヘッドが位置する一方で、前記被締結部の他方側に前記締結ピンのピンテールが位置しており、前記締結ピンの前記ピンテール側に装着されたカラーを、前記被締結部に当接するように前記ピンヘッド側に移動させ、前記カラーを前記被締結部に当接させた状態で前記締結ピンにかしめ、前記ピンテールに引張荷重を与えて破断除去することで、前記被締結部を締結するスウェージツールであって、前記締結ピンの前記ピンテールを保持する保持部材と、前記カラーに当接して前記カラーをかしめるかしめ用穴が形成されるスウェージダイと、前記スウェージダイと前記保持部材との間を伸縮させるストローク機構と、を備え、前記ストローク機構は、回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転動作を、前記保持部材と前記スウェージダイとの間の伸縮動作に変換する一方で、前記スウェージダイ及び前記保持部材の回転を規制していることを特徴とする。
この構成によれば、ストローク機構の回転部材を回転させることで、回転部材の回転動作をスウェージダイの伸縮動作に変換することができるため、保持部材とスウェージダイとの間を伸縮させることができる。このため、ピンテールに対して破断可能な引張荷重を十分に与えることができる。このとき、ストローク機構は、回転部材の回転動作によるスウェージダイ及び保持部材の回転を規制するため、カラーに対してスウェージダイが回転することなく、また、締結ピンのピンテールに対して保持部材が回転することがない。これにより、ピンテールには、回転部材の回転によるねじりが与えられず、ねじりによるピンテールの破断を抑制でき、所定の引張荷重に達する前にピンテールが破断することを抑制できる。このため、ピンテールの破断を所定の引張荷重で行うことができる。このように、回転部材を回転させることで、カラーを締結ピンにかしめて、ピンテールを破断できることから、油圧機構等を設ける必要がなく、構成を簡易にできる分、コンパクト化を図ることができる。よって、作業スペースが狭くても容易に使用できるコンパクトなツールを提供することが可能となる。
また、前記ストローク機構は、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、前記保持部材を内部に収容する収容部材と、前記収容部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、前記スウェージダイと螺合する前記回転部材と、前記回転部材と前記収容部材との間に設けられ、前記回転部材の回転動作を吸収可能な低摩擦機構と、を備え、前記回転部材は、回転動作を行うことで、前記スウェージダイを伸縮動作させることが好ましい。
この構成によれば、回転部材を回転させることで、回転部材に螺合するスウェージダイを、回転させずに伸縮させることができる。このとき、回転部材と収容部材との間に低摩擦機構を設けることで、回転部材の回転を低摩擦機構で吸収できることから、収容部材に収容される保持部材の回転を規制することができる。なお、低摩擦機構としては、ベアリング、低摩擦コーティングしたワッシャ、または高潤滑シート材等を使用してもよく、特に限定されない。
また、前記ストローク機構は、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、前記保持部材を内部に収容する収容部材と、前記収容部材と螺合する前記回転部材と、前記回転部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、前記回転部材が当接すると共に前記スウェージダイに連結され、前記回転部材が回転動作を行うことで、前記回転部材と共に伸縮動作する可動部材と、を備え、前記可動部材は、前記収容部材に対して前記可動部材の回転が規制される一方で、前記収容部材に対して伸縮動作可能に係止することが好ましい。
この構成によれば、回転部材を回転させることで、回転部材に当接する可動部材を伸縮させて、保持部材とスウェージダイとの間を伸縮させることができる。このとき、可動部材は、収容部材に対する回転が規制されることから、収容部材に収容される保持部材及び可動部材に連結されるスウェージダイの回転を規制することができる。
また、前記可動部材は、前記収容部材に対して前記可動部材の回転を規制する一方で、前記収容部材に対する伸縮動作を許容可能な係止爪を有し、前記収容部材は、前記係止爪を収容する係止溝が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、可動部材に設けられる係止爪と、収容部材に形成される係止溝とを用いることで、収容部材に対して可動部材の回転が規制される一方で、収容部材に対して可動部材を伸縮動作させることができる。
また、前記ストローク機構は、前記保持部材を内部に収容する収容部材と、前記収容部材に固定される固定部材と、前記固定部材に螺合すると共に、前記スウェージダイに螺合する前記回転部材と、を備え、前記回転部材と前記スウェージダイとは、右ねじ及び左ねじの一方で螺合され、前記回転部材と前記固定部材とは、右ねじ及び左ねじの他方で螺合することが好ましい。
この構成によれば、回転部材を回転させることで、回転部材に螺合する固定部材を回転させずに、回転部材を伸縮させることができ、また、回転部材に螺合するスウェージダイを、回転させずに伸縮させることができる。このとき、回転部材とスウェージダイとを、右ねじ及び左ねじの一方で螺合し、回転部材と固定部材とを、右ねじ及び左ねじの他方で螺合することから、相互の回転を相殺することができ、収容部材に収容される保持部材及びスウェージダイの回転を規制することができる。
また、前記ストローク機構は、前記保持部材を内部に収容し、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられる収容部材から外部に延びて設けられる第1延設部と、前記スウェージダイから延びて設けられ、前記第1延設部と所定の隙間を空けて対向して設けられる第2延設部と、前記第1延設部から前記隙間を通って前記第2延設部に亘って設けられるガイド部材と、前記隙間に位置する前記ガイド部材に螺合し、前記ガイド部材に対して回転動作を行うことで、前記第1延設部と前記第2延設部との間を伸縮動作させる前記回転部材と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、回転部材を回転させ、ガイド部材に沿って回転部材を移動させることにより、第1延設部と第2延設部との間を伸縮させることができる。このとき、回転部材は、ガイド部材に対して回転することから、回転部材の回転が、収容部材及びスウェージダイへ伝達することがなく、収容部材に収容される保持部材及びスウェージダイの回転を規制することができる。
また、前記ストローク機構は、前記保持部材を内部に収容し、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられる収容部材から外部に延びて設けられる第1延設部と、前記スウェージダイから延びて設けられ、前記第1延設部と所定の隙間を空けて対向して設けられる第2延設部と、前記第1延設部から前記隙間を通って前記第2延設部に亘って設けられるガイド部材と、前記ガイド部材と前記保持部材との間に設けられ、前記第1延設部から前記隙間を通って前記第2延設部に亘って設けられる駆動軸と、前記隙間に位置する前記駆動軸に螺合し、前記駆動軸に対して回転動作を行うことで、前記第1延設部と前記第2延設部との間を伸縮動作させる前記回転部材と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、ガイド部材と駆動軸とを隣接して配置することにより、ガイド部分と駆動部分とをオフセットして設けることができる。このため、締結ピンに大きな引張荷重を与えるために、ガイド部材を大きくして剛性を高める場合であっても、駆動軸の軸方向における寸法の増大を抑制することができる。よって、コンパクトな構成で締結ピンを安定的に締結することが可能となる。
また、前記ストローク機構は、前記かしめ用穴に向かって突出し、前記かしめ用穴に収容される突出し部を、さらに有し、前記突出し部は、前記回転部材の回転動作によって前記スウェージダイと前記保持部材との間が縮まる場合、前記かしめ用穴に近づく方向に移動して前記カラーに当接することが好ましい。
この構成によれば、保持部材とスウェージダイとの間が伸びて、スウェージダイのかしめ用穴にカラーが嵌め合った状態から、回転部材を回転動作させて、保持部材とスウェージダイとの間が縮まる場合、突出し部がかしめ用穴に近づいてカラーに当接する。このため、カラーに突出し部を当接させた状態で、保持部材とスウェージダイとの間を縮めることができるため、カラーに嵌め合ったスウェージダイを、容易に引き抜くことができる。
図1は、実施例1に係るスウェージツールにより締結されるロックボルトを模式的に表した概略構成図である。 図2は、実施例1に係るスウェージツールを示す断面図である。 図3は、実施例2に係るスウェージツールを示す断面図である。 図4は、実施例3に係るスウェージツールを示す断面図である。 図5は、実施例4に係るスウェージツールを示す断面図である。 図6は、実施例5に係るスウェージツールを示す断面図である。 図7は、実施例6に係るスウェージツールを示す外観斜視図である。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1に係るスウェージツールにより締結されるロックボルトを模式的に表した概略構成図である。図2は、実施例1に係るスウェージツールを示す断面図である。
実施例1のスウェージツール1は、被締結部となる重ね合わせた一対の板材3a,3bに対し、ロックボルト5を締結するための工具である。先ず、図1を参照し、スウェージツール1によって一対の板材3a,3bに締結されるロックボルト5について説明する。
図1に示すように、ロックボルト5は、軸方向に延在する締結ピン7と、締結ピン7にかしめられるカラー8とを有する。締結ピン7は、軸方向の一方側に設けられるピンヘッド7aと、中央のピン本体7bと、軸方向の他方側に設けられるピンテール7cとを含んで構成されている。また、ピン本体7bとピンテール7cとの間は、破断部7dとなっており、破断部7dは、ピン本体7bとピンテール7cとに対し、相互に所定の引張荷重が与えられることで、破断可能となっている。
この締結ピン7は、一対の板材3a,3bの積層方向に貫通形成される締結孔4に挿通される。締結孔4に挿通される締結ピン7は、締結時において、一対の板材3a,3bを挟んで、一方(図1の下側)の板材3a側にピンヘッド7aが位置し、他方(図1の上側)の板材3b側にピンテール7cが位置する。そして、ピン本体7bは、その一部が締結孔4の内部に位置し、その他の一部が他方(図1の上側)の板材3b側に位置する。
カラー8は、円筒形状となっており、締結ピン7のピンテール7c側から装着される。締結ピン7に装着されたカラー8は、スウェージツール1によって、軸方向の板材3b側(ピンヘッド7a側)に移動させられることで板材3bに当接し、板材3bに当接した状態で締結ピン7のピン本体7bにかしめられる。この後、締結ピン7に所定の引張荷重が与えられることで、破断部7dが破断し、ピンテール7cが破断除去される。
次に、図2を参照して、スウェージツール1について説明する。なお、図2では、軸線Lを挟んで左側の図が、スウェージツール1の収縮状態を示しており、軸線Lを挟んで右側の図が、スウェージツール1の伸長状態を示している。図2に示すように、スウェージツール1は、スウェージダイ11と、保持部材12と、ストローク機構13とを有する。
スウェージダイ11は、有底の円筒形状となっており、内周面に内側ねじ溝15が形成されている。具体的に、スウェージダイ11は、内周面に内側ねじ溝15が形成される円筒部17と、円筒部17の軸方向の一方側(図2の下側)に設けられる円形状の底部18とを含んで構成され、円筒部17と底部18とは一体となっている。底部18の中心には、かしめ用穴19が形成され、かしめ用穴19は、締結ピン7に装着されたカラー8が圧入されることで、カラー8をかしめている。また、底部18の内側底面は、円筒部17の内側に収容される後述の回転部材25の軸方向への移動を規制する規制面となっている。このため、規制面において、スウェージダイ11と回転部材25とが接触した状態が、スウェージツール1が最も収縮する状態となる。
保持部材12は、締結ピン7のピンテール7cを保持する部材であり、例えば、保持爪を有するチャック等が適用される。保持部材12は、軸方向の一方側(図2の下側)に、ピンテール7cを保持するための保持穴21が形成されている。また、保持部材12は、軸方向の一方側に向かって先細りとなるテーパ形状となっている。
ストローク機構13は、スウェージダイ11と保持部材12との間に設けられている。ストローク機構13は、回転によってスウェージダイ11と保持部材12との間を、軸方向に伸縮させる一方で、スウェージダイ11及び保持部材12の回転を規制可能な構成となっている。具体的に、ストローク機構13は、回転部材25と、収容部材26と、ベアリング(低摩擦機構)27とを含んで構成されている。
回転部材25は、スウェージダイ11の内側に設けられる有底の円筒形状となっており、外周面にスウェージダイ11の内側ねじ溝15に噛み合う外側ねじ溝31が形成されている。具体的に、回転部材25は、外周面に外側ねじ溝31が形成される円筒部33と、円筒部33の軸方向の一方側(図2の下側)に設けられる円形状の底部34とを含んで構成され、円筒部33と底部34とは一体となっている。底部34の中心には、挿通穴35が形成され、挿通穴35は、かしめ用穴19よりも一回り大きな直径となっており、締結ピン7及びかしめられたカラー8が挿通可能となっている。また、底部34の外側底面は、スウェージダイ11の底部18の内側底面(規制面)に当接可能となっている。底部34の内側底面上には、ベアリング27が設置されている。
なお、回転部材25は、図示しない動力源から伝達される動力によって回転させてもよいし、スパナまたはトルクレンチ等の治具を用いて手動により回転させてもよい。
ベアリング27は、例えば、スラスト円筒ころ軸受であり、回転部材25の内側に設けられている。このベアリング27は、一対のレース27a,27bと、一対のレース27a,27bの間に設けられる転動体としての円筒ころ27cと、を有している。一方側のレース(ロアレース)27aは、回転部材25の底部34の内側底面上に配置され、回転部材25の回転に応じて連れ回りする。なお、ロアレース27aは、回転部材25に固定されていてもよい。他方側のレース(アッパレース)27bは、円筒ころ27cを挟んでロアレース27aに対向して配置されている。アッパレース27bは、径方向外側の回転部材25に対して、所定の隙間を空けて配置され、回転部材25に対して非接触状態となっている。このアッパレース27b上には、収容部材26が設置されている。
収容部材26は、内部に保持部材12を収容しており、アッパレース27b上に設けられている。このとき、収容部材26は、アッパレース27bに固定されていてもよい。また、収容部材26は、回転部材25の内側に設けられており、収容部材26の他方側(図2の上側)の端面と、回転部材25の他方側の端面とは、面一となっている。収容部材26は、径方向外側の回転部材25に対して、所定の隙間を空けて配置され、回転部材25に対して非接触状態となっている。収容部材26は、保持部材12を収容する収容孔38が中心に貫通形成されることで、円筒形状となっている。収容孔38は、保持部材12と相補的形状となっていることから、軸方向の一方側に向かって先細りとなるテーパ形状となっている。このため、収容部材26の収容孔38に収容された保持部材12は、相対的に一方側へ荷重が与えられた場合であっても、保持部材12及び収容孔38がテーパ形状となっていることから、軸方向の一方側への移動が規制される。
次に、上記のスウェージツール1を用いてロックボルト5を締結するスウェージツール1の締結動作について説明する。一対の板材3a,3bの締結孔4には、締結ピン7が挿通され、締結ピン7のピンテール7c側には、カラー8が装着されている。このとき、スウェージツール1は、図2の左側の図に示す最も収縮した状態となっている。この状態のスウェージツール1を、締結ピン7のピンテール7cに装着する。つまり、スウェージツール1のかしめ用穴19及び回転部材25の挿通穴35に、締結ピン7のピンテール7c側を挿通すると共に、スウェージツール1の保持部材12の保持穴21に、ピンテール7cを嵌め合わせることで、保持部材12によりピンテール7cを保持する。
続いて、スウェージツール1は、ピンテール7cを保持した状態で、回転部材25が回転させられる。スウェージツール1は、回転部材25が回転すると、スウェージダイ11と保持部材12との間の軸方向における距離が広がる伸長動作を行う。このとき、スウェージツール1は、保持部材12によりピンテール7cを保持していることから、伸長動作を行うと、スウェージダイ11が板材3b側に近づく方向に移動する。具体的に、回転部材25が回転すると、スウェージダイ11は、回転部材25に対して、板材3b側に近づく軸方向へ移動する。このとき、回転する回転部材25は、ベアリング27を介して収容部材26と連結されているため、ベアリング27によって回転が吸収され、収容部材26への回転の伝達が抑制される。スウェージダイ11が板材3b側に近づく方向に移動すると、スウェージダイ11は、ピンテール7c側に装着されるカラー8に当接し、カラー8を板材3b側へ押し込む。そして、板材3b側へ押し込まれたカラー8は、板材3bに当接する。板材3bに当接したカラー8は、締結ピン7のピン本体7bに位置することとなる。
この後、スウェージツール1は、板材3bにカラー8が当接した状態で、さらに回転部材25が回転させられる。スウェージツール1は、回転部材25が回転すると、さらに伸長動作を行うことで、スウェージダイ11のかしめ用穴19にカラー8が圧入される。カラー8は、かしめ用穴19に圧入されることで、締結ピン7のピン本体7bにかしめられる。
そして、スウェージツール1は、カラー8がピン本体7bにかしめられた状態で、さらに回転部材25が回転させられる。スウェージツール1は、回転部材25が回転すると、さらに伸長動作を行うことで、ピン本体7bとピンテール7cとが離れる方向に相互に引っ張られ、ピン本体7bとピンテール7cとの破断部7dに所定の引張荷重が与えられる。スウェージツール1は、破断部7dに所定の引張荷重を与えることで、締結ピン7のピンテール7cを破断させる。ピンテール7cが破断すると、スウェージツール1は、保持部材12に破断後のピンテール7cが保持された状態で、締結後のロックボルト5との連結が解除される。
なお、ロックボルト5の連結が解除されたスウェージツール1は、回転部材25を逆方向に回転させることで、スウェージダイ11と保持部材12との間の軸方向における距離が狭まる収縮動作を行う。スウェージツール1は、収縮動作を行うことで、スウェージダイ11の内側底面と、回転部材25の外側底面とが当接し、最も収縮した状態となる。そして、保持部材12により保持された破断後のピンテール7cを取り外すことで、図2の左側の図に示す状態に戻る。
以上のように、実施例1の構成によれば、ストローク機構13の回転部材25を回転させることで、スウェージダイ11と保持部材12との間を伸縮させることができる。このため、回転部材25の回転運動を伸縮運動に変換することができるため、ピンテール7cに対し破断可能な引張荷重を与えることができる。このとき、ストローク機構13は、回転部材25の回転によるスウェージダイ11及び保持部材12の回転を規制するため、カラー8に対してスウェージダイ11が回転することなく、また、締結ピン7のピンテール7cに対して保持部材12が回転することがない。これにより、ピンテール7cには、回転部材25の回転によるねじりが与えられず、ねじりによるピンテール7cの破断を抑制でき、所定の引張荷重に達する前にピンテール7cが破断することを抑制できるため、ピンテール7cの破断を所定の引張荷重で行うことができる。このように、回転部材25を回転させることで、カラー8を締結ピン7にかしめて、ピンテール7cを破断できることから、油圧機構等を設ける必要がなく、構成を簡易にできる分、スウェージツール1のコンパクト化を図ることができる。よって、作業スペースが狭くても作業が可能なコンパクトなスウェージツール1を提供することが可能となる。
また、実施例1の構成によれば、回転部材25を回転させることで、回転部材25に螺合するスウェージダイ11を回転させずに、スウェージダイ11と保持部材12との間を伸縮させることができる。また、回転部材25と収容部材26との間にベアリング27を設けることで、回転部材25の回転をベアリング27で吸収できることから、収容部材26に収容される保持部材12の回転を規制することができる。
なお、実施例1において、ベアリング27は、軸方向(スラスト方向)への荷重を受けるスラストベアリングを用いたが、この構成に限定されず、スラスト方向及びラジアル方向の荷重を受けるアンギュラベアリングを適用してもよい。この場合、アンギュラベアリングは、回転部材25と収容部材26との間であれば、いずれの位置に設けてもよい。また、ベアリングに限らずに、低摩擦機構であればよく、例えば、低摩擦コーティングしたワッシャ、または高潤滑シート材を使用してもよく、また、ツール本体に溝を付ける等をしてベアリングの玉だけを直接置いてもよい。
次に、図3を参照して、実施例2に係るスウェージツール50について説明する。図3は、実施例2に係るスウェージツールを示す断面図である。なお、実施例2では、重複した記載を避けるべく、実施例1と異なる部分について説明し、実施例1と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。実施例1に係るスウェージツール1は、ベアリング27を用いて回転部材25の回転を吸収することで、スウェージダイ11及び保持部材12の回転を規制していた。これに対し、実施例2に係るスウェージツール50は、係止爪84を用いることで、スウェージダイ51及び保持部材12の回転を規制している。以下、実施例2に係るスウェージツール50について説明する。なお、図3では、図2と同様に、軸線Lを挟んで左側の図が、スウェージツール50の収縮状態を示しており、軸線Lを挟んで右側の図が、スウェージツール50の伸長状態を示している。
図3に示すように、実施例2に係るスウェージツール50は、スウェージダイ51と、保持部材12と、ストローク機構53とを有する。なお、保持部材12は、実施例1と同様の構成であるため説明を省略する。
スウェージダイ51は、円板形状となっており、その中心には、かしめ用穴56が形成されている。かしめ用穴56は、締結ピン7に装着されたカラー8が圧入されることで、カラー8をかしめている。このスウェージダイ51の他方側(図3の上側)には、後述する可動部材67が連結されている。
ストローク機構53は、スウェージダイ51と保持部材12との間に設けられている。ストローク機構53は、回転によってスウェージダイ51と保持部材12との間を、軸方向に伸縮させる一方で、スウェージダイ51及び保持部材12の回転を規制可能な構成となっている。具体的に、ストローク機構53は、回転部材65と、収容部材66と、可動部材67とを含んで構成されている。
収容部材66は、内部に保持部材12を収容しており、外周面に外側ねじ溝71が形成されている。具体的に、収容部材66は、外周面に外側ねじ溝71が形成される円筒部75と、円筒部75の軸方向の他方側(図3の上側)に設けられる環状のフランジ部76とを含んで構成され、円筒部75とフランジ部76とは一体となっている。
円筒部75は、その中心に保持部材12を収容する収容孔78が貫通形成されることで、円筒形状となっている。収容孔78は、保持部材12と相補的形状となっていることから、軸方向の一方側に向かって先細りとなるテーパ形状となっている。このため、収容部材66の収容孔78に収容された保持部材12は、相対的に一方側(図3の下側)へ荷重が与えられた場合であっても、保持部材12及び収容孔78がテーパ形状となっていることから、軸方向の一方側への移動が規制される。また、この円筒部75には、後述する可動部材67の係止爪84を収容する係止溝79が形成されている。係止溝79は、円筒部75の外周面に対して、軸方向に延在して形成されている。この係止溝79は、円筒部75の周方向に所定の間隔を空けて複数並べて形成されている。
フランジ部76は、円筒部75に対して径方向外側に突出して設けられ、環状に形成されている。フランジ部76は、軸方向の一方側(図3の下側)の面が、回転部材65の軸方向への移動を規制する規制面となっている。このため、規制面において、収容部材66と回転部材65とが接触した状態が、スウェージツール50が最も収縮する状態となる。
回転部材65は、収容部材66の外側に設けられ、円筒形状となっており、内周面に収容部材66の外側ねじ溝71に噛み合う内側ねじ溝81が形成されている。回転部材65は、軸方向の他方側(図3の上側)の端面が、フランジ部76の規制面に当接する面となっている。また、回転部材65は、軸方向の一方側(図3の下側)の端面が、後述する可動部材67の当接部に当接する面となっている。
可動部材67は、スウェージダイ51と回転部材65との間に設けられている。可動部材67は、回転部材65が当接する当接部83と、当接部83から軸方向の他方側に向かって延在する係止爪84とを含んで構成され、当接部83と係止爪84とは一体となっている。
当接部83は、環状に形成されており、その中心には、挿通穴85が形成されている。挿通穴85は、かしめ用穴56よりも一回り大きな直径となっており、締結ピン7及びかしめられたカラー8が挿通可能となっている。また、当接部83は、軸方向の他方側の面の外周縁部に、回転部材65の一方側の端面が当接する。この当接部83は、スウェージダイ51に連結されていることから、スウェージダイ51は、可動部材67と共に移動可能となっている。
係止爪84は、収容部材66の外周面に形成される係止溝79に収容され、収容部材66に対する可動部材67の回転を規制する一方で、収容部材66に対する可動部材67の軸方向への移動を許容している。この係止爪84は、当接部83の他方側の面に接続されており、当接部83の周方向に所定の間隔を空けて複数並べて形成されている。なお、この係止爪84の外周面、つまり、回転部材65の内周面に対向する面には、回転部材65の内側ねじ溝81に係合する係合溝を形成してもよいが、形成せずともよく、いずれであってもよい。
次に、上記のスウェージツール50を用いてロックボルト5を締結するスウェージツール50の締結動作について説明する。一対の板材3a,3bの締結孔4には、締結ピン7が挿通され、締結ピン7のピンテール7c側には、カラー8が装着されている。このとき、スウェージツール50は、図3の左側の図に示す最も収縮した状態となっている。この状態のスウェージツール50を、締結ピン7のピンテール7cに装着する。つまり、スウェージツール50のかしめ用穴56及び可動部材67の挿通穴85に、締結ピン7のピンテール7c側を挿通すると共に、スウェージツール50の保持部材12の保持穴21に、ピンテール7cを嵌め合わせることで、保持部材12によりピンテール7cを保持する。
続いて、スウェージツール50は、ピンテール7cを保持した状態で、回転部材65が回転させられる。スウェージツール50は、回転部材65が回転すると、スウェージダイ51と保持部材12との間の軸方向における距離が広がる伸長動作を行う。このとき、スウェージツール50は、保持部材12によりピンテール7cを保持していることから、伸長動作を行うと、スウェージダイ51が板材3b側に近づく方向に移動する。具体的に、回転部材65が回転すると、回転部材65は、収容部材66に対して、板材3b側に近づく軸方向へ移動する。このとき、回転する回転部材65は、可動部材67に当接することから、可動部材67は、回転部材65と共に軸方向へ移動する。このとき、可動部材67は、係止爪84により収容部材66に対する回転が規制されることから、回転する回転部材65が可動部材67に接触しても、可動部材67は回転することがない。そして、軸方向に移動する可動部材67は、スウェージダイ51と連結されていることから、スウェージダイ51と共に軸方向へ移動する。スウェージダイ51が板材3b側に近づく方向に移動すると、スウェージダイ51は、ピンテール7c側に装着されるカラー8に当接し、カラー8を板材3b側へ押し込む。そして、板材3b側へ押し込まれたカラー8は、板材3bに当接する。板材3bに当接したカラー8は、締結ピン7のピン本体7bに位置することとなる。
この後、スウェージツール51は、板材3bにカラー8が当接した状態で、さらに回転部材65が回転させられる。スウェージツール51は、回転部材65が回転すると、さらに伸長動作を行うことで、スウェージダイ51のかしめ用穴56にカラー8が圧入される。カラー8は、かしめ用穴56に圧入されることで、締結ピン7のピン本体7bにかしめられる。
そして、スウェージツール50は、カラー8がピン本体7bにかしめられた状態で、さらに回転部材65が回転させられる。スウェージツール50は、回転部材65が回転すると、さらに伸長動作を行うことで、ピン本体7bとピンテール7cとが離れる方向に相互に引っ張り、ピン本体7bとピンテール7cとの破断部7dに所定の引張荷重を与える。スウェージツール50は、破断部7dに所定の引張荷重を与えることで、締結ピン7のピンテール7cを破断させる。ピンテール7cが破断すると、スウェージツール50は、保持部材12に破断後のピンテール7cが保持された状態で、締結後のロックボルト5との連結が解除される。
なお、ロックボルト5の連結が解除されたスウェージツール50は、回転部材65を逆方向に回転させることで、スウェージダイ51と保持部材12との間の軸方向における距離が狭まる収縮動作を行う。スウェージツール50は、収縮動作を行うことで、収容部材66のフランジ部76と、回転部材65の他方側の面とが当接し、最も収縮した状態となる。そして、保持部材12により保持された破断後のピンテール7cを取り外すことで、図3の左側の図に示す状態に戻る。
以上のように、実施例2の構成によれば、回転部材65を回転させることで、回転部材65に可動部材67を当接させて、スウェージダイ51と保持部材12との間を伸縮させることができる。このとき、可動部材67に設けられる係止爪84により、収容部材66に対する回転を規制できることから、収容部材66に収容される保持部材12及び可動部材67に連結されるスウェージダイ51の回転を規制することができる。
次に、図4を参照して、実施例3に係るスウェージツール100について説明する。図4は、実施例3に係るスウェージツールを示す断面図である。なお、実施例3でも、重複した記載を避けるべく、実施例1及び2と異なる部分について説明すると共に、実施例1及び2と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。実施例3に係るスウェージツール100は、両ねじを用いて回転部材125の回転を吸収することで、スウェージダイ101及び保持部材12の回転を規制している。以下、実施例3に係るスウェージツール100について説明する。なお、図4では、図2と同様に、軸線Lを挟んで左側の図が、スウェージツール100の収縮状態を示しており、軸線Lを挟んで右側の図が、スウェージツール100の伸長状態を示している。
図4に示すように、実施例3に係るスウェージツール100は、スウェージダイ101と、保持部材12と、ストローク機構103とを有する。なお、保持部材12は、実施例1と同様の構成であるため説明を省略する。
スウェージダイ101は、有底の円筒形状となっており、内周面に内側右ねじ溝115が形成されている。具体的に、スウェージダイ101は、内周面に内側右ねじ溝115が形成される円筒部117と、円筒部117の軸方向の一方側(図4の下側)に設けられる円形状の底部118とを含んで構成され、円筒部117と底部118とは一体となっている。底部118の中心には、かしめ用穴119が形成され、かしめ用穴119は、締結ピン7に装着されたカラー8が圧入されることで、カラー8をかしめている。
ストローク機構103は、スウェージダイ101と保持部材12との間に設けられている。ストローク機構103は、回転によってスウェージダイ101と保持部材12との間を、軸方向に伸縮させる一方で、スウェージダイ101及び保持部材12の回転を規制可能な構成となっている。具体的に、ストローク機構103は、回転部材125と、収容部材126と、円筒部材(固定部材)127とを含んで構成されている。
収容部材126は、内部に保持部材12を収容している。具体的に、収容部材126は、円筒部135と、円筒部135の軸方向の他方側(図4の上側)に設けられる環状のフランジ部136とを含んで構成され、円筒部135とフランジ部136とは一体となっている。
円筒部135は、その中心に保持部材12を収容する収容孔138が貫通形成されることで、円筒形状となっている。収容孔138は、保持部材12と相補的形状となっていることから、軸方向の一方側に向かって先細りとなるテーパ形状となっている。このため、収容部材126の収容孔138に収容された保持部材12は、相対的に一方側(図4の下側)へ荷重が与えられた場合であっても、保持部材12及び収容孔138がテーパ形状となっていることから、軸方向の一方側への移動が規制される。
フランジ部136は、円筒部135に対して径方向外側に突出して設けられ、環状に形成されている。フランジ部136は、軸方向の一方側(図4の下側)の面に円筒部材127が接続されている。
円筒部材127は、内周面に内側左ねじ溝141が形成されている。円筒部材127は、軸方向の他方側(図4の上側)が、収容部材126のフランジ部136に連結されている。
回転部材125は、収容部材126の円筒部135の外側に設けられ、円筒形状となっており、スウェージダイ101の内側右ねじ溝115に噛み合う外側右ねじ溝145と、円筒部材127の内側左ねじ溝141に噛み合う外側左ねじ溝146とが外周面に形成されている。具体的に、回転部材125は、外周面に外側右ねじ溝145が形成される右ねじ側円筒部151と、外周面に外側左ねじ溝146が形成される左ねじ側円筒部152と、右ねじ側円筒部151と左ねじ側円筒部152との間に設けられる突出部153とを含んで構成され、右ねじ側円筒部151、左ねじ側円筒部152及び突出部153は一体となっている。
右ねじ側円筒部151は、回転部材125の軸方向の一方側に設けられ、スウェージダイ101の円筒部117と収容部材126の円筒部135との間に設けられている。この右ねじ側円筒部151は、内側の収容部材126に対して所定の隙間を空けて設けられ、収容部材126と非接触状態となっている。一方で、右ねじ側円筒部151は、外側のスウェージダイ101に螺合している。
左ねじ側円筒部152は、回転部材125の軸方向の他方側に設けられ、円筒部材127と収容部材126の円筒部135との間に設けられている。この左ねじ側円筒部152は、内側の収容部材126に対して所定の隙間を空けて設けられ、収容部材126と非接触状態となっている。一方で、左ねじ側円筒部152は、外側の円筒部材127に螺合している。
突出部153は、回転部材125の軸方向の中央に設けられ、径方向の外側に突出して環状に形成されている。この突出部153は、内側の収容部材126に対して所定の隙間を空けて設けられ、収容部材126と非接触状態となっている。また、突出部153は、軸方向の一方側(図4の下側)の面が、スウェージダイ101と当接する面となっており、軸方向の他方側(図4の上側)の面が、円筒部材127と当接する面となっている。このため、円筒部材127と回転部材125とが接触し、回転部材125とスウェージダイ101とが接触することで、回転部材125の軸方向への移動が規制され、スウェージツール100が最も収縮する状態となる。
次に、上記のスウェージツール100を用いてロックボルト5を締結するスウェージツール100の締結動作について説明する。一対の板材3a,3bの締結孔4には、締結ピン7が挿通され、締結ピン7のピンテール7c側には、カラー8が装着されている。このとき、スウェージツール100は、図4の左側の図に示す最も収縮した状態となっている。この状態のスウェージツール100を、締結ピン7のピンテール7cに装着する。つまり、スウェージツール100のかしめ用穴119に、締結ピン7のピンテール7c側を挿通すると共に、スウェージツール100の保持部材12の保持穴21に、ピンテール7cを嵌め合わせることで、保持部材12によりピンテール7cを保持する。
続いて、スウェージツール100は、ピンテール7cを保持した状態で、回転部材125が回転させられる。スウェージツール100は、回転部材125が回転すると、スウェージダイ101と保持部材12との間の軸方向における距離が広がる伸長動作を行う。このとき、スウェージツール100は、保持部材12によりピンテール7cを保持していることから、伸長動作を行うと、スウェージダイ101が板材3b側に近づく方向に移動する。具体的に、回転部材125が回転すると、スウェージダイ101は、回転部材125の右ねじ側円筒部151に対して、板材3b側に近づく軸方向へ移動する。また、回転部材125は、その左ねじ側円筒部152が、円筒部材127に対して、板材3b側に近づく軸方向へ移動する。このとき、回転する回転部材125は、スウェージダイ101に対して右ねじで螺合し、円筒部材127に対して左ねじで螺合することから、回転部材125が回転しても、スウェージダイ101及び円筒部材127は回転することがない。このため、円筒部材127に連結される収容部材126は回転せず、収容部材126に収容される保持部材12も回転しない。スウェージダイ101が板材3b側に近づく方向に移動すると、スウェージダイ101は、ピンテール7c側に装着されるカラー8に当接し、カラー8を板材3b側へ押し込む。そして、板材3b側へ押し込まれたカラー8は、板材3bに当接する。板材3bに当接したカラー8は、締結ピン7のピン本体7bに位置することとなる。
この後、スウェージツール100は、板材3bにカラー8が当接した状態で、さらに回転部材125が回転させられる。スウェージツール100は、回転部材125が回転すると、さらに伸長動作を行うことで、スウェージダイ101のかしめ用穴119にカラー8が圧入される。カラー8は、かしめ用穴119に圧入されることで、締結ピン7のピン本体7bにかしめられる。
そして、スウェージツール100は、カラー8がピン本体7bにかしめられた状態で、さらに回転部材125が回転させられる。スウェージツール100は、回転部材125が回転すると、さらに伸長動作を行うことで、ピン本体7bとピンテール7cとが離れる方向に相互に引っ張り、ピン本体7bとピンテール7cとの破断部7dに所定の引張荷重を与える。スウェージツール100は、破断部7dに所定の引張荷重を与えることで、締結ピン7のピンテール7cを破断させる。ピンテール7cが破断すると、スウェージツール100は、保持部材12に破断後のピンテール7cが保持された状態で、締結後のロックボルト5との連結が解除される。
なお、ロックボルト5の連結が解除されたスウェージツール100は、回転部材125を逆方向に回転させることで、スウェージダイ101と保持部材12との間の軸方向における距離が狭まる収縮動作を行う。スウェージツール100は、収縮動作を行うことで、回転部材125の突出部153に、スウェージダイ101と円筒部材とが当接し、最も収縮した状態となる。そして、保持部材12により保持された破断後のピンテール7cを取り外すことで、図4の左側の図に示す状態に戻る。
以上のように、実施例3の構成によれば、回転部材125を回転させることで、回転部材125に螺合するスウェージダイ101及び円筒部材127を回転させずに、スウェージダイ101と保持部材12との間を伸縮させることができる。また、回転部材125の軸方向の一方側に右ねじを形成し、回転部材125の軸方向の他方側に左ねじを形成することで、回転部材125の回転を相殺できることから、収容部材126に収容される保持部材12及びスウェージダイ101の回転を規制することができる。
次に、図5を参照して、実施例4に係るスウェージツール160について説明する。図5は、実施例4に係るスウェージツールを示す断面図である。なお、実施例4でも、重複した記載を避けるべく、実施例1から3と異なる部分について説明すると共に、実施例1から3と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。実施例1から3に係るスウェージツール1,50,100では、スウェージダイ11,51,101と保持部材12との間に、ストローク機構13,53,103を設けたが、実施例4に係るスウェージツール160では、実施例1から3と異なる位置に、ストローク機構163を設けている。以下、実施例4に係るスウェージツール160について説明する。なお、図5には、収縮状態のスウェージツール160が図示されている。
図5に示すように、実施例4に係るスウェージツール160は、スウェージダイ161と、保持部材12と、ストローク機構163とを有する。なお、保持部材12は、実施例1と同様の構成であるため説明を省略する。
スウェージダイ161は、板状に形成されており、かしめ用穴165が貫通形成されている。かしめ用穴165は、締結ピン7に装着されたカラー8が圧入されることで、カラー8をかしめている。また、このスウェージダイ161には、第2延設部171が一体に設けられている。第2延設部171は、スウェージダイ161から延びて設けられており、締結孔166が形成されている。この第2延設部171は、後述するストローク機構163の一部を構成している。このとき、かしめ用穴165の貫通方向と締結孔166の貫通方向とは、同じ方向となっており、並べて形成されている。締結孔166には、後述するガイドねじ棒(ガイド部材)174の端部が締結される。なお、実施例4では、第2延設部171を、スウェージダイ161と一体に構成したが、別体であってもよく、特に限定されない。
ストローク機構163は、スウェージダイ161及び保持部材12に隣接して設けられている。ストローク機構163は、回転によってスウェージダイ161と保持部材12との間を、軸方向に伸縮させる一方で、スウェージダイ161及び保持部材12の回転を規制可能な構成となっている。具体的に、ストローク機構163は、上記の第2延設部171と、収容部材172と、第1延設部173と、ガイドねじ棒174と、回転部材175と、規制部材176とを含んで構成されている。
収容部材172は、内部に保持部材12を収容している。具体的に、収容部材172は、円筒部181と、円筒部181の軸方向の一方側(図5の下側)に設けられる環状の突出し部182とを含んで構成され、円筒部181と突出し部182とは一体となっている。
円筒部181は、その中心に保持部材12を収容する収容孔188が貫通形成されることで、円筒形状となっている。収容孔188は、保持部材12と相補的形状となっていることから、軸方向の一方側に向かって先細りとなるテーパ形状となっている。このため、収容部材172の収容孔188に収容された保持部材12は、相対的に一方側(図5の下側)へ荷重が与えられた場合であっても、保持部材12及び収容孔188がテーパ形状となっていることから、軸方向の一方側への移動が規制される。
突出し部182は、円筒部181の軸方向の一方側から、スウェージダイ161のかしめ用穴165へ向かって突出して設けられている。突出し部182は、その中心に、締結ピン7のピンテール7cが挿通される挿通穴189が形成されることで、環状に形成されている。挿通穴189は、軸方向の他方側において収容孔188と連通し、軸方向の一方側においてかしめ用穴165と連通する。この突出し部182は、その外径が、かしめ用穴165の内径よりも小さく、一方で、突出し部182は、その内径(つまり挿通穴189の直径)が、締結ピン7のピンテール7cよりも大きくなっている。この突出し部182は、保持部材12とスウェージダイ161との間が縮まる場合に、カラー8に当接可能となっている。
この収容部材172には、第1延設部173が一体に設けられている。第1延設部173は、円筒部181の軸方向の他方側(図5の上側)から、径方向の外側に延びて設けられ、第2延設部171と軸方向において対向して設けられる。第1延設部173は、円筒部182の軸方向と同じ方向に、ガイド穴191が貫通形成されている。このとき、ガイド穴191は、スウェージダイ161の締結孔166と対向するように形成される。このガイド穴191には、ガイドねじ棒174が挿通される。第1延設部173と第2延設部171との間には、後述する回転部材175と規制部材176とを収容可能な空間(隙間)180が形成されている。
ガイドねじ棒174は、外周面にねじ溝が形成された棒状部材であり、第1延設部173から空間180を通って第2延設部173に亘って設けられている。つまり、ガイドねじ棒174は、第1延設部173のガイド穴191に挿通され、の軸方向の一方側(図5の下側)が、締結孔166に締結されることで固定される。
規制部材176は、第1延設部173と第2延設部171との間の空間180に位置するガイドねじ棒174に取り付けられている。規制部材176は、例えばナットで構成され、ガイドねじ棒174の軸方向の一方側(図5の下側)に螺合させることで、ガイドねじ棒174の締結孔166に対する緩みを抑制している。
回転部材175は、第1延設部173と第2延設部171との間の空間180に位置するガイドねじ棒174に取り付けられている。回転部材175は、規制部材176と同様に、例えばナットで構成され、ガイドねじ棒174の軸方向の他方側(図5の下側)、つまり、規制部材176と第1延設部173との間のガイドねじ棒174に螺合する。この回転部材175は、回転動作を行うことで、第1延設部173に当接し、この状態からさらに回転動作を行うことで、第2延設部171に対し第1延設部173が相対的に離れるように移動させる。
次に、上記のスウェージツール160を用いてロックボルト5を締結するスウェージツール160の締結動作について説明する。一対の板材3a,3bの締結孔4には、締結ピン7が挿通され、締結ピン7のピンテール7c側には、カラー8が装着されている。このとき、スウェージツール160は、図5に示す最も収縮した状態となっている。この状態のスウェージツール160を、締結ピン7のピンテール7cに装着する。つまり、スウェージツール160のかしめ用穴165及び収容部材172の挿通穴189に、締結ピン7のピンテール7c側を挿通すると共に、スウェージツール160の保持部材12の保持穴21に、ピンテール7cを嵌め合わせることで、保持部材12によりピンテール7cを保持する。
続いて、スウェージツール160は、ピンテール7cを保持した状態で、回転部材175が回転させられる。スウェージツール160は、回転部材175が回転すると、スウェージダイ161と保持部材12との間の軸方向における距離が広がる伸長動作を行う。このとき、スウェージツール160は、保持部材12によりピンテール7cを保持していることから、伸長動作を行うと、スウェージダイ161が板材3b側に近づく方向に移動する。具体的に、回転部材175が回転すると、回転部材175は、ガイドねじ棒174に沿って第1延設部173側に移動し、第1延設部173に当接する。この後、回転部材175がさらに回転することで、回転部材175は、第1延設部173に当接した状態で、第1延設部173と第2延設部171との間の空間180が軸方向に広がるように、ガイドねじ棒174を移動させる。これにより、回転する回転部材175は、ガイドねじ棒174に固定される第2延設部171が、第1延設部173に対して離れるように移動させる。これにより、スウェージダイ161は、板材3b側に近づく軸方向へ移動する。スウェージダイ161が板材3b側に近づく方向に移動すると、スウェージダイ161は、ピンテール7c側に装着されるカラー8に当接し、カラー8を板材3b側へ押し込む。そして、板材3b側へ押し込まれたカラー8は、板材3bに当接する。板材3bに当接したカラー8は、締結ピン7のピン本体7bに位置することとなる。
この後、スウェージツール160は、板材3bにカラー8が当接した状態で、さらに回転部材175が回転させられる。スウェージツール160は、回転部材175が回転すると、さらに伸長動作を行うことで、スウェージダイ161のかしめ用穴165にカラー8が圧入される。カラー8は、かしめ用穴165に圧入されることで、締結ピン7のピン本体7bにかしめられる。
そして、スウェージツール160は、カラー8がピン本体7bにかしめられた状態で、さらに回転部材175が回転させられる。スウェージツール160は、回転部材175が回転すると、さらに伸長動作を行うことで、ピン本体7bとピンテール7cとが離れる方向に相互に引っ張り、ピン本体7bとピンテール7cとの破断部7dに所定の引張荷重を与える。スウェージツール160は、破断部7dに所定の引張荷重を与えることで、締結ピン7のピンテール7cを破断させる。ピンテール7cが破断すると、スウェージツール160は、保持部材12に破断後のピンテール7cが保持された状態で、締結後のロックボルト5との連結が解除される。
なお、ロックボルト5の連結が解除されたスウェージツール160は、回転部材175を逆方向に回転させることで、スウェージダイ161と保持部材12との間の軸方向における距離が狭まる収縮動作を行う。このとき、スウェージダイ161のかしめ用穴165には、カラー8が圧入されて(嵌め合って)いることから、回転部材175を逆方向に回転させると、収容部材172がスウェージダイ161に近づく方向に移動する。収容部材172がスウェージダイ161に近づくと、収容部材172の突出し部182が、スウェージダイ161のかしめ用穴165に近づいて、かしめられたカラー8に当接する。カラー8に突出し部182を当接させた状態で、スウェージダイ161に対し収容部材172が近づく方向に移動すると、収容部材172が位置規制されるため、スウェージダイ161は、カラー8から引き抜かれる方向に移動する。これにより、スウェージツール160は、収縮動作を行うことで、スウェージダイ161がカラー8から取り外される。この後、保持部材12により保持された破断後のピンテール7cが、スウェージツール160から取り外される。
以上のように、実施例4の構成によれば、回転部材175を回転させることで、回転部材175に螺合するスウェージダイ161及び収容部材172を回転させずに、スウェージダイ161と保持部材12との間を伸縮させることができる。このとき、回転部材175は、ガイドねじ棒174に対して回転することから、回転部材175の回転が、収容部材172及びスウェージダイ161へ伝達することがなく、収容部材172に収容される保持部材12及びスウェージダイ161の回転を規制することができる。
また、実施例4の構成によれば、収容部材172に突出し部182を設けることで、カラー8に突出し部182を当接させた状態で、スウェージダイ161に対し収容部材172を近づく方向に移動させることにより、カラー8に嵌め合ったスウェージダイ161を、容易に引き抜くことができる。
次に、図6を参照して、実施例5に係るスウェージツール200について説明する。図6は、実施例5に係るスウェージツールを示す断面図である。なお、実施例5でも、重複した記載を避けるべく、実施例1から4と異なる部分について説明すると共に、実施例1から4と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。実施例5に係るスウェージツール200は、実施例1のスウェージツール1に、実施例4の突出し部182を加えた構成となっている。以下、実施例5に係るスウェージツール200について説明する。なお、図6では、図2と同様に、軸線Lを挟んで左側の図が、スウェージツール200の収縮状態を示しており、軸線Lを挟んで右側の図が、スウェージツール200の伸長状態を示している。
図6に示すように、実施例5に係るスウェージツール200は、実施例1のスウェージツール1の構成に加え、回転部材25の挿通穴35の内周面に、突出し部201が設けられている。つまり、突出し部201は、底部34からスウェージダイ11のかしめ用穴19へ向かって突出して設けられている。突出し部201は、その中心に、締結ピン7のピンテール7cが挿通される挿通穴35よりも直径の小さい挿通穴202が形成されることで、環状に形成されている。挿通穴202は、軸方向の他方側においてベアリング27を介して保持孔21と連通し、軸方向の一方側においてかしめ用穴19と連通する。この突出し部201は、その外径が、かしめ用穴19の内径よりも小さく、一方で、突出し部201は、その内径(つまり挿通穴202の直径)が、締結ピン7のピンテール7cよりも大きくなっている。この突出し部202は、保持部材12とスウェージダイ161との間が縮まる場合に、カラー8に当接可能となっている。
このように構成されるスウェージツール200は、スウェージダイ11のかしめ用穴19にカラー8が圧入された状態において、回転部材25を逆方向に回転させて、回転部材25をスウェージダイ11に近づける。すると、回転部材25の突出し部201が、かしめられたカラー8に当接する。そして、カラー8に突出し部201を当接させた状態で、スウェージダイ11に対し回転部材25が近づく方向に移動すると、回転部材25が位置規制されるため、スウェージダイ11は、カラー8から引き抜かれる方向に移動する。これにより、スウェージツール200は、収縮動作を行うことで、スウェージダイ11がカラー8から取り外される。
以上のように、実施例5の構成によれば、回転部材25に突出し部201を設けることで、カラー8に突出し部201を当接させた状態で、スウェージダイ11に対し回転部材25を近づく方向に移動させることにより、カラー8に嵌め合ったスウェージダイ11を、容易に引き抜くことができる。
なお、実施例4及び実施例5の突出し部182,201は、実施例2に適用してもよいし、実施例3に適用してもよく、下記する実施例6に適用してもよい。実施例2に突出し部を適用する場合、実施例4と同様に、突出し部は、収容部材66に設けることが好ましい。また、実施例3に突出し部を適用する場合も、実施例4と同様に、突出し部は、収容部材126に設けることが好ましい。
次に、図7を参照して、実施例6に係るスウェージツール210について説明する。図7は、実施例6に係るスウェージツールを示す外観斜視図である。なお、実施例6でも、重複した記載を避けるべく、実施例1から5と異なる部分について説明すると共に、実施例1から5と同様の構成である部分については、同じ符号を付す。
実施例4に係るスウェージツール160では、スウェージダイ161及び保持部材12に隣接して、ストローク機構163が設けられており、ストローク機構163のガイドねじ棒174及び回転部材175によって、第1延設部173と第2延設部171とが相対的に離れるようにガイドしつつ伸長動作を行っていた。
これに対し、実施例6のスウェージツール210では、スウェージダイ161及び保持部材12に隣接して、ストローク機構211が設けられており、ストローク機構211は、第1延設部173及び第2延設部171のガイド部分と、伸長動作に係る駆動部分とがオフセットする構成となっている。以下、図7を参照して、実施例6に係るスウェージツール210について説明する。
図7に示すように、実施例6に係るスウェージツール210は、スウェージダイ161と、保持部材12と、ストローク機構211とを有する。なお、保持部材12及びスウェージダイ161は、実施例4と同様の構成であるため説明を省略する。
ストローク機構211は、スウェージダイ161及び保持部材12に隣接して設けられている。ストローク機構163は、回転によってスウェージダイ161と保持部材12との間を、軸方向に伸縮させる一方で、スウェージダイ161及び保持部材12の回転を規制可能な構成となっている。具体的に、ストローク機構211は、第2延設部215と、収容部材216と、第1延設部217と、ガイド部材218と、ねじ軸(駆動軸)219と、回転部材220とを含んで構成されている。
第2延設部215は、スウェージダイ161から外側に延びて設けられており、スウェージダイ161と一体に形成されている。この第2延設部215には、ガイド部材218及びねじ軸219が取り付けられる。ねじ軸219は、スウェージダイ161側の第2延設部215に取り付けられ、ガイド部材218は、ねじ軸219を挟んで、スウェージダイ161の反対側の第2延設部215に取り付けられる。このため、第2延設部215には、ねじ軸219が取り付けられる図示しない締結孔が形成され、この締結孔にねじ軸219の軸方向の一端部が締結される。なお、実施例6では、第2延設部215を、スウェージダイ161と一体に構成したが、別体であってもよく、特に限定されない。
収容部材216は、実施例4の収容部材172と同様であるため、説明を省略する。そして、この収容部材216には、第1延設部217が一体に設けられている。
第1延設部217は、収容部材216から外側に延びて設けられ、第2延設部215と対向して設けられる。第1延設部217は、ガイド部材218が挿通されるガイド穴223と、ねじ軸219が挿通される貫通孔224とが形成されている。ガイド穴223及び貫通孔224は、第1延設部217と第2延設部215とが対向する方向を軸方向として、第1延設部217に貫通形成されている。そして、貫通孔224は、収容部材216側の第1延設部217に形成され、ガイド穴223は、貫通孔224を挟んで、収容部材216の反対側の第1延設部217に形成されている。このため、貫通孔224は、第1延設部217に形成される締結孔と対向すると共に、締結孔に締結されたねじ軸219が挿通される。また、ガイド穴223は、第2延設部に取り付けられたガイド部材218が挿通される。この第1延設部217と第2延設部215との間には、後述する回転部材220を収容可能な空間(隙間)230が形成されている。
ガイド部材218は、第2延設部215に取り付けられる取付プレート232と、取付プレート232から第1延設部217に突出するガイド棒233とで、一体に形成されている。取付プレート232は、板状に形成され、第2延設部215にねじ止め固定されている。ガイド棒233は、第1延設部217と第2延設部215とが対向する方向を軸方向とする円柱形状となっている。ガイド棒233は、ガイド穴223に挿通されることで、第1延設部217の軸方向への移動を案内する。
ねじ軸219は、軸方向の一端部が第2延設部215の締結孔に締結されており、軸方向の他端部に、軸方向に移動する第1延設部217の位置を規制する規制部材234が設けられている。規制部材234は、例えばナットで構成されている。
回転部材220は、第1延設部217と第2延設部215との間の空間230に位置するねじ軸219に取り付けられている。回転部材220は、例えばナットで構成され、ねじ軸219に螺合する。この回転部材220は、回転動作を行うことで、第1延設部217に当接し、この状態からさらに回転動作を行うことで、第2延設部215に対し第1延設部217が相対的に離れるように移動させる。
なお、スウェージダイ161には、一体となる収容部材216及び第1延設部217の位置を規制する一対の幅規制部材237が一体に設けられている。各幅規制部材237は、スウェージダイ161から収容部材216に向かって、ねじ軸219の軸方向と同じ方向に延びて設けられている。そして、一対の幅規制部材237は、収容部材216を挟み込むように配置されている。また、第2延設部215には、スウェージダイ161の反対側の端部に、作業者が把持可能な把持部238が一体に設けられている。
次に、上記のスウェージツール210を用いてロックボルト5を締結するスウェージツール210の締結動作について説明する。一対の板材3a,3bの締結孔4には、締結ピン7が挿通され、締結ピン7のピンテール7c側には、カラー8が装着されている。このとき、スウェージツール210は、第1延設部217と第2延設部215との間の空間230が最も狭い、収縮した状態となっている。この状態のスウェージツール210を、締結ピン7のピンテール7cに装着する。つまり、スウェージツール210のスウェージダイ161に形成されるかしめ用穴165と、収容部材172に形成される挿通穴189とに、締結ピン7のピンテール7c側を挿通する。また、スウェージツール210の保持部材12に形成される保持穴21に、ピンテール7cを嵌め合わせることで、保持部材12によりピンテール7cを保持する。
続いて、スウェージツール210は、ピンテール7cを保持した状態で、図示しない動力源により回転部材220が回転させられる。スウェージツール210は、回転部材220が回転すると、ねじ軸219の軸方向において、第1延設部217と第2延設部215との隙間を広げる。これにより、スウェージツール210は、スウェージダイ161と保持部材12との間の軸方向における距離が広がる伸長動作を行う。伸長動作が行われると、スウェージツール210は、保持部材12によりピンテール7cを保持していることから、スウェージダイ161が板材3b側に近づく方向に移動する。
具体的に、回転部材220が回転すると、回転部材220は、ねじ軸219に沿って第1延設部217側に移動し、第1延設部217に当接する。この後、回転部材220がさらに回転することで、回転部材220は、第1延設部217に当接した状態で、第1延設部215と第2延設部217との間の空間230が軸方向に広がるように、ねじ軸219に沿って移動する。このとき、第2延設部215に形成されたガイド穴223は、第1延設部217に取り付けられたガイド部材218に沿って移動することで、軸方向における第1延設部217と第2延設部215との相対的な移動を案内する。これにより、スウェージダイ161は、ガイド部材218にガイドされつつ、板材3b側に近づく軸方向へ移動する。
スウェージダイ161が板材3b側に近づく方向に移動すると、スウェージダイ161は、ピンテール7c側に装着されるカラー8に当接し、カラー8を板材3b側へ押し込む。そして、板材3b側へ押し込まれたカラー8は、板材3bに当接する。板材3bに当接したカラー8は、締結ピン7のピン本体7bに位置することとなる。なお、以降の締結動作については、実施例4と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、実施例6の構成によれば、ガイド部材218とねじ軸219とを隣接して配置することにより、ガイド部分と駆動部分とをオフセットして設けることができる。このため、ロックボルト5に大きな引張荷重を与えるために、ガイド部材218を大きくして剛性を高める場合であっても、スウェージツール210の軸方向における寸法の増大を抑制することができる。よって、コンパクトなスウェージツール210を用いて、ロックボルト5を安定的に締結することが可能となる。
1 スウェージツール
5 ロックボルト
7 締結ピン
8 カラー
11 スウェージダイ
12 保持部材
13 ストローク機構
15 内側ねじ溝
19 かしめ用穴
25 回転部材
26 収容部材
27 ベアリング
31 外側ねじ溝
50 スウェージツール(実施例2)
51 スウェージダイ
53 ストローク機構
56 かしめ用穴
65 回転部材
66 収容部材
67 可動部材
71 外側ねじ溝
79 係止溝
81 内側ねじ溝
84 係止爪
100 スウェージツール(実施例3)
101 スウェージダイ
103 ストローク機構
115 内側右ねじ溝
119 かしめ用穴
125 回転部材
126 収容部材
127 円筒部材
141 内側左ねじ溝
145 外側右ねじ溝
146 外側左ねじ溝
160 スウェージツール(実施例4)
161 スウェージダイ
163 ストローク機構
165 かしめ用穴
166 締結孔
171 第2延設部
172 収容部材
173 第1延設部
174 ガイドねじ棒
175 回転部材
176 規制部材
180 空間
182 突出し部
191 ガイド穴
200 スウェージツール(実施例5)
201 突出し部
210 スウェージツール(実施例6)
211 ストローク機構
215 第2延設部
216 収容部材
217 第1延設部
218 ガイド部材
219 ねじ軸
220 回転部材
223 ガイド穴
224 貫通孔
230 空間
232 取付プレート
233 ガイド棒
234 規制部材
237 幅規制部材
238 把持部
L 軸線

Claims (7)

  1. 締結ピンが挿通される被締結部の一方側に前記締結ピンのピンヘッドが位置する一方で、前記被締結部の他方側に前記締結ピンのピンテールが位置しており、前記締結ピンの前記ピンテール側に装着されたカラーを、前記被締結部に当接するように前記ピンヘッド側に移動させ、前記カラーを前記被締結部に当接させた状態で前記締結ピンにかしめ、前記ピンテールに引張荷重を与えて破断除去することで、前記被締結部を締結するスウェージツールであって、
    前記締結ピンの前記ピンテールを保持する保持部材と、
    前記カラーに当接して前記カラーをかしめるかしめ用穴が形成されるスウェージダイと、
    前記スウェージダイと前記保持部材との間を伸縮させるストローク機構と、を備え、
    前記ストローク機構は、
    回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転動作を、前記保持部材と前記スウェージダイとの間の伸縮動作に変換する一方で、前記スウェージダイ及び前記保持部材の回転を規制しており、
    前記ストローク機構は、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、
    前記保持部材を内部に収容する収容部材と、
    前記収容部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、前記スウェージダイと螺合する前記回転部材と、
    前記回転部材と前記収容部材との間に設けられ、前記回転部材の回転動作を吸収可能な低摩擦機構と、を備え、
    前記回転部材は、回転動作を行うことで、前記スウェージダイを伸縮動作させることを特徴とするスウェージツール。
  2. 締結ピンが挿通される被締結部の一方側に前記締結ピンのピンヘッドが位置する一方で、前記被締結部の他方側に前記締結ピンのピンテールが位置しており、前記締結ピンの前記ピンテール側に装着されたカラーを、前記被締結部に当接するように前記ピンヘッド側に移動させ、前記カラーを前記被締結部に当接させた状態で前記締結ピンにかしめ、前記ピンテールに引張荷重を与えて破断除去することで、前記被締結部を締結するスウェージツールであって、
    前記締結ピンの前記ピンテールを保持する保持部材と、
    前記カラーに当接して前記カラーをかしめるかしめ用穴が形成されるスウェージダイと、
    前記スウェージダイと前記保持部材との間を伸縮させるストローク機構と、を備え、
    前記ストローク機構は、
    回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転動作を、前記保持部材と前記スウェージダイとの間の伸縮動作に変換する一方で、前記スウェージダイ及び前記保持部材の回転を規制しており、
    前記ストローク機構は、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、
    前記保持部材を内部に収容する収容部材と、
    前記収容部材と螺合する前記回転部材と、
    前記回転部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、前記回転部材が当接すると共に前記スウェージダイに連結され、前記回転部材が回転動作を行うことで、前記回転部材と共に伸縮動作する可動部材と、を備え、
    前記可動部材は、前記収容部材に対して前記可動部材の回転が規制される一方で、前記収容部材に対して伸縮動作可能に係止することを特徴とするスウェージツール。
  3. 前記可動部材は、前記収容部材に対して前記可動部材の回転を規制する一方で、前記収容部材に対する伸縮動作を許容可能な係止爪を有し、
    前記収容部材は、前記係止爪を収容する係止溝が形成されていることを特徴とする請求項に記載のスウェージツール。
  4. 締結ピンが挿通される被締結部の一方側に前記締結ピンのピンヘッドが位置する一方で、前記被締結部の他方側に前記締結ピンのピンテールが位置しており、前記締結ピンの前記ピンテール側に装着されたカラーを、前記被締結部に当接するように前記ピンヘッド側に移動させ、前記カラーを前記被締結部に当接させた状態で前記締結ピンにかしめ、前記ピンテールに引張荷重を与えて破断除去することで、前記被締結部を締結するスウェージツールであって、
    前記締結ピンの前記ピンテールを保持する保持部材と、
    前記カラーに当接して前記カラーをかしめるかしめ用穴が形成されるスウェージダイと、
    前記スウェージダイと前記保持部材との間を伸縮させるストローク機構と、を備え、
    前記ストローク機構は、
    回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転動作を、前記保持部材と前記スウェージダイとの間の伸縮動作に変換する一方で、前記スウェージダイ及び前記保持部材の回転を規制しており、
    前記ストローク機構は、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられ、
    前記保持部材を内部に収容する収容部材と、
    前記収容部材に固定される固定部材と、
    前記固定部材に螺合すると共に、前記スウェージダイに螺合する前記回転部材と、を備え、
    前記回転部材と前記スウェージダイとは、右ねじ及び左ねじの一方で螺合され、
    前記回転部材と前記固定部材とは、右ねじ及び左ねじの他方で螺合することを特徴とするスウェージツール。
  5. 締結ピンが挿通される被締結部の一方側に前記締結ピンのピンヘッドが位置する一方で、前記被締結部の他方側に前記締結ピンのピンテールが位置しており、前記締結ピンの前記ピンテール側に装着されたカラーを、前記被締結部に当接するように前記ピンヘッド側に移動させ、前記カラーを前記被締結部に当接させた状態で前記締結ピンにかしめ、前記ピンテールに引張荷重を与えて破断除去することで、前記被締結部を締結するスウェージツールであって、
    前記締結ピンの前記ピンテールを保持する保持部材と、
    前記カラーに当接して前記カラーをかしめるかしめ用穴が形成されるスウェージダイと、
    前記スウェージダイと前記保持部材との間を伸縮させるストローク機構と、を備え、
    前記ストローク機構は、
    回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転動作を、前記保持部材と前記スウェージダイとの間の伸縮動作に変換する一方で、前記スウェージダイ及び前記保持部材の回転を規制しており、
    前記ストローク機構は、
    前記保持部材を内部に収容し、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられる収容部材から外部に延びて設けられる第1延設部と、
    前記スウェージダイから延びて設けられ、前記第1延設部と所定の隙間を空けて対向して設けられる第2延設部と、
    前記第1延設部から前記隙間を通って前記第2延設部に亘って設けられるガイド部材と、
    前記隙間に位置する前記ガイド部材に螺合し、前記ガイド部材に対して回転動作を行うことで、前記第1延設部と前記第2延設部との間を伸縮動作させる前記回転部材と、を備えることを特徴とするスウェージツール。
  6. 締結ピンが挿通される被締結部の一方側に前記締結ピンのピンヘッドが位置する一方で、前記被締結部の他方側に前記締結ピンのピンテールが位置しており、前記締結ピンの前記ピンテール側に装着されたカラーを、前記被締結部に当接するように前記ピンヘッド側に移動させ、前記カラーを前記被締結部に当接させた状態で前記締結ピンにかしめ、前記ピンテールに引張荷重を与えて破断除去することで、前記被締結部を締結するスウェージツールであって、
    前記締結ピンの前記ピンテールを保持する保持部材と、
    前記カラーに当接して前記カラーをかしめるかしめ用穴が形成されるスウェージダイと、
    前記スウェージダイと前記保持部材との間を伸縮させるストローク機構と、を備え、
    前記ストローク機構は、
    回転する回転部材を有し、前記回転部材の回転動作を、前記保持部材と前記スウェージダイとの間の伸縮動作に変換する一方で、前記スウェージダイ及び前記保持部材の回転を規制しており、
    前記ストローク機構は、
    前記保持部材を内部に収容し、前記保持部材と前記スウェージダイとの間に設けられる収容部材から外部に延びて設けられる第1延設部と、
    前記スウェージダイから延びて設けられ、前記第1延設部と所定の隙間を空けて対向して設けられる第2延設部と、
    前記第1延設部から前記隙間を通って前記第2延設部に亘って設けられるガイド部材と、
    前記ガイド部材と前記保持部材との間に設けられ、前記第1延設部から前記隙間を通って前記第2延設部に亘って設けられる駆動軸と、
    前記隙間に位置する前記駆動軸に螺合し、前記駆動軸に対して回転動作を行うことで、前記第1延設部と前記第2延設部との間を伸縮動作させる前記回転部材と、を備えることを特徴とするスウェージツール。
  7. 前記ストローク機構は、
    前記かしめ用穴に向かって突出し、前記かしめ用穴に収容される突出し部を、さらに有し、
    前記突出し部は、前記回転部材の回転動作によって前記スウェージダイと前記保持部材との間が縮まる場合、前記かしめ用穴に近づく方向に移動して前記カラーに当接することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のスウェージツール。
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