JP6162011B2 - 自動車用電子制御装置 - Google Patents
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Description
そこで、例えば特許文献1では、電源電圧がサブマイコンの最低作動電圧より低下したときに、メインマイコンで、サブマイコンによる外付けの不揮発性メモリへの書き込みを禁止している。
しかしながら、電力不足により内蔵不揮発性メモリに不定値の書き込みが行われないように、メインマイコン自身での電源電圧を監視する必要がある。また、サブマイコンに比べて最低作動電圧が高いメインマイコンで不揮発性メモリへの書き込み処理を実施しなければならないため、電源電圧が低下した場合に、異常判定及び異常値を書き込む可能性が高くなる。しかも、電源電圧の低下が予想される場合、及び書き込み異常が疑われる場合等において、それぞれに応じた処理が必要となり、メインマイコンの負担が増大する、という課題があった。
図1に示すように、自動車用電子制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)1は、CPU(Central Processing Unit)2、入力回路3、出力回路・出力監視回路4、及び電源回路5等を含んで構成されている。入力回路3には各種センサ及びスイッチ、例えばエンジン回転センサ、クランク角センサ、スロットルセンサ、電圧センサ、水温センサ、イグニッションキー、及びスタータスイッチ等から計測結果やスイッチの状態を示す信号が入力される。入力回路3に入力された信号はCPU2に入力され、CPU2で処理された信号が、出力回路から各種被制御機器のリレーやソレノイドバルブ等に供給され、これらが制御される。この際、出力監視回路によって各種被制御機器の制御状態がCPU2にフィードバックされ、CPU2によって各種被制御機器の制御状態が監視される。
そして、上記ECU1によって、例えば点火タイミング、燃料噴射量、スロットルバルブの開閉、及びバルブタイミング等が制御されるようになっている。
上記CPU2には、電気的に記録内容の消去・再書き込みが可能な不揮発性メモリ(不揮発性半導体メモリ)6が内蔵されている。この不揮発性メモリ6には、CPU2による制御手順を記述したソフトウェア、車両の状態、例えばエンジンの状態を示す学習値、及び自己診断の結果(エラーコード)等が格納されており、エンジン始動時に読み出してCPU2内のRAM等に記憶し、これらの記憶情報に基づき車両、例えばエンジンを制御する。また、学習値はバッテリ取り外し時やバッテリ交換時等の復帰用データ(初期値)として使用する。
次に、CPU2による不揮発性メモリ6に対する第1の制御動作について、図2のフローチャートにより説明する。CPU2は、電圧センサで電源電圧Vbaを監視しており(ステップS1)、電源電圧Vbaが低下したか否かを判定する(ステップS2)。この電圧センサによる電源電圧Vbaの検出には、例えばバッテリライン電圧あるいはイグニッションキーに直結されている電源ラインの電圧を計測する。
次のステップS5で、電源電圧Vbaが低下して不揮発性メモリ6が書き込み禁止中か否かを判定する。書き込み禁止中でなければステップS1に戻って、電源電圧Vbaの監視に基づき、不揮発性メモリ6へのアクセス(書き込み)制御動作を繰り返す(ステップS1〜S4)。
ステップS7で電源電圧Vbaが解除電圧Vre以上に回復したと判定されると、不揮発性メモリ6への書き込みを許可する(ステップS9)。そして、ECU1による制御が終了したか否か、例えばイグニッションキーがオンからオフになったか否かを判定し(ステップS10)、ECU1による制御が終了するまで上述したステップS1〜S9の動作を繰り返す。
また、電源電圧Vbaの低下で、本処理後にCPU2がリセットした場合には、不揮発性メモリ6へリセットフラグをセットして、CPU2がリセットされたことを記録し、従来と基本的に同様な後処理を行う。
図3に示す変形例1は、図2に示したフローチャートにおける、不揮発性メモリ6へのアクセス(書き込み)制御において、イグニッションキーのオン/オフ状態を考慮するものである。
すなわち、まずイグニッションキーがオンか否かを判定し(ステップS11)、オンであれば電源電圧Vbaが低下する可能性があるので、不揮発性メモリ6を書き込み禁止にする(ステップS12)。そして、イグニッションキーがオンしてからの経過時間を計測し(ステップS13)、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS14)。所定時間が経過するまではステップS12〜S14を繰り返し、不揮発性メモリ6への書き込み禁止を維持する。この所定時間は、イグニッションキーがオンしてから、例えばスタータが回転されてエンジンが始動し、電源電圧Vbaが安定するまでの時間を設定する。そして、所定時間経過すると、不揮発性メモリ6への書き込みを許可し(ステップS15)、ステップS19の書き込み禁止中か否かの判定に移動する。
ステップS19では、電源電圧Vbaが低下したことにより、不揮発性メモリ6が書き込み禁止中か否かを判定する。書き込み禁止中でなければステップS11に戻り、上述した制御動作を繰り返す。
なお、復帰動作は、図2のフローチャートのステップS6以降と同様であり、電源電圧Vbaが解除電圧Vreより低い場合には書き込み禁止を維持し、解除電圧Vre以上になったときに、不揮発性メモリ6への書き込みを許可に復帰させる。
図4に示す変形例2は、スタータスイッチのオン/オフ状態に応じて不揮発性メモリ6へのアクセス(書き込み)制御を行うものである。
まず、スタータスイッチがオンか否かを判定し(ステップS21)、オンの時には不揮発性メモリ6を書き込み禁止にし(ステップS22)、オフの時は書き込み許可とする(ステップS23)。
スタータスイッチのオンによるクランキングは、消費電力が大きく、電源電圧Vbaが低下する可能性があるので、上述したようにCPU2による不揮発性メモリ6への書き込みを禁止することで、異常判定及び異常値の書き込みを抑制でき、CPU2による処理を低減して負担を軽減できる。
なお、復帰動作は、図2のフローチャートに示したように、電源電圧Vbaが解除電圧Vreより低い場合には書き込み禁止を維持し、解除電圧Vre以上になったときに、不揮発性メモリ6への書き込みを許可に復帰させる。
更に、図3に示したステップS11において、イグニッションキーがオンか否かの判定ではなく、スタータスイッチがオンか否かを判定し、ステップS14の所定時間を、スタータスイッチがオンしてからエンジンが始動するまでの時間、あるいはエンジン回転が安定するまでの時間に設定しても良い。
図5に示す変形例3は、エンジン停止時に、電源電圧Vbaが低下した場合に不揮発性メモリ6を書き込み禁止にし、エンジンが所定回転以上で回転している時は書き込み許可とするものである。
まず、エンジン回転センサ等によりエンジンが回転しているか否かを判定し(ステップS31)、回転している場合には、所定回転以上で回転しているか否か判定する(ステップS32)。エンジンが所定回転以上で回転している場合には不揮発性メモリ6への書き込みを許可し(ステップS33)、所定回転数以下の場合には不揮発性メモリ6への書き込みを禁止する(ステップS36)。
次のステップS37で、不揮発性メモリ6が書き込み禁止中か否かを判定する。書き込み禁止中でなければステップS31に戻って、エンジン回転と電源電圧Vbaの監視を行い、上述した動作を繰り返す。復帰動作は、図2のフローチャートにおけるステップS6以降と同様である。
なお、アイドリング状態でも十分な発電量が確保できれば、ステップS32でのエンジン回転による判断は不要である。また、このステップS32で電源電圧Vbaを計測し、不揮発性メモリ6の動作保証電圧の下限値Vminより高いか低いかを判定し、低い場合にはCPU2による不揮発性メモリ6への書き込みを禁止し、高い場合には許可するようにしても良い。これは、HEV(Hybrid Electric Vehicle)車両では、走行中でもエンジンを停止することがあり、ECU1への電力供給が不足する可能性があるためである。
図6に示す変形例4は、電源電圧Vbaを監視し、電源電圧Vbaが低下したレベルに応じて不揮発性メモリ6への書き込み量(時間)を制限するものである。
まず、電源電圧Vbaを監視し(ステップS41)、電源電圧Vbaが低下したか否かを判定する(ステップS42)。電源電圧が低下していない場合には、不揮発性メモリ6の全記憶領域を書き込み許可にする(ステップS43)。
次に、不揮発性メモリ6が書き込み制限中か否かを判定し(ステップS47)、書き込み制限中でなければステップS41に戻って、上述した動作を繰り返す。
復帰動作は、図2のフローチャートに示したように、電源電圧Vbaが解除電圧Vreより低い場合には書き込み禁止を維持し、解除電圧Vre以上になったときに、不揮発性メモリ6への書き込みを許可に復帰させる。
なお、上記変形例4では、電源電圧Vbaの低下と極低電圧か否かの判定を行ったが、これらのステップS42,S44間に、電源電圧Vbaの中間レベルを判定するステップを設けることで、電源電圧Vbaの低下に応じた、より細かい制御が可能となる。例えば、電源電圧Vbaが6.0V以上であれば記憶領域の全域に書き込み許可、5.5Vまでは3/4の領域、5.0Vまでは1/2の領域、4.5Vまでは1/4の領域を書き込み許可とし、4.5V以下では書き込み禁止にする。
図7のフローチャートに示す第2の制御動作は、デバイスの駆動中か否か、不揮発性メモリが書き込み中か否かに応じて、不揮発性メモリ6への書き込みを制限するものである。
ステップS51では、デバイスが稼働中か否かを判定し、稼働中でなければ不揮発性メモリ6への書き込みを許可する(ステップS52)。ここで、デバイスとは作動によって電源電圧Vbaの低下が予想される機器、例えばアクチュエータ、スタータ、ヒータ、パワーステアリング、及びエアコン等であり、エンジンが低回転時に高いギヤへの切り替えも含む。
ステップS56では、不揮発性メモリ6への書き込みが制限(禁止及び中断)中か否かを判定し、書き込み許可状態であればステップS51に戻り、ステップS51〜S55の動作を繰り返す。書き込み制限中であれば、電源電圧Vbaを計測し(ステップS57)、書き込み禁止の解除電圧Vre以上に回復したか否かを判定する(ステップS58)。電源電圧Vbaが解除電圧Vre以上に回復していなければ、不揮発性メモリ6への書き込み制限を維持し(ステップS59)、ステップS57に戻って電源電圧Vbaを計測し、書き込み禁止の解除電圧Vre以上に回復するまでステップS57〜S59の動作を繰り返す。
上記のような第2の制御動作では、デバイスが稼働中か否かにより、電源電圧Vbaの低下を予想し、且つ不揮発性メモリ6への書き込み中か否かを判定することで、電源電圧Vbaが低下したときに書き込みを禁止するだけでなく、不揮発性メモリ6への書き込み中であっても書き込みを中断することで、異常判定及び異常値の書き込みを抑制できる。
また、電源電圧Vbaが解除電圧Vre以上に回復したときに、中断したアドレスから書き込みを行うことで、正常な書き込みを行うことができる。
図8のフローチャートに示す第3の制御動作は、上述した第1、第2の制御動作及びその変形例1〜4において、不揮発性メモリ6への書き込み許可を受け、不揮発性メモリ6へ書き込みを行う際の詳しい動作を示している。本第3の制御動作は、例えば不揮発性メモリ6への書き込み中に瞬低等によりNMI(Non-Maskable Interrupt)割り込みが発生した場合に、不揮発性メモリ6内のデータをバックアップRAMへ待避するものである。
すなわち、不揮発性メモリ6への書き込み許可を受け、不揮発性メモリ6へ書き込みを行う(ステップS71)。書き込み中の電源電圧Vbaを監視し(ステップS72)、電源電圧Vbaが所定値以下か否かを判定する(ステップS73)。電源電圧Vbaが所定値以下でなければ、データの待避が実施済みか否かを判定し(ステップS74)、実施済みであればバックアップRAMから不揮発性メモリ6にデータを復旧する(ステップS75)。実施済みでなければ、書き込み許可を受けた後のステップに戻る。
上記ステップS77におけるバックアップRAMへのデータの待避は、図9に示すように、バックアップRAM7における学習値を記憶する領域7aと異なるデータ待避領域7bにする。そして、矢印に示すように、不揮発性メモリ6とデータ待避領域7bとの間でデータの待避(矢印8a)と復旧(矢印8b)を行う。
これによって、不揮発性メモリへの書き込み中にNMI割り込み等が発生した場合に、異常判定及び異常値の書き込みを抑制し、不揮発性メモリ6内のデータをバックアップRAMへ待避して、バックアップRAMから不揮発性メモリ6に復旧させることができる。
なお、ステップS77,S78のバックアップRAMへの待避と、ステップS74のデータ待避実施済みかの判定は行わず、不揮発性メモリへの書き込み中にNMI割り込み等が発生した場合に、異常判定及び異常値の書き込みを抑制するようにしても良い。
図10のフローチャートに示す第4の制御動作は、不揮発性メモリ6のデータを、予め不揮発性メモリ6内の別の記憶領域に複製しておくものである。本第4の制御動作は、上述した第1乃至第3の制御動作とは独立して行い、これらの制御動作のいずれか、あるいは複数と組み合わせることができる。
まず、エンジン回転センサ等によりエンジン回転が所定回転数以上で安定しているか否か判定し(ステップS81)、安定している場合に不揮発性メモリ6のデータを、該不揮発性メモリ6の別の記憶領域(物理アドレス)に複製しておく(ステップS82)。続いて、前回の書き込み中に電源電圧Vbaが低下したか否かを判定する(ステップS83)。前回、不揮発性メモリ6への書き込み中に電源電圧Vbaの低下(6V未満、NMI割り込み等)が発生し、その後、電源電圧Vbaが復帰(判断基準を6V以上、または6V+α等に設定)した場合は、不揮発性メモリ6内のデータが破損している可能性があるため、予め複製しておいたデータで復旧する。また、不揮発性メモリ6の消去中に電源電圧Vbaの低下が起きた場合には、不揮発性メモリ6が内部異常(ブランク不良等)を起こしている可能性があるため、不揮発性メモリ6の初期化を行う。
ステップS81でエンジン回転が所定回転数以上で安定していないと判定された場合、ステップS83で前回の書き込み中に電源電圧Vbaが低下していないと判定された場合、及びステップS84で今回の書き込み時に電源電圧Vbaが回復していないと判定された場合には、本第4の制御動作を終了する。
なお、データ複製時に、不揮発性メモリ6の複数の記憶領域へ書き込むことで、データを復旧できる可能性を高くできる。
図11のフローチャートに示す第5の制御動作は、不揮発性メモリ6のデータを読み出し、予め設定した範囲内に値が収まっているかを確認するものである。本第5の制御動作も、上述した第1乃至第4の制御動作とは独立して行う。
まず、不揮発性メモリ6のデータを読み出し(ステップS91)、予め設定した範囲内に値が収まっているかを判定する(ステップS92)。この設定範囲は、予め設定範囲データとして記憶しておいても良いし、制御用のプログラム値に含まれていても良い。そして、不揮発性メモリ6から読み出したデータが予め設定した範囲外であれば、不揮発性メモリ6の記憶データが破損した可能性があるので、該当する不揮発性メモリ6の特定のデータ、または同一ブロック、または全てのデータを初期化し、新たに初期値を設定する(ステップS93)。
本第5の制御動作は、不揮発性メモリ6の記憶データが破損した可能性がある場合に実施することで、不揮発性メモリ6の特定のデータ、ブロックあるいは全てのデータを復旧できる。
図12のフローチャートに示す第6の制御動作は、複数のECUを備えたシステムであって、これらECU間でデータの授受が行われる場合に、不揮発性メモリ6のデータを、当該ECU1とは異なる別のECUに待避するものである。本第6の制御動作も、上述した第1乃至第5の制御動作とは独立して行う。
学習値を更新後(ステップS101)、この学習値をECU1とは異なる別のECUが備えるRAM、バックアップRAMあるいは不揮発性メモリ等に待避しておく(ステップS102)。学習値を待避する別のECUは、少なくともECU1と同等か、より低い電源電圧Vbaで動作するものが望ましい。
本第6の制御動作によれば、不揮発性メモリ6へ学習値の更新中、及び消去中に電源電圧Vbaの低下によるNMI割り込み等が発生した場合に、他のECUへ待避していた学習値等を不揮発性メモリ6へ書き込んで復旧させることができる。
図13に示す制御動作は、図12に示した第6の制御動作の変形例を示している。ステップS101〜S104は、図12と同じであるので詳細な説明は省略する。
すなわち、ステップS104で学習値の更新中あるいは消去中に、電源電圧Vbaの低下が発生したと判定された場合に、同一ブロック内で複数の範囲に異常があるか否か判定する(ステップS106)。複数の範囲に異常なしと判定された場合には、他のECUから不揮発性メモリ6の該当データを復旧する(ステップS107)。複数の範囲に異常ありと判定された場合には、異ブロック間で複数の範囲に異常があるか否かを判定する(ステップS108)。異ブロック間で複数の範囲に異常ありと判定されると、他のECUから不揮発性メモリ6の該当ブロックのデータを復旧する(ステップS109)。異ブロック間で複数の範囲に異常なしと判定されると、他のECUから不揮発性メモリ6の全記憶領域のデータを復旧する(ステップS110)。
本変形例5によれば、不揮発性メモリ6へのデータの復旧を、データの異常の状況に応じて、該当データ、該当ブロック、全記憶領域と切り換え、効率良く復旧することができる。
図14のフローチャートに示す第7の制御動作は、複数のECUを備えたシステムであって、これらECU間で通信等によりデータの授受が行われる場合に、不揮発性メモリ6のデータを、当該ECU1とは異なる別のECUに待避し、不揮発性メモリ6の物理的な破損時、またはデータが所定範囲内にない時(データの破損)等において、他のECUから通信等を使用してデータを復旧するものである。本第7の制御動作も、上述した第1乃至第6の制御動作とは独立して行う。
そして、不揮発性メモリ6が破損したか否か、あるいはデータが所定範囲内にあるか否かを判定する(ステップS112)。データが所定範囲内にあるか否かの判定には、例えば不揮発性メモリ6の記憶データのSUM値、IN/OUT値等で確認を行う。不揮発性メモリ6が破損している場合、あるいはデータが破損している場合には、別のECUから通信等を使用して不揮発性メモリ6の全データを復旧する。破損していない場合には、本制御動作を終了する。
なお、不揮発性メモリ6のデータを待避する際、複数の他のECUへ全データを待避しても良く、復帰させるデータは複数の待避先のデータの多数決で決めても良いし、優先順位(例えば動作保証電圧が低いECUほど、優先度が高い等)に従って決定しても良い。
また、データの待避先に不揮発性メモリを用いる場合には、別のECUに内蔵されている不揮発性メモリと、外付け不揮発性メモリのどちらも使用することができる。
図15のフローチャートに示す第8の制御動作は、不揮発性メモリへの書き込み中に、瞬低(NMI割り込み等)が発生した場合に、書き込み時の領域を記憶禁止にして、この記憶禁止にした領域に、再度不揮発性メモリへRAMまたはバックアップRAM値を書き込むものである。本第8の制御動作も、上述した第1乃至第7の制御動作とは独立して行う。
まず、不揮発性メモリ6が書き込み中か否か判定し(ステップS121)、書き込み中であれば、電源電圧Vbaを監視して瞬低(NMI割り込み等)が発生したか否かを判定する(ステップS122)。瞬低が発生した場合は、書き込み中の不揮発性メモリ6の記憶領域(アドレス)を記憶する(ステップS123)。そして、次のステップS124で、該当アドレスにRAMまたはバックアップRAMから再書き込みを行う。
ステップS121で不揮発性メモリ6が書き込み中でないと判定された場合、ステップS122で瞬低が発生していないと判定されない場合には、制御動作を終了する。
本第8の制御動作によれば、瞬低発生時は、不揮発性メモリ6へ正常に書き込みが行われないことがあるので、不揮発性メモリ6へRAMまたはバックアップRAMのデータの再書き込みを行うことで、記憶したデータの信頼性を向上できる。
図16のフローチャートに示す第9の制御動作は、不揮発性メモリ6の書き込み用カウンタ値に応じて、学習値の待避先を外付け不揮発性メモリと内蔵不揮発性メモリで切り換えるものである。外付け不揮発性メモリは、例えば複数のECUを備えたシステムにおいて、これらECU間でデータの授受が行われる場合に、当該ECU1とは異なる別のECUに外付けされているものを用いる。本第9の制御動作も、上述した第1乃至第8の制御動作とは独立して行う。
なお、内蔵不揮発性メモリ6と外付け不揮発性メモリに同時に同じデータを書き込み、一方が壊れたときに、他方で救済するように構成しても良い。また、外付け不揮発性メモリと内蔵不揮発性メモリでは、外付け不揮発性メモリの方が信頼性が高いので、外付け不揮発性メモリを優先するように構成しても良い。
更にまた、カウンタ値が奇数の時に外付け不揮発性メモリに待避し、偶数の時に内蔵不揮発性メモリ6に待避するようにしたが、カウンタ値が偶数の時に外付け不揮発性メモリに待避し、奇数の時に内蔵不揮発性メモリ6に待避するようにしても良いのはもちろんである。
これによって、電源電圧が低下したときには、内蔵不揮発性メモリへの書き込み、及びブランクチェックを行わないため、異常判定及び異常値を書き込むことがなくなる。また、一度不定値を取り得るような状態になった場合には、電源電圧のレベルが安定してから、内蔵不揮発性メモリへの書き込みを行うことで、正常に書き込み処理が行える。
自動車用電子制御装置にあっては、例えば空燃比の学習値のデータが不定値となったり破壊されたりすると、空燃比が適正な範囲から外れ、失火してエンストを招く惧れがあるので、安全性の見地から前述した制御動作が有効である。
自動車用電子制御装置は、その一つの態様において、前記電源電圧が所定値よりも低下した後、アクセス制限の解除電圧以上に回復した場合に、前記CPUから前記不揮発性メモリへのアクセス制限を解除する。
上記構成によると、電源電圧が、内蔵の不揮発性メモリの記憶情報が不定値を取り得る状態になった場合に、電源電圧が解除電圧以上に回復してから、不揮発性メモリに対するアクセスを行うことで、正常な書き込み等の処理を行うことができる。
上記構成によると、電源電圧が低下する可能性がある場合に、前記CPUから前記不揮発性メモリへのアクセスを制限することができる。
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- CPUに内蔵された不揮発性メモリに車両の状態を示す学習値を記憶し、前記不揮発性メモリから読み出した学習値に基づき車両を制御する電子制御装置であって、
前記CPUに印加される電源電圧が所定値よりも低下した場合、及び所定値よりも低下することが予想される場合に、前記CPUによる前記不揮発性メモリへのアクセスを制限し、前記電源電圧が所定値よりも低下した後、前記所定値よりも高いアクセス制限の解除電圧以上に回復した場合に、前記CPUから前記不揮発性メモリへのアクセス制限を解除する、ことを特徴とする自動車用電子制御装置。 - 前記不揮発性メモリへの書き込み中に前記電源電圧が低下した場合は、前記電源電圧の復帰後に再書き込みを実施する、ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用電子制御装置。
- 前記電源電圧の復帰後の再書き込みの前に、前記不揮発性メモリにおける再書き込みの対象となる記憶領域の初期化を行う、ことを特徴とする請求項2に記載の自動車用電子制御装置。
- 前記不揮発性メモリに記憶する車両の状態を示す学習値を、エンジン回転が所定回転数以上で安定している場合に、予め不揮発性メモリ内の別の記憶領域に複製しておき、電源電圧が復帰した場合に複製しておいたデータで復旧する、ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用電子制御装置。
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