JP2013122690A - Icカード、携帯可能電子装置、および、icカードの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態によれば、ICカードは、インターフェースと、制御部と、検知部と、記憶部と、設定部とを有する。インターフェースは、外部装置と接続する。制御部は、インターフェースを介して外部装置から供給される電源電圧により動作する。検知部は、インターフェースを介して外部装置から供給される電源電圧値を検知する。記憶部は、ICカードが動作可能な範囲において基準電圧値よりも低い電圧値に対応づけて実行を制限するコマンドを示す情報を記憶する。設定部は、外部装置から電源供給を受けてリセット処理を実行する場合、検知部が検知した電源電圧値に応じて実行を制限するコマンドを記憶部に記憶した情報に基づいて設定する。
【選択図】図1
Description
図1は、携帯可能電子装置としてのICカード1と端末装置2とを有するICカードシステムの構成例を示すブロック図である。
図1に示すICカードシステムは、ICカード1と端末装置2とが双方向にデータの送受信を行う通信システムである。たとえば、ICカードシステムは、端末装置2がICカード1を装着した状態で運用される形態を想定するものとする。このような運用形態において、ICカード1と端末装置2とは、たとえば、SWP通信などの全2重通信によりデータ通信を行う。
上記ICカード1は、カード状の本体Cにより構成される。上記ICカード1を形成するカード状の本体Cには、1つあるいは複数のICチップ1aとインターフェース20とが内蔵される。上記ICチップ1aは、プロセッサ(CPU)11、プログラムメモリ12、ワーキングメモリ13、データメモリ14、通信制御部15および電源部16などを有している。上記ICチップ1aと上記インターフェース20とは、接続された状態でモジュール化される。ICチップ1aとインターフェース20とを有するモジュールMは、当該ICカード1を形成するカード状の本体C内に埋設される。
上記ワーキングメモリ13は、揮発性のメモリ(RAM;ランダムアクセスメモリ)により構成される。上記ワーキングメモリ13は、データを一時保管するバッファメモリとして機能する。例えば、上記ワーキングメモリ13には、端末装置2との通信処理において、送受信されるデータを一時的に保管する通信バッファとして利用可能である。また、上記ワーキングメモリ13は、種々の書込みデータなどを一時的に保持するメモリとしても利用される。
電圧検知部17は、電源部16が各部に供給する電源電圧を検知する。たとえば、電圧検知部17は、たとえば、所定の基準電圧値に対して+10%〜−10%の範囲(最低限の動作が可能な範囲)で電源の電圧値を検知する。CPU11は、電圧検知部17の検知結果に基づいてICカードの動作用の基準電圧値を設定する。また、CPU11は、電圧検知部17が検知する電源電圧値に応じて実行可能なコマンドを制限する制御も行う。
コプロセッサ18は、各種データの暗号化・復号化を行うものである。コプロセッサ18による暗号化・複合化の処理は、負荷の大きい処理であって、所定の基準電圧値よりも低い電圧値であれば、エラーとなる可能性が高い処理である。
上記端末装置2は、ICカード1を動作させるための電源を供給するとともに、当該ICカード1とのデータ通信を行う。たとえば、本実施の形態に係る端末装置2は、携帯電話機などの電子装置が想定される。ただし、端末装置2は、携帯電話機に限定されるものではなく、ICカード1の通信方式に対応するカードリーダライタを具備する電子装置であれば良い。たとえば、端末装置2は、ICカード1の通信方式に対応するカードリーダライタを具備するコンピュータなどであっても良い。
図2に示す構成例では、端末装置2としての携帯電話機は、制御部31、RAM32、ROM33、不揮発性メモリ34、ICカード用のインターフェース(ICカードインターフェース)35、アンテナ37、通信部38、音声部39、振動部40、表示部41、操作部42および電源部43などを有する。
ICカード1の電源部16は、端末装置2から印加された電圧を電源電圧としてICカード1内の各部へ供給する。電圧検知部17は、電源部16が供給する電源電圧の値を検知する。たとえば、ICカード1は、規定の電圧値(基準電圧値)を動作電圧として動作するものとする。ICカード1が動作する基準電圧値は、複数種類であっても良い。本実施形態では、ICカード1の動作用の基準電圧値(所定の基準電圧値)は、第1基準値(クラスA:例えば、5.0v)、第2基準値(クラスB:例えば、3.0v)、および、第3基準値(クラスC:例えば、1.8v)の3つがあるものを想定する。
図3は、ランク設定テーブル14aの例を示す図である。
図3に示すように、ランク設定テーブル14aは、電源電圧の状態をランク分けで表している。各ランクは、基準電圧値を基準とした減少率によって分けられている。ここでは、ICカード1が基準電圧値に対して−10%まで低電圧で動作するものとする。図3に示すランク設定テーブル14aでは、電源電圧が基準電圧値から−3%までの電圧値である場合、電源電圧の状態は、正常な状態としてランク外とする。電源電圧の状態がランク外(正常値)である場合、ICカード1は、処理の実行制限がなく、端末装置2から与えられる全てのコマンドに対して処理が実行可能となる。
図4は、ATRの構成(フォーマット)例を示す図である。
ATRは、ICカード1が端末装置2へリセット処理の完了を通知するためのレスポンスである。したがって、ICカードにおける電源電圧の状態を示す情報をATRに付加すれば、ICカード1は、リセット処理の完了通知とともに、ICカード内の電源電圧の状態を示す情報を端末装置2へ通知できる。本実施形態では、ICカード1は、リセット処理の完了を示すATRに、ICカード内の電源電圧の状態を示す情報(ランク情報)を付加して端末装置2へ送信するようになっている。
図5に示す構成例では、ヒストリカルバイトのフレームは、「T1」、「T2」、「T3」で構成されている。ヒストリカルバイトは、たとえば、「T1」から「Tk」(例えば、kの最大値は15とする)までの各バイトで構成される。図5に示す例において、「T1」はカテゴリインディケーター(Category Indicator)である。図5に示す例では、「T1」が「80」になっている。「T2」がコンパクトTLV(COMPACT-TLV)のデータオブジェクト(data object)列であり、「T3」がスタータスインフォメーション(Status information)である。
図7は、ICカード1における起動処理の流れを説明するためのフローチャートである。
端末装置2から電源電圧の供給が開始されると、ICカード1では、電源部16が端末装置2から供給された電圧を各部に電源電圧として供給することにより電源を投入する(ステップS11)。
図8は、ICカード1におけるコマンド処理の流れを概略的に説明するためのフローチャートである。
以下に説明するコマンド処理は、上述したリセット処理などにより電源電圧の状態を示すランクに応じて実行が制限されるコマンドが設定されるICカードであることを想定するものとする。すなわち、端末装置2からコマンドを受信した場合(ステップS31、YES)、CPU11は、コマンドの実行制限が設定されているか否かを判断する(ステップS32)。コマンドの実行制限が設定されている場合(ステップS32、YES)、CPU11は、受信したコマンドが実行を制限されているコマンドであるか否かを判断する(ステップS33)。
Claims (8)
- 外部装置から供給される電源電圧により動作するICカードであって、
外部装置と接続するインターフェースと、
前記インターフェースを介して前記外部装置から供給される電源電圧により動作する制御部と、
前記インターフェースを介して前記外部装置から供給される電源電圧値を検知する検知部と、
当該ICカードが動作可能な範囲において基準電圧値よりも低い電圧値に対応づけて実行を制限するコマンドを示す情報を記憶する記憶部と、
前記外部装置から電源供給を受けてリセット処理を実行する場合、前記検知部が検知した電源電圧値に応じて実行を制限するコマンドを前記記憶部に記憶した情報に基づいて設定する設定部と、
を有することを特徴とするICカード。 - 前記設定部により実行を制限するコマンドを設定した場合、前記検知部により検知した電源電圧の状態を示す情報を含む応答を前記外部装置へ送信する送信部を有する、
ことを特徴とする前記請求項1に記載のICカード。 - 前記リセット処理後に前記インターフェースにより端末装置から受信するコマンドが前記設定部により実行を制限することが設定されたコマンドである否かを判断する判断部と、
前記判断部が受信したコマンドが実行を制限するコマンドであると判断した場合、当該コマンドの処理を実行せずに、電源電圧による動作制限のため動作不可である旨を端末装置へ通知する処理手段と、を有する、
ことを特徴とする前記請求項1又は2の何れかに記載のICカード。 - 前記リセット処理を繰り返し実行した場合、前記検知部が検知する電源電圧値が不安定であれば、前記リセット処理を終了する、
ことを特徴とする前記請求項1乃至3の何れか1項に記載のICカード。 - 前記リセット処理を繰り返し実行した場合に前記検知部が検知する電源電圧値が不安定であれば、前記外部装置へ電源電圧が不安定であるため前記リセット処理を終了する旨を通知する、
ことを特徴とする前記請求項4に記載のICカード。 - 外部装置から供給される電源電圧により動作するICカードであって、
外部装置と接続するインターフェースと、前記インターフェースを介して前記外部装置から供給される電源電圧により動作する制御部と、前記インターフェースを介して前記外部装置から供給される電源電圧値を検知する検知部と、当該ICカードが動作可能な範囲において基準電圧値よりも低い電圧値に対応づけて実行を制限するコマンドを示す情報を記憶する記憶部と、前記外部装置から電源供給を受けてリセット処理を実行する場合、前記検知部が検知した電源電圧値に応じて実行を制限するコマンドを前記記憶部に記憶した情報に基づいて設定する設定部とを具備するモジュールと、
前記モジュールを有する本体と、
を有することを特徴とするICカード。 - 外部装置から供給される電源電圧により動作する携帯可能電子装置であって、
外部装置と接続するインターフェースと、
前記インターフェースを介して前記外部装置から供給される電源電圧により動作する制御部と、
前記インターフェースを介して前記外部装置から供給される電源電圧値を検知する検知部と、
当該携帯可能電子装置が動作可能な範囲において基準電圧値よりも低い電圧値に対応づけて実行を制限するコマンドを示す情報を記憶する記憶部と、
前記外部装置から電源供給を受けてリセット処理を実行する場合、前記検知部が検知した電源電圧値に応じて実行を制限するコマンドを前記記憶部に記憶した情報に基づいて設定する設定部と、
を有することを特徴とする携帯可能電子装置。 - 外部装置から供給される電源電圧により動作するICカードの制御方法であって、
当該ICカードの制御部が動作可能な範囲において基準電圧値よりも低い電圧値に対応づけて実行を制限するコマンドを示す情報を記憶部に記憶しておき、
前記外部装置から電源供給を受けてリセット処理を実行する場合、前記外部装置から供給される電源電圧値を検知し、
前記検知した電源電圧値に応じて実行を制限するコマンドを前記記憶部に記憶した情報に基づいて設定する、
を有することを特徴とするICカードの制御方法。
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JP2011271049A JP2013122690A (ja) | 2011-12-12 | 2011-12-12 | Icカード、携帯可能電子装置、および、icカードの制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015060526A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 自動車用電子制御装置 |
JP2017027337A (ja) * | 2015-07-22 | 2017-02-02 | シャープ株式会社 | オブジェクト及び通信プログラム |
WO2021124846A1 (ja) * | 2019-12-20 | 2021-06-24 | 株式会社 東芝 | Icカード及びicカードの制御プログラム |
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2011
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